説明

高い殺真菌活性を持つ相乗作用性混合物および/または組成物

以下の群各々に属する少なくとも1種の化合物:A. 亜リン酸および/またはホスフィットまたはホスホネートとも呼ばれる(FOSとして定義する)、1種またはそれ以上の亜リン酸の塩;およびB. 相乗作用性の化合物(SINとして定義する)を含む、相乗作用性混合物;および少なくとも更に殺真菌性活性を有する成分をも含む、相乗作用性組成物;並びにこれら混合物および組成物の、植物病原体としての真菌を防除するための使用について記載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高い殺真菌活性を持つ相乗作用性混合物および/または組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
合成殺真菌剤による長期に渡る処置の結果として、耐性現象が自然に発生するので、抗-耐性戦略を指向する、相乗作用性を見出すことが、常に重要かつ必要である。
イタリア国特許出願第MI2005A1019号において特許請求されている如く、本出願人は、以前において既に、少なくとも1種の亜リン酸の銅(II)塩および少なくとも1種の銅以外の金属から得た亜リン酸の塩を主成分とする混合物が、相互に関してのみならず、直接的な殺真菌活性を持つ製品についても、相乗効果を持つことを見出している。特に、特許の目的の一つは、当分野において公知であり、既に市販されている無機銅化合物および/または有機分子、例えば夫々特許出願第MI98A002583号およびWO 98/26654 A2に記載されており、イタリア国特許出願第MI2005A1019号において特許請求している如く、亜リン酸の銅(II)塩および/またはこれら塩の混合物との、効果的な相乗効果を呈する、IR5885(メチル[S-(R,S)]-[3-(N-イソプロポキシカルボニルバリニル)-アミノ]-3-(4-クロロフェニル)プロパノエートのジアステレオマー混合物に相当する、ジペプチド化合物)およびIR6141(メチルN-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-R-アラニネートに相当する)に関連している。
【発明の開示】
【0003】
本出願人は、今回、驚いたことに、零または低い直接的殺真菌活性を持つ幾つかの製品が、亜リン酸および/または1種またはそれ以上の亜リン酸の塩(ホスフィットまたはホスホネートとも呼ばれる)と混合した場合に、予想外にも、その植物治療活性を増強し得ることを見出した。
本出願人は、結果として、零または低い直接的殺真菌活性を持つ製品と、亜リン酸および/または1種またはそれ以上の亜リン酸の塩との相乗作用性混合物が、その生物学的な活性を、効果的かつ安全に高めることを見出した。
従って、本発明の目的の一つは、以下の群各々に属する少なくとも1種の化合物:
A. 亜リン酸および/またはホスフィットまたはホスホネートとも呼ばれる(FOSとして定義する)、1種またはそれ以上の亜リン酸の塩;および
B. 相乗作用性の化合物(SINとして定義する)
を含む、相乗作用性混合物に関する。
【0004】
特に、該FOS群の化合物は、亜リン酸および/またはその塩、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩またはCu、Fe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti、Seの塩から選択されるものである。
該SIN群の化合物は、好ましくは零または低い直接的殺真菌活性を持つ製品から選択され、従って異なる化学物質群に属するものであり得るが、固有の光触媒特性を持つことができる。
より具体的には、該SIN群の化合物は、以下の群aおよびbの一種から選択される:
a:二酸化チタン、酸化亜鉛または亜鉛塩、例えば硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛、チタン酸亜鉛、二酸化ジルコニウム、シリカ、珪酸;
b:顔料および染料、例えばプルシアンブルー、ベンガルピンク、フタロシアニン、金属ポルフィリン、天然および合成光学的青味剤。
【0005】
群bのフタロシアニンとして定義される、SIN群の化合物は、銅フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン、鉄フタロシアニン等の化合物を意味し;群bの金属ポルフィリンとして定義される、SIN群の化合物は、クロロフィルおよびクロロフィリン等の化合物を意味し;群bの天然および合成光学的青味剤として定義される、SIN群の化合物は、例えばエスクレチン、エスクリン、ウンベリフェロン、およびスチルベン誘導体等の化合物を意味する。
SINとして定義されるこれらの化合物は、固体である場合には、1μm未満の粒径を持つ、微細化形状で、およびより一層好ましくはナノ粒子としてまたはコロイド状態で適用される。
本発明の範囲内において、1種を越える亜リン酸塩を含む該混合物は、夫々の塩を混合するか、あるいは反応混合物中で、これらの塩を共沈させることにより得ることができ、これら両者の場合において、上記混合物中で、該亜リン酸の金属塩は、任意の割合にて、任意の溶媒和状態にて、結晶格子の任意の構造および組成にて存在することができる。
【0006】
該亜リン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩またはFe、Mn、Zn、Ni、Al、TiまたはSeの塩は、一塩基性または二塩基性塩であり得、またはこれらは、任意の割合のこれら塩の混合物であり得る。
本発明による殺真菌性混合物は、また10質量%以下の割合で、幾つかのアルカリ金属塩をも、反応交換塩であるが、直接的殺真菌活性を持たない成分として含むことができる。
同様に、本発明の目的は、以下の群各々に属する少なくとも1種の化合物:
A. 亜リン酸および/またはホスフィットまたはホスホネートとも呼ばれる(FOSとして定義する)、1種またはそれ以上の亜リン酸の塩;および
B. 相乗作用性の化合物(SINとして定義する)
を含む相乗作用性混合物の、農作物における植物病原体としての真菌を防除するための、該FOS化合物の生物学的な活性を高めることのできる、殺真菌性混合物としての使用にも係る。
【0007】
該小群aおよびbに属するFOS化合物およびSIN化合物の例は、既に上で述べた。
特に、該相乗作用性化合物SINは、本発明に従って、亜リン酸および/または1種またはそれ以上の亜リン酸の塩との混合物として使用した場合には、植物病原性薬剤に対する該殺生物剤活性の、驚く程の増幅による、相乗効果を与えることができ、これはリンペル(Limpel)の式によって算出されるような、予想される活性よりも著しく高い。
本出願人は、また本発明による相乗作用性混合物、即ち該FOS群に属する少なくとも1種の化合物および該SIN群に属する少なくとも1種の化合物、並びに少なくとも他の殺真菌性成分を含む組成物が、驚いたことに付随的な相乗的活性を持つことをも見出した。このことは、有機殺真菌性物質の量を減じることを可能とし、結果的に環境に対する影響および治療コストを最小化し、また抗-耐性戦略を改善する。
従って、本特許出願の更なる目的は、本発明による相乗作用性混合物および少なくとも一つの、殺真菌活性を持つ更なる成分を含む、殺真菌組成物に関する。
【0008】
本発明による殺真菌活性を持つ該成分は、好ましくは以下に列挙するもの:
(1) IR5885、即ち任意の割合にある、メチル[S-(R,S)]-[3-(N-イソプロポキシカルボニルバリニル)-アミノ]-3-(4-クロロフェニル)プロパノエートのジアステレオマー混合物または個々に分離された、該2種のジアステレオマー形状、S-RまたはS-Sの一方に相当する、ジペプチド化合物;
(2) IR6141、即ちメチルN-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-R-アラニネートに相当するもの;
(3) サリチル酸(SA)またはその誘導体、例えばアセチルサリチル酸(ASA)、サリチル酸またはアセチルサリチル酸の銅塩;
(4) 銅(I)塩または銅(II)塩、例えばオキシ塩化銅、水酸化銅、ボルドー混合物(ボルドー液)、硫酸銅、または水酸化銅とオキシ塩化銅との混合物(エアロン(Airone);
(5) メチルN-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-RS-アラニネートに相当する、ベナラキシル(Benalaxyl);
(6) メチルN-(2-メトキシアセチル)-N-2,6-キシリル-RS-アラニネートに相当する、メタラキシル(Metalaxyl);
【0009】
(7) メチルN-(2-メトキシアセチル)-N-2,6-キシリル-R-アラニネートに相当する、メタラキシル-M;
(8) 2-メトキシ-N-(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)アセト-2',6'-キシリジドに相当する、オキサジキシル(Oxadixyl);
(9) DL-3-[N-クロロアセチル-N-(2,6-キシリル)-アミノ]-γ-ブチロラクトンに相当する、オフレース(ofurace);
(10) O-(1-メチル-エチル)-N-[2-メチル-1-[[[1-(4-メチル-フェニル)-エチル]アミノ]カルボニル]プロピル]カルバメートに相当する、イプロバリカーブ(Iprovalicarb);
(11) O-イソプロピル[(S)-1-{[(1R)-1-(6-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)エチル]-カルバモイル-2-メチルプロピル}-カルバメート]に相当する、ベンチアバリカーブ-イソプロピル(Benthiavalicarb-isopropyl);
(12) 1-(2-シアノ-2-メトキシイミノ-アセチル)-3-エチルウレアに相当する、シモキサニル(Cymoxanil);
(13) (E)-2-[2-[6-(2-シアノフェノキシ)-ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル-3-メトキシアクリレートに相当する、アゾキシストロビン(Azoxystrobin);
(14) N-メチル-(E)-メトキシイミノ-(2-フェノキシフェニル)アセタミドに相当する、メトミノフェン(Metominofen);
【0010】
(15) メチルN-(2-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イルオキシメチル]-フェニル)-N-メトキシカルバメートに相当する、ピラクロストロビン(Pyraclostrobin);
(16) メチルベンゾ(1,2,3)チアジアゾール-7-チオカルボキシレートに相当する、アシベンゾラー-S-メチル(Acibenzolar-S-methyl);
(17) 5-メチル-5-(4-フェノキシフェニル)-3-(フェニルアミノ)オキサゾリジン-2,4-ジオンに相当する、ファモキサドン(Famoxadone);
(18) 4-メチル-4-フェニル-1-(フェニルアミノ)-2-メチルチオイミダゾリジン-5-オンに相当する、フェナミドン(Fenamidone);
(19) 2-シアノ-4-クロロ-5-(4-メチルフェニル)-1-(N,N-ジメチルアミノスルファモイル)イミダゾールに相当する、シアゾファミド(Cyazofamide);
(20) 3-クロロ-N-(3-クロロ-5-トリフルオロメチル-2-ピリジル)-α,α,α-トリフルオロ-2,6-ジニトロ-ρ-トルイジンに相当する、フルアジナム(Fluazinam);
(21) (E,Z)-4-[3-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-アクリロイル]モルホリンに相当するジメトモルフ(Dimethomorph);または(E,Z)-4-[3-(4-フルオロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-アクリロイル]モルホリンに相当する、フルモルフ(Flumorph)(SYP-L190);
(22) 4-トリフルオロメチル-6-(3,4-ジメトキシフェニル)-安息香酸のN,N-ジエチルアミドに相当する、フルメトベール(Flumetover);
【0011】
(23) 1,3-ジシアノ-2,4,5-テトラクロロベンゼンに相当する、クロロタロニル(Chlorothalonil);
(24) エチレンビス(ジチオカルバメート)(ポリマー)のマンガンおよび亜鉛塩に相当する、マンコゼブ(Mancozeb);
(25) N-ジクロロフルオロメチルチオ-N',N'-ジメチル-N-p-トリルスルファミドに相当する、トリルフルアニド(Tolylfluanide);
(26) N-(トリクロロメチルチオ)フタルイミドに相当する、フォルペット(Folpet);
(27) エチル-3-トリクロロメチル-1,2,4-チアジアゾリルエーテルに相当する、エトリジアゾール(Etridiazole);
(28) 5-メチルイソ-オキサゾール-3-オールに相当するハイメキサノール(Hymexanol);
(29) プロピル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルバメートに相当する、プロパモカーブ(Propamocarb);
(30) R-3-アミノブタン酸またはRS-3-アミノブタン酸;
(31) 3,5-ジクロロ-N-(3-クロロ-1-エチル-1-メチル-2-オキソプロピル)-p-トルアミドに相当する、ゾキサミド(Zoxamide);
(32) 2-(4-クロロフェニル)-N-[2-(3-メトキシ-4-プロプ-2-イニルオキシ-フェニル)エチル]-2-プロプ-2-イニルオキシ-アセタミド;
(33) エタボキサム(Ethaboxam)、即ち(RS)-(α-シアノ-2-チエニル)-4-エチル-2-(エチルアミノ)-5-チアゾールカルボキシアミド;
から選択される。
【0012】
該化合物(1)は、イタリア国特許出願第MI98A002583号に記載されている。
該化合物(2)は、特許出願WO 98/26654 A2に記載されている。
該化合物(3)は、市販品であり、またその銅塩は、イタリア国特許出願第MI2001A002430号に記載されている。
該化合物(4)は、市場で容易に入手できる。
該化合物(5)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.32に記載されている。
該化合物(6)は、英国特許第1,500,581号に記載されている。
該化合物(7)は、特許出願WO 96/01559 A1に記載されている。
該化合物(8)は、英国特許第2,058,059号に記載されている。
該化合物(9)は、Phytopathological News,(1978), Vol. 9, p.142に記載されている。
該化合物(10)は、特許出願EP 550,788およびEP 775,696に記載されている。
該化合物(11)は、EP 775,696に記載されている。
該化合物(12)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.148に記載されている。
【0013】
該化合物(13)は、欧州特許出願EP 382,375に記載されている。
該化合物(14)は、実験上の略号SSF-126に相当し、米国特許第5,185,242号に記載されている。
該化合物(15)は、特許出願WO 96/01258に記載されている。
該化合物(16)は、米国特許第4,931,581号に記載されている。
該化合物(17)は、Brighton Crop Protection Conference - Pests and Diseases, 1996, Congress Recordsに記載されている。
該化合物(18)は、欧州特許出願EP 629,616に記載されている。
該化合物(19)は、IKF916とも呼ばれ、また欧州特許出願EP 705,823に記載されている。
該化合物(20)は、欧州特許出願EP 31,257に記載されている。
該化合物(21)は、夫々欧州特許出願EP 219,756およびBrighton Crop Protection Conference - Pests and Diseases, 2000, Congress Recordsに記載されている。
該化合物(22)は、欧州特許出願EP 360,701およびEP 611,232に記載されている。
該化合物(23)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.120に記載されている。
【0014】
該化合物(24)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.339に記載されている。
該化合物(25)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.537に記載されている。
該化合物(26)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.599に記載されている。
該化合物(27)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.252に記載されている。
該化合物(28)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.314に記載されている。
該化合物(29)は、The Pesticide Manual, 1983, 第VII版, British Crop Protection Council編, p.471に記載されている。
該化合物(30)は、欧州特許出願EP 753,258に記載されている。
該化合物(31)は、Brighton Crop Protection Conference - Pests and Diseases, 1998, Congress Recordsに記載されている。
該化合物(32)は、特許出願WO 01/87822に記載されている。
該化合物(33)は、The e-Pesticide Manual, 2003, 第XIII版, British Crop Protection Council編に記載されている。
【0015】
本発明による好ましい殺真菌性混合物の例は、以下の通りである:
M1:亜リン酸+二酸化チタン;
M2:亜リン酸+プルシアンブルー;
M3:亜リン酸+酸化亜鉛;
M4:亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
M5:亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
M6:亜リン酸の銅(II)塩+二酸化ジルコニウム;
M7:亜リン酸の銅(II)塩+シリカ;
M8:亜リン酸の銅(II)塩+珪酸;
M9:亜リン酸の銅(II)塩+エスクリン;
M10:亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
M11:亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー;
M12:亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン+プルシアンブルー;
M13:亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛+プルシアンブルー;
M14:亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
M15:亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
M16:亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
【0016】
M17:亜リン酸の亜鉛塩+シリカ;
M18:亜リン酸の亜鉛塩+珪酸;
M19:亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
M20:亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
M21:亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
M22:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
M23:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化チタン;
M24:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
M25:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のアンモニウム塩+二酸化チタン;
M26:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+酸化亜鉛;
M27:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+酸化亜鉛;
M28:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
M29:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のアンモニウム塩+酸化亜鉛;
M30:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化ジルコニウム;
M31:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
M32:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化ジルコニウム;
M33:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー;
【0017】
M34:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
M35:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー;
M36:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
M37:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
M38:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
M39:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
M40:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
M41:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
M42:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+銅フタロシアニン;
M43:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
M44:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+銅フタロシアニン;
M45:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+エスクリン;
M46:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
M47:亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+エスクリン。
【0018】
上記一覧において、特に好ましい混合物は、M4、M5、M8、M11、M12、M13、M14、M18、M21、M22、M24、M26、M28、M34、M36、M37、M43、M47である。
本発明による好ましい殺真菌性組成物の例は、以下の通りである:
1. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
2. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
3. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化ジルコニウム;
4. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+シリカ;
5. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+珪酸;
6. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+エスクリン;
7. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
8. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー;
9. IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
10. IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
【0019】
11. IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
12. IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+シリカ;
13. IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+珪酸;
14. IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
15. IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
16. IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
17. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
18. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化チタン;
19. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
20. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のアンモニウム塩+二酸化チタン;
21. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+酸化亜鉛;
22. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+酸化亜鉛;
23. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
24. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のアンモニウム塩+酸化亜鉛;
25. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化ジルコニウム;
【0020】
26. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
27. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化ジルコニウム;
28. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー;
29. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
30. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー;
31. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
32. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
33. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
34. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
35. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
36. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
37. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+銅フタロシアニン;
【0021】
38. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
39. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+銅フタロシアニン;
40. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+エスクリン;
41. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
42. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+エスクリン;
43. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン+プルシアンブルー;
44. IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛+プルシアンブルー;
45. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
46. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
47. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化ジルコニウム;
48. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+シリカ;
49. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+珪酸;
50. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+エスクリン;
51. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
52. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー;
53. IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
54. IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
【0022】
55. IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
56. IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+シリカ;
57. IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+珪酸;
58. IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
59. IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
60. IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
61. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
62. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化チタン;
63. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
64. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のアンモニウム塩+二酸化チタン;
65. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+酸化亜鉛;
66. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+酸化亜鉛;
67. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
68. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のアンモニウム塩+酸化亜鉛;
69. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化ジルコニウム;
70. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
71. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化ジルコニウム;
72. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー;
【0023】
73. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
74. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー;
75. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
76. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
77. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
78. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
79. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
80. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
81. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+銅フタロシアニン;
82. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
83. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+銅フタロシアニン;
84. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+エスクリン;
【0024】
85. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
86. IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+エスクリン;
87. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
88. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
89. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化ジルコニウム;
90. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+シリカ;
91. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+珪酸;
92. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+エスクリン;
93. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
94. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー;
95. Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
96. Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
97. Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
98. Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+シリカ;
99. Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+珪酸;
100. Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
101. Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
102. Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
103. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
104. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化チタン;
【0025】
105. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
106. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のアンモニウム塩+二酸化チタン;
107. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+酸化亜鉛;
108. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+酸化亜鉛;
109. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
110. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のアンモニウム塩+酸化亜鉛;
111. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化ジルコニウム;
112. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
113. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化ジルコニウム;
114. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー;
115. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
116. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー;
117. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
118. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
119. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
【0026】
120. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
121. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
122. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
123. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+銅フタロシアニン;
124. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
125. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+銅フタロシアニン;
126. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+エスクリン;
127. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
128. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+エスクリン;
129. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
130. Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
131. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
132. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
133. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化ジルコニウム;
134. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+シリカ;
135. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+珪酸;
136. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+エスクリン;
【0027】
137. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
138. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー;
139. Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
140. Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
141. Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化ジルコニウム;
142. Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+シリカ;
143. Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+珪酸;
144. Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
145. Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
146. Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
147. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
148. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+二酸化チタン;
149. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン+プルシアンブルー;
150. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛+プルシアンブルー;
151. Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン+プルシアンブルー。
【0028】
特に好ましいものは、上記一覧の、該殺真菌性組成物1、2、7、8、10、17、19、21、32、43、44、46、51、60、78、79、87、88、91、93、94、95、102、103、105、107、114、117、123、125、127、129、130、131、132、134、135、137、139、143、147、149、150、151である。
SIN化合物は、市販されている製品であり、FOS化合物は、文献において知られている方法によって、あるいはイタリア国特許出願第MI2005A1019号に記載されている手順に従って、合成することができる。
本発明の目的は、同様に、農作物における植物病原体としての真菌を防除する方法のも関連し、該方法は以下の群各々に属する少なくとも1種の化合物:
A. 亜リン酸および/またはホスフィットまたはホスホネートとも呼ばれる(FOSとして定義する)、1種またはそれ以上の亜リン酸の塩;および
B. 相乗作用性の化合物(SINとして定義する)
を含む相乗作用性混合物を適用するか、あるいは該混合物および1種またはそれ以上の殺真菌化合物(1)〜(33)を含有する相乗作用性組成物を適用することを特徴とする。
【0029】
本発明による該相乗作用性混合物および/または相乗作用性組成物は、多数の真菌およびバクテリア植物病原体およびウイルスの、防除を可能とする。
より具体的には、本発明による該組成物または混合物は、作物としてのブドウ、タバコ、テンサイ、穀類、野菜、米、ウリ科植物、果実樹を攻撃する、植物病原体としての真菌に対して、特に高い殺真菌活性を持つ。
この技術によって効果的に防除できる、植物病原体としての真菌の例は、以下の通りである:
・エリシフェ(Erysiphe) spp. 穀類に寄生(ウドンコ病菌);
・パクシニア(Puccinia) spp. 穀類に寄生(サビ病菌);
・プラスモパラ・ビチィコラ(Plasmopara viticola) 穀類に寄生(ベト病菌);
・ピチウム(Pythium) spp. 野菜に寄生(根グサレ病菌);
・フィトフトラ(Phytophthora) spp. 野菜に寄生(疫病、根グサレ病菌);
・ペロノスポラ・タバシナ(Peronospora tabacina) タバコに寄生(ベト病菌);
・セプトリア(Septoria) spp. 穀類に寄生(斑葉病菌);
【0030】
・スフェロテカ・フリジニア(Sphaerotheca fuliginea) ウリ科植物(例えば、キュウリ) に寄生(ウドンコ病菌);
・シュードペロノスポラ・キュベンシス(Pseudoperonospora cubensis) ウリ科植物に寄生(ベト病菌);
・ピリキュラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae) 米に寄生(イモチ病菌);
・アンシヌラ・ネカター(Uncinula necator) ブドウに寄生(ブドウウドンコ病菌);
・ベンチュリア(Venturia) spp. 果実樹に寄生(黒星病菌);
・ボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea) ブドウおよび野菜に寄生(灰色カビ病菌);
・フザリウム(Fusarium) spp. 穀類に寄生(心カビ病菌);
・アルタナリア(Alternaria) spp. 果実樹および野菜に寄生(心カビ病菌);
・ブレミア(Bremia) サラダ用野菜およびホウレンソウに寄生(ベト病菌)。
【0031】
本発明によるこれらの組成物または混合物は、治療並びに予防両者に関して、殺真菌活性を及ぼすことができる。
所定の効果を得るための、FOSおよびSINとして定義したものから選択される各化合物、および随意の1種またはそれ以上の、更なる殺真菌性化合物(1)〜(33)の実用的な量は、様々なファクタ、例えば使用する化合物、保護、保存すべき穀類、病原体の種類、感染の程度、気候的な諸条件、適用方法および採用された処方物との関連で、変動する可能性がある。
FOSおよびSINとして定義した上記化合物に関連して、また任意の可能な更なる殺真菌性化合物(1)〜(33)に関連して、一般的に1ヘクタール(ha)当たり0.5〜5kgなる範囲の用量が、十分な防除効果を与える。
FOSおよびSINとして定義した上記化合物間の逆百分率比(reciprocal percentage ratio)は、従って0.0001%〜99.9999%なる範囲内で変動し得る。
【0032】
これらの組成物または混合物の適用は、該植物の全ての部分、例えば葉、茎、枝および根、あるいは播種前のその種子自体に、もしくは該植物が生育する土壌に対して行うことができる。
農業において実際に使用するために、該混合物および組成物は、適当に乾燥粉末、湿潤性粉末、乳化濃縮物、マイクロエマルション、ペースト、顆粒、溶液、懸濁液等の形状で処方することができ、該処方の型の選択は、特定の用途に依存するであろう。
該処方物は、公知の方法、例えば該活性物質を、溶媒、媒体および/または固体希釈剤で、可能ならば界面活性剤の存在下で希釈または溶解することによって製造する。
使用可能な固体希釈剤または支持体は、例えばシリカ、カオリン、ベントナイト、タルク、滴虫土、ドロマイト、カルシウム、炭酸塩、マグネシア、石膏、クレー、合成シリケート、アタパルジャイト、海泡石である。
【0033】
使用可能な液状希釈剤は、例えば水、芳香族またはパラフィン系有機溶媒、アルコール、エステル、ケトン、アミドである。
アルキルナフタレンスルホン酸、縮合アルキルナフタレンスルホン酸、フェニルスルホネート、ポリカルボキシレート、アルキルスルホサクシネート、スルホサクシネート、アルキルサルフェート、リグニンサルフェート、ポリエトキシレート化脂肪アルコール、アルキルアリールスルホネート、ポリエトキシレート化アルキルフェノール、ソルビトールのポリエトキシレート化エステル、ポリプロポキシポリエトキシレート(ブロックコポリマー)のナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、トリエタノールアミン塩を、界面活性剤として使用することができる。
【0034】
特別な目的のための特定の添加剤も、本発明の目的とする該混合物または組成物の処方に、添加することができる。このような添加剤は、例えばプロピレングリコール等の凍結防止剤、またはアラビアガム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の接着剤等である。必要ならば、他の相溶性の活性素(active principles)、例えば他の殺真菌剤、フィトレギュレータ(phytoregulators)、抗生物質、除草剤、殺昆虫剤および肥料等を、上記の組成物または混合物に添加することができる。
上記組成物および混合物における、該活性素の濃度は、該活性化合物、意図されたこれら活性素の用途、環境条件および採用された処方の型との関連で、広い範囲で変えることができる。
該活性素の濃度は、一般的に1%〜90%なる範囲、好ましくは5〜50%なる範囲内にある。
【実施例】
【0035】
本発明による適用法の以下のような例は、例示の目的で与えられるものであり、本発明の目的を制限するものではない。
実施例1:化合物の上記FOSおよびSIN群に属する、1種またはそれ以上の化合物を含む混合物の、ブドウに寄生するプラスモパラ・ビチィコラ(Plasmopara viticola)の防除における、予防的な該植物の葉への適用(温室テスト)(表1〜表3)した場合の効果および該混合物と更なる殺真菌性成分との組成物による同様な効果(表4)
調節された環境下(20±1℃、70%相対湿度)において、花瓶内で育成された、栽培品種であるメルロー(Merlot)ブドウ樹の葉を、該葉の両側に、0.3%のツイーン20を含有する水性溶液中に分散させた、検討すべき混合物を散布することによって処理する。
調節された環境下で7日間維持した後、これら植物を、プラスモパラビチィコラの胞子を含む(200,000胞子/cm3)水性懸濁液で、下側を感染させる。
【0036】
これら植物を、該真菌のインキュベーション期間中、21℃にて、飽和蒸気環境下で維持し、この期間の終了時点(7日)において、該混合物の殺真菌活性を、100(健康な植物)から0(完全に感染された植物)までの、評価百分率スケールに従って評価する。
表1に示したデータから、以下に示すリンペル(Limpel)の式(Pesticide Science, 1987, 19:309-315)を用いて予想された効能と比較して、検討された混合物からなる、該混合物が相乗効果を示すことを、立証することができる:
E = x + y (xy/100)
ここで、Eは、g.xの化合物Xと、g.yの化合物Yとを混合することによって得た、混合物について、相乗効果が存在しない場合に予想される、殺真菌活性であり;
xは、用量g.xにて単独で使用した場合の、化合物Xの活性であり;また
yは、用量g.yにて単独で使用した場合の、化合物Yの活性である。
実験的に明らかになった、該殺真菌活性が、Eの値よりも大きい場合には、この活性は、相乗効果によるものと考えられる。
【0037】
【表1】

*:ppmで表した用量および相対的な比は、当量で表した亜リン酸の量を意味する。
**:使用したに酸化チタンは、最大粒径0.15μmを持つ。
【0038】
【表2】

*:該SIN群の化合物は、最大粒径0.15μmを持つ。
**:ppmで表した用量は、当量で表した金属の量を意味する。
【0039】
【表3】

1):各成分による寄与の算術的な和。
*:使用した酸化物は、最大粒径0.15μmを持つ。
**:用量は、当量亜リン酸のppmで表されている。
【0040】
【表4】

【0041】



【0042】
1):各成分による寄与の算術的な和。
*:使用した酸化物は、最大粒径0.15μmを持つ。
**:用量は、当量亜リン酸のppmで表されている。
***:用量は、当量金属のppmで表されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の群各々に属する少なくとも1種の化合物:
A. 亜リン酸および/またはホスフィットまたはホスホネートとも呼ばれる(FOSとして定義する)、1種またはそれ以上の亜リン酸の塩;および
B. 相乗作用性の化合物(SINとして定義する)
を含むことを特徴とする、相乗作用性混合物。
【請求項2】
該亜リン酸の塩が、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩またはCu、Fe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti、Seの塩から選択されるものである、請求項1記載の混合物。
【請求項3】
該亜リン酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩またはCu、Fe、Mn、Zn、Ni、Al、Ti、Seの塩が、一塩基性または二塩基性、または任意の割合のこれらの混合物である、請求項1記載の混合物。
【請求項4】
該SIN化合物が、固有の光触媒活性を持つ、零または低い直接的抗-真菌活性を有する生成物から選択されるものである、請求項1記載の混合物。
【請求項5】
該SIN化合物が、以下の群aまたはbの一種から選択されるものである:
a:二酸化チタン、酸化亜鉛または亜鉛塩、例えば硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛、チタン酸亜鉛、二酸化ジルコニウム、シリカ、珪酸;
b:顔料および染料、例えばプルシアンブルー、ベンガルピンク、フタロシアニン、金属ポルフィリン、天然および合成光学的青味剤、
請求項1記載の混合物。
【請求項6】
該フタロシアニンが、銅フタロシアニン、亜鉛フタロシアニン、鉄フタロシアニンから選択される、請求項5記載の混合物。
【請求項7】
該金属ポルフィリンが、クロロフィルおよびクロロフィリンから選択される、請求項5記載の混合物。
【請求項8】
該天然および合成光学的青味剤が、例えばエスクレチン、エスクリン、ウンベリフェロン、およびスチルベン誘導体等の化合物を意味する、請求項5記載の混合物。
【請求項9】
該SIN化合物が、固体である場合には、1μm未満の粒径を持つ、微細化形状で適用される、請求項5記載の混合物。
【請求項10】
該SIN化合物が、ナノ粒子としてまたはコロイド状態で適用される、請求項9記載の混合物。
【請求項11】
・亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
・亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
・亜リン酸の銅(II)塩+珪酸;
・亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー;
・亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン+プルシアンブルー;
・亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛+プルシアンブルー;
・亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
・亜リン酸の亜鉛塩+珪酸;
・亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+酸化亜鉛;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+銅フタロシアニン;
・亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+エスクリン、
から選択されるものである、請求項1記載の混合物。
【請求項12】
該混合物が、更に直接的な殺真菌活性を持たない、反応交換塩として、10質量%以下の割合の、アルカリ金属塩をも含む、請求項1記載の混合物。
【請求項13】
以下の群各々に属する少なくとも1種の化合物:
A. 亜リン酸および/またはホスフィットまたはホスホネートとも呼ばれる(FOSとして定義する)、1種またはそれ以上の亜リン酸の塩;および
B. 相乗作用性の化合物(SINとして定義する)
を含む相乗作用性混合物の、農作物における植物病原体としての真菌を防除するための、殺真菌性混合物としての使用。
【請求項14】
請求項2〜12の何れか1項に記載の混合物の使用。
【請求項15】
請求項1〜12の何れか1項に記載の相乗作用性混合物の製造方法であって、該単一塩を混合する工程、または反応混合物中で、該塩を同時に沈殿させる工程を含む、ことを特徴とする、上記方法。
【請求項16】
該亜リン酸の金属塩が、任意の割合、任意の溶媒和状態、任意の結晶格子の構造および組成にて存在する、請求項15記載の方法。
【請求項17】
請求項1〜12の何れか1項に記載の相乗作用性混合物を含む、殺真菌性組成物であって、該組成物が、更に少なくとも1種の殺真菌性活性を持つ成分をも含むことを特徴とする、上記殺真菌性組成物。
【請求項18】
該殺真菌性活性を持つ成分が、
(1) IR5885、即ち任意の割合にある、メチル[S-(R,S)]-[3-(N-イソプロポキシカルボニルバリニル)-アミノ]-3-(4-クロロフェニル)プロパノエートのジアステレオマー混合物または個々に分離された、該2種のジアステレオマー形状、S-RまたはS-Sの一方に相当する、ジペプチド化合物;
(2) メチルN-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-R-アラニネートに相当する、IR6141;
(3) サリチル酸(SA)またはその誘導体、例えばアセチルサリチル酸(ASA)、サリチル酸またはアセチルサリチル酸の銅塩;
(4) 銅(I)塩または銅(II)塩、例えばオキシ塩化銅、水酸化銅、ボルドー混合物、硫酸銅、または水酸化銅とオキシ塩化銅との混合物(エアロン(Airone);
(5) メチルN-(フェニルアセチル)-N-2,6-キシリル-RS-アラニネートに相当する、ベナラキシル;
(6) メチルN-(2-メトキシアセチル)-N-2,6-キシリル-RS-アラニネートに相当する、メタラキシル;
(7) メチルN-(2-メトキシアセチル)-N-2,6-キシリル-R-アラニネートに相当する、メタラキシル-M;
(8) 2-メトキシ-N-(2-オキソ-1,3-オキサゾリジン-3-イル)アセト-2',6'-キシリジドに相当する、オキサジキシル;
(9) DL-3-[N-クロロアセチル-N-(2,6-キシリル)-アミノ]-γ-ブチロラクトンに相当する、オフレース;
(10) O-(1-メチル-エチル)-N-[2-メチル-1-[[[1-(4-メチル-フェニル)-エチル]アミノ]カルボニル]プロピル]カルバメートに相当する、イプロバリカーブ;
(11) O-イソプロピル[(S)-1-{[(1R)-1-(6-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)エチル]-カルバモイル-2-メチルプロピル}-カルバメート]に相当する、ベンチアバリカーブ-イソプロピル;
(12) 1-(2-シアノ-2-メトキシイミノ-アセチル)-3-エチルウレアに相当する、シモキサニル;
(13) (E)-2-[2-[6-(2-シアノフェノキシ)-ピリミジン-4-イルオキシ]フェニル-3-メトキシアクリレートに相当する、アゾキシストロビン;
(14) N-メチル-(E)-メトキシイミノ-(2-フェノキシフェニル)アセタミドに相当する、メトミノフェン;
(15) メチルN-(2-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イルオキシメチル]-フェニル)-N-メトキシカルバメートに相当する、ピラクロストロビン;
(16) メチルベンゾ(1,2,3)チアジアゾール-7-チオカルボキシレートに相当する、アシベンゾラー-S-メチル;
(17) 5-メチル-5-(4-フェノキシフェニル)-3-(フェニルアミノ)オキサゾリジン-2,4-ジオンに相当する、ファモキサドン;
(18) 4-メチル-4-フェニル-1-(フェニルアミノ)-2-メチルチオイミダゾリジン-5-オンに相当する、フェナミドン;
(19) 2-シアノ-4-クロロ-5-(4-メチルフェニル)-1-(N,N-ジメチルアミノスルファモイル)イミダゾールに相当する、シアゾファミド;
(20) 3-クロロ-N-(3-クロロ-5-トリフルオロメチル-2-ピリジル)-α,α,α-トリフルオロ-2,6-ジニトロ-ρ-トルイジンに相当する、フルアジナム;
(21) (E,Z)-4-[3-(4-クロロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-アクリロイル]モルホリンに相当するジメトモルフ;または(E,Z)-4-[3-(4-フルオロフェニル)-3-(3,4-ジメトキシフェニル)-アクリロイル]モルホリンに相当する、フルモルフ(SYP-L190);
(22) 4-トリフルオロメチル-6-(3,4-ジメトキシフェニル)-安息香酸のN,N-ジエチルアミドに相当する、フルメトベール;
(23) 1,3-ジシアノ-2,4,5-テトラクロロベンゼンに相当する、クロロタロニル;
(24) エチレンビス(ジチオカルバメート)(ポリマー)のマンガンおよび亜鉛塩に相当する、マンコゼブ;
(25) N-ジクロロフルオロメチルチオ-N',N'-ジメチル-N-p-トリルスルファミドに相当する、トリルフルアニド;
(26) N-(トリクロロメチルチオ)フタルイミドに相当する、フォルペット;
(27) エチル-3-トリクロロメチル-1,2,4-チアジアゾリルエーテルに相当する、エトリジアゾール;
(28) 5-メチルイソ-オキサゾール-3-オールに相当する、ハイメキサノール;
(29) プロピル-(3-ジメチルアミノプロピル)カルバメートに相当する、プロパモカーブ;
(30) R-3-アミノブタン酸またはRS-3-アミノブタン酸;
(31) 3,5-ジクロロ-N-(3-クロロ-1-エチル-1-メチル-2-オキソプロピル)-p-トルアミドに相当する、ゾキサミド;
(32) 2-(4-クロロフェニル)-N-[2-(3-メトキシ-4-プロプ-2-イニルオキシフェニル)エチル]-2-プロプ-2-イニルオキシ-アセタミド;
(33) エタボキサム、即ち(RS)-(α-シアノ-2-チエニル)-4-エチル-2-(エチルアミノ)-5-チアゾールカルボキシアミド;
から選択されるものである、請求項17記載の組成物。
【請求項19】
該組成物が、以下に列挙するもの:
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー;
・IR5885+亜リン酸の亜鉛塩+酸化亜鉛;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+酸化亜鉛;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン+プルシアンブルー;
・IR5885+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛+プルシアンブルー;
・IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
・IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
・IR6141+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
・IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
・IR6141+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+珪酸;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+酸化亜鉛;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+プルシアンブルー;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+銅フタロシアニン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のマンガン(II)塩+銅フタロシアニン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+エスクリン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー+二酸化チタン;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+プルシアンブルー+酸化亜鉛;
・Cu(ASA)2+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン;
・Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛;
・Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+シリカ;
・Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+珪酸;
・Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+銅フタロシアニン;
・Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン;
・Cu(SA)+亜リン酸の亜鉛塩+珪酸;
・Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸のカルシウム塩+二酸化チタン;
・Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+二酸化チタン+プルシアンブルー;
・Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+酸化亜鉛+プルシアンブルー;
・Cu(SA)+亜リン酸の銅(II)塩+亜リン酸の亜鉛塩+二酸化チタン+プルシアンブルー
から選択されるものである、請求項17記載の組成物。
【請求項20】
請求項17〜19の何れか1項に記載の組成物の農作物における植物病原体としての真菌を防除するための使用。
【請求項21】
該相乗作用性混合物または組成物が、乾燥粉末、湿潤性粉末、乳化濃縮物、マイクロエマルションペースト、顆粒、溶液、懸濁液の形状にて処方されている、請求項13または20記載の使用。
【請求項22】
該植物病原体としての真菌が、ブドウ、タバコ、テンサイ、穀類、野菜、米、ウリ科の植物類、果実樹木を攻撃する真菌である、請求項13または20記載の使用。
【請求項23】
処置および予防両者のための、請求項13または20記載の使用。
【請求項24】
各化合物の用量が、各々規定されるように選択される、請求項13または20記載の使用。
【請求項25】
1ヘクタール当たり、FOSおよびSINに対して、0.5g〜5kgなる範囲。
【請求項25】
農作物における植物病原体としての真菌を防除する方法であって、以下の群各々に属する少なくとも1種の化合物:
A. 亜リン酸および/またはホスフィットまたはホスホネートとも呼ばれる(FOSとして定義する)、1種またはそれ以上の亜リン酸の塩;および
B. 相乗作用性の化合物(SINとして定義する)
を含む相乗作用性混合物を適用するか、
あるいは該混合物および1種またはそれ以上の殺真菌化合物(1)〜(33)を含有する相乗作用性組成物を適用することを特徴とする、上記防除方法。
【請求項26】
該適用が、該植物のあらゆる部分、あるいは播種前の該植物の種子自体、あるいは該植物が生育する土壌に対して行われる、請求項25記載の方法。
【請求項27】
該混合物または組成物が、また他の相溶性活性素、例えば他の殺真菌剤、フィトレギュレータ、抗生物質、除草剤、殺昆虫剤および肥料をも含む、請求項25記載の方法。
【請求項28】
該活性素の濃度が、1〜90%なる範囲、好ましくは5〜50%なる範囲にある、請求項27記載の方法。

【公表番号】特表2009−504585(P2009−504585A)
【公表日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−525453(P2008−525453)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【国際出願番号】PCT/EP2006/007784
【国際公開番号】WO2007/017220
【国際公開日】平成19年2月15日(2007.2.15)
【出願人】(505431237)イサグロ ソシエタ ペル アチオニ (5)
【Fターム(参考)】