2種のポリマーの相乗作用的組み合わせを含む眼科用組成物

【課題】人工涙として、または眼科用薬物のためのビヒクルとしての使用に適切な眼科用組成物を提供すること。
【解決手段】人工涙としての使用のために適切な眼科用組成物、または眼科用薬物のためのビヒクルとしての使用のために適切な眼科用組成物が、開示される。その組成物は、粘性に対して相乗効果を有する2種のポリマーの組み合わせを含む。その2種のポリマーの組み合わせは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシビニルポリマー;カルボキシビニルポリマーおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース;ヒアルロン酸およびヒドロキシプロピルメチルセルロース;ならびにヒアルロン酸およびガーゴムからなる群より選択され、但し、その組成物がカルボキシビニルポリマーを含む場合、その組成物は、塩化ナトリウムもホウ酸も含まない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の背景)
(1.発明の分野)
本発明は、薬学的組成物に関する。具体的には、本発明は、2種のポリマー成分の特定の組み合わせを含む、局所投与可能な眼科用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
(2.関連技術の説明)
局所投与可能な眼科用組成物中でポリマー成分を使用することが、周知である。ポリマー成分は、代表的には、物理的安定性補助剤として懸濁組成物中で使用され、その不溶性成分を懸濁状態にかまたは容易に再懸濁可能な状態に維持することを助ける。溶液組成物において、ポリマー成分は、代表的には、その組成物の粘性を増加するために使用される。
【0003】
多くのポリマーが、局所投与可能な眼科用組成物において使用されている。これらには、セルロースポリマー(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、およびエチルヒドロキシエチルセルロース)が包含される。また、合成ポリマー(例えば、カルボキシビニルポリマーおよびポリビニルアルコール)も、包含される。なお他のポリマーとしては、多糖(例えば、キサンタンガム、ガーゴム、およびデキストラン)が挙げられる。
【0004】
ポリマーの組み合わせもまた、眼科用組成物において使用されている。特定のポリマーの組み合わせは、粘性に対して、そしていくつかの場合には、液体からゲルへの相転移に対してさえも、相乗効果を提供することが公知である。例えば、米国特許第4,136,173号は、キサンタンガムとイナゴマメガムとの組み合わせを含む、眼科用組成物を開示する。
【0005】
局所的に投与可能な眼科用組成物における標的粘性を達成するための一アプローチは、十分量の1種のポリマー成分を単に添加する工程を包含し得る。しかし、しばしば、局所投与可能な眼科用組成物におけるポリマー添加物の総量を最小にすることが、望ましい。1種よりも多くのポリマーを含む混合ポリマー系が、組成物の粘性および潤滑特性を十分に増強すると同時に総ポリマー濃度および材料費を最小にし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の要旨)
本発明は、眼への局所投与のために適切な眼科用水性組成物に関し、その組成物は、粘性を増強する量のポリマー成分を含み、そのポリマー成分は、2種のポリマー成分の特定の組み合わせからなる。上記眼科用組成物は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシビニルポリマー;カルボキシビニルポリマーおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース;ヒアルロン酸およびヒドロキシプロピルメチルセルロース;ならびにヒアルロン酸およびガーゴムからなる群より選択される、ポリマー成分の組み合わせを含む。これらの選択されたポリマー成分の組み合わせのうちの1つを含む組成物は、人工涙生成物として有用であり、そしてこの組成物はまた、眼科用薬物を送達するためのビヒクルとして役立ち得る。
【0007】
本発明は、これらの選択された2種のポリマーの組み合わせが、粘性に対して相乗効果を有するという知見に基づく。
本発明は例えば、以下の項目を提供する:
(項目1)
眼への局所投与のために適切な水性組成物であって、該組成物は、
該組成物の粘性に対して相乗効果を有する2種のポリマーの組み合わせを、粘性を増強する量含み、
該2種のポリマーの組み合わせは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシビニルポリマー;カルボキシビニルポリマーおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース;ヒアルロン酸およびヒドロキシプロピルメチルセルロース;ならびにヒアルロン酸およびガーゴムからなる群より選択され、
但し、該組成物がカルボキシビニルポリマーを含む場合、該組成物は、塩化ナトリウムもホウ酸も含まない、組成物。
(項目2)
項目1に記載の組成物であって、前記2種のポリマーの組み合わせは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとガーゴムとの組み合わせである、組成物。
(項目3)
項目1に記載の組成物であって、前記2種のポリマーの組み合わせは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとガーゴムとの組み合わせである、組成物。
(項目4)
項目1に記載の組成物であって、前記2種のポリマーの組み合わせは、カルボキシビニルポリマーとガーゴムとの組み合わせである、組成物。
(項目5)
項目1に記載の組成物であって、前記2種のポリマーの組み合わせは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとヒドロキシエチルセルロースとの組み合わせである、組成物。
(項目6)
項目1に記載の組成物であって、前記2種のポリマーの組み合わせは、ヒアルロン酸とヒドロキシプロピルメチルセルロースとの組み合わせである、組成物。
(項目7)
項目1に記載の組成物であって、前記2種のポリマーの組み合わせは、ヒアルロン酸とガーゴムとの組み合わせである、組成物。
(項目8)
項目1に記載の組成物であって、前記カルボキシビニルポリマーは、アリルスクロースまたはアリルペンタエリトリトールで架橋された、アクリル酸のポリマーであり、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースは、約86,000ダルトンの数平均分子量を有し、前記ガーゴムは、ヒドロキシプロピルガーである、組成物。
(項目9)
項目1に記載の組成物であって、前記2種のポリマーの合計濃度は、0.05%(w/w)〜3.0%(w/w)の範囲にある、組成物。
(項目10)
項目9に記載の組成物であって、前記2種のポリマーの合計濃度は、0.2%(w/w)〜2.0%(w/w)の範囲にある、組成物。
(項目11)
項目1に記載の組成物であって、
薬学的に受容可能な緩衝剤;保存剤;非イオン性張度調整剤;界面活性剤;可溶化剤;安定化剤;快感増強剤;皮膚軟化剤;pH調整剤;および潤滑剤からなる群より選択される成分
をさらに含む、組成物。
(項目12)
項目1に記載の組成物であって、眼科用薬物をさらに含む、組成物。
(項目13)
項目12に記載の組成物であって、前記眼科用薬物は、抗緑内障剤;抗脈管形成剤;抗感染剤;非ステロイド性抗炎症剤およびステロイド性抗炎症剤;増殖因子;免疫抑制剤;および抗アレルギー剤からなる群より選択される、組成物。
(項目14)
ドライアイの症状を軽減する方法であって、該方法は、
眼に水性組成物を局所投与する工程
を包含し、該水性組成物は、
該組成物の粘性に対して相乗効果を有する2種のポリマーの組み合わせを、粘性を増強する量含み、
該2種のポリマーの組み合わせは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシビニルポリマー;カルボキシビニルポリマーおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース;ヒアルロン酸およびヒドロキシプロピルメチルセルロース;ならびにヒアルロン酸およびガーゴムからなる群より選択され、
但し、該組成物がカルボキシビニルポリマーを含む場合、該組成物は、塩化ナトリウムもホウ酸も含まない、
方法。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(発明の詳細な説明)
他のように示されない限り、全ての成分濃度は、重量/体積の割合ベース(%w/v)として列挙される。
【0009】
本発明の眼科用組成物は、2種のポリマー成分の選択された組み合わせを含む水性組成物である。この組み合わせは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびカルボキシビニルポリマー;カルボキシビニルポリマーおよびガーゴム;ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびヒドロキシエチルセルロース;ヒアルロン酸およびヒドロキシプロピルメチルセルロース;ならびにヒアルロン酸およびガーゴムのうちの1つである。5種全ての型の個々のポリマーが、公知であり、そしてそれらは、眼科用組成物において使用されている。5種全ての型のポリマーはまた、市販されている。
【0010】
HPMCは、商標名Methocel(登録商標)としてDow Chemical Companyから市販されている。HPMCは、種々の等級で入手可能である。本発明の組成物において使用するために最も好ましいのは、Methocel E4M(HPMC 2910)である。これは、約86,000ダルトンの数平均分子量を有する、本発明の組成物中のHPMC濃度は、一般的には、0.05%〜0.5%の範囲であり、好ましくは、0.3%である。
【0011】
上記ガーゴム成分は、ガーゴムまたはガーゴム誘導体であり得る。このガーゴム誘導体は、例えば、ガーゴムのヒドロキシプロピル誘導体または塩化ヒドロキシプロピルトリモニウム誘導体である。ガーおよびその誘導体は、米国特許第6,316,506号(その内容全体が、本明細書中に参考として援用される)に記載される。本出願の目的のためには、「ガーゴム」とは、非置換ガーゴムおよびその置換誘導体を包含する。ガーゴムおよびその誘導体の多くは、Rhone−Poulenc(Cranbury,New Jersey)、Hercules,Inc.(Wilmington,Delaware)およびTIC Gum,Inc.(Belcamp,Maryland)から市販されている。本発明の組成物において使用するための好ましい誘導体は、ヒドロキシプロピルガー(「HP−Guar」)である。本発明の組成物におけるガーの濃度は、一般的には0.01%〜0.2%の範囲であり、好ましくは0.1%である。
【0012】
本発明において使用するために適切なカルボキシビニルポリマーはまた、「カルボマー」またはカルボキシポリメチレンとして公知である。これらのカルボキシビニルポリマーは、Noveon,Inc.(Cleveland,Ohio)などの供給源から市販されている。このNoveon,Inc.は、カルボキシビニルポリマーを、商標名Carbopol(登録商標)として配給している。Carbopolポリマーは、架橋されたアクリル酸ベースのポリマーである。Carbopolポリマーは、アリルスクロースまたはアリルペンタエリトリトールで架橋されている。Carbopolコポリマーは、C10〜30アルキルアクリレートにより修飾されかつアリルペンタエリトリトールで架橋された、アクリル酸のポリマーである。本発明の組成物において使用するための好ましいカルボキシビニルポリマーは、アリルスクロースまたはアリルペンタエリトリトールで架橋されたアクリル酸のポリマーであり、Carbopol(登録商標)974Pとして市販されている。本発明の組成物におけるカルボマーの濃度は、一般的には、0.01%〜0.2%の範囲にあり、好ましくは0.1%である。
【0013】
HECは、Hercules Inc.(Aqualon Division)から種々の等級で市販されており、それには、Natrasol 250LR、Natrasol 250MR、およびNatrasol 250HRが挙げられる。本発明の組成物において使用するための好ましいHECは、NF等級の物質であり、これは、Natrasol 250HRとして市販されている。本発明の組成物におけるHECの濃度は、一般的には、0.05%〜0.5%の範囲であり、好ましくは0.1%〜0.2%の範囲である。
【0014】
ヒアルロン酸は、種々の供給源(GenzymeおよびHyaluron Inc.が挙げられる)から市販されている。ヒアルロン酸は、多くの等級で入手可能であり、分子量は、100,000ダルトン〜3,000,000ダルトンより大までの範囲である。
【0015】
本発明の水性組成物は、上記の特定のポリマーの組み合わせのうちの1つを、総ポリマー濃度範囲0.05%〜3.0%(好ましくは、0.2%〜2.0%)で含む。
【0016】
必要とされる2種のポリマー成分の組み合わせに加えて、本発明の水性組成物は、他の成分を賦形剤として含み得る。例えば、上記組成物は、1種以上の薬学的に受容可能な緩衝剤、保存剤(保存補助剤を含む)、非イオン性張度調整剤、界面活性剤、可溶化剤、安定化剤、快感増強剤、皮膚軟化剤、pH調整剤、および/または潤滑剤を含み得る。好ましくは、上記水性組成物は、上記で特定された2種のポリマー成分の相乗的組み合わせ以外の、いかなるポリマー成分も含まない。但し、保存剤を含む組成物に関して、ポリマー保存剤は例外として含む。上記組成物が、その2種のポリマーのうちの1つとしてカルボマーを含む場合、本発明の組成物は、イオン性張度調整剤(例えば、塩化ナトリウム)も、他のイオン性賦形剤(例えば、ホウ酸)も含まない。なぜなら、これらの成分は、その組成物の粘性に対して、かなり有害な影響を有するからである。
【0017】
本発明の組成物は、5〜9の範囲、好ましくは6.5〜7.5の範囲、最も好ましくは6.9〜7.4の範囲にある、pHを有する。その組成物が、上記の3種のポリマーのうちの1種としてカルボマーを含む場合、その組成物は、標的pHを越えないように処方されることが、重要である。一旦、カルボマーを含む組成物中で標的pHを越えてしまった後、そのpHを下げるように調整するために酸(例えば、塩酸)を添加することにより、その相乗的粘性が弱められ得る。比較的少量(約0.005%)の酸または塩でさえ、カルボマーを含む組成物の粘性に対して、かなりの影響を有し得る。
【0018】
本発明の組成物は、一般的には、220mOsm/kg〜320mOsm/kgの範囲の浸透圧重量モル濃度を有し、好ましくは、235mOsm/kg〜260mOsm/kgの範囲の浸透圧重量モル濃度を有する。
【0019】
本発明の水性組成物は、ドライアイの症状を軽減するための、人工涙製品として使用するために適切である。あるいは、本発明の組成物は、眼科用薬物のためのビヒクルとして働き得る。本発明の組成物はまた、眼科手順または他の外科手順のための、洗浄溶液として使用され得る。本発明の組成物において使用するために適切な眼科用薬物としては、抗緑内障剤(例えば、チモロール、ベタキソロール、レボベタキソロール、カルテオロールが挙げられるβ遮断薬;ピロカルピンが挙げられる縮瞳薬;カルボニックアンヒドラーゼインヒビター;プロスタグランジン;セロトニン様物質(seretonergics)、ムスカリン様物質;ドーパミン作用性アゴニスト;アプラクロニジンおよびブリモニジン(brimonidine)が挙げられるアドレナリン作用性アゴニスト);抗脈管形成剤;抗感染剤(シプロフロキサシンのようなキノロン;ならびにトブラマイシンおよびゲンタマイシンのようなアミノグリコシドが挙げられる);非ステロイド性抗炎症剤およびステロイド性抗炎症剤(例えば、スプロフェン、ジクロフェナク、ケトロラク、リメキソロンおよびテトラヒドロコルチゾル);増殖因子(例えば、EGF);免疫抑制剤;ならびに抗アレルギー剤(オロパタジン(olopatadine)が挙げられる)が挙げられるが、これらに限定されない。上記の眼科用薬物は、薬学的に受容可能な塩の形態(例えば、マレイン酸チモロール、酒石酸ブリモニジン、またはジクロフェナクナトリウム)で存在し得る。本発明の組成物はまた、眼科用薬物の組み合わせ(例えば、(i)ベタキソロールおよびチモロールからなる群より選択されるβ遮断薬と、(ii)ラタノポロスト;15−ケトラタノプロスト;トラボプロスと;およびウノプロストンイソプロピルからなる群より選択されるプロスタグランジンとの組み合わせ)を含み得る。
【0020】
本発明の組成物に含まれる薬物の量は、治療的に有効であるどのような量でもよく、その量は、多数の要因(選択される薬物の正体および効力が挙げられる)に依存するが、薬物の総濃度は、一般に、約5%以下である。
【0021】
本発明の組成物は、好ましくは、眼への投与の際にゲル化する溶液としては処方されない。以下の実施例に示される組成物は、眼への投与の際に、ゲル化しない。
【0022】
以下の実施例は、本発明のさらなる種々の局面を説明するために提示されるが、本発明の範囲を、いかなる点においても限定することは意図されない。
【実施例】
【0023】
(実施例1:人工涙組成物)
本発明による人工涙製品のための例示的な処方物を、表1に示す。
【0024】
(表1)
【0025】
【表1】

表1に示される組成物は、少なくとも2つの方法によって調製され得る。1つの方法は、以下の成分を、ゆっくりと、そして以下の順序で、加熱された精製水(70℃〜80℃)(所望のバッチ体積の約80%)に、混合しながら添加することを包含する:マンニトール、カルボポール974P、およびHP−ガー(次の成分を添加する前に、各成分が十分に混合されるまで待つ)。次いで、pHを、1N NaOHを用いて調整し、そして残った量の精製水を添加する。次いで、この組成物を、121℃で30分間オートクレーブ処理し、引き続いて、一定に攪拌しながら、室温まで冷却する。
【0026】
表1に示される組成物を調製する代替の方法は、以下のとおりである。第一の容器に、加熱された精製水(70℃〜80℃)(所望のバッチ体積の約60%)を加え、次いで、マンニトールを混ぜ、次いでカルボポール974Pを混ぜる。次の成分を添加する前に、各成分が十分に混合されるまで待つ。得られた組成物を、121℃で30分間オートクレーブ処理し、次いで、一定に攪拌しながら、室温まで冷却する(「カルボポール組成物」)。別の容器中に、精製水(所望のバッチ体積の約30%)を加え、次いで、HP−ガーを混ぜる。このHP−ガー組成物のpHを、1N NaOHでpH9まで調整する。このHP−ガー組成物を、121℃で30分間オートクレーブ処理し、次いで、一定に攪拌しながら、室温まで冷却し(「HP−ガー組成物」)、次いで、HP−ガー組成物とカルボポール組成物とを無菌的に混合し、そして必要であれば、1N NaOHで、最終pHを7.0まで無菌的に調整する。
【0027】
(実施例2:粘度に対する相乗効果(HPMC+ガー;HPMC+カルボマー;カルボマー+ガー))
表2に示される組成物を調製し、そしてそれらの粘度を、Brookfieldコーン/プレート粘度計を使用して、粘度が低いサンプル(20cps未満の粘度)についてはナンバー42のコーン/プレートのセット(30rpm、25℃)を用い、そして粘度が高いサンプル(20cpsより高い粘度)についてはナンバー52のコーン/プレートのセット(3rpm、25℃)を用いて、決定した。2人の人が、独立して、示されるサンプルを調製し、そして各人について、それらの粘度値(n=1)を測定した。各セットの結果の平均を、表2に示す。
【0028】
(表2)
【0029】
【表2】

@Subst.Synergy=実質的な相乗効果:2つのそれぞれの単一のポリマー溶液の単純な合計の150%より大きい。
【0030】
(実施例3:粘度に対する相乗効果(HPMC+HEC))
表3に示される組成物を調製し、そしてそれらの粘度を、Brookfieldコーン/プレート粘度計を使用して、粘度が低いサンプル(20cps未満の粘度)についてはナンバー42のコーン/プレートのセット(30rpm、25℃)を用い、そして粘度が高いサンプル(20cpsより高い粘度)についてはナンバー52のコーン/プレートのセット(3rpm、25℃)を用いて、決定した。この実験において使用したHECは、以下の表に示されるようなNatrasol 250HRであった。2人の人が、独立して、示されるサンプルを調製し、そして各人について、それらの粘度値(n=1)を測定した。各セットの結果の平均を、表3に示す。
【0031】
(表3)
【0032】
【表3】

@Subst.Synergy=実質的な相乗効果:2つのそれぞれの単一のポリマー溶液の単純な合計の150%より大きい。
【0033】
(実施例4:粘度に対する相乗効果の欠如(ポリビニルアルコール+硫酸コンドロイチン;ポリビニルアルコール+ポリビニルピロリドン;硫酸コンドロイチン+ポリビニルピロリドン))
表4に示される組成物を調製し、そしてそれらの粘度を、Brookfieldコーン/プレート粘度計を使用して、粘度が低いサンプル(20cps未満の粘度)についてはナンバー42のコーン/プレートのセット(30rpm、25℃)を用い、そして粘度が高いサンプル(20cpsより高い粘度)についてはナンバー52のコーン/プレートのセット(3rpm、25℃)を用いて、決定した。2人の人が、独立して、示されるサンプルを調製し、そして各人について、それらの粘度値(n=1)を測定した。各セットの結果の平均を、表4に示す。Airvol 523Sは、市販のポリビニルアルコールポリマーである。硫酸コンドロイチンは、市販のポリマーである。PVP K90は、市販のポリビニルピロリドンポリマーである。
【0034】
(表4)
【0035】
【表4】

*わずかな透明な沈殿物が観察された。
@Subst.Synergy=実質的な相乗効果:2つのそれぞれの単一のポリマー溶液の単純な合計の150%より大きい。
【0036】
(実施例5:粘度に対する相乗効果の欠如(ポリビニルアルコール+カルボマー;硫酸コンドロイチン+カルボマー;ポリビニルピロリドン+カルボマー))
表5に示される組成物を調製し、そしてそれらの粘度を、Brookfieldコーン/プレート粘度計を使用して、粘度が低いサンプル(20cps未満の粘度)についてはナンバー42のコーン/プレートのセット(30rpm、25℃)を用い、そして粘度が高いサンプル(20cpsより高い粘度)についてはナンバー52のコーン/プレートのセット(3rpm、25℃)を用いて、決定した。2人の人が、独立して、示されるサンプルを調製し、そして各人について、それらの粘度値(n=1)を測定した。各セットの結果の平均を、表5に示す。Airvol 523Sは、市販のポリビニルアルコールポリマーである。硫酸コンドロイチンは、市販のポリマーである。K90は、市販のポリビニルピロリドンポリマーである。
【0037】
(表5)
【0038】
【表5】

*PVPは、カルボポール974Pと非適合性であった。これは、沈殿物を形成した。
@Subst.Synergy=実質的な相乗効果:2つのそれぞれの単一のポリマー溶液の単純な合計の150%より大きい。
【0039】
(実施例6:粘度に対する相乗効果の欠如(HPMC+デキストラン;ガー+デキストラン;カルボマー+デキストラン))
表6に示される組成物を調製し、そしてそれらの粘度を、Brookfieldコーン/プレート粘度計を使用して、粘度が低いサンプル(20cps未満の粘度)についてはナンバー42のコーン/プレートのセット(30rpm、25℃)を用い、そして粘度が高いサンプル(20cpsより高い粘度)についてはナンバー52のコーン/プレートのセット(3rpm、25℃)を用いて、決定した。2人の人が、独立して、示されるサンプルを調製し、そして各人について、それらの粘度値(n=1)を測定した。各セットの結果の平均を、表6に示す。
【0040】
(表6)
【0041】
【表6】

@Subst.Synergy=実質的な相乗効果:2つのそれぞれの単一のポリマー溶液の単純な合計の150%より大きい。
【0042】
(実施例7:カルボマーを含むポリマーの組み合わせについての粘度に対する塩の影響)
以下の表7に示される組成物を調製し、粘度に対する塩(NaCl)の添加の影響を決定した。各サンプルの粘度を、Brookfieldコーン/プレート粘度計(52コーン、3rpm)を使用して決定した。その結果を、表7に示す。
【0043】
(表7)
【0044】
【表7】

(実施例8:カルボマーを含むポリマーの組み合わせについての粘度に対するホウ酸の影響)
以下の表8に示される組成物を調製し、粘度に対するホウ酸の添加の影響を決定した。各サンプルの粘度を、Brookfieldコーン/プレート粘度計(52コーン、3rpm)を使用して決定した。その結果を、表8に示す。
【0045】
(表8)
【0046】
【表8】

本発明を、特定の好ましい実施形態を参照して記載した。しかし、本発明は、その精神からも本質的な特徴からも逸脱することなく、本発明の他の具体的な形態または変化形で実施され得ることが、理解されるべきである。従って、上に記載された実施形態は、すべての点において例示的であると解釈され、そして限定的であるとは解釈されず、本発明の範囲は、上記説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本願明細書に記載された発明。

【公開番号】特開2013−100360(P2013−100360A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2013−32842(P2013−32842)
【出願日】平成25年2月22日(2013.2.22)
【分割の表示】特願2011−138663(P2011−138663)の分割
【原出願日】平成16年6月6日(2004.6.6)
【出願人】(399054697)アルコン,インコーポレイテッド (102)
【Fターム(参考)】