説明

駆動装置、ならびにこれを備えた撮像装置および電子機器

【課題】小型化した場合であっても、被駆動体を安定して駆動することができる駆動装置を提供する。
【解決手段】被駆動体2を駆動する駆動装置10は、被駆動体2を駆動方向に変位可能に保持する筐体6と、電気的制御により屈曲変位して被駆動体2を変位させる屈曲変位部材5と、筐体6に支持され、かつ屈曲変位部材5の一端を固定端として固定する固定壁6aと、筐体6に固定され、かつ固定壁6aと当接している変位規制部材7とを備えている。これにより、固定壁6aは、変位規制部材7を介して筐体6に保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置、およびこれを備えた撮像装置、電子機器に関するものであり、より具体的には、圧電素子を備える駆動装置、およびこれを備えた撮像装置、電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、被駆動体を駆動するための駆動装置として、電気機械変換素子(圧電素子)を用いた駆動装置が提案されている。このような駆動装置は、例えば、カメラなどの撮像装置のレンズを駆動する駆動装置としてよく用いられる。
【0003】
例えば、特許文献1には、電圧印加により屈曲する圧電素子を用いた駆動装置が記載されている。特許文献1に記載の駆動装置は、圧電素子と、圧電素子の一端を保持する保持部材と、圧電素子の自由端と摩擦接触する被駆動体と、圧電素子と被駆動体とを一定の力で押し付けるための予圧機構と、これらを収容するユニットケースとを備えている。この駆動装置では、電圧印加によって圧電素子が屈曲変位すると、被駆動体は摩擦部材との間の摩擦力によって駆動される。
【特許文献1】特開2007−252103号公報(2007年9月27日公開)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の駆動装置は、駆動方向における厚みの薄型化が図られた駆動装置ではあるが、撮像装置や電子機器等における小型化の要求に伴って、駆動装置においても益々の小型化が求められている。
【0005】
被駆動体を所望の大きさに保ったままで駆動装置を小型化するためには、被駆動体の周囲に存在する部材の厚みを薄くする必要がある。例えば、撮像装置が搭載する駆動装置では、高画質化のために被駆動体の保持するレンズ寸法を大きく確保する必要があるため、被駆動体を保持する筐体の方を薄くせざるを得なくなる。
【0006】
このような状況の中、特許文献1に記載の駆動装置をさらに小型化する場合には、保持部材やユニットケースを薄くすることが考えられる。しかしながら、保持部材やユニットケースを薄くすると、これらの強度が低下してしまい、撓みが発生する可能性がある。特に圧電素子が屈曲するときには、この屈曲の振動が保持部材に伝わるため、保持部材に撓みが発生する可能性が高くなる。保持部材に撓みが発生すると、その影響によって屈曲変位部材5が正常な屈曲動作を行えなくなり、最終的には駆動装置の駆動動作が不安定になってしまう。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧電素子を保持する部材を薄くして駆動装置を小型化したとしても、被駆動体を安定して駆動することができる駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る駆動装置は、上記の問題を解決するために、被駆動体を駆動する駆動装置であって、上記被駆動体を駆動方向に変位可能に保持する筐体と、電気的制御により屈曲変位して上記被駆動体を変位させる屈曲変位部材と、上記筐体に支持され、かつ上記屈曲変位部材の一端を固定端として固定する固定部と、上記筐体に固定され、かつ上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方と当接している当接部材とを備えていることを特徴としている。
【0009】
上記構成では、被駆動体が、筐体によって駆動方向に変位可能に保持されている。屈曲変位部材が電気的制御によって屈曲変位すると、屈曲変位部材の変位が被駆動体に伝達され、被駆動体が駆動される。
【0010】
屈曲変位部材の一端(固定端)は固定部に固定されている。屈曲変位部材が屈曲変位する時の振動は、屈曲変位部材の固定端から固定部に伝わる。このため、固定部には、屈曲変位部材の屈曲動作に伴って、撓みや振動などが発生しやすい。特に、固定部の厚さが薄い場合には、屈曲変位部材の屈曲動作が固定部に及ぼす影響は大きくなる。
【0011】
本発明に係る駆動装置では、筐体に固定された当接部材が、屈曲変位部材の固定端および固定部の少なくともいずれか一方と当接している。このため、当接部材が屈曲変位部材の固定端と当接する場合には、固定部は、固定端および当接部材を介して筐体に保持される。また、当接部材が固定部と当接する場合には、固定部は当接部材を介して筐体に保持される。このように固定部が保持されることによって、屈曲変位部材の屈曲動作時であっても、固定部の撓みや振動は防止される。したがって、本発明に係る駆動装置は、固定部の厚さが薄い場合であっても、被駆動体を安定して駆動することができる。
【0012】
また、本発明に係る駆動装置において、上記固定部は、上記筐体と一体的に形成されていることが好ましい。
【0013】
上記構成によれば、固定部と筐体とが別体で構成されている場合と比較して、構成を簡易化できるため、小型化に適した駆動装置を提供することができる。
【0014】
また、本発明に係る駆動装置において、上記当接部材は、上記被駆動体に対する上記駆動方向に交わって配置されており、上記被駆動体とさらに当接することが好ましい。
【0015】
上記構成によれば、別途、被駆動体の変位を規制する規制部材を準備せずとも、当接部材が規制部材としても働くため、構成の簡易化や製造時のコスト削減を行うことができる。
【0016】
また、本発明に係る駆動装置において、上記当接部材と、上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方との当接部分は、接着固定されていることが好ましい。
【0017】
上記構成によれば、固定部は、当接部材との接着固定されているため、当接部材を介して筐体に確実に保持される。よって、本発明に係る駆動装置は、例え固定部の強度が低い場合であっても、被駆動体を安定して駆動することができる。
【0018】
また、本発明に係る駆動装置において、上記固定部は、上記駆動方向に対して平行に配置されていることが好ましい。
【0019】
上記構成によれば、駆動方向から見た駆動装置の大きさについて、固定部は、その占める割合が小さくなるように配置されるため、筐体の外径を小さくすることができる。よって、より小型化に適した駆動装置を提供することができる。
【0020】
また、本発明に係る駆動装置において、上記固定部は、上記筐体に支持された梁状であり、上記当接部材は、上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方において、上記固定部の自由端側と当接していることが好ましい。
【0021】
上記構成によれば、当接部材は、固定部の端部のうち最も撓む端部を保持する。このため、当接部材は、固定部の撓みや振動をより効果的に防止することができる。
【0022】
また、本発明に係る駆動装置において、上記当接部材は、上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方において、上記屈曲変位部材の屈曲面または当該屈曲面に対して平行な面と当接していることが好ましい。
【0023】
上記構成によれば、当接部材は、固定端および固定部の少なくともいずれか一方と、固定部の撓みを支える方向から当接する。このため、当接部材は、固定部の撓みや振動を効果的に防止することができる。
【0024】
また、本発明に係る駆動装置は、例えばカメラモジュールなどの撮像装置に搭載されてもよい。これによれば、駆動速度が安定しつつ、より小型化に適した撮像装置を提供することができる。
【0025】
また、本発明に係る駆動装置および上記撮像装置は、電子機器全般に搭載されてもよい。これによれば、駆動速度が安定しつつ、より小型化に適した電子機器を提供することができる。
【発明の効果】
【0026】
本発明に係る駆動装置によれば、電気的制御により屈曲変位して被駆動体を駆動する屈曲変位部材と、屈曲変位部材の一端を固定端として固定する固定部と、筐体に固定され、かつ上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方に当接している当接部材とを備えているので、屈曲変位部材を保持する固定部を薄くして駆動装置を小型化した場合であっても、固定部の撓みを防止することができ、被駆動体を安定して駆動することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の一実施形態について、図1から図10に基づいて説明すると以下の通りである。
【0028】
まず、図1から図3に基づいて、本実施形態における駆動装置10の概略構成について説明する。図1は駆動装置10を概略的に示す斜視図であり、図2は駆動装置10を概略的に示す平面図であり、図3は駆動装置10を概略的に示す分解斜視図である。
【0029】
図1に示すように、駆動装置10は、被駆動体2を一方向に駆動する駆動装置である。駆動装置10は、電気的制御により屈曲変位が生じる屈曲変位部材5、屈曲変位部材5に連結され、かつ被駆動体2と摩擦接触する摩擦部材3、屈曲変位部材5と摩擦部材3との間に設けられた中間部材4、被駆動体接触部2aを摩擦部材3側へ付勢する予圧部材1、筐体6、および変位規制部材7を備えている。
【0030】
なお、以下の説明においては、被駆動体2の移動方向をZ方向とし、Z方向に対して垂直であり、かつ屈曲変位部材5の静止状態における長さの方向をY方向とし、Y方向およびZ方向に対して垂直な方向をX方向とする。また、駆動装置10における上下方向を述べるときは、特段の断りがない限り、図中、Z方向を基準として+Z方向を上方とする。
【0031】
被駆動体2は、Z方向に駆動される部材であり、被駆動体2から突起状に形成された被駆動体接触部2aおよび突出部2bを備えている。被駆動体接触部2aには摩擦部材3が摩擦接触し、突出部2bには予圧部材1が固定されている。
【0032】
予圧部材1としては、引張コイルばね等を用いればよい。予圧部材1は、その一端が突出部2bに固定され、他端部が筐体6のばね固定部6bに固定されることによって、被駆動体接触部2aを摩擦部材3側へ付勢している。
【0033】
摩擦部材3、中間部材4、および屈曲変位部材5は、駆動装置10の駆動機構を構成する部材である。これらについては後述にて説明する。
【0034】
筐体6は、予圧部材1や屈曲変位部材5などをその内部に備える枠構造体である。筐体6には片持ち梁状の固定壁(固定部)6aが設けられており、固定壁6aには屈曲変位部材5が固定されている。なお、本実施形態において固定壁6aは筐体6の一部として構成されているが、本発明はこれに限られず、固定壁6aと筐体6とが別体として構成されていてもよい。
【0035】
また、筐体6には案内部材6cが設けられており、案内部材6cと、被駆動体2に設けられた案内孔2cとが嵌合されることによって、被駆動体2はZ方向に円滑に移動することができる。
【0036】
変位規制部材(当接部材)7は、筐体6に固定されている。本実施形態では、変位規制部材7は、被駆動体2を挟んで固定壁6aの反対側にある筐体6の側壁の上側に固定されているが、本発明はこれに限られず、変位規制部材7が筐体6に確実に固定されていればよい。変位規制部材7は当接部7aを有しており、当接部7aは屈曲変位部材5に当接することによって、固定壁6aの撓みを防止する役割を果たす。
【0037】
また、変位規制部材7は被駆動体2が筐体6から離れる方向(+Z方向)に駆動された時における被駆動体2の変位量の規制を行う。変位の規制は、変位規制部材7の下面が、被駆動体2の上面にある当接面2dに当接することによって行われる。
【0038】
なお、駆動装置10は、図3に示すカバー8によって覆われていてもよい。カバー8は、駆動装置10の全体を覆うことによって、外部からの不要な光の入射や、塵埃の侵入を防止する。
【0039】
次に、駆動装置10の駆動機構について図4を参照して説明する。図4は、駆動機構の構成を概略的に示す斜視図である。駆動装置10の駆動機構は、摩擦部材3、中間部材4および屈曲変位部材5によって構成されており、これらのうちの摩擦部材3および中間部材4は、駆動方向変換部材として機能する。
【0040】
屈曲変位部材5は、電気的制御によって屈曲変位が生じる部材であり、駆動装置10の正常機能を維持するために必要な屈曲変位度を有していればよい。屈曲変位部材5としては、バイモルフ型の圧電素子を用いてもよく、金属板の両面或いは片面に積層圧電素子を形成することによって構成することができる。
【0041】
屈曲変位部材5の一端は、固定端として固定壁6aに固定されている。屈曲変位部材5の自由端は、電気的制御によってY方向に平行な方向(図4中の矢印A方向)に屈曲変位する。また、屈曲変位部材5は、その厚み方向が被駆動体の移動方向に対して垂直であるように配置されている。これによって、駆動方向から見た寸法について、駆動装置10を小型化することができる。なお、本発明はこのような構成に限られず、屈曲変位部材5が固定壁6aに固定された構成であればよい。
【0042】
中間部材4は、屈曲変位部材5の自由端に一端が固定された部材であり、屈曲変位部材5と摩擦部材3とを連結している。摩擦部材3は、中間部材4の自由端となる先端側に固定されている。また、中間部材4は、摩擦部材3の移動方向と屈曲変位部材5の駆動方向とを異ならせる働きをするものであればよい。例えば中間部材4としては、図4に示すような「L」字形状の弾性を有する板を用いることができる。図4に示すように、屈曲変位部材5が矢印Aの方向に屈曲変位すると、中間部材4は屈曲変位部材5の駆動方向を変換し、中間部材4の先端が矢印Bの方向に変位する。これに伴って、摩擦部材3はその先端が矢印Cの方向、すなわちZ方向に平行な方向に変位する。
【0043】
中間部材4の材料や形状は、予圧部材1と比較して弾性が低くなるように選択されることが好ましい。弾性の低い材料としては、例えば金属や樹脂等を用いることができる。また、中間部材4の弾力効果は、予圧部材1よりも低いことが好ましい。これによれば、被駆動体接触部2aから摩擦部材3に向かう付勢を均一にすることできるため、被駆動体2が安定して移動することができる。
【0044】
摩擦部材3は、上述したように、屈曲変位部材5の屈曲動作に応じてZ方向に平行な方向に変位する。予圧部材1による予圧荷重によって、摩擦部材3と被駆動体接触部2aとの間には摩擦力が働くため、被駆動体2は、摩擦部材3の変位に伴ってZ方向に移動する。摩擦部材3の材料については、被駆動体接触部2aとの摩擦係数を考慮して適した材料を選択すればよく、例えば、金属、樹脂、カーボン等が挙げられる。
【0045】
次に、変位規制部材7による固定壁6aの撓み防止の働きについて説明する。
【0046】
まず、図10を参照して、変位規制部材7が設けられていない場合の固定壁6aの撓みについて説明する。図10は、筐体6を概略的に示す斜視図である。
【0047】
固定壁6aは筐体6に対して片持ち梁状に構成されている。このため、固定壁6aにおいて筐体6と繋がっていない端部が自由端として撓んでしまう可能性がある。特に、固定壁6aに固定される屈曲変位部材5が屈曲変位すると、その屈曲動作に伴って、撓み、倒れ、または振動等が発生しやすい。
【0048】
本実施形態における固定壁6aは、図10に示すように、その下部と横部との2つの端部が筐体6に支持されている。このとき、固定壁6aの上端部は、自由端として図10中の矢印の方向に撓んでしまう可能性がある。また、予圧部材1の−Y方向への負荷によって、被駆動体2、摩擦部材3、中間部材4、および屈曲変位部材5を介して、固定壁6aが倒れてしまう可能性も存在する。
【0049】
そこで、本実形態では固定壁6aの撓みを防止するために、変位規制部材7の当接部7aが、図8に示すように屈曲変位部材5と当接している。図8は、当接部7aの当接の様子を示すYZ平面の部分断面図である。ここで、当接部7aは、屈曲変位部材5の屈曲面の固定端側であって、かつ固定壁6aの自由側となる位置において、屈曲変位部材5と当接している。なお、屈曲変位部材5の屈曲面とは屈曲動作の際に湾曲する面を言う。このため、当接部7aは固定壁6aの撓みを効果的に防止することができる。
【0050】
変位規制部材7の当接部7aは、屈曲変位部材5に当接されるだけでもよいし、接着固定されていても良い。予圧部材1の負荷による固定壁6aの倒れを防止する場合には、当接部7aと屈曲変位部材5とを接着固定した後、予圧部材1を組み立てるのが望ましい。
【0051】
また、本発明における固定壁6aの撓み防止のための構成は上記構成に限られず、当接部7aが固定壁6aの自由端の撓みを防止できる構成であればよい。他の実施形態について、図5〜図7、および図9を参照して説明する。図5は、他の実施形態に係る駆動装置20を概略的に示す図であり、図6、図7、および図9は、他の実施形態における当接部材の当接の様子を示すYZ平面の部分断面図である。
【0052】
他の実施形態に係る駆動装置20おいて、図5に示すように屈曲変位部材5が固定壁6aに対して当接部7aとは反対側に配置されている場合には、当接部7aは固定壁6aと当接していてもよい。ここで、駆動装置20における当接部7aと、固定壁6aとの当接の様子を図9に示す。図9における当接部7aは、固定壁6aにおける屈曲変位部材5の屈曲面と平行な面であって、かつ固定壁6aの自由端となる位置において、固定壁6aと当接している。このような構成においても駆動装置10と同様に、当接部7aは固定壁6aの撓みを効果的に防止することができる。
【0053】
また、図6および図7に示すように、当接部7aは、屈曲変位部材5と固定壁6aとの両方に当接していてもよい。図6は、屈曲変位部材5が固定壁6aに対して当接部7a側に配置されている場合を示す図であり、当接部7aは、屈曲変位部材5の上面と、固定壁6aの側面とに当接している。一方、図7は、屈曲変位部材5が固定壁6aに対して当接部7aとは反対側に配置されている場合を示す図であり、当接部7aは、屈曲変位部材5の側面と、固定壁6aの上面とに当接している。図6および図7に示す構成では、当接部7aの当接面積が増えるため、接着固定する場合に、より確実に接着することができる。
【0054】
本発明に係る駆動装置は、カメラなどの撮像装置に設置され得る。例えば、駆動装置10を、撮像装置におけるレンズ駆動のためのカメラモジュールとして応用してもよい。
【0055】
駆動装置10を、カメラモジュールとして応用する場合には、被駆動体2は、その中央部に円環状のレンズ取り付け部を有するレンズバレルとなる。レンズ取り付け部にレンズを取り付けたレンズバレルを光軸方向(Z方向)に駆動すると、駆動装置10は、レンズのAF(オートフォーカス)動作を実現することになる。
【0056】
また、駆動装置10や駆動装置10を設置された撮像装置は、適宜、電子機器に設置されることができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明に係る駆動装置は、例えばカメラ等の撮像装置におけるレンズ駆動装置として好適に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の一実施形態に係る駆動装置を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る駆動装置を概略的に示す平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る駆動装置を概略的に示す分解斜視図である。
【図4】駆動機構の構成を概略的に示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る駆動装置を概略的に示す平面図である。
【図6】当接部材の当接の様子を示す部分断面図である。
【図7】当接部材の当接の様子を示す部分断面図である。
【図8】当接部材の当接の様子を示す部分断面図である。
【図9】当接部材の当接の様子を示す部分断面図である。
【図10】筐体を概略的に示す斜視図である。
【符号の説明】
【0059】
2 被駆動体
5 屈曲変位部材
6 筐体
6a 固定壁
7 変位規制部材
7a 当接部
10、20 駆動装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被駆動体を駆動する駆動装置であって、
上記被駆動体を駆動方向に変位可能に保持する筐体と、
電気的制御により屈曲変位して上記被駆動体を変位させる屈曲変位部材と、
上記筐体に支持され、かつ上記屈曲変位部材の一端を固定端として固定する固定部と、
上記筐体に固定され、かつ上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方と当接している当接部材とを備えていることを特徴とする駆動装置。
【請求項2】
上記固定部は、上記筐体と一体的に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
上記当接部材は、上記被駆動体に対する上記駆動方向に交わって配置されており、上記被駆動体とさらに当接することを特徴とする請求項1または2に記載の駆動装置。
【請求項4】
上記当接部材と、上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方との当接部分は、接着固定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項5】
上記固定部は、上記駆動方向に対して平行に配置されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項6】
上記固定部は、上記筐体に支持された梁状であり、
上記当接部材は、上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方において、上記固定部の自由端側と当接していることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項7】
上記当接部材は、上記固定端および上記固定部の少なくともいずれか一方において、上記屈曲変位部材の屈曲面または当該屈曲面に対して平行な面と当接していることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の駆動装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の駆動装置を備えていることを特徴とする撮像装置。
【請求項9】
請求項1から7のいずれか1項に記載の駆動装置または請求項8に記載の撮像装置を備えていることを特徴とする電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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