説明

高純度トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの製造方法

【課題】4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体及びトランス体の混合物から高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得るための簡便な方法を提供する。
【解決手段】(1)4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体およびトランス体の混合物を0℃〜−20℃に冷却することによりトランス体を優先的に固体として析出させる工程、および(2)冷却した混合物を固液分離する工程を包含する、高純度トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの製造方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高純度トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの新規な製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルは、例えば、トラネキサム酸、塩酸セトラキサートなどを製造する際の中間体であり、医薬、液晶などの分野で非常に有用な化合物である。
【0003】
従来、高純度トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルは、高純度トランス−ヘキサヒドロテレフタル酸メチルの2つのエステル結合のうち一方のみを加水分解し、塩化チオニルによる酸クロライド化を経てアンモニアによりアミド化し、最後に塩化チオニルにより脱水を行うことにより、製造されてきた(特許文献1)。
【0004】
しかし、この方法においては、4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのトランス体の純度は、原料であるヘキサヒドロテレフタル酸メチルのトランス体の比率(以下、混合物の総重量に対するトランス体の重量の比率を、「トランス体比」として示す)に依存する。従って、トランス体比の高い原料を用いなければ高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得ることができないという問題点がある。また、この方法は、多数の工程を必要とし、十分な収率も得られないこともあり、工業的手法としては不適当である。
【0005】
一方、4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体およびトランス体の混合物は、1,4−ジシアノシクロヘキサンとシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸メチルとを加熱後、蒸留することで容易に得ることが出来るが、得られたシス体およびトランス体の混合物から高純度のトランス体のみを得る方法は、これまでなかった。
【特許文献1】米国特許第3574721号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明は、4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体及びトランス体の混合物から高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得るための簡便な方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸のトランス体が特定の温度条件下で固体であるのに対し、そのシス体が同条件下で液体であるという性質に着目した。本発明者は、この性質を利用して高純度のトランス体を得るために研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
【0008】
(1)冷却工程
本発明の方法の処理対象となる4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体とトランス体との混合物は、1,4−ジシアノシクロヘキサンとシクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸メチルとを加熱後、蒸留することにより製造することが出来る。
【0009】
本発明はまず、4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体およびトランス体の混合物を冷却する。この工程により、シス体に対して比較的融点の高いトランス体が優先的に析出する。
【0010】
この冷却工程における温度は、通常0℃〜−20℃程度の範囲であり、好ましくは−5℃〜−10℃程度の範囲である。この温度が高すぎるとトランス体の析出が少なくなり、収率が低くなるのに対し、この温度が低すぎるとトランス体の析出に加えてシス体も析出するためトランス体の純度が低下する。また冷却時間は、上記の温度に達した後、通常0〜15時間、好ましくは2〜4時間である。冷却時間は適宜設定できるが、より高収率で得るためにこれより長くしても良い。この冷却工程中に、必要に応じて、この混合物を攪拌しても良い。
【0011】
本発明方法において、必要に応じ、4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体およびトランス体の混合物に溶剤を添加しても良い。この溶剤の添加は、通常、前記冷却工程の開始前に行うが、その開始時または途中に行っても良い。
【0012】
添加しても良い溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類;アセトン、2−ブタノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類;アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類;シクロヘキサンなどのシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類;ジクロロメタン1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素;酢酸エチルなどのエステルなどが例示される。これらの溶剤は、単独で使用しても良く、2種以上を併用しても良い。
【0013】
これらの溶剤の添加量は、混合物の重量に対して3〜20重量%程度、好ましくは5〜10重量%程度である。
【0014】
この溶剤を添加する工程によって、トランス体の析出が促進され、より高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得ることが出来る。
【0015】
また、本発明においては、必要に応じ、いわゆる種晶として高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの結晶を少量添加しても良い。この種晶の添加量は、原料の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体とトランス体の混合物に対して、0.05%程度以上であれば良い。しかし、種晶の添加量が0.5%程度より多くても効果は変わらないので、費用対効果の理由から、種晶は、通常0.05%〜0.5%程度で用いられる。この種晶を添加する工程によって、シス体の析出が抑制され、より高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得ることが出来る。
【0016】
(2)固液分離工程
本発明においては、工程(1)において冷却した混合物を固液分離する。固液分離は、通常、冷却工程の後に行われるが、冷却工程の途中またはその開始時からこの固液分離工程を開始しても良い。なお、冷却工程後に固液分離を行う場合、通常、その温度は、冷却工程と同じであるが、これより高くても低くても良い。
【0017】
固液分離の手段としては当該分野において通常用いられる全ての方法が用いられ得るが、遠心濾過処理、減圧濾過、フィルタープレスなどが好ましい。これらの中でも、遠心濾過は、液体状のシス体が、析出した固体のトランス体を再度溶解することなく速やかに系外に排除できるため、より好ましい。固液分離の条件は、トランス体の設定濃度、処理量、機器の能力などに応じて当該分野の技術常識に基づいて容易に選択することが出来る。
【0018】
また本発明の方法は、必要に応じて、前記固液分離工程の後に引き続いて、さらに遠心濾過を行う工程を包含し得る。このさらなる遠心濾過工程は、前記固液分離工程で得られた生成物をそのまま用いて行う。このさらなる遠心濾過工程の際の温度は、0℃〜30℃程度であり、好ましくは15℃〜25℃程度であるが、これより高くても低くても良い。このさらなる遠心濾過工程を行う時間は、通常、5分間〜2時間程度であり、好ましくは15分間〜1時間程度であるが、これより長くても短くても良い。このさらなる遠心濾過工程によって、直前の固液分離工程で得られた結晶中に含まれるシス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを選択的に溶解させて排除することが出来、従って、より高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得ることが出来る。
【0019】
上記のような、冷却工程および固液分離工程を包含する本発明の方法によって、60%〜100%のトランス体比を有する、高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを簡便に製造し得る。また、冷却工程および固液分離工程に加えて溶剤添加を行うことによって、65%〜100%のトランス体比を有する、高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを簡便に製造し得る。また、冷却工程および固液分離工程に加えて溶剤添加、種晶添加、およびさらなる遠心濾過工程を行うことによって、80%〜100%、もしくは90%〜100%のトランス体比、または医薬品グレードである95%〜100%、97%〜100%、もしくは99%〜100%のトランス体比を有する、高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを簡便に製造し得る。
【0020】
なお、本発明の方法は、通常(固液分離工程として減圧濾過等を行う場合を除いて)、常圧にて行うが、必要に応じて加圧下または減圧下でも行い得、その際、トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体およびトランス体の固液平衡の変化などに起因して、温度、時間などの好適な条件が変化し得る。
【発明の効果】
【0021】
本発明方法によって、4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体及びトランス体の混合物から、簡便に、高純度のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得ることが出来る。
【0022】
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明する。これらの実施例は、本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0023】
トランス体比58%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル542gを徐々に冷却し、4℃で1時間攪拌した。その後、ヌッチェで減圧濾過を行い、40gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。そのトランス体比は68%であった。
【実施例2】
【0024】
トランス体比58%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル479gにメタノール34mLを添加し冷却した。この混合液を−10℃まで冷却し、同じ温度で1時間攪拌したのち、ヌッチェで減圧濾過を行い、44gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。そのトランス体比は68%であった。
【実施例3】
【0025】
トランス体比58%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル496gにアセトニトリル50mLを添加し、徐々に冷却した。−10℃で1時間攪拌した後、ヌッチェで減圧濾過を行い、41gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。そのトランス体比は79%であった。
【実施例4】
【0026】
トランス体比89%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル189gを徐々に冷却し、−10℃で1時間攪拌した。その後、ヌッチェを用いて減圧濾過を行い、87gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。そのトランス体比は93%であった。
【実施例5】
【0027】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル2000gにメタノール140mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−6℃まで冷却した。−6℃で3時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約91%であった。その後、24℃〜25℃で30分遠心濾過を続けた。213gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は95.3%であった。
【実施例6】
【0028】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル549gにアセトン40mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−5℃まで冷却した。−5℃で2時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約93%であった。その後、24℃〜25℃で15分遠心濾過を続けた。50gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は97.1%であった。
【実施例7】
【0029】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル447gにシクロヘキサン31mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−5℃まで冷却した。−5℃で1.5時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約91%であった。その後、24℃〜25℃で15分遠心濾過を続けた。13gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は95.1%であった。
【実施例8】
【0030】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル486gにエタノール34mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−5℃まで冷却した。−5℃で1時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約95%であった。その後、24℃〜25℃で30分遠心濾過を続けた。40gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は99.5%であった。
【実施例9】
【0031】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル1076gに酢酸エチル270mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−11℃まで冷却した。−11℃で1時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約60%であった。その後、10℃で5分遠心濾過を続けた。315gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は63.3%であった。
【実施例10】
【0032】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル2000gにアセトニトリル200mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−10℃まで冷却した。−10℃で1時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約88%であった。その後、10℃で5分遠心濾過を続けた。192gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は92.1%であった。
【実施例11】
【0033】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル459gにテトラヒドロフラン32mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−4℃まで冷却した。−4℃で15時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約93%であった。その後、24℃〜25℃で30分遠心濾過を続けた。36gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は97.7%であった。
【実施例12】
【0034】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル485gにジクロロメタン34mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−4℃まで冷却した。−4℃で1時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約96%であった。その後、24℃〜25℃で30分遠心濾過を続けた。29gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は99.6%であった。
【実施例13】
【0035】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル456gにN,N−ジメチルホルムアミド33mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−4℃まで冷却した。−4℃で1時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約96%であった。その後、24℃〜25℃で30分遠心濾過を続けた。21gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は99.8%であった。
【実施例14】
【0036】
トランス体比57%の4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチル442gにトルエン30mLを添加し冷却した。0℃で99%のトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの種晶を添加し、−6℃まで冷却した。−6℃で1時間攪拌したのち、遠心濾過器を用いて、600Gで5分間、固液分離を行った。この時点でのトランス体比は、約89%であった。その後、24℃〜25℃で30分遠心濾過を続けた。16gのトランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルを得た。トランス体比は93.5%であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルのシス体およびトランス体の混合物を0℃〜−20℃に冷却することによりトランス体を優先的に固体として析出させる工程、および(2)該冷却した混合物を固液分離する工程を包含する、高純度トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの製造方法。
【請求項2】
アルコール類、ケトン類、ニトリル類、シクロアルカン類、芳香族炭化水素類、エーテル類、アミド類、およびハロゲン化炭化水素類からなる群より選択される溶剤の少なくとも1種の存在下に工程(1)を行う、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記シス体およびトランス体の混合物に、高純度トランス−4−シアノシクロヘキサン−1−カルボン酸メチルの結晶を予め添加する、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記固液分離工程を遠心濾過工程により行う、請求項1〜3のいずれかに記載の製造方法。
【請求項5】
前記固液分離工程の後に、さらなる遠心濾過工程を包含する、特許請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法。


【公開番号】特開2006−76931(P2006−76931A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−263322(P2004−263322)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(591057522)旭化成ファインケム株式会社 (10)
【Fターム(参考)】