骨ねじ
【課題】必要な場合は挿入後に骨中でのその位置を訂正可能であり後から容易に取除くことができる改良された骨ねじを提供する。
【解決手段】骨ねじは第1の端部(2)と第2の端部(3)とを有する管体(1)を含む。管体は空洞を規定する管状壁を有する。複数の開口部が管状壁を貫通して空洞の中まで延在するように設けられている。骨ねじはさらに管状壁の管状外表面上にある外部骨ねじ山と、ねじ回しと係合して、ねじ回しを第1の方向に回転させることによって骨ねじを骨中で前進させるように構成された頭(8)とを含む。頭は管体の第1の端部(2)に接続するようにも構成されている。頭は、ねじ回しが第1の方向と逆の第2の方向に回転されるときに頭が管体から分離されないようロックされるように管体に接続可能である。
【解決手段】骨ねじは第1の端部(2)と第2の端部(3)とを有する管体(1)を含む。管体は空洞を規定する管状壁を有する。複数の開口部が管状壁を貫通して空洞の中まで延在するように設けられている。骨ねじはさらに管状壁の管状外表面上にある外部骨ねじ山と、ねじ回しと係合して、ねじ回しを第1の方向に回転させることによって骨ねじを骨中で前進させるように構成された頭(8)とを含む。頭は管体の第1の端部(2)に接続するようにも構成されている。頭は、ねじ回しが第1の方向と逆の第2の方向に回転されるときに頭が管体から分離されないようロックされるように管体に接続可能である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、骨ねじに関する。特に、この発明は、留めねじとしておよび周囲の骨材料と融合する融合ねじとして用いることができる骨ねじに関する。
【背景技術】
【0002】
融合ねじとして用いることができる骨ねじは、US2004/0015172 A1より知られている。この骨ねじは、その壁部に骨ねじ山と複数の凹みとを備える管状のねじ山区間と、頭と、管状のねじ山区間に接続することができる先端部とを有する。使用時、管状部分に骨材料または他の成長促進材料を充填することができ、次に先端部および/または頭を管状部分に接続する。通常、このねじは、予め骨に準備された芯孔に挿入する。ねじを骨に挿入した後、ねじと周囲の骨材料の融合が起こる。このねじは、骨の破砕したまたは分裂した部位をねじによってつなぎ合わせる牽引要素として働くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0015172号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、必要な場合は挿入後に骨中でのその位置を訂正可能であり、後から容易に取除くことができる、前述の種類の改良された骨ねじを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1に従った骨ねじによって達成される。さらなる発展は、従属請求項に記載される。
【0006】
この発明に従った骨ねじは、融合を助ける物質で充填可能であり、正確に位置決め可能である。この骨ねじを、予め準備された芯孔に挿入すると、外壁面にある骨ねじ山は、骨と係合し、ねじをねじ回しで骨の中により深くねじ込むことによってねじは前進される。骨ねじの位置を調節するため、ねじをねじ戻して、ねじを再位置決めすることが必要かもしれない。これは、骨ねじの頭と管体とが、緩みまたは分離の危険性なくしっかりと接続されていることにより、容易になっている。
【0007】
骨ねじは、留め具として働くことができ、または骨の折れた要素を接続するためにもしくはもろい骨を強化する支持梁として用いることができる。
【0008】
ある状況では、周囲の骨材料と既に融合していることがある埋込まれた骨ねじを、後の段階で取除くことが臨床上必要かもしれない。頭と管体とがしっかりと接続されているため、周囲の骨材料と既に融合している骨ねじを取除くことが可能である。
【0009】
この発明のさらなる特徴および利点は、この発明の実施例の説明から添付の図面によって明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施例に従った骨ねじの分解斜視図である。
【図2】組立てられた状態の図1の骨ねじの斜視図である。
【図3】第1の実施例に従った骨ねじの拡大分解側面図であり、管状部分は部分的にしか示されていない。
【図4】図3の骨ねじの分解斜視図である。
【図5】断面をねじ軸を含む平面で取った、組立てられた状態の図3の骨ねじの断面図である。
【図6】断面をねじ軸を含む平面で取った、図1に従った骨ねじの先端部の領域における拡大部分の断面図である。
【図7】先端部の拡大斜視図である。
【図8a】第1の実施例に従った骨ねじを使用するステップを示す図である。
【図8b】第1の実施例に従った骨ねじを使用するステップを示す図である。
【図8c】第1の実施例に従った骨ねじを使用するステップを示す図である。
【図8d】第1の実施例に従った骨ねじを使用するステップを示す図である。
【図9】第2の実施例に従った骨ねじの分解斜視図である。
【図10】組立てられた状態の図9の骨ねじの斜視図である。
【図11】図9の骨ねじの拡大部分を分解図で示す図である。
【図12】図9の骨ねじの管状部分の一部の拡大断面図である。
【図13】図11の骨ねじの管体と頭の接続の拡大断面図である。
【図14】前述の実施例に従った骨ねじの変形例の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1から図7に示す第1の実施例に従った骨ねじは、開いた第1の端部2と第2の端部3とを備えた管体1と、ねじ軸Lとを含む。示される例において、管体は、円筒形である。管体は、空洞を規定する管状壁を有する。管状壁の外表面上に、いわゆる骨ねじ山4が設けられている。示される実施例において、骨ねじ山は、管体の全長に沿って設けられている。骨ねじ山4は、骨ねじが骨にねじ込まれるとき、骨に切り込むように構成されている。さらに、複数の開口部5が、管状壁に位置し、この開口部は、管状壁を完全に貫通して空洞の中まで延在する。開口部5は、菱形のものとして示されており、骨ねじ山4の頂と頂の間に位置している。しかしながら、開口部5の形状および位置の任意の他の変形例が考えられる。管体1によって形成される空洞の体積は、骨材料を収容するのに適している。管体の壁の厚みは、好ましくは、管体の外径の約15%よりも薄い。
【0012】
図5に示されるように、管体1は、その第1の端部2の領域にその内壁面の上に設けられためねじ6を有する。第1の端部2では、複数の凹み7が管体の壁に設けられており、この凹みは、第1の端部2から一定の距離まで第2の端部3の方向に軸方向に延在する。径方向に見ると、この凹みは、管体の壁を完全に貫通している。示される実施例においては、4つの三角形の凹み7が、第1の端部2の端縁の円周方向に等距離の場所に設けられている。
【0013】
骨ねじは、さらに、第1の端部2に接続可能な頭8を含む。頭8は、形状が実質的に円筒形であり、管体1の外径よりも大きい外径を有する。頭8は、管体1から離れる方を向く第1の端部9と、管体の第1の端部2に面する第2の端部10とを有する。頭8は、その第2の端部10に複数の突起11を有し、この突起の形状および場所は、突起11が管体にある凹み7と係合し、そのため頭8と管体1との間の形状嵌合接続が形成されるようなものである。この実施例において、4つの等距離に位置する三角形の突起は、頭8の第2の端部10から延在する。管体にある凹みおよび頭にある突起に代えて、頭に凹みがあり得、管体に突起があり得、または頭および管体は、凹みと突起との両方を有し得る。この実施例における頭8は、中空であり(cannulated)、第1の端部9から第2の端部10まで頭を完全に貫通して延在する同軸ボア12を含む。
【0014】
その第1の端部9に、凹み13が設けられており、この凹みは、ねじ回しをねじ込み方向である第1の方向に回転させることによって骨ねじを骨にねじ込むために用いるねじ回しと係合するように構成されている。凹み13の内径は、同軸ボア12の内径よりも大きい。凹みの形状は、たとえば六角形である。しかしながら、ねじ回しとの係合に適した任意の他の形状を用いることができる。そのような他の形状は、たとえば、正方形または任意の他の多角形もしくは星(トルクス(登録商標))形であり得る。頭8の凹み13と第2の端部10との間には、移行部分14があり、この移行部分は、たとえば、以下に説明される先細になった頭部を備えた固定ねじに対する当接部として働くことができる先細になった部分である。しかしながら、移行部分は、固定ねじの頭部の形状に適合した別の形状を有することができ、または省略することができる。骨ねじの頭8の第2の端部10は、好ましくは、骨表面に対する当接部を形成するために平坦な表面を有する。
【0015】
骨ねじは、ねじの形態の固定要素15も含み、この固定要素のねじ山は、管体1の内壁面に設けられためねじ6と協働する。このねじは、頭の先細になった移行部分14に当接する先細になった頭16を有する。さらに、たとえば多角形の凹みである凹み17が、ねじ回しとの係合のために設けられている。
【0016】
上記の設計によって、ねじ回しがねじを骨に挿入するための係合構造を有する頭8は、形状嵌合接続によって管体に接続され、これによりねじ回しがねじ込み方向と逆方向に回転された場合に頭が管体から分離されることが防止される。さらに、頭と管体との間の接続要素を介した接続は、ねじがねじ込まれるときに頭に作用する力とは無関係である。
【0017】
固定要素に、他の種類のねじまたは差込(bayonet)ロック装置などの他の装置を用いることができる。
【0018】
図1、図6および図7に示されるように、骨ねじは、さらに別個の先端部20を有する。この実施例における先端部20は、取り外し可能に管体1に接続されている。このために、管体1は、その第2の端部3に隣接してねめじ31を有し、このめねじに、先端部の突起に設けられたおねじ21が係合することができる。この実施例において、先端部は、中空であり先端部を完全に貫通する同軸ボア22を有する。この同軸ボアは、先端部の端部に向かって狭くなる。例として示す先端部20は、自動切断構造23も有し、この構造は、予め芯孔を準備する必要がないように、骨ねじが回転されるときに骨を切ることを可能にする。
【0019】
他の種類の先端部が考えられる。たとえば、先端部は、先端部を圧入接続を介して管体に接続することができるよう設計され得る。自動切断構造がないまたは同軸ボアがない先端部も考えられる。最後に、先端部を管体1と一体形成することも可能である。
【0020】
頭にある同軸ボア12および先端部にある同軸ボア22は、ガイドワイヤをそこを通して案内するための案内構造として役立つことができる。これらの同軸ボアは、液体骨セメントまたは薬液を導入するための流路としても役立つことができる。
【0021】
骨ねじのすべての部品は、ステンレス鋼もしくはチタンのような身体適合性金属、ニチノールのような身体適合性金属合金、またはPEEK(登録商標)のような身体適合性プラスチック材料、またはそれらの組合せなどの身体適合性材料で作られている。
′ 加えて、骨ねじの管体または他の部品を内方成長促進材料で被覆してまたは粗面化して、骨または血管の内方成長を促進することができる。
【0022】
骨ねじを使用するステップを図8aから図8dに示す。図8aに示す第1のステップにおいて、先端部20を、管体1の第2の端部に取付ける。次に、骨片100を、管体1によって形成される空洞に充填する。次に、図8bに示すように、頭8および固定ねじ15を、管体1の第1の端部に取付ける。頭8を、頭の第2の端部10にある突起11が管体の第1の端部2にある凹み7に係合するよう取付ける。この位置に固定ねじ15を導入し、締め、そのため骨ねじは、図8cの側面図および図8dの断面図に示されるように閉じられる。
【0023】
このように準備した骨ねじを、骨に予め準備した芯孔に挿入することができる。凹み13を、ねじ回し(図示せず)と係合させ、ねじ回しをねじ込み方向に回転させることによって骨ねじを芯孔の中へ前進させる。芯孔中の骨ねじの位置は、ねじ回しを逆方向に回転させ、これによりねじをねじ戻すことによってわずかに修正することができる。これは、頭と管体との間の形状嵌合接続により、頭と管体との緩みまたは分離の危険なしに容易に可能である。一定時間後、周囲の骨の骨ねじとの融合が起こる。
【0024】
使用の別の実施例において、固定ねじおよび先端部の同軸ボア18および22は、ガイドワイヤ(図示せず)を通した案内のために用いられる。この場合、骨ねじを通して案内されるガイドワイヤを、患者の皮膚を通して導入し、骨ねじを設置しなくてはならない位置にガイドワイヤが達するまで組織を通して前進させる。次に、ガイドワイヤを、骨に適切な方向におよび深さまで挿入する。次に骨ねじは、そこを貫通するガイドワイヤに沿って骨ねじが骨の表面に達するまで案内され、次にガイドワイヤによって案内されて骨にねじ込まれる。これは、低侵襲手術(minimally invasive surgery:MIS)において特に用いられる。
【0025】
次に第2の実施例を図9から図13を参照して説明する。同一の部品は同じ参照番号を付されており、その説明は繰返さない。第2の実施例の管体1′が第1の実施例の管体1と異なる点は、円周方向の溝60の形態の凹みが管体の内壁面に第1の端部2およびめねじ6から離して設けられている点である。溝60は、以下に説明する頭に設けられた突起との係合に役立つ。
【0026】
頭80は、管体1′から離れる方を向く第1の端部81と管体1′に面する第2の端部82とを有する。第1の端部81の表面は、たとえばレンズ形であり得る。第2の端部82は、骨表面に対する当接部を形成する平坦な表面を含む。その第2の端部82に、頭80は、おねじの付いた第1の部分83を備えた円筒形の突起を有し、このおねじは、第1の端部2に隣接する管体1′の内壁面に設けられためねじ6と協働する。ねじ付部分83に続いて、可撓性壁区間84を備えた実質的に円筒形の部分が設けられている。各壁区間84の自由端部には、突起85が設けられており、突起85の形状は、管体1′の溝60に嵌合する形状である。
26 ねじ付突起83および可撓性壁区間84の軸方向の長さは、図13に示されるよう頭80を管体に挿入し、部分83とめねじ6との間のねじ接続を締めると、突起85が溝60に係合する長さである。
【0027】
さらに、頭80は、その第1の端部にねじ回しとの係合のための凹み86を有する。凹み86は星形に示されているが、任意の多角形形状であり得る。同軸ボア87は、頭80を貫通する。この同軸ボアは、凹み86に隣接するめねじ88の内部の部分を有し、かつ可撓性壁区間84の領域に内径がより小さい区間89を有し、この区間は、部分89aにおいて自由端部に向かって先細になっている。
【0028】
第2の実施例に従った固定要素50は、ねじ山がなくその自由端部にテーパ51aが付いた円筒形突起51を備えた止めねじである。この止めねじは、頭80が管体に挿入され、ねじの先細になった区間89aと頭のテーパ区間51aとが互いに係合すると、頭80の同軸ボアにねじ込むことができる。これによって、可撓性壁部分84は、わずかに外方に押され、そのため突起85が溝60と係合する。突起85が溝60に係合すると、頭80は、管体1′に固定され、緩めるまたは分離させることはできない。同軸ボア52を設けて、そこを通してガイドワイヤを案内することができる。
【0029】
第2の実施例に従った骨ねじの使用は、第1の実施例に従った骨ねじの使用と同様であり、その説明は、繰返さない。
【0030】
図14には、前述の実施例の変形例に従った骨ねじが示されている。頭8および先端部20は、第1の実施例または第2の実施例のものであり得る。管体1″′は、先端部20に隣接し、骨ねじ山4を含む第1の区間101と、頭8に隣接し、表面が滑らかで骨ねじ山のない第2の区間102とを有する。変形例に従ったねじを、圧迫ねじとして用いて、2つの骨部位201、202を押合わせることができる。この骨ねじは、一方の骨部位202にねじ込まれる。他方の骨部位201には、芯孔しかなく、骨ねじの第1の区間102は、この芯孔を貫通する。骨ねじを締めることによって、頭8の第2の端部10は、骨部位201の表面に当接し、骨部位201を骨部位202に押付ける。一定時間後、骨部位の骨ねじとのおよび互いとの融合が起こる。
【0031】
もう1つの変形例において、前述のすべての実施例の管体の第2の端部3は、自由端部であり、先端部が省略される。この場合、第2の端部3に、切り刃を設けらことができ、この切り刃は、骨ねじを骨の中にねじ込むことによって管体の空洞が切られた骨材料で自動的に自己充填されるように、骨に切込むように構成されている。
【0032】
もう1つの変形例において、頭の外径は、管体の外径に等しくてもよく、または管体の外径よりも小さくてさえもよい。これは、骨ねじを骨の中に十分に沈めることを可能にする。
【0033】
もう1つの変形例において、頭および先端部は、中空ではない。
【符号の説明】
【0034】
1,1″,1″′ 管体、2 第1の端部、3 第2の端部、4 骨ねじ山、5 開口部、7 凹み、8,80 頭、9,81 第1の端部、10,82 第2の端部、11,85 突起、13 凹み、15,50 固定要素、20 先端部、60 溝、101 第1の区間、102 第2の区間。
【技術分野】
【0001】
この発明は、骨ねじに関する。特に、この発明は、留めねじとしておよび周囲の骨材料と融合する融合ねじとして用いることができる骨ねじに関する。
【背景技術】
【0002】
融合ねじとして用いることができる骨ねじは、US2004/0015172 A1より知られている。この骨ねじは、その壁部に骨ねじ山と複数の凹みとを備える管状のねじ山区間と、頭と、管状のねじ山区間に接続することができる先端部とを有する。使用時、管状部分に骨材料または他の成長促進材料を充填することができ、次に先端部および/または頭を管状部分に接続する。通常、このねじは、予め骨に準備された芯孔に挿入する。ねじを骨に挿入した後、ねじと周囲の骨材料の融合が起こる。このねじは、骨の破砕したまたは分裂した部位をねじによってつなぎ合わせる牽引要素として働くことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2004/0015172号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、必要な場合は挿入後に骨中でのその位置を訂正可能であり、後から容易に取除くことができる、前述の種類の改良された骨ねじを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的は、請求項1に従った骨ねじによって達成される。さらなる発展は、従属請求項に記載される。
【0006】
この発明に従った骨ねじは、融合を助ける物質で充填可能であり、正確に位置決め可能である。この骨ねじを、予め準備された芯孔に挿入すると、外壁面にある骨ねじ山は、骨と係合し、ねじをねじ回しで骨の中により深くねじ込むことによってねじは前進される。骨ねじの位置を調節するため、ねじをねじ戻して、ねじを再位置決めすることが必要かもしれない。これは、骨ねじの頭と管体とが、緩みまたは分離の危険性なくしっかりと接続されていることにより、容易になっている。
【0007】
骨ねじは、留め具として働くことができ、または骨の折れた要素を接続するためにもしくはもろい骨を強化する支持梁として用いることができる。
【0008】
ある状況では、周囲の骨材料と既に融合していることがある埋込まれた骨ねじを、後の段階で取除くことが臨床上必要かもしれない。頭と管体とがしっかりと接続されているため、周囲の骨材料と既に融合している骨ねじを取除くことが可能である。
【0009】
この発明のさらなる特徴および利点は、この発明の実施例の説明から添付の図面によって明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施例に従った骨ねじの分解斜視図である。
【図2】組立てられた状態の図1の骨ねじの斜視図である。
【図3】第1の実施例に従った骨ねじの拡大分解側面図であり、管状部分は部分的にしか示されていない。
【図4】図3の骨ねじの分解斜視図である。
【図5】断面をねじ軸を含む平面で取った、組立てられた状態の図3の骨ねじの断面図である。
【図6】断面をねじ軸を含む平面で取った、図1に従った骨ねじの先端部の領域における拡大部分の断面図である。
【図7】先端部の拡大斜視図である。
【図8a】第1の実施例に従った骨ねじを使用するステップを示す図である。
【図8b】第1の実施例に従った骨ねじを使用するステップを示す図である。
【図8c】第1の実施例に従った骨ねじを使用するステップを示す図である。
【図8d】第1の実施例に従った骨ねじを使用するステップを示す図である。
【図9】第2の実施例に従った骨ねじの分解斜視図である。
【図10】組立てられた状態の図9の骨ねじの斜視図である。
【図11】図9の骨ねじの拡大部分を分解図で示す図である。
【図12】図9の骨ねじの管状部分の一部の拡大断面図である。
【図13】図11の骨ねじの管体と頭の接続の拡大断面図である。
【図14】前述の実施例に従った骨ねじの変形例の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1から図7に示す第1の実施例に従った骨ねじは、開いた第1の端部2と第2の端部3とを備えた管体1と、ねじ軸Lとを含む。示される例において、管体は、円筒形である。管体は、空洞を規定する管状壁を有する。管状壁の外表面上に、いわゆる骨ねじ山4が設けられている。示される実施例において、骨ねじ山は、管体の全長に沿って設けられている。骨ねじ山4は、骨ねじが骨にねじ込まれるとき、骨に切り込むように構成されている。さらに、複数の開口部5が、管状壁に位置し、この開口部は、管状壁を完全に貫通して空洞の中まで延在する。開口部5は、菱形のものとして示されており、骨ねじ山4の頂と頂の間に位置している。しかしながら、開口部5の形状および位置の任意の他の変形例が考えられる。管体1によって形成される空洞の体積は、骨材料を収容するのに適している。管体の壁の厚みは、好ましくは、管体の外径の約15%よりも薄い。
【0012】
図5に示されるように、管体1は、その第1の端部2の領域にその内壁面の上に設けられためねじ6を有する。第1の端部2では、複数の凹み7が管体の壁に設けられており、この凹みは、第1の端部2から一定の距離まで第2の端部3の方向に軸方向に延在する。径方向に見ると、この凹みは、管体の壁を完全に貫通している。示される実施例においては、4つの三角形の凹み7が、第1の端部2の端縁の円周方向に等距離の場所に設けられている。
【0013】
骨ねじは、さらに、第1の端部2に接続可能な頭8を含む。頭8は、形状が実質的に円筒形であり、管体1の外径よりも大きい外径を有する。頭8は、管体1から離れる方を向く第1の端部9と、管体の第1の端部2に面する第2の端部10とを有する。頭8は、その第2の端部10に複数の突起11を有し、この突起の形状および場所は、突起11が管体にある凹み7と係合し、そのため頭8と管体1との間の形状嵌合接続が形成されるようなものである。この実施例において、4つの等距離に位置する三角形の突起は、頭8の第2の端部10から延在する。管体にある凹みおよび頭にある突起に代えて、頭に凹みがあり得、管体に突起があり得、または頭および管体は、凹みと突起との両方を有し得る。この実施例における頭8は、中空であり(cannulated)、第1の端部9から第2の端部10まで頭を完全に貫通して延在する同軸ボア12を含む。
【0014】
その第1の端部9に、凹み13が設けられており、この凹みは、ねじ回しをねじ込み方向である第1の方向に回転させることによって骨ねじを骨にねじ込むために用いるねじ回しと係合するように構成されている。凹み13の内径は、同軸ボア12の内径よりも大きい。凹みの形状は、たとえば六角形である。しかしながら、ねじ回しとの係合に適した任意の他の形状を用いることができる。そのような他の形状は、たとえば、正方形または任意の他の多角形もしくは星(トルクス(登録商標))形であり得る。頭8の凹み13と第2の端部10との間には、移行部分14があり、この移行部分は、たとえば、以下に説明される先細になった頭部を備えた固定ねじに対する当接部として働くことができる先細になった部分である。しかしながら、移行部分は、固定ねじの頭部の形状に適合した別の形状を有することができ、または省略することができる。骨ねじの頭8の第2の端部10は、好ましくは、骨表面に対する当接部を形成するために平坦な表面を有する。
【0015】
骨ねじは、ねじの形態の固定要素15も含み、この固定要素のねじ山は、管体1の内壁面に設けられためねじ6と協働する。このねじは、頭の先細になった移行部分14に当接する先細になった頭16を有する。さらに、たとえば多角形の凹みである凹み17が、ねじ回しとの係合のために設けられている。
【0016】
上記の設計によって、ねじ回しがねじを骨に挿入するための係合構造を有する頭8は、形状嵌合接続によって管体に接続され、これによりねじ回しがねじ込み方向と逆方向に回転された場合に頭が管体から分離されることが防止される。さらに、頭と管体との間の接続要素を介した接続は、ねじがねじ込まれるときに頭に作用する力とは無関係である。
【0017】
固定要素に、他の種類のねじまたは差込(bayonet)ロック装置などの他の装置を用いることができる。
【0018】
図1、図6および図7に示されるように、骨ねじは、さらに別個の先端部20を有する。この実施例における先端部20は、取り外し可能に管体1に接続されている。このために、管体1は、その第2の端部3に隣接してねめじ31を有し、このめねじに、先端部の突起に設けられたおねじ21が係合することができる。この実施例において、先端部は、中空であり先端部を完全に貫通する同軸ボア22を有する。この同軸ボアは、先端部の端部に向かって狭くなる。例として示す先端部20は、自動切断構造23も有し、この構造は、予め芯孔を準備する必要がないように、骨ねじが回転されるときに骨を切ることを可能にする。
【0019】
他の種類の先端部が考えられる。たとえば、先端部は、先端部を圧入接続を介して管体に接続することができるよう設計され得る。自動切断構造がないまたは同軸ボアがない先端部も考えられる。最後に、先端部を管体1と一体形成することも可能である。
【0020】
頭にある同軸ボア12および先端部にある同軸ボア22は、ガイドワイヤをそこを通して案内するための案内構造として役立つことができる。これらの同軸ボアは、液体骨セメントまたは薬液を導入するための流路としても役立つことができる。
【0021】
骨ねじのすべての部品は、ステンレス鋼もしくはチタンのような身体適合性金属、ニチノールのような身体適合性金属合金、またはPEEK(登録商標)のような身体適合性プラスチック材料、またはそれらの組合せなどの身体適合性材料で作られている。
′ 加えて、骨ねじの管体または他の部品を内方成長促進材料で被覆してまたは粗面化して、骨または血管の内方成長を促進することができる。
【0022】
骨ねじを使用するステップを図8aから図8dに示す。図8aに示す第1のステップにおいて、先端部20を、管体1の第2の端部に取付ける。次に、骨片100を、管体1によって形成される空洞に充填する。次に、図8bに示すように、頭8および固定ねじ15を、管体1の第1の端部に取付ける。頭8を、頭の第2の端部10にある突起11が管体の第1の端部2にある凹み7に係合するよう取付ける。この位置に固定ねじ15を導入し、締め、そのため骨ねじは、図8cの側面図および図8dの断面図に示されるように閉じられる。
【0023】
このように準備した骨ねじを、骨に予め準備した芯孔に挿入することができる。凹み13を、ねじ回し(図示せず)と係合させ、ねじ回しをねじ込み方向に回転させることによって骨ねじを芯孔の中へ前進させる。芯孔中の骨ねじの位置は、ねじ回しを逆方向に回転させ、これによりねじをねじ戻すことによってわずかに修正することができる。これは、頭と管体との間の形状嵌合接続により、頭と管体との緩みまたは分離の危険なしに容易に可能である。一定時間後、周囲の骨の骨ねじとの融合が起こる。
【0024】
使用の別の実施例において、固定ねじおよび先端部の同軸ボア18および22は、ガイドワイヤ(図示せず)を通した案内のために用いられる。この場合、骨ねじを通して案内されるガイドワイヤを、患者の皮膚を通して導入し、骨ねじを設置しなくてはならない位置にガイドワイヤが達するまで組織を通して前進させる。次に、ガイドワイヤを、骨に適切な方向におよび深さまで挿入する。次に骨ねじは、そこを貫通するガイドワイヤに沿って骨ねじが骨の表面に達するまで案内され、次にガイドワイヤによって案内されて骨にねじ込まれる。これは、低侵襲手術(minimally invasive surgery:MIS)において特に用いられる。
【0025】
次に第2の実施例を図9から図13を参照して説明する。同一の部品は同じ参照番号を付されており、その説明は繰返さない。第2の実施例の管体1′が第1の実施例の管体1と異なる点は、円周方向の溝60の形態の凹みが管体の内壁面に第1の端部2およびめねじ6から離して設けられている点である。溝60は、以下に説明する頭に設けられた突起との係合に役立つ。
【0026】
頭80は、管体1′から離れる方を向く第1の端部81と管体1′に面する第2の端部82とを有する。第1の端部81の表面は、たとえばレンズ形であり得る。第2の端部82は、骨表面に対する当接部を形成する平坦な表面を含む。その第2の端部82に、頭80は、おねじの付いた第1の部分83を備えた円筒形の突起を有し、このおねじは、第1の端部2に隣接する管体1′の内壁面に設けられためねじ6と協働する。ねじ付部分83に続いて、可撓性壁区間84を備えた実質的に円筒形の部分が設けられている。各壁区間84の自由端部には、突起85が設けられており、突起85の形状は、管体1′の溝60に嵌合する形状である。
26 ねじ付突起83および可撓性壁区間84の軸方向の長さは、図13に示されるよう頭80を管体に挿入し、部分83とめねじ6との間のねじ接続を締めると、突起85が溝60に係合する長さである。
【0027】
さらに、頭80は、その第1の端部にねじ回しとの係合のための凹み86を有する。凹み86は星形に示されているが、任意の多角形形状であり得る。同軸ボア87は、頭80を貫通する。この同軸ボアは、凹み86に隣接するめねじ88の内部の部分を有し、かつ可撓性壁区間84の領域に内径がより小さい区間89を有し、この区間は、部分89aにおいて自由端部に向かって先細になっている。
【0028】
第2の実施例に従った固定要素50は、ねじ山がなくその自由端部にテーパ51aが付いた円筒形突起51を備えた止めねじである。この止めねじは、頭80が管体に挿入され、ねじの先細になった区間89aと頭のテーパ区間51aとが互いに係合すると、頭80の同軸ボアにねじ込むことができる。これによって、可撓性壁部分84は、わずかに外方に押され、そのため突起85が溝60と係合する。突起85が溝60に係合すると、頭80は、管体1′に固定され、緩めるまたは分離させることはできない。同軸ボア52を設けて、そこを通してガイドワイヤを案内することができる。
【0029】
第2の実施例に従った骨ねじの使用は、第1の実施例に従った骨ねじの使用と同様であり、その説明は、繰返さない。
【0030】
図14には、前述の実施例の変形例に従った骨ねじが示されている。頭8および先端部20は、第1の実施例または第2の実施例のものであり得る。管体1″′は、先端部20に隣接し、骨ねじ山4を含む第1の区間101と、頭8に隣接し、表面が滑らかで骨ねじ山のない第2の区間102とを有する。変形例に従ったねじを、圧迫ねじとして用いて、2つの骨部位201、202を押合わせることができる。この骨ねじは、一方の骨部位202にねじ込まれる。他方の骨部位201には、芯孔しかなく、骨ねじの第1の区間102は、この芯孔を貫通する。骨ねじを締めることによって、頭8の第2の端部10は、骨部位201の表面に当接し、骨部位201を骨部位202に押付ける。一定時間後、骨部位の骨ねじとのおよび互いとの融合が起こる。
【0031】
もう1つの変形例において、前述のすべての実施例の管体の第2の端部3は、自由端部であり、先端部が省略される。この場合、第2の端部3に、切り刃を設けらことができ、この切り刃は、骨ねじを骨の中にねじ込むことによって管体の空洞が切られた骨材料で自動的に自己充填されるように、骨に切込むように構成されている。
【0032】
もう1つの変形例において、頭の外径は、管体の外径に等しくてもよく、または管体の外径よりも小さくてさえもよい。これは、骨ねじを骨の中に十分に沈めることを可能にする。
【0033】
もう1つの変形例において、頭および先端部は、中空ではない。
【符号の説明】
【0034】
1,1″,1″′ 管体、2 第1の端部、3 第2の端部、4 骨ねじ山、5 開口部、7 凹み、8,80 頭、9,81 第1の端部、10,82 第2の端部、11,85 突起、13 凹み、15,50 固定要素、20 先端部、60 溝、101 第1の区間、102 第2の区間。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
骨ねじであって、
第1の端部(2)と第2の端部(3)とを有し、空洞を規定する管状壁を有し、複数の開口部(5)が前記管状壁を貫通して前記空洞の中まで延在するように設けられた管体(1、1′、1″′)と、
前記管状壁の管状外表面上にある外骨ねじ山(4)と、
ねじ回しと係合して、前記ねじ回しを第1の方向に回転させることによって前記骨ねじを骨中で前進させるように構成され、前記管体の前記第1の端部(2)に接続するようにも構成された頭(8、80)とを備え、
前記頭と前記管体とは、別個の部品であり、
前記頭は、前記ねじ回しが前記第1の方向と逆の第2の方向に回転されるときに前記頭が前記管体から分離されないようロックされるように、前記管体に接続可能である、骨ねじ。
【請求項2】
前記頭(8)は、前記管体(1)に形状嵌合接続によって接続される、請求項1に記載の骨ねじ。
【請求項3】
前記頭(8、80)は、前記管体(1、1′)の少なくとも1つの凹み(7、60)および/または少なくとも1つの突起にそれぞれ係合する少なくとも1つの突起(11、85)および/または少なくとも1つの凹みを有する、請求項1または2に記載の骨ねじ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの突起または凹み(7)は、前記第1の端部(2)の端縁に設けられる、請求項3に記載の骨ねじ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの突起または前記少なくとも1つの凹み(60)は、前記第1の端部(2)から離して設けられる、請求項3に記載の骨ねじ。
【請求項6】
固定要素(15、50)が前記頭をロックするために設けられている、請求項1から5のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項7】
前記固定要素(15、50)は、前記ねじ回しによって前記頭にかけられる力とは無関係に前記頭を固定する、請求項6に記載の骨ねじ。
【請求項8】
前記固定要素(15、50)は、ねじであり、好ましくは、前記頭にねじ込まれ、前記頭を前記管体に接続する内ねじである、請求項6または7に記載の骨ねじ。
【請求項9】
先端部(20)が前記第2の端部(3)に設けられており、前記先端部は、別個の部品であるか前記管体と一体的に形成されているかのいずれかである、請求項1から8のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項10】
前記管体の壁厚は、前記管体の外径の約15%よりも薄い、請求項1から9のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項11】
前記骨ねじ山(4)は、前記管状壁の前記外表面全体に沿って延在する、請求項1から10のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項12】
前記外表面の一部分(102)には、骨ねじ山がなく、前記部分は、好ましくは前記頭に隣接する、請求項1から11のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項13】
前記頭(8、80)は、前記管体から離れる方向を向く第1の端部(9、81)と、前記管体に面する第2の端部(10、82)とを有し、前記第1の端部は、当接部を形成する実質的に平坦な部分を有する、請求項1から12のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項14】
前記頭(8、80)は、案内孔を含み、前記案内孔は、ワイヤを前記案内孔に通して案内するように構成される、請求項1から13のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項15】
前記管体は円筒形である、請求項1から14のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項16】
前記頭は、ねじ軸と同軸で、前記ねじ回しとの係合に役立つ凹み(13)を有する、請求項1から15のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項17】
前記頭および前記先端部は、ガイドワイヤを案内するために中空である、請求項1から16のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項1】
骨ねじであって、
第1の端部(2)と第2の端部(3)とを有し、空洞を規定する管状壁を有し、複数の開口部(5)が前記管状壁を貫通して前記空洞の中まで延在するように設けられた管体(1、1′、1″′)と、
前記管状壁の管状外表面上にある外骨ねじ山(4)と、
ねじ回しと係合して、前記ねじ回しを第1の方向に回転させることによって前記骨ねじを骨中で前進させるように構成され、前記管体の前記第1の端部(2)に接続するようにも構成された頭(8、80)とを備え、
前記頭と前記管体とは、別個の部品であり、
前記頭は、前記ねじ回しが前記第1の方向と逆の第2の方向に回転されるときに前記頭が前記管体から分離されないようロックされるように、前記管体に接続可能である、骨ねじ。
【請求項2】
前記頭(8)は、前記管体(1)に形状嵌合接続によって接続される、請求項1に記載の骨ねじ。
【請求項3】
前記頭(8、80)は、前記管体(1、1′)の少なくとも1つの凹み(7、60)および/または少なくとも1つの突起にそれぞれ係合する少なくとも1つの突起(11、85)および/または少なくとも1つの凹みを有する、請求項1または2に記載の骨ねじ。
【請求項4】
前記少なくとも1つの突起または凹み(7)は、前記第1の端部(2)の端縁に設けられる、請求項3に記載の骨ねじ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの突起または前記少なくとも1つの凹み(60)は、前記第1の端部(2)から離して設けられる、請求項3に記載の骨ねじ。
【請求項6】
固定要素(15、50)が前記頭をロックするために設けられている、請求項1から5のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項7】
前記固定要素(15、50)は、前記ねじ回しによって前記頭にかけられる力とは無関係に前記頭を固定する、請求項6に記載の骨ねじ。
【請求項8】
前記固定要素(15、50)は、ねじであり、好ましくは、前記頭にねじ込まれ、前記頭を前記管体に接続する内ねじである、請求項6または7に記載の骨ねじ。
【請求項9】
先端部(20)が前記第2の端部(3)に設けられており、前記先端部は、別個の部品であるか前記管体と一体的に形成されているかのいずれかである、請求項1から8のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項10】
前記管体の壁厚は、前記管体の外径の約15%よりも薄い、請求項1から9のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項11】
前記骨ねじ山(4)は、前記管状壁の前記外表面全体に沿って延在する、請求項1から10のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項12】
前記外表面の一部分(102)には、骨ねじ山がなく、前記部分は、好ましくは前記頭に隣接する、請求項1から11のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項13】
前記頭(8、80)は、前記管体から離れる方向を向く第1の端部(9、81)と、前記管体に面する第2の端部(10、82)とを有し、前記第1の端部は、当接部を形成する実質的に平坦な部分を有する、請求項1から12のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項14】
前記頭(8、80)は、案内孔を含み、前記案内孔は、ワイヤを前記案内孔に通して案内するように構成される、請求項1から13のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項15】
前記管体は円筒形である、請求項1から14のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項16】
前記頭は、ねじ軸と同軸で、前記ねじ回しとの係合に役立つ凹み(13)を有する、請求項1から15のいずれかに記載の骨ねじ。
【請求項17】
前記頭および前記先端部は、ガイドワイヤを案内するために中空である、請求項1から16のいずれかに記載の骨ねじ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図8c】
【図8d】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−139901(P2011−139901A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145(P2011−145)
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【出願人】(509350125)ビーダーマン・モテーク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディートゲゼルシャフト (21)
【氏名又は名称原語表記】BIEDERMANN MOTECH GMBH & CO. KG
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【出願人】(509350125)ビーダーマン・モテーク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディートゲゼルシャフト (21)
【氏名又は名称原語表記】BIEDERMANN MOTECH GMBH & CO. KG
【Fターム(参考)】
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