説明

高分子修飾剤及びタンパク質を含有する医薬組成物

【課題】
新規な共重合体及びタンパク質を含有する、タンパク質の血中滞留性を顕著に促進させることが可能な医薬組成物を創生すること。
【解決手段】
下記一般式(I)
【化1】


(上記式中、mは整数、Alk、RおよびRは、独立してC‐Cアルキル基等を示す。)で表される互いに異なる1以上の構造単位、及び、式(II)
【化2】


(上記式中、Rは、水酸基等を示す。)で表される互いに異なる1以上の構造単位を構成単位とする共重合体又はその薬理上許容される塩、並びに、タンパク質を含有する医薬組成物。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)
【化1】


(上記式中、mは3乃至100の整数、Alkは、C−Cアルキレン基を示し、RおよびRは、独立してA)水素原子、B)C−Cアルキル基又はC)次に挙げる基から選択される少なくともひとつで置換されたC−Cアルキル基(水酸基、ハロゲン原子、C−C14アリール基(該アリール基は置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されていてもよい))を示す。)で表される互いに同じか、又は、互いに異なる1以上の構造単位、及び、式(II)
【化2】


(上記式中、Rは、A)水酸基、B)C−Cアルコキシ基、C)以下から選択される少なくともひとつで置換されたC−Cアルコキシ基(水酸基、ハロゲン原子、C−C14アリール基及び置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されたC−C14アリール基)、D)置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されてもよいC−C14アリールオキシ基、又は、E)式‐NR(式中、R及びRは独立してa)水素原子、b)C−Cアルキル基、又は、c)以下から選択される少なくともひとつで置換されたC−Cアルキル基(水酸基、ハロゲン原子、C−C14アリール基及び置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されたC−C14アリール基))を示す。)で表される基を示す)で表される互いに同じか又は互いに異なる1以上の構造単位を構成単位とする共重合体又はその薬理上許容される塩、並びに、タンパク質を含有する医薬組成物。
(置換基群Aは、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基及びカルボキシル基からなる群である。)
【請求項2】
下記式(I)
【化3】


(上記式中、mは3乃至100の整数、Alkは、C−Cアルキレン基を示し、RおよびRは、独立してA)水素原子、B)C−Cアルキル基又はC)次に挙げる基から選択される少なくともひとつで置換されたC−Cアルキル基(水酸基、ハロゲン原子、C−C14アリール基(該アリール基は置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されていてもよい))を示す。)で表される互いに同じか、又は、互いに異なる1以上の構造単位、及び、式(III)
【化4】


で表される構造単位を構成単位とする共重合体の無水カルボン酸部分構造に対して、
a)加水分解、b)アンモノリシス、c)アミノリシス、d)アルコリシス、又は、e)任意にa)からd)のうち2以上の反応を組み合わせた反応
を行うことにより得られる共重合体又はその薬理上許容される塩及びタンパク質を含有する医薬組成物。
(置換基群Aは、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基及びカルボキシル基からなる群である。)
【請求項3】
タンパク質が、塩基性タンパク質である請求項1又は2の医薬組成物。
【請求項4】
塩基性タンパク質が、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、表皮細胞成長因子(EGF)、破骨細胞形成抑制因子(OCIF)、血小板由来増殖因子(PDGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経細胞成長因子(NGF)、ヒト成長ホルモン(HGH)、肝細胞増殖因子(HGF)、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)又はそれらの類縁体若しくは変異体である請求項3の医薬組成物。
【請求項5】
塩基性タンパク質が、破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体である請求項4の医薬組成物。
【請求項6】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、天然型OCIF又はその類縁体若しくは変異体、あるいは、組換え型OCIF又はその類縁体若しくは変異体である請求項5の医薬組成物。
【請求項7】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、単量体OCIF又はその類縁体若しくは変異体、あるいは、ニ量体OCIF又はその類縁体若しくは変異体である請求項6の医薬組成物。
【請求項8】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、非還元SDS電気泳動により約60000の分子量を示す単量体ヒトOCIF又はその類縁体若しくは変異体、あるいは、非還元SDS電気泳動により約120000の分子量を示すニ量体ヒトOCIF又はその類縁体若しくは変異体である請求項7の医薬組成物。
【請求項9】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、配列表の配列番号1の‐21乃至+380からなるアミノ酸配列を含むタンパク質である請求項8の医薬組成物。
【請求項10】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、配列表の配列番号1の+1乃至+380からなるアミノ酸配列を含むタンパク質である請求項9の医薬組成物。
【請求項11】
骨代謝異常症の予防及び/又は治療剤であることを特徴とする、請求項1乃至10の何れか1項に記載の医薬組成物。
【請求項12】
下記式(I)
【化5】


(上記式中、mは3乃至100の整数、Alkは、C−Cアルキレン基を示し、RおよびRは、独立してA)水素原子、B)C−Cアルキル基又はC)次に挙げる基から選択される少なくともひとつで置換されたC−Cアルキル基(水酸基、ハロゲン原子、C−C14アリール基(該アリール基は置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されていてもよい))を示す。)で表される互いに同じか、又は、互いに異なる1以上の構造単位、及び、式(II)
【化6】


(上記式中、Rは、A)水酸基、B)C−Cアルコキシ基、C)以下から選択される少なくともひとつで置換されたC−Cアルコキシ基(水酸基、ハロゲン原子、C−C14アリール基及び置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されたC−C14アリール基)、D)置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されてもよいC−C14アリールオキシ基、又は、E)式‐NR(式中、R及びRは独立してa)水素原子、b)C−Cアルキル基、又は、c)以下から選択される少なくともひとつで置換されたC−Cアルキル基(水酸基、ハロゲン原子、C−C14アリール基及び置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されたC−C14アリール基))を示す。)で表される基を示す)で表される互いに同じか又は互いに異なる1以上の構造単位を構成単位とする共重合体又はその薬理上許容される塩が少なくとも一つ結合したタンパク質を含有する複合体を有効成分として含有する医薬組成物。
(置換基群Aは、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基及びカルボキシル基からなる群である。)
【請求項13】
下記式(I)
【化7】


(上記式中、mは3乃至100の整数、Alkは、C−Cアルキレン基を示し、RおよびRは、独立してA)水素原子、B)C−Cアルキル基又はC)次に挙げる基から選択される少なくともひとつで置換されたC−Cアルキル基(水酸基、ハロゲン原子、C−C14アリール基(該アリール基は置換基群Aから選択される1乃至5個の置換基で置換されていてもよい))を示す。)で表される互いに同じか、又は、互いに異なる1以上の構造単位、及び、式(III)
【化8】


で表される構造単位を構成単位とする共重合体の無水カルボン酸部分構造に対して、
a)加水分解、b)アンモノリシス、c)アミノリシス、d)アルコリシス、又は、e)任意にa)からd)のうち2以上の反応を組み合わせた反応
を行うことにより得られる共重合体又はその薬理上許容される塩が少なくとも一つ結合したタンパク質を含有する複合体を有効成分として含有する医薬組成物。
(置換基群Aは、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基及びカルボキシル基からなる群である。)
【請求項14】
タンパク質が、塩基性タンパク質である請求項12又は13の医薬組成物。
【請求項15】
塩基性タンパク質が、塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)、表皮細胞成長因子(EGF)、破骨細胞形成抑制因子(OCIF)、血小板由来増殖因子(PDGF)、脳由来神経栄養因子(BDNF)、神経細胞成長因子(NGF)、ヒト成長ホルモン(HGH)、肝細胞増殖因子(HGF)、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)又はそれらの類縁体若しくは変異体である請求項14の医薬組成物。
【請求項16】
塩基性タンパク質が、破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体である請求項15の医薬組成物。
【請求項17】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、天然型OCIF又はその類縁体若しくは変異体、あるいは、組換え型OCIF又はその類縁体若しくは変異体である請求項16の医薬組成物。
【請求項18】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、単量体OCIF又はその類縁体若しくは変異体、あるいは、ニ量体OCIF又はその類縁体若しくは変異体である請求項17の医薬組成物。
【請求項19】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、非還元SDS電気泳動により約60000の分子量を示す単量体ヒトOCIF又はその類縁体若しくは変異体、あるいは、非還元SDS電気泳動により約120000の分子量を示すニ量体ヒトOCIF又はその類縁体若しくは変異体である請求項18の医薬組成物。
【請求項20】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、配列表の配列番号1の‐21乃至+380からなるアミノ酸配列を含むタンパク質である請求項19の医薬組成物。
【請求項21】
破骨細胞形成抑制因子(OCIF)又はその類縁体若しくは変異体が、配列表の配列番号1の+1乃至+380からなるアミノ酸配列を含むタンパク質である請求項20の医薬組成物。
【請求項22】
骨代謝異常症の予防及び/又は治療剤であることを特徴とする、請求項12乃至21の何れか1項に記載の医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−117652(P2006−117652A)
【公開日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−276176(P2005−276176)
【出願日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(000001856)三共株式会社 (98)
【Fターム(参考)】