鼓膜体温計プローブカバー
プローブカバー(20)は、近位端(24)から遠位端(26)まで延びる管状本体を含み、近位端は、体温計の遠位端を受け入れるように形成された開口を構成する。管状本体の遠位端は、フィルム(36)でほぼ塞がれる。遠位端は、その内円周に配置された少なくとも1つの端リブ(38)を含み、少なくとも1つの端リブは、体温計の遠位端がフィルムから間隔を隔てるように体温計の遠位端に係合するように形成される。本体は、テーバ形体をなして近位端から遠位端まで延びる。端リブは、フィルムの面に沿って配置された横部分を含む。端リブは、本体に沿って延びる長手方向部分を含む。長手方向部分は、本体に沿って近位方向に延び、横部分は、フィルムの面に沿って突出し、長手方向部分と横部分は協同して体温計の遠位端を受け入れる。本体はその内面から突出する少なくとも1つの長手方向リブを構成する。本体は、その内面及び又は外面から突出する少なくとも1つの突出部を構成する。長手方向リブ及び又は突出部は、第2プローブカバーの重なりを容易にするように形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、生物医学的体温計に関し、特に鼓膜体温計のプローブカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
医療体温計は、典型的には、知られているように、人間及びその他の動物の病気、身体の軽い病気等の予防、診断及び治療を容易にするのに用いられる。医者、看護婦、両親、ケアープロバイダー等は、体温計を利用して被検者の体温を計って熱を決定し、体温等を監視する。被検者の体温の正確な示度は、有効な使用のために要求され、そして被検者の内又はコアー温度から取られるべきである。被検者の体温を計るための、例えば、ガラス、電子、耳(鼓膜)のようないくつかの体温計デバイスが知られている。
【0003】
しかしながら、ガラス体温計は、測定をするのに大変遅く、典型的には、体温を決定するのに数分を要する。これは、被検者に不快を生じさせることがあり、小さい子供又は肢体不自由者の体温をとるとき、大変面倒である。さらに、ガラス体温計は、間違いやすく、典型的には、ある程度範囲までしか正確でない。
【0004】
電子体温計は、測定時間を最小にし、ガラス体温計に比して精度を改善する。しかしながら、電子体温計は、正確な示度を取ることができる前に依然としてほぼ30秒を要し、デバイスを被検者の口、直腸、又は脇の下に差し込まなければならないので、置くことに不快を引き起こすかもしれない。
【0005】
鼓膜体温計は、一般的には、被検者の体温を計るには優れていると医療界によって考えられている。鼓膜体温計は、コアー温度の迅速且つ正確な示度を提供し、他のタイプの体温計と関連した欠点を克服する。鼓膜体温計は、外耳管内の鼓膜からの赤外線放射を感知することによって体温を計る。鼓膜の温度は、被検者のコアー温度に相当する。更に、この方法で温度を計ると、2−3秒を要するに過ぎない。
【0006】
操作中、鼓膜体温計を使用のために準備し、プローブカバーを、体温計の遠位部分から延びる感知プローブに取り付ける。プローブカバーは、衛生バリヤーをなすため衛生的であり、使用後処分される。実務者又は他のケアープロバイダーは、プローブカバーを取り付けたプローブの部分を被検者の外耳管の中に差し込んで鼓膜から赤外線放射を感知する。鼓膜から放射される赤外線の光は、プローブカバーの窓を通過し、導波管によって感知プローブに差し向けられる。窓は、典型的には、プローブカバーの透明部分であり、遠赤外線範囲内の波長を有する。プローブカバーは、外耳管の中へのプローブの容易且つ心地よい挿入のためである。
【0007】
実務者は、ボタン又は同様なデバイスを押して体温計に体温測定値を計らせる。微小型電子技術は、ヒートセンサーによって提供される電気信号を処理して鼓膜の温度を決定し、2、3秒又はそれ以下で体温測定をする。プローブを外耳管から取り出し、プローブカバーを取り外して処分する。
【0008】
周知の鼓膜体温計は、典型的には、熱電対列(サーモパイル)、焦電気ヒートセンサー、等のようなヒートセンサーを収容するプローブを有する。例えば、米国特許第6,179,785号、同第6,186,959号,及び同第5,820,264号を参照。これらのタイプのヒートセンサーは、鼓膜の放射熱エネルギーに特に敏感である。
【0009】
感知プローブが鼓膜によって放出される赤外線放射を感知する精度は、鼓膜体温計の全体の精度、反復性及び有用性と直接対応する。感知プローブは、鼓膜によって放出される低レベルの赤外線エネルギーに敏感でなければならないと共に、高い精度、反復性及び熱ノイズ不感受性を提供しなければならない。
【0010】
現在の鼓膜体温計は、体温示度の精度に悪影響を及ぼすプローブカバーを採用擦る。プローブカバーのプローブカバー窓は典型的にはプローブに係合する。その結果、プローブの遠位端は、鼓膜によって不利に暖められる。これにより、感知プローブに、その暖められた遠位端から放出される放射、又は体温測定を不正確にしてしまう他の望ましくない熱ノイズ示度を検出させる。更に、現在のプローブカバーの設計は、プローブに対する不十分な保持特性及び耳管に差し込まれるとき被検者の不快のような他の欠点を有する。
【0011】
【特許文献1】米国特許第6,179,785号
【特許文献2】米国特許第6,186,959号
【特許文献3】米国特許第5,820,264号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、プローブへの熱伝達を最小にし且つ被検者への心地よさを高める、鼓膜体温計のプローブカバーで先行技術の不利益及び欠点を克服することが望ましい。望ましくは、プローブカバーは、貯蔵を容易にするため多積み可能に設計されたならば特に望ましい。プローブカバーが容易且つ効率的に製作されると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
したがって、プローブへの熱伝達を最小にし且つ被検者への心地よさを高め、先行技術の不利益及び欠点を克服するための鼓膜体温計のプローブカバーを提供する。望ましくは、プローブカバーは、貯蔵を容易にするため多積み可能である。プローブカバーは容易且つ効率的に製作される。本発明は、先行技術で経験される関連した不利益及び欠点を解決する。
【0014】
本発明の原理による1つの特定の実施形態では、近位端から遠位端まで延びる管状本体を含むプローブカバーを提供する。近位端は、体温計の遠位端を受け入れるように形成された開口を構成する。管状本体の遠位端は、フィルムで実質的に塞がれる。遠位端は、その内円周に配置された少なくとも1つの端リブを含む。少なくとも1つの端リブは、体温計の遠位端がフィルムから間隔を隔てるように体温計の遠位端に係合するように形成される。本体の遠位端の外円周は、円弧面を有するのがよい。本体の遠位端は、その内円周に配置された複数の端リブを含むのがよい。本体は、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる。
【0015】
端リブはフィルムの面に沿って配置された横部分を含んでもよい。端リブは、本体に沿って延びる長手方向部分を含むのが良い。長手方向部分は本体に沿って近位方向に延び、横部分はフィルムの面に沿って突出し、長手方向部分と横部分は協同して体温計の遠位端を受け入れる。
【0016】
本体は、その内面から突出する少なくとも1つの長手方向リブを構成するのがよい。少なくとも1つの長手方向リブは、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。本体は、その内円周面から突出する複数の突出部を構成する。複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。突出部は、第2のプローブカバーの重なりを容易にするように形成される。
【0017】
変形例として、本体は、その内面外面から突出する少なくとも1つの突出部を構成するのがよい。少なくとも1つの突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。本体は、その内円周面から突出する複数の突出部を構成するのがよい。複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。突出部は、第2のプローブカバーの重なりを容易にするように形成される。
【0018】
変形例として、本体は、外面から突出する少なくとも1つの突出部を構成するのがよい。少なくとも1つの突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。本体は、その外円周面から突出する複数の突出部を構成するのがよい。複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。突出部は、第2プローブカバーの重なりを容易にするように形成される。本体はまた、内面から突出し、第3のプローブカバーとの重なりを容易にするように形成された複数の突出部を含むのがよい。
【0019】
変形実施形態では、プローブカバーは、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる管状本体部分を含む。近位端は、鼓膜体温計の遠位端の受け入れ可能に形成された開口を構成する。遠位端は、フィルムで実質的に塞がれ、そして本体部分の内円周に配置された複数の端リブを含む。端リブは、本体部分にそって近位方向に延びる長手方向部分及びフィルムの横面にそって突出する横部分を有する。長手方向部分及び横部分は、鼓膜体温計の遠位端がフィルムから隔てられるように鼓膜体温計の遠位端に、支持のために受け入れ可能に係合するように形成される。
【0020】
他の変形実施形態では、本体部分は、本体部分の内面及び外面から突出する複数の突出部を構成する。突出部は、遠位端から近位方向に隔てられ、そして本体部分の壁に円周方向に配置される。外面に配置された突出部は、第2プローブカバーとの重なりを容易にするように形成される。内面に配置された突出部は、第3プローブカバーとの重なりを容易にするように形成される。
【0021】
新規であると信じられる、本発明の目的及び特徴は、特に特許請求の範囲に記載されている。本発明は、その機構及び操作方法について、更なる目的と利点と共に、添付図面と関連してなされる下記の説明を参照することによって最も良く理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
鼓膜体温計及び開示した使用方法の例示態様を、体温を計るための医療体温計に関して、特に、鼓膜体温計について採用され、鼓膜体温計のプローブへの熱伝達を最小にするプローブカバーに関して論じられる。本発明のプローブカバーは、体温測定中、被検者への心地よさを高め、病気、細菌等の広がりを最小にすることが予想される。本発明は、被検者の病気、身体の軽い病気等の予防、診断、及び治療に対する適用を見いだすと考えられる。さらに、ここに開示したプローブカバーに関する原理は、例えば、多プローブカバーの貯蔵及び重ねのような容易且つ効率的な貯蔵を含むと考えられる。
【0023】
以下の説明において、用語「近位」は、実務者に近い、構造物の部分を指し、用語「遠位」は、実務者から離れている部分を指す。ここで使用されるように、用語「被検者」は、体温を測定する人の患者及び他の動物を指す。本開示によれば、用語「実務者」は、被検者の体温を計るため鼓膜体温計を利用する医者、看護婦、両親又は他のケアープロバイダーを指し、そしてサポート職員を含む。
【0024】
処分できるプローブカバーの構成部分は、鼓膜体温計測定装置で鼓膜を介して体温を測定するのに適当な材料で作られる。これらの材料は、例えば、特定の体温測定適用及び又は実務者の好みに応じて、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のようなプラスチック材料を含むのが良い。例えば、プローブカバーの本体は、高密度ポリエチレン(HDPE)で作ることができる。
【0025】
プローブカバーは、赤外線放射を実質的に透過し、水分、耳垢、細菌などを通さない材料でつくることができる窓部分又はフィルムを有する。フィルムは、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)で作られ、0.0005ないし0.001インチの範囲の厚さを有するが、他の範囲も予想される。フィルムは、半硬化又は柔軟性であり、プローブカバーの残りの部分と一体に形成されても良いし、或いは例えば,熱溶着等によりプローブカバーに一体的に連結されても良い。しかしながら、当業者は、本発明に従って組み立て及び製造に適した他の材料及び製作も適当であることを十分に理解する。
【0026】
今、添付図面に示す、本発明の例示態様を詳細に参照する。今、いくつかの図全体に渡って同じ構成部品を同じ参照番号で指示している図に目を転じると、そして最初に、図1及び4を参照すると、本発明の原理によるプローブカバー20が図示されている。
【0027】
プローブカバー20は、長手方向軸線xを定め、テーパ形体をなして近位端24から遠位端26まで延びる円筒形管状本体22を含む。この設計は、体温測定手順の間、被検者への心地よさを高めるのに有益である。プローブカバー20は、一般的には、被検者の耳内に差し込むために円筒形、裁頭円錐形、テーパ形、又は湾曲形をなす。近位端24は、例えば、熱感知プローブ34のような鼓膜体温計32の遠位端30を受け入れ可能に形成された開口28を構成する。熱感知プローブ34は、被検者の鼓膜によって放出される赤外線エネルギーを検出するように形成されている。
【0028】
鼓膜体温計32は、鼓膜の熱エネルギーの感知を容易にする導波管を含むのがよいと考えられる。鼓膜体温計32は、使用を考慮して保管用のホルダー3340に解放可能に取り付けられる。鼓膜体温計20及びホルダー33は、半硬質又は硬質プラスチック及び又は体温測定及び関連した使用に適当な金属材料で作られる。ホルダー33は、例えば、バッテリー充電能力等を含む、鼓膜体温計20の電力供給を容易にする電子機器を含むのがよいと考えられる。
【0029】
遠位端26は、フィルム36で実質的に塞がれる。フィルム36は、赤外線放射を実質的に透過させ、熱感知プローブ34によって赤外線放射の感知を容易にするように構成されている。フィルム36は、病気の広がりを防止するために耳垢、水分及び細菌を有利に通さない。遠位端26は、管状本体22の内円周面40に配置された端リブ38(図5)を含む。端リブ38は、熱感知プローブ34が、後述するように、フィルム36から間隔を隔てるように熱感知プローブ34に係合するように形成される。プローブカバー20が熱感知プローブ34に取り付けられるとき、端リブ38が変形して、フィルム36に半径方向に接触し、フィルムを平滑にし、しわがなくなる。この形体は、熱感知プローブへの熱の伝達を最小にして熱ノイズからゆがめられた示度及び干渉を回避するのに有利である。かくして、体温測定中、精度が改善される。端リブ38は、プローブカバー20に強度を与え、被検者の耳管への挿入中被検者の心地よさを高めるための、遠位端26のコンプライアンスを容易にする。
【0030】
管状本体22は、外周面42を有する。外周面42は、遠位端26に隣接して弧状面44を含む。弧状面44は、心地よさを高め、耳管に対してプローブカバー20の挿入を容易にする。弧状面44は、体温測定適用の特定の要求により様々な程度の湾曲を有してもよい。
【0031】
図5及び6を参照すると、端リブ38は、管状本体22の内円周面40にそって近位方向に延びる長手方向部分46を有する。長手方向部分46は、厚さa突出し、そして内面40に沿って長さb延びる。厚さa及び長さbは、熱感知プローブ34との支持及び係合を容易にする。長手方向部分46は、特定の体温測定適用により種々の厚さ及び長さを有しても良いと考えられる。
【0032】
リブ38はは、長手方向軸線xに対して、フィルム36の横面51に沿って突出する横部分50を有する。横部分50は、厚さc突出し、そして長手方向軸線xに向かって横面51にそって長さd延びる。厚さc及び長さdは、熱感知プローブ34との支持及び係合を容易にする。横部分50は種々の厚さ及び長さを有してもよいと考えられる。
【0033】
長手方向部分46及び横部分50は、熱感知プローブ34がフィルム36から隔てられるように、熱感知プローブ34に支持のために係合するように形成される。厚さdは、熱感知プローブ34とフィルム36の間に空隙/流体隙間又はキャビティを作るのに必要な深さを提供する。この形体は、フィルム36と熱感知プローブ34との望ましくない係合を防止する。有利には、この設計は、体温測定の精度を改善し、熱ノイズなどによるゆがんだ示度を回避する。プローブカバー20は、1つ又は複数の端リブ38を採用してもよいと予想される。
【0034】
図7−9を参照すると、本体22は、内円周面40から突出し、且つ遠位端26から近位方向に間隔を隔てた長手方向リブ52を構成する。長手方向リブ52は、厚さe突出し、内円周面40からに長さf延びる。長手方向リブ52は、熱感知プローブ34に係合するように構成された横面53を有する。厚さe、長さf、及び横面53は、熱感知プローブ34に対してプローブカバー20の保持を容易にする。長手方向リブ52はまた、熱感知プローブ34と鼓膜に近接している外周面42の間に分離の空隙を作る。この形体は、熱感知プローブ34の望ましくない熱を最小にする。1つ又は複数の長手方向リブ52を使用し手もよいと予想される。
【0035】
図7、8、8A及び8B、本体22は、内円周面40から突出し、そして遠位端26から近位方向に間隔を隔てた内突出部54を構成する。内突出部54は、高さdより比較的大きい幅g(図8は、断面図により1/2gを示す)を含む楕円形体を有する。内突出部54は、熱感知プローブ34に係合するための、内円周面40から厚さi突出する半径方向の湾曲を有する。内突出部54は、熱感知プローブ34に対してプローブカバーの保持を容易にする。内突出部54は、熱感知プローブ34と鼓膜の間に分離の空隙55を作る。この形体は、熱感知プローブ34の望ましくない熱を最小にする。1つ又は複数の内突出部54を使用してもよいと予想される。長手方向リブ52及び内突出部54は、体温測定適用の特定の要求により種々寸法決めされてもよい。
【0036】
本体22は、外円周面42から突出し、そして遠位端26から近位方向に間隔を隔てた外突出部56を構成する。外突出部56は高さkよりも比較的小さい幅jを有する。外突出部56は、外円周面42から厚さl突出する半径方向湾曲を有する。外突出部56は、以下で述べるように、貯蔵のために多プローブカバー20の積み重ね及び重ねを容易にする。1つ又は複数の突出部56を使用してもよいと予想される。
【0037】
プローブカバー20は、近位端24に隣接して配置されたフランジ58を含む。フランジ58は、近位端24の円周に形成され、鼓膜体温計32に対してプローブカバー20の取付けのための強度及び安定性をもたらす。フランジ58はまた、以下に述べるように、多プローブカバーの包装を容易にする。
【0038】
図10−12を参照すると、記載したものと同様のプローブカバー20は、貯蔵、輸送及び使用に備えて製作される。プローブカバー20は滅菌されると考えられる。プローブカバー20は、カセット60により提供される。プローブカバー20を含む、カセット60は、プローブカバーとの解放可能な取付け用に製作される。プローブカバー20のフランジ58は、ステム62を介してカセット60に取り付けられる。ステム62は、プローブカバーを矢印Aで示す方向にねじることによってプローブカバー20がカセット60から取り外されるように脆弱である。プローブカバーのねじり又は回転により、ステム62をカセット60から塑性変形させ且つ切り離す。プローブカバー20の取り外しに他の操作方法を使用してもよい。
【0039】
プローブカバー20は、鼓膜体温計32(図3)に対して容易且つ効率的な使用のために取付けられ且つ貯蔵される。プローブカバー20は、第2、第3、第4等のプローブカバー20との重なり可能に形成される。例えば、図12に示すように、第1プローブカバー20aは、第1プローブカバー20aの内突出部54をプローブカバー20bの遠位端26に係合させるように、積み重ね形体で第2プローブカバー20bと重ねられる。プローブカバー20bの外突出部56をプローブカバー20aの長手方向リブ52に係合させる。この形体は、多プローブカバー20の重ねを容易にする。突出部54、56と隣接した積み重ねプローブカバー20との係合は、重なりにとって十分なプローブカバー20a,b間の保持を容易にする。この設計はまた、プローブカバー20bが隣接したプローブカバー20aに、分離が不可能であるようにあまりにも深く嵌め込まれるようになるのを防止する。
【0040】
鼓膜体温計32を操作してホルダー33から取り外す。プローブカバー20a、20bが重なり形体をなしているときには、鼓膜体温計32の熱感知プローブ34をプローブカバー20bの中に挿入する。内突出部54、長手方向リブ52、及び端リブ38は、プローブカバー20bの保持のために熱感知プローブ34に係合する。この形体は、熱感知プローブ34とプローブカバー20bの間に十分な保持をもたらすから、プローブカバー20bは、熱感知プローブ34に対して保持され、プローブカバー20bは、プローブカバー20aから分離される。かくして、熱感知プローブ34に対する内突出部54、長手方向リブ52、及び端リブ38の保持力は、突出部54、56と隣接したプローブカバー20aの間の保持力よりも大きい。
【0041】
プローブカバー20bh熱感知プローブ34に取り付けられ、フィルム36は、空隙55により熱感知プローブ34との直接的な係合から分離される(図8A、及び8B)。端リブ38は、熱感知プローブ34に係合して熱感知プローブ34とフィルム36の間に空隙55を形成する。これは、熱感知プローブ34への望ましくない熱伝達を防止し、ゆがめられた示度及び熱ノイズ干渉を回避する。この形体は、有利な点として、もっと正確な体温測定を容易にする。長手方向リブ52、内突出部54、及び外突出部56は、同様に熱感知プローブへの熱伝達を防止し、熱感知プローブに対して保持力を提供する。
【0042】
操作中、被検者(図示せず)の体温を計るために、実務者(図示せず)は被検者の耳を優しく後に引っ張って耳管を真っ直ぐにし、熱感知プローブ34は、赤外線放射により体温を読むために鼓膜を目に見えるようにする。鼓膜体温計32を実務者が操作して熱感知プローブ34に取り付けられたプローブカバー20の一部分を被検者の外耳管内に容易に且つ心地よく挿入するようにする。熱感知プローブ34を、被検者の体温を反映する、鼓膜からの赤外線放射を感知するように正しく位置決めする。鼓膜から放出される赤外線の光は、フィルム36を通過し、熱感知プローブ34に差し向けられる。
【0043】
熱感知プローブ34が鼓膜からの赤外線放射を正確に感知するように、実務者は、十分な時間(典型的には、3−10秒間)鼓膜体温計32のボタン64を押す。鼓膜体温計32の微小電子機器が熱感知プローブ34によって出される電気信号を処理して被検者の体温を決定する。微小電子機器により、鼓膜体温計32に2、3秒又はそれより短い内に体温測定をさせる。プローブカバー20を熱感知プローブ34から取り外して捨てる。
【0044】
鼓膜体温計32を再び使用し、プローブカバー20aのような別のプローブカバーを熱感知プローブ34に取り付ける。かくして、プローブカバー20は、熱感知プローブ34に衛生バリヤーを与え、細菌等からの病気の広がり防止する。例えば、鼓膜体温計32、及びプローブカバー20の他の使用方法、例えば、選択的位置決め、向き等が予想される。
【0045】
ここに開示した実施態様に種々の修正をしてもよいことは理解されよう。従って、上記の説明は、限定と解すべきではなく、単なる種々の実施形態の例示であると解釈すべきである。当業者は、特許請求の範囲に記載の範囲及び精神内で他の修正を想像するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の原理によるプローブカバーの斜視図である。
【図2】図1に示すプローブカバーの変形斜視図である。
【図3】鼓膜体温計に取り付けた、図1に示すプローブカバーの斜視図である。
【図4】ホルダーに取り付けた、図3に示す鼓膜体温計の斜視図である。
【図5】図1に示すプローブカバーの断面斜視図である。
【図6】図5に示す詳細の指示領域の拡大斜視図である。
【図7】図1に示すプローブカバーの変形断面斜視図である。
【図8】図7に示す詳細の指示領域の拡大斜視図である。
【図8A】鼓膜体温計に取り付けたプローブカバーの断面図である。
【図8B】図8Aに示す詳細の指示領域の拡大断面図である。
【図9】図7に示す詳細の指示領域の拡大斜視図である。
【図10】図1に示す多プローブカバーを支持するカセットの斜視図である。
【図11】図10に示す詳細の指示領域の拡大斜視図である。
【図12】第2プローブカバーと重ねた、図1に示すプローブカバーの側断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的には、生物医学的体温計に関し、特に鼓膜体温計のプローブカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
医療体温計は、典型的には、知られているように、人間及びその他の動物の病気、身体の軽い病気等の予防、診断及び治療を容易にするのに用いられる。医者、看護婦、両親、ケアープロバイダー等は、体温計を利用して被検者の体温を計って熱を決定し、体温等を監視する。被検者の体温の正確な示度は、有効な使用のために要求され、そして被検者の内又はコアー温度から取られるべきである。被検者の体温を計るための、例えば、ガラス、電子、耳(鼓膜)のようないくつかの体温計デバイスが知られている。
【0003】
しかしながら、ガラス体温計は、測定をするのに大変遅く、典型的には、体温を決定するのに数分を要する。これは、被検者に不快を生じさせることがあり、小さい子供又は肢体不自由者の体温をとるとき、大変面倒である。さらに、ガラス体温計は、間違いやすく、典型的には、ある程度範囲までしか正確でない。
【0004】
電子体温計は、測定時間を最小にし、ガラス体温計に比して精度を改善する。しかしながら、電子体温計は、正確な示度を取ることができる前に依然としてほぼ30秒を要し、デバイスを被検者の口、直腸、又は脇の下に差し込まなければならないので、置くことに不快を引き起こすかもしれない。
【0005】
鼓膜体温計は、一般的には、被検者の体温を計るには優れていると医療界によって考えられている。鼓膜体温計は、コアー温度の迅速且つ正確な示度を提供し、他のタイプの体温計と関連した欠点を克服する。鼓膜体温計は、外耳管内の鼓膜からの赤外線放射を感知することによって体温を計る。鼓膜の温度は、被検者のコアー温度に相当する。更に、この方法で温度を計ると、2−3秒を要するに過ぎない。
【0006】
操作中、鼓膜体温計を使用のために準備し、プローブカバーを、体温計の遠位部分から延びる感知プローブに取り付ける。プローブカバーは、衛生バリヤーをなすため衛生的であり、使用後処分される。実務者又は他のケアープロバイダーは、プローブカバーを取り付けたプローブの部分を被検者の外耳管の中に差し込んで鼓膜から赤外線放射を感知する。鼓膜から放射される赤外線の光は、プローブカバーの窓を通過し、導波管によって感知プローブに差し向けられる。窓は、典型的には、プローブカバーの透明部分であり、遠赤外線範囲内の波長を有する。プローブカバーは、外耳管の中へのプローブの容易且つ心地よい挿入のためである。
【0007】
実務者は、ボタン又は同様なデバイスを押して体温計に体温測定値を計らせる。微小型電子技術は、ヒートセンサーによって提供される電気信号を処理して鼓膜の温度を決定し、2、3秒又はそれ以下で体温測定をする。プローブを外耳管から取り出し、プローブカバーを取り外して処分する。
【0008】
周知の鼓膜体温計は、典型的には、熱電対列(サーモパイル)、焦電気ヒートセンサー、等のようなヒートセンサーを収容するプローブを有する。例えば、米国特許第6,179,785号、同第6,186,959号,及び同第5,820,264号を参照。これらのタイプのヒートセンサーは、鼓膜の放射熱エネルギーに特に敏感である。
【0009】
感知プローブが鼓膜によって放出される赤外線放射を感知する精度は、鼓膜体温計の全体の精度、反復性及び有用性と直接対応する。感知プローブは、鼓膜によって放出される低レベルの赤外線エネルギーに敏感でなければならないと共に、高い精度、反復性及び熱ノイズ不感受性を提供しなければならない。
【0010】
現在の鼓膜体温計は、体温示度の精度に悪影響を及ぼすプローブカバーを採用擦る。プローブカバーのプローブカバー窓は典型的にはプローブに係合する。その結果、プローブの遠位端は、鼓膜によって不利に暖められる。これにより、感知プローブに、その暖められた遠位端から放出される放射、又は体温測定を不正確にしてしまう他の望ましくない熱ノイズ示度を検出させる。更に、現在のプローブカバーの設計は、プローブに対する不十分な保持特性及び耳管に差し込まれるとき被検者の不快のような他の欠点を有する。
【0011】
【特許文献1】米国特許第6,179,785号
【特許文献2】米国特許第6,186,959号
【特許文献3】米国特許第5,820,264号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、プローブへの熱伝達を最小にし且つ被検者への心地よさを高める、鼓膜体温計のプローブカバーで先行技術の不利益及び欠点を克服することが望ましい。望ましくは、プローブカバーは、貯蔵を容易にするため多積み可能に設計されたならば特に望ましい。プローブカバーが容易且つ効率的に製作されると考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
したがって、プローブへの熱伝達を最小にし且つ被検者への心地よさを高め、先行技術の不利益及び欠点を克服するための鼓膜体温計のプローブカバーを提供する。望ましくは、プローブカバーは、貯蔵を容易にするため多積み可能である。プローブカバーは容易且つ効率的に製作される。本発明は、先行技術で経験される関連した不利益及び欠点を解決する。
【0014】
本発明の原理による1つの特定の実施形態では、近位端から遠位端まで延びる管状本体を含むプローブカバーを提供する。近位端は、体温計の遠位端を受け入れるように形成された開口を構成する。管状本体の遠位端は、フィルムで実質的に塞がれる。遠位端は、その内円周に配置された少なくとも1つの端リブを含む。少なくとも1つの端リブは、体温計の遠位端がフィルムから間隔を隔てるように体温計の遠位端に係合するように形成される。本体の遠位端の外円周は、円弧面を有するのがよい。本体の遠位端は、その内円周に配置された複数の端リブを含むのがよい。本体は、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる。
【0015】
端リブはフィルムの面に沿って配置された横部分を含んでもよい。端リブは、本体に沿って延びる長手方向部分を含むのが良い。長手方向部分は本体に沿って近位方向に延び、横部分はフィルムの面に沿って突出し、長手方向部分と横部分は協同して体温計の遠位端を受け入れる。
【0016】
本体は、その内面から突出する少なくとも1つの長手方向リブを構成するのがよい。少なくとも1つの長手方向リブは、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。本体は、その内円周面から突出する複数の突出部を構成する。複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。突出部は、第2のプローブカバーの重なりを容易にするように形成される。
【0017】
変形例として、本体は、その内面外面から突出する少なくとも1つの突出部を構成するのがよい。少なくとも1つの突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。本体は、その内円周面から突出する複数の突出部を構成するのがよい。複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。突出部は、第2のプローブカバーの重なりを容易にするように形成される。
【0018】
変形例として、本体は、外面から突出する少なくとも1つの突出部を構成するのがよい。少なくとも1つの突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。本体は、その外円周面から突出する複数の突出部を構成するのがよい。複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる。突出部は、第2プローブカバーの重なりを容易にするように形成される。本体はまた、内面から突出し、第3のプローブカバーとの重なりを容易にするように形成された複数の突出部を含むのがよい。
【0019】
変形実施形態では、プローブカバーは、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる管状本体部分を含む。近位端は、鼓膜体温計の遠位端の受け入れ可能に形成された開口を構成する。遠位端は、フィルムで実質的に塞がれ、そして本体部分の内円周に配置された複数の端リブを含む。端リブは、本体部分にそって近位方向に延びる長手方向部分及びフィルムの横面にそって突出する横部分を有する。長手方向部分及び横部分は、鼓膜体温計の遠位端がフィルムから隔てられるように鼓膜体温計の遠位端に、支持のために受け入れ可能に係合するように形成される。
【0020】
他の変形実施形態では、本体部分は、本体部分の内面及び外面から突出する複数の突出部を構成する。突出部は、遠位端から近位方向に隔てられ、そして本体部分の壁に円周方向に配置される。外面に配置された突出部は、第2プローブカバーとの重なりを容易にするように形成される。内面に配置された突出部は、第3プローブカバーとの重なりを容易にするように形成される。
【0021】
新規であると信じられる、本発明の目的及び特徴は、特に特許請求の範囲に記載されている。本発明は、その機構及び操作方法について、更なる目的と利点と共に、添付図面と関連してなされる下記の説明を参照することによって最も良く理解されよう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
鼓膜体温計及び開示した使用方法の例示態様を、体温を計るための医療体温計に関して、特に、鼓膜体温計について採用され、鼓膜体温計のプローブへの熱伝達を最小にするプローブカバーに関して論じられる。本発明のプローブカバーは、体温測定中、被検者への心地よさを高め、病気、細菌等の広がりを最小にすることが予想される。本発明は、被検者の病気、身体の軽い病気等の予防、診断、及び治療に対する適用を見いだすと考えられる。さらに、ここに開示したプローブカバーに関する原理は、例えば、多プローブカバーの貯蔵及び重ねのような容易且つ効率的な貯蔵を含むと考えられる。
【0023】
以下の説明において、用語「近位」は、実務者に近い、構造物の部分を指し、用語「遠位」は、実務者から離れている部分を指す。ここで使用されるように、用語「被検者」は、体温を測定する人の患者及び他の動物を指す。本開示によれば、用語「実務者」は、被検者の体温を計るため鼓膜体温計を利用する医者、看護婦、両親又は他のケアープロバイダーを指し、そしてサポート職員を含む。
【0024】
処分できるプローブカバーの構成部分は、鼓膜体温計測定装置で鼓膜を介して体温を測定するのに適当な材料で作られる。これらの材料は、例えば、特定の体温測定適用及び又は実務者の好みに応じて、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等のようなプラスチック材料を含むのが良い。例えば、プローブカバーの本体は、高密度ポリエチレン(HDPE)で作ることができる。
【0025】
プローブカバーは、赤外線放射を実質的に透過し、水分、耳垢、細菌などを通さない材料でつくることができる窓部分又はフィルムを有する。フィルムは、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)で作られ、0.0005ないし0.001インチの範囲の厚さを有するが、他の範囲も予想される。フィルムは、半硬化又は柔軟性であり、プローブカバーの残りの部分と一体に形成されても良いし、或いは例えば,熱溶着等によりプローブカバーに一体的に連結されても良い。しかしながら、当業者は、本発明に従って組み立て及び製造に適した他の材料及び製作も適当であることを十分に理解する。
【0026】
今、添付図面に示す、本発明の例示態様を詳細に参照する。今、いくつかの図全体に渡って同じ構成部品を同じ参照番号で指示している図に目を転じると、そして最初に、図1及び4を参照すると、本発明の原理によるプローブカバー20が図示されている。
【0027】
プローブカバー20は、長手方向軸線xを定め、テーパ形体をなして近位端24から遠位端26まで延びる円筒形管状本体22を含む。この設計は、体温測定手順の間、被検者への心地よさを高めるのに有益である。プローブカバー20は、一般的には、被検者の耳内に差し込むために円筒形、裁頭円錐形、テーパ形、又は湾曲形をなす。近位端24は、例えば、熱感知プローブ34のような鼓膜体温計32の遠位端30を受け入れ可能に形成された開口28を構成する。熱感知プローブ34は、被検者の鼓膜によって放出される赤外線エネルギーを検出するように形成されている。
【0028】
鼓膜体温計32は、鼓膜の熱エネルギーの感知を容易にする導波管を含むのがよいと考えられる。鼓膜体温計32は、使用を考慮して保管用のホルダー3340に解放可能に取り付けられる。鼓膜体温計20及びホルダー33は、半硬質又は硬質プラスチック及び又は体温測定及び関連した使用に適当な金属材料で作られる。ホルダー33は、例えば、バッテリー充電能力等を含む、鼓膜体温計20の電力供給を容易にする電子機器を含むのがよいと考えられる。
【0029】
遠位端26は、フィルム36で実質的に塞がれる。フィルム36は、赤外線放射を実質的に透過させ、熱感知プローブ34によって赤外線放射の感知を容易にするように構成されている。フィルム36は、病気の広がりを防止するために耳垢、水分及び細菌を有利に通さない。遠位端26は、管状本体22の内円周面40に配置された端リブ38(図5)を含む。端リブ38は、熱感知プローブ34が、後述するように、フィルム36から間隔を隔てるように熱感知プローブ34に係合するように形成される。プローブカバー20が熱感知プローブ34に取り付けられるとき、端リブ38が変形して、フィルム36に半径方向に接触し、フィルムを平滑にし、しわがなくなる。この形体は、熱感知プローブへの熱の伝達を最小にして熱ノイズからゆがめられた示度及び干渉を回避するのに有利である。かくして、体温測定中、精度が改善される。端リブ38は、プローブカバー20に強度を与え、被検者の耳管への挿入中被検者の心地よさを高めるための、遠位端26のコンプライアンスを容易にする。
【0030】
管状本体22は、外周面42を有する。外周面42は、遠位端26に隣接して弧状面44を含む。弧状面44は、心地よさを高め、耳管に対してプローブカバー20の挿入を容易にする。弧状面44は、体温測定適用の特定の要求により様々な程度の湾曲を有してもよい。
【0031】
図5及び6を参照すると、端リブ38は、管状本体22の内円周面40にそって近位方向に延びる長手方向部分46を有する。長手方向部分46は、厚さa突出し、そして内面40に沿って長さb延びる。厚さa及び長さbは、熱感知プローブ34との支持及び係合を容易にする。長手方向部分46は、特定の体温測定適用により種々の厚さ及び長さを有しても良いと考えられる。
【0032】
リブ38はは、長手方向軸線xに対して、フィルム36の横面51に沿って突出する横部分50を有する。横部分50は、厚さc突出し、そして長手方向軸線xに向かって横面51にそって長さd延びる。厚さc及び長さdは、熱感知プローブ34との支持及び係合を容易にする。横部分50は種々の厚さ及び長さを有してもよいと考えられる。
【0033】
長手方向部分46及び横部分50は、熱感知プローブ34がフィルム36から隔てられるように、熱感知プローブ34に支持のために係合するように形成される。厚さdは、熱感知プローブ34とフィルム36の間に空隙/流体隙間又はキャビティを作るのに必要な深さを提供する。この形体は、フィルム36と熱感知プローブ34との望ましくない係合を防止する。有利には、この設計は、体温測定の精度を改善し、熱ノイズなどによるゆがんだ示度を回避する。プローブカバー20は、1つ又は複数の端リブ38を採用してもよいと予想される。
【0034】
図7−9を参照すると、本体22は、内円周面40から突出し、且つ遠位端26から近位方向に間隔を隔てた長手方向リブ52を構成する。長手方向リブ52は、厚さe突出し、内円周面40からに長さf延びる。長手方向リブ52は、熱感知プローブ34に係合するように構成された横面53を有する。厚さe、長さf、及び横面53は、熱感知プローブ34に対してプローブカバー20の保持を容易にする。長手方向リブ52はまた、熱感知プローブ34と鼓膜に近接している外周面42の間に分離の空隙を作る。この形体は、熱感知プローブ34の望ましくない熱を最小にする。1つ又は複数の長手方向リブ52を使用し手もよいと予想される。
【0035】
図7、8、8A及び8B、本体22は、内円周面40から突出し、そして遠位端26から近位方向に間隔を隔てた内突出部54を構成する。内突出部54は、高さdより比較的大きい幅g(図8は、断面図により1/2gを示す)を含む楕円形体を有する。内突出部54は、熱感知プローブ34に係合するための、内円周面40から厚さi突出する半径方向の湾曲を有する。内突出部54は、熱感知プローブ34に対してプローブカバーの保持を容易にする。内突出部54は、熱感知プローブ34と鼓膜の間に分離の空隙55を作る。この形体は、熱感知プローブ34の望ましくない熱を最小にする。1つ又は複数の内突出部54を使用してもよいと予想される。長手方向リブ52及び内突出部54は、体温測定適用の特定の要求により種々寸法決めされてもよい。
【0036】
本体22は、外円周面42から突出し、そして遠位端26から近位方向に間隔を隔てた外突出部56を構成する。外突出部56は高さkよりも比較的小さい幅jを有する。外突出部56は、外円周面42から厚さl突出する半径方向湾曲を有する。外突出部56は、以下で述べるように、貯蔵のために多プローブカバー20の積み重ね及び重ねを容易にする。1つ又は複数の突出部56を使用してもよいと予想される。
【0037】
プローブカバー20は、近位端24に隣接して配置されたフランジ58を含む。フランジ58は、近位端24の円周に形成され、鼓膜体温計32に対してプローブカバー20の取付けのための強度及び安定性をもたらす。フランジ58はまた、以下に述べるように、多プローブカバーの包装を容易にする。
【0038】
図10−12を参照すると、記載したものと同様のプローブカバー20は、貯蔵、輸送及び使用に備えて製作される。プローブカバー20は滅菌されると考えられる。プローブカバー20は、カセット60により提供される。プローブカバー20を含む、カセット60は、プローブカバーとの解放可能な取付け用に製作される。プローブカバー20のフランジ58は、ステム62を介してカセット60に取り付けられる。ステム62は、プローブカバーを矢印Aで示す方向にねじることによってプローブカバー20がカセット60から取り外されるように脆弱である。プローブカバーのねじり又は回転により、ステム62をカセット60から塑性変形させ且つ切り離す。プローブカバー20の取り外しに他の操作方法を使用してもよい。
【0039】
プローブカバー20は、鼓膜体温計32(図3)に対して容易且つ効率的な使用のために取付けられ且つ貯蔵される。プローブカバー20は、第2、第3、第4等のプローブカバー20との重なり可能に形成される。例えば、図12に示すように、第1プローブカバー20aは、第1プローブカバー20aの内突出部54をプローブカバー20bの遠位端26に係合させるように、積み重ね形体で第2プローブカバー20bと重ねられる。プローブカバー20bの外突出部56をプローブカバー20aの長手方向リブ52に係合させる。この形体は、多プローブカバー20の重ねを容易にする。突出部54、56と隣接した積み重ねプローブカバー20との係合は、重なりにとって十分なプローブカバー20a,b間の保持を容易にする。この設計はまた、プローブカバー20bが隣接したプローブカバー20aに、分離が不可能であるようにあまりにも深く嵌め込まれるようになるのを防止する。
【0040】
鼓膜体温計32を操作してホルダー33から取り外す。プローブカバー20a、20bが重なり形体をなしているときには、鼓膜体温計32の熱感知プローブ34をプローブカバー20bの中に挿入する。内突出部54、長手方向リブ52、及び端リブ38は、プローブカバー20bの保持のために熱感知プローブ34に係合する。この形体は、熱感知プローブ34とプローブカバー20bの間に十分な保持をもたらすから、プローブカバー20bは、熱感知プローブ34に対して保持され、プローブカバー20bは、プローブカバー20aから分離される。かくして、熱感知プローブ34に対する内突出部54、長手方向リブ52、及び端リブ38の保持力は、突出部54、56と隣接したプローブカバー20aの間の保持力よりも大きい。
【0041】
プローブカバー20bh熱感知プローブ34に取り付けられ、フィルム36は、空隙55により熱感知プローブ34との直接的な係合から分離される(図8A、及び8B)。端リブ38は、熱感知プローブ34に係合して熱感知プローブ34とフィルム36の間に空隙55を形成する。これは、熱感知プローブ34への望ましくない熱伝達を防止し、ゆがめられた示度及び熱ノイズ干渉を回避する。この形体は、有利な点として、もっと正確な体温測定を容易にする。長手方向リブ52、内突出部54、及び外突出部56は、同様に熱感知プローブへの熱伝達を防止し、熱感知プローブに対して保持力を提供する。
【0042】
操作中、被検者(図示せず)の体温を計るために、実務者(図示せず)は被検者の耳を優しく後に引っ張って耳管を真っ直ぐにし、熱感知プローブ34は、赤外線放射により体温を読むために鼓膜を目に見えるようにする。鼓膜体温計32を実務者が操作して熱感知プローブ34に取り付けられたプローブカバー20の一部分を被検者の外耳管内に容易に且つ心地よく挿入するようにする。熱感知プローブ34を、被検者の体温を反映する、鼓膜からの赤外線放射を感知するように正しく位置決めする。鼓膜から放出される赤外線の光は、フィルム36を通過し、熱感知プローブ34に差し向けられる。
【0043】
熱感知プローブ34が鼓膜からの赤外線放射を正確に感知するように、実務者は、十分な時間(典型的には、3−10秒間)鼓膜体温計32のボタン64を押す。鼓膜体温計32の微小電子機器が熱感知プローブ34によって出される電気信号を処理して被検者の体温を決定する。微小電子機器により、鼓膜体温計32に2、3秒又はそれより短い内に体温測定をさせる。プローブカバー20を熱感知プローブ34から取り外して捨てる。
【0044】
鼓膜体温計32を再び使用し、プローブカバー20aのような別のプローブカバーを熱感知プローブ34に取り付ける。かくして、プローブカバー20は、熱感知プローブ34に衛生バリヤーを与え、細菌等からの病気の広がり防止する。例えば、鼓膜体温計32、及びプローブカバー20の他の使用方法、例えば、選択的位置決め、向き等が予想される。
【0045】
ここに開示した実施態様に種々の修正をしてもよいことは理解されよう。従って、上記の説明は、限定と解すべきではなく、単なる種々の実施形態の例示であると解釈すべきである。当業者は、特許請求の範囲に記載の範囲及び精神内で他の修正を想像するであろう。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の原理によるプローブカバーの斜視図である。
【図2】図1に示すプローブカバーの変形斜視図である。
【図3】鼓膜体温計に取り付けた、図1に示すプローブカバーの斜視図である。
【図4】ホルダーに取り付けた、図3に示す鼓膜体温計の斜視図である。
【図5】図1に示すプローブカバーの断面斜視図である。
【図6】図5に示す詳細の指示領域の拡大斜視図である。
【図7】図1に示すプローブカバーの変形断面斜視図である。
【図8】図7に示す詳細の指示領域の拡大斜視図である。
【図8A】鼓膜体温計に取り付けたプローブカバーの断面図である。
【図8B】図8Aに示す詳細の指示領域の拡大断面図である。
【図9】図7に示す詳細の指示領域の拡大斜視図である。
【図10】図1に示す多プローブカバーを支持するカセットの斜視図である。
【図11】図10に示す詳細の指示領域の拡大斜視図である。
【図12】第2プローブカバーと重ねた、図1に示すプローブカバーの側断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位端から遠位端まで延びる管状本体を含み、近位端は、体温計の遠位端を受け入れるように形成された開口を構成し、
管状本体の遠位端は、フィルムでほぼ塞がれ、遠位端は、その内円周に配置された少なくとも1つの端リブを含み、少なくとも1つの端リブは、体温計の遠位端がフィルムから間隔を隔てるように体温計の遠位端に係合するように形成される、プローブカバー。
【請求項2】
管状本体の遠位端の外円周は、円弧面を有する、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項3】
管状本体の遠位端は、その内円周に配置された複数の端リブを含む、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項4】
端リブは、フィルムの面に沿って配置された横部分を含む、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項5】
端リブは、本体に沿って延びる長手方向部分を含む、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項6】
端リブは、本体に沿って近位方向に延びる長手方向部分と、フィルムの面に沿って突出する横部分と、を含み、長手方向部分と横部分は協同して体温計の遠位端を受け入れる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項7】
本体は、その内面から突出し、本体の遠位端から近位方向に間隔を隔てた少なくとも1つの長手方向リブを構成する、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項8】
本体は、その内円周面から突出する複数の長手方向リブを構成し、複数の長手方向リブは、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項9】
長手方向リブは、第2プローブカバーの重なりを容易にするように形成される、請求項8に記載のプローブカバー。
【請求項10】
本体は、その内面から突出する少なくとも1つの突出部を構成し、少なくとも1つの突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項11】
本体は、その内周面から突出する複数の突出部を構成し、複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項12】
突出部は、第2プローブカバーの重なりを容易にするように形成される、請求項11に記載のプローブカバー。
【請求項13】
本体は、その外面から突出する少なくとも1つの突出部を構成し、少なくとも1つの突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項14】
本体は、その外周面から突出する複数の突出部を構成し、複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項15】
突出部は、第2のプローブカバーの重なりを容易にするように形成される、請求項14に記載のプローブカバー。
【請求項16】
本体は、内面から突出し、本体の遠位端から近位方向に隔てられた複数の突出部を構成し、突出部は、第3のプローブカバーとの重なりを容易にするように形成される、請求項15に記載のプローブカバー。
【請求項17】
本体は、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項18】
本体は、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる管状本体部分を含み、近位端は、鼓膜体温計の遠位端の受け入れ可能に形成された開口を構成し、
遠位端は、フィルムでほぼ塞がれ、そして本体部分の内円周に配置された複数の端リブを含み、
端リブは、本体部分にそって近位方向に延びる長手方向部分及びフィルムの横面にそって突出する横部分を有し、長手方向部分及び横部分は、鼓膜体温計の遠位端がフィルムから隔てられるように鼓膜体温計の遠位端に、支持のために受け入れ可能に係合するように形成される、プローブカバー。
【請求項19】
本体は、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる管状本体部分を含み、近位端は、鼓膜体温計の遠位端の受け入れ可能に形成された開口を構成し、
本体部分は、本体部分の内面及び外面から突出する複数の突出部を構成し、突出部は、遠位端から近位方向に隔てられ、そして本体部分の壁に円周方向に配置され、外面に配置された突出部は、第2プローブカバーとの重なりを容易にするように形成され、内面に配置された突出部は、第3プローブカバーとの重なりを容易にするように形成される、プローブカバー。
【請求項20】
本体は、近位端から遠位端まで延びる管状本体を含み、近位端は、鼓膜体温計の遠位端の受け入れ可能に形成された開口を構成し、
管状本体の遠位端は、フィルムでほぼ塞がれ、フィルムは、体温計の遠位端の受け入れ時引っ張られる、プローブカバー。
【請求項1】
近位端から遠位端まで延びる管状本体を含み、近位端は、体温計の遠位端を受け入れるように形成された開口を構成し、
管状本体の遠位端は、フィルムでほぼ塞がれ、遠位端は、その内円周に配置された少なくとも1つの端リブを含み、少なくとも1つの端リブは、体温計の遠位端がフィルムから間隔を隔てるように体温計の遠位端に係合するように形成される、プローブカバー。
【請求項2】
管状本体の遠位端の外円周は、円弧面を有する、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項3】
管状本体の遠位端は、その内円周に配置された複数の端リブを含む、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項4】
端リブは、フィルムの面に沿って配置された横部分を含む、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項5】
端リブは、本体に沿って延びる長手方向部分を含む、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項6】
端リブは、本体に沿って近位方向に延びる長手方向部分と、フィルムの面に沿って突出する横部分と、を含み、長手方向部分と横部分は協同して体温計の遠位端を受け入れる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項7】
本体は、その内面から突出し、本体の遠位端から近位方向に間隔を隔てた少なくとも1つの長手方向リブを構成する、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項8】
本体は、その内円周面から突出する複数の長手方向リブを構成し、複数の長手方向リブは、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項9】
長手方向リブは、第2プローブカバーの重なりを容易にするように形成される、請求項8に記載のプローブカバー。
【請求項10】
本体は、その内面から突出する少なくとも1つの突出部を構成し、少なくとも1つの突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項11】
本体は、その内周面から突出する複数の突出部を構成し、複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項12】
突出部は、第2プローブカバーの重なりを容易にするように形成される、請求項11に記載のプローブカバー。
【請求項13】
本体は、その外面から突出する少なくとも1つの突出部を構成し、少なくとも1つの突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項14】
本体は、その外周面から突出する複数の突出部を構成し、複数の突出部は、本体の遠位端から近位方向に隔てられる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項15】
突出部は、第2のプローブカバーの重なりを容易にするように形成される、請求項14に記載のプローブカバー。
【請求項16】
本体は、内面から突出し、本体の遠位端から近位方向に隔てられた複数の突出部を構成し、突出部は、第3のプローブカバーとの重なりを容易にするように形成される、請求項15に記載のプローブカバー。
【請求項17】
本体は、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる、請求項1に記載のプローブカバー。
【請求項18】
本体は、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる管状本体部分を含み、近位端は、鼓膜体温計の遠位端の受け入れ可能に形成された開口を構成し、
遠位端は、フィルムでほぼ塞がれ、そして本体部分の内円周に配置された複数の端リブを含み、
端リブは、本体部分にそって近位方向に延びる長手方向部分及びフィルムの横面にそって突出する横部分を有し、長手方向部分及び横部分は、鼓膜体温計の遠位端がフィルムから隔てられるように鼓膜体温計の遠位端に、支持のために受け入れ可能に係合するように形成される、プローブカバー。
【請求項19】
本体は、テーパ形体をなして近位端から遠位端まで延びる管状本体部分を含み、近位端は、鼓膜体温計の遠位端の受け入れ可能に形成された開口を構成し、
本体部分は、本体部分の内面及び外面から突出する複数の突出部を構成し、突出部は、遠位端から近位方向に隔てられ、そして本体部分の壁に円周方向に配置され、外面に配置された突出部は、第2プローブカバーとの重なりを容易にするように形成され、内面に配置された突出部は、第3プローブカバーとの重なりを容易にするように形成される、プローブカバー。
【請求項20】
本体は、近位端から遠位端まで延びる管状本体を含み、近位端は、鼓膜体温計の遠位端の受け入れ可能に形成された開口を構成し、
管状本体の遠位端は、フィルムでほぼ塞がれ、フィルムは、体温計の遠位端の受け入れ時引っ張られる、プローブカバー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図9】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図9】
【図6】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2006−512965(P2006−512965A)
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−566383(P2004−566383)
【出願日】平成15年1月6日(2003.1.6)
【国際出願番号】PCT/US2003/000224
【国際公開番号】WO2004/063686
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(504423848)シャーウッド サーヴィシス アクチェンゲゼルシャフト (8)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年1月6日(2003.1.6)
【国際出願番号】PCT/US2003/000224
【国際公開番号】WO2004/063686
【国際公開日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(504423848)シャーウッド サーヴィシス アクチェンゲゼルシャフト (8)
【Fターム(参考)】
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