説明

高速道路車両搬送設備

【課題】高速道路での自動車車両のCO2排出量を削減するとともに、一般道走行と高速道路移動の間で自動車車両の載せ替え、貨物の積替えの必要のない利便性のよい走行形態移行(モーダルシフト)を実現する高速道路車両搬送設備を提供する。
【解決手段】高速道路1の中央分離帯2側のスペース位置に高速道路ガイドレール3が自動車車両走行路6に並行して設置され、高速道路ガイドレール3上には、複数の車両搬送装置5が、一定の前後間隔を保ちながら定速にて走行される。車両搬送装置5は、インターチェンジの進入路7から進入してきた自動車車両4と連結することで、自動車車両4を牽引可能となる。高速道路ガイドレール3を備えた専用走行路は、終端以外のインターチェンジの近傍で、他の走行車線と立体交差して、自動車車両4を車両搬送装置5から離脱できる円弧状のガイドレール61に連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速道路設備及び高速道路を利用する自動車交通機関としての高速道路車両搬送設備に関する。
【背景技術】
【0002】
ここ数年、世界各地で異常気象による巨大ハリケーン/台風の到来、気温の上昇等が発生し、地球温暖化防止が身近な問題として実感するに到っている。1997年地球温暖化防止京都会議で京都議定書が議決され、先進国各国ではこれに向けて様々な取組みを開始している。日本においても2002年京都議定書目標達成計画が批准され、2008年から2012年までの期間中に温室効果ガスの排出量を1990年に比べて6%削減する目標が設定された。
【0003】
日本においては、経済産業省、環境省、国土交通省が中心となり、CO2総排出量の約2割を占める運輸部門において、電気自動車、燃料電池車等の次世代エコカーの開発、代替燃料の開発、省エネ交通機関(鉄道)への切替え等の施策が進められているが、2005年度のCO2総排出量は13億6000万トンと算出され、これは2004年度(12億5000万トン)(環境省「温室効果ガスの排出・吸収目録」)から逆に増加しており、この点からも社会インフラの整備が急務となっている。
【0004】
電気自動車の開発においては、長距離を走行可能な大容量であり且つ短時間に充電可能なバッテリー(蓄電器)として、Li−ion電池の開発が活発である。しかしながら、Li−ion電池は現状では大型で高価格であり、市街地の走行のみを対象としたコミュータ用電気自動車が一部実用化されているのみで、長距離も走行できる一般用電気自動車の開発は2030年頃の実用化予定となっている(非特許文献1参照)。
【0005】
また、燃料電池車としては水素を燃料とする自動車の開発・実証実験が始まっているが、燃料電池車の車両価格が現状ガソリン車の約20倍も高価であり、燃料スタンド等の社会インフラの整備、高圧ガスを搭載することでの安全性への配慮等、普及には大きな壁があると言わざるを得ない。
【0006】
代替燃料としてバイオエタノール燃料の利用が始まっているが、原料の穀物を燃料生産にまわすことから、食料価格の高騰を招く事態となっており、また、バイオ燃料の製造価格がガソリンより高く、全面的な適用には多々の問題がある。
【0007】
貨物等の輸送手段をトラックから、CO2排出の小さい鉄道輸送に切替えるモーダルシフトが提唱され、日本でも鉄道輸送に切替えられた商品にエコレールマーク認定を与え推進しているが、貨物の積替えが必要で、積替場所、時間に制約があり、速達性、コスト面でのトラック輸送の利便性、優位性を越えることができず、鉄道貨物での輸送量も減少気味である。
【0008】
また、高速道路において、自動車やコンテナを専用台車の上に搭載し、前記台車が自動車の代わりに高速道路を走行・操舵する交通/搬送システムが提案されている(特許文献1)が、鉄道を利用したモーダルシフトと同様に、自動車、貨物の載せ替え、積み替えが必要であり、自動車交通の利便性を損なうことになる。更に、非特許文献1では、高速道路で貨物トラックを隊列走行させることで、後続車両の空気抵抗を減少させ、走行効率を上げることが提案されているが、自動車、貨物トラック自体のエンジンを使用して走行することから、CO2を大幅に削減するのは難しい。
【0009】
自動車の利用形態は、100km圏内の市街地走行と高速道路を利用した長距離走行に概ね分別される。市街地走行では、集配、通勤、買物等で利用者毎に異なる走行パターンが存在し、頻繁な加減速が発生する。現在のところ、この市街地走行において自動車を超える利便性の良い交通手段は存在しない。しかしながら高速道路走行は各インターチェンジ毎に一般道路への乗り降りが発生する以外、全ての車両が100km/h程度の定速走行を行うため、大量輸送機関による効率的な輸送への転換(モーダルシフト)が可能である。
【0010】
これまで、モーダルシフトというと、個々の自動車の車両全体や貨物を鉄道車両のように別の輸送機関に載せ替える方式のため、元々、自動車車両が持つ走行車両である特徴が失われ、この載せ替えのためにいつでも・どこでも走行できるという利便性が損なわれるという問題点がある。
【0011】
そこで、例えば、特許文献2に示されるように。上記した従来の交通手段の様々な問題・課題を解決し、高速道路での自動車車両(自家用車・トラック・バス等)のCO2排出を大幅に削減し、エネルギー効率の良い高速道路の交通システムを提供し、また、前記交通システムにおいて、一般道走行と高速道路移動の間で自動車車両の載せ替え、貨物の積替えの必要のない利便性のよい走行形態移行(モーダルシフト)を実現することを目的として、高速道路車両搬送装置の開発が進められている。
【0012】
特許文献2に記載された高速道路車両搬送装置は、高速道路の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が、自動車車両を牽引搬送することにしたことが第1の特徴としている。
【0013】
また、特許文献2に記載された高速道路車両搬送装置は、自動車車両の主構成要素である車体、走行輪(タイヤ)、操舵機構(ハンドル他)、駆動機構(エンジン)の内、高速道路走行においては、駆動機構のみを本発明で提供する輸送機関(高速道路車両搬送装置)が担い、人・貨物を載せて走行する車体、走行輪(タイヤ)、操舵機構は、自動車車両自体を使用し、前記輸送機関に牽引されて走行することにしたことが第2特徴である。
【0014】
図6〜図10に特許文献2に示される高速道路車両搬送装置の概要を示す。図6は、特許文献1に記載された従来例の車両搬送装置を利用した高速道路における移動方法を説明する図である。
【0015】
現状では高速道路1の中央分離帯2側のガードレールやガードポストが設置されているスペース位置に、本発明による高速道路ガイドレール3が自動車車両走行路6に並行して設置される。高速道路ガイドレール3上には、複数の車両搬送装置5が、一定の前後間隔を保ちながら高速道路1の最高許容速度(日本では100km/h)で定速にて走行される。車両搬送装置5は、自動車車両走行路6側に腕木9を出しており、この腕木9で自動車車両4を牽引走行できるように構成されている。
【0016】
高速道路1のインターチェンジの進入路7から進入してきた自動車車両4は、定速で走行する車両搬送装置5の腕木9に近づき、自動車車両4側からの指示により、車両連結装置10(詳細は後述する)を使用して腕木9と連結を行う。自動車車両4を腕木9と連結させた後は、自動車車両4の運転手は、自動車車両4の駆動装置をフリーラン(ニュートラル)状態として車両搬送装置5による牽引走行状態に入る。
【0017】
自動車車両4が目的地インターチェンジの近傍に達すると、運転手は、自動車車両4の駆動装置をフリーラン状態から駆動状態とし、走行速度を車両搬送装置5の走行速度と一致させる。その後、自動車車両4側からの指示により、腕木9と車両連結装置10との連結を解除する。自動車車両4の運転手は腕木9から自動車車両4を離し、高速道路1の低速側走行路6を経由し目的地インターチェンジの退出路8から退出する。これにより、自動車車両4の運転手が自由な意志で、いつでも・どこでも高速道路車両搬送設備を利用でき、利便性のよいモーダルシフトが提供される。
【0018】
図6に示す従来例では、腕木9は高速道路1を自走する自動車車両4が当該車両側に取付けた車両連結器10を用いて腕木9を捕獲し、連結できる構造としているが、腕木9側で自動車車両4を捕獲する構造でもよく、自動車車両4の運転手の意志で自動車車両4と車両搬送装置5が連結できる構造であれば同じ効果を果たすことができる。
【0019】
図7は高速道路に設けられるガイドレールの一例(左側)と車両搬送装置の一例(右側)を示す斜視図である。図7に示すように、車両搬送装置5の動力としてリニアインダクションモータを使用しており、リニアインダクションモータの1次側コイルを車両搬送装置5側に搭載した場合の例を示す。しかしながら、多数の車両搬送装置5をガイドレール3上で走行させる場合には、ガイドレール3側を1次コイル側とする機構の方が車両搬送装置5の構造が簡単で設備全体費用が安価となる場合もあり得るが、実施例の紹介は省略する。
【0020】
図7の左側に示すように、ガイドレール3は矩形の鋼体で構成されており、図1に示したように高速道路1の自動車車両走行路6に並行に設置されている。ガイドレール3の内部は、図7の右側に示す車両搬送装置5が走行できる構造となっている。ガイドレール3の内側には、三相(又は二相)の電力供給線(トロリー線)40が上部に、アルミ材のリアクションプレート41が中央分離帯側に、無線通信アンテナ線としてのガイドレール通信機構29が下側に、それぞれガイドレール3の進行方向全長に渡り連続的に敷設されている。また、ガイドレール3の鋼体外側には、進行方向に一定距離間隔で位置マーカー43が取り付けられている。ガイドレール3の自動車走行路側には、進行方向全長に渡り連続的に鋼体切れ込みが形成されているので、車両搬送装置5がその腕木9をガイドレール3の外に突出させた状態でガイドレール3内を走行することができる。
【0021】
車両搬送装置5にはその上部及び下部に走行ローラー46が取り付けられており、車両搬送装置5はこれらの走行ローラー46によりガイドレール3の内部を上下振動を抑え滑らかに走行できるようになっている。走行ローラー46の上部側のローラーは、車両搬送装置5の上部に取付けられた非接触集電機構42とガイドレール3の電力供給線(トロリー線)40との間隔を一定の距離に保つ機能も奏している。
【0022】
車両搬送装置5の上部及び下部には合わせて8個のリニア・ギャップ・ローラー47が取り付けられている。これらのローラー47は、車両搬送装置5をガイドレール3の内部を左右の横振動を抑えて滑らかに走行可能にさせると共に、ガイドレール3に敷設されているリアクションプレート41と車両搬送装置5との間隔を一定距離に保持させている。走行ローラー46とリニア・ギャップ・ローラー47により、ガイドレール3と車両搬送装置5とを備えた高速道路の交通システムとして、振動、騒音が少なく、自動車車両を安定して牽引するシステムを得ることができる。
【0023】
車両搬送装置5の自動車車両走行路6側の側面には、腕木9と操作部54とが取り付けられている。車両搬送装置5の腕木9には、通信機構20と表示機構23とが取り付けられている。通信機構20と表示機構23とは、車両搬送装置5を利用する自動車車両4に搭載されているETC端末33との間の通信や表示確認に使用される。操作部54には、車両搬送装置5によって牽引される自動車車両4のための充電機構19と、非常停止機構27とが設けられている。充電機構19は、自動車車両4の運転手が自動車車両4のバッテリー(蓄電池)34を充電するのに使用される。また、非常停止機構27は、車両搬送装置5を非常停止させるのに使用される。
【0024】
図8は、車両搬送装置スタッカー11を示す平面図である。高速道路1の終端には、車両搬送装置スタッカー11が設けられる。車両搬送装置スタッカー11は、当該スタッカー11への進入側のガイドレール3を走行する車両搬送装置5の収容と、当該スタッカー11からの進出側のガイドレール3への車両搬送装置5の供給と、万が一、高速道路終端までに車両搬送装置5から離脱できず居残った自動車車両4が有る場合に当該居残り自動車車両4を当該スタッカー11内の居残り車両留置機構31に留置させる機構を持つ。車両搬送装置スタッカー11の進入側のガイドレール3には、高速道路の終端が近づいたことを示す位置マーカー43を設置しておき、当該位置マーカー43上を通過する車両搬送装置5は、位置・終端検知機構25が当該位置マーカー43からの信号を受信することにより、高速道路1の終端が近づいたことを認知する。
【0025】
高速道路1の終端が近づいたことを認知した車両搬送装置5は、速度制限機構26により減速を行うと共に前方距離測定機構24の距離許容範囲を縮め、前方を走行する車両搬送装置5と接近して走行する。この場合、低速であることから、高速道路1上での高速走行状態における2つの車両搬送装置5間の許容安全距離より短い距離まで前後の車両搬送装置5との間隔を縮小させて走行することを許容する。これにより、高速走行状態とほぼ同じ時間間隔で、かつ、緩やかな速度で車両搬送装置5を車両搬送装置スタッカー11に接近させることができる。
【0026】
高速道路1への車両搬送装置5の供給、或いは高速道路1からの車両搬送装置5の回収のため、車両搬送装置スタッカー11は、複数台の車両搬送装置5を格納する機構を有する。また、車両搬送装置スタッカー11は、通常、車両搬送設備の両終端部に設置し、終端部に向かう側のガイドレール3の終端と連結させ、終端部に到達した車両搬送装置5を収容し、格納する。更に、車両搬送装置スタッカー11は、終端部から出て行く側のガイドレール3にも連結し、車両搬送装置スタッカー11に格納している車両搬送装置5をガイドレール3に供給する機構を有する。
【0027】
高速道路1の終端部に十分な面積があり、終端部に向かう側のガイドレール3と終端部から出て行く側のガイドレール3を終端部において円弧状のガイドレール61で連結し、車両搬送装置5が滑らかに走行できる場合は、終端部には車両搬送装置スタッカー11を設置しないこともできる(図10参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0028】
【特許文献1】国際公開97/02167号公報
【特許文献2】特開2008−280030号公報
【非特許文献】
【0029】
【非特許文献1】”次世代自動車・燃料イニシアティブ”(経済産業省平成19年5月 次世代自動車・燃料に関する懇談会資料)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
特許文献1に示される従来技術の高速道路車両搬送設備では、高速道路の中央分離帯側に設けられた一本の高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が、自動車車両を牽引搬送し、自動車車両4は、高速道路1のインターチェンジの進入路7から進入して車両搬送装置5による牽引走行状態に入り、また、高速で移動する腕木9と車両連結装置10との連結を解除して自動車車両4を離脱しており、高速で運行する車両搬送装置5から離脱した自動車車両4がインターチェンジへと移動する際に他の走行車線の車両と接触する危険性が高いという問題点があった。
【0031】
また、車両搬送装置による牽引走行を行う複数の専用走行路を設けると、他の専用走行路への移行ができず、また、専用走行路の終端まで行かないと牽引走行状態への進入や牽引走行状態からの解除ができず、専用走行路の途中のインターチェンジの近傍における進入や解除が困難であるという問題点があった。
【0032】
本発明は、自動車車両を牽引搬送する専用走行路を形成し、専用走行路の途中のインターチェンジの近傍において、各自動車車両の専用走行路への進入、および、退出が容易となる高速道路車両搬送設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明の高速道路車両搬送設備は、高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送し、前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外の地点において、他の一又は複数の走行車線と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結が解除され、前記自動車車両が進入して車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする。
【0034】
本発明の高速道路車両搬送設備は、高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送し、前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の走行車線と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる円弧状のガイドレールに連結され、前記円弧状のガイドレールに連結され、前記自動車車両が進入して車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする。
【0035】
また、本発明の高速道路車両搬送設備は、高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送し、前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の走行車線と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる車両搬送装置スタッカー設置部に連結され、前記車両搬送装置スタッカー設置部に連結され、前記前記自動車車両が進入して車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする。
【0036】
また、本発明の高速道路車両搬送設備は、高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とする上り下りの反対向きの専用走行路を備えており、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送し、前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外の地点において、他の一又は複数の走行車線と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる円弧状のガイドレールに連結され、前記円弧状のガイドレールに連結され、前記自動車車両が進入して車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結される車線と、前記中央分離帯を越えて、反対向きの専用走行路に連結される車線とに分岐されていることを特徴とする。
【0037】
また、本発明の高速道路車両搬送設備は、高速道路の複数の走行車線のそれぞれの中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた複数の高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記複数の高速道路ガイドレールに沿って敷設された複数の電力供給線からの電力供給を受けて走行する複数の高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送し、前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、前記高速道路ガイドレール設けられた他の一又は複数の専用走行路と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる円弧状のガイドレールに連結され、前記円弧状のガイドレールに連結され、前記自動車車両が進入して前記車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記高速道路ガイドレールが設けられた他の一又は複数の専用走行路と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする。
【0038】
また、本発明の高速道路車両搬送設備は、高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送し、前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の専用走行路と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる車両搬送装置スタッカー設置部に連結され、前記車両搬送装置スタッカー設置部に連結され、前記自動車車両が進入して前記車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の専用走行路と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0039】
本発明の高速道路車両搬送設備では、高速道路の複数の走行車線に高速道路ガイドレールを設けて自動車車両を牽引搬送する高速道路車両搬送用の専用車線として、専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、専用走行路へ進入して牽引走行状態に移行し、および、牽引走行状態から離脱して退出する、あるいは、反対側の専用走行路に移動することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は本発明の実施例1の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での移動方法の説明図である。
【図2】図2は本発明の実施例2の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での移動方法の説明図である。
【図3】図3は本発明の実施例3の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での上下車線への移動方法の説明図である。
【図4】図4は本発明の実施例4の複数車線の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での移動方法の説明図である。
【図5】図5は本発明の実施例5の複数車線の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での移動方法の説明図である。
【図6】図6は従来例の車両搬送装置を利用した高速道路における移動方法の説明図である。
【図7】図7は従来例のガイドレールと車両搬送装置(実施例)の説明図である。
【図8】図8は従来例の車両搬送装置スタッカー(実施例)の説明図である。
【図9】図9は従来例のガイドレールの分岐機構の説明図である。
【図10】図10は従来例の高速道路終端部に車両搬送装置スタッカーを設置しない例の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、添付した図面を参照してこの発明による高速道路車両搬送設備の実施形態について、その詳細を説明する。
【実施例1】
【0042】
図1は本発明の実施例1の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での移動方法の説明図である。
【0043】
図1において、1は高速道路、2は中央分離帯側、3は高速道路ガイドレール、4は自動車車両、5は高速道路車両搬送装置、6−1は専用走行路、6−2,6−3は走行車線、50はインターチェンジ料金所、61は円弧状のガイドレール、71,72は立体交差する専用走行路を示している。
【0044】
高速道路車両搬送設備では、高速道路1の複数の走行車線6−1,6−2,6−3の中央分離帯側2に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレール3を専用走行路とし、前記高速道路ガイドレール3に沿って敷設された電力供給線(図示せず)からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置5が自動車車両4を牽引搬送する。
【0045】
高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1が、前記専用走行路6−1の終端以外のインターチェンジ料金所50のあるインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の走行車線6−1,602と立体交差する専用走行路71において自動車車両4が牽引走行状態からの連結の解除ができ、高速道路ガイドレール3は円弧状のガイドレール61に連結され、円弧状のガイドレール61は専用走行路72のガイドレール3に連結され、自動車車両4が進入して車両搬送装置5による牽引走行状態に入る専用走行路72は、前記他の一又は複数の走行車線6−1,602と立体交差して前記高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1に連結される。
【実施例2】
【0046】
図2は本発明の実施例2の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での移動方法の説明図である。
【0047】
図2において、1は高速道路、2は中央分離帯側、3は高速道路ガイドレール、4は自動車車両、5は高速道路車両搬送装置、6−1は専用走行路、6−2,6−3は走行車線、50はインターチェンジ料金所、11は車両搬送装置スタッカー、31は居残り車両留置機構、51は車両搬送装置スタッカー収容部、52は車両搬送装置格納部、53は車両搬送装置供給部、71,72は立体交差する専用走行路を示している。
【0048】
高速道路車両搬送設備では、高速道路1の複数の走行車線6−1,6−2、6−3の中央分離帯2側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレール3を専用走行路とし、前記高速道路ガイドレール3に沿って敷設された電力供給線(図示せず)からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置5が自動車車両4を牽引搬送する。
【0049】
高速道路車両搬送設備において、高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1が、前記専用走行路6−1の終端以外のインターチェンジ料金所50のあるインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の走行車線6−2,6−3と立体交差して、自動車車両4が牽引走行状態からの連結の解除ができる車両搬送装置スタッカー11に連結され、前記車両搬送装置スタッカー11に連結され、前記自動車車両4が進入して車両搬送装置5による牽引走行状態に入る専用走行路72が、前記他の一又は複数の走行車線6−2,6−3と立体交差して前記高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1に連結される。
【実施例3】
【0050】
図3は本発明の実施例3の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での上下車線への移動方法の説明図である。
【0051】
図3において、図1において、1、1は上りと下りの高速道路、2は中央分離帯側、3、3は上りと下りの高速道路ガイドレール、4は自動車車両、5は高速道路車両搬送装置、6−1,6−1は専用走行路、6−2,6−2は走行車線、61,61は円弧状のガイドレールを示している。
【0052】
高速道路車両搬送設備では、高速道路1の複数の走行車線6−1,6−2の中央分離帯2側に前記高速道路1の走行車線6−1,6−2と並行して設けられた高速道路ガイドレール3,3を専用走行路とする上り下りの反対向きの専用走行路6−1,6−1を備えており、前記高速道路ガイドレール3,3に沿って敷設された電力供給線(図示せず)かの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置5が自動車車両4を牽引搬送する。
【0053】
高速道路車両搬送設備において、高速道路ガイドレール3が設けられた上りの専用走行路6−1が、専用走行路6−1の終端以外の地点において、他の一又は複数の走行車線6−2と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる円弧状のガイドレール61に連結され、円弧状のガイドレール61に連結され、自動車車両4が進入して車両搬送装置5による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線6−2と立体交差して高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−2に連結される車線と、中央分離帯2を越えて、反対向きの専用走行路6−1に連結される車線と、に分岐されている。
【0054】
たとえば、中央分離帯2を越えて、反対向きの専用走行路6−1に連結される車線は、上りの走行車線6−1,6−2,中央分離帯2,下りの走行車線6−1,6−2の下を立体交差して、下りの専用走行路6−1に接続される。なお、図3は、上りの専用走行路6−1から下りの専用走行路6−1に連結される配置を示しているが、同様に、下りの専用走行路6−1から上りの専用走行路6−1に連結するように変更することができる。
【実施例4】
【0055】
図4は本発明の実施例4の複数車線の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での移動方法の説明図である。
【0056】
図4において、1は高速道路、2は中央分離帯側、3,3,3、は高速道路ガイドレール、4は自動車車両、5は高速道路車両搬送装置、6−1,6−1,6−1は専用走行路、50はインターチェンジ料金所、61は円弧状のガイドレール、71,72は立体交差する専用走行路を示している。
【0057】
高速道路車両搬送設備では、高速道路1の複数の走行車線6−1,6−1,6−1のそれぞれの中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた複数の高速道路ガイドレール3,3,3を専用走行路とし、複数の高速道路ガイドレール3,3,3に沿って敷設された複数の電力供給線(図示せず)からの電力供給を受けて走行する複数の高速道路車両搬送装置5,5,5、が自動車車両4,4,4を牽引搬送する。
【0058】
高速道路車両搬送設備において、高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1が、専用走行路6−1の終端以外のインターチェンジの近傍において、高速道路ガイドレール3,3が設けられた他の一又は複数の専用走行路6−1,6−1と立体交差して、専用走行路71において、自動車車両4が牽引走行状態からの連結の解除ができる円弧状のガイドレール61に連結され、自動車車両4が進入して車両搬送装置5による牽引走行状態に入る専用走行路72が、高速道路ガイドレール3,3が設けられた他の一又は複数の専用走行路6−1,6−1と立体交差して高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1に連結される。
【0059】
なお、上記実施例5では、中央分離帯2に最も近い高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1から終端以外のインターチェンジへ移動し、インターチェンジから進入する配置について説明したが、同様にして、中央分離帯2から離れた高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1からも、インターチェンジへ移動し、インターチェンジから進入する配置に変更することも可能である。
【実施例5】
【0060】
図5は本発明の実施例5の複数車線の車両搬送装置を利用した高速道路における専用走行路の終端以外での移動方法の説明図である。
【0061】
図5において、1は高速道路、2は中央分離帯側、3,3,3は高速道路ガイドレール、4は自動車車両、5は高速道路車両搬送装置、6−1,6−1,6−1は専用走行路、50はインターチェンジ料金所、11は車両搬送装置スタッカー、31は居残り車両留置機構、51は車両搬送装置スタッカー収容部、52は車両搬送装置格納部、53は車両搬送装置供給部、71,72は立体交差する専用走行路を示している。
【0062】
高速道路車両搬送設備では、高速道路1の複数の走行車線6−1,6−1,6−1の中央分離帯2側に高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレール3,3,3を専用走行路とし、高速道路ガイドレール3,3,3に沿って敷設された電力供給線(図示せず)からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置5、5,5が自動車車両4,4,4を牽引搬送する。
【0063】
高速道路車両搬送設備において、高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1が、専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の専用走行路6−1,6−1と立体交差して、自動車車両4が牽引走行状態からの連結の解除ができる車両搬送装置スタッカー11に連結され、車両搬送装置スタッカー11に連結され、自動車車両4が進入して車両搬送装置5による牽引走行状態に入る専用走行路6−1が、他の一又は複数の専用走行路6−1,6−1と立体交差して高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1に連結される。
【0064】
なお、上記実施例5では、中央分離帯2に最も近い高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1から終端以外のインターチェンジへ移動し、インターチェンジから進入する配置について説明したが、同様にして、中央分離帯2から離れた高速道路ガイドレール3が設けられた専用走行路6−1からも、インターチェンジへ移動し、インターチェンジから進入する配置に変更することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明の実施例としては、車両搬送装置の動力としてリニアインダクションモータを使用した例を示すが、電気エネルギーを使用した効率の良い駆動装置であれば同じ効果が得られることは自明である。
【符号の説明】
【0066】
1 高速道路
2 高速道路の中央分離帯
3 高速道路ガイドレール
4 自動車車両
5 車両搬送装置
6 自動車車両走行路
6−1 専用走行路
6−2 走行車線
6−3 走行車線
7 高速道路インターチェンジからの進入路
8 高速道路インターチェンジへの退出路
9 車両搬送装置の腕木
11 車両搬送装置スタッカー
19 車両搬送装置充電機構
20 通信機構
21 車両情報設定・表示装置
23 表示機構
31 居残り車両留置機構
40 電力供給線(トロリー線)
41 リアクションプレート
42 非接触集電機構
43 位置マーカー
44 周波数変換装置(コンバータ・インバータ)
45 リニアモータ機構
46 走行ローラー
47 リニア・ギャップ・ローラー
48 車両連結装置アーム部
50 インターチェンジ料金所
51 車両搬送装置スタッカー収容部
52 車両搬送装置格納部
53 車両搬送装置供給部
54 操作部
61 円弧状のガイドレール
71 立体交差する専用走行路
72 立体交差する専用走行路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送する高速道路車両搬送設備において、
前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外の地点において、他の一又は複数の走行車線と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結が解除され、
前記自動車車両が進入して車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする高速道路車両搬送設備。
【請求項2】
高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送する高速道路車両搬送設備において、
前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の走行車線と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる円弧状のガイドレールに連結され、前記円弧状のガイドレールに連結され、
前記自動車車両が進入して車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする高速道路車両搬送設備。
【請求項3】
高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送する高速道路車両搬送設備において、
前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の走行車線と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる車両搬送装置スタッカー設置部に連結され、前記車両搬送装置スタッカー設置部に連結され、
前記前記自動車車両が進入して車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする高速道路車両搬送設備。
【請求項4】
高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とする上り下りの反対向きの専用走行路を備えており、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送する高速道路車両搬送設備において、
前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の走行車線と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる円弧状のガイドレールに連結され、前記円弧状のガイドレールに連結され、
前記自動車車両が進入して車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の走行車線と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結される車線と、前記中央分離帯を越えて、反対向きの専用走行路に連結される車線とに分岐されていることを特徴とする高速道路車両搬送設備。
【請求項5】
高速道路の複数の走行車線のそれぞれの中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた複数の高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記複数の高速道路ガイドレールに沿って敷設された複数の電力供給線からの電力供給を受けて走行する複数の高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送する高速道路車両搬送設備において、
前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、前記高速道路ガイドレールが設けられた他の一又は複数の専用走行路と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる円弧状のガイドレールに連結され、
前記円弧状のガイドレールに連結され、前記自動車車両が進入して前記車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記高速道路ガイドレールが設けられた他の一又は複数の専用走行路と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする高速道路車両搬送設備。
【請求項6】
高速道路の複数の走行車線の中央分離帯側に前記高速道路の走行車線と並行して設けられた高速道路ガイドレールを専用走行路とし、前記高速道路ガイドレールに沿って敷設された電力供給線からの電力供給を受けて走行する高速道路車両搬送装置が自動車車両を牽引搬送する高速道路車両搬送設備において、
前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路が、前記専用走行路の終端以外のインターチェンジの近傍において、他の一又は複数の専用走行路と立体交差して、自動車車両が牽引走行状態からの連結の解除ができる車両搬送装置スタッカー設置部に連結され、
前記車両搬送装置スタッカー設置部に連結され、前記自動車車両が進入して前記車両搬送装置による牽引走行状態に入る専用走行路が、前記他の一又は複数の専用走行路と立体交差して前記高速道路ガイドレールが設けられた専用走行路に連結されることを特徴とする高速道路車両搬送設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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