養豚用給餌器

【課題】離乳後の発育停滞改善ができ出荷日令の短縮ができる。
【解決手段】生時からお湯で呼び寄せて飼料を同時に餌付を実施することが出来、早くから咀嚼を覚えさせて離乳までの１日飼料摂取量、１日増体重を増加させながら離乳する為離乳後の飼料摂取量、増体重増加で出荷日令の短縮ができる。又、下担部が飼料台に固定された状態で使用し飼料台上に設置された支柱の中心部に取り付けた筒型給餌槽を振動させて飼料の無駄がないように少しずつ落下させて飼料台の支柱の周りに供給する飼料出口が形成されるように構成した給餌器である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本考案は養豚用早期餌付期に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
養豚用給餌器の中で生時から飼料を給与するものはあるが水と飼料を別々に与えており子豚の咀嚼を早期に覚えさせる事ができず離乳後の発育停滞を起こしており発育日数に問題があった。従来、子豚の飼料摂取量を増加させるものとして特許文献１がある。
【０００３】
離乳後の発育停滞を減少させる為に、使用方法を２段階に分けて行う給餌器で１段階目は生時より飲水を覚えさせながら飼料も与えて使用し２段階目は飼料の摂取量の増加とともに飼料の無駄を減少させる装置を取り付けて１日摂取量、１日増体重の増加ができる。
【０００４】
本考案は下担部が飼料台に固定された状態で使用し飼料台上に設置された支柱の中心部に取り付けた筒型給餌槽を振動させて飼料の無駄がないように少しずつ落下させて飼料台の支柱の周りに供給する飼料出口が形成されるように構成した給餌器である。
【０００５】
生時には飼料台と支柱の部分で使用し飼料台の中心部の受け皿に１００ＣＣのお湯を入れ、周りの飼槽中心部に飼料を３０ｇ円形状に給与し支柱下部に飼料をお湯に浮かせて使用し朝、夕実施する。２日目にはお湯が無くなっていたら受け皿部分に飼料を1回５０ｇ入れて給与し1回１００ｇ食べきるようになったら支柱に筒型給餌槽を取り付けて使用し飼料を少しずつ落下させて無駄なく供給する。
【０００６】
本考案は生時に水を飲むことに注目して早期に飼料を給与し咀嚼を早く覚えさせることができ離乳後の発育停滞を減少させることができる給餌器である。
【特許文献１】実開平６−５４５２号広報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
哺乳中に餌付けが上手くいかずに離乳後摂取量が上がらず発育停滞を起こす問題点がある。
生時より餌付して早く咀嚼を覚えさせ離乳後の発育停滞を防止して出荷日令の短縮ができる点である。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
生時に水を飲むことに注目し飼料を同時に給与し早く咀嚼を覚えさせて飼料の無駄を減少させ摂取量の増加ができることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【０００９】
生時より餌付して咀嚼を早く覚えさ離乳後の発育停滞を減少させて出荷日令の短縮ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１０】
１の飼料台はコンクリート製高さ７０ｍｍで生時子豚の口が届く高さとし中央部に飲水用部分を設置している。
【００１１】
２の支柱は噛む動作を覚えさせて咀嚼を覚えやすい構造となっている。
【００１２】
生時から飼料摂取量で1回１００ｇ迄１と２で使用する。最初１日は６の部分にお湯を１００ｃｃ入れて５の中心周辺に飼料３０ｇを円形状に入れる。その後お湯がなくなれば２〜３回お湯を入れて飼料摂取を促進させる。飼料がなくなればお湯は入れずに飼料のみを入れる。
【００１３】
1回１００ｇ以上食べてきたら給餌槽７を１，２の３の位置に取り付けて使用し飼料の落ちが粒度によって違うので１０，１１のナットを調整して飼料のこぼれを防止する。
ナット１２は７が振動するように1mmくらい隙間を空けて、最初は摂取量が少ないので１５０ｇ程度から給与して食べる分だけ増量していく。
【００１４】
子豚が大きくなってくると給餌器を動かすようになるので１３，１４のナットを取り外し長い板に取り付けて分娩柵に固定することができる。
【００１５】
表１及び表２は上記の給餌器を使用して子豚を飼育した時、及び、従来方法で子豚を飼育した時の子豚の体重及び飼料摂取量の変化を測定した結果を示したものである。
【００１６】
【表１】