説明

髪ケア装置

【課題】小型軽量化を達成でき、かつより使い勝手の良い髪ケア装置を得る。
【解決手段】送風路3の空気流AF中に液体タンク10を設置し、この液体タンク10の上流側側壁10aと下流側側壁10bの所定部分をそれぞれ蒸気透過膜11,12で形成する。これにより、上流側の蒸気透過膜11に空気流AFが衝突した際に、衝突した空気が蒸気透過膜11を通過して液体タンク10内に進入し、貯留された水が下流側の蒸気透過膜12から蒸気状態で放出されて送風Bが加湿される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、髪ケア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘアドライヤーなどの髪ケア装置において、霧化機構を備え、空気吹出口から吹き出す送風を加湿できるようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、霧化機構は、ヘアドライヤーのグリップ部に内蔵した手動ポンプやタンクを含んでおり、タンク内の液体を手動ポンプによってスプレーノズルから噴霧するようになっている。
【特許文献1】実開昭48−48878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来の髪ケア装置では、手動ポンプを設けた分、装置の大型化ならびに重量増を来すとともに、手動ポンプを手動操作する分、使い勝手が悪いものとなってしまう。
【0004】
そこで、本発明は、装置の小型軽量化を図ることができるとともにより使い勝手の良い髪ケア装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明にあっては、空気吸込口から空気吹出口に至る送風路が形成され、上記送風路内に設置され上記空気吸込口から吸い込んだ空気を上記空気吹出口から吹き出すファンを備えた髪ケア装置において、上記送風路内に少なくとも一部が露出する液体タンクを設置し、該液体タンクの送風路内に露出する上流側側壁と下流側側壁の所定部分をそれぞれ防水性かつ透湿性を有する蒸気透過膜で形成したことを特徴とする。
【0006】
請求項2の発明にあっては、上流側の上記蒸気透過膜の通過抵抗を、下流側の上記蒸気透過膜の通過抵抗よりも小さくしたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明にあっては、上記送風路内を通過する送風を加温するヒータを備え、該ヒータと上記液体タンクとの間に遮熱部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明にあっては、上記下流側の蒸気透過膜の少なくとも一部を送風路の外方に露出させたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によれば、液体タンクの上流側の蒸気透過膜に衝突した空気が当該蒸気透過膜を通過して液体タンク内に進入し、これにより、下流側の蒸気透過膜から液体が蒸気状態で放出され、送風が加湿される。したがって、送風路内に露出する上流側および下流側の蒸気透過膜を設けた液体タンクを適宜に配置するだけで送風を加湿することができ、装置全体の小型軽量化を達成できるとともに、より使い勝手の良い髪ケア装置を得ることができる。
【0010】
請求項2の発明によれば、上流側の蒸気透過膜の通過抵抗を、下流側の蒸気透過膜の通過抵抗よりも小さくしたので、空気が上流側の蒸気透過膜から液体タンク内に進入しやすくなる。よって、下流側の蒸気透過膜から放出する蒸気量を増大して、加湿効率を高めることができる。
【0011】
請求項3の発明によれば、ヒータにより空気流を加温して空気吹出口から温風として吹き出すことができる。このとき、ヒータと液体タンクとの間に遮熱部材を設けることで、該ヒータによって液体タンクが加熱されるのを抑制できるため、液体タンク内の液体が過剰に蒸発するのを抑制して、より適切な加湿状態を得やすくなる。
【0012】
請求項4の発明によれば、下流側の蒸気透過膜の少なくとも一部を送風路の外方に露出させたため、液体タンクから放出された蒸気状態の液体に対する熱風の影響を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、同様の構成要素について共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0014】
(第1実施形態)図1〜図3は本発明にかかる髪ケア装置の第1実施形態を示しており、図1は、ヘアドライヤーの送風路を断面した要部断面側面図、図2は、図1中II−II線に沿った断面図、図3は図1中III部の拡大断面図である。
【0015】
本実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤー1には、送風ファン2により空気吸込口3aから導入した空気を空気吹出口3bから送風Bとして吹き出す空気流AFを発生する送風路3が形成されている。空気吹出口3bには、必要に応じて図示省略したノズルが着脱される。
【0016】
送風路3は筒状外郭4の筒内部として形成される。また、筒状外郭4には、これと交差する方向に伸びるグリップ部5を接続してある。
【0017】
送風路3内の送風ファン2の下流側にはヒータ6を配置してあり、このヒータ6を作動することにより空気流AFを加温して空気吹出口3bから温風を吹き出す一方、ヒータ6を作動停止することにより冷風を吹き出すようになっている。グリップ部5には、送風ファン2やヒータ6の作動(ON/OFF)の切り換えや風量調節等を行うスイッチ7を設けてある。
【0018】
送風ファン2は、本実施形態ではモータ2aによってファンブレード2bを回転する軸流ファンとして構成してある。なお、送風ファン2は、軸流タイプに限ることなくシロッコファンや遠心ファン等の送風可能なファン形式であればよい。
【0019】
ヒータ6は、雲母等の耐熱薄板6aを断面十字状に組み付けて、その外周にニクロム線等の電気抵抗発熱線6bを巻回して構成されている。
【0020】
そして、このヒータ6の外周を、筒状外郭4よりも小径の耐熱円筒板6cでその筒状外郭4とほぼ同心状に囲繞してある。したがって、空気流AFは耐熱円筒板6cの内方を通過する流れと、耐熱円筒板6cの外方、つまり、その耐熱円筒板6cと筒状外郭4との間を通過する流れとに分流される。
【0021】
ここで、本実施形態では、送風路3の空気流AF中に少なくとも一部が露出するように液体タンク10を設置し、送風路3内に露出する上流側側壁10aならびに下流側側壁10bの所定部分を、それぞれ防水性かつ透湿性を有する蒸気透過膜11,12で形成してある。蒸気透過膜11,12とは、水などの液体の液相状態での通過を遮断しつつ、空気や蒸気などの気相状態での通過を許容する膜である。
【0022】
液体タンク10は密閉した略直方体状の容器によって形成してあり、その液体タンク10を、耐熱円筒板6cと筒状外郭4との間の上側空間部Sで、空気吹出口3bの近傍に配置して、空気流AFが液体タンク10に衝突するようになっている。
【0023】
このとき、液体タンク10は上流側の蒸気透過膜11の通過抵抗を、下流側の蒸気透過膜12の通過抵抗よりも小さくしてある。
【0024】
つまり、液体タンク10の上流側側壁10aには、図3に示すように、耐熱円筒板6cと筒状外郭4との間の上側空間部Sとほぼ等しい上下幅をもって大開口部10cを形成し、その大開口部10cに上流側の蒸気透過膜11を取り付けて密閉してある。また、同様に液体タンク10の下流側側壁10bには、上述した上側空間部Sの上下幅よりも小さい小開口部10dを形成し、その小開口部10dに下流側の蒸気透過膜12を取り付けて密閉してある。
【0025】
このように、上流側の蒸気透過膜11の面積を大きくするとともに、下流側の蒸気透過膜12の面積を小さくすることにより、双方の通過抵抗に差異を持たせるようになっている。また、本実施形態では、上流側の蒸気透過膜11を薄肉化するとともに、下流側の蒸気透過膜12を厚肉化することによっても、双方の通過抵抗に差異を持たせてある。
【0026】
また、本実施形態では、液体タンク10をヒータ6の外周部に配置してあるが、その液体タンク10とヒータ6との間に遮熱部材13を介在させて、ヒータ6によって液体タンク10が加熱されるのを抑制してある。
【0027】
具体的には、本実施形態では、液体タンク10とヒータ6との間に耐熱円筒板6cを介在させ、この耐熱円筒板6cの外周に液体タンク10を設置してあるが、図3に示すように、その液体タンク10を設置した耐熱円筒板6cの内周に遮熱部材13を取り付けてある。遮熱部材13は耐熱性を備えて熱伝導率の低い部材、例えば、セラミックなどによって形成することができる。
【0028】
液体タンク10の上端部は、筒状外郭4に形成した取付穴4aから外方に突出している。このとき、その取付穴4aから突出した液体タンク10の上端部には、図示省略した液体の注入口を設けてある。なお、本実施形態では液体として水を用い、液体タンク10内には水を貯留してある。
【0029】
上記構成のヘアドライヤー1において、スイッチ7を操作して送風ファン2を作動させると、空気吸込口3aから導入した空気によって送風路3内に空気流AFが生じ、空気吹出口3bから送風が吹き出される。
【0030】
このとき、本実施形態では、上述したように、送風路3の空気流AF内に少なくとも一部が露出する液体タンク10を設け、送風路3内に露出する上流側側壁10aと下流側側壁10bの所定部分(大開口部10c、小開口部10d)を、それぞれ蒸気透過膜11,12で形成してある。よって、上流側の蒸気透過膜11に空気流AFが衝突した際に、衝突した空気の一部がその蒸気透過膜11を通過して液体タンク10内に進入する。
【0031】
すると、液体タンク10内に進入した空気に押し出されるように、貯留された水が、反対側となる下流側の蒸気透過膜12から蒸気状態で放出され、その放出された蒸気が空気吹出口3bから吹き出す送風B中に混入して、送風Bを加湿することができる。
【0032】
したがって、本実施形態では、送風Bを加湿するにあたっては、送風路3内に露出する上流側および下流側の蒸気透過膜11,12を設けた液体タンク10を適宜に配置すればよく、装置全体の小型軽量化を達成できるとともに、より使い勝手の良いヘアドライヤー1を得ることができる。
【0033】
また、本実施形態では、液体タンク10に設けた上流側の蒸気透過膜11の通過抵抗を、下流側の蒸気透過膜12の通過抵抗よりも小さくした。このため、空気が上流側の蒸気透過膜11から液体タンク10内に進入しやすくなる。よって、下流側の蒸気透過膜12から放出する蒸気量を増大して、加湿効率を高めることができる。
【0034】
さらに、本実施形態では、ヒータ6と液体タンク10との間に遮熱部材13を設けてある。これにより、ヒータ6によって液体タンク10が加熱されるのを抑制できるため、液体タンク10内の水が過剰に蒸発するのを抑制して、より適切な加湿状態を得やすくなる。
【0035】
(第2実施形態)図4および図5は本発明の第2実施形態を示しており、このうち、図4は、髪ケア装置としてのヘアドライヤーの送風路を断面した要部断面側面図、図5は、図4中V部の拡大断面図である。
【0036】
図4に示すように、本実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤー1Aは、第1実施形態と同様に、液体タンク10を、ヒータ6の外周を囲繞した耐熱円筒板6cと筒状外郭4との間の上側空間部Sで、空気吹出口3bの近傍に配置し、送風路3の空気流AF中に液体タンク10を設置してある。そして、送風路3内に露出する液体タンク10の上流側側壁10aと下流側側壁10bの所定部分をそれぞれ蒸気透過膜11,12で形成してある。
【0037】
ただし、本実施形態では、図5に示すように、下流側の蒸気透過膜12の少なくとも一部を、空気吹出口3bの近傍で送風路3の外方に露出させた点が、上記第1実施形態と相違している。
【0038】
すなわち、液体タンク10が筒状外郭4の取付穴4aから外方に突出する突出量を第1実施形態よりも大きくし、下流側側壁10bが筒状外郭4から外方に突出する部分に小開口部10dを形成して、その小開口部10dに下流側の蒸気透過膜12を取り付けて密閉してある。
【0039】
したがって、本実施形態にかかるヘアドライヤー1Aによれば、送風路3内に露出する上流側側壁10aと下流側側壁10bの所定部分をそれぞれ蒸気透過膜11,12で形成したので、第1実施形態と同様に空気流AFによって下流側の蒸気透過膜12から水を蒸気状態で放出できる。
【0040】
特に、本実施形態では下流側の蒸気透過膜12の少なくとも一部を、空気吹出口3bの近傍で送風路3の外方に露出させたので、その蒸気透過膜12から放出した蒸気を、空気吹出口3bから吹き出す送風Bで引き寄せて一緒に送出することができる。また、温風使用時には、下流側の蒸気透過膜12から放出した蒸気に対する熱風の影響を抑制できるため、温風であるか冷風であるかによらず液体噴霧状態をより安定化させることができる。
【0041】
また、本実施形態にあっても上流側の蒸気透過膜11の通過抵抗を、下流側の蒸気透過膜12の通過抵抗よりも小さくすることが好ましく、また、液体タンク10とヒータ6との間に遮熱部材13を介在させて、ヒータ6が液体タンク10を加熱するのを抑制することが好ましい。
【0042】
(第3実施形態)図6〜図8は本発明の第3実施形態を示しており、図6は、髪ケア装置としてのヘアアイロンの斜視図、図7は、ヘアアイロンの側面図、図8は、図7中VIII−VIII線に沿った断面図である。
【0043】
図6および図7に示すように、ヘアアイロン100は、一対の挟み部101,102を回動部103を中心として回動可能に連結して構成してあり、それら両挟み部101,102の対向面101a,102aには、それぞれアイロン板104,105を設けてある。そして、一方(図中上方)の挟み部101に設けたアイロン板104を図示省略したヒータによって加熱するようになっている。なお、100Sは電源スイッチである。
【0044】
したがって、ヘアアイロン100では、両方の挟み部101,102を開いた状態で、毛髪を一対のアイロン板104,105の間に配置し、その後、挟み部101,102を閉じて両アイロン板104,105間に毛髪を挟むことにより整髪することができる。
【0045】
ここで、本実施形態では、図8に示すように、一方の挟み部101に送風路となる空洞部106を形成し、その空洞部106の回動部103側端部に空気吸込口106aを形成するとともに、アイロン板104近傍の両側に空気吹出口106bを分岐して形成してある。
【0046】
そして、空洞部106内には、空気吸込口106a側近傍に送風ファン107を配置するとともに、空気吹出口106bの分岐部に液体タンク108を配置してあり、その液体タンク108の上流側側壁108aと下流側側壁108bの所定部分をそれぞれ蒸気透過膜110,111で形成してある。
【0047】
上記構成のヘアアイロン100では、送風ファン107の作動により空洞部106内に空気流AFが発生すると、その空気流AFは液体タンク108に衝突し、衝突した空気の一部は上流側の蒸気透過膜110を通過して液体タンク108に進入し、貯留された水が下流側の蒸気透過膜111から蒸気状態で放出される。
【0048】
そして、蒸気透過膜111から放出された蒸気は、空気吹出口106bから吹き出す送風Bに混入して加湿し、アイロン板104,105間に挟んだ毛髪を効率良く整髪(矯正)することができる。
【0049】
すなわち、本実施形態によっても第1実施形態と同様に、送風Bを加湿するにあたっては、空気流AF中に蒸気透過膜110,111を設けた液体タンク108を適宜に配置するだけでよく、装置全体の小型軽量化を達成できるとともに、より使い勝手の良いヘアアイロン100を得ることができる。
【0050】
また、本実施形態にあっても、上流側の蒸気透過膜110の通過抵抗を、下流側の蒸気透過膜111の通過抵抗よりも小さくすることが好ましい。
【0051】
(第4実施形態)図9および図10は本発明の第4実施形態を示しており、図9は、髪ケア装置としてのヘアブラシの斜視図、図10は、図9中X−X線に沿った断面図である。
【0052】
図9に示すように、ヘアブラシ200は、ブリスル群201を突設した胴部202と、この胴部202から突設するグリップ部203と、によって概ね構成してあり、図10に示すように、胴部202に送風路となる連続した空洞部204を形成してある。
【0053】
空洞部204は、グリップ部203の近傍に空気吸込口204aを形成するとともに、胴部202のブリスル群201を突設した中腹部に空気吹出口204bを形成してある。
【0054】
そして、空洞部204内には、空気吸込口204a側近傍に送風ファン205を配置するとともに、空気吹出口106bの近傍に液体タンク206を配置してあり、その液体タンク206の上流側側壁206aと下流側側壁206bの所定部分をそれぞれ蒸気透過膜210,211で形成してある。なお、200Sは電源スイッチであり、200Bはブラシ着脱釦である。
【0055】
上記構成のヘアブラシ200によれば、送風ファン205の作動により空洞部204内に空気流AFが発生すると、その空気流AFは液体タンク206に衝突し、衝突した空気の一部は上流側の蒸気透過膜210を通過して液体タンク206に進入し、貯留された水が下流側の蒸気透過膜211から蒸気状態で放出される。
【0056】
そして、蒸気透過膜211から放出した蒸気は、空気吹出口204bから吹き出す送風Bに混入して加湿し、ブリスル群201で梳かす毛髪を効率良く整髪することができる。
【0057】
これにより、第1実施形態と同様に送風Bを加湿するにあたって、空気流AF中に蒸気透過膜210,211を設けた液体タンク206を適宜に配置するだけでよく、装置全体の小型軽量化を達成できるとともに、より使い勝手の良いヘアブラシ200を得ることができる。
【0058】
また、本実施形態にあっても、上流側の蒸気透過膜210の通過抵抗を、下流側の蒸気透過膜211の通過抵抗よりも小さくすることが好ましい。
【0059】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態では液体タンク10,108,205に貯留する液体を水としたが、これに限ることなく他の液体、例えば、整髪料などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤーの送風路を断面した要部断面側面図である。
【図2】図1中II−II線に沿った断面図である。
【図3】図1中III部の拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアドライヤーの送風路を断面した要部断面側面図である。
【図5】図4中V部の拡大断面図である。
【図6】本発明の第3実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアアイロンの斜視図である。
【図7】本発明の第3実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアアイロンの側面図である。
【図8】図7中VIII−VIII線に沿った断面図である。
【図9】本発明の第4実施形態にかかる髪ケア装置としてのヘアブラシの斜視図である。
【図10】図9中X−X線に沿った断面図である。
【符号の説明】
【0061】
1,1A ヘアドライヤー(髪ケア装置)
2 送風ファン
3 送風路
3a 空気吸込口
3b 空気吹出口
10 液体タンク
10a 上流側側壁
10b 下流側側壁
11,12 蒸気透過膜
13 遮熱部材
100 ヘアアイロン(髪ケア装置)
106 空洞部(送風路)
106a 空気吸込口
106b 空気吹出口
107 送風ファン
108 液体タンク
108a 上流側側壁
108b 下流側側壁
110,111 蒸気透過膜
200 ヘアブラシ(髪ケア装置)
204 空洞部(送風路)
204a 空気吸込口
204b 空気吹出口
205 送風ファン
206 液体タンク
206a 上流側側壁
206b 下流側側壁
210,211 蒸気透過膜
AF 空気流
B 送風

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気吸込口から空気吹出口に至る送風路が形成され、前記送風路内に設置され前記空気吸込口から吸い込んだ空気を前記空気吹出口から吹き出すファンを備えた髪ケア装置において、
前記送風路内に少なくとも一部が露出する液体タンクを設置し、該液体タンクの送風路内に露出する上流側側壁と下流側側壁の所定部分を、それぞれ防水性かつ透湿性を有する蒸気透過膜で形成したことを特徴とする髪ケア装置。
【請求項2】
上流側の前記蒸気透過膜の通過抵抗を、下流側の前記蒸気透過膜の通過抵抗よりも小さくしたことを特徴とする請求項1に記載の髪ケア装置。
【請求項3】
前記送風路内を通過する送風を加温するヒータを備え、該ヒータと前記液体タンクとの間に遮熱部材を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の髪ケア装置。
【請求項4】
前記下流側の蒸気透過膜の少なくとも一部を送風路の外方に露出させたことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1つに記載の髪ケア装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−136549(P2009−136549A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317094(P2007−317094)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】