説明

飲料用缶

【課題】塞ぎ部材における皺の発生、および、塞ぎ部材と被接着面との間に空気が残ることを抑制可能な飲料用缶を提供する。
【解決手段】塞ぎ部材300の接着が行われる第2面232は、容器本体200の径方向における外側方向に向かうに従い、容器本体200の底部215が設けられている側に次第に近づくように形成されている。パッド400の押圧面410が塞ぎ部材300を介して第2面232を押圧する際、押圧面410は、第2面232の内側縁部236をまず押圧する。その後、押圧面410は、第2面232の中央部を押圧し、最後に、第2面232の外側縁部237を押圧する。これにより、塞ぎ部材300と第2面232との間に位置していた空気が、外側縁部237側へ移動するようになり、この外側縁部237側から空気が排出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料が収容される飲料用缶に関する。
【背景技術】
【0002】
金属缶のフランジカール部にアルミ箔蓋が接着されたアルミ箔シール缶が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平1−126928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、飲料用缶では、塞ぎ部材が接着されて飲料用缶に形成された開口が塞がれることがある。ところで、塞ぎ部材が接着される部分に対してカール加工が施されこの部分が湾曲していると、塞ぎ部材に皺などが発生しやすくなる。ここで、塞ぎ部材が接着される被接着面を平面とすれば、このような皺の発生を抑制することができるが、被接着面を平面とした場合には、塞ぎ部材と被接着面との間に空気が残りやすくなる。
本発明の目的は、塞ぎ部材における皺の発生、および、塞ぎ部材と被接着面との間に空気が残ることを抑制可能な飲料用缶を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が適用される飲料用缶は、筒状に形成され、軸方向における一方の端部に開口を有し、内部に飲料が収容される収容部と、前記収容部の前記一方の端部に且つ前記開口の脇に設けられるとともに、当該収容部の中心軸と直交する面に対して傾斜した状態で配置され、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材が接着される被接着面と、を備え、傾斜した状態で配置された前記被接着面は、前記開口側に第1の縁部を有するとともに、当該第1の縁部よりも当該開口から離れた側に、前記収容部の軸方向における位置が当該第1の縁部とは異なる第2の縁部を有し、前記被接着面のうち前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に位置する部位は、前記収容部の中心軸に直交する前記面に対して傾斜した状態で配置されるとともに、当該収容部の当該中心軸に沿う平面であって当該第1の縁部と当該第2の縁部とを通る平面における断面の形状が直線状となるように形成されていることを特徴とする飲料用缶である。
【0006】
ここで、前記被接着面のうちの前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に位置する前記部位は、当該第1の縁部から当該第2の縁部に向かうに従い前記収容部の他方の端部側に次第に近づくように傾斜していることを特徴とすることができる。
また、前記被接着面のうちの前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に位置する前記部位は、当該第1の縁部から当該第2の縁部に向かうに従い前記収容部の他方の端部側から次第に離れるように傾斜していることを特徴とすることができる。
さらに、前記被接着面を挟み前記開口が設けられている側とは反対側には、当該被接着面に接続して設けられ、前記塞ぎ部材が接着される第2の被接着面が設けられ、前記第2の被接着面は、前記被接着面に接続された接続部を有するとともに当該接続部とは反対側に端部を有し、前記第2の被接着面は、前記接続部から前記端部に向かうに従い前記収容部の前記他方の端部側に次第に近づくように傾斜していることを特徴とすることができる。
また、前記被接着面は、前記開口を囲むように且つ当該開口の全周に亘って設けられていることを特徴とすることができる。
【0007】
他の観点から捉えると、本発明が適用される飲料用缶は、筒状に形成され、軸方向における一方の端部に開口を有し、内部に飲料が収容される収容部と、前記収容部の前記一方の端部に且つ前記開口を囲むように環状に形成され、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材が接着される被接着面と、を備え、前記塞ぎ部材が接着される前記被接着面は、前記収容部の中心軸と直交する面に対して傾斜した状態で配置されるとともに、平面で形成されていることを特徴とする飲料用缶である。
【0008】
ここで、前記収容部の径方向において、当該収容部は一端部および他端部を有し、前記被接着面は、前記収容部の前記一端部側から前記他端部側に向かうに従い当該収容部の他方の端部側に次第に近づくように形成されていることを特徴とすることができる。
また、前記収容部の径方向において、当該収容部は一端部および他端部を有し、前記被接着面には、前記一端部と前記他端部との間に位置する予め定められた箇所を始点として当該一端部側に向かうに従い前記収容部の他方の端部側に次第に近づく第1の平面と、当該予め定められた箇所を始点として当該他端部側に向かうに従い当該収容部の当該他方の端部側に次第に近づく第2の平面とが形成されていることを特徴とすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、塞ぎ部材における皺の発生、および、塞ぎ部材と被接着面との間に空気が残ることを抑制可能な飲料用缶を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本実施形態の飲料缶の基本的な構成を説明するための図である。
【図2】飲料缶の比較例を示した図である。
【図3】塞ぎ部材の容器本体への接着方法の一例を示した図である。
【図4】本実施形態における塞ぎ部材の接着方法を示した図である。
【図5】塞ぎ部材の容器本体への接着方法の他の一例を示した図である。
【図6】塞ぎ部材の容器本体への接着方法の他の一例を示した図である。
【図7】塞ぎ部材の容器本体への接着方法の他の一例を示した図である。
【図8】塞ぎ部材の容器本体への接着方法の他の一例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態の飲料缶100の基本的な構成を説明するための図である。詳細には、図1は、飲料缶100の正面図および飲料缶100を上方から見た場合の斜視図である。なお飲料缶100の正面図では、飲料缶100の上部を断面で表示している。
【0012】
同図に示すように、この飲料缶100には、上部に円形の開口210を有するとともに下部に底部215を有し且つ筒状に形成され、清涼飲料などの飲料が内部に収容された容器本体200が設けられている。付言すると、飲料缶100には、軸方向における一方の端部に開口210が形成され、軸方向における他方の端部に底部215が設けられ、飲料を内部に収容する収容部として機能する容器本体200が設けられている。
【0013】
また、飲料缶100には、容器本体200の上部に接着され容器本体200の開口210を塞ぐ塞ぎ部材(シール部材)300が設けられている。ここで、容器本体200では、飲料が飲まれる際にユーザの口が接する環状の縁部220に対して曲げ加工が施されており、この縁部220には、容器本体200の外周面から容器本体200の径方向における外側方向に向かって突出する突出部230が設けられている。
【0014】
ここで、この突出部230は、容器本体200の周方向に沿って設けられるとともに容器本体200の全周に亘って設けられている。またこの突出部230は、厚みを有し板状に形成されるとともに容器本体200の外周面に直交するように配置されている。また、突出部230は、容器本体200の軸方向と直交するように配置されている。また、突出部230は、容器本体200の底部215が位置する側に第1面231を有し、この第1面231とは反対側に第2面232を有している。
【0015】
ここで、第1面231および第2面232は曲面ではなく平面となっている。また、第1面231および第2面232は、容器本体200の周方向に沿って形成されるとともに容器本体200の全周に亘って形成されている。また、第1面231および第2面232は、容器本体200に形成された開口210を囲むように配置されるとともに開口210の全周に亘って設けられている。さらに説明すると、第1面231および第2面232は、開口210を囲むように環状に形成されている。さらに第2面232は、容器本体200の開口210の脇に設けられている。
【0016】
また、第1面231および第2面232は、容器本体200の径方向における内側に第1の縁部の一例としての内側縁部236を有し、容器本体200の径方向における外側に(内側縁部236よりも開口210から離れた側に)、第2の縁部の一例としての外側縁部237を有している。ここでこの内側縁部236および外側縁部237は、容器本体200の周方向に沿うように配置されるとともに容器本体200の全周に亘って形成されている。付言すると、内側縁部236および外側縁部237は環状に形成されている。
【0017】
ここで本実施形態では、塞ぎ部材300が突出部230の第2面232に接着されている。これにより容器本体200に形成された開口210が塞がれている。ここで、塞ぎ部材300には予め接着剤(ヒートシール剤)が塗布されており、本実施形態では、いわゆる熱接着によって塞ぎ部材300が容器本体200に固定される。なお、本実施形態では、図1の符号1Aに示すように、突出部230の先端に対して曲げ加工が施され、突出部230の先端部は容器本体200の底部215側且つ容器本体200の外周面に向かって屈曲している。
【0018】
塞ぎ部材300は、ほぼ円形に形成されている。また塞ぎ部材300には、外周縁から径方向における外側に向かって突出する突出片320が設けられている。ここで、飲料缶100の内部の飲料が飲まれる際には、ユーザによってこの突出片320が把持され、図中上方に塞ぎ部材300が引っ張られる。これにより、塞ぎ部材300のうちの突出片320が位置する側から塞ぎ部材300の剥離が開始される。そしてこの剥離が、突出片320が設けられている側とは反対側まで進行すると、容器本体200に形成された開口210が現れるようになる。
【0019】
図2は、飲料缶100の比較例を示した図である。
この比較例では、容器本体200の縁部220に対してカール加工が施されている。そしてこの比較例では、このカール加工によって形成されたカール部に対して、塞ぎ部材300が熱接着されている。ところで、この場合、塞ぎ部材300のうちのカール部に接着された部位に皺が発生しやすくなる。より詳細に説明すると、この場合、平面状の塞ぎ部材300を、曲率を有したカール部へ接着することとなるため皺が発生しやすくなる。
【0020】
ここで、このような皺が発生すると、皺が発生しない場合に比べ、塞ぎ部材300と容器本体200との間に隙間が形成されやすくなる。そしてこのような間隙が発生すると、飲料缶100の内容物が漏れ出すおそれがある。また、飲料缶100を工場から顧客に移送する際に、飲料缶100に設けられた塞ぎ部材300同士が触れ合うことがあるが、この場合に、塞ぎ部材300に皺が発生していると摩擦抵抗が大きくなる。そしてこの場合、皺がない塞ぎ部材300同士が触れ合う場合に比べ、塞ぎ部材300の剥がれが生じやすくなる。また皺が発生すると、見栄えが悪くなり飲料缶100の商品価値が下がりやすくなる。
【0021】
ここで、塞ぎ部材300と容器本体200との接着の信頼性は、接着強度の高い接着剤を用いたり、接着面積を増加させたりすることにより向上させることができる。ところで、接着強度の高い接着剤を使用すると塞ぎ部材300の容器本体200からの剥離を行いにくくなってしまう。一方で接着面積を増加する場合には、このような問題が生じず、塞ぎ部材300と容器本体200との接着の信頼性を向上させることができる。ここで、上記のようなカール部を有した飲料缶100における接着面積の拡大は、カール部の径を大きくすることで行なうことができるが、この場合、飲料缶100の直径自体が大きくなってしまうため、このような形での接着の信頼性の向上は行いにくい。
【0022】
その一方で、例えば、カール部の頂部のみならずカール部の外周面なども用いて接着を行なう場合には、上記のような径の拡大を招かずに、接着面積を増加することができるようになる。しかしながらこの場合、カール部の表面の円弧に倣うように塞ぎ部材300が変形するため、塞ぎ部材300に皺が生じやすくなる。そしてこの皺は、塞ぎ部材300と容器本体200との間に隙間が発生する原因となり、このような隙間が形成されると、上記のとおり内容物が漏れ出るおそれがある。またこのような皺が発生すると、上記にて説明したように、飲料缶100の商品価値が低下するおそれがある。
【0023】
一方で、図1に示した構成では、容器本体200のうちの平面となっている箇所に対して塞ぎ部材300を接着することとなる。このため、曲面に対して塞ぎ部材300を接着することにより生じうる皺の発生を抑制可能となる。また、本実施形態では、このように皺が発生しにくくなる結果、見栄えがよくなり飲料缶100の商品価値の低下を抑制可能となる。また、塞ぎ部材300の表面には各種のデザインが施されることが多いが、上記にて説明した比較例では、このデザインが施された箇所に弛みなどが生じ、見栄えが悪くなってしまうおそれがある。その一方で本実施形態では、塞ぎ部材300の弛みが生じにくくなり見栄えの悪化が生じにくくなる。
【0024】
ところで、平面となっている箇所に対して塞ぎ部材300を接着する場合、この平面となっている箇所と塞ぎ部材300との間に形成される接着面に空気が残存しやすくなる。そして、このように空気が残存してしまうと、塞ぎ部材300に凹凸が生じ外観を損なうおそれがある。また、塞ぎ部材300と容器本体200との接着強度が低下してしまうおそれがある。ここで、以下の構成を採用した場合、塞ぎ部材300が接着される箇所と塞ぎ部材300との間にて生じる空気の残存を抑制することができるようになる。
【0025】
図3は、塞ぎ部材300の容器本体200への接着方法の一例を示した図である。
本図に示す接着方法では、発砲ゴムにより形成され弾性変形可能なパッド400(図3(A)参照)を容器本体200に形成された第2面232に押し付け、パッド400と第2面232との間に位置する塞ぎ部材300をこの第2面232に押し付ける。なお、パッド400には、不図示のヒータが内蔵され加熱されている。このため、パッド400によって塞ぎ部材300が容器本体200に押し付けられると、塞ぎ部材300に予め塗布されていた接着剤が溶融するようになる。そしてパッド400が塞ぎ部材300から離れることで、溶融した接着剤の硬化が開始され、塞ぎ部材300が容器本体200に接着される。
【0026】
ここで、図3(A)を参照し、パッド400について詳細に説明すると、このパッド400は、円柱状に形成されている。また、パッド400のうち容器本体200側に位置する部位は、円錐形状に形成されている。なお円錐形状に形成されたこの部位の頂角はθとなっている。さらに説明すると、パッド400のうち容器本体200に対峙する面には、頂部401と、パッド400の径方向における外側に向かうに従い容器本体200が位置する側とは反対方向に向かう傾斜面402とが形成されている。
【0027】
ここでパッド400によって塞ぎ部材300が接着される際には、同図(A)に示す状態から、パッド400が容器本体200に向かって進出する(同図(B)参照)。そして、パッド400が容器本体200に達すると容器本体200の内部に頂部401が入り込むとともに、上記傾斜面402が第2面232に押し当てられるようになる。
【0028】
ここで本実施形態では、塞ぎ部材300を介し傾斜面402が第2面232に押し当てられる際、傾斜面402は、第2面232の内側縁部236にまず接触する。付言すると、まず、塞ぎ部材300を介し、傾斜面402と第2面232の内側縁部236とが線接触する。その後、パッド400の更なる進出に伴い、第2面232の中央部(容器本体200の径方向における中央部)にパッド400が接触し、最後に、第2面232の外側縁部237にパッド400が接触する。これにより、塞ぎ部材300と第2面232との間に位置していた空気が、外側縁部237側へ次第に移動し、塞ぎ部材300と第2面232との間に位置していた空気が、外側縁部237側から排出される。
【0029】
なお上記では、パッド400のうちの容器本体200に対峙する面が円錐状に形成された場合を説明したが、図3(C)に示すように、容器本体200に対峙する面を2つの平面で構成することもできる。なお図3(C)は、図3(A)の矢印IIIC方向からパッド400を眺めた場合の図である。また図3(D)は、図3(C)の矢印IIID方向からパッド400を眺めた場合の図である。
【0030】
このパッド400では、図3(C)、(D)に示すように、2つの平面405、406がパッド400の径方向における中央部にて交わるとともに、2つの平面405、406が交わる箇所に一つの稜線407が形成されている。このパッド400によって接着が行われる際は、まず、塞ぎ部材300を介し、パッド400の稜線407が容器本体200の第2面232に接触する。その後、パッド400の下降に伴い、パッド400により押圧される押圧領域が、図中左側および右側に向かって次第に拡がる。そして最後に、容器本体200の図中左端部および図中右端部がパッド400により押圧される。これにより、この形態でも、塞ぎ部材300と第2面232との間の空気が外部へ排出される。
【0031】
ところで、後述する図4〜図8に示す態様では、パッド400のうち容器本体200と対峙する面が平面となっており、ブロック状且つ幅広のパッド400を一つ用意すれば、複数の塞ぎ部材300を容器本体200に対してまとめて接着することができるようになる。一方で、図3にて示した構成では、パッド400のうちの容器本体200と対峙する面が平面ではないため、単にブロック状のパッド400を用意しただけでは、複数の塞ぎ部材300を容器本体200に対してまとめて接着することはできない。このため、本実施形態では、以下のように容器本体200側の形状を工夫し、ブロック状のパッド400を用いることができるようにしている。
【0032】
図4は、本実施形態における塞ぎ部材300の接着方法を示した図である。
本実施形態では、同図に示すように、被接着面の一例としての第2面232を傾斜させて配置している。付言すると、容器本体200の径方向(軸方向と直交する方向)に対して角度θだけ第2面232を傾斜させている。さらに説明すると、容器本体200の中心軸CHと直交する平面KH(仮想の平面)に対して傾斜した状態で配置されている。さらに説明すると、本実施形態では、第2面232の傾斜によって、内側縁部236の位置と外側縁部237の位置とが、容器本体200の軸方向においてずれた状態となっている。付言すると、容器本体200の軸方向において、内側縁部236が設けられている位置と外側縁部237が設けられている位置とが異なるようになっている。
【0033】
さらに説明すると、本実施形態における第2面232は、図4(A)に示すように、そその断面形状が直線状となるように形成されている。付言すると、第2面232は、容器本体200の中心軸CHに沿う平面であって内側縁部236と外側縁部237とを通る平面(仮想の平面、不図示)における断面の形状が直線状となるように形成されている。
【0034】
また本実施形態における第2面232は、容器本体200の径方向における外側方向に向かうに従い、容器本体200の底部215が設けられている側から次第に離れるように形成されている。付言すると、第2面232は、内側縁部236から外側縁部237に向かうに従い容器本体200の底部215が設けられている側から次第に離れるように形成されている。さらに説明すると、底部215が位置する側および塞ぎ部材300が接着される側のうちの、塞ぎ部材300が接着される側に次第に近づくように、第2面232は形成されている。なお、この接着方法に用いられるパッド400では、塞ぎ部材300に対峙しこの塞ぎ部材300を押圧する押圧面410が平面となっている。
【0035】
ここで、塞ぎ部材300が容器本体200に接着される際には、上記と同様、同図(A)に示す状態から、パッド400が容器本体200に向かって進出する。そして、同図(B)に示すように、パッド400が容器本体200に達すると、パッド400の押圧面410が、塞ぎ部材300を介して第2面232を押圧する。
【0036】
ここで、本実施形態では、押圧面410が第2面232を押圧する際、押圧面410は、第2面232の外側縁部237をまず押圧する。付言すると、本実施形態では、まず、塞ぎ部材300を介し、押圧面410と第2面232の外側縁部237とが線接触する状態となる。その後、押圧面410は、第2面232の中央部(容器本体200の径方向における中央部)を押圧し、最後に、第2面232の内側縁部236を押圧する。これにより、塞ぎ部材300と第2面232との間に位置していた空気が、内側縁部236側へ移動するようになり、この内側縁部236側から空気が排出されるようになる。
【0037】
塞ぎ部材300の容器本体200への接着は次のように行なうこともできる。
図5は、塞ぎ部材300の容器本体200への接着方法の他の一例を示した図である。
この例では、容器本体200の径方向における外側方向に向かうに従い、容器本体200の底部215が設けられている側に次第に近づくように第2面232が形成されている。付言すると、容器本体200の底部215側および塞ぎ部材300が接着される側のうちのこの接着される側から次第に離れるように、第2面232が形成されている。さらに説明すると、第2面232は、内側縁部236から外側縁部237に向かうに従い容器本体200の底部215が設けられている側から次第に近づくように形成されている。
【0038】
ここで、塞ぎ部材300が容器本体200に接着される際には、上記と同様、同図(A)に示す状態から、パッド400が容器本体200に向かって進出する。そして、同図(B)に示すように、パッド400が容器本体200に達すると、パッド400の押圧面410が、塞ぎ部材300を介して第2面232を押圧する。
【0039】
ここで本実施形態では、押圧面410が塞ぎ部材300を介して第2面232を押圧する際、押圧面410は、第2面232の内側縁部236をまず押圧する。付言すると、本実施形態では、まず、塞ぎ部材300を介し、押圧面410と第2面232の内側縁部236とが線接触する状態となる。その後、押圧面410は、第2面232の中央部(容器本体200の径方向における中央部)を押圧し、最後に、第2面232の外側縁部237を押圧する。これにより、本実施形態では、塞ぎ部材300と第2面232との間に位置していた空気が、外側縁部237側へ移動するようになり、この外側縁部237側から空気が排出されるようになる。
【0040】
図6は、塞ぎ部材300の容器本体200への接着方法の他の一例を示した図である。
この例では、同図(C)に示すように、第2面232に、第1傾斜面232Aおよび第2傾斜面232Bが設けられている。なお同図(C)は容器本体200の開口210側から容器本体200を眺めた場合の図である。
【0041】
ここで、第2の被接着面の一例としての第1傾斜面232Aは、同図(A)にも示すように、第2面232の外側縁部237と第2面232の中央部(容器本体200の径方向における中央部)との間に配置されるとともに、第2面232の中央部から外側縁部237に向かうに従い容器本体200の底部215が設けられている側に次第に近づくように形成されている。さらに説明すると、第1傾斜面232Aは、第2傾斜面232Bを挟み開口210が設けられている側とは反対側に形成されるとともに、被接着面として機能している第2傾斜面232Bに接続した状態で設けられている。
【0042】
また、第1傾斜面232Aは、第2傾斜面232B側にこの第2傾斜面232Bに接続された接続部232Cを有するとともに、この接続部232Cとは反対側に端部232Dを有している。そして本実施形態におけるこの第1傾斜面232Aは、接続部232Cから端部232Dに向かうに従い容器本体200の底部215が設けられている側に次第に近づくように傾斜している。また、この第1傾斜面232Aは、容器本体200の径方向(容器本体200の軸方向と直交する方向)とのなす角度がθ1となるように形成されている。
【0043】
一方で、第2傾斜面232Bは、第2面232の内側縁部236と第2面232の中央部(容器本体200の径方向における中央部)との間に配置されるとともに、第2面232の中央部から内側縁部236に向かうに従い容器本体200の底部215が設けられている側に次第に近づくように形成されている。またこの第2傾斜面232Bは、容器本体200の径方向(容器本体200の軸方向と直交する方向)とのなす角度がθ2となるように形成されている。
【0044】
さらに本実施形態では、第2面232の上記中央部(容器本体200の径方向における中央部)において、第1傾斜面232Aと第2傾斜面232Bとが交わるとともに、この交わった箇所に稜線234が形成されている。ここでこの稜線234は、図6(C)に示すように、容器本体200の周方向に沿うように設けられるとともに容器本体200の全周に亘って設けられている。
【0045】
ここで、塞ぎ部材300が容器本体200に接着される際には、上記と同様、同図(A)に示す状態から、パッド400が容器本体200に向かって進出する。そして、パッド400が容器本体200に達すると、パッド400の押圧面410が、塞ぎ部材300を介して第2面232を押圧する。ここで本実施形態では、押圧面410が第2面232を押圧する際、押圧面410は、塞ぎ部材300を介し、第2面232に形成された上記稜線234をまず押圧する。付言すると、本実施形態では、まず、塞ぎ部材300を介し、押圧面410と稜線234とが線接触する状態となる。
【0046】
その後、本実施形態では、押圧面410が第2面232の内側縁部236に接触するとともに、押圧面410が第2面232の外側縁部237にも接触する。これにより、本実施形態では、塞ぎ部材300と第2面232との間に位置していた空気が、内側縁部236側および外側縁部237側へ次第に移動し、内側縁部236側および外側縁部237側の両側から空気が排出される。なお、本実施形態における態様では、上記図4、図5にて説明した態様に比べ、パッド400の進出量を減らすことができる。そしてこのようにパッド400の進出量を減らすことができる場合、パッド400にかかる負荷が減り、パッド400の寿命が長くなる。
【0047】
なお、上記角度θ1と角度θ2は、角度θ1<角度θ2とすることが好ましい。その理由は、塞ぎ部材300を第2面232に接着させるには、パッド400は、塞ぎ部材300を介在させて、最初に第2面232に形成された稜線234を押圧し、接着を開始する。その後、塞ぎ部材300の接着箇所は、稜線234を頂部として、第1傾斜面232Aでは外側縁部237に向かって、また第2傾斜面232Bでは内側縁部236に向かって、それぞれ斜面を下るようにして範囲を広げ、第2面232の接着を完了する。この接着の過程において、パッド400は稜線234を押圧し、その後、第1傾斜面232A及び第2傾斜面232Bを押圧する。これを詳細に観察すると、まず、稜線234が押圧されると第2傾斜面232Bに曲げモーメントが働くことにより、内側縁部236に曲げ応力が発生し、角度θ2は減少する。その後、パッド400は第2傾斜面232Bを押圧するが、同様に、内側縁部236に曲げ応力が発生し、角度θ2は減少する。言い換えれば、パッド400の押圧によりθ2において、変化量(Δθ2)はΔθ2<0となる。一方、稜線234の押圧は、外側縁部237が拘束されていないため、パッド400の押圧から、直接に、角度θ1は影響を受けない。しかし、前記によりθ2が減少することにより、θ1は増加することになり、結果として、θ1は増加することになる。言い換えれば、パッド400の押圧によりθ1において、変化量(Δθ1)はΔθ1>0となる。そのため、あらかじめθ1<θ2にしておくことにより、各角度の変化に対応できるからである。
【0048】
さらに説明すると、図6に示す構成の場合、上記のとおり、稜線234がパッド400により押圧されることで角度θ2が減少するようになる。ところで、このように角度θ2が減少してしまうと、第2傾斜面232Bと、パッド400の押圧面410とのなす角度が小さくなり、塞ぎ部材300を介し、第2傾斜面232Bの全体が同時に押圧面410に接触しやすくなる。付言すると、第2傾斜面232Bと押圧面410とが接触する領域が、稜線234から内側縁部236に向かって徐々に拡がるのではなく、第2傾斜面232Bのうちの稜線234が位置する側と第2傾斜面232Bのうちの内側縁部236が位置する側とが、ほぼ同時に、押圧面410と接触しやすくなる。そしてこの場合は、第2傾斜面232Bと塞ぎ部材300との間の空気が排出され難くなる。このため、角度θ2については、大きめに設定しておくことが好ましい。より具体的には、稜線234がパッド400により押圧されたとしても一定以上の角度が確保されるような角度に設定しておくことが望ましくなる。
【0049】
ところで、角度θ2を上記のように大きくするとともに、角度θ1をこの角度θ2と同じにした場合は、角度θ1がかなり大きいものになってしまう。付言すると、角度θ1については、上記のとおり、稜線234がパッド400により押圧されることで大きくなるため、角度θ1を角度θ2と同じとした場合、角度θ1はかなり大きい角度となる。そしてこのように角度θ1が大きくなってしまう場合、パッド400をより多く進出させる必要が生じ、パッド400に負荷がかかり、パッド400の寿命が短くなりやすい。このため、角度θ1については、角度θ2よりも小さくし、パッド400の進出量が大きくならないようにすることが好ましい。
【0050】
塞ぎ部材300の容器本体200への接着方法についてさらに説明する。
図7は、塞ぎ部材300の容器本体200への接着方法の他の一例を示した図である。なお、同図(C)は、同図(A)における矢印VIIC方向から容器本体200を眺めた場合の図である。また、同図(A)では塞ぎ部材300の図示を省略している。
【0051】
この例では、容器本体200に形成された第2面232の全体が容器本体200の軸方向に直交する方向に対し角度θで傾斜している。付言すると、上記にて説明した実施形態における第2面232では、部位毎にその傾斜方向が異なっていたが、本実施形態では、第2面232の全ての部位が同じ方向に傾斜している。さらに説明すると、本実施形態の第2面232も、容器本体200の中心軸CH(図4参照)に直交する平面KH(図4参照)に対して傾斜した状態で配置されている。また、第2面232は平面で形成されている。
【0052】
さらに説明すると、容器本体200の径方向(軸方向と直交する方向)において、本実施形態における容器本体200は、一端部261および他端部262を有している。そして本実施形態における第2面232は、この一端部261から他端部262にかけて設けられるとともに、この一端部261から他端部262に進むに従い容器本体200の底部215に次第に接近するように配置されている。
【0053】
ここで、塞ぎ部材300が容器本体200に接着される際には、上記と同様、(A)に示す状態から、パッド400が容器本体200に向かって進出する。そして、パッド400が容器本体200に達すると、パッド400の押圧面410が、塞ぎ部材300を介して第2面232に押し当てられるようになる。ここで本実施形態では、押圧面410が第2面232に押し当てられる際、押圧面410は、容器本体200の第2面232のうちの上記一端部261に位置する部位にまず接触する。付言すると、本実施形態では、押圧面410が第2面232に押し当てられる際、押圧面410と第2面232のうちの上記一端部261に位置する部位とが点接触するようになる。
【0054】
その後、パッド400の進出に伴い、押圧面410は、第2面232のうち上記一端部261と他端部262との間に位置する部位に接触する。そして最後に、押圧面410は第2面232のうちの上記他端部262に位置する部位に接触する。これにより、本実施形態では、塞ぎ部材300と第2面232との間に位置していた空気が、上記他端部262側へ次第に移動し、この他端部262側からこの空気が排出される。
【0055】
図8は、塞ぎ部材300の容器本体200への接着方法の他の一例を示した図である。なお上記と同様、図8(C)は、図8(A)における矢印VIIIC方向から容器本体200を眺めた場合の図である。また、同図(A)では塞ぎ部材300の図示を省略している。
この例では、容器本体200に形成された第2面232に対して二つの平面が設けられている。より詳細には、容器本体200の一端部261側に配置された第1平面271と容器本体200の他端部262側に配置された第2平面272とが設けられている。
【0056】
ここで第1平面271は、容器本体200の中央部(径方向における中央部)を始点として容器本体200の一端部261側に向かうに従い容器本体200の底部215に次第に近づくように傾斜した状態で形成されている。また、第2平面272は、容器本体200の中央部を始点として容器本体200の他端部262側に向かうに従い容器本体200の底部215に次第に近づくように傾斜した状態で形成されている。さらに本実施形態では、容器本体200の中央部にて、第1平面271と第2平面272とが角度θで交わるとともに、第1平面271と第2平面272と交わる箇所に、容器本体200の径方向に沿う稜線273が形成されている。
【0057】
本実施形態にて、塞ぎ部材300が容器本体200に接着される際には、上記と同様、(A)に示す状態から、パッド400が容器本体200に向かって進出する。そして、パッド400が容器本体200に達すると、パッド400の押圧面410が、塞ぎ部材300を介して第2面232に押し当てられるようになる。
【0058】
ここで本実施形態では、押圧面410が第2面232に押し当てられる際、押圧面410は、容器本体200の第2面232の上記稜線273にまず接触する。その後、パッド400の進出に伴い、押圧面410は第1平面271の中央部を押圧するとともに第2平面272の中央部を押圧する。その後、押圧面410は、第1平面271のうち容器本体200の一端部261に位置する部位、および、第2平面272のうちの容器本体200の他端部262に位置する部位を押圧する。
【0059】
これにより、本実施形態では、塞ぎ部材300と第2面232との間に位置していた空気が、上記一端部261側および上記他端部262側へ次第に移動し、この一端部261側および他端部262の両者からこの空気が排出されるようになる。なお、図8に示す実施形態では、図7にて示した実施形態に比べパッド400の進出量が少なくてすむ。このため、図8に示す実施形態では、図7に示した実施形態に比べ、パッド400への負荷が減りパッド400の寿命が長くなる。
【0060】
なお上記にて説明した実施形態では、パッド400を容器本体200に向けて移動させたが、容器本体200をパッド400に向けて移動させることも出来るし、パッド400および容器本体200の両者を移動させることもできる。また、上記にて説明した実施形態では、塞ぎ部材300に対して予め接着剤(ヒートシール剤)が塗布されており、いわゆる熱接着によって塞ぎ部材300が容器本体200に固定される場合を説明したが、このような接着方法に限らず、通常の接着剤を塗布して塞ぎ部材300を容器本体200に固定してもよい。
【0061】
また上記の実施形態では、接着剤(ヒートシール剤)を用いて塞ぎ部材300を接着する場合を説明したが、塞ぎ部材300に樹脂層を設けておき、この樹脂層を溶融させることで、塞ぎ部材300と容器本体200との接着を行なうこともできる。また上記では缶蓋が設けられていない飲料缶100を説明したが、開口を有した缶蓋が設けられた飲料缶100に対しても上記にて説明した実施形態を適用することができる。例えば、缶蓋に形成された開口の周囲に対して、容器本体200の軸方向と直交する方向に対して傾斜した傾斜面を設ければ、上記と同様に、パッド400を進出させることで、缶蓋と塞ぎ部材300との間の空気を外部へ排出できる。
【符号の説明】
【0062】
200…容器本体、210…開口、232…第2面、232A…第1傾斜面、236…内側縁部、237…外側縁部、261…一端部、262…他端部、271…第1平面、272…第2平面、300…塞ぎ部材



【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒状に形成され、軸方向における一方の端部に開口を有し、内部に飲料が収容される収容部と、
前記収容部の前記一方の端部に且つ前記開口の脇に設けられるとともに、当該収容部の中心軸と直交する面に対して傾斜した状態で配置され、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材が接着される被接着面と、
を備え、
傾斜した状態で配置された前記被接着面は、前記開口側に第1の縁部を有するとともに、当該第1の縁部よりも当該開口から離れた側に、前記収容部の軸方向における位置が当該第1の縁部とは異なる第2の縁部を有し、
前記被接着面のうち前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に位置する部位は、前記収容部の中心軸に直交する前記面に対して傾斜した状態で配置されるとともに、当該収容部の当該中心軸に沿う平面であって当該第1の縁部と当該第2の縁部とを通る平面における断面の形状が直線状となるように形成されていることを特徴とする飲料用缶。
【請求項2】
前記被接着面のうちの前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に位置する前記部位は、当該第1の縁部から当該第2の縁部に向かうに従い前記収容部の他方の端部側に次第に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の飲料用缶。
【請求項3】
前記被接着面のうちの前記第1の縁部と前記第2の縁部との間に位置する前記部位は、当該第1の縁部から当該第2の縁部に向かうに従い前記収容部の他方の端部側から次第に離れるように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の飲料用缶。
【請求項4】
前記被接着面を挟み前記開口が設けられている側とは反対側には、当該被接着面に接続して設けられ、前記塞ぎ部材が接着される第2の被接着面が設けられ、
前記第2の被接着面は、前記被接着面に接続された接続部を有するとともに当該接続部とは反対側に端部を有し、
前記第2の被接着面は、前記接続部から前記端部に向かうに従い前記収容部の前記他方の端部側に次第に近づくように傾斜していることを特徴とする請求項3記載の飲料用缶。
【請求項5】
前記被接着面は、前記開口を囲むように且つ当該開口の全周に亘って設けられていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の飲料用缶。
【請求項6】
筒状に形成され、軸方向における一方の端部に開口を有し、内部に飲料が収容される収容部と、
前記収容部の前記一方の端部に且つ前記開口を囲むように環状に形成され、当該開口を塞ぐ塞ぎ部材が接着される被接着面と、
を備え、
前記塞ぎ部材が接着される前記被接着面は、前記収容部の中心軸と直交する面に対して傾斜した状態で配置されるとともに、平面で形成されていることを特徴とする飲料用缶。
【請求項7】
前記収容部の径方向において、当該収容部は一端部および他端部を有し、
前記被接着面は、前記収容部の前記一端部側から前記他端部側に向かうに従い当該収容部の他方の端部側に次第に近づくように形成されていることを特徴とする請求項6記載の飲料用缶。
【請求項8】
前記収容部の径方向において、当該収容部は一端部および他端部を有し、
前記被接着面には、前記一端部と前記他端部との間に位置する予め定められた箇所を始点として当該一端部側に向かうに従い前記収容部の他方の端部側に次第に近づく第1の平面と、当該予め定められた箇所を始点として当該他端部側に向かうに従い当該収容部の当該他方の端部側に次第に近づく第2の平面とが形成されていることを特徴とする請求項6記載の飲料用缶。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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