説明

高電圧開閉デバイス

【課題】単一真空チャンバの誘電体耐圧はかなり限られており、同じ開閉デバイス内で2つ以上の真空チャンバまたは真空遮断器を使用し、更に単一機構で開閉を行う。
【解決手段】開閉デバイス100は、全般的に参照番号60で示した単一作動機構を有する。機構60は、第1の可動接点アセンブリ40および第2の可動接点アセンブリ50の両方を、第1の位置と第2の位置との間で作動させるように適合されたユニークな機構である。第1の位置では、第1の可動接点41および第2の可動接点51は、少なくとも1つの真空チャンバ20の内部で、それぞれ第1の固定接点31および第2の固定接点32と電気的に連結されており、第2の位置では、それぞれ、第1の可動接点41および第2の可動接点51は、少なくとも1つの真空チャンバ20の内部で、それぞれ第1の固定接点31および第2の固定接点32から電気的に分離されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、高電圧開閉デバイス、すなわち、1kVを上回る定格電圧で運用されるデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
当技術分野においてよく知られるように、電力を様々な負荷および使用者に送る、および/または分配するための電気グリッドは、様々な開閉デバイスを備えている。このような開閉デバイス、一般的には電流断続器または回路遮断器は、開閉デバイスが中で使用されるグリッド、ならびにそのグリッドに接続される様々な負荷および装置を、損傷から適切に保護するという主な役割がある。この損傷は、例えば、電気的故障、例えば短絡によって発生する可能性がある。
【0003】
このために、典型的な回路遮断器は、少なくとも1つの固定接点および対応する可動接点で構成される電流断続機構付きの断続チャンバを有する。故障が発生したとき、回路遮断器は、適当な作動機構によって開かれる。この作動機構は、可動接点を固定接点から電気的に分離し、電流を遮断する。開動作中、接点の相互分離は、可能な限り早く消されなければならない、2つの接点間の電気アークの発生を伴う。
【0004】
この問題に立ち向かうために、長年にわたって、様々な解決策が実施されてきた。最も行われた解決策の1つは、断続チャンバ内部でガス状物質、例えば、窒素、希ガス、圧縮空気、六フッ化硫黄(SF)およびそれらの混合物を使用することではないかと予見される。しかし、これらの物質に関しては、使用ガスの圧力を監視するための装置、および開閉デバイスの絶縁性能を維持するためにガスを補充するための装置を使用することが不可欠である。更に、装置の外側でのあらゆる損失を避けておよび/または示すために安全システムを採用する必要がある。これは、回路遮断器の構造を複雑にし、その全体の信頼性に明らかに影響する。
【0005】
加えて、このようなガスには環境問題に関して、特に、SFについては温室効果へのその悪影響に関して大きな心配がある。
【0006】
このような理由のために、製造業者は、種々の電流断続技術を開発した。この技術では、接点は、真空の断続チャンバの内部で、互いに分離して配置されている。実際には、真空断続チャンバは密封された空間を取り囲んでおり、その空間の内部に真空雰囲気が作られ、そこで接点は分離している。
【0007】
都合の悪いことに、単一真空チャンバの誘電体耐圧はかなり限られており、例えば、数十kVまでであり、このような限界を克服するために、同じ開閉デバイス内で2つ以上の真空チャンバまたは真空遮断器を使用する様々な解決策が提案された。
【0008】
明らかに、2つ以上の真空チャンバまたは真空遮断器を使用するこのような解決策は、一方で、全体的な誘電体耐圧を高める、しかし、他方で、例えば様々な接点を作動させるために使用される機構の複雑さ、かなり大きくて扱いにくい全体的な装置サイズ、2つ以上の真空チャンバ間で共有する釣り合いをとられた電圧の問題、などの他の問題を持ち込んでくる。
【0009】
このような周知の解決策の例は、例えば、特許文献1および特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】米国特許明細書第5347096号
【特許文献2】米国特許明細書第7550691号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
周知の解決策は、ある程度満足できる程度にその機能を果たしているが、更なる改良に対する要求と余地は今なお存在する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
このような要求は、以下の高電圧開閉デバイスによって満たされる。この高圧開閉デバイスは、
−外部筐体と、
−外部筐体の内部に配置された少なくとも1つの真空チャンバと、少なくとも1つの真空チャンバの内部に配置された第1の固定接点および第2の固定接点を有する固定接点アセンブリと、第1の可動接点および第2の可動接点をそれぞれ有する第1の可動接点アセンブリおよび第2の可動接点アセンブリとを有する電流断続アセンブリと、
−第1および第2の可動接点アセンブリの両方を、第1の可動接点および第2の可動接点が、少なくとも1つの真空チャンバの内部で、第1の固定接点および第2の固定接点とそれぞれ電気的に連結されている第1の位置と、第1の可動接点および第2の可動接点が、少なくとも1つの真空チャンバの内部で、第1の固定接点および第2の固定接点からそれぞれ電気的に分離されている第2の位置との間で作動させるための単一機構であって、固定接点アセンブリが、第1および第2の可動接点アセンブリの間に配置され、第1の可動接点アセンブリ、第2の可動接点アセンブリおよび作動機構は、第1の可動接点および第2の可動接点が、第2位置から第1の位置に切り換わるときは一方が他方に向うように、第1位置から第2の位置に切り換わるときは一方が他方から離れるように、基準軸に沿って動くように、配置されていることを特徴とする単一機構とを有する。
【0013】
さらなる特徴および利点は、本開示による高電圧開閉デバイスの、いくつかの好ましいが排他的ではない例示的な実施形態の説明によって明らかになるであろう。本開示は、添付図面による制限的ではない例によってのみ図示されている。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の閉位置にある、本開示による高電圧開閉デバイスを示している側面図である。
【図2】第2の開位置にある、本開示による高電圧開閉デバイスを示している側面図である。
【図3】図1および図2の開閉デバイスで用いられる作動機構の様々な要素の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
続く詳細な記述においては、構造的および/または機能的観点から同一のまたは類似の構成部品には、本開示の異なった実施形態において示されているかどうかに関係なく、同じ参照番号があてられていることに注意されたい。また、本開示を明確かつ簡潔に記述するために、図面が、必ずしも一定の尺度になっているわけではなく、開示の特徴が、やや模式的な形で示されている場合があることに注意されたい。
【0016】
図によれば、本開示による高圧開閉デバイスは、全体的な参照符号100で示してあり、外部筐体1および参照番号10によって示した電流断続アセンブリを有する。
【0017】
筐体1は、好ましくはメタルクラッド・筐体であることが可能であり、すなわち、それは導電性で、グラウンド電位に接続されることが可能であり、あるいは代替として、それは活線状態のタンクまたは筐体であることが可能である。
【0018】
更に図1および2の例示的な実施形態において、筐体1は、例えば、2つの碍管2に接続され、その各々はそれぞれの導体、例えばバーまたはロッド3を収納している。バー3は、端子4が断続アセンブリ10に作動可能に接続された状態で、各々、対応する端子4に接続されている。実際には、バー3、端子4およびそれらの間および断続アセンブリ10との関連のある接続によって、開閉デバイス100の、断続アセンブリ10を通って流れる電流による、例えば外部電力線との入出力電気接続の実現が可能となる。これらが従っている解決策は、当業者にはよく知られているかまたは当業者によって容易に利用されるため、本明細書では詳細には記述されていない。
【0019】
断続アセンブリ10は、外部筐体1の内部に配置される少なくとも1つの真空チャンバ20と、少なくとも1つの真空チャンバ20の内部に配置される第1の固定接点31および第2の固定接点32を有する固定接点アセンブリ30と、それぞれ、第1の可動接点41および第2の可動接点51を有する第1の可動接点アセンブリ40および第2の可動接点アセンブリ50とを有する。
【0020】
また、開閉デバイス100は、全般的に参照番号60で示した単一作動機構を有する。機構60は、第1の可動接点アセンブリ40および第2の可動接点アセンブリ50の両方を、第1の位置と第2の位置との間で作動させるように適合されたユニークな機構である。第1の位置では、第1の可動接点41および第2の可動接点51は、少なくとも1つの真空チャンバ20の内部で、それぞれ第1の固定接点31および第2の固定接点32と電気的に連結されており(図1参照;閉位置の開閉デバイス100)、第2の位置では、それぞれ、第1の可動接点41および第2の可動接点51は、少なくとも1つの真空チャンバ20の内部で、それぞれ第1の固定接点31および第2の固定接点32から電気的に分離されている。このような分離された位置は図2に示してあり、開閉デバイス100は開かれ、電流は遮断されている。
【0021】
特に、本開示による開閉デバイス100において、固定接点アセンブリ30は、第1の可動接点アセンブリ40と第2の可動接点アセンブリ50の間に配置され、更に、第1の可動接点アセンブリ40、第2の可動接点アセンブリ50および作動装置60は、基準軸101に沿って、第1の可動接点41および第2の可動接点51が移動するように配置され、すなわち構成されおよび/または相互に作動可能に関連づけられている。その移動の仕方は、図2に示す第2の位置から図1の第1の位置に切り換えたとき、一方は他方に向かい、第1の位置(図2によって開始位置を示す)から図2に示す第1の位置に切り換えたとき、一方は他方から離れる。
【0022】
好ましくは、第1の可動接点アセンブリ40、第2の可動接点アセンブリ50および作動装置60は、第1の可動接点41および第2の可動接点51が、2つの位置間を動くとき、基準軸101に沿って、それぞれ同じ距離D1、D2をカバーするように配置され、すなわち構成されおよび/または相互に作動可能に関連づけられている。
【0023】
図に概略的に示すように、可動接点アセンブリ40および50を作動させるために必要となるエネルギーは、モータ5、例えば電気回転モータ、またはばね作動のモータによって供給される。モータ5は、筐体1の内部に、筐体の外部に、配置され得る。または、図1、2の例示的な実施形態に示すように、モータ5は、筐体1の本体、例えば、その端部に機械的に接続されているハウジング6の内部に配置され得る。
【0024】
モータ5は、市場で入手可能なあらゆる適切なモータによって構成され得る。
例えば、モータ5は、ABBグループによって商品化されているMotorDriveシリーズモデルMD1.n、例えば、モデルMD1.3あるいはタイプBLK82、またはESH9から選択可能である。
【0025】
好ましくは、図1、2に図示したように、第1の可動接点アセンブリ40、第2の可動接点アセンブリ50および固定接点アセンブリ30は、第1の可動接点41および第2の可動接点51が、第1の位置において、第1の固定接点31および第2の固定接点32によってそれぞれ電気的に連結されるときに、電気的に直列接続されるように、実質的に第1の基準軸101に沿って配置されている(図1を参照のこと)。図示した例示的な実施形態において、第1の可動接点アセンブリ40は、例えば、2つの主要な部分、例えば、少なくとも1つの真空チャンバ20の外側に突出し、作動機構60に接続するのに適する支持部42と、真空チャンバ20の中に延在し、その自由端に第1の固定接点31と接続するはずの接点部分41を有する第2の部分43とを有する。
【0026】
同様に、第2の可動接点アセンブリ50は、例えば、2つの主要な部分、例えば、少なくとも1つの真空チャンバ20の外側に突出し、作動機構60に接続するのに適する支持部52と、真空チャンバ20の中に延在し、その自由端に第2の固定接点32と接続するはずの接点部分51を有する第2の部分53とを有する。
【0027】
2つの主要な部分42、43は互いに機械的に接続され、また、2つの主要な部分52−53は機械的に互いに接続されている。この接続は、例えば、ネジ止めなどで行われ、それは、当技術分野においてよく知られている、またはいずれにせよ当業者には容易に利用可能なやり方である。
【0028】
次に、図1、2に図示した例示的な実施形態において、固定接点アセンブリ30は、好ましくは少なくとも第1の固定接点31を有する第1の部品33および第2の固定接点32を有する第2の部品34を有する。この第1および第2の部品33、34は、互いに機械的に接続され、この接続は、例えば、単一の本体を形成するようにネジ止めによる。
【0029】
図示した例示的な実施形態において、開閉デバイス100は、第1の裏面23、および第1の裏面23から延在する第1の主本体25を有する第1の真空チャンバ21と、第2の裏面24、および第2の裏面24から延在する第2の主本体26を有する第2の真空チャンバ22とを有する。図示したように、第1および第2の真空チャンバ21、22は、それぞれの裏面23、24が互いに隣接する(または向かい合う)状態で、背中合わせで配置されている。それぞれの第1および第2裏面23、24から延在する、第1の主本体25および第2の主本体が、基準軸101に沿って互いに反対方向にある。
【0030】
この例示的な実施形態によると、固定接点アセンブリ30は、第1の固定接点31が第1の真空チャンバ21の中に延び、第の固定接点32が第2の真空チャンバ22の中に延びる状態で、第1および第2の裏面23、24が互いに隣接して配置される区画に配置されている。第1の可動接点41は、第1の真空チャンバ21で囲まれた真空下の空間内部で、第1の固定接点31と連結/分離する。第2の可動接点51は、第2の真空チャンバ22で囲まれた真空下の空間内部で、第2の固定接点32と連結/分離する。
【0031】
あるいは、真空下のユニークな内部空間を画定する1つの真空チャンバ20だけを使用することが可能であり、その内部空間内で2対の接点41−31および51−32が連結/分離する。または、軸101に対して横方向に位置し、真空下にある、チャンバ20の内部空間を2つの1/2分離空間に分割する分離壁を使用することも可能であろう。なお、これらの各1/2分離空間はそれぞれの接点の対31−41、32−51の連結/分離に充てられる。
【0032】
好都合にも、作動装置60は、第1の位置と第2の位置(両方向)との間で移動させるとき、実質的に同時に第1および第2の可動接点41、51を作動させる。
【0033】
好ましくは、作動装置60は、第1の可動接点41および第2の可動接点51を第1の位置で、すなわち開閉デバイス100が閉状態にあるとき、セルフロックするように配置されている。
【0034】
セルフロックの上記の定義によって、以降に記述されるように、機構60は、その様々な構成部品によって、モータ5が及ぼす拘束力を必要とせずに、可動接点を第1の位置に保つために適する総合的な位置をとることが可能である。本明細書で図示した例示的な実施形態において、作動装置60は、第1の可動接点アセンブリ40に接続される第1の作動副アセンブリ70と、第2の可動接点アセンブリ50に接続される第2の作動副アセンブリ80とを有する。
【0035】
駆動装置60は、例えば電気的絶縁材料でできている、第1のロッド61および第2のロッド64をさらに有する。図1、2に示すように、第1のロッド61は、外部筐体1と少なくとも1つの真空チャンバ20または2つのチャンバ21、22との間に配置され、第1の作動副アセンブリ70と第2の作動副アセンブリ80を機械的に接続する。第2のロッド64は、第1のロッド61をモータ5、例えばその軸と作動可能に接続する。
【0036】
図示した例示的な実施形態において、第1の作動副アセンブリ70は、第1の可動接点アセンブリ40に接続された(図3の点C)、例えば電気的絶縁材料でできた実質上の直線リンク71と、直線リンク71に接続された第1の端部(B)、および第1の絶縁ロッド61の対応する端部に接続された第2の端部(D)を有するL形レバー72とを有する。L形レバー72は、基準軸101に対して横方向の軸62周りで枢動可能に、エルボ部分の点(A)で取り付けられている。このような取り付けは、例えば、筐体1の内表面に直接に、または、このような内表面に接続される部品に行われる。次に、第2の作動副アセンブリ80は、可動接点アセンブリ50に接続された(図3の点C)、例えば電気的絶縁材料でできた実質上の直線リンク81と、直線リンク81に接続された第1の端部(B)、および第1の絶縁ロッド61の対応する端部に接続された第2の端部(D)を有するL形レバー82とを有す。L形レバー82は、基準軸101に対して横方向の軸63周りで枢動可能に、エルボ部分の点(A)で取り付けられている。また、このような取り付けは、例えば、筐体1の内表面に直接に、または、このような内表面に接続される部品に行われる。
【0037】
実際には、開閉デバイス100が開かねばならないかまたは閉じなければならないときに、モータ5は、例えば電気回転モータの形で、時計方向または反時計方向に回転し、第2のロッド64を介して機構60の他の構成部品と可動接点41、51とに運動を伝達する。例えば、図2の開位置から始まって、モータ5は、反時計方向に回転して、第2のロッド64を引き、このロッド64は次にロッド61を引く。ロッド61は、L形レバー72、82に運動を伝達し、L形レバー72、82は、それぞれの軸62、63回りに回転し、対応するリンク71、81にそれぞれ対応する可動接点アセンブリ40および50を押させる。このようにして、可動接点41、51は、それぞれがそれぞれの固定接点31、32(図1の位置)に接触するような状態になるまで、基準軸101に沿って、一方から他方に向かって摺動する。この状態において、機構60の様々な構成部品の相互の位置は、接点が、モータ5により及ぼされる付勢力なしで、到達位置に保持可能なようになっている。実際には、この位置で、点(A)、(B)(C)および(A)、(B)(C)は、図1に図示したように、実質的に基準軸101に沿って配置されている。
【0038】
本開示による開閉デバイス100は、先行技術による解決策になんらかの改良を提供することが分かる。実際に、その様々な要素の形状および相互の位置のため、開閉デバイス100は、全体としてかなりコンパクトで、構造的に簡単にされており、かつ、真空チャンバに沿って筐体1の内部の電圧分布がよりよく、よりバランスされているため電気的に改良されている。
【0039】
このような結果は、原理的に、本開示による開閉デバイス100を異なった種類の変電所と共に使用するのを容易にする解決策のおかげで達成される。
【0040】
したがって、本開示は、すでに記述されているおよび添付の請求の範囲で定められたような種類の高圧開閉デバイス100を有することを特徴とする配電および/または送電変電所を更に含む。明らかに1つ以上の開閉デバイス100が、単一の変電所において使用され得る。
【0041】
このように考案された開閉デバイス100は修正および変形の余地があり、全ての修正および変形は、特に添付の請求の範囲によって定められたような発明の概念の範囲内にある。すでに開示した実施形態/代替例を組み合せることは可能であり、本開示の発明の概念の範囲内にあるとみなされるべきである。全ての詳細は、技術的に等価な要素と取り替えられてもよい。例えば、すでに記述されたあらゆる構成部品は異なった形に作られ、または異なった数または部品または要素で使用される場合がある。あるいは、すでに記述された構成部品は互いに関して異なって結合され得る。例えば、可動接点アセンブリ40、50または固定接点アセンブリ30は、唯一の部品で、または、2つ以上の部品で実現され得る。開閉デバイス100は、他の構成部品、例えば筐体1の内部に配置されるセンサ、アース・スイッチまたは断路器を備え、そして断続アセンブリ10に独立または作動可能に接続し得る。
【0042】
また、使用される材料は、特定の使用および目的と互換性を持つ限り、寸法と同様に、要求条件および最高水準の技術に従ういかなるものであってもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 外部筺体
2 碍管
3 バー
4 端子
5 モータ
6 ハウジング
10 断続アセンブリ
20 真空チャンバ
21 第1の真空チャンバ
22 第2の真空チャンバ
23 第1の真空チャンバの裏面
24 第2の真空チャンバの裏面
25 第1の主本体
26 第2の主本体
30 固定接点アセンブリ
31 第1の固定接点
32 第2の固定接点
33 第1の部品
34 第2の部品
40 第1の可動接点アセンブリ
41 第1の可動接点
42 支持部
43 第1の可動接点アセンブリの第2の部分
50 第2の可動接点アセンブリ
51 第2の可動接点
52 支持部
53 第2の可動接点アセンブリの第2の部分
60 作動機構
61 絶縁ロッド
62、63 基準軸に直交するL形レバーの枢動軸
64 第2のロッド
70 第1の作動副アセンブリ
71 直線リンク
72 L形レバー
80 第2の作動副アセンブリ
81 直線リンク
82 L形レバー
100 高電圧開閉デバイス
101 基準軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
−外部筐体(1)、
−前記外部筐体の内部に配置された少なくとも1つの真空チャンバ(20)と、前記少なくとも1つの真空チャンバ(20)の内部に配置された第1の固定接点(31)および第2の固定接点(32)を有する固定接点アセンブリ(30)と、第1の可動接点(41)を有する第1の可動接点アセンブリ(40)と、第2の可動接点(51)を有する第2の可動接点アセンブリ(50)とを有する電流断続アセンブリ(10)、ならびに
−前記第1の可動接点(41)および前記第2の可動接点(51)が、前記少なくとも1つの真空チャンバ(20)の内部で、前記第1の固定接点(31)および前記第2の固定接点(32)とそれぞれ電気的に連結されている第1の位置と、前記第1の可動接点(41)および前記第2の可動接点(51)が、前記少なくとも1つの真空チャンバ(20)の内部で、前記第1の固定接点(31)および前記第2の固定接点(32)からそれぞれ電気的に分離されている第2の位置との間で、前記第1および第2の可動接点アセンブリ(40、50)の両方を作動させるための単一機構(60)であって、前記固定接点アセンブリ(30)が前記第1可動接点アセンブリ(40)と第2の可動接点アセンブリ(50)との間に配置され、前記第1の可動接点アセンブリ(40)、前記第2の可動接点アセンブリ(50)および前記作動機構(60)は、前記第1の可動接点(41)および前記第2の可動接点(51)が、前記第2位置から前記第1の位置に切り換わるときは一方が他方に向かうように、および前記第1位置から前記第2の位置に切り換わるときは一方が他方から離れるように、基準軸(101)に沿って動くように配置されていることを特徴とする単一機構(60)
を備えている、高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項2】
前記作動機構(60)は、前記第1の位置と第2の位置との間で前記第1および第2の可動接点(41、51)を同時に作動させる、請求項1に記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項3】
前記作動機構(60)は、前記第1および第2の可動接点(41、51)を前記第1の位置にセルフロックするように配置されている、請求項1または2に記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項4】
前記第1の可動接点アセンブリ(40)、前記第2の可動接点アセンブリ(50)および前記固定接点アセンブリ(30)は、実質的に前記基準軸(101)に沿って配置され、第1および第2の可動接点(41、51)が前記第1の位置において前記第1の固定接点(31)および前記第2の固定接点(32)とそれぞれ電気的に連結されるとき、電気的に直列接続される、請求項1〜3のうちのいずれか一つに記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項5】
前記第1の可動接点アセンブリ(40)、前記第2の可動接点アセンブリ(50)および前記作動機構(60)は、前記第1の可動接点(41)および前記第2の可動接点(51)が、前記第1の位置と第2の位置との間を動くとき、前記基準軸(101)に沿って同じ距離(D1、D2)をそれぞれカバーするように配置されている、請求項1〜4のうちのいずれか一つに記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項6】
前記作動機構(60)は、前記第1の可動接点アセンブリ(40)に接続された第1の作動副アセンブリ(70)、前記第2の可動接点アセンブリ(50)に接続された第2の作動副アセンブリ(80)、ならびに、前記外部筐体(1)と前記少なくとも1つの真空チャンバ(20)との間に配置されて、前記第1の作動副アセンブリ(70)と第2の作動副アセンブリ(80)とを機械的に接続する第1のロッド(61)を有する、請求項1〜5のうちのいずれか一つに記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項7】
前記第1および第2の作動副アセンブリ(70、80)の各々は、前記第1および第2の可動接点アセンブリ(40、50)のそれぞれに接続された直線リンク(71、81)、ならびに、前記直線リンク(71、81)のそれぞれに接続された第1の端部と、前記絶縁ロッド(61)の端部のそれぞれに接続された第2の端部とを有するL形レバー(72、82)を有し、前記第1および第2の作動副アセンブリそれぞれの前記L形レバー(72、82)は、前記基準軸(101)に対して横方向の対応する軸(62、63)の周りで枢動可能に取り付けられている、請求項6に記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項8】
前記作動機構(60)は、前記第1のロッド(61)に作動可能に接続された1つの端部と、モータ(5)に作動可能に接続された第2の端部とを有する第2のロッド(64)を有する、請求項6または7に記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項9】
第1の裏面(23)を有する第1の真空チャンバ(21)および第2の裏面(24)を有する第2の真空チャンバ(22)を有しており、前記第1および第2の真空チャンバ(21、22)は、それぞれの裏面(23、24)が互いに隣接する状態で背中合わせに配置され、かつ、前記第1および第2の裏面(23、24)それぞれから前記基準軸(101)に沿って互いに反対方向に伸びている第1の主本体(25)および第2の主本体(26)をそれぞれ有している、請求項1〜8のうちのいずれか一つに記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項10】
前記固定接点アセンブリ(30)は、前記第1の固定接点(31)が前記第1の真空チャンバ(21)の中に延び、前記第2の固定接点(32)が前記第2の真空チャンバ(22)の中に延びる状態で、前記第1および第2の裏面(23、24)が互いに隣接する位置に配置される、請求項9に記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項11】
前記固定接点アセンブリ(30)は、前記第1の固定接点(31)を有する第1の部品(33)および前記第2の固定接点(32)を有する第2の部品(34)を少なくとも有し、単一の本体を形成するために前記第1および第2の部品(33、34)が互いに機械的に接続している、請求項1〜10のうちのいずれか一つに記載の高電圧開閉デバイス(100)。
【請求項12】
請求項1〜11のうちのいずれか一つに記載の高電圧開閉デバイスを備えることを特徴とする、配電および/または送電変電所。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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