2つの大腿骨補完幹部セットを有する股関節プロテーゼ要素集合体
【課題】骨の犠牲を最小限にしつつ、第一期大腿骨幹部、及び第一期幹部の置換用幹部として適した典型的大腿骨幹部の設置を可能にする大腿プロテーゼ要素集合体を提供する。
【解決手段】第一期幹部を形成するようにサイズ決定されると共に湾曲形状を有する大腿骨幹部(20)の第1のセット(2)と、テーパ形状を有する大腿骨幹部(30)の第2のセット(3)とを備える大腿骨幹に移植される股関節プロテーゼ要素集合体(1)が提供される。第1及び第2のセットのそれぞれの幹部は、同じセットのその他の幹部の長さとは異なる長さを有し、第1のセット(2)の各幹部(20)は、第2のセット(3)における所定の対応する幹部(30)によって置換可能であるように、第2のセット(3)の幹部(30)のうちの1つと一致するサイズを有する。
【解決手段】第一期幹部を形成するようにサイズ決定されると共に湾曲形状を有する大腿骨幹部(20)の第1のセット(2)と、テーパ形状を有する大腿骨幹部(30)の第2のセット(3)とを備える大腿骨幹に移植される股関節プロテーゼ要素集合体(1)が提供される。第1及び第2のセットのそれぞれの幹部は、同じセットのその他の幹部の長さとは異なる長さを有し、第1のセット(2)の各幹部(20)は、第2のセット(3)における所定の対応する幹部(30)によって置換可能であるように、第2のセット(3)の幹部(30)のうちの1つと一致するサイズを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大腿プロテーゼ分野に関し、より詳細には、股関節プロテーゼ要素集合体に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、股関節プロテーゼは、主に、大腿骨に導入されるように設けられた幹部と、腸骨窩と協働するように設けられたカップを直接的又は間接的に収容するように配置される頸部とを有する。幹部の設置には様々な技術がある。しかしながら、一般的な原則は、髄管を形成するために大腿骨に凹部を設けること、及び、湾曲部を介して残存皮質骨(大腿骨幹又は受容骨(os receveur)と呼ばれる)と確実に密接する幹部を髄管内に移植する際に、大腿骨の構造に適応させることである。
【0003】
髄管内における幹部の十分な定着を許容し、大腿骨の高さの適切な復元を確保するためには、患者の形態に適合した幹部の選択が最重要であることが証明されており、幹部の周囲及び幹部を被覆しているオステオ・コンダクタ外皮(revetement osteo-conducteur)を通しての骨細胞成長によって幹部が定着することから、前述の選択はなお重要である。
【0004】
このような事情から、治療対象の患者の形態に最も適合したサイズを有する大腿骨幹部が選択され得るように、複数のサイズを有する大腿骨幹部の同一セットの提供が普及している。当該技術の現状における当該セットでは、特に、特許文献1に記載されているように、患者の形態に依存する大腿骨幹に可能な限り近似する幹部を選択し得るように、1つの幹部サイズから直近のより大きいサイズへと相似的に大きくなる長さ、幅、及び厚みを有するテーパ形状の骨幹部を備えた大腿骨幹部セットが知られている。
【0005】
「典型的」長さを有する前述の型の大腿骨幹部以外に、いわゆる第一期幹部もまた存在する。これは典型的大腿骨幹よりも小さい長さを有する幹部である。この型の幹部は、特に、「処女」股関節、即ち、手術又は感染を経ていない股関節において使用される。このような型の幹部の利点は、典型的大腿骨幹部に対して、必要な骨の犠牲が抑えられるという点にある。そのうえ、このような型の幹部を用いることで、幹部が移植されることになる大腿骨において十分な骨質がもたらされる。第一期幹部は、後に典型的長さの幹部によって置換される場合がある(即ち、股関節プロテーゼの再移植)。
【0006】
ただし、残存する骨の損傷及び骨の脆弱性の評価は手術中に行われる。同様に、大腿骨幹部の長さの選択が外科手術に先立って行われても、再建高さの最終調整がなされるのは処置の最中である。最初に第一期幹部が選択されていても、外科手術中に(悪化した骨質、評価よりも重度の骨損傷などにより)その選択が不適切であり、実際のところ典型的大腿骨幹部に頼らざるを得ないことが判明する場合がある。
【0007】
移植された、又は移植予定の第一期大腿骨幹部を典型的大腿骨幹部によって置換するには、選択された置換大腿骨幹の設置に適切な高さ(又は長さ)及び形状を付与するために、大腿骨幹に再処置を施す必要がある。このような大腿骨幹の再処置は、最もよく適合する幹部の選択が手術中に行われることから長時間を要し、このため術後に多少なりとも重篤な結果をもたらし得る。実際、現在の市場で提供されている典型的幹部には、しばしば重要な再処置を行うことなく第一期幹部の置換を可能にすべく十分に類似する形状を有するものは存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】仏国特許出願公開第2853524号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、骨の犠牲を最小限にしつつ、第一期大腿骨幹部、及び第一期幹部の置換用幹部として適した典型的大腿骨幹部の設置を可能にする大腿プロテーゼ要素集合体を提供することによって、上記の問題を解決することにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、典型的サイズの幹部によって第一期幹部を迅速、正確かつ容易に置換することを可能にする大腿プロテーゼ要素集合体を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、複数の第一期幹部を形成するようにサイズ決定されると共に湾曲形状を有する大腿骨幹部の第1のセットと、大腿骨幹部の第2のセットとを備える大腿骨幹に移植される股関節プロテーゼ要素集合体において、
−第1のセットの各幹部は、基端に、大腿骨幹に当該幹部を移植するための補助部材を収容するための支持被覆材を備え、
−第2のセットの各幹部は、基端に、大腿骨幹に当該幹部を移植するための補助部材を収容するための支持被覆材を備え、
−第1のセットの各幹部は、第1のセットのその他の幹部における被覆材と先端との間の長さとは異なる長さを有し、
−第2のセットの各幹部は、第2のセットのその他の幹部における被覆材と先端との間の長さとは異なる長さを有し、
−第1のセットの各幹部は、第2のセットにおける所定の対応する幹部によって置換可能であるように、第2のセットの幹部のうちの1つと一致するサイズを有し、かつ第1のセットの幹部の長さは、第2のセットの対応する幹部の長さよりも小さい股関節プロテーゼ要素集合体を提供する。
【0012】
従って、このようなサイズの一致によって大腿骨幹の再処置を最小限にし、処置を達成するのに必要な処置時間を短縮することが可能となる。
好ましくは、第1のセットの幹部と第2のセットの対応する幹部とのサイズの一致は、第2のセットの対応する幹部の骨幹上部と同一のサイズを有する第1のセットの幹部の骨幹上部によって、かつ、第2のセットの対応する幹部の骨幹下端部の長手方向対称軸線B1と一致する長手方向対称軸線A1を有する骨幹下端部によって確保される。第一期幹部及び対応する典型的幹部の上部を前述のように一致させたことによって、第一期幹部から対応する典型的(即ち、第2のセットの)幹部への置換移植は、典型的幹部の骨幹下部に対応する大腿骨幹の下部領域のみに再処置、特に延長及び僅かな幅の拡大を施すだけで可能となる。
【0013】
1つの特定の構成によると、第2のセットの幹部の長さに対する第1のセットの対応する幹部の長さの比率は、0.65〜0.75の間にある。
1つの特定の実施形態によると、第1のセットの幹部は85ミリメートル〜115ミリメートルの間の長さを有する。この場合、第2のセットの幹部は125ミリメートル〜160ミリメートルの間の長さを有することが好ましい。
【0014】
好ましくは、第1のセットの各幹部の骨幹上部は当該幹部の長さの約3分の2に相当する長さを有する。
好ましくは、粗面状態を提供する多孔質被覆材によって、第1のセットの幹部の少なくとも骨幹上部が被覆される。このような被覆材の利点は、大腿骨幹内における幹部の固定を容易にしつつ、幹部の周囲の骨再建を促進することにある。
【0015】
別の態様では、本発明は股関節プロテーゼの移植のための外科キットに関し、同キットは、以上に記載した股関節プロテーゼ要素集合体を備える。
好ましくは、当該外科キットは複数の凹凸部を有し、同凹凸部のいくつかは第1のセットの幹部のサイズに適合した複数の凹部を形成し、かつ、当該凹凸部の別のいくつかは第2のセットの幹部のサイズに適合した複数の凹部を形成する。
【0016】
好ましくは、外科キットは複数の試験用頸部を備える。
好ましくは、外科キットは、大腿骨内への移植のための処置を施された大腿骨幹に、第1及び第2のセットの各大腿骨幹部を移植することを可能にする補助部材を備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明によって、骨の犠牲を最小限にしつつ、第一期幹部、及び第一期幹部の置換用幹部として適した典型的大腿骨幹部の設置を可能にする大腿プロテーゼ要素集合体が提供される。
【0018】
また、本発明によって、典型的サイズの幹部によって第一期幹部を迅速、正確かつ容易に置換することを可能にする大腿プロテーゼ要素集合体が提供される。
本発明のその他の目的及び利点は、添付図面及び以下の記載を参照することによって明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】7個の第一期幹部及び7個の典型的幹部から構成された本発明の股関節プロテーゼ要素14個の集合体を示す正面図であって、第一期幹部を対応する典型的幹部に重ねて示した図。
【図2】図1に示される集合体を構成する第一期幹部の1つを詳細に示した正面図。
【図3】図2に示される第一期幹部を矢状方向から見た後面図。
【図4】図1に示される集合体を構成する典型的幹部の1つを詳細に示した正面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1〜図4に関連して、大腿骨幹(図示せず)に移植される股関節プロテーゼ要素集合体1を説明する。
本発明の股関節プロテーゼ要素集合体1は、2つの大腿骨幹部セット、即ち、湾曲形状を有すると共に第一期幹部を形成するようにサイズ決定された大腿骨幹部20からなる第1のセット2、及び、テーパ形状を有する大腿骨幹部30からなる第2のセット3を有する。
【0021】
本実施形態では、集合体は14個の要素、即ち、第1のセット2を構成する7個の大腿骨幹部20と、第2のセット3を構成する7個の大腿骨幹部30とから構成される。
図1に示すように、セット2,3のそれぞれの幹部20,30は、主に長さにおいて異なっている。従って、各セット2,3の幹部の長さは、1つの幹部から直近の上又は下のサイズの別の幹部に進むにつれて大きく又は小さくなる。同様に、第1のセット2の大腿骨幹部20の長さは、第2のセット3の大腿骨幹部30の長さよりも小さい。本出願では、長さLは、幹部20,30の先端21,31と幹部20,30の基端23,33に設けられた被覆材22,32との間の距離として定義されている(図2及び図4)。
【0022】
好ましくは、第1のセット2の大腿骨幹部20は85ミリメートル〜115ミリメートルの間の長さを有し、第2のセット3の大腿骨幹部30は125ミリメートル〜160ミリメートルの間の長さを有する。より詳細には、第2のセットの幹部の長さに対する第1のセットの対応する幹部の長さの比率は0.65〜0.75の間にあり、即ち、長さの差は約40〜45ミリメートルの間にある。当然ながら、当該長さ、及び、本明細書において数値で示される特徴は例証的な数値に過ぎず、従って、本発明の範囲を逸脱することなく変更可能である。
【0023】
1つの特定の構成では、1つの幹部から直近の上又は下のサイズの別の幹部へと、あらゆる方向(即ち、長さ、幅、及び厚み)において相似的に増加又は減少するサイズを有する大腿骨幹部を設けてもよい。
【0024】
本発明において、第1のセット2の各大腿骨幹部20は、そのサイズ及び形状において、第2のセット3の大腿骨幹部30の1つに対応している。
より詳細には、図1に示すように、第1のセット2の各大腿骨幹部20は、同大腿骨幹部20が対応している第2のセット3の大腿骨幹部30の骨幹上部と同一サイズかつ略同一形状を有する骨幹上部24を備える。骨幹上部24は、同一セットの幹部間でそれぞれ異なる高さHによって特徴付けられる。より詳細には、骨幹上部24の高さHは、1つの幹部から直近の上又は下のサイズの別の幹部に進むにつれて大きく又は小さくなる。例証的には、前述の範囲内にある長さを有する大腿骨幹部において、高さHは68〜75ミリメートルの間にある。
【0025】
更に、第1のセット2の各大腿骨幹部20は、対称軸線A1を有する骨幹下端部25を備える。図2及び図3に示すように、軸線A1は大腿骨幹部20の先端21と、基端23にて被覆材22に設けられた凹部26との間に延びる。凹部26は、支持又は陥入によって大腿骨髄管内における幹部の嵌合を可能にする補助部材を収容するように設けられている。
【0026】
同様に、第2のセット3を構成する各大腿骨幹部30は、対称軸線B1を有する骨幹下端部35を備える。図4に示すように、軸線B1は、大腿骨幹部30の先端31と、大腿骨幹部30の基端33において被覆材32に設けられた凹部36との間に延びる。凹部36は、第1のセット2の大腿骨幹部20に形成された凹部26と同じ機能を有する。
【0027】
第1のセット2の幹部20により形成される第一期大腿骨幹部と、第2のセット3の大腿骨幹部30により構成される置換幹部との一致を確実にするために、図1に示すように、各セット2,3の大腿骨幹部20,30は、骨幹下端部25,35のそれぞれの対称軸線A1,B1が一致するように配置されている。
【0028】
本実施形態では、図1及び図2に示すように、第1のセット2の各大腿骨幹部20の骨幹上部24は当該幹部の長さの約3分の2に相当する長さを有する。
更に、第1のセット2の各大腿骨幹部20は、同大腿骨幹部20が対応している第2のセット3の大腿骨幹部30の頸部−骨幹角度に等しい頸部−骨幹角度αを有する。頸部−骨幹角度αは、骨幹下端部25,35の対称軸線A1及びB1と、プロテーゼを構成するモジュール式頸部(頸部の図示なし)を収容するように設けられた凹部27,37の対称軸線A2及びB2との間の角度として定義される。好ましくは、頸部−骨幹角度は約135度である。
【0029】
第一期大腿骨幹部20及び置換幹部として用いるのに適した大腿骨幹部30を、i)第一期幹部の骨幹上部における形状において一致し、ii)対称軸線A1及びB1が同一であり、かつiii)好ましくは等しい頸部−骨幹角度を有するように構成することにより、各セットを構成する2つの大腿骨幹部に共通の一致性を確保し、第1のセットを構成する各第一期幹部専用の置換幹部を提供することが可能になる。
【0030】
好ましくは、大腿骨幹部20,30は、少なくとも骨幹上部24,34(即ち、幹部の基端側の3分の2として説明されている実施形態)において、好ましくはヒドロキシアパタイト(HAP)ベースの生物活性化合物を含む多孔質チタン等の多孔質被覆材によって被覆される。好ましくは、同被覆材は、大腿骨幹とのより確実な係合及びより大きな接触面を確保すべく、凹部によって離間された凸部からなる凹凸部を備える。1つの特定の構成では、凹凸部は大腿骨幹部20の表面全体を被覆することはない。凹凸部を設けられていない部分は、軸線A1と共に約30度の角度βをなす軸線によって画定される(図2)。
【0031】
本実施形態では、第1及び第2のセット2,3の大腿骨幹部20,30は、モジュール式頸部型プロテーゼを構成する。換言すれば、第1及び第2のセットを構成する各幹部は、対応する形状の頸部を収容するように設けられた軸線A2,B2を有する凹部27,37を備える。当然ながら、本発明はそのような型のプロテーゼに限定されるものではないことは明らかであり、本発明の範囲を逸脱することなく、固定頸部を有する幹部を備えることもできる。
【0032】
以上、本発明を例証的に記載した。当然ながら、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく本発明の実施における異なる変形例を実現することも可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、大腿プロテーゼ分野に関し、より詳細には、股関節プロテーゼ要素集合体に関する。
【背景技術】
【0002】
典型的には、股関節プロテーゼは、主に、大腿骨に導入されるように設けられた幹部と、腸骨窩と協働するように設けられたカップを直接的又は間接的に収容するように配置される頸部とを有する。幹部の設置には様々な技術がある。しかしながら、一般的な原則は、髄管を形成するために大腿骨に凹部を設けること、及び、湾曲部を介して残存皮質骨(大腿骨幹又は受容骨(os receveur)と呼ばれる)と確実に密接する幹部を髄管内に移植する際に、大腿骨の構造に適応させることである。
【0003】
髄管内における幹部の十分な定着を許容し、大腿骨の高さの適切な復元を確保するためには、患者の形態に適合した幹部の選択が最重要であることが証明されており、幹部の周囲及び幹部を被覆しているオステオ・コンダクタ外皮(revetement osteo-conducteur)を通しての骨細胞成長によって幹部が定着することから、前述の選択はなお重要である。
【0004】
このような事情から、治療対象の患者の形態に最も適合したサイズを有する大腿骨幹部が選択され得るように、複数のサイズを有する大腿骨幹部の同一セットの提供が普及している。当該技術の現状における当該セットでは、特に、特許文献1に記載されているように、患者の形態に依存する大腿骨幹に可能な限り近似する幹部を選択し得るように、1つの幹部サイズから直近のより大きいサイズへと相似的に大きくなる長さ、幅、及び厚みを有するテーパ形状の骨幹部を備えた大腿骨幹部セットが知られている。
【0005】
「典型的」長さを有する前述の型の大腿骨幹部以外に、いわゆる第一期幹部もまた存在する。これは典型的大腿骨幹よりも小さい長さを有する幹部である。この型の幹部は、特に、「処女」股関節、即ち、手術又は感染を経ていない股関節において使用される。このような型の幹部の利点は、典型的大腿骨幹部に対して、必要な骨の犠牲が抑えられるという点にある。そのうえ、このような型の幹部を用いることで、幹部が移植されることになる大腿骨において十分な骨質がもたらされる。第一期幹部は、後に典型的長さの幹部によって置換される場合がある(即ち、股関節プロテーゼの再移植)。
【0006】
ただし、残存する骨の損傷及び骨の脆弱性の評価は手術中に行われる。同様に、大腿骨幹部の長さの選択が外科手術に先立って行われても、再建高さの最終調整がなされるのは処置の最中である。最初に第一期幹部が選択されていても、外科手術中に(悪化した骨質、評価よりも重度の骨損傷などにより)その選択が不適切であり、実際のところ典型的大腿骨幹部に頼らざるを得ないことが判明する場合がある。
【0007】
移植された、又は移植予定の第一期大腿骨幹部を典型的大腿骨幹部によって置換するには、選択された置換大腿骨幹の設置に適切な高さ(又は長さ)及び形状を付与するために、大腿骨幹に再処置を施す必要がある。このような大腿骨幹の再処置は、最もよく適合する幹部の選択が手術中に行われることから長時間を要し、このため術後に多少なりとも重篤な結果をもたらし得る。実際、現在の市場で提供されている典型的幹部には、しばしば重要な再処置を行うことなく第一期幹部の置換を可能にすべく十分に類似する形状を有するものは存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】仏国特許出願公開第2853524号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、骨の犠牲を最小限にしつつ、第一期大腿骨幹部、及び第一期幹部の置換用幹部として適した典型的大腿骨幹部の設置を可能にする大腿プロテーゼ要素集合体を提供することによって、上記の問題を解決することにある。
【0010】
また、本発明の別の目的は、典型的サイズの幹部によって第一期幹部を迅速、正確かつ容易に置換することを可能にする大腿プロテーゼ要素集合体を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前述の目的を達成するために、本発明の第1の態様は、複数の第一期幹部を形成するようにサイズ決定されると共に湾曲形状を有する大腿骨幹部の第1のセットと、大腿骨幹部の第2のセットとを備える大腿骨幹に移植される股関節プロテーゼ要素集合体において、
−第1のセットの各幹部は、基端に、大腿骨幹に当該幹部を移植するための補助部材を収容するための支持被覆材を備え、
−第2のセットの各幹部は、基端に、大腿骨幹に当該幹部を移植するための補助部材を収容するための支持被覆材を備え、
−第1のセットの各幹部は、第1のセットのその他の幹部における被覆材と先端との間の長さとは異なる長さを有し、
−第2のセットの各幹部は、第2のセットのその他の幹部における被覆材と先端との間の長さとは異なる長さを有し、
−第1のセットの各幹部は、第2のセットにおける所定の対応する幹部によって置換可能であるように、第2のセットの幹部のうちの1つと一致するサイズを有し、かつ第1のセットの幹部の長さは、第2のセットの対応する幹部の長さよりも小さい股関節プロテーゼ要素集合体を提供する。
【0012】
従って、このようなサイズの一致によって大腿骨幹の再処置を最小限にし、処置を達成するのに必要な処置時間を短縮することが可能となる。
好ましくは、第1のセットの幹部と第2のセットの対応する幹部とのサイズの一致は、第2のセットの対応する幹部の骨幹上部と同一のサイズを有する第1のセットの幹部の骨幹上部によって、かつ、第2のセットの対応する幹部の骨幹下端部の長手方向対称軸線B1と一致する長手方向対称軸線A1を有する骨幹下端部によって確保される。第一期幹部及び対応する典型的幹部の上部を前述のように一致させたことによって、第一期幹部から対応する典型的(即ち、第2のセットの)幹部への置換移植は、典型的幹部の骨幹下部に対応する大腿骨幹の下部領域のみに再処置、特に延長及び僅かな幅の拡大を施すだけで可能となる。
【0013】
1つの特定の構成によると、第2のセットの幹部の長さに対する第1のセットの対応する幹部の長さの比率は、0.65〜0.75の間にある。
1つの特定の実施形態によると、第1のセットの幹部は85ミリメートル〜115ミリメートルの間の長さを有する。この場合、第2のセットの幹部は125ミリメートル〜160ミリメートルの間の長さを有することが好ましい。
【0014】
好ましくは、第1のセットの各幹部の骨幹上部は当該幹部の長さの約3分の2に相当する長さを有する。
好ましくは、粗面状態を提供する多孔質被覆材によって、第1のセットの幹部の少なくとも骨幹上部が被覆される。このような被覆材の利点は、大腿骨幹内における幹部の固定を容易にしつつ、幹部の周囲の骨再建を促進することにある。
【0015】
別の態様では、本発明は股関節プロテーゼの移植のための外科キットに関し、同キットは、以上に記載した股関節プロテーゼ要素集合体を備える。
好ましくは、当該外科キットは複数の凹凸部を有し、同凹凸部のいくつかは第1のセットの幹部のサイズに適合した複数の凹部を形成し、かつ、当該凹凸部の別のいくつかは第2のセットの幹部のサイズに適合した複数の凹部を形成する。
【0016】
好ましくは、外科キットは複数の試験用頸部を備える。
好ましくは、外科キットは、大腿骨内への移植のための処置を施された大腿骨幹に、第1及び第2のセットの各大腿骨幹部を移植することを可能にする補助部材を備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明によって、骨の犠牲を最小限にしつつ、第一期幹部、及び第一期幹部の置換用幹部として適した典型的大腿骨幹部の設置を可能にする大腿プロテーゼ要素集合体が提供される。
【0018】
また、本発明によって、典型的サイズの幹部によって第一期幹部を迅速、正確かつ容易に置換することを可能にする大腿プロテーゼ要素集合体が提供される。
本発明のその他の目的及び利点は、添付図面及び以下の記載を参照することによって明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】7個の第一期幹部及び7個の典型的幹部から構成された本発明の股関節プロテーゼ要素14個の集合体を示す正面図であって、第一期幹部を対応する典型的幹部に重ねて示した図。
【図2】図1に示される集合体を構成する第一期幹部の1つを詳細に示した正面図。
【図3】図2に示される第一期幹部を矢状方向から見た後面図。
【図4】図1に示される集合体を構成する典型的幹部の1つを詳細に示した正面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1〜図4に関連して、大腿骨幹(図示せず)に移植される股関節プロテーゼ要素集合体1を説明する。
本発明の股関節プロテーゼ要素集合体1は、2つの大腿骨幹部セット、即ち、湾曲形状を有すると共に第一期幹部を形成するようにサイズ決定された大腿骨幹部20からなる第1のセット2、及び、テーパ形状を有する大腿骨幹部30からなる第2のセット3を有する。
【0021】
本実施形態では、集合体は14個の要素、即ち、第1のセット2を構成する7個の大腿骨幹部20と、第2のセット3を構成する7個の大腿骨幹部30とから構成される。
図1に示すように、セット2,3のそれぞれの幹部20,30は、主に長さにおいて異なっている。従って、各セット2,3の幹部の長さは、1つの幹部から直近の上又は下のサイズの別の幹部に進むにつれて大きく又は小さくなる。同様に、第1のセット2の大腿骨幹部20の長さは、第2のセット3の大腿骨幹部30の長さよりも小さい。本出願では、長さLは、幹部20,30の先端21,31と幹部20,30の基端23,33に設けられた被覆材22,32との間の距離として定義されている(図2及び図4)。
【0022】
好ましくは、第1のセット2の大腿骨幹部20は85ミリメートル〜115ミリメートルの間の長さを有し、第2のセット3の大腿骨幹部30は125ミリメートル〜160ミリメートルの間の長さを有する。より詳細には、第2のセットの幹部の長さに対する第1のセットの対応する幹部の長さの比率は0.65〜0.75の間にあり、即ち、長さの差は約40〜45ミリメートルの間にある。当然ながら、当該長さ、及び、本明細書において数値で示される特徴は例証的な数値に過ぎず、従って、本発明の範囲を逸脱することなく変更可能である。
【0023】
1つの特定の構成では、1つの幹部から直近の上又は下のサイズの別の幹部へと、あらゆる方向(即ち、長さ、幅、及び厚み)において相似的に増加又は減少するサイズを有する大腿骨幹部を設けてもよい。
【0024】
本発明において、第1のセット2の各大腿骨幹部20は、そのサイズ及び形状において、第2のセット3の大腿骨幹部30の1つに対応している。
より詳細には、図1に示すように、第1のセット2の各大腿骨幹部20は、同大腿骨幹部20が対応している第2のセット3の大腿骨幹部30の骨幹上部と同一サイズかつ略同一形状を有する骨幹上部24を備える。骨幹上部24は、同一セットの幹部間でそれぞれ異なる高さHによって特徴付けられる。より詳細には、骨幹上部24の高さHは、1つの幹部から直近の上又は下のサイズの別の幹部に進むにつれて大きく又は小さくなる。例証的には、前述の範囲内にある長さを有する大腿骨幹部において、高さHは68〜75ミリメートルの間にある。
【0025】
更に、第1のセット2の各大腿骨幹部20は、対称軸線A1を有する骨幹下端部25を備える。図2及び図3に示すように、軸線A1は大腿骨幹部20の先端21と、基端23にて被覆材22に設けられた凹部26との間に延びる。凹部26は、支持又は陥入によって大腿骨髄管内における幹部の嵌合を可能にする補助部材を収容するように設けられている。
【0026】
同様に、第2のセット3を構成する各大腿骨幹部30は、対称軸線B1を有する骨幹下端部35を備える。図4に示すように、軸線B1は、大腿骨幹部30の先端31と、大腿骨幹部30の基端33において被覆材32に設けられた凹部36との間に延びる。凹部36は、第1のセット2の大腿骨幹部20に形成された凹部26と同じ機能を有する。
【0027】
第1のセット2の幹部20により形成される第一期大腿骨幹部と、第2のセット3の大腿骨幹部30により構成される置換幹部との一致を確実にするために、図1に示すように、各セット2,3の大腿骨幹部20,30は、骨幹下端部25,35のそれぞれの対称軸線A1,B1が一致するように配置されている。
【0028】
本実施形態では、図1及び図2に示すように、第1のセット2の各大腿骨幹部20の骨幹上部24は当該幹部の長さの約3分の2に相当する長さを有する。
更に、第1のセット2の各大腿骨幹部20は、同大腿骨幹部20が対応している第2のセット3の大腿骨幹部30の頸部−骨幹角度に等しい頸部−骨幹角度αを有する。頸部−骨幹角度αは、骨幹下端部25,35の対称軸線A1及びB1と、プロテーゼを構成するモジュール式頸部(頸部の図示なし)を収容するように設けられた凹部27,37の対称軸線A2及びB2との間の角度として定義される。好ましくは、頸部−骨幹角度は約135度である。
【0029】
第一期大腿骨幹部20及び置換幹部として用いるのに適した大腿骨幹部30を、i)第一期幹部の骨幹上部における形状において一致し、ii)対称軸線A1及びB1が同一であり、かつiii)好ましくは等しい頸部−骨幹角度を有するように構成することにより、各セットを構成する2つの大腿骨幹部に共通の一致性を確保し、第1のセットを構成する各第一期幹部専用の置換幹部を提供することが可能になる。
【0030】
好ましくは、大腿骨幹部20,30は、少なくとも骨幹上部24,34(即ち、幹部の基端側の3分の2として説明されている実施形態)において、好ましくはヒドロキシアパタイト(HAP)ベースの生物活性化合物を含む多孔質チタン等の多孔質被覆材によって被覆される。好ましくは、同被覆材は、大腿骨幹とのより確実な係合及びより大きな接触面を確保すべく、凹部によって離間された凸部からなる凹凸部を備える。1つの特定の構成では、凹凸部は大腿骨幹部20の表面全体を被覆することはない。凹凸部を設けられていない部分は、軸線A1と共に約30度の角度βをなす軸線によって画定される(図2)。
【0031】
本実施形態では、第1及び第2のセット2,3の大腿骨幹部20,30は、モジュール式頸部型プロテーゼを構成する。換言すれば、第1及び第2のセットを構成する各幹部は、対応する形状の頸部を収容するように設けられた軸線A2,B2を有する凹部27,37を備える。当然ながら、本発明はそのような型のプロテーゼに限定されるものではないことは明らかであり、本発明の範囲を逸脱することなく、固定頸部を有する幹部を備えることもできる。
【0032】
以上、本発明を例証的に記載した。当然ながら、当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく本発明の実施における異なる変形例を実現することも可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の第一期幹部を形成するようにサイズ決定されると共に湾曲形状を有する大腿骨幹部(20)の第1のセット(2)と、大腿骨幹部(30)の第2のセット(3)とを備える大腿骨幹に移植される股関節プロテーゼ要素集合体において、
第1のセット(2)及び第2のセット(3)の各幹部(20,30)の基端(23,33)は、大腿骨幹に前記幹部を移植するための補助部材を収容するための支持被覆材(22,32)を備え、
第1のセット(2)及び第2のセット(3)の各幹部(20,30)は、それぞれ、同じセットのその他の幹部における支持被覆材(22,32)と先端(21,31)との間の長さとは異なる長さを有し、
第1のセット(2)の各幹部(20)は、第2のセット(3)における所定の対応する幹部(30)によって置換可能であるように、第2のセット(3)の幹部(20)のうちの1つと一致するサイズを有する股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項2】
第1のセット(2)の幹部(20)と第2のセット(3)の対応する幹部(30)とのサイズの一致は、第2のセット(3)の対応する幹部(30)の骨幹上部(34)と同一のサイズを有する第1のセット(2)の幹部(20)の骨幹上部(24)によって、かつ、第2のセット(3)の対応する幹部(30)の骨幹下端部(35)の長手方向対称軸線B1と一致する長手方向対称軸線A1を有する骨幹下端部(25)によって確保されることを特徴とする、請求項1に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項3】
第2のセット(3)の幹部(30)の長さに対する第1のセット(2)の対応する幹部(20)の長さの比率は、0.65〜0.75の間にあることを特徴とする、請求項1又は2に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項4】
第1のセット(2)の幹部(20)は85ミリメートル〜115ミリメートルの間の長さを有し、第2のセット(3)の幹部(30)は125ミリメートル〜160ミリメートルの間の長さを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項5】
第1のセット(2)の各幹部(20)の骨幹上部(24)は前記幹部の長さの約3分の2に相当する長さを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項6】
第1のセット(2)の幹部(20)の少なくとも骨幹上部(24)が、粗面状態を提供する多孔質被覆材によって被覆されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の股関節プロテーゼ要素集合体を備える股関節プロテーゼの移植のための外科キット。
【請求項8】
複数の凹凸部を有し、前記凹凸部のいくつかは第1のセット(2)の幹部(20)のサイズに適合した複数の凹部を形成し、かつ前記凹凸部の別のいくつかは第2のセット(3)の幹部(30)のサイズに適合した複数の凹部を形成することを特徴とする、請求項7に記載の外科キット。
【請求項9】
複数の試験用頸部を備えることを特徴とする、請求項7又は8に記載の外科キット。
【請求項10】
大腿骨内への移植のための処置を施された大腿骨幹に、第1及び第2のセット(2,3)の各大腿骨幹部(20,30)を移植することを可能にする補助部材を備えることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の外科キット。
【請求項1】
複数の第一期幹部を形成するようにサイズ決定されると共に湾曲形状を有する大腿骨幹部(20)の第1のセット(2)と、大腿骨幹部(30)の第2のセット(3)とを備える大腿骨幹に移植される股関節プロテーゼ要素集合体において、
第1のセット(2)及び第2のセット(3)の各幹部(20,30)の基端(23,33)は、大腿骨幹に前記幹部を移植するための補助部材を収容するための支持被覆材(22,32)を備え、
第1のセット(2)及び第2のセット(3)の各幹部(20,30)は、それぞれ、同じセットのその他の幹部における支持被覆材(22,32)と先端(21,31)との間の長さとは異なる長さを有し、
第1のセット(2)の各幹部(20)は、第2のセット(3)における所定の対応する幹部(30)によって置換可能であるように、第2のセット(3)の幹部(20)のうちの1つと一致するサイズを有する股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項2】
第1のセット(2)の幹部(20)と第2のセット(3)の対応する幹部(30)とのサイズの一致は、第2のセット(3)の対応する幹部(30)の骨幹上部(34)と同一のサイズを有する第1のセット(2)の幹部(20)の骨幹上部(24)によって、かつ、第2のセット(3)の対応する幹部(30)の骨幹下端部(35)の長手方向対称軸線B1と一致する長手方向対称軸線A1を有する骨幹下端部(25)によって確保されることを特徴とする、請求項1に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項3】
第2のセット(3)の幹部(30)の長さに対する第1のセット(2)の対応する幹部(20)の長さの比率は、0.65〜0.75の間にあることを特徴とする、請求項1又は2に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項4】
第1のセット(2)の幹部(20)は85ミリメートル〜115ミリメートルの間の長さを有し、第2のセット(3)の幹部(30)は125ミリメートル〜160ミリメートルの間の長さを有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項5】
第1のセット(2)の各幹部(20)の骨幹上部(24)は前記幹部の長さの約3分の2に相当する長さを有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項6】
第1のセット(2)の幹部(20)の少なくとも骨幹上部(24)が、粗面状態を提供する多孔質被覆材によって被覆されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の股関節プロテーゼ要素集合体。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の股関節プロテーゼ要素集合体を備える股関節プロテーゼの移植のための外科キット。
【請求項8】
複数の凹凸部を有し、前記凹凸部のいくつかは第1のセット(2)の幹部(20)のサイズに適合した複数の凹部を形成し、かつ前記凹凸部の別のいくつかは第2のセット(3)の幹部(30)のサイズに適合した複数の凹部を形成することを特徴とする、請求項7に記載の外科キット。
【請求項9】
複数の試験用頸部を備えることを特徴とする、請求項7又は8に記載の外科キット。
【請求項10】
大腿骨内への移植のための処置を施された大腿骨幹に、第1及び第2のセット(2,3)の各大腿骨幹部(20,30)を移植することを可能にする補助部材を備えることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか一項に記載の外科キット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2012−101029(P2012−101029A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−68005(P2011−68005)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(505257763)セラム コンセプト エル.エル.シー. (4)
【氏名又は名称原語表記】CERAM CONCEPT L.L.C.
【住所又は居所原語表記】113 Barksdale,Professional Center,Newark,DE 19711−3258 U.S.A.
【出願人】(511077443)
【氏名又は名称原語表記】Xavier ARTIERES
【出願人】(511077454)
【氏名又は名称原語表記】Stephane MAUGER
【出願人】(511077465)
【氏名又は名称原語表記】Philippe MASSIN
【出願人】(511077476)
【氏名又は名称原語表記】Remi PHILIPPOT
【出願人】(511077487)
【氏名又は名称原語表記】Claude LAVILLE
【出願人】(511077498)
【氏名又は名称原語表記】Marc LAINE
【出願人】(511077502)
【氏名又は名称原語表記】Jean−Yves LAZENNEC
【出願人】(511077513)
【氏名又は名称原語表記】Philippe SOUBRANE
【出願人】(511077524)
【氏名又は名称原語表記】Frederic FARIZON
【出願人】(511077535)
【氏名又は名称原語表記】Herve PAUL
【出願人】(511077546)
【氏名又は名称原語表記】Michael MEMMINGER
【出願人】(511077557)
【氏名又は名称原語表記】Massimiliano SUSANNA
【出願人】(511077568)
【氏名又は名称原語表記】Enrico SARTORELLO
【出願人】(511077579)
【氏名又は名称原語表記】Henri ROBIN
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(505257763)セラム コンセプト エル.エル.シー. (4)
【氏名又は名称原語表記】CERAM CONCEPT L.L.C.
【住所又は居所原語表記】113 Barksdale,Professional Center,Newark,DE 19711−3258 U.S.A.
【出願人】(511077443)
【氏名又は名称原語表記】Xavier ARTIERES
【出願人】(511077454)
【氏名又は名称原語表記】Stephane MAUGER
【出願人】(511077465)
【氏名又は名称原語表記】Philippe MASSIN
【出願人】(511077476)
【氏名又は名称原語表記】Remi PHILIPPOT
【出願人】(511077487)
【氏名又は名称原語表記】Claude LAVILLE
【出願人】(511077498)
【氏名又は名称原語表記】Marc LAINE
【出願人】(511077502)
【氏名又は名称原語表記】Jean−Yves LAZENNEC
【出願人】(511077513)
【氏名又は名称原語表記】Philippe SOUBRANE
【出願人】(511077524)
【氏名又は名称原語表記】Frederic FARIZON
【出願人】(511077535)
【氏名又は名称原語表記】Herve PAUL
【出願人】(511077546)
【氏名又は名称原語表記】Michael MEMMINGER
【出願人】(511077557)
【氏名又は名称原語表記】Massimiliano SUSANNA
【出願人】(511077568)
【氏名又は名称原語表記】Enrico SARTORELLO
【出願人】(511077579)
【氏名又は名称原語表記】Henri ROBIN
【Fターム(参考)】
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