説明

骨再生能を有する骨補填材およびその製造方法

【課題】骨欠損部に填入することにより、骨再生を図ることができる、骨再生能を有する骨補填材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】0.1〜4.5重量%のゲル状またはゾル状のシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンを溶解した有機溶媒溶液中にアテロコラーゲンを浸漬し、然る後、前記アテロコラーゲンを前記溶液中から取出して乾燥させ、前記シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンをアテロコラーゲンに被覆することにより、シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン・アテロコラーゲン複合体とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン(Silanol Polyhedral Oligomeric Silsesquioxane)とアテロコラーゲン、またはコラーゲンより成るゾル状またはゲル状の複合体を、骨欠損部に填入して骨再生を図ることができる、骨再生能を有する骨補填材およびその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
骨折、抜歯窩および骨が著しく吸収された場合など、骨の再生を促進する生体材料として、一般にチタンなどの金属、ハイドロキシアパタイトなどの無機生体材料や、骨に含まれるマトリックスタンパクなどが使用されている。無機生体材料は、機械的強度が高いものの、生体で吸収されないため異物反応を起こすことなどの指摘がなされている。
【0003】
骨を形成する骨芽細胞の細胞膜は、自らが分泌した骨マトリックスとは強固に結合し、骨形成を行う。生体を構成する物質ではない無機材料表面には、骨芽細胞と結合するタンパクがないために、無機材料と結合力が弱く、その表面に新生骨を合成しにくいなどの問題があることが指摘されている。
【0004】
骨マトリックスタンパクの約90%は、コラーゲンとオステオネクチンや骨燐タンパクなどの非コラーゲン性タンパクで構成されている。コラーゲンは骨マトリックスのフレームワークを構成しており、石灰化にも重要な役割を果たしており、また、コラーゲンは骨再生の足場 (Scaffold)として使用されている。
【0005】
コラーゲンは、新生骨の石灰化を促進することなどから、骨再生の足場として使用されているが、コラーゲンと骨組織に含まれる無機塩との複合体が、骨再生の足場として使用されていることが、下記の特許文献および非特許文献に開示されている。
【0006】
下記特許文献および非特許文献に記載されたものは、いずれもコラーゲン線維にリン酸およびカルシュウムの結晶を沈着せしめたものである。すなわち、特許文献1には、コラーゲン−リン酸カルシウム複合体が開示され、また非特許文献1には、アパタイトとβ−リン酸三カルシウムの顆粒をコラーゲンと複合化した複合体が開示され、更に、非特許文献2には、ナノハイドロキシアパタイトをコラーゲン線維上に結晶化した複合体が開示されている。これらの骨補填材は、コラーゲンに骨組織が石灰化するために必要な無機塩を供給するための原料となるカルシウムイオンやリン酸イオンを供給し,更に、コラーゲンに機械的強度を与えるために、カルシウムとリン酸の化合物を加えたものである。
【0007】
【特許文献1】特開平7−101708号公報
【非特許文献1】J.Bone Jt.Surg.(Am),79−A,495−502,1997
【非特許文献2】Biomaterials,26,5276−5284,2005
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
生体の骨再生を目的とした補填材は、骨芽細胞の分化やタンパク合成や無機塩の輸送能を刺激し、新生骨を形成した後に吸収される性質を持つことが望ましい。しかしながら、従来のコラーゲンのみを移植した場合では、高分子であるため異物反応を起こすことや、骨芽細胞への分化誘導能を持たないために、新生骨を形成するために長期間を要し、実際に臨床で応用するためには不都合な点が多いという課題があった。また、コラーゲンと無機塩などを複合体とした骨補填材は、生体に容易に吸収されにくいなどの欠点を持つという課題もあった。
【0009】
また、前記特許文献1および非特許文献1に記載されたカルシウムとリン酸の化合物が、骨組織の石灰化に際して利用されたという事実はなく、また、非特許文献2に記載されたハイドロキシアパタイトは吸収されにくく、生体内に異物として残留するという課題があった。更に、前記いずれの複合体も、骨細胞との接着性が弱く、且つ骨組織の形成を促進する作用を有していないという課題があった。
【0010】
本発明は、前記課題を解決すべくなされたもので、骨組織を形成する骨芽細胞に接着性を有すると共に、該骨芽細胞の分化を促進する作用を有するシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンを、骨マトリックスの主成分であるコラーゲンの末端ペプチドを切断して、免疫反応性を低くしたアテロコラーゲンに被覆して複合体とした、シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン・アテロコラーゲン複合体を、骨欠損部に填入することにより、骨再生を図ることができる骨再生能を有する骨補填材およびその製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンをアテロコラーゲンに被覆したゾル状またはゲル状の複合体より成る骨再生能を有する骨補填材を提供することにより上記課題を解決し、更に、0.1〜4.5重量%のシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンを溶解した有機溶媒溶液中にアテロコラーゲンを浸漬し、然る後、前記アテロコラーゲンを前記溶液中から取出して乾燥させ、前記シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンをアテロコラーゲンに被覆することにより、ゾル状またはゲル状のシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン・アテロコラーゲン複合体とする骨再生能を有する骨補填材の製造方法を提供することにより、上記課題を解決した。

【発明の効果】
【0012】
本発明は、骨組織を形成する骨芽細胞に接着性を有すると共に、該骨芽細胞の分化を促進する作用を有するシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンを、骨マトリックスの主成分であるコラーゲンの末端ペプチドを切断して、免疫反応性を低くしたアテロコラーゲンに被覆して複合体とした、シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン・アテロコラーゲン複合体で、本来骨が再生されないラットの頭頂骨において骨形成能がみられたので、該シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン・アテロコラーゲン複合体は、当然人間においても同様の骨形成能を有するものであり、整形外科や歯科の臨床における骨折の治療、顎骨やその他の部位で骨量が減少した時の骨補填材として使用できるものである。また、歯科材用インプラントおよび人工関節の骨補填材としても使用可能である。
【実施例】
【0013】
本発明は、骨芽細胞の分化を促進する作用を有するシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンを、免疫反応を起こしやすいコラーゲン分子の末端ペプチドを切断することにより、通常のコラーゲンよりは免疫反応性が低く、且つ生体の免疫反応を起こしにくいアテロコラーゲンに被覆して、ゾル状またはゲル状のシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン・アテロコラーゲンの複合体を作成し、該複合体を骨欠損部に填入することにより、骨再生を図ることができる骨再生能を有する骨補填材およびその製造方法に関するものである。
【0014】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。本発明骨再生能を有する骨補填材およびその製造方法の主材となる、多面体オリゴマーシルセスキオキサン
は、現在複数のアメリカの会社によって開発され、販売されている。そして本発明においては、特に限定する必要はないが、好ましくは、1991年にアメリカ軍により開発され、1998年にアメリカのハイブリッドプラスチックス(Hybrid Plastics)社より、商品名「POSS」として販売されている多面体オリゴマーシルセスキオキサンを使用することが推奨される。そして、本発明においては、前記ハイブリッドプラスチック社製の多面体オリゴマーシルセスキオキサン(以下、「POSS」と略称する)を使用するものとして説明する。
【0015】
前記POSSは、粒径1nm程度で、図1の立体構造図に示すように、Si−O−Siを骨格とした三次元カゴ状構造をした化合物で、POSSのカゴ状構造物の一部のSi−Oの酸素部分が、コラーゲンと結合し、露出した官能基Rは骨芽細胞と接着する性質を兼ね備えている。
【0016】
一方、前記POSSのケイ素は様々な物質と置換することが可能で、POSSはアルコールPOSS、フェノールPOSS、アミンPOSS、クロロシランPOSS、ハロゲンPOSS、エポキシドPOSS、エステルPOSS、フルオロアルキルPOSS、ハロゲン化物POSS、イソシアン酸塩POSS、メタクリル酸POSS、アクリレイトPOSS、分子無水ケイ酸POSS、ニトリルPOSS、ノルボルネニールPOSS、オレフィンPOSS、フォスフィンPOSS、ポリマーPOSS、シランPOSS、シラノールPOSS、スチレンPOSSおよびチオールPOSSに分類されている。
【0017】
また、POSSは、無機物(シリコンベース)と有機物(炭素ベース)の双方の特徴を兼ね備えており、このハイブリッド(有機・無機)構造により、既存のポリマー材料の機械特性、耐熱性、光学特性、ガス透過性、難燃性、耐薬品性、細胞接着性等を向上させるという劇的な効果が現れる。
【0018】
そして、本発明者は、種々テストの結果、前記分類中、POSSのケイ素がシラノールに置換されたシラノールPOSSを、本発明で採用した。前記本発明で採用するシラノールPOSSは、シラノール基(Si−OH)を持ち、生体材料として開発されたもので、低分子であるために生体と異物反応が弱いことが特徴である。シラノールPOSSの一部の官能基はコラーゲンと結合し、残りの官能基はフリーで線維芽細胞や骨芽細胞に接着する作用を有する。そこで本発明者は、シラノールPOSSと骨芽細胞の細胞接着性を検証する目的で、以下の実験を行った。
【0019】
すなわち、直径5mm・厚さ1mmのチタンディスクを、1重量%シラノールPOSSを溶解した塩化メチレンより成る有機溶媒溶液に浸漬し、然る後、前記チタンディスクを前記溶液から取出して乾燥させ、シラノールPOSS被覆チタンディスクを作成した。次に、ヒト骨芽細胞系細胞を前記シラノールPOSS被覆チタンディスク表面に培養を行った。一方、比較のため、ヒト骨芽細胞系細胞を、シラノールPOSS溶液に浸漬していない未処理のチタンディスク上に培養した。そして、前記各培養2週間目の蛍光免疫組織化学における写真を図2に示す。図2のaは、シラノールPOSSを処理していないチタンディスク表面に骨芽系細胞を培養して2週間目の蛍光免疫組織化学における写真。図2のbは、シラノールPOSSを処理したチタンディスク表面に骨芽系細胞を培養して2週間目の蛍光免疫組織化学における写真である。
【0020】
図2の写真から、骨芽系細胞の分化の初期段階ではコラーゲンを発現し、成熟した骨芽細胞に分化をすると、オステオカルシンを多く発現する。培養後2週間目では、シラノールPOSSを処理したチタンディスクに培養した骨芽細胞系細胞は、シラノールPOSSを処理しないコラーゲンよりも、オステオカルシンを発現する細胞が多く見られる。これは、シラノールPOSSが、骨芽細胞の分化を促進したことを示すものである。なお、写真の各色中、青色:細胞の核、赤色:コラーゲンを発現している細胞、緑色:オステオカルシンを発現している細胞、黄色:コラーゲンとオステオカルシンの両方を発現している細胞、をそれぞれ示している。
【0021】
そして、図2の写真から、前記各培養の結果、未処理のチタンディスク表面よりも、前記シラノールPOSSを処理したチタンディスク表面の方が、培養細胞が骨芽細胞に分化する割合が高いことを立証することができた。
【0022】
前記シラノールPOSS・チタンディスク表面における培養細胞が、骨芽細胞に分化する割合が高いということは、シラノールPOSSが約1から2nmのナノサイズの分子で、フリーの官能基の3次元的構造が、骨芽細胞の細胞膜と立体的に適合することによってアンカーリング効果を有し、骨芽細胞と接着する性質を持っていることと、接着した骨芽細胞が分化するために必要な環境を供与する作用があることに起因しているものと推測される。
【0023】
そこで、本発明者は、前記特性を有するシラノールPOSSをアテロコラーゲンに被覆して複合体とすれば、骨再生が可能ではないかと判断し、特に限定する必要はないが、好ましくは0.1〜4.5重量%、特に好ましくは0.1〜3.0重量%のシラノールPOSSを溶解した、塩化メチレン、あるいはエタノール等の有機溶媒溶液中にアテロコラーゲンを浸漬し、然る後、前記アテロコラーゲンを前記溶液中から取出した後、特に限定する必要はないが、好ましくは、濾紙にて余剰の溶液を吸着し、風乾等の乾燥方法により乾燥させ、シラノールPOSSをアテロコラーゲンに被覆したシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体を作成した。なお、5重量%以上のシラノールPOSSを溶解した塩化メチレン、あるいはエタノール等の有機溶媒溶液中にアテロコラーゲンを浸漬すると、前記アテロコラーゲンの乾燥後に大型の結晶が生じ、生体に異物反応を起こす度合いが高くなるので、本発明には採用できない。
【0024】
そして、頭頂骨に骨欠損が起きた場合は、骨の再生が行われないことは広く知られているが、本発明者は、シラノールPOSSをアテロコラーゲンに被覆して複合体としたシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体を用いれば、骨再生が可能ではないかと考え、前記シラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体を、頭頂骨では骨の再生が行われないラットの骨欠損部に填入して、骨再生能の実験を行った。実験の要領は下記の通りである。
【0025】
体重100gのラットを用い、麻酔下で該ラットの頭部の皮膚に切開を加え、頭頂骨を露出した。歯科用のダイヤモンドディスクで、生理食塩水を滴下しながら、直径約5mmの円形の骨欠損を形成した。その後、前記骨欠損部に、0.1重量%シラノールPOSSを溶解した塩化メチレンより成る有機溶媒溶液中に、0.002gのウシ1型および3型アテロコラーゲンを浸漬し、然る後、前記アテロコラーゲンを前記溶液中から取出した後、濾紙にて余剰の溶液を吸着し、風乾して乾燥させ、該シラノールPOSSをアテロコラーゲンに被覆して複合体としたシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体を填入し、経時的に骨欠損部の組織学的変化を光学顕微鏡下で観察した。なお、前記実験においては、有機溶媒溶液として、塩化メチレンを使用したが、エタノールであってもよく、その他、前記塩化メチレンやエタノールと同一作用を有する有機溶媒溶液の使用が可能である。
【0026】
前記複合体を骨欠損部に填入した実験結果を、経時的に撮影した光学顕微鏡写真と、対照実験の光学顕微鏡写真とを図3に示す。填入4日目では、シラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体周囲(矢印)には、結合組織細胞が集積した(図3のa)。填入1週間目では、填入したアテロコラーゲン線維は解離し、且つ解離したスペースには、骨芽細胞の前駆細胞が多く見られる(矢印)(図3のb)。填入2週間目では、骨欠損部中央部には骨組織(矢印)が形成され(図3のc)、填入3週間目では、骨欠損部には大量の海面骨(矢印)が形成されている(図3のd)。更に、填入4週間目では、海面骨は緻密骨(矢印)によって置換された(図3のe)。
【0027】
一方、対照実験において、アテロコラーゲンのみを骨欠損部に填入したものでは、填入後4週間目においても骨欠損部の周囲から少量の海面骨が形成されたに過ぎなかった(図3のf)。また、写真として提出していないが、前記複合体を填入しなかったものでは、4週間目においても、骨欠損部には新生骨は全く見られなかった。
【0028】
以上のことから、骨を形成する骨芽細胞と接着し、分化を促進する作用を有するシラノールPOSSと、骨を形成する原料となるアテロコラーゲンとの複合体であるシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体は,本来骨再生がされないラットの頭頂骨においても骨再生能があることが確認された。そして、前記実験はラットについてのものであるが、当然人間においても同様の効果があるものと考えられる。
【0029】
なお、前記実験においては、ゲル状のシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体を用いたが、ゾル状のシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体を骨欠損部に填入した場合、体温により加温されて、ゲル状のシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体となるので、ゾル状またはゲル状のシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体はいずれも本発明骨再生能を有する骨補填材として採用できる。
【0030】
更に、一度作成したシラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体を中性緩衝液でゲル状にしたものを作成し、前記ラットの骨欠損部に填入しても、前記と同様の作用を持つことを検証した。
【0031】
また、実験は行っていないが、末端ペプチドを切断されていない通常のコラーゲンは、骨マトリックスタンパクの主成分であり、且つ骨形成が行われる際に、骨マトリックスの原材料として骨芽細胞に吸収され、再合成されるという特性を有しているので、該特性を有するウシ2型と、4から30型アテロコラーゲンおよびコラーゲンを、前記アテロコラーゲンの代わりに使用して、シラノールPOSS・コラーゲン複合体としても、前記シラノールPOSS・アテロコラーゲン複合体と、ほぼ同一の作用を有するものであると考えられる。また、ヒト、ブタ、ラット、マウス、ウサギ、ヒツジ、モルモットおよびヤギの同型アテロコラーゲンおよびコラーゲンも、ほぼ同一の作用を有するものであると推測される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】多面体オリゴマーシルセスキオキサンの立体構造図である。
【図2】シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンを溶解した有機溶媒溶液に浸漬して処理したチタンディスクと、前記溶液に浸漬処理していないチタンディスクを、ヒト骨芽細胞系細胞と共に培養した比較実験の結果を示す写真である。
【図3】シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン・アテロコラーゲン複合体を、およびアテロコラーゲンのみを、それぞれ使用したラットの骨再生実験の結果を示す写真である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンをアテロコラーゲンに被覆したゾル状またはゲル状の複合体より成ることを特徴とする骨再生能を有する骨補填材。
【請求項2】
アテロコラーゲンに代えて、コラーゲンを用いた請求項1記載の骨再生能を有する骨補填材。
【請求項3】
アテロコラーゲンに代えて、コラーゲンを主体とする骨マトックスタンパクを用いた請求項1記載の骨再生能を有する骨補填材。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれかに記載の骨再生能を有する骨補填材において、アテロコラーゲン、またはコラーゲンが、1型から30型のいずれかである骨再生能を有する骨補填材。
【請求項5】
請求項4記載の骨再生能を有する骨補填材において、アテロコラーゲン、またはコラーゲンが、ヒト、ウシ、ブタ、ラット、マウス、ウサギ、モルモット、ヒツジおよびヤギと同型のアテロコラーゲン、またはコラーゲンである骨再生能を有する骨補填材。
【請求項6】
0.1〜4.5重量%のシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンを溶解した有機溶媒溶液中にアテロコラーゲンを浸漬し、然る後、前記アテロコラーゲンを前記溶液中から取出して乾燥させ、前記シラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサンをアテロコラーゲンに被覆することにより、ゾル状またはゲル状のシラノール多面体オリゴマーシルセスキオキサン・アテロコラーゲン複合体とすることを特徴とする骨再生能を有する骨補填材の製造方法。
【請求項7】
アテロコラーゲンに代えて、コラーゲンを用いた請求項6記載の骨再生能を有する骨補填材の製造方法。
【請求項8】
アテロコラーゲンに代えて、コラーゲンを主体とする骨マトリックスタンパクを用いた請求項6記載の骨再生能を有する骨補填材の製造方法。
【請求項9】
請求項6〜請求項8のいずれかに記載の骨再生能を有する骨補填材の製造方法において、アテロコラーゲン、またはコラーゲンが、1から30型のいずれかである骨再生能を有する骨補填材の製造方法。
【請求項10】
請求項9記載の骨再生能を有する骨補填材の製造方法において、アテロコラーゲン、またはコラーゲンが、ヒト、ウシ、ブタ、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジおよびヤギと同型のアテロコラーゲン、またはコラーゲンである骨再生能を有する骨補填材の製造方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate