説明

黒毛和種の判定

【課題】黒毛和種であるか否かを判定できる判定方法及び判定キット、並びに、それらに有用なマイクロサテライト及びそれを増幅させるためのプライマー等を提供すること。
【解決手段】DIK5321、DIK5394、DIK8001、DIK8007、DIK8031、DIK8034、DIK8036、DIK8038、DIK8044、DIK8045、DIK8052、DIK8060、DIK8061、及びDIK8066から選択される2つのマイクロサテライトペア、あるいは、128H16.MS1、184A21.MS3、64A5.MS1、IDVGA-30、及びIDVGA-39から選択される2つのマイクロサテライトペアは、黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、又はヘレフォード種との判定に有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、肉や血液などの判定対象物が、黒毛和種であるかどうかを判定する判定方法及び判定キット、並びにその方法及びキットにおいて利用する新規マイクロサテライト、並びにそのマイクロサテライトを増幅させるためのプライマーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウシの品種の鑑別、特に、黒毛和種か否かについての鑑別に有用な遺伝子の多型マーカーの同定が行なわれている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、黒毛和種であるか否かの判定に有用なマイクロサテライトを用いた判別方法は未だ開発されていない。
【特許文献1】特開2005−27655号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、黒毛和種であるか否かを判定できる判定方法及び判定キット、並びに、それらに有用なマイクロサテライト及びそれを増幅させるためのプライマー等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意努力した結果、ウシ7番染色体上のマイクロサテライト(DIK5321(GenBank Accession No.AB166318)、DIK5394(GenBank Accession No.AB166375)、DIK8001、DIK8007、DIK8031、DIK8034、DIK8036、DIK8038、DIK8044、DIK8045、DIK8052、DIK8060、DIK8061、DIK8066)間及びウシ21番染色体上のマイクロサテライト(128H16.MS1、184A21.MS3、64A5.MS1、IDVGA-30(GenBank Accession No.X85049)、IDVGA-39(GenBank Accession No.X85054))間に連鎖不平衡が観察され、これを利用して、各マイクロサテライトのアリルを特定して各ハプロタイプを推定することにより、ウシの血液が黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、又はヘレフォード種とのうち、いずれのものであるかを判定することができること、さらに複数のハプロタイプを利用することにより、判定精度が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
本発明に係る判定方法は、黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する方法であって、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)の工程からなるグループから選ばれる2の工程を含む。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)のアリルを特定する工程
(f) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)のアリルを特定する工程
(g) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)のアリルを特定する工程
(h) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)のアリルを特定する工程
(i) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)のアリルを特定する工程
(j) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)のアリルを特定する工程
(k) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)のアリルを特定する工程
(l) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)のアリルを特定する工程
(m) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)のアリルを特定する工程
(n) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)のアリルを特定する工程
【0007】
また、本発明に係る判定方法は、黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する方法であって、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、及び(e)の工程からなるグループから選ばれる2の工程を含む。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)のアリルを特定する工程
【0008】
さらに、本発明に係る判定方法は、黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する方法であって、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)の工程からなるグループから選ばれる2の工程の組み合わせと、以下の(o)、(p)、(q)、(r)、及び(s)の工程からなるグループから選ばれる2の工程の組み合わせのうち、2つ以上の組み合わせを含む。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)のアリルを特定する工程
(f) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)のアリルを特定する工程
(g) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)のアリルを特定する工程
(h) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)のアリルを特定する工程
(i) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)のアリルを特定する工程
(j) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)のアリルを特定する工程
(k) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)のアリルを特定する工程
(l) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)のアリルを特定する工程
(m) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)のアリルを特定する工程
(n) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)のアリルを特定する工程
(o) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)のアリルを特定する工程
(p) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)のアリルを特定する工程
(q) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)のアリルを特定する工程
(r) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)のアリルを特定する工程
(s) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)のアリルを特定する工程
【0009】
上述の判定方法は、例えば、判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、マイクロサテライトを増幅させるプライマー対を用いてPCR法を行い、増幅された断片の長さを測定してマイクロサテライトのアリルを特定してもよい。
【0010】
なお、上述の判定方法は、例えば、前記選ばれた工程の組み合わせにおいて特定される2つのマイクロサテライトのアリルからなるハプロタイプに関する、あらかじめ得られた頻度情報を用いて、黒毛和種である事後確率を算出し、あらかじめ定めた閾値と比較する工程をさらに含んでもよい。
【0011】
本発明に係るマイクロサテライトは、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)などである。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)
(f) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)
(g) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)
(h) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)
(i) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)
(j) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)
(k) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)
(l) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)
【0012】
また、本発明に係るマイクロサテライトは、以下の(a)、(b)、(c)などである。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)
【0013】
本発明に係る判定キットは、黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定するものであって、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)のプライマー対からなるグループから選ばれる2のプライマー対を含む。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)を増幅させるプライマー対
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)を増幅させるプライマー対
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)を増幅させるプライマー対
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)を増幅させるプライマー対
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)を増幅させるプライマー対
(f) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)を増幅させるプライマー対
(g) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)を増幅させるプライマー対
(h) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)を増幅させるプライマー対
(i) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)を増幅させるプライマー対
(j) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)を増幅させるプライマー対
(k) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)を増幅させるプライマー対
(l) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)を増幅させるプライマー対
(m) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)を増幅させるプライマー対
(n) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)を増幅させるプライマー対
【0014】
また、本発明に係る判定キットは、黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定するものであって、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、及び(e)のプライマー対からなるグループから選ばれる2のプライマー対を含む。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)を増幅させるプライマー対
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)を増幅させるプライマー対
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)を増幅させるプライマー対
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)を増幅させるプライマー対
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)を増幅させるプライマー対
【0015】
さらに、本発明に係る判定キットは、黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定するものであって、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)のプライマー対からなるグループから選ばれる2のプライマー対の組み合わせと、以下の(o)、(p)、(q)、(r)、及び(s)のプライマー対からなるグループから選ばれる2のプライマー対の組み合わせのうち、2つ以上の組み合わせを含む。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)を増幅させるプライマー対
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)を増幅させるプライマー対
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)を増幅させるプライマー対
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)を増幅させるプライマー対
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)を増幅させるプライマー対
(f) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)を増幅させるプライマー対
(g) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)を増幅させるプライマー対
(h) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)を増幅させるプライマー対
(i) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)を増幅させるプライマー対
(j) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)を増幅させるプライマー対
(k) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)を増幅させるプライマー対
(l) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)を増幅させるプライマー対
(m) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)を増幅させるプライマー対
(n) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)を増幅させるプライマー対
(o) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)を増幅させるプライマー対
(p) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)を増幅させるプライマー対
(q) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)を増幅させるプライマー対
(r) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)を増幅させるプライマー対
(s) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)を増幅させるプライマー対
【0016】
本発明に係るプライマーは、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、(l)などである。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)を増幅させるためのプライマー
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)を増幅させるためのプライマー
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)を増幅させるためのプライマー
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)を増幅させるためのプライマー
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)を増幅させるためのプライマー
(f) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)を増幅させるためのプライマー
(g) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)を増幅させるためのプライマー
(h) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)を増幅させるためのプライマー
(i) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)を増幅させるためのプライマー
(j) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)を増幅させるためのプライマー
(k) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)を増幅させるためのプライマー
(l) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)を増幅させるためのプライマー
【0017】
また、本発明に係るプライマーは、以下の(a)、(b)、(c)などである。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)を増幅させるためのプライマー
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)を増幅させるためのプライマー
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)を増幅させるためのプライマー
【0018】
本発明に係る黒毛和種と未知の種との判定方法は、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)の工程からなるグループから選ばれる2の工程を含む。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)のアリルを特定する工程
(f) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)のアリルを特定する工程
(g) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)のアリルを特定する工程
(h) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)のアリルを特定する工程
(i) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)のアリルを特定する工程
(j) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)のアリルを特定する工程
(k) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)のアリルを特定する工程
(l) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)のアリルを特定する工程
(m) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)のアリルを特定する工程
(n) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)のアリルを特定する工程
【0019】
また、本発明に係る黒毛和種と未知の種との判定方法は、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、及び(e)の工程からなるグループから選ばれる2の工程を含む。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)のアリルを特定する工程
【0020】
さらに、本発明に係る黒毛和種と未知の種との判定方法は、以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)の工程からなるグループから選ばれる2の工程の組み合わせと、以下の(o)、(p)、(q)、(r)、及び(s)の工程からなるグループから選ばれる2の工程の組み合わせのうち、2つ以上の組み合わせを含む。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)のアリルを特定する工程
(f) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)のアリルを特定する工程
(g) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)のアリルを特定する工程
(h) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)のアリルを特定する工程
(i) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)のアリルを特定する工程
(j) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)のアリルを特定する工程
(k) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)のアリルを特定する工程
(l) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)のアリルを特定する工程
(m) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)のアリルを特定する工程
(n) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)のアリルを特定する工程
(o) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)のアリルを特定する工程
(p) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)のアリルを特定する工程
(q) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)のアリルを特定する工程
(r) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)のアリルを特定する工程
(s) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)のアリルを特定する工程
【0021】
上述の判定方法は、例えば、判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、マイクロサテライトを増幅させるプライマー対を用いてPCR法を行い、増幅された断片の長さを測定してマイクロサテライトのアリルを特定してもよい。
【0022】
なお、上述の判定方法は、前記未知の種において、前記選ばれた工程の組み合わせにおいて特定される2つのマイクロサテライトのアリルからなるハプロタイプの頻度情報を得る工程をさらに含んでもよい。また、前記ハプロタイプの頻度情報を用いて、黒毛和種である事後確率を算出し、あらかじめ定めた閾値と比較する工程をさらに含んでもよい。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、黒毛和種であるか否かを判定できる判定方法及び判定キット、並びに、それらに有用なマイクロサテライト及びそれを増幅させるためのプライマー等を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を、実施例を挙げながら詳細に説明する。実施の形態及び実施例に特に説明がない場合には、J. Sambrook, E. F. Fritsch & T. Maniatis (Ed.), Molecular cloning, a laboratory manual (3rd edition), Cold Spring Harbor Press, Cold Spring Harbor, New York (2001); F. M. Ausubel, R. Brent, R. E. Kingston, D. D. Moore, J.G. Seidman, J. A. Smith, K. Struhl (Ed.), Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons Ltd.などの標準的なプロトコール集に記載の方法、あるいはそれを修飾したり、改変した方法を用いる。また、市販の試薬キットや測定装置を用いている場合には、特に説明が無い場合、それらに添付のプロトコールを用いる。
【0025】
なお、本発明の目的、特徴、利点、及びそのアイデアは、本明細書の記載により、当業者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば、容易に本発明を再現できる。以下に記載された発明の実施の形態及び具体的な実施例などは、本発明の好ましい実施態様を示すものであり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をそれらに限定するものではない。本明細書で開示されている本発明の意図並びに範囲内で、本明細書の記載に基づき、様々な改変並びに修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
【0026】
==マイクロサテライトにおけるアリルの決定方法==
ウシのゲノムDNAにおいて、DIK5321、DIK5394、DIK8001、DIK8007、DIK8031、DIK8034、DIK8036、DIK8038、DIK8044、DIK8045、DIK8052、DIK8060、DIK8061、DIK8066などのウシ7番染色体上のマイクロサテライトから任意の2つを選択し、あるいは、128H16.MS1、184A21.MS3、64A5.MS1、IDVGA-30、IDVGA-39などのウシ21番染色体上のマイクロサテライトから任意の2つを選択し、それぞれのアリルを決定する方法を記載する。
【0027】
まず、ウシの判定対象物からゲノムDNAを単離する。判定対象物は、肉、血液、組織、器官、その他、加工食品など、ゲノムDNAを単離できるものであれば何でもよい。なお、判定対象物からのウシのゲノムDNAの単離(抽出)は、常法(例えば、フェノール抽出法、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)法、アルカリSDS法など)により行うことができる。
【0028】
上記マイクロサテライトは、以下の図1及び図2に示したプライマーを用い、ウシゲノムDNAを鋳型として増幅させたDNA断片に含まれる繰り返し配列として定義される。
【0029】
各マイクロサテライトは、例えば、そのマイクロサテライトを含む領域をPCRにより特異的に増幅させることができるプライマー対を用いて増幅させ、増幅断片の長さ又は塩基配列などを解析することにより調べることができる。なお、DIK5321、DIK5394、DIK8001、DIK8007、DIK8031、DIK8034、DIK8036、DIK8038、DIK8044、DIK8045、DIK8052、DIK8060、DIK8061、DIK8066、128H16.MS1、184A21.MS3、64A5.MS1、IDVGA-30、IDVGA-39などのマイクロサテライトを含む領域としては、配列番号39〜57に示される塩基配列からなるDNAをそれぞれ例示することができるが、これらに限定されるものではなく、上記繰り返し配列を含むものであれば何でもよい。また、上記プライマー対は、マイクロサテライトを挟んで、当該マイクロサテライトを増幅させられるものであれば何でもよいが、特に、図1及び図2に示したプライマー対が好ましい。
【0030】
PCRによって増幅させた断片の長さは、例えば、アガロースゲルやポリアクリルアミドゲルなどを用いた電気泳動法、DNAシークエンシング法、サザンハイブリダイゼーション法、SSCP(Single Strand Conformation Polymorphism)法などの既知の方法に準じて測定することができる。また、増幅断片の塩基配列の解析は、例えば、DNAシークエンサーなどの既存の装置を用いて行うことができる。こうして測定された長さにより、アリルが決定される。
【0031】
==ウシ品種の判定方法==
まず、予め、黒毛和種集団、及び、ホルスタイン種集団、アンガス種集団、又はヘレフォード種集団に属する多数のウシを用いて、上記のようにして各マイクロサテライトにおけるアリルの頻度を決定し、マイクロサテライトペアより成る各ハプロタイプの頻度をEMアルゴリズムで推定しておく。黒毛和種集団に対して判別する相手の種が上記以外の場合であっても、予め、その種の中で、以下の計算に使用するハプロタイプの頻度を求めておくことにより、同様にして特定の個体が黒毛和種かどうかを判別することができる。
【0032】
ここで、例えば、いずれかの品種においては高い頻度で観察され、もう一方の品種においては全く観察されないような排他的なハプロタイプの場合、判定対象のゲノムDNAが、そのハプロタイプに属するアリルのみを有していれば、その個体の品種は、そのハプロタイプが観察される方の品種であると判定できる。
【0033】
しかし、アリルが複数検出された場合などでは、以下の統計処理を行って、判定対象のウシ品種を容易に判定できる。
【0034】
(1)黒毛和種、及び、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種の判別方法(1つのハプロタイプを用いる場合)
本実施の形態においては、黒毛和種及びホルスタイン種の判別方法を例に挙げて説明する。
【0035】
まず、判定対象のウシが黒毛和種またはホルスタイン種であることがわかっている場合、同様に、用いるマイクロサテイトペア(A、B)における遺伝子型を決定し、ここではA、A,B,Bが得られたとする。上述のように推定したハプロタイプ頻度の情報に基づいて、判別対象物が黒毛和種である事後確率Pを、以下の条件付き確率の式(式(1)及び式(2))より算出する。
【数1】

【0036】
その後、上記事後確率Pの分布により、ホルスタイン種の頻度がほぼ「0」となり、かつ、黒毛和種の頻度がほぼ「0」となるように設定した閾値と、算出した事後確率Pとを比較し、Pの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定し、Pの値がθ未満である場合にホルスタイン種と判定する。なお、黒毛和種と、アンガス種又はヘレフォード種との判別についても上述の方法と同様にして行うことができる。
【0037】
(2)黒毛和種、及び、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種の判別方法(2つのハプロタイプを用いる場合)
本実施の形態においては、黒毛和種及びホルスタイン種の判別方法を例に挙げて説明する。
【0038】
また、本実施の形態においては、ハプロタイプを形成するマイクロサテライトペアを2組用いて、判定対象物が黒毛和種であるか、あるいは、ホルスタイン種であるかを判定する方法を述べる。2組のマイクロサテライトペアを用いることにより、より正確な品種判定が可能になる。
【0039】
上記(1)において選択したマイクロサテライトペア(A、B)とは異なるマイクロサテライトペア(C、D)をウシ7番染色体あるいはウシ21番染色体から選択し、上記と同様にして、遺伝子型C、C,D,Dをそれぞれ決定する。次に、上述のハプロタイプ頻度情報に基づいて、判別対象物が黒毛和種である事後確率Pを、以下の条件付き確率の式(式(3)及び式(4))より算出する。
【数2】

【0040】
その後、「ハプロタイプ頻度情報を利用した黒毛和種である事後確率」P2を上述の閾値θと比較し、P2の値がθ以上である場合に黒毛和種と判定する。なお、黒毛和種と、アンガス種又はヘレフォード種との判別についても上述の方法と同様にして行うことができる。
【0041】
(3)黒毛和種及びF1(黒毛和種×ホルスタイン種)の判別方法(1つのハプロタイプを用いる場合)
ここでは、黒毛和種及び黒毛和種×ホルスタイン種のF1を判別する方法を記述する。
【0042】
上記(1)と同様に、ハプロタイプを形成するマイクロサテライトペア(A、B)における遺伝子型を決定し、ここではA、A,B,Bが得られたとする。次に、上述のように推定したハプロタイプ頻度情報に基づいて、判別対象物が黒毛和種である事後確率P1ABを、以下の条件付き確率の式(式(5)及び式(6))より算出する。
【数3】

【0043】
その後、「ハプロタイプ頻度情報を利用した黒毛和種である事後確率」P1ABを上述の閾値θと比較し、P1ABの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定する。
【0044】
(4)黒毛和種及びF1(黒毛和種×ホルスタイン種)の判別方法(2つのハプロタイプを用いる場合)
ここでは、ハプロタイプを形成するマイクロサテライトペアを2組用いて、判定対象物が黒毛和種であるか、あるいは、F1交雑種であるかを判定する方法を述べる。2組のマイクロサテライトペアを用いることにより、より正確な品種判定が可能になる。
【0045】
上記(3)において選択したマイクロサテライトペア(A、B)とは異なるマイクロサテライトペア(C、D)をウシ7番染色体あるいはウシ21番染色体から選択し、上記と同様にして、遺伝子型C、C,D,Dをそれぞれ決定する。次に、上述のハプロタイプ頻度情報に基づいて、判別対象物が黒毛和種である事後確率P1ABCDを、以下の条件付き確率の式(式(7)及び式(8))より算出する。
【数4】

【0046】
その後、「ハプロタイプ頻度情報を利用した黒毛和種である事後確率」P1ABCDを上述の閾値θと比較し、P1ABCDの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定する。
【0047】
(5)黒毛和種及びF1(黒毛和種×ホルスタイン種)の判別方法(3つのハプロタイプを用いる場合)
ここでは、3組のマイクロサテライトペアを用いて、判定対象物が黒毛和種であるか、あるいは、F1交雑種であるかを判定する方法を述べる。3組のマイクロサテライトを用いることにより、さらに正確な品種判定が可能になる。
【0048】
上記(3)及び(4)において選択したマイクロサテライト(A、B及びC、D)とは異なるマイクロサテライトペア(E、F)をウシ7番染色体あるいはウシ21番染色体から選択し、上記と同様にして、遺伝子型E、E,F,Fをそれぞれ決定する。次に、上述のハプロタイプ頻度情報に基づいて、判別対象物が黒毛和種である事後確率P1ABCDEFを、上述と同様に、以下の条件付き確率の式(式(9)及び式(10))より算出する。
【数5】

【0049】
その後、「ハプロタイプ頻度情報を利用した黒毛和種である事後確率」P1ABCDEFを上述の閾値θと比較し、P1ABCDEFの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定する。
【0050】
なお、以上のような判定方法を組み合わせることにより、種が未知の判定対象物が黒毛和種のものであるかどうかを判定することが可能となる。
【0051】
==判定キット==
本発明に係る判定キットは、上述の品種の判定において用いられる2以上のマイクロサテライトを特定するために使用する2以上のプライマー対(例えば、図1及び図2に示したプライマー対など)を含むものであればどのようなものでもよく、その他、PCRを行うための試薬(例えば、dNTP、PCR緩衝液、適当なDNAポリメラーゼなど)、判定対象物からウシのゲノムDNAを単離(抽出)するための試薬(例えば、プロテインキナーゼ、抽出・沈殿用溶媒など)、マイクロサテライトを特定するための試薬(例えば、アガロースゲル、ポリアクリルアミドゲル)などを含んでもよい。
【実施例】
【0052】
以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、これらの実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
【0053】
[実施例1]ハプロタイプ頻度の推定
自動核酸分離装置NA-1000(クラボウ社製)を用いて、黒毛和種個体192頭(半きょうだいを最大10頭まで含む)、ホルスタイン種個体95頭(半きょうだいを含まない)、アンガス種個体51頭(半きょうだいを含まない)、あるいは、ヘレフォード種個体45頭(半きょうだいを最大2頭まで含む)の各血液からゲノムDNAをそれぞれ調製した。調製したゲノムDNA(20ng)を鋳型とし、図1及び図2に示す所定のプライマー対(各6.25mM)、Tris-HCl(pH 8.3;10mM)、KCl(50mM)、MgCl2(1.5mM)、dATP(0.21mM)、dCTP(0.21mM)、dGTP(0.21mM)、dTTP(0.21mM)、Taqポリメラーゼ(0.375unit)、及び滅菌蒸留水(適量)を混合し(総反応液量15μl)、同表に示す反応条件でGeneAmp PCR System 9700(Applied Biosystems社製)によりPCRを行った。得られた各PCR増幅断片の長さを3700 DNA Analyzer(Applied Biosystems社製)により測定し、各マイクロサテライトにおけるアリル頻度を求めた。
【0054】
こうして得られた各マイクロサテライトに対する各アリルの頻度情報に基づいて、図1及び図2に示す任意の2つのマイクロサテライトの連鎖不平衡係数を計算したところ、図1及び図2に示すマイクロサテライトが、それぞれハプロタイプブロックを形成していることが明らかになった。
【0055】
そこで、以下の実施例では、図1及び図2に示す任意のマイクロサテライトペアを用いた、黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する方法の例を記述する。そのため、予め、上記アリル頻度を用い、ハプロタイプ頻度を、EMアルゴリズム(Expectation Maximization Algorithm)法(A. Dempster, N. Laird and D. Rubin, "Maximum likelihood from incomplete data via the EM algorithm," J. Roy. Statist. Soc. B, Vol. 39, pp. 1-38, 1977.)により推定した。
【0056】
ここで、EMアルゴリズムとは、情報の欠損を含む観測データについて最尤推定を行うときに一般的に用いられる計算アルゴリズムを意味する。尤度最大化と尤度の評価の2ステップを反復することにより最尤推定値を得ることができる。
【0057】
ハプロタイプ頻度推定の際には、個体によっては2つのハプロタイプの組み合わせ(ディプロタイプ)が不明なことが「情報の欠損」に相当する。以下、マイクロサテライトペアにおけるハプロタイプ頻度推定法を示す。
【0058】
マイクロサテライトA及びBにはアリルがそれぞれ2種類、すなわちA1、A2、B1、B2が存在するものとする。
【0059】
ある個体が取り得る遺伝子型の組み合わせは9通り(A1A1B1B1、A1A1B1B2、A1A1B2B2、A1A2B1B1、A1A2B1B2、A1A2B2B2、A2A2B1B1、A2A2B1B2、A2A2B2B2)である。
【0060】
個体が取り得るハプロタイプは4通り(A1B1、A1B2、A2B1、A2B2)である。
【0061】
ある集団においてマイクロサテライトの型を検査して、上述の遺伝子型を有する個体頭数が判明したとする。
【0062】
ある個体がA1A2B1B2以外の遺伝子型を有するとき、その個体が有するディプロタイプが確定する。たとえば遺伝子型A1A1B1B2を有する個体は必ずハプロタイプA1B1とA1B2を有する。個体が遺伝子型A1A2B1B2を有するとき、ディプロタイプはA1B1/A2B2とA1B2/A2B1との2通りの可能性があり確定できない。そのため集団における上記4種類のハプロタイプ頻度も確定できない。
【0063】
そこで、例えば、集団内で遺伝子型A1A1B1B1を有する個体頭数をnA1A1B1B1と表現し、また、集団内におけるハプロタイプA1B1の頻度をfA1B1と表現し、さらに、反復計算を行うためのハプロタイプA1B1の頻度の初期値をgA1B1と表現し、仮の値としてgA1B1,gA1B2,gA2B1,gA2B2を0.25とし、集団の個体頭数を N として、4種類のハプロタイプ頻度fA1B1, fA1B2, fA2B1, fA2B2の最尤推定値を以下の式(11)〜(14)により算出する。その後、得られたfA1B1, fA1B2, fA2B1, fA2B2をふたたびgA1B1, gA1B2, gA2B1, gA2B2として採用し、fA1B1, fA1B2, fA2B1, fA2B2の計算結果が一定の値に収束するまで計算を反復する。
【数6】

【0064】
以下、DIK5394とDIK8036とのマイクロサテライトペアを用いた場合を例に挙げて、ホルスタイン種集団95頭におけるハプロタイプ頻度を推定した結果を示す。
【0065】
DIK5394は155, 157の2種類のアリルが観測され、DIK8036は182, 198, 212, 218の4種類のアリルが観測された。個体は30通りの遺伝子型の組み合わせを取り得るが、それぞれ表1に示す頭数だけ観測された。
【表1】

【0066】
次に、DIK5394とDIK8036とのマイクロサテライトペアが取り得る8種類のハプロタイプの頻度を、上述の方法を用いてgAiBjに適当な初期値を与え、値が収束するまで反復計算を行い、推定した(表2)。
【表2】

【0067】
なお、各マイクロサテライトペア(DIK5321、DIK5394、DIK8001、DIK8007、DIK8031、DIK8034、DIK8036、DIK8038、DIK8044、DIK8045、DIK8052、DIK8060、DIK8061、及びDIK8066からなるグループから選ばれるマイクロサテライトから2つを任意に選択したマイクロサテライトペア、あるいは、128H16.MS1、184A21.MS3、64A5.MS1、IDVGA-30、及びIDVGA-39からなるグループから選ばれるマイクロサテライトから2つを任意に選択したマイクロサテライトペア)を用いた場合の、黒毛和種集団、ホルスタイン種集団、アンガス種集団、ヘレフォード種集団におけるハプロタイプ頻度を、上述の方法と同様に推定した結果を図3〜図103に示す。
【0068】
[実施例2]黒毛和種と、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種との判別
本実施例では、上記任意の2つのマイクロサテライトを用いて、判定対象物が黒毛和種であるか、あるいは、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種であるかを判定した。
【0069】
実施の形態「ウシ品種の判定方法(1)黒毛和種、及び、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種の判別方法(1つのハプロタイプを用いる場合)」に記載した方法を用い、実施例1で用いた個体を対象にし、黒毛和種と、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種との判別を行なった。マーカーとしてのマイクロサテライトペア(ハプロタイプ)は、図104〜図106に示したものを用い、PCRには図1及び図2に記載のプライマーを用い、実施例1と同様に、マイクロサテライトペアにおけるアリルを決定した。
【0070】
なお、各マイクロサテライトペアの推定頻度情報は、図3〜図103に示したものを用いた。閾値θ=0.2と設定し、各マイクロサテライトペアに対して算出した事後確率Pとを比較し、Pの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定し、Pの値がθ未満である場合にホルスタイン種と判定した。
【0071】
判定の結果、図104〜図106に示すように、ウシ7番染色体におけるDIK5321、DIK5394、DIK8001、DIK8007、DIK8031、DIK8034、DIK8036、DIK8038、DIK8044、DIK8045、DIK8052、DIK8060、DIK8061、及びDIK8066からなるグループから選ばれる2つのマイクロサテライト、あるいは、ウシ21番染色体における128H16.MS1、184A21.MS3、64A5.MS1、IDVGA-30、及びIDVGA-39からなるグループから選ばれる2つのマイクロサテライトを用いることにより、65.2%以上の確率で黒毛和種とホルスタイン種との品種を、82.1%以上の確率で黒毛和種とアンガス種との品種を、84.1%以上の確率で黒毛和種とヘレフォード種との品種をそれぞれ正しく判別することができることがわかった。
【0072】
[実施例3]黒毛和種と、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種との判別
本実施例では、2組のマイクロサテライトペアを用いて、判定対象物が黒毛和種であるか、あるいは、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種であるかを判定した。
【0073】
実施の形態「ウシ品種の判定方法(2)黒毛和種、及び、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種の判別方法(2つのハプロタイプを用いる場合)」に記載した方法を用い、実施例1で用いた個体を対象にし、黒毛和種と、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種との判別を行なった。マーカーとしては、任意の2組のマイクロサテライトペア(ハプロタイプ)を用い、PCRには図1及び図2に記載のプライマーを用い、実施例1と同様に、マイクロサテライトペアにおけるアリルを決定した。
【0074】
なお、各マイクロサテライトペアの推定頻度情報は、図3〜図103に示したものを用いた。閾値θ=0.2と設定し、各マイクロサテライトペアに対して算出した事後確率Pとを比較し、Pの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定し、Pの値がθ未満である場合にホルスタイン種と判定した。図107〜図109に、黒毛和種と、ホルスタイン種、アンガス種、又はヘレフォード種との判定精度が、最も優れていたものの一部と、最も低い30個のデータをそれぞれ示す。
【0075】
判定の結果、図107〜図109に示すように、ウシ7番染色体におけるDIK5321、DIK5394、DIK8001、DIK8007、DIK8031、DIK8034、DIK8036、DIK8038、DIK8044、DIK8045、DIK8052、DIK8060、DIK8061、及びDIK8066からなるグループから選ばれる2つのマイクロサテライトの組み合わせと、ウシ21番染色体における128H16.MS1、184A21.MS3、64A5.MS1、IDVGA-30、及びIDVGA-39からなるグループから選ばれる2つのマイクロサテライトの組み合わせのうち、2つの組み合わせを用いることにより、70.2%以上の確率で黒毛和種とホルスタイン種との品種を、78.4%以上の確率で黒毛和種とアンガス種との品種を、85.5%以上の確率で黒毛和種とヘレフォード種との品種をそれぞれ正しく判別することができることがわかった。また、特定の2組のマイクロサテライトを用いることにより、より正確な品種判定が可能となることがわかった。
【0076】
[実施例4]黒毛和種とF1(黒毛和種×ホルスタイン種)との判別
本実施例では、上記任意の2つのマイクロサテライトを用いて、判定対象物が黒毛和種であるか、あるいは、黒毛和種×ホルスタイン種のF1交雑種であるかを判定した。
【0077】
実施の形態「ウシ品種の判定方法(3)黒毛和種及びF1(黒毛和種×ホルスタイン種)の判別方法(1つのハプロタイプを用いる場合)」に記載した方法を用い、黒毛和種個体192頭(半きょうだいを最大10頭まで含む)及びF1個体96頭(半きょうだいを最大5頭含む)を対象にし、黒毛和種とF1交雑種との判別を行なった。マーカーとしてのマイクロサテライトペア(ハプロタイプ)は、図110に示したものを用い、PCRには図1及び図2に記載のプライマーを用い、実施例1と同様に、マイクロサテライトペアにおけるアリルを決定した。
【0078】
なお、各マイクロサテライトペアの推定頻度情報は、図3〜図103に示した黒毛和種とホルスタイン種とにおけるハプロタイプの出現頻度情報を用いた。閾値θ=0.2と設定し、各マイクロサテライトペアに対して算出した事後確率P1ABとを比較し、P1ABの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定し、P1ABの値がθ未満である場合にF1交雑種と判定した。
【0079】
判定の結果、図110に示すように、ウシ7番染色体におけるDIK5321、DIK5394、DIK8001、DIK8007、DIK8031、DIK8034、DIK8036、DIK8038、DIK8044、DIK8045、DIK8052、DIK8060、DIK8061、及びDIK8066からなるグループから選ばれる2つのマイクロサテライト、あるいは、ウシ21番染色体における128H16.MS1、184A21.MS3、64A5.MS1、IDVGA-30、及びIDVGA-39からなるグループから選ばれる2つのマイクロサテライトを用いることにより、65.9%以上の確率で黒毛和種を正しく判別できた。
【0080】
[実施例5]黒毛和種とF1(黒毛和種×ホルスタイン種)との判別
本実施例では、2組のマイクロサテライトペアを用いて、判定対象物が黒毛和種であるか、あるいは、F1交雑種であるかを判定した。
【0081】
実施の形態「ウシ品種の判定方法(4)黒毛和種及びF1(黒毛和種×ホルスタイン種)の判別方法(2つのハプロタイプを用いる場合)」に記載した方法を用い、実施例4で用いた288個体を対象にし、黒毛和種とF1交雑種との判別を行なった。マーカーとしては、任意の2組のマイクロサテライトペア(ハプロタイプ)を用い、PCRには図1及び図2に記載のプライマーを用い、実施例1と同様に、マイクロサテライトペアにおけるアリルを決定した。
【0082】
なお、各マイクロサテライトペアの推定頻度情報は、図3〜図103に示した黒毛和種とホルスタイン種とにおけるハプロタイプの出現頻度情報を用いた。閾値θ=0.2と設定し、各マイクロサテライトペアに対して算出した事後確率P1ABCDとを比較し、P1ABCDの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定し、P1ABCDの値がθ未満である場合にF1交雑種と判定した。図111に、黒毛和種とF1交雑種との判定精度が、最も高い17個のデータと、最も低い29個のデータをそれぞれ示す。
【0083】
判定の結果、図111に示すように、2組のマイクロサテライトペアを用いることにより、64.6%以上の確率で黒毛和種を正しく判別できることがわかった。また、特定の2組のマイクロサテライトを用いることにより、より正確な品種判定が可能となることがわかった。
【0084】
[実施例6]黒毛和種とF1(黒毛和種×ホルスタイン種)との判別
本実施例では、3組のマイクロサテライトペアを用いて、判定対象物が黒毛和種であるか、あるいは、F1交雑種であるかを判定した。
【0085】
実施の形態「ウシ品種の判定方法(5)黒毛和種及びF1(黒毛和種×ホルスタイン種)の判別方法(3つのハプロタイプを用いる場合)」に記載した方法を用い、実施例4で用いた288個体を対象にし、黒毛和種とF1交雑種との判別を行なった。マーカーとしては、任意の3組のマイクロサテライトペア(ハプロタイプ)を用い、PCRには図1及び図2に記載のプライマーを用い、実施例1と同様に、マイクロサテライトペアにおけるアリルを決定した。
【0086】
なお、各マイクロサテライトペアの推定頻度情報は、図3〜図103に示した黒毛和種とホルスタイン種とにおけるハプロタイプの出現頻度情報を用いた。閾値θ=0.2と設定し、各マイクロサテライトペアに対して算出した事後確率P1ABCDEFとを比較し、P1ABCDEFの値がθ以上である場合に黒毛和種と判定し、P1ABCDEFの値がθ未満である場合にF1交雑種と判定した。図112に、黒毛和種とF1交雑種との判定精度が最も高い8個のデータを示す。
【0087】
判定の結果、3組のマイクロサテライトペアを用いることにより、より高い確率で黒毛和種を正しく判別できることがわかった。また、図112に示す各3組のマイクロサテライトペアを用いることにより、100%で黒毛和種とF1交雑種とを判別できることがわかった。
【0088】
以上のことから、用いるマイクロサテライトペアの数を増やすほど、黒毛和種とF1交雑種との品種判別をより精度よく行うことができることが明らかになった。従って、上記ハプロタイプのうち、利用するハプロタイプの数は、1つ以上であれば特に限定されることなく、数を増やすほど、より良い結果を得られることになる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の一実施形態において、ウシ7番染色体上のマイクロサテライトのPCR反応条件及び使用したプライマー対を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態において、ウシ21番染色体上のマイクロサテライトをPCR反応条件及び使用したプライマー対を示す図である。
【図3】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5321とDIK8034とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図4】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5321とDIK8036とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図5】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5321とDIK8038とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図6−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5321とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図6−2】図6−1の続きを示す図である。
【図7】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5321とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図8】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5321とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図9−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5321とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図9−2】図9−1の続きを示す図である。
【図10】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5321とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図11】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK5321とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図12】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8031とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図13】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8034とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図14】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8036とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図15】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8038とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図16】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図17】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図18】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図19】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図20】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図21】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK5394とDIK8066とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図22】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK5321とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図23】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK5394とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図24】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8007とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図25】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8031とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図26】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8034とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図27】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8036とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図28】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8038とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図29】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図30】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図31】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図32】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図33】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図34】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8001とDIK8066とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図35】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK5321とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図36】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK5394とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図37】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8031とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図38】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8034とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図39】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8036とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図40】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8038とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図41−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図41−2】図41−1の続きを示す図である。
【図42】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図43】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図44−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図44−2】図44−1の続きを示す図である。
【図45】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図46】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8007とDIK8066とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図47】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK5321とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図48】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK8034とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図49】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK8036とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図50】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK8038とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図51−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図51−2】図51−1の続きを示す図である。
【図52】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図53】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図54−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図54−2】図54−1の続きを示す図である。
【図55】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8031とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図56】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8034とDIK8036とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図57】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8034とDIK8038とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図58−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8034とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図58−2】図58−1の続きを示す図である。
【図59−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8034とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図59−2】図59−1の続きを示す図である。
【図60】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8034とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図61−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8034とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図61−2】図61−1の続きを示す図である。
【図62】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8034とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図63】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8036とDIK8038とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図64−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8036とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図64−2】図64−1の続きを示す図である。
【図65】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8036とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図66】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8036とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図67】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8036とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図68】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8036とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図69】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8038とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図70】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8038とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図71】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8038とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図72】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8038とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図73】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8038とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図74−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8044とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図74−2】図74−1の続きを示す図である。
【図75−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8044とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図75−2】図75−1の続きを示す図である。
【図76−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8044とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図76−2】図76−1の続きを示す図である。
【図77−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8044とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図77−2】図77−1の続きを示す図である。
【図78】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8045とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図79−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8045とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図79−2】図79−1の続きを示す図である。
【図80】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8045とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図81−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8060とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図81−2】図81−1の続きを示す図である。
【図82】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8060とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図83】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8061とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図84】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK5321とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図85】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8031とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図86】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8034とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図87】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8036とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図88】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8038とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図89−1】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8044とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図89−2】図89−1の続きを示す図である。
【図90】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8045とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図91】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8052とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図92】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8060とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図93】本発明の一実施例において、ウシ7番染色体上のDIK8066とDIK8061とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図94】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上の184A21.MS3と128H16.MS1とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図95】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上の184A21.MS3と64A5.MS1とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図96−1】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上の184A21.MS3とIDVGA-30とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図96−2】図96−1の続きを示す図である。
【図96−3】図96−2の続きを示す図である。
【図97−1】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上の64A5.MS1と128H16.MS1とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図97−2】図97−1の続きを示す図である。
【図98−1】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上の64A5.MS1とIDVGA-30とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図98−2】図98−1の続きを示す図である。
【図98−3】図98−2の続きを示す図である。
【図99−1】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上のIDVGA-30と128H16.MS1とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図99−2】図99−1の続きを示す図である。
【図100】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上のIDVGA-39と128H16.MS1とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図101】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上のIDVGA-39と184A21.MS3とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図102】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上のIDVGA-39と64A5.MS1とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図103−1】本発明の一実施例において、ウシ21番染色体上のIDVGA-39とIDVGA-30とのマイクロサテライトペアによるハプロタイプ及び各品種におけるハプロタイプの出現頻度情報を示す図である。
【図103−2】図103−1の続きを示す図である。
【図104】本発明の一実施例において、各マイクロサテライトペアによる黒毛和種とホルスタイン種との判定成功率の結果を示す図である。
【図105】本発明の一実施例において、各マイクロサテライトペアによる黒毛和種とアンガス種との判定成功率の結果を示す図である。
【図106】本発明の一実施例において、各マイクロサテライトペアによる黒毛和種とヘレフォード種との判定成功率の結果を示す図である。
【図107】本発明の一実施例において、任意の2組のマイクロサテライトペアによる黒毛和種とホルスタイン種との判定成功率の一部の結果を示す図である。
【図108】本発明の一実施例において、任意の2組のマイクロサテライトペアによる黒毛和種とアンガス種との判定成功率の一部の結果を示す図である。
【図109】本発明の一実施例において、任意の2組のマイクロサテライトペアによる黒毛和種とヘレフォード種との判定成功率の一部の結果を示す図である。
【図110】本発明の一実施例において、各マイクロサテライトペアによる黒毛和種とF1(黒毛和種×ホルスタイン種)との判定成功率の結果を示す図である。
【図111】本発明の一実施例において、任意の2組のマイクロサテライトペアによる黒毛和種とF1(黒毛和種×ホルスタイン種)との判定成功率の一部の結果を示す図である。
【図112】本発明の一実施例において、任意の3組のマイクロサテライトペアによる黒毛和種とF1(黒毛和種×ホルスタイン種)との判定成功率の一部の結果を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する方法であって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)の工程からなるグループから選ばれる2の工程を含むことを特徴とする判定方法。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)のアリルを特定する工程
(f) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)のアリルを特定する工程
(g) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)のアリルを特定する工程
(h) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)のアリルを特定する工程
(i) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)のアリルを特定する工程
(j) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)のアリルを特定する工程
(k) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)のアリルを特定する工程
(l) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)のアリルを特定する工程
(m) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)のアリルを特定する工程
(n) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)のアリルを特定する工程
【請求項2】
黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する方法であって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、及び(e)の工程からなるグループから選ばれる2の工程を含むことを特徴とする判定方法。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)のアリルを特定する工程
【請求項3】
黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する方法であって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)の工程からなるグループから選ばれる2の工程の組み合わせと、
以下の(o)、(p)、(q)、(r)、及び(s)の工程からなるグループから選ばれる2の工程の組み合わせのうち、
2つ以上の組み合わせを含むことを特徴とする判定方法。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)のアリルを特定する工程
(f) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)のアリルを特定する工程
(g) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)のアリルを特定する工程
(h) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)のアリルを特定する工程
(i) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)のアリルを特定する工程
(j) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)のアリルを特定する工程
(k) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)のアリルを特定する工程
(l) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)のアリルを特定する工程
(m) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)のアリルを特定する工程
(n) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)のアリルを特定する工程
(o) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)のアリルを特定する工程
(p) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)のアリルを特定する工程
(q) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)のアリルを特定する工程
(r) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)のアリルを特定する工程
(s) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)のアリルを特定する工程
【請求項4】
判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、マイクロサテライトを増幅させるプライマー対を用いてPCR法を行い、増幅された断片の長さを測定してマイクロサテライトのアリルを特定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の判定方法。
【請求項5】
前記選ばれた工程の組み合わせにおいて特定される2つのマイクロサテライトのアリルからなるハプロタイプに関する、あらかじめ得られた頻度情報を用いて、黒毛和種である事後確率を算出し、あらかじめ定めた閾値と比較する工程を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の判定方法。
【請求項6】
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、及び(l)からなるグループから選ばれるいずれかのマイクロサテライト。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)
(f) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)
(g) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)
(h) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)
(i) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)
(j) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)
(k) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)
(l) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)
【請求項7】
以下の(a)、(b)、及び(c)からなるグループから選ばれるいずれかのマイクロサテライト。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)
【請求項8】
黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する判定キットであって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)のプライマー対からなるグループから選ばれる2のプライマー対を含むことを特徴とする判定キット。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)を増幅させるプライマー対
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)を増幅させるプライマー対
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)を増幅させるプライマー対
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)を増幅させるプライマー対
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)を増幅させるプライマー対
(f) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)を増幅させるプライマー対
(g) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)を増幅させるプライマー対
(h) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)を増幅させるプライマー対
(i) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)を増幅させるプライマー対
(j) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)を増幅させるプライマー対
(k) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)を増幅させるプライマー対
(l) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)を増幅させるプライマー対
(m) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)を増幅させるプライマー対
(n) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)を増幅させるプライマー対
【請求項9】
黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する判定キットであって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、及び(e)のプライマー対からなるグループから選ばれる2のプライマー対を含むことを特徴とする判定キット。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)を増幅させるプライマー対
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)を増幅させるプライマー対
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)を増幅させるプライマー対
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)を増幅させるプライマー対
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)を増幅させるプライマー対
【請求項10】
黒毛和種と、ホルスタイン種、黒毛和種及びホルスタイン種のF1交雑種、アンガス種、並びにヘレフォード種からなるグループから選ばれるいずれかの種とを判定する判定キットであって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)のプライマー対からなるグループから選ばれる2のプライマー対の組み合わせと、
以下の(o)、(p)、(q)、(r)、及び(s)のプライマー対からなるグループから選ばれる2のプライマー対の組み合わせのうち、
2つ以上の組み合わせを含むことを特徴とする判定キット。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)を増幅させるプライマー対
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)を増幅させるプライマー対
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)を増幅させるプライマー対
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)を増幅させるプライマー対
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)を増幅させるプライマー対
(f) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)を増幅させるプライマー対
(g) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)を増幅させるプライマー対
(h) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)を増幅させるプライマー対
(i) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)を増幅させるプライマー対
(j) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)を増幅させるプライマー対
(k) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)を増幅させるプライマー対
(l) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)を増幅させるプライマー対
(m) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)を増幅させるプライマー対
(n) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)を増幅させるプライマー対
(o) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)を増幅させるプライマー対
(p) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)を増幅させるプライマー対
(q) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)を増幅させるプライマー対
(r) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)を増幅させるプライマー対
(s) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)を増幅させるプライマー対
【請求項11】
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)、及び(l)からなるグループから選ばれるいずれかのプライマー。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)を増幅させるためのプライマー
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)を増幅させるためのプライマー
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)を増幅させるためのプライマー
(d) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)を増幅させるためのプライマー
(e) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)を増幅させるためのプライマー
(f) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)を増幅させるためのプライマー
(g) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)を増幅させるためのプライマー
(h) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)を増幅させるためのプライマー
(i) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)を増幅させるためのプライマー
(j) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)を増幅させるためのプライマー
(k) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)を増幅させるためのプライマー
(l) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)を増幅させるためのプライマー
【請求項12】
以下の(a)、(b)、及び(c)からなるグループから選ばれるいずれかのプライマー。
(a) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)を増幅させるためのプライマー
(b) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)を増幅させるためのプライマー
(c) ウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)を増幅させるためのプライマー
【請求項13】
黒毛和種と未知の種とを判定する方法であって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)の工程からなるグループから選ばれる2の工程を含むことを特徴とする判定方法。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)のアリルを特定する工程
(f) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)のアリルを特定する工程
(g) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)のアリルを特定する工程
(h) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)のアリルを特定する工程
(i) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)のアリルを特定する工程
(j) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)のアリルを特定する工程
(k) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)のアリルを特定する工程
(l) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)のアリルを特定する工程
(m) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)のアリルを特定する工程
(n) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)のアリルを特定する工程
【請求項14】
黒毛和種と未知の種とを判定する方法であって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、及び(e)の工程からなるグループから選ばれる2の工程を含むことを特徴とする判定方法。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)のアリルを特定する工程
【請求項15】
黒毛和種と未知の種とを判定する方法であって、
以下の(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、(i) 、(j) 、(k) 、(l) 、(m) 、及び(n)の工程からなるグループから選ばれる2の工程の組み合わせと、
以下の(o)、(p)、(q)、(r)、及び(s)の工程からなるグループから選ばれる2の工程の組み合わせのうち、
2つ以上の組み合わせを含むことを特徴とする判定方法。
(a) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号1に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号2に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5321)のアリルを特定する工程
(b) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号3に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号4に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK5394)のアリルを特定する工程
(c) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号5に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号6に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8001)のアリルを特定する工程
(d) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号7に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号8に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8007)のアリルを特定する工程
(e) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号9に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号10に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8031)のアリルを特定する工程
(f) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号11に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号12に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8034)のアリルを特定する工程
(g) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号13に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号14に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8036)のアリルを特定する工程
(h) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号15に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号16に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8038)のアリルを特定する工程
(i) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号17に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号18に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8044)のアリルを特定する工程
(j) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号19に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号20に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8045)のアリルを特定する工程
(k) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号21に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号22に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8052)のアリルを特定する工程
(l) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号23に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号24に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8060)のアリルを特定する工程
(m) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号25に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号26に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8061)のアリルを特定する工程
(n) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号27に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号28に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(DIK8066)のアリルを特定する工程
(o) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号29に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号30に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(128H16.MS1)のアリルを特定する工程
(p) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号31に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号32に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(184A21.MS3)のアリルを特定する工程
(q) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号33に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号34に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(64A5.MS1)のアリルを特定する工程
(r) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号35に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号36に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-30)のアリルを特定する工程
(s) 判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、配列番号37に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチド及び配列番号38に示される塩基配列からなるオリゴヌクレオチドのプライマー対を用いてPCR(polymerase chain reaction)を行うことにより増幅される断片に含まれるマイクロサテライト(IDVGA-39)のアリルを特定する工程
【請求項16】
判定対象のウシのゲノムDNAを鋳型とし、マイクロサテライトを増幅させるプライマー対を用いてPCR法を行い、増幅された断片の長さを測定してマイクロサテライトのアリルを特定することを特徴とする請求項13〜15のいずれかに記載の判定方法。
【請求項17】
前記未知の種において、前記選ばれた工程の組み合わせにおいて特定される2つのマイクロサテライトのアリルからなるハプロタイプの頻度情報を得る工程をさらに含むことを特徴とする請求項13〜16のいずれかに記載の判定方法。
【請求項18】
前記ハプロタイプの頻度情報を用いて、黒毛和種である事後確率を算出し、あらかじめ定めた閾値と比較する工程を含むことを特徴とする請求項17に記載の判定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図7】
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【図8】
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【図9−1】
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【図9−2】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41−1】
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【図41−2】
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【図42】
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【図43】
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【図44−1】
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【図44−2】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51−1】
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【図51−2】
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【図52】
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【図53】
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【図54−1】
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【図54−2】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58−1】
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【図58−2】
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【図59−1】
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【図59−2】
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【図60】
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【図61−1】
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【図61−2】
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【図62】
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【図63】
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【図64−1】
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【図64−2】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74−1】
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【図74−2】
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【図75−1】
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【図75−2】
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【図76−1】
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【図76−2】
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【図77−1】
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【図77−2】
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【図78】
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【図79−1】
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【図79−2】
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【図80】
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【図81−1】
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【図81−2】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89−1】
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【図89−2】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【図96−1】
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【図96−2】
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【図96−3】
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【図97−1】
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【図97−2】
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【図98−1】
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【図98−2】
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【図98−3】
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【図99−1】
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【図99−2】
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【図100】
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【図101】
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【図102】
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【図103−1】
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【図103−2】
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【図104】
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【図105】
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【図106】
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【図107】
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【図108】
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【図109】
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【図110】
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【図111】
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【図112】
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【公開番号】特開2008−125421(P2008−125421A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−313486(P2006−313486)
【出願日】平成18年11月20日(2006.11.20)
【出願人】(595038556)社団法人畜産技術協会 (10)
【Fターム(参考)】