説明

3次元形状図形作成装置、3次元形状図形作成方法、及び3次元形状図形作成プログラム

【課題】描画する際の処理負荷が極力低減された立体的な形状を示す3次元形状図形を作成し、かつ3次元形状図形を作成する際のユーザの作業負担を軽減する。
【解決手段】画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成する図面作成装置10が、ユーザの操作に応じて3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成し、ユーザの操作に応じて2次元ベース部品データが示す平面形状図形を変化させることによって、その2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成し、2次元ベース部品データが示す平面形状図形に1又は2以上の2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、立体的な形状を示す3次元モデルを作成する各種の装置が提案されている。例えば、特許文献1には、側面に凹凸や切欠形状を有する3次元モデルを作成する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−252161号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の3次元モデルの作成装置では、3次元モデルを描画するためのソフトウェアを搭載し、そのソフトウェアを円滑に稼動させる必要が生じるため、処理負荷が多大なものとなってしまうという問題があった。特に、ビデオゲーム装置がビデオゲームを進行させるために実行するゲーム制御において、3次元モデルを描画する処理を行うためにその3次元モデルを描画するためのソフトウェアを円滑に稼動させることが困難となる場合があるという問題があった。
【0005】
また、上述した従来の3次元モデルの作成装置では、3次元モデルを描画する際の作業負担が大きいという問題もあった。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決すべく、描画する際の処理負荷が極力低減された立体的な形状を示す3次元形状図形を作成することができ、かつ3次元形状図形を作成する際のユーザの作業負担を軽減することができるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の3次元形状図形作成装置は、画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成する3次元形状図形作成装置であって、ユーザの操作に応じて3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成するベース部品作成手段と、ユーザの操作に応じて前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形を変化させることによって、当該2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成する重畳部品作成手段と、前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形に1又は2以上の前記2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する3次元形状図形作成手段とを含むことを特徴とする。
【0008】
上記の構成としたことで、描画する際の処理負荷が極力低減された立体的な形状を示す3次元形状図形を作成することができ、かつ3次元形状図形を作成する際のユーザの作業負担を軽減することができるようになる。
【0009】
前記2次元ベース部品データを複写して複数の2次元ベース部品データを作成するベース部品複写手段を含み、前記重畳部品作成手段は、前記ベース部品複写手段によって作成された2次元ベース部品データから2次元重畳部品データを作成する構成とされていてもよい。
【0010】
2次元ベース部品データと1又は2以上の2次元重畳部品データとを含む2次元部品データ群が対応する3次元形状図形に関連付けされた図形関連データを記憶する図形関連データ記憶手段と、ユーザからの作成のベースとする3次元形状図形の選択を受け付ける選択受付手段と、該選択受付手段が受け付けた前記ユーザによって選択された3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを前記図形関連データ記憶手段から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示する2次元部品提示手段とを含み、前記ベース部品作成手段は、前記2次元部品提示手段によって提示された2次元部品データのうちの2次元ベース部品データから、3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成し、前記重畳部品作成手段は、前記2次元部品提示手段によって提示された2次元部品データのうちの1又は2以上の2次元重畳部品データから、前記ベース部品作成手段によって作成された2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成し、前記3次元形状図形作成手段は、前記ベース部品作成手段によって作成された2次元ベース部品データが示す平面形状図形に前記重畳部品作成手段によって作成された1又は2以上の2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する構成とされていてもよい。
【0011】
前記図形関連データは、3次元形状図形の種類を示す図形カテゴリに、該当する図形カテゴリにおける3次元形状図形の具体的形状を特定可能な図形タイプと、該当する図形タイプの3次元形状を構成する複数の2次元部品データとが対応付けされたデータであり、前記ユーザに対して選択可能な図形カテゴリを提示するカテゴリ提示手段と、前記ユーザによって選択された図形カテゴリに属する選択可能な図形タイプを提示するタイプ提示手段とを含み、前記選択受付手段は、前記カテゴリ提示手段によって提示された図形カテゴリの中から作成対象とする3次元形状図形の図形カテゴリの選択を受け付けるカテゴリ受付手段と、前記タイプ提示手段によって提示された図形タイプの中から作成対象とする3次元形状図形の図形タイプの選択を受け付けるタイプ受付手段とを含み、前記2次元部品提示手段は、前記タイプ受付手段によって受け付けられた図形タイプの3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを前記図形関連データ記憶手段から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示する構成とされていてもよい。
【0012】
前記図形関連データは、3次元形状図形の種類を示す図形カテゴリに、該当する図形カテゴリにおける所定形状の3次元形状を構成する複数の2次元部品データとが対応付けされたデータであり、前記ユーザに対して選択可能な図形カテゴリを提示するカテゴリ提示手段を含み、前記選択受付手段は、前記カテゴリ提示手段によって提示された図形カテゴリの中から作成対象とする3次元形状図形の図形カテゴリの選択を受け付け、前記2次元部品提示手段は、前記選択受付手段によって受け付けられた図形カテゴリにおける所定形状の3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを前記図形関連データ記憶手段から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示する構成とされていてもよい。
【0013】
ユーザからの指示に従って、前記3次元形状図形作成手段によって作成された3次元形状図形を編集する編集手段を含む構成とされていてもよい。
【0014】
また、本発明の3次元形状図形作成方法は、画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成する3次元形状図形作成方法であって、ユーザの操作に応じて3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成するベース部品作成処理と、ユーザの操作に応じて前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形を変化させることによって、当該2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成する重畳部品作成処理と、前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形に1又は2以上の前記2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する3次元形状図形作成処理とを含むことを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明の3次元形状図形作成プログラムは、画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成させる3次元形状図形作成プログラムであって、コンピュータに、ユーザの操作に応じて3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成するベース部品作成処理と、ユーザの操作に応じて前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形を変化させることによって、当該2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成する重畳部品作成処理と、前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形に1又は2以上の前記2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する3次元形状図形作成処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、描画する際の処理負荷が極力低減された立体的な形状を示す3次元形状図形を作成することができ、かつ3次元形状図形を作成する際のユーザの作業負担を軽減することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態における図面作成装置(3次元形状図形作成装置)の構成の例を示すブロック図である。
【図2】図形作成処理の例を示すフローチャートである。
【図3】図形作成画面の例を示す説明図である。
【図4】図形作成画面の例を示す説明図である。
【図5】図形作成画面の例を示す説明図である。
【図6】3次元形状図形を構成する2次元部品データが示す2次元部品図形の組み合わせの例を示す説明図である。
【図7】図形関連データの格納状態の例を示す説明図である。
【図8】図形作成処理の他の例を示すフローチャートである。
【図9】図形作成画面の例を示す説明図である。
【図10】図形作成画面の例を示す説明図である。
【図11】図形作成画面の例を示す説明図である。
【図12】3次元形状図形を構成する2次元部品データが示す2次元部品図形の組み合わせの他の例を示す説明図である。
【図13】図形関連データの格納状態の他の例を示す説明図である。
【図14】図形作成処理のさらに他の例を示すフローチャートである。
【図15】ゲーム画面の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の一実施の形態における図面作成装置(3次元形状図形作成装置を含む)の構成の例を示すブロック図である。図1に示すように、図面作成装置100は、制御部11と、操作部12と、表示部13と、図面作成プログラム記憶部21と、図形関連データ記憶部22とを含む。
【0020】
制御部11は、例えばCPUによって構成され、3次元形状図形の作成処理など、図面作成に係わる各種の処理を実行する機能を有する。ここで、「3次元形状図形」とは、画素情報の変化が施された平面形状図形により、例えば明度、彩度、透明度などの違いによって陰影などによる立体感が表現され、全体として立体的に表された3次元形状が示す図形を意味する。
【0021】
操作部12は、例えばキーボードやマウスなどのユーザによって操作される情報入力装置によって構成される。表示部13は、例えば液晶表示装置などの情報表示装置によって構成される。
【0022】
図面作成プログラム記憶部21は、例えばROMなどの記憶媒体によって構成され、制御部11に図面作成に係わる各種の処理を実行させるための図面作成プログラム(3次元形状図形作成プログラムを含む)などの各種のデータを記憶する記憶媒体である。
【0023】
図形関連データ記憶部22は、例えばROMやRAMなどの記憶媒体によって構成され、後述する図形関連データなどの各種のデータを記憶する記憶媒体である。
【0024】
次に、本例の図面作成装置100の動作について説明する。
図2は、図面作成装置100が実行する図形作成処理(3次元形状図形作成処理)の例を示すフローチャートである。図形作成処理は、例えばユーザXによって図面作成ソフトウェアが起動されたことに応じて開始される。なお、本発明に関係しない処理については、その内容を省略している場合がある。
【0025】
制御部11は、先ず、表示部13に図形作成画面の初期画面を表示する処理を行う(ステップS101)。
【0026】
図3は、図形作成画面の例を示す説明図である。図形作成画面には、例えば図3に示すように、作成している図形などの図面を表示する表示領域101と、表示領域101に表示されている3次元形状図形を詳細に編集(拡大、縮小、変形など)する際に押下される編集ボタン102と、表示領域101に表示されている図形を拡大表示する際に押下される拡大ボタン103と、表示領域101に表示されている図形を縮小表示する際に押下される縮小ボタン104と、図形を含む図面の作成を終了する際に押下される終了ボタン105と、2次元部品データを作成する際に押下される作図ボタン107と、表示領域101に表示されている図形を含む図面を保存する際に押下される保存ボタン106と、2次元部品データを調整する際に選択される調整ボタン201〜203と、2次元部品データが表示される部品表示領域301〜303とが設けられており、さらにカーソルKが表示される。
【0027】
初期画面では、表示領域101及び部品表示領域301〜303,・・・には図形は表示されない。なお、図形作成画面に設けられている調整ボタン201〜203,・・・は、表示領域101に表示されている2次元部品データが示す平面形状図形の編集作業のために選択されるボタンである。この調整ボタン201〜203,・・・は、各2次元部品データが示すそれぞれの平面形状図形について任意に選択可能である。
【0028】
ここで、「2次元部品データ」について説明する。「2次元部品データ」は、3次元形状図形の一部を構成する平面形状図形を示すデータを意味する。2次元部品データには、3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データと、その2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される平面形状図形を示す2次元重畳部品データとがあるものとする。そして、本例では、2次元ベース部品データが示す平面形状図形と、その平面形状図形に重畳される1又は2以上の2次元重畳部品データが示す平面形状図形とによって、3次元形状図形が作成される。
【0029】
初期画面において、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作(例えばカーソルKの操作など)による作図ボタン107の押下を受け付けると、ユーザXの操作部12の操作に応じて平面形状図形を作成し、例えば図3に示すように、作成された平面形状図形を表示領域101に表示する(ステップS102)。本例では、制御部11は、ステップS102にて、ユーザXの操作部12の操作に応じた平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成する。
【0030】
次に、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作に応じて、表示領域101上で作成された2次元ベース部品データを複写して、複写した2次元ベース部品データが示す平面形状図形を部品表示領域301〜303の一部または全部に表示する(ステップS103)。本例では、ユーザXの操作部12の操作に応じて、複写した2次元ベース部品データが示す平面形状図形を部品表示領域301〜303の3箇所に表示するものとする。
【0031】
次に、制御部11は、部品表示領域301〜303のうちユーザXの操作部12の操作により選択された領域内の平面形状図形を、ユーザXの操作部12の操作に応じて調整することで、2次元重畳部品データを作成する処理を行う(ステップS104)。本例では、制御部11は、部品表示領域301〜303のうちユーザXの操作部12の操作により選択された領域内の平面形状図形を表示領域101に表示し、ユーザXの操作部12の操作により押下された調整ボタン201〜203が示す内容の調整を、ユーザXの操作部12の操作に応じて表示領域101上で実行する。表示領域101上で実行された調整内容は、部品表示領域301〜303のうち該当する部品表示領域の表示内容に反映される。
【0032】
具体的には、ハイライト処理を行うための調整ボタン201が押下された場合には、制御部11は、その後のユーザXの操作部12の操作に応じて、該当する平面形状図形の一部を明るくして所定方向から光を受けているように調整する処理を行う。また、ジャドウ処理を行うための調整ボタン202が押下された場合には、制御部11は、その後のユーザXの操作部12の操作に応じて、該当する平面形状図形の一部あるいは周辺を暗くして対応する2次元ベース部品データが示す平面形状図形の影の部分を示すように調整する処理を行う。さらに、トリミング処理を行うための調整ボタン203が押下された場合には、制御部11は、その後のユーザXの操作部12の操作に応じて、該当する平面形状図形の一部を切り取って対応する2次元ベース部品データが示す平面形状図形の一部分を示すように調整する処理を行う。なお、調整ボタン201〜203がそれぞれ示す調整内容は一例であり、他の内容の調整を行うことができるようにしてもよい。また、複数種類の調整を同じ平面形状図形に対して施すことができるようにしてもよい。
【0033】
本例では、ステップS104にて、部品表示領域301に表示された平面形状図形にハイライト処理が施されるとともに、部品表示領域303に表示された平面形状図形にシャドウ処理が施されたものとする。部品表示領域302に表示された平面形状図形は、2次元ベース部品データを示す平面形状図形として取り扱うため、ステップS104では何らの処理もされないものとする。従って、図形作成画面には、例えば図4に示すように、部品表示領域301にハイライト処理が施された平面形状図形が表示され、部品表示領域302に2次元ベース部品データが示す平面形状図形がそのまま表示され、部品表示領域303にシャドウ処理が施された平面形状図形が表示される。なお、図4では、現在選択されている部品表示領域301に表示されている平面形状図形が表示領域101に表示されている。
【0034】
そして、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作に応じて、部品表示領域301〜303に表示されている複数の2次元部品データを用いて3次元形状図形を作成し、例えば図5に示すように、表示領域101に表示する処理を行う(ステップS105)。すなわち、ステップS105にて、制御部11は、ユーザXによって作成された部品表示領域301〜303に表示されている複数の2次元部品データが示す2次元部品形状図形をあらかじめ定められている順番に重畳することで、3次元形状図形を作成する。本例では、例えば、部品表示領域303に表示されている2次元重畳部品データが示す平面形状図形HAcの上に部品表示領域302に表示されている2次元ベース部品データが示す平面形状図形HAbを重畳し、さらにその上に部品表示領域303に表示されている2次元重畳部品データが示す平面形状図形HAaを重畳することで、3次元形状図形を作成する。なお、重畳する順番は、ユーザXが指定するようにしてもよい。
【0035】
表示領域101に3次元形状図形が表示された状態で編集ボタン102が押下されると、制御部11は、編集作業(変形、拡大、縮小、色付けなど)を実行可能な図形作成画面(図示せず)を表示部13に表示する。本例では、3次元形状図形を示す3次元図形データは、ベクトルデータによって構成され、変形などの各種の編集操作を行うことが可能であるものとする。
【0036】
その後、ユーザXの操作部12の操作により保存ボタン106が押下されると、制御部11は、表示領域101に表示している3次元形状図形を示す3次元形状図形データを含む図面データを装置100が備える記憶媒体に保存する(ステップS106)。
【0037】
そして、ユーザXの操作部12の操作により終了ボタン105が押下されると(ステップS107のY)、制御部11は、図形作成処理を終了する。
【0038】
[第2の実施の形態]
上述した第1の実施の形態では、複数の2次元部品データをユーザXの操作に応じて最初から作成する構成としていたが、あらかじめ3次元形状図形の一部を構成する複数の平面形状図形を示すそれぞれの2次元部品データを保存しておき、その複数の2次元部品データを用いて新たな複数の2次元部品データを作成するようにしてもよい。この場合、上述したステップS106にて保存する際に、3次元形状図形を示す3次元形状図形データとともに、その3次元形状図形の一部を構成する複数の平面形状図形を示すそれぞれの2次元部品データを保存しておくようにすればよい。また、あらかじめ3次元形状図形の一部を構成する複数の平面形状図形を示すそれぞれの2次元部品データを図面作成装置100の管理者が作成して保存しておくようにしてもよい。
【0039】
図7は、本例で用いられる図形関連データの例を示す説明図である。図形関連データは、3次元形状図形の一部を構成する2次元部品データのそれぞれが対応する3次元形状図形に関連付けされたデータである。具体的には、本例では、図7に示すように、図形関連データは、3次元形状図形の種類を示す図形カテゴリに、該当する図形カテゴリにおける3次元形状図形の具体的形状を特定可能な図形タイプと、該当する図形タイプの3次元形状を構成する複数の2次元部品データ(2D部品データ)とが対応付けされたデータである。図形関連データは、あらかじめ作成されて図形関連データ記憶部22に登録されているものとする。なお、3次元形状を構成する複数の2次元部品データには、1つの2次元ベース部品データと、1又は2以上の2次元重畳部品データとが含まれているものとする。
【0040】
図形カテゴリとしては、例えば、楕円体、葉巻形、多面体、円錐などの立体形状の種類が該当する。また、図形タイプには、それぞれ、自己が属する各図形カテゴリが示す立体形状の具体的形状が割り当てられているものとする。具体的には、例えば、図形カテゴリ「楕円体」に属する図形タイプとしては、球(タイプA)、焦点間の距離が1cmの楕円の長軸を軸に回転させたときの楕円体(タイプB)、焦点間の距離が5cmの楕円の長軸を軸に回転させたときの楕円体(タイプC)などが該当する。また、例えば、図形カテゴリ「多面体」に属する図形タイプとしては、正四面体(タイプA)、正八面体(タイプB)などが該当する。
【0041】
2次元部品データは、それぞれ、対応する図形タイプの3次元形状図形の一部を構成する平面形状図形データである。図形タイプに対応付けされている複数の2次元部品データを用いることによって、対応する図形タイプの3次元形状図形が作成される。2次元部品データはそれぞれ各図形タイプに対応付けされているが、異なる図形タイプの3次元形状図形の一部に同一の2次元部品データを用いることができる場合には、同一の2次元部品データを異なる図形タイプの3次元形状図形に対応付けしておくようにしてもよい。
【0042】
2次元部品データには、画素情報の変化が施された平面形状図形データや、画素情報の変化のない平面形状図形データが存在する。また、対応する図形タイプの3次元形状図形によって現れる陰影を示す2次元部品データも存在する。
【0043】
次に、本例の図面作成装置100の動作について説明する。
図8は、図面作成装置100が実行する図形作成処理(3次元形状図形作成処理)の例を示すフローチャートである。図形作成処理は、例えばユーザXによって図面作成ソフトウェアが起動されたことに応じて開始される。なお、本発明に関係しない処理については、その内容を省略している場合がある。また、上述した第1の実施の形態と同様の処理を行う部分については、同一のステップ番号を付与してその詳細な説明を省略する。
【0044】
制御部11は、先ず、表示部13に図形作成画面の初期画面を表示する処理を行い(ステップS101)、ユーザXの操作部12の操作による読込図形選択希望を受け付ける(ステップS201)。読込図形選択希望を受け付けると、制御部11は、例えば図9に示すように、作成可能な3次元形状図形のカテゴリを提示するために図形カテゴリボタン401〜403を図形作成画面に表示する。なお、本例では、初期画面に、読込図形選択希望を行うための読込ボタン108が設けられている(図9参照)。
【0045】
次に、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作による図形カテゴリの選択を受け付けると(ステップS202)、作成可能な3次元形状図形の図形タイプを提示する(ステップS203)。
【0046】
例えば、図形作成画面(図9参照)においてユーザXがカーソルKを操作して図形カテゴリ「葉巻形」の図形カテゴリボタン402を押下すると、制御部11は、図形カテゴリ「葉巻形」の選択を受け付け、ステップS203にて、例えば図10に示すような図形カテゴリ「葉巻形」に属する図形タイプを示す図形タイプボタン402a〜402cが設けられた図形作成画面を表示する。
【0047】
次いで、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作による図形タイプの選択を受け付けると(ステップS204)、ユーザXによって選択された図形タイプの3次元形状図形の一部を構成する2次元部品データそれぞれを図形関連データ記憶部22から読み出して、読み出した2次元部品データが示す平面形状図形を部品表示領域301〜303に表示した図形作成画面を表示する。
【0048】
例えば、図10に示した図形作成画面においてユーザXがカーソルKを操作して図形タイプAの図形タイプボタン402aを押下すると、制御部11は、図形カテゴリ「葉巻形」における図形タイプAの選択を受け付け、図形タイプAの3次元形状図形を示す3次元形状図形データを構成する複数の2次元部品データそれぞれを図形関連データ記憶部22から読み出し、読み出した2次元部品データが示す平面形状図形を部品表示領域301〜303に表示した図形作成画面(例えば図4参照)を表示する。
【0049】
次に、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作に応じて、ユーザXの操作部12の操作により選択された表示領域102上に表示された2次元ベース部品データが示す平面形状図形を、ユーザXの操作部12の操作に応じて調整することで、新たな2次元ベース部品データを作成する処理を行う(ステップS102)。本例では、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作により押下された調整ボタン201〜203が示す内容の調整や、図示しない他の調整ボタンが示すスケール調整、色調整、質感調整、形状調整を、ユーザXの操作部12の操作に応じて表示領域101上で実行する。表示領域101上で実行された調整内容は、部品表示領域302の表示内容に反映される。また、2次元ベース部品データが示す平面形状図形における所定の調整(例えばスケール調整、質感調整、色調整、形状調整など)については、制御部11が、他の部品表示領域301,303に表示されている2次元重畳部品データが示す平面形状図形に反映させる処理を行うようにすることが望ましい。
【0050】
次に、制御部11は、2次元重畳部品データが示す平面形状図形が表示された部品表示領域301,303のうちユーザXの操作部12の操作により選択された領域内の平面形状図形を、ユーザXの操作部12の操作に応じて調整することで、新たな2次元重畳部品データを作成する処理を行う(ステップS204)。本例では、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作により押下された調整ボタン201〜203が示す内容の調整や、図示しない他の調整ボタンが示すスケール調整、色調整、質感調整、形状調整を、ユーザXの操作部12の操作に応じて表示領域101上で実行する。なお、本例では、ステップS202での調整を自動的に2次元重畳部品データに反映させるだけで、ステップS204の処理を実行しないようにしてもよい。
【0051】
そして、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作に応じて、部品表示領域301〜303に表示されている新たに作成された複数の2次元部品データを用いて3次元形状図形を作成し、表示領域101に表示する処理を行う(ステップS105)。その後、ステップS106〜ステップS107の処理を行い、図形作成処理を終了する。
【0052】
なお、上記の例では、図形カテゴリ「葉巻形」が選択された場合の具体例について言及していたが、他の図形カテゴリが選択された場合についても同様である。例えば、図9に示した図形作成画面においてユーザXがカーソルKを操作して図形カテゴリ「多面体」の図形カテゴリボタン403を押下し、その次に表示される図形作成画面(図10に示すような画面)において図形タイプXの図形タイプボタンを押下すると、制御部11は、図形カテゴリ「多面体」における図形タイプXの選択を受け付け、図形カテゴリ「多面体」における図形タイプXの3次元形状図形を構成する複数の2次元部品データを図形作成画面の部品表示領域にそれぞれ表示する。その後、複数の2次元部品データが調整されたあと(ステップS102,S104)、調整された新たな複数の2次元部品データが示すそれぞれの平面形状図形を重畳して3次元形状図形を作成し、例えば図11に示すように、表示領域101に作成した3次元形状図形を表示する。本例では、図12に示すように、図形カテゴリ「多面体」における図形タイプXの3次元形状図形は、6つの2次元部品データがそれぞれ示す2次元部品形状図形TXa〜TXfを用いて作成されるものとする。具体的には、2次元部品形状図形TXfcの上側に2次元部品形状図形TXeを重畳し、さらにその上側の所定位置に2次元部品形状図形TXa〜TXdを重畳することによって作成される。
【0053】
また、上記の例では、図7に示したような図形関連データを用いる構成としていたが、例えば図13に示すような図形関連データを用いるようにしてもよい。すなわち、図形関連データが、3次元形状図形の一部を構成する2次元部品データのそれぞれが対応する3次元形状図形に関連付けされたデータである点については同様であるが、3次元形状図形の種類を示す図形カテゴリに、該当する図形カテゴリにおける3次元形状を構成する複数の2次元部品データ(2D部品データ)とが対応付けされたデータであるものとしてもよい。つまり、各図形カテゴリに所定形状の3次元形状図形が対応付けされることとしてもよい。この場合、図14に示すように、図形作成処理において、制御部11は、ユーザXの操作部12の操作による図形カテゴリの選択を受け付けると(ステップS202のY)、ユーザXによって選択された図形カテゴリの3次元形状図形の一部を構成する2次元部品データそれぞれを図形関連データ記憶部22から読み出して、読み出した複数の2次元部品データを図形作成画面の部品表示領域にそれぞれ表示するようにすればよい。このように構成した場合であっても、編集作業(調整作業)によって様々な形状の3次元形状図形を得ることが可能である。
【0054】
以上に説明したように、上述した実施の形態では、画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成する3次元形状図形作成装置(図面作成装置10)が、ユーザの操作に応じて3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成し、ユーザの操作に応じて2次元ベース部品データが示す平面形状図形を変化させることによって、その2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成し、2次元ベース部品データが示す平面形状図形に1又は2以上の2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する構成としているので、描画する際の処理負荷が極力低減された立体的な形状を示す3次元形状図形を作成することができ、かつ3次元形状図形を作成する際のユーザの作業負担を軽減することができるようになる。
【0055】
すなわち、複数の2次元部品データを用いて3次元形状図形を作成する構成としたので、3次元形状図形を作成する際のユーザの作業負担を軽減することが可能となる。また、複数の2次元部品データを用いて画素情報の変化が施された平面形状図形による3次元形状図形を作成する構成としたので、3次元データによって生成された3次元モデルを描画するためのソフトウェアを不要とし、描画する際の処理負荷が極力低減された立体的な形状を示す3次元形状図形を作成することができる。よって、ビデオゲームなどにおいて立体的な形状のアイテム、キャラクタ、背景、ボタンなどを描画処理する際に、立体的な形状を示す3次元形状図形を描画する際の処理負荷を低減することが可能となる。
【0056】
図15は、2次元部品データを用いて作成した3次元形状図形によって形成されているボタン501〜504が表示されたビデオゲームのゲーム画面の例を示す説明図である。図15に示すゲーム画面は、例えば、背景を含む画面全体がベクトルデータで形成されており、特に、その中で表示されるボタン501〜504などの3次元形状図形についてもベクトルデータで形成されている。よって、ビデオゲームにおける描画処理の負荷を低減することが可能となる。
【0057】
また、上述した実施の形態において、3次元形状図形作成装置(図面作成装置10)が、2次元ベース部品データを複写して複数の2次元ベース部品データを作成し、作成された2次元ベース部品データから2次元重畳部品データを作成する構成とした場合には、適切に重畳することが可能な2次元重畳部品データを容易に作成することができるようになる。
【0058】
また、上述した実施の形態において、3次元形状図形作成装置(図面作成装置10)が、2次元ベース部品データと1又は2以上の2次元重畳部品データとを含む2次元部品データ群が対応する3次元形状図形に関連付けされた図形関連データを記憶する図形関連データ記憶部22を備え、ユーザからの作成のベースとする3次元形状図形の選択を受け付け、受け付けた前記ユーザによって選択された3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを図形関連データ記憶部22から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示し、提示された2次元部品データのうちの2次元ベース部品データから、3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成し、提示された2次元部品データのうちの1又は2以上の2次元重畳部品データから、作成された2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成し、作成された2次元ベース部品データが示す平面形状図形に作成された1又は2以上の2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する構成とした場合には、あらかじめ作成されたデータを元に新たな3次元形状図形を示す3次元形状図形データを容易に作成することができるようになる。
【0059】
また、上述した実施の形態において、図形関連データが、3次元形状図形の種類を示す図形カテゴリに、該当する図形カテゴリにおける3次元形状図形の具体的形状を特定可能な図形タイプと、該当する図形タイプの3次元形状を構成する複数の2次元部品データとが対応付けされたデータであり、3次元形状図形作成装置(図面作成装置10)が、ユーザに対して選択可能な図形カテゴリを提示し、ユーザによって選択された図形カテゴリに属する選択可能な図形タイプを提示し、提示された図形カテゴリの中から作成対象とする3次元形状図形の図形カテゴリの選択を受け付け、提示された図形タイプの中から作成対象とする3次元形状図形の図形タイプの選択を受け付け、受け付けられた図形タイプの3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを図形関連データ記憶部22から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示する構成とした場合には、同じカテゴリについて異なる複数の図形タイプの3次元形状図形を提示することが可能となり、新たな3次元形状図形を作成するためのユーザによる編集作業の労力を軽減することが可能となる。
【0060】
また、上述した実施の形態において、図形関連データが、3次元形状図形の種類を示す図形カテゴリに、該当する図形カテゴリにおける所定形状の3次元形状を構成する複数の2次元部品データとが対応付けされたデータであり、3次元形状図形作成装置(図面作成装置10)が、ユーザに対して選択可能な図形カテゴリを提示し、提示された図形カテゴリの中から作成対象とする3次元形状図形の図形カテゴリの選択を受け付け、受け付けられた図形カテゴリにおける所定形状の3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを図形関連データ記憶部22から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示する構成とした場合には、新たな3次元形状図形を作成するための既存の3次元形状図形をさらに容易に提示することが可能となる。り、ユーザによる編集作業の労力をさらに軽減することが可能となる。作成することが可能となる。
【0061】
また、上述した実施の形態において、3次元形状図形作成装置(図面作成装置10)が、ユーザからの指示に従って、作成した3次元形状図形を編集(変形、拡大、縮小)する構成とした場合には、3次元形状図形における詳細な形状をユーザからの指示に応じて調整することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0062】
本発明によれば、描画する際の処理負荷が極力低減された立体的な形状を示す3次元形状図形を作成し、かつ3次元形状図形を作成する際のユーザの作業負担を軽減するのに有用である。
【符号の説明】
【0063】
10 図面作成装置
11 制御部
12 操作部
13 表示部
21 図面作成プログラム記憶部
22 図形関連データ記憶部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成する3次元形状図形作成装置であって、
ユーザの操作に応じて3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成するベース部品作成手段と、
ユーザの操作に応じて前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形を変化させることによって、当該2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成する重畳部品作成手段と、
前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形に1又は2以上の前記2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する3次元形状図形作成手段とを含む
ことを特徴とする3次元形状図形作成装置。
【請求項2】
前記2次元ベース部品データを複写して複数の2次元ベース部品データを作成するベース部品複写手段を含み、
前記重畳部品作成手段は、前記ベース部品複写手段によって作成された2次元ベース部品データから2次元重畳部品データを作成する
請求項1記載の3次元形状図形作成装置。
【請求項3】
2次元ベース部品データと1又は2以上の2次元重畳部品データとを含む2次元部品データ群が対応する3次元形状図形に関連付けされた図形関連データを記憶する図形関連データ記憶手段と、
ユーザからの作成のベースとする3次元形状図形の選択を受け付ける選択受付手段と、
該選択受付手段が受け付けた前記ユーザによって選択された3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを前記図形関連データ記憶手段から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示する2次元部品提示手段とを含み、
前記ベース部品作成手段は、前記2次元部品提示手段によって提示された2次元部品データのうちの2次元ベース部品データから、3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成し、
前記重畳部品作成手段は、前記2次元部品提示手段によって提示された2次元部品データのうちの1又は2以上の2次元重畳部品データから、前記ベース部品作成手段によって作成された2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成し、
前記3次元形状図形作成手段は、前記ベース部品作成手段によって作成された2次元ベース部品データが示す平面形状図形に前記重畳部品作成手段によって作成された1又は2以上の2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する
請求項1記載の3次元形状図形作成装置。
【請求項4】
前記図形関連データは、3次元形状図形の種類を示す図形カテゴリに、該当する図形カテゴリにおける3次元形状図形の具体的形状を特定可能な図形タイプと、該当する図形タイプの3次元形状を構成する複数の2次元部品データとが対応付けされたデータであり、
前記ユーザに対して選択可能な図形カテゴリを提示するカテゴリ提示手段と、
前記ユーザによって選択された図形カテゴリに属する選択可能な図形タイプを提示するタイプ提示手段とを含み、
前記選択受付手段は、
前記カテゴリ提示手段によって提示された図形カテゴリの中から作成対象とする3次元形状図形の図形カテゴリの選択を受け付けるカテゴリ受付手段と、
前記タイプ提示手段によって提示された図形タイプの中から作成対象とする3次元形状図形の図形タイプの選択を受け付けるタイプ受付手段とを含み、
前記2次元部品提示手段は、前記タイプ受付手段によって受け付けられた図形タイプの3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを前記図形関連データ記憶手段から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示する
請求項3記載の3次元形状図形作成装置。
【請求項5】
前記図形関連データは、3次元形状図形の種類を示す図形カテゴリに、該当する図形カテゴリにおける所定形状の3次元形状を構成する複数の2次元部品データとが対応付けされたデータであり、
前記ユーザに対して選択可能な図形カテゴリを提示するカテゴリ提示手段を含み、
前記選択受付手段は、前記カテゴリ提示手段によって提示された図形カテゴリの中から作成対象とする3次元形状図形の図形カテゴリの選択を受け付け、
前記2次元部品提示手段は、前記選択受付手段によって受け付けられた図形カテゴリにおける所定形状の3次元形状図形に対応する2次元部品データ群に属する2次元部品データそれぞれを前記図形関連データ記憶手段から読み出して、2次元部品データが示す平面形状図形をそれぞれユーザに提示する
請求項3記載の3次元形状図形作成装置。
【請求項6】
ユーザからの指示に従って、前記3次元形状図形作成手段によって作成された3次元形状図形を編集する編集手段を含む
請求項1から請求項5のうちいずれかに記載の3次元形状図形作成装置。
【請求項7】
画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成する3次元形状図形作成方法であって、
ユーザの操作に応じて3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成するベース部品作成処理と、
ユーザの操作に応じて前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形を変化させることによって、当該2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成する重畳部品作成処理と、
前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形に1又は2以上の前記2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する3次元形状図形作成処理とを含む
ことを特徴とする3次元形状図形作成方法。
【請求項8】
画素情報の変化が施された平面形状図形により立体的に表された3次元形状図形を作成させる3次元形状図形作成プログラムであって、
コンピュータに、
ユーザの操作に応じて3次元形状図形のベースとなる平面形状図形を示す2次元ベース部品データを作成するベース部品作成処理と、
ユーザの操作に応じて前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形を変化させることによって、当該2次元ベース部品データが示す平面形状図形に重畳される1又は2以上の平面形状図形を示す2次元重畳部品データを作成する重畳部品作成処理と、
前記2次元ベース部品データが示す平面形状図形に1又は2以上の前記2次元重畳部品データが示す平面形状図形を重畳することで、3次元形状図形を示す3次元形状図形データを作成する3次元形状図形作成処理とを
実行させるための3次元形状図形作成プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図7】
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【図8】
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【図13】
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【図14】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図15】
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【公開番号】特開2010−205120(P2010−205120A)
【公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−51777(P2009−51777)
【出願日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【出願人】(308033283)株式会社スクウェア・エニックス (173)
【Fターム(参考)】