説明

高周波信号出力装置、該高周波信号出力装置に用いられる信号出力方法及び信号出力制御プログラム

【課題】出力タイミングの1ヒット目から安定した規定値の高周波信号を出力する高周波信号発生装置を提供する。
【解決手段】高周波信号発生部11で高周波信号shが発生し、同高周波信号shでは、制御部13により設定された周波数、パルス幅及び出力レベルを有するバースト状のパルスが発生するバースト期間と同パルスが発生しない非バースト期間とが、パルス発生部12により設定されたパルス繰返し周波数で交互に繰り返される。制御部13により、高周波信号発生部11に動作開始制御信号caが与えられると共に、高周波出力制御部14により、所定時間が経過するまで高周波信号発生部11の出力側が終端される一方、同所定時間が経過した後、高周波信号発生部11から出力されている高周波信号shのパルスが1ヒット目から外部へ送出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、高周波信号出力装置、該高周波信号出力装置に用いられる信号出力方法及び信号出力制御プログラムに係り、特に、高周波のバースト状のパルスが繰り返される高周波信号を1ヒット目から安定して外部へ送出する場合に用いて好適な高周波信号出力装置、該高周波信号出力装置に用いられる信号出力方法及び信号出力制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
高周波信号出力装置により、高周波のバースト状のパルスが繰り返される高周波信号を発生する場合、電源投入直後や動作開始直後では、高周波信号の波形が不安定となり、安定した正規の波形の信号が出力されるまでに数ヒット分の時間が必要となる。この現象は、高周波信号出力装置を構成する高周波信号発生部の内部で、出力電力を監視して高速で規定値に設定するためのフィードバック制御機能が作動することにより発生し、高周波信号の出力を安定して維持するために必然的なものである。
【0003】
この種の高周波信号出力装置は、たとえば図3に示すように、高周波信号発生部1と、パルス発生部2と、制御部3とから構成されている。
この高周波信号出力装置では、図4に示すように、制御部3により、動作開始制御信号caが高周波信号発生部1に与えられると共にパルス制御信号cbがパルス発生部2に与えられる。パルス発生部2により、パルス制御信号cbに基づいて、高周波信号発生部1に対して同期信号saが送出されてパルス繰返し周波数が設定され、また、同期信号saに同期した駆動パルスdpが出力される。
【0004】
高周波信号発生部1により、高周波信号shが発生する。この高周波信号shは、動作開始制御信号caが高周波信号発生部1に与えられた直後では、波形が不安定となり、安定した正規の波形の信号が出力されるまでに3ヒット分の時間が必要となる。この高周波信号shでは、4ヒット目から安定した正規の波形となり、制御部3により設定された周波数、パルス幅及び出力レベルを有するバースト状のパルスが発生するバースト期間と同パルスが発生しない非バースト期間とが、パルス発生部2により設定されたパルス繰返し周波数で交互に繰り返される。この高周波信号shでは、たとえば、周波数fが3GHz、パルス幅τが100μs、出力レベルが+1dBm、及びパルス繰返し周波数PRF(Pulse Repetition Frequency)が1000pps(pulse per second)(周期;1ms)に設定されている。パルス発生部2から出力される駆動パルスdpは、高周波信号発生部1から出力される高周波信号shをタイミング的に同期して入力する増幅回路などに使用される。
【0005】
上記の高周波信号出力装置の他、この種の関連技術としては、たとえば、特許文献1に記載された自動終端切替装置がある。
この自動終端切替装置では、電圧発生部により高周波伝送線に印加される直流電圧が電圧検出部で検知されて伝送路切替部が制御されることで、入力端子から入力される高周波信号が終端抵抗で終端されるか、又は高周波出力端子へ伝送されるかが自動で切り替えられる。これにより、高周波伝送線における終端処理に際して、人為的なメインテナンスが必要なく、高周波特性の向上及び小型軽量化を図ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−294681号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記関連技術では、次のような課題があった。
すなわち、図3の高周波信号出力装置では、図4に示すように、動作開始制御信号caが高周波信号発生部1に与えられた直後では、高周波信号shの波形が不安定となり、安定した正規の波形の信号が出力されるまでに3ヒット分の時間が必要となる。このため、たとえば、高周波信号shを1ヒット使用して電子機器の動作確認を行う測定法では、この高周波信号出力装置が使用できないという課題がある。
【0008】
また、特許文献1に記載された自動終端切替装置では、人為的なメインテナンスが必要なく、高周波特性の向上及び小型軽量化を図ることができるが、この発明とは構成や動作が異なり、上記の課題は、解決されない。
【0009】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、バースト状のパルスが繰り返される高周波信号を1ヒット目から安定して外部へ送出する高周波信号出力装置、該高周波信号出力装置に用いられる信号発生方法及び信号出力制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、この発明の第1の構成は、高周波信号出力装置に係り、設定された周波数、パルス幅及び出力レベルを有するバースト状のパルスが発生するバースト期間と前記パルスが発生しない非バースト期間とが、設定されたパルス繰返し周波数で交互に繰り返される高周波信号を発生する高周波信号発生手段と、該高周波信号発生手段に動作開始制御信号を与えると共に所定時間が経過するまで前記高周波信号発生手段の出力側を終端する一方、前記所定時間が経過した後、前記高周波信号発生手段から出力されている前記高周波信号の前記パルスを1ヒット目から外部へ送出する出力制御手段とを備えてなることを特徴としている。
【0011】
この発明の第2の構成は、高周波信号発生手段と、出力制御手段とを備える高周波信号出力装置に用いられる信号出力方法に係り、前記高周波信号発生手段が、設定された周波数、パルス幅及び出力レベルを有するバースト状のパルスが発生するバースト期間と前記パルスが発生しない非バースト期間とが、設定されたパルス繰返し周波数で交互に繰り返される高周波信号を発生する高周波信号発生処理と、前記出力制御手段が、前記高周波信号発生手段に動作開始制御信号を与えると共に所定時間が経過するまで前記高周波信号発生手段の出力側を終端する一方、前記所定時間が経過した後、前記高周波信号発生手段から出力されている前記高周波信号の前記パルスを1ヒット目から外部へ送出する出力制御処理とを行うことを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
この発明の構成によれば、1ヒット目から安定した高周波信号を出力でき、また、1ヒットのみ出力したい場合でも、1ヒットの安定した出力を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の一実施形態である高周波信号出力装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1の高周波信号出力装置の動作を説明するタイムチャートである。
【図3】関連する高周波信号出力装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図3の高周波信号出力装置の動作を説明するタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上記出力制御手段が、上記所定時間を、上記高周波信号発生手段に上記動作開始制御信号を与えてから上記高周波信号の上記パルスが正規の波形になるまでの時間以上に設定する構成とされている高周波信号出力装置を提供する。
【0015】
また、この発明の好適な形態では、上記出力制御手段は、上記高周波信号発生手段に対して、上記高周波信号の周波数、パルス幅、出力レベル及びパルス繰返し周波数を設定する構成とされている。
【0016】
また、上記出力制御手段は、与えられたパルス制御信号に基づいて、上記高周波信号発生手段に対して上記パルス繰返し周波数を設定するパルス発生部と、駆動信号がノンアクティブモードのとき、上記高周波信号発生手段から出力されている上記高周波信号を終端する一方、上記駆動信号がアクティブモードのとき、上記高周波信号を、上記パルス繰返し周波数を有する同期信号に同期して外部へ送出する高周波出力制御部と、上記動作開始制御信号を上記高周波信号発生手段へ与えると共に上記パルス制御信号を上記パルス発生部へ与え、かつ、上記動作開始制御信号を与えてから上記所定時間が経過するまで上記駆動信号をノンアクティブモードとする一方、上記動作開始制御信号を与えてから上記所定時間が経過した後、アクティブモードの上記駆動信号を上記高周波出力制御部へ与える制御部とから構成されている。
【0017】
また、上記高周波出力制御部は、上記駆動信号がノンアクティブモードのとき、上記高周波信号発生手段から出力されている上記高周波信号を終端する一方、上記駆動信号がアクティブモードのとき、上記高周波信号を出力する切替え手段と、該切替え手段から出力される上記高周波信号を上記パルス繰返し周波数を有する同期信号に同期して外部へ送出するフリップフロップとから構成されている。
【実施形態】
【0018】
図1は、この発明の一実施形態である高周波信号出力装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。
この形態の高周波信号出力装置は、同図に示すように、高周波信号発生部11と、パルス発生部12と、制御部13と、高周波出力制御部14とから構成されている。高周波信号発生部11は、高周波信号shを発生し、同高周波信号shでは、設定された周波数、パルス幅及び出力レベルを有するバースト状のパルスが発生するバースト期間と同パルスが発生しない非バースト期間とが、設定されたパルス繰返し周波数で交互に繰り返される。パルス発生部12は、制御部13から与えられたパルス制御信号cbに基づいて、高周波信号発生部11に対して同期信号saを送出することにより、上記パルス繰返し周波数を設定する。また、パルス発生部12は、同期信号saに同期した駆動パルスdpを出力する。
【0019】
制御部13は、信号出力制御プログラムに基づいて動作するコンピュータで構成され、高周波信号発生部11に対して、高周波信号shの周波数、パルス幅及び出力レベルを設定する。また、制御部13は、動作開始制御信号caを高周波信号発生部11へ与えると共にパルス制御信号cbをパルス発生部12へ与え、かつ、上記動作開始制御信号caを与えてから所定時間が経過するまで駆動信号daをノンアクティブモードとする一方、動作開始制御信号caを与えてから上記所定時間が経過した後、アクティブモードの駆動信号daを高周波出力制御部14へ与える。上記所定時間は、特に、この実施形態では、高周波信号発生部11に動作開始制御信号caを与えてから高周波信号shのパルスが正規の波形になるまでの時間が実験などであらかじめ測定され、この時間以上に設定されている。
【0020】
高周波出力制御部14は、駆動信号daがノンアクティブモードのとき、高周波信号発生部11から出力されている高周波信号shを終端する一方、同駆動信号daがアクティブモードのとき、高周波信号shを出力する図示しない切替え手段と、同切替え手段から出力される高周波信号shを同期信号sbに同期して高周波信号sjとして外部へ送出する図示しないフリップフロップとから構成されている。パルス発生部12から出力される駆動パルスdpは、高周波出力制御部14から出力される高周波信号sjをタイミング的に同期して入力する増幅回路などに使用される。
【0021】
図2は、図1の高周波信号出力装置の動作を説明するタイムチャートである。
この図を参照して、この形態の高周波信号出力装置に用いられる信号出力方法の処理内容について説明する。
この高周波信号出力装置では、図2に示すように、制御部13により、動作開始制御信号caが高周波信号発生部11に与えられると共にパルス制御信号cbがパルス発生部12に与えられる。高周波信号発生部11により、高周波信号shが発生する。この高周波信号shは、動作開始制御信号caが高周波信号発生部11に与えられた直後では、波形が不安定となり、安定した正規の波形の信号が出力されるまでに3ヒット分の時間が必要となる。この高周波信号shでは、4ヒット目から安定した正規の波形となり、制御部13により設定された周波数、パルス幅及び出力レベルを有するバースト状のパルスが発生するバースト期間と同パルスが発生しない非バースト期間とが、パルス発生部2により設定されたパルス繰返し周波数で交互に繰り返される(高周波信号発生処理)。この高周波信号shは、たとえば、周波数fが3GHz、パルス幅τが100μs、出力レベルが+1dBm、及びパルス繰返し周波数PRF(Pulse Repetition Frequency)が1000pps(pulse per second)(周期;1ms)に設定されている。
【0022】
高周波出力制御部14では、制御部13から高周波信号発生部11に動作開始制御信号caが与えられてから所定時間(すなわち、安定した正規の波形の信号が出力されるまでの3ヒット分の時間)が経過するまで、高周波信号発生部11の出力側が終端される一方、同所定時間が経過した後、高周波信号発生部11から出力されている高周波信号shのパルスが1ヒット目から高周波信号sjとして外部へ送出される(出力制御処理)。
【0023】
上記出力制御処理では、制御部13により、動作開始制御信号caが高周波信号発生部11に与えられると共にパルス制御信号cbがパルス発生部12に与えられ、かつ、同動作開始制御信号caが与えられてから所定時間が経過するまで駆動信号daがノンアクティブモード(たとえば、低レベル)とされる一方、同動作開始制御信号caが与えられてから同所定時間が経過した後、アクティブモード(たとえば、高レベル)の駆動信号daが高周波出力制御部14に与えられる。また、パルス発生部12により、制御部13から与えられたパルス制御信号cbに基づいて、高周波信号発生部11に対して同期信号saが送出されてパルス繰返し周波数が設定され(パルス発生処理)、また、同期信号saに同期した駆動パルスdpが出力される。そして、駆動信号daがノンアクティブモードのとき、高周波出力制御部14により、高周波信号発生部11から出力されている高周波信号shが終端される一方、駆動信号daがアクティブモードのとき、同高周波出力制御部14により、同高周波信号shが、上記パルス繰返し周波数を有する同期信号sbに同期して高周波信号sjとして外部へ送出される(高周波出力制御処理)。
【0024】
上記高周波出力制御処理では、切替え手段により、駆動信号daがノンアクティブモードのとき、高周波信号発生部11から出力されている高周波信号shが終端される一方、駆動信号daがアクティブモードのとき、高周波信号shが出力される(切替え処理)。フリップフロップにより、上記切替え手段から出力される高周波信号shが同期信号sbに同期して高周波信号sjとして外部へ送出される(信号送出処理)。
【0025】
以上のように、この実施形態では、制御部13から高周波信号発生部11に動作開始制御信号caが与えられてから所定時間が経過した後、高周波出力制御部14により、同高周波信号発生部11から出力されている高周波信号shのパルスが高周波信号sjとして外部へ送出されるので、1ヒット目から安定した高周波信号sjが出力され、また、1ヒットのみ出力したい場合でも、1ヒットの安定した出力が提供される。
【0026】
以上、この発明の実施形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成は同実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても、この発明に含まれる。
たとえば、高周波信号発生部11に対して、高周波信号shの周波数、パルス幅、出力レベル及びパルス繰返し周波数を、ユーザがマニュアルで設定するようにしても良い。また、高周波信号発生部11から高周波信号shが連続的に出力されている場合でも、高周波出力制御部14により、1ヒット目から安定した高周波信号sjが出力される。
【産業上の利用可能性】
【0027】
この発明は、バースト状のパルスが繰り返される高周波信号を1ヒット目から安定して外部へ送出する信号発生源に適用でき、この高周波信号を電子機器の特性測定などに用いる場合に有効である。
【符号の説明】
【0028】
11 高周波信号発生部(高周波信号発生手段)
12 パルス発生部(出力制御手段の一部)
13 制御部(出力制御手段の一部)
14 高周波出力制御部(出力制御手段の一部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定された周波数、パルス幅及び出力レベルを有するバースト状のパルスが発生するバースト期間と前記パルスが発生しない非バースト期間とが、設定されたパルス繰返し周波数で交互に繰り返される高周波信号を発生する高周波信号発生手段と、
該高周波信号発生手段に動作開始制御信号を与えると共に所定時間が経過するまで前記高周波信号発生手段の出力側を終端する一方、前記所定時間が経過した後、前記高周波信号発生手段から出力されている前記高周波信号の前記パルスを1ヒット目から外部へ送出する出力制御手段とを備えてなることを特徴とする高周波信号出力装置。
【請求項2】
前記出力制御手段は、
前記所定時間を、前記高周波信号発生手段に前記動作開始制御信号を与えてから前記高周波信号の前記パルスが正規の波形になるまでの時間以上に設定する構成とされていることを特徴とする請求項1記載の高周波信号出力装置。
【請求項3】
前記出力制御手段は、
前記高周波信号発生手段に対して、前記高周波信号の周波数、パルス幅、出力レベル及びパルス繰返し周波数を設定する構成とされていることを特徴とする請求項1又は2記載の高周波信号出力装置。
【請求項4】
前記出力制御手段は、
与えられたパルス制御信号に基づいて、前記高周波信号発生手段に対して前記パルス繰返し周波数を設定するパルス発生部と、
駆動信号がノンアクティブモードのとき、前記高周波信号発生手段から出力されている前記高周波信号を終端する一方、前記駆動信号がアクティブモードのとき、前記高周波信号を、前記パルス繰返し周波数を有する同期信号に同期して外部へ送出する高周波出力制御部と、
前記動作開始制御信号を前記高周波信号発生手段へ与えると共に前記パルス制御信号を前記パルス発生部へ与え、かつ、前記動作開始制御信号を与えてから前記所定時間が経過するまで前記駆動信号をノンアクティブモードとする一方、前記動作開始制御信号を与えてから前記所定時間が経過した後、アクティブモードの前記駆動信号を前記高周波出力制御部へ与える制御部とから構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の高周波信号出力装置。
【請求項5】
前記高周波出力制御部は、
前記駆動信号がノンアクティブモードのとき、前記高周波信号発生手段から出力されている前記高周波信号を終端する一方、前記駆動信号がアクティブモードのとき、前記高周波信号を出力する切替え手段と、
該切替え手段から出力される前記高周波信号を前記パルス繰返し周波数を有する同期信号に同期して外部へ送出するフリップフロップとから構成されていることを特徴とする請求項4記載の高周波信号出力装置。
【請求項6】
高周波信号発生手段と、出力制御手段とを備える高周波信号出力装置に用いられる信号出力方法であって、
前記高周波信号発生手段が、設定された周波数、パルス幅及び出力レベルを有するバースト状のパルスが発生するバースト期間と前記パルスが発生しない非バースト期間とが、設定されたパルス繰返し周波数で交互に繰り返される高周波信号を発生する高周波信号発生処理と、
前記出力制御手段が、前記高周波信号発生手段に動作開始制御信号を与えると共に所定時間が経過するまで前記高周波信号発生手段の出力側を終端する一方、前記所定時間が経過した後、前記高周波信号発生手段から出力されている前記高周波信号の前記パルスを1ヒット目から外部へ送出する出力制御処理とを行うことを特徴とする信号出力方法。
【請求項7】
前記出力制御処理では、
前記出力制御手段が、前記所定時間を、前記高周波信号発生手段に前記動作開始制御信号を与えてから前記高周波信号の前記パルスが正規の波形になるまでの時間以上に設定することを特徴とする請求項6記載の信号出力方法。
【請求項8】
前記出力制御処理では、
前記出力制御手段が、前記高周波信号発生手段に対して、前記高周波信号の周波数、パルス幅、出力レベル及びパルス繰返し周波数を設定することを特徴とする請求項6又は7記載の信号出力方法。
【請求項9】
前記出力制御手段を、パルス発生部と、高周波出力制御部と、制御部とから構成しておき、
前記出力制御処理では、
前記制御部が、前記動作開始制御信号を前記高周波信号発生手段へ与えると共にパルス制御信号を前記パルス発生部へ与え、かつ、前記動作開始制御信号を与えてから前記所定時間が経過するまで前記駆動信号をノンアクティブモードとする一方、前記動作開始制御信号を与えてから前記所定時間が経過した後、アクティブモードの前記駆動信号を前記高周波出力制御部へ与え、
前記パルス発生部が、与えられた前記パルス制御信号に基づいて、前記高周波信号発生手段に対して前記パルス繰返し周波数を設定するパルス発生処理と、
前記高周波出力制御部が、駆動信号がノンアクティブモードのとき、前記高周波信号発生手段から出力されている前記高周波信号を終端する一方、駆動信号がアクティブモードのとき、前記高周波信号を、前記パルス繰返し周波数を有する同期信号に同期して外部へ送出する高周波出力制御処理とを行うことを特徴とする請求項1、2又は3記載の信号出力方法。
【請求項10】
前記高周波出力制御部を、切替え手段と、フリップフロップとから構成しておき、
前記高周波出力制御処理では、
前記切替え手段が、前記駆動信号がノンアクティブモードのとき、前記高周波信号発生手段から出力されている前記高周波信号を終端する一方、前記駆動信号がアクティブモードのとき、前記高周波信号を出力する切替え処理と、
前記フリップフロップが、前記切替え手段から出力される前記高周波信号を前記パルス繰返し周波数を有する同期信号に同期して外部へ送出する信号送出処理とを行うことを特徴とする請求項9記載の信号出力方法。
【請求項11】
コンピュータに請求項1乃至5のいずれか一に記載の出力制御手段を制御させるための信号出力制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−283474(P2010−283474A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−133540(P2009−133540)
【出願日】平成21年6月2日(2009.6.2)
【出願人】(599161890)NECネットワーク・センサ株式会社 (71)
【Fターム(参考)】