説明

高速ダウンリンク・パケット・アクセスのためのセル再選択および状態変化の処理

【課題】HSDPAモードにて動作中、HSDPAサポートセルから外へ移動する場合には、HSDPAリソースを消去するようワイヤレス送受信ユニット(WTRU)を設定するWTRUの構成方法を提供する。
【解決手段】セルを変更する場合には、WTRUは、進行中のHS−DSCH受信があるかどうかをチェックし(301)、新しいセルまたは状態がHS−DSCHをサポートすることができない場合には、進行中のHS−DSCH受信に使用されているHSDPAリソースを解放する(308)。WTRUは、無線リソース制御(RRC)の処理を使用し、例えばRRC変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALなどの種々のイベントおよび条件を監視して、HSDPAリソースを解放するかどうか決定するためにすべての状態に対してHS−DSCH受信を追跡する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明は、ワイヤレス通信に関し、より詳細には、高速ダウンリンク・パケット・アクセスのためのセル再選択および状態変化の処理に関する。
【背景技術】
【0002】
UTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)におけるワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、2つのモードのうちのどちらか一方の状態にあるとすることができる。すなわち、待ち受けモードまたは接続モードである。接続モードにある間のWTRUのモビリティおよびアクティビティに基づいて、UTRANは、いくつかのサブ状態、すなわちCell_PCH、URA_PCH、Cell_DCHおよびCell_FACHの間において変化するようWTRUに指示することができる。Cell_PCH状態およびURA_PCH状態を使用して、モバイルWTRUに対してページングチャネル(PCH)上においてセル更新をトリガーする。Cell_DCH状態は、アップリンクとダウンリンクとの両方におけるDCH(Dedicated CHannel)によりを特徴づけられる。WTRU側では、上記は、継続的な送信と受信とに対応し、およびに消費電力要件に対して要求をすることができる。Cell_FACH状態は、FACH(Forward Access CHannel)により特徴づけられ、およびDCHを使用せず、したがって、より低いアップリンクスループットおよびダウンリンクスループットを犠牲にして、よりよい電力消費を可能にする。
【0003】
標準化団体による最近の成果は、Cell_FACHにおいて高速ダウンリンク・パケット・アクセス(HSDPA)を使用する可能性と、Cell_PCH/URA_PCHにおいてHSDPAを使用する可能性とを識別している。HSDPAは、Cell_DCHにおいて作動するための第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)仕様書のリリース5にて導入された機能である。HSDPAは、3つのキーコンセプト、すなわち適応変調符号化(AMC)、ハイブリッドARQ(HARQ)の方法を用いる再送およびノードBスケジューリングを使用して、ダウンリンクの共有される収容能力をよりよく使用しようとし、非常に高速においてすべで作動する。
【0004】
次のHSDPAの特性は、関連がある。
a.HSDPA接続を有するすべてのWTRUは、H−RNTI(HS−DSCH(High Speed Downlink Scheduling CHannel) Radio Network Temporary Identifier)を割当てられる。上記の識別子は、セル内においてただ一つであり、および情報を提供する無線ネットワークコントローラー(RNC)によって割当てられる
b.WTRUは、情報を提供する単一のセル(ノードB)に付随する
c.WTRUは、使用する物理的なチャネルリソースの表示(HS−PDSCH info)を、どのようにHARQプロセスおよびHARQメモリを設定するかの表示も同様に、受信しなければならない
【0005】
3GPPリリース6では、HSDPAは、Cell_DCHにおいてのみサポートされた。したがって、Cell_DCH状態から変化すると、すべてのHSDPAリソースを、消去しなければならなかった。しかしながら、強化された(enhanced)Cell_FACHの導入により、WTRUは、Cell_DCH状態から他のあらゆる状態に変化し、および依然としてHS−DSCH受信をサポートすることができて、WTRUにすべてのHSDPAリソースを消去することを命ずることができない。したがって、追加条件を、Cell_DCHにおけるHS−DSCH受信に関連づけられた変数HS−DSCH_RECEPTIONに加えた。HS−DSCH受信を実行するための要件を満たさずおよびWTRUがCell_DCHにある場合には、HSDPAリソースを、消去だけする。
【0006】
WTRUがリリース7のHSDPAをサポートする場合には、WTRUは、Cell_FACHおよびCell_PCH/URA_PCHのHSDPAをサポートすると仮定する。Cell_FACHにおけるHS−DSCH受信を、Cell_PCHおよびURA_PCHにおけるHS−DSCH受信なしに構成することができる。Cell_FACHにおけるHS−DSCH受信のサポートなしの、Cell_PCHおよびURA_PCHにおけるHS−DSCH受信は、サポートされない。上記の機能に対するWTRUのサポートを、WTRUによりネットワークに信号送信する。
【0007】
ネットワークは、強化されたCell_FACHに対する上記のサポートを、SIB(System Information Block)5/5bisによってWTRUに信号送信する。次の2つの新しい情報要素(IE)が導入されている。
a.「HS−DSCH共通システム情報」−HSDPA受信を、Cell_FACH状態に対してサポートすることを示す
b.「HS−DSCHページングシステム情報」−HSDPA受信を、Cell_PCH/URA_PCH状態に対してサポートすることを示す
HS−DSCH受信がCell_FACHにおいて進行中であるかどうかを示すために、次の2つの新しいブール変数が導入されて、WTRUの無線リソース制御(RRC)のコントローラーによりフラグとして使用する。
a.HS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATE:TRUEの場合には、Cell_FACH受信におけるHS_DSCH受信が進行中であることを示す
b.HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_OF_ENABLED:TRUEの場合には、CCCHに対するHS−DSCH受信を可能にすることを示す。上記の変数は、WTRUがHSDPAトラフィックを受信するために共通のH−RNTIを使用している場合には、TRUEに設定し、およびWTRUがそうでない場合には、FALSEに設定する
しかしながら、Cell_PCH状態またはURA_PCH状態におけるHS−DSCH受信の表示に対する新しい変数は、定義されていない。Cell_PCHまたはURA_PCHにあると、IE「HS−DSCHページングシステム情報」をブロードキャストする場合には、WTRUは、HSDPA受信を設定する。
【0008】
WTRUがCell_DCHからHSDPAをサポートしない状態に変化する場合に、シナリオが生じることがある。例えば、WTRUは、強化されたCell_FACH機能をサポートしないセルにおいて、Cell_DCHからCell_FACHに変化する可能性があり、またはWTRUは、Cell_PCHにおけるHS−DSCH受信をサポートしないセルにおいて、Cell_DCHからCell_PCHに変化する可能性がある。上記のシナリオでは、HSDPAリソースは消去されず、WTRUはHS−DSCH受信手順を実行することを継続することになる。WTRUが上記のチャネル上において受信を試みる間にリソースおよび電池を浪費することになるので、上記のビヘイビアーは、望ましくない。加えて、HSDPAリソースの消去(すなわち、IEの消去、HARQリソースの解放、MAC−ehs(enhanced high speed Medium Access Channel)のリセットの実行)ができなかったことにより、WTRUが別の状態においてHS−DSCH受信を再開する場合に問題が生じる可能性が高い。
【0009】
同様の問題が、セル再選択のいくつかのシナリオにおいて生じる。例えば、WTRUは、CELLにおいてHS−DSCHをサポートするセルから強化されたCell_FACH機能をサポートしないセルに再選択することがあり、およびHSDPAリソースは、消去されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
3GPPワイヤレス通信におけるセル再選択のための方法および装置を、HS−DSCH受信をサポートするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)により実装する。セル変化または状態変化における場合には、WTRUは、進行中のHS−DSCH受信があるかどうかをチェックし、および新しいセルまたは状態がHS−DSCHをサポートすることができない場合には、進行中のHS−DSCH受信に使用されているHSDPAリソースを、解放する。WTRUは、無線リソース制御(RRC)の処理を用いて上記の方法を実行して、種々のイベントおよび条件を監視して、HSDPAリソースを解放するかどうかを決定する。
【0011】
本明細書において添付の図面と共に例として与えられる以下の説明から、より詳細な理解をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係るワイヤレス送受信ユニット(WTRU)およびセル/状態の再選択のための種々のノードB候補についてのブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る図1のWTRUおよびノードBの例示的な機能上のブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るすべての状態に対するHS−DSCH受信を追跡するRRC変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを実装する方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書において以下に引用する場合には、用語「ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)」は、制限されないが、ユーザー装置(UE)、移動局、固定もしくは移動の加入者ユニット、ページャー、セルラー電話機、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、コンピューター、またはワイヤレス環境において動作する性能があるあらゆる他の種類のユーザーデバイスを含む。本明細書において以下に引用する場合には、用語「基地局」は、制限されないが、ノードB、ロングタームエボリューションeNB(enhanced Node B)、サイトコントローラー、アクセスポイント(AP)、またはワイヤレス環境において動作する性能があるあらゆる他の種類のインターフェースデバイスを含む。
【0014】
本明細書において、用語「HSDPAリソースの消去および解放」と「HS−DSCH受信手順の停止」とは、交換可能に使用する。
【0015】
本明細書において以下に引用する場合には、用語「3GPPリリース7(R7)」は、制限されないが、CELL_FACHおよび/またはCELL/URA_PCHにおけるHS−DSCHをサポートするWTRUまたはノードBを含み、および「3GPPリリース6(R6)」は、制限されないが、CELL_FACHおよび/またはCELL/URA_PCHにおけるHS−DSCHをサポートするWTRUまたはノードBを含む。
【0016】
CELL_FACHにおけるHS−DSCHは、RRCの接続手順の受信のために待ち受けモードにおけるHS−DSCH受信をさらに含む。
【0017】
図1は、それぞれ、ノードB120、130、140を有する、セル20、30、40の例示的なワイヤレス通信システム100を示す。モバイルWTRU110は、情報を提供するノードB120と通信状態にあり、およびノードB130、140は、セル再選択の候補である。WTRU110およびノードB120の例示的な構成を図1に示すが、無線および有線のデバイスのあらゆる組合せをワイヤレス通信システム100に含むことができることを補足すべきである。
【0018】
図2は、図1のワイヤレス通信システム100のWTRU110およびノードB120の例示的な機能上のブロック図200である。図2に示すように、WTRU110は、ノードB120と通信状態にある。
【0019】
典型的なWTRUにおいて提供することができるコンポーネントに加えて、WTRU110は、プロセッサ115、レシーバー116、トランスミッター117、およびアンテナ118を含む。レシーバー116およびトランスミッター117は、プロセッサ115と通信状態にある。アンテナ118は、レシーバー116とトランスミッター117との両方と通信状態にあり、ワイヤレスデータの送受信を容易にする。WTRU110のプロセッサ115を、強化されたCell_FACH状態との間のセル再選択および状態変化を処理するよう構成する。
【0020】
典型的なノードBにおいて提供することができるコンポーネントに加えて、ノードB120は、プロセッサ125、レシーバー126、トランスミッター127、およびアンテナ128を含む。レシーバー126およびトランスミッター127は、プロセッサ125と通信状態にある。アンテナ128は、レシーバー126とトランスミッター127との両方と通信状態にあり、ワイヤレスデータの送受信を容易にする。ノードB120のプロセッサ125を、強化されたCell_FACH状態をサポートするよう構成する。
【0021】
HS−DSCH受信が可能な状態またはセルから、HS−DSCH受信が不可能な状態またはセルへの状態/セルの変化を処理する実施形態を開示する。
【0022】
(セル再選択)
上記の場合には、WTRUは、ネットワークからのCELL UPDATE CONFIRMを待ち受けない。すなわち、WTRUは、状態Cell_FACHにあり、およびセル再選択を行う。セル再選択プロセスは、2ステップのプロセスと考えることができる。第1のステップでは、新しいセルが3GPP R7対応である場合には、新しいセルにおいてHSDPA通信を設定する。第2のステップでは、古いセルから情報を消去することを扱う。上記の第2のステップでは、生じるかもしれないすべての可能な変化を考慮すべきである。すなわち、3GPP R7セルからR7セルへ、3GPP R7セルからR6セルへ、3GPP R6セルからR7セルへ、および3GPP R6セルからR6セルへの変化である。3GPP R6セルへのセル再選択が生じるあらゆるときには、あらゆるHSDPA構成の除去(完全なHSDPAリセット)をすべきである。一方、変化が3GPP R7対応セルへの変化である場合には、MAC−hsリセットのみが必要となる。さらに、第1のステップでは、セル再選択が生じていることを具体的にチェックすべきである。第2のステップは、セル再選択に特有である。セルが3GPP R7対応でない場合には、完全なHSDPAリセット(HS−SCCHおよびHS−PDSCHの監視の停止、mac−hsリセット、HARQリソースの解放)を実行する。上記のリセットを、個々のアクションを指定することにより実行することができ、または変数(HS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATEおよびHS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH)を使用することおよび必要とされるアクションを実行することにより実装することができる。
【0023】
(状態変化)
(Cell_DCHからの変化)
Cell_DCHからの変化を、例えば次のようないくつかのRRCメッセージを介して要求することができる。
【0024】
【表1】

【0025】
上記のメッセージに関係する手順を実行すると、WTRUは、Cell_DCH状態からCell_FACH、Cell_PCH、およびURA_PCHに変化するよう求められることがある。セルの能力に応じて、入りつつある状態は、HSDPAをサポートすることができるか、またはできない(3GPP R7セルはCell_FACH、Cell_PCH、URA_PCHにおけるHSDPAをサポートするが、3GPP R6セルはサポートしない)。結果として、HSDPA状態から非HSDPA状態へのあらゆる変化は、完全なHSDPAリセット(HS−SCCHおよびHS−PDSCHの監視の停止、mac−hsリセット、HARQリソースの解放)となるべきである。しかしながら、HSDPAをサポートする状態への変化のために、リセットは、必要でない。
【0026】
一般に、変数HS_DSCH_RECEPTIONを評価すると、リセットすることを実行する。上記の変数が「TRUE」でありおよび評価後に「FALSE」になる場合には、UEが状態Cell_DCHにあるということを提供する完全なHSDPAリセットを実行する。
【0027】
上記の実施形態のとおりに、WTRU110は、HSDPAをサポートしない状態に変化する場合には、リセット(すなわちHSDPAリソースの解放)を実行する。SIB5中のIE「ダウンリンクHS−PDSCHシステム情報」または「HS−DSCH共通システム情報」の有無、および/またはSIB6中のIE「接続モード用のダウンリンクHS−PDSCHシステム情報」の有無から、上記を決定することができる。
【0028】
(Cell_FACHからの変化)
強化されたCell_FACH状態からの状態変化は、Cell_DCHからの変化と同じ問題を有する。すなわち、変化がHSDPAをサポートしない状態への変化であるあらゆるときに、完全なHSDPAリセットを必要とするべきである。変数HS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATEを評価すると、リセットすることを実行する。上記の変数が「TRUE」でありおよび評価後に「FALSE」になる場合には、WTRUが状態Cell_FACHにあるということを提供する完全なHSDPAリセットを実行し、および変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCHは、「FALSE」である。WTRU110がHSDPAをサポートしない状態に変化する場合には、上記のリセットを、さらに実行する。
【0029】
Cell_FACHからCell_PCHまたはURA_PCHへの変化を生じるあらゆるRRCメッセージをWTRU110が受信すると、変数の明示的なチェックを行う。上記は、例えば次のようなコマンドを含む。
【0030】
【表2】

【0031】
WTRU110が変化した状態がHSDPAをサポートするかどうかを決定するために、WTRU110は、SIB5中のIE「ダウンリンクHS−PDSCHシステム情報」または「HS−DSCH共通システム情報」の有無、および/またはSIB6中のIE「接続モード用のダウンリンクHS−PDSCHシステム情報」の有無を使用することができる。
【0032】
(全体的な概観)
WTRU110が、HS−DSCH受信を実行している状態またはセル(例えば3GPPリリース7対応の状態またはセル)から、HS−DSCH受信をもはやサポートしない状態またはセル(例えば3GPPリリース6対応の状態またはセル)に変化すると、WTRU110は、HSDPAリソースを消去し、およびHS−DSCH受信手順を停止する。
【0033】
WTRU110が状態変化および/またはセル変更(セル再選択)の結果としてHSDPA接続の確立を試み、およびHS−DSCH受信を実行するのに必要とする条件を満たさない場合には、WTRU110は、HSDPAリソースを消去する。WTRU110は、HSDPAリソースを常に消去することができ、またはWTRU110は、前の状態またはセルが進行中のHS−DSCH受信手順を有していた場合のみHSDPAリソースを消去する。
【0034】
HSDPAリソースの消去およびHS−DSCH受信手順の停止に関係するアクションは、制限されないが、次を含む。
− あらゆるHS−SCCH受信/監視手順を停止すること
− あらゆるHS−DSCH受信/監視手順を停止すること
− 変数H_RNTIを消去し、格納されたあらゆるH−RNTIを消去すること
− MAC−hs/ehsエンティティをリセットすること
− すべてのHARQリソースを解放すること
【0035】
より多くのリソースをHS−DSCH接続手順に追加する場合には、WTRU110はそれらのリソースも消去することができる。例えば、WTRU110は、さらに、共通H−RNTI値を、または格納されたあらゆるIE(例えばHARQ info)を消去する必要があることがある。
【0036】
(HS−DSCH受信が進行中かどうかのチェック)
いくつかのシナリオでは、WTRU110は、進行中のHS−DSCH受信手順があるかどうかを(すなわち、状態変化、構成、セル再選択などの前に)チェックする必要がある。進行中のHS−DSCH受信手順があるかどうかをチェックするために、次の手順の1つまたは組合せを使用することができる。
【0037】
新しいブールHS−DSCH受信変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、無線リソース制御(RRC)を処理するために使用されるプロセッサ115により定義することができ、およびどの4つの状態Cell_FACH、Cell_DCH、Cell_PCH、URA_PCHにおいてでも、HS_DSCH受信が進行中であるかどうかを示すためのフラグとして動作するように使用することができる。例えば、上記を、プロセッサ115におけるRRCのコントローラー機能により実装することができる。HS−DSCH受信をサポートしおよびあらゆる状態において開始する場合には、変数を、TRUEに設定し、およびHS−DSCH受信を停止する場合および/またはHS−DSCH受信がサポートされない場合には、FALSEに設定する。
【0038】
Cell_PCH/URA_PCH状態に関する新しい状態変数HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATEを、RRCの処理のためにプロセッサ115によって定義することができ(例えばプロセッサ115のRRCのコントローラー機能において)、およびHS−DSCH受信がCell_PCH/URA_PCH状態において進行中であるかどうかをチェックするのに使用することができる。
【0039】
既存のHS_DSCH受信変数(HS_DSCH_RECEPTION、HS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATE、HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLED、またはHS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATE)も、適切な場合には使用することができる。どの上記変数でもTRUEに設定されている場合には、HS−DSCH受信手順が進行中であることを意味する。例えば、WTRU110がCell_FACHにあり、HS−DSCH受信が進行中であるかどうかを識別する必要がある場合には、WTRU110は、状態変数(すなわちHS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATE)に加えて、他のすべてのHS−DSCH受信変数もチェックする。
【0040】
MAC−ehs状態表示を使用して、進行中のHSDPA受信を示すことができる。上記は、新たに定義された状態インジケータ、MAC−ehs状態変数用の特別に予約された値(next_expected_TSN、T1)、またはあらゆるHARQリソースが構成されたかどうかを含むことができる。最後のオプションのみ、MAC−ehs状態表示を使用する実施形態に含まれる。状態表示が正しく動作するために、HSDPAを使用しないときはHARQリソースを消去すべきである。
【0041】
(HS−DSCHリソースを解放するための条件)
WTRU110の正しいビヘイビアーは、プロセッサ115における次のRRC手順の1つまたは組合せに従って定義することができる。最初に、WTRU110は、次のHS−DSCH受信の基準としてチェックして、次のどのイベントでも生じたかどうかを監視している。
a.RRCの再構成、RRCの設定、RRCの解放メッセージによる次の状態変化
i.Cell_DCHからCell_FACH、Cell_PCH、またはURA_PCHへ
ii.Cell_FACHからCell_PCHまたはURA_PCHへ
b.次の場合のセル更新およびセル再選択
i.(Cell_DCHからCell_FACHへの)無線リンク障害
ii.Cell_FACHからCell_FACHへのセル再選択
iii.Cell_PCHからCell_FACHへのセル再選択
c.RRC CONNECTION SETUPメッセージを待ち受ける(すなわち、セル再選択によるRRC CONNECTION REQUESTを再送する)間の待ち受けモードにおける次のセル再選択
i.URA_PCHにおけるセル再選択(すなわち、SIB5/5bisおよびSIB6/6bisを読取る場合)
d.セル再選択のタイマーT302の満了
あるいはまた、HS−DSCHを受信するためにWTRU110のチェックをサポートする(すなわち、SIB5/5bisおよびSIB6/6bisアクションを読取る)他の手順および場合において、上記のチェックを、行うことができる。
【0042】
さらに、WTRU110は、次の条件をさらにチェックして、新しい状態においてHS−DSCH受信をサポートするかどうかを確定する。
Cell_FACH状態への状態変化に続いて、WTRU110は、次をチェックする。
TDDとして
FDDとしてWTRUがHS−DSCH受信をサポートしないか
IE「HS−DSCH共通システム情報」をSIB型5もしくはSIB型5bisに含まないか
Cell_PCHまたはURA_PCHへの状態変化に続いて、WTRU110は、次をチェックする。
TDDとして
FDDとしてWTRUがHS−DSCH受信をサポートしないか
IE「HS−DSCHページングシステム情報」を含まないか
上記の条件のうちの1つがTRUEの場合には、WTRU110は、HSDPAリソースを消去するアクションを実行する。第1の変形として、どの上記条件でも満たせば常にHSDPAリソースを消去することができる。第2の変形として、どの上記条件でも満たし、およびRRC手順の開始前に他のどの状態においてでもHS−DSCH受信が以前に進行中であった場合には、HSDPAリソースを、消去する。
【0043】
WTRU110がCELL_FACHおよび/またはCELL_PCH/URA_PCHにおけるHS−DSCH受信をサポートするかどうかをチェックするために、単にWTRU110がHS−DSCH受信をサポートするかどうかをチェックするだけでなく、追加のWTRU性能を加えることができる。例えば、次の追加のWTRU性能をRRC手順に加えることができる。
a.Cell_FACHにおけるHS−DSCHサポート(すなわち、Cell_FACHに対してのみ)
b.Cell_PCHまたはURA_PCHにおけるHS−DSCHサポート(Cell_FACHにおけるHS−DSCHサポートをさらに含む)
上記の性能を追加する場合には、WTRU110は、上記のチェックを前述のステップの一部として実行することになる。
【0044】
(HSDPAリソースの消去に関係するアクション)
HSDPAリソースの消去に関係するアクションを実行するために、WTRUプロセッサ115は、次の1つまたは組合せを実行する。
a.HS−DSCH受信を開始するための条件を満たさない場合には、HSDPAリソースを消去する
b.HS−DSCH受信基準を満たさないと、およびHS−DSCH受信がWTRU110のカレント状態に対して進行中である(すなわちHS_DSCH_RECEPTION_GENERALをTRUEに設定する)場合には、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、FALSEに設定し、およびHSDPAリソースを、消去する
c.既存のHS−DSCH受信変数、または新たに導入された(すなわちCell_PCH/URA_PCHに関する)変数を評価し、および評価される変数に対応するアクションを実行する。評価される変数は、次の1つまたは組合せとすることができる
i.HS_DSCH_RECEPTION変数
ii.HS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATE変数
iii.HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLED変数
iv.Cell_PCH/URA_PCHに関する変数
上記の変数のうちの1つをTRUEに設定する条件を満たさない場合には、WTRU110は、本明細書において説明される手順の1つを使用して、進行中のHS−DSCH受信があるかをチェックすることができる。進行中のHS−DSCH接続がある場合には、WTRUは、すべてのHSDPAリソースを解放することができる。あるいはまた、評価されている変数がFALSEに設定されているときはいつでも、WTRUは、HSDPAリソースを解放することができる
d.HS−DSCH受信を実行する条件を満たすときに、Cell_FACHおよびCell_PCH/URA_PCHにおけるHS−DSCH受信の変数に対応する評価およびアクションを、ただ行う。上記のオプションの一部として、上述の手順において条件を満たさないときでさえ、上記の変数および/またはアクションを、実行する
e.上で実行された変更の1つに加えて、Cell_FACHおよびCell_URA/Cell_PCHにおけるHS−DSCH受信を実行する条件を満たさない場合には、Cell_DCHに対してHS_DSCH_RECEPTION変数に関係するアクションを、修正して、およびリソースを消去することができる。上記は、(Cell_DCHから他のあらゆる状態へ変化して)識別される問題のうちの1つを、ただ解決することになる。
【0045】
HS−DSCH受信が進行中であるかどうかをチェックすること、RRCアクションを実行すること、およびHSDPAの消去に関係するアクションを実行することに対して説明された上記方法を結合して、識別された問題を解決することができる。
【0046】
(すべての状態に適用可能なHSDPA変数)
ブール変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、WTRU110がHS−DSCH受信を開始するように構成されたかどうかによって決まるTRUEに設定する。最初にWTRU110を起動すると、上記の変数を、FALSEに設定する。待ち受けモード手順の一部として、次に、WTRU110は、RRC接続要求メッセージを送信する。メッセージを送信すると、WTRU110は、受信したダウンリンクを処理して、ネットワークがHS−DSCHをサポートすることを確認する(例えばSIB5/5bis中のフラグをチェックすることによって)。HS−DSCHをサポートする場合には、WTRU110は、HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH変数に関連するアクションを実行する。すなわち、TRUEの場合には、これはHS−DSCH受信が進行中であることを意味する。したがって、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALもまたTRUEに設定する。HS−DSCH受信を開始するための条件を満たす場合には、HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、どの4つの状態においてでもTRUEに設定する。次に、変数をTRUEに設定する場合を説明する。変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALは、WTRUのプロセッサ115により定義かつ制御されて、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALは、どの4つの状態Cell_DCH、Cell_FACH、Cell_PCH、およびURA_PCHにおいてでもHS−DSCH受信が進行中であるかどうかを示すためのフラグとして動作する。WTRU110は、上記の変数により、進行中のHS−DSCH受信手順があるかどうかをチェックする。変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをTRUEに設定する場合には、これは、進行中のHS−DSCH受信手順があるということを意味する。WTRU110が状態/セル変化時に新しい状態/セルでHS−DSCH受信をサポートすることができない場合には、WTRU110は、すべてのHSDPAリソースを消去して、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをFALSEに設定する。上記の変数をいつでも適切に設定するのを確実にするために、上記の変数を、すべての状態においてHS−DSCH受信に関連するアクションに基づいて設定する。
【0047】
適切な状態においてHS−DSCH受信を設定するためのどの要件でも満たし、およびHS−DSCH受信を開始する場合には、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数を、TRUEに設定する。上記は、次のどの場合においてでも生じることができる。
a.Cell_DCHにおいてHS_DSCH_RECEPTIONを、TRUEに設定する
b.Cell_FACHにおいてHS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATEを、TRUEに設定する
c.Cell_FACHにおいてHS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをTRUEに設定し、およびWTRUが共通H−RNTIを有する場合には待ち受けモードに設定する
d.Cell_PCH/URA_PCHにおいてHS−DSCH受信に関係するアクションを実行し、および条件を満たす
e.IE「HS−DSCH共通システム情報」を(例えば、無線ベアラ設定中、無線ベアラ再構成中、無線ベアラ解放中、トランスポートチャネル再構成中、またはPHYチャネル再構成中に)SIB型5またはSIB型5bisに含む
異なる状態に関するHS−DSCH受信変数に関係する上記の要件を満たさず、および前述のどのHS−DSCH受信変数でもFALSEに設定する場合には、さらにHS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、FALSEに設定するべきである。
【0048】
加えて、状態Cell_PCHおよびURA_PCHについて既存の変数が修正された場合にはまたは追加の変数が加えられた場合には、HS_DSCH_RECEPTION_GENERALの設定は、前述のように、修正されたまたは新しい変数の設定に相関させることができる。HS−DSCH受信を適切に設定するときはいつでも、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、TRUEに設定する。HS−DSCH受信を停止するおよび/またはWTRUが動作している状態/セルにおいてHS−DSCH受信をサポートしないときはいつでも、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、FALSEに設定するべきである。
【0049】
(変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALに関係するアクション)
WTRU110が、新しいセルまたは新しい状態において設定するためのシステム情報の取得に関係する開始手順を実行していると、WTRU110は、HSDPAをサポートするかどうかをチェックする。HS−DSCH受信をサポートしないと、WTRU110は、S−CCPCH(Secondary Common Control Physical CHannel)選択を実行し、およびHS−DSCH受信手順が進行中である場合には、WTRU110は、HS−DSCHリソースを消去することができ、およびWTRU110は、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数をFALSEに設定する。
【0050】
WTRU110は、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをチェックすることによって、HS−DSCH受信が進行中であるかどうかをチェックすることができる。上記の変数がTRUEに設定されており、およびWTRU110がカレント状態/セル(すなわち変化中の新しい状態/セル)においてHSDPAをサポートしない場合には、WTRUは上記の変数をFALSEに設定し、およびHSDPAリソースを消去することに関係する次のステップを実行する。
a.あらゆるHS−SCCH受信手順を停止する
b.あらゆるHS−DSCH受信手順を停止する
c.変数H_RNTIを消去しおよび格納されたあらゆるH−RNTIを除去する
d.MAC−hsエンティティをリセットする
e.すべてのHARQリソースを解放/リセットする
f.格納されたあらゆるIE HARQ infoを消去する
TDDおよびFDDに対して、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをFALSEに設定するときはいつでも、WTRU110は、次のステップを実行する。
− HS_SCCH受信手順を実行しない
− HS_DSCH受信手順を実行しない
HS−DSCH受信のサポートをセルおよびWTRUについてチェックするためのあらゆる基準が変化する場合には、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALによるHSDPAリソースを消去するWTRU110のアクションに関連する前述の手順を、依然として適用することができることを補足すべきである。
【0051】
上記の実施形態のもとに上のシナリオに対して、WTRU110は、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数をFALSEに設定することを確実にする。オプションとして、さらに、WTRU110は、他のすべてのHS−DSCH変数をFALSEに設定することを確実にすることができる。加えて、WTRU110は、あらゆるHS−DSCH受信が進行している場合には、あらゆるHSDPAリソースを解放しおよびHS−DSCH受信手順を停止する。さらに、RRC手順において別に指定がない場合にWTRUがUTRA RRC接続モードに入っていくと、およびWTRUがUTRA RRC接続モードのままであると、HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数を、FALSEに設定する。
【0052】
図3は、上の記述にかかるRRC変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALの一実装形態の例として方法300のフローチャートを示す。WTRU110は、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALに対して条件をチェックすることを開始(301)して、次のチェックを含む。WTRUが、変化したセルまたは状態においてHS−DSCHをサポートしない場合(302)には、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、TRUEとしてチェックする(306)。変数がTRUEの場合には、変数をFALSEに設定(307)し、およびHSDPAリソースを解放する(308)。HS−DSCH受信をサポートする場合(302)には、およびWTRU110がページング状態(Cell_PCH/URA_PCH)のうちの1つにない場合(303)には、WTRUは、IE HS−DSCH共通システム情報の存在に対してSIB5/5bisをチェックする(305)。IE HS−DSCH共通システム情報が存在しない場合には、および変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALがTRUEである場合(306)には、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをFALSEに設定(307)し、およびHSDPAリソースを解放する(308)。WTRU110がページング状態(Cell_PCH/URA_PCH)にあり(303)およびIE HS−DSCHページングシステム情報がSIB5/5bisに含まれない場合には、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、TRUEに設定されているかどうかとしてチェックする(306)。TRUEの場合には、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを、FALSEに設定(307)し、およびHSDPAリソースを解放する(308)。
【0053】
(ページングチャネルに適用可能なHSDPA変数)
別の実施形態において、Cell_PCH/URA_PCH用の新しい変数を、導入する。新しい変数HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATEを使用して、HS_DSCH受信がCell_PCHまたはURA_PCHで進行中であるかどうかを示す。上記の実施形態において、各状態用の新しい変数は、存在することができ、および変数を使用して、新しい状態に入る場合にHS−DSCH受信をサポートするかどうかを評価かつ表示する。
【0054】
WTRU110は、WTRU110が入りつつある状態に対応する次のHS_DSCH受信変数を評価し、これらの変数に関連するアクションを実行する。
a.HS_DSCH_RECEPTION_OF_Cell_FACH_STATE
b.WTRU110がCell_FACH状態に移動するまたはCell_FACH状態のままである場合には、HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDを評価だけする
c.Cell_PCH状態に入るまたはCell_PCH状態のままである場合には、HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATEを評価し、およびアクションを実行する
d.Cell_DCH状態に移動するまたはCell_DCH状態のままであるまたはCell_DCH状態において再構成する場合には、HS_DSCH_RECEPTIONを評価だけする。
【0055】
WTRU110は、HS−DSCH受信基準を満たさない場合および満たす場合には、上記の4つの変数を評価しなければならない。上記の手順の背後にある論理的根拠は、WTRU110が、ある状態またはセルを抜けると、新しい状態またはセルにおいてHS−DSCH受信をサポートするかどうかを事前に識別することができないことである。しかしながら、状態またはセルに入ると、WTRU110は、状態/セルの結果および性能を識別することになり、およびさらに、以前に何をサポートしていたかを識別することができる。
【0056】
変数を評価すると、最終的な状態におけるHS−DSCH受信を可能にするための要件を満たさない場合には、TRUEでない変数に関連するアクションを実行すべきである。これらのアクションは、HSDPAリソースの消去に対応する。しかしながら、状態変化またはセル再選択の前にHS−DSCH受信が進行中であったかどうかをWTRU110が識別するために、WTRU110は、WTRU110自体の状態および他の状態に対応する他のどのHS−DSCH変数でもその時点においてTRUEに設定するかどうかをチェックする。上記は、WTRU110が進行中のHS−DSCH接続を有していたことの表示であり、およびしたがって、WTRU110は、HS_DSCH受信をサポートすることができないのでリソースを消去するべきである。
【0057】
HSDPAリソースを消去することに加えて、さらにWTRU110は、他のすべてのHS_DSCH受信の状態変数をFALSEに設定することを確実にする。さらに、WTRU110は、次を実行する。
− あらゆるHS_SCCH受信手順を停止する
− あらゆるHS−DSCH受信手順を停止する
− 変数H_RNTIを消去し、および格納されたあらゆるH−RNTIを除去する
− MAC−ehsエンティティをリセットする
− すべてのHARQリソースを解放する
− 格納されたあらゆるIE HARQ infoを消去する。
【0058】
オプションとして、HS−DSCH受信手順が進行中であったかどうかチェックするために、さらにWTRU110は、本明細書において説明されるHS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数を使用することができる。評価されているHS−DSCH受信の状態変数をFALSEに設定し、およびHS_DSCH_RECEPTION_GENERALをTRUEに設定すると、リソースの消去に関連するアクションを消去し、および変数をFALSEに設定する。
【0059】
(HS−DSCH受信変数の修正)
次は、ページングチャネル状態に関する既存のHS−DSCH受信変数に対する修正である。
a.URA_PCHおよびCELL_PCH状態に対して新しい変数HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATEを監視する
b.HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDおよびHS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATEをFALSEに設定し、およびどの4つの変数でもHS−DSCH受信が進行中であることを示す場合には、リソースを消去する
c.どの4つの変数でもTRUEに設定する場合には、WTRU110は、HS_DSCH_RECEPTIONおよびHS_DSCH_RECEPTION_OF_CELL_FACH_STATEをチェックする
HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを使用してHS−DSCH受信が進行中であるかどうかを示す場合には、どの4つのHS−DSCH受信変数でもTRUEに設定するかどうかをチェックすることに関係するアクションは、HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをTRUEに設定するかどうかをチェックするだけのアクションにより入れ替わる。
【0060】
ページングチャネルに関するHS_DSCH受信変数について、CELL_PCHまたはURA_PCHにおけるHS−DSCH受信が進行中である場合には、変数HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATEを、TRUEに設定する。手順に特に指定がない場合にWTRU110がUTRA RRC接続モードに入っていくと、WTRU110がUTRA RRC接続モードを抜けていくと、およびWTRU110がCELL_FACHとCELL_DCHとに入っていくと、変数HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATEを、FALSEに設定する。
【0061】
(追加の修正)
WTRU110が進行中の手順の表示として他の状態のHS−DSCH受信変数を使用する場合には、いくつかの追加の修正が必要なことがある。
【0062】
上記の修正は、HS−DSCH受信が進行していることの表示としてやはり他の状態のHS−DCH受信変数により他の実施形態に適用することができることを補足する。HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数を表示として使用する場合には、上記の修正は必要でない。
【0063】
次の修正をオプションとして実装することができる。
1.WTRU110は、Cell_DCHから外へ移動すると、HS_DSCH_RECEPTIONに関係するアクションを評価しない
2.HS−DSCHに関係するあらゆるIEをWTRU110に格納する場合には、格納されたあらゆるIE「ダウンリンクHS−PDSCH情報」を消去する。
【0064】
WTRU110は、後続のセクションに入ってすぐには、HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをFALSEに設定しない。
【0065】
専用H−RNTIを用いたHS−DSCH受信の実行を開始するための条件がうまく満たされた場合のみ、変数をFALSEに設定し、そうでない場合には、WTRU110がHS−DSCH受信手順を実行することができない場合にFALSEに設定することになる。
【0066】
あるいはまた、WTRU110は、ある状態から外へ移動すると、HS−DSCH受信変数をFALSEに設定することを確実にする。例えば、Cell_FACHから外へ移動すると、変数HS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATEをFALSEに設定する。しかしながら、さらに上記は、他方の状態の構成が完了した後に行うべきである。
【0067】
(セル/状態変化中のHSDPAリソースの消去)
セル間および状態間において変化する場合のような既存のHS−DSCH受信変数を修正する実施形態において、既存のHS−DSCH受信手順を停止する。
【0068】
Cell_DCHから外へ移動すると、WTRU110がHS−DSCH受信がサポートしない状態に移動している場合には、WTRU110は、HSDPAリソースを消去する。より具体的には、HS−DSCH受信を他の状態においてWTRU110およびネットワークがサポートするかどうかをWTRU110がチェックすることができるようなHS_DSCH_RECEPTION変数を修正する。上記を、次の条件の1つまたは組合せをチェックすることによって行うことができる。
3.WTRU110はHS−DSCH受信をサポートしない
4.あるいはまた、追加のWTRU110性能が加えられる(例えばWTRU110がCell_FACHのみでHS−DSCH受信をサポートする、WTRU110がCell_PCHおよびCell_FACHでHS−DSCH受信をサポートするなどの)場合には、WTRU110は、それぞれの状態におけるこれらの特定の条件についてチェックすることができる
5.SIB5/5bisにIE「HS−DSCH共通システム情報」を含まない
6.Cell_PCHおよびURA_PCHで、SIB5/5bisにIE「HS−DSCHページングシステム情報」を含まない
上記の条件の1つがTRUEの場合には、WTRU110は、すべてのHSDPAリソースを消去する。上記は、Cell_DCHから他のあらゆる非HSDPA状態に移動することが、すべてのリソースを解放しおよびHS−DSCH受信手順を停止することを保証することになる。
【0069】
加えて、セル再選択によりCell_PCHまたはURA_PCH状態からCell_FACH状態に移るとき、WTRU110は、HS−DSCH受信手順が進行中であるかどうかの表示を必要とする。WTRU110が別の状態に変化する場合には、またはHS−DSCH受信をサポートしないセルへのセル再選択を実行する場合には、上記を、必要とする。WTRU110は、HS−DSCH受信が進行中であること、およびHSDPAリソースを消去することになることを検出することができるべきである。WTRU110がHS−DSCH受信を開始する条件を満たす場合にはTRUEに設定される新しいHS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATE変数を追加することによって、上記を行うことができる。HS−DSCH受信を停止する場合には、HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATE変数を、FALSEに設定することになる。
【0070】
例えばCell_FACH、URA_PCH、およびCell_PCHなどの状態への状態変化およびセル再選択を実行すると、HS−DSCH受信を実行するための条件をチェックする。条件を満たさない場合には、WTRU110は、S−CCPCH受信を実行することに加えて、さらに次のうちの1つを実行する。
7.変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_Cell_FACH_STATEを評価し、対応するアクションを実行する。すなわち、要件を満たさずHS−DSCH受信が進行中である場合には、HSDPAリソースを、消去することになる
8.カレント状態またはその他の状態において進行中のあらゆるHS−DSCH手順があるかどうか評価することができるために、追加のチェックを実行するべきである。例えば、さらにWTRU110は、HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLED、またはHS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATE、またはHS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATEをTRUEに設定するかどうかをチェックするべきである。どの変数でもTRUEに設定する場合には、WTRU110は、リソースを消去し、およびすべての変数をFALSEに設定する
9.HS−DSCHリソースを消去する必要を評価する場合には、WTRU110は、HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDをFALSEに設定するかどうかをチェックする必要はない
10.変数HS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDを評価する。HS−DSCH受信を設定するのに必要とする条件を満たさない場合に関係する追加のアクション。
【0071】
WTRU110は、どのHS−DSCH受信変数でもTRUE(すなわちHS−DSCH受信が進行中であることを示す)に設定するかどうかチェックする性能があるべきである。
【0072】
あらゆる変数をTRUEに設定する場合には、WTRU110は、すべてのリソースを消去しおよびすべての変数をFALSEに設定し、変数を評価し、および前のどの実施形態においてでも指定された手順の1つにより、または明細書におけるように、アクションを実行するべきである。
【0073】
最後に、WTRU110は、ある状態においてHS−DSCH受信を停止する場合(すなわち、共通のH−RNTIから専用のH−RNTIに変更する場合、状態を変更する場合、およびセルを変更する場合)には、変数をFALSEに設定することを確実にしなければならない。
【0074】
(HS−DSCH受信条件を満たさない場合のリソースの解放)
別の実施形態では、WTRU110は、HS−DSCH受信を実行するための条件をチェックしおよび満たさない場合には、常にリソースを解放する。オプションとして、WTRU110は、(例えばHARQにより構成された)MAC−ehs状態表示を使用して、WTRU110が進行中のHSDPA設定を有するかどうかを決定することができる。
【0075】
HS−DSCH動作を停止する場合の適切なビヘイビアーを、次の条件をチェックするどのような場合においても指定するべきである。
> TDDとして
> FDDとしてWTRU110がHS−DSCH受信をサポートしないかどうか
> SIB型5またはSIB型5bisにIE「HS−DSCH共通システム情報」を含まないかどうか
> TDDとして
> FDDとしてWTRU110がHS−DSCH受信をサポートしないかどうか
> IE「HS−DSCHページングシステム情報」が含まれないかどうか
上記の条件を、次を含めた種々の位置においてチェックする。
・ SIB5および5bis
・ SIB6
・ WTRU110による設定/再構成/解放メッセージの受信
・ セル更新、開始
・ WTRU110によるセル更新確認メッセージの受信
・ タイマーT302の満了またはセル再選択
・ 開始(RRC CONNECTION REQUEST)
・ RRC CONNECTION SETUPの受信
上記の条件の1つを満たすと、WTRU110の適切なビヘイビアーは、次のとおりである。
> あらゆるHS−SCCH受信手順を停止する
> あらゆるHS−DSCH受信手順を停止する
> 変数H_RNTIを消去し、および格納されたあらゆるH−RNTIを除去する
> MAC−ehsエンティティを解放する
> すべてのHARQリソースを解放する
> 格納されたあらゆるIE HARQ infoを消去する。
【0076】
あるいはまた、WTRU110に対する次の例示的な命令は、どの状態変数でもTRUEに設定するかどうかをチェックすることにより、HS−DSCH受信が進行中である場合のみHSDPAリソースを消去する。
【0077】
HSDPAリソースの解放
変数HS_DSCH_RECEPTION_Cell_FACH_STATE_ENABLEDまたはHS_DSCH_RECEPTIONまたはHS_DSCH_RECEPTION_OF_CCCH_ENABLEDまたはHS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATEのうちの1つをTRUEに設定する場合には、WTRU110は、次のとおりに動作する
11.次の変数を設定する
【0078】
【表3】

【0079】
12.あらゆるHS_SCCH受信手順を停止する
13.あらゆるHS−DSCH受信手順を停止する
14.変数H_RNTIを消去し、および格納されたあらゆるH−RNTIを除去する
15.MAC−ehsエンティティをリセットする
16.すべてのHARQリソースを解放する
17.格納されたあらゆるIE HARQ infoを消去する。
【0080】
(実施形態)
1.セルまたは状態においてHSDPA(High Speed Data Packet Access)モードにて動作して、前記セルまたは状態から外へ移動する場合にはHSDPAリソースを消去するよう構成されたワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
2.高速ダウンリンクの共有チャネルの受信を実行するための条件を満たさない場合には前記HSDPAリソースを消去するよう構成された実施形態1のWTRU。
3.セルまたは状態を抜ける場合にはHSDPAリソースを消去するための1つまたは複数の手順を実行するWTRUであって、
HS−SCCH(High Speed Synch Control CHannel)の受信を停止すること、
HS−DSCH(High Speed Downlink Shared CHannel)の受信を停止すること、
RNTI(Radio Network Temporary Identifier)を消去すること、
MAC(Medium Access Control)のエンティティをリセットすること、
HARQ(Hybrid Automated Response reQuest)のリソースを解放すること、
HARQの情報に関係する格納されたあらゆる情報要素を消去すること
を実行するようさらに構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
4.進行中のHS−DSCHの受信としてチェックするようにさらに構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
5.単一のブールHS−DSCH受信変数をチェックしてどの状態においてでもHSDPA受信を決定するようにさらに構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
6.受信変数は、HS−DSCHサポートのために「TRUE」に等しく、HS−DSCHサポートなしのために「FALSE」に等しい上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
7.CELL/URA_PCH変数を読取ってHS−DSCH受信を決定するよう構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
8.MAC状態インジケータを読取ってHS−DSCH受信を決定するよう構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
9.複数の情報要素(IE)を読取ってHS−DSCH受信を決定するよう構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
10.前記IEは、無線リソース制御(RRC)メッセージである実施形態9のWTRU。
11.前記HS−DSCHサポートは、CELL_FACH状態およびCELL/URA_CPH状態に含まれる実施形態10のWTRU。
12.前記HSPDAリソースを消去するためにIE変数を読取るようさらに構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
13.前記IE変数が「FALSE」の場合には前記HSDPAリソースを消去するよう構成された実施形態12のWTRU。
14.ブール変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを読取ってHS−DSCH受信を決定するよう構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
15.前記変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALがtrueの場合にはHS−DSCH受信が進行中である実施形態14のWTRU。
16.HS−DSCH受信をサポートするよう構成されていない場合には、前記HSDPAリソースを消去し、前記変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをFALSEに設定するよう構成された実施形態15のWTRU。
17.CELL_FACHモードおよびCELL_DCHモードにおいてHS_DSCH_RECEPTION変数をTRUEに設定する場合には、前記HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをtrueに設定する実施形態15のWTRU。
18.新しいセルの設定のためにシステム情報を取得中である場合には、前記HSPDAをサポートするかどうかをチェックするよう構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
19.HD−DSCHをサポートするよう構成されていない場合には、第2の共通物理チャネルの選択を実行するよう構成された実施形態18のWTRU。
20.CELL_PCHモードまたはURA_PCHモードにおいて構成される場合には、HS_DSCH_RECEPTION_FOR_PAGING変数を読取って、HS−DSCH受信を決定するよう構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
21.入っていく状態に対応する前記HS−DSCH変数に関連づけられたアクションを評価し、実行するよう構成された実施形態20のWTRU。
22.HS−DSCH受信基準を満たすまたは満たさない場合には変数を評価するよう構成された実施形態20−21のWTRU。
23.最終的な状態においてHS−DSCH受信を可能にするための要件を満たさない場合には、HSDPAリソースを消去するよう構成された実施形態20−22のWTRU。
24.
【0081】
【表4】

【0082】
の4つの変数を読取ってHS−DSCH受信を決定するように構成された実施形態20−23のWTRU。
25.IE「HS−DSCHページングシステム情報」がSIB(System Information Block)5または5bisに表れない場合には、前記4つの変数を読取るよう構成された実施形態24のWTRU。
26.CELL_DCH状態から外へ移動する場合には、HS_DSCH_RECEPTIONを読取らないよう構成された実施形態20−25のWTRU。
27.HS−DSCHに関係するIEをWTRUに格納する場合には、格納されたあらゆるIE「ダウンリンクHS−PDSCH情報」を消去するように構成された実施形態20−26のWTRU。
28.状態から外へ移動する場合には、HS−DSCH受信変数を「FALSE」に設定するよう構成された実施形態20−27のWTRU。
29.セル間および状態間において変化する場合には、HS−DSCH手順を停止するよう構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
30.HS_DSCH_RECEPTION変数を読取って他の状態におけるHS−DSCH受信を決定するよう構成された実施形態29のWTRU。
31.「HS−DSCH共通システム情報」のIEのパラメータおよび「HS−DSCHページングシステム情報」のパラメータを読取ってHS−DSCH受信を決定するよう構成された実施形態29−30のWTRU。
32.「HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATE」のパラメータを読取ってHS−DSCH受信を決定するよう構成された実施形態29−31のWTRU。
33.MACの状態インジケータを読取ってHS−DSCH受信を決定するよう構成された上記実施形態のいずれかにおけるWTRU。
34.セルまたは状態においてHSDPA(High Speed Data Packet Access)モードにて動作すること、前記セルまたは前記状態から外へ移動する場合には、HSDPAリソースを消去することをワイヤレス送受信ユニット(WTRU)により実行する方法。
35.前記WTRUは、高速ダウンリンクの共有チャネルの受信を実行するための条件を満たさない場合には、HSPDAリソースを消去するように構成された実施形態34の方法。
36.HS−SCCH(High Speed Synch Control CHannel)の受信を停止すること、
HS−DSCH(High Speed Downlink Shared CHannel)の受信を停止すること、
RNTI(Radio Network Temporary Identifier)を消去すること、
MAC(Medium Access Control)のエンティティをリセットすること、
HARQ(Hybrid Automated Response reQuest)のリソースを解放すること、
HARQの情報に関係する格納されたあらゆる情報要素を消去すること
をさらに備えた実施形態34−35の方法。
37.進行中のHS−DSCH受信としてチェックすることをさらに備えた実施形態34−36の方法。
38.ブールHS−DSCH受信変数をチェックして進行中のHSDPA処理を決定することをさらに備えた実施形態34−37の方法。
39.前記受信変数は、HS−DSCHサポートのために「TRUE」に等しく、HS−DSCHサポートなしのために「FALSE」に等しい実施形態34−38の方法。
40.前記WTRUは、CELL_PCHまたはURA_PCH変数を読取って進行中のHS−DSCH受信を決定する実施形態34−39の方法。
41.前記WTRUは、MACの状態インジケータを読取って進行中のHS−DSCH受信を決定する実施形態34−40の方法。
42.前記WTRUは、複数の情報要素(IE)を読取ってHS−DSCH受信を決定する実施形態34−41の方法。
43.前記IEは、無線リソース制御(RRC)のメッセージである実施形態42の方法。
44.HS−DSCHサポートは、CELL_FACH状態およびCELL/URA_CPH状態に含まれる実施形態43の方法。
45.HSPDAリソースを消去するためにIE変数を読取ることをさらに備えた実施形態34−44の方法。
46.前記IE変数が「FALSE」の場合には、前記WTRUは、HSDPAリソースを消去する実施形態45の方法。
47.前記WTRUは、ブール変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALを読取ってHS−DSCH受信を決定する実施形態34−46の方法。
48.HS_DSCH_RECEPTION_GENERALがtrueの場合には、HS−DSCH受信が進行中である実施形態47の方法。
49.前記WTRUがHS−DSCH受信をサポートするよう構成されていない場合には、前記WTRUは、HSDPAリソースを消去し、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをfalseに設定する実施形態48の方法。
50.CELL_FACHモードおよびCELL_DCHモードにおいてHS_DSCH_RECEPTION変数をTRUEに設定する場合には、変数HS_DSCH_RECEPTION_GENERALをtrueに設定する実施形態48の方法。
51.前記WTRUが新しいセルの設定のためにシステム情報を取得中である場合には、前記WTRUは、HSPDAをサポートするかどうかをチェックする実施形態34−50の方法。
52.前記WTRUがHD−DSCHをサポートするよう構成されていない場合には、前記WTRUは、第2の共通物理チャネルの選択を実行する実施形態51の方法。
53.前記WTRUがCELL_PCHモードまたはURA_PCHモードにおいて構成される場合には、前記WTRUは、HS_DSCH_RECEPTION_FOR_PAGING変数を読取って、HS−DSCH受信を決定する実施形態34−52の方法。
54.前記WTRUは、前記WTRUが入っていく状態に対応するHS−DSCH変数に関連づけられたアクションを評価し、実行する実施形態53の方法。
55.HS−DSCH受信基準を満たすまたは満たさない場合には、前記WTRUは、変数を評価する実施形態53−54の方法。
56.最終的な状態におけるHS−DSCH受信を可能にするための要件を満たさない場合には、前記WTRUは、HSDPAリソースを消去する実施形態53−55の方法。
57.前記WTRUは、
【0083】
【表5】

【0084】
の4つの変数を読取ってHS−DSCH受信を決定する実施形態53−56の方法。
58.IE「HS−DSCHページングシステム情報」がSIB型5または5bisに現れない場合には、前記WTRUは、前記4つの変数を読取る実施形態57の方法。
59.CELL_DCH状態から外へ移動する場合には、前記WTRUは、HS_DSCH_RECEPTIONを読取らない実施形態53−58の方法。
60.HS−DSCHに関係するIEをWTRUに格納する場合には、前記WTRUは、格納されたあらゆるIE「ダウンリンクHS−PDSCH情報」を消去する実施形態53−59の方法。
61.状態から外へ移動する場合には、前記WTRUは、HS−DSCH受信変数を「FALSE」に設定する実施形態53−60の方法。
62.セル間および状態間において変化する場合には、前記WTRUは、HS−DSCH手順を停止する実施形態34−61の方法。
63.前記WTRUは、HS_DSCH_RECEPTION変数を読取って他の状態におけるHS−DSCH受信を決定する実施形態29の方法。
64.前記WTRUは、「HS−DSCH共通システム情報」のIEのパラメータおよび「HS−DSCHページングシステム情報」のパラメータを読取ってHS−DSCH受信を決定する実施形態62−63の方法。
65.前記WTRUは、「HS_DSCH_RECEPTION_PCH_STATE」のパラメータを読取ってHS−DSCH受信を決定する実施形態62−64の方法。
66.前記WTRUは、MACの状態インジケータを読取ってHS−DSCH受信を決定する実施形態34−65の方法。
【0085】
機能および要素が特殊な組合せにおいて上述されるが、各機能または要素を、他の機能および要素なしに単独において使用することができ、または他の機能および要素ありまたはなしに種々の組合せにおいて使用することができる。本明細書に提供した方法またはフローチャートは、汎用コンピューターまたはプロセッサによって実行されるようにコンピューター読取り可能記憶媒体に組み込まれたコンピュータープログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにおいて実装することができる。コンピューター読取り可能記憶媒体の例は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内蔵ハードディスクや取外し可能ディスクなどの磁気媒体、光磁気媒体、および、CD−ROMディスクやデジタル多用途ディスク(DVD)などの光学媒体を含む。
【0086】
例として、適切なプロセッサは、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来型プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに関連する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、コントローラー、マイクロコントローラー、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)回路、あらゆる他の種類の集積回路(IC)、および/またはステートマシンを含む。
【0087】
ソフトウェアに関連するプロセッサを使用して、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)、ユーザー装置(UE)、端末、基地局、無線ネットワークコントローラー(RNC)、またはあらゆるホストコンピューターにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装することができる。WTRUを、例えば、カメラ、ビデオカメラモジュール、ビデオホン、スピーカホン、振動デバイス、スピーカ、マイクロホン、テレビジョントランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、周波数変調(FM)無線ユニット、液晶ディスプレイ(LCD)表示ユニット、有機発光ダイオード(OLED)表示ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/またはあらゆるワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)もしくはウルトラワイドバンド(UWB)のモジュールなど、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにおいて実装されるモジュールと共に使用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)によりセル再選択中に実行される方法であって、
Cell_FACH、Cell_PCH、URA_PCH、およびCell_DCHのいずれかの状態に対してHS−DSCH受信の状態を示す単一のHS−DSCH受信変数であるHS−DSCH_RECEPTION_GENERAL変数を、HS−DSCH手順が進行中であるという条件で、TRUEに設定するステップと、
セル再選択に続く新しいセルがHS−DSCH受信をサポートしないという条件で、前記HS−DSCH_RECEPTION_GENERAL変数をFALSEに設定するステップと、
前記新しいセルがHS−DSCH受信をサポートしないという条件で、HS−DSCHリソースを解放するステップと
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記HS−DSCHリソースを解放するステップは、
HS−SCCH受信を停止するステップと、
HS−DSCH受信を停止するステップと、
RNTIを消去するステップと、
MACエンティティをリセットするステップと、
HARQリソースを解放するステップと、
HARQ情報に関係する格納されたあらゆる情報要素を消去するステップと
を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
MACの状態インジケータを読取ってHS−DSCH受信を決定するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
SIB5/5bisまたはSIB6/6bisの少なくとも1つにおいてHS−DSCH受信状態を決定する情報要素(IE)を読取るステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記IEは、HS−DSCH共通システム情報であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記IEは、HS−DSCHページングシステム情報であることを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)であって、
Cell_FACH、Cell_PCH、URA_PCH、およびCell_DCHのいずれかの状態に対してHS−DSCH受信の状態を示す単一のHS−DSCH受信変数であるHS−DSCH_RECEPTION_GENERAL変数を、HS−DSCH手順が進行中であるという条件で、TRUEに設定し、
セル再選択に続く新しいセルがHS−DSCH受信をサポートしないという条件で、前記HS_DSCH_RECEPTION_GENERAL変数をFALSEに設定し、
前記新しいセルがHS−DSCH受信をサポートしないという条件で、HS−DSCHリソースを解放する
よう構成されたプロセッサ
を備えたことを特徴とするWTRU。
【請求項8】
前記プロセッサは、
HS−SCCH受信を停止し、
HS−DSCH受信を停止し、
RNTIを消去し、
MACエンティティをリセットし、
HARQリソースを解放し、
HARQ情報に関係する格納されたあらゆる情報要素を消去する
ようさらに構成されたことを特徴とする請求項7に記載のWTRU。
【請求項9】
MACの状態インジケータを読取ってHS−DSCH受信を決定するようさらに構成されたことを特徴とする請求項7に記載のWTRU。
【請求項10】
SIB5/5bisまたはSIB6/6bisの少なくとも1つにおいてHS−DSCH受信状態を決定する情報要素(IE)を読取るようさらに構成されたことを特徴とする請求項7に記載のWTRU。
【請求項11】
前記IEは、HS−DSCH共通システム情報であることを特徴とする請求項10に記載のWTRU。
【請求項12】
前記IEは、HS−DSCHページングシステム情報であることを特徴とする請求項10に記載のWTRU。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−239177(P2012−239177A)
【公開日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−137221(P2012−137221)
【出願日】平成24年6月18日(2012.6.18)
【分割の表示】特願2010−506596(P2010−506596)の分割
【原出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】