説明

4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩の結晶多形

【課題】4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸の塩の結晶を提供する
【手段】4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸の塩酸塩を特定の溶媒で処理することにより製造され、粉末X線回折の特徴的な回折ピーク等によって識別できるα形、β形及びγ形結晶。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、β−アドレナリン受容体刺激作用を有する4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩の結晶多形に関するものである。
【背景技術】
【0002】
4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸は、優れたβ−アドレナリン受容体刺激作用を示すことから肥満症、糖尿病、高脂血症、うつ病、排尿障害、胆石及び胆道運動亢進に由来する疾患、又は消化管機能亢進に由来する疾患などの治療又は予防剤に用いることができる化合物である。該化合物及びそのいくつかの塩のいずれについても、非晶質固体の存在が知られているにすぎず、結晶の存在は知られていない(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、非晶質固体は、通常、残留溶媒の問題、製剤化における含量の均一性制御の問題、さらに保存時の安定性の問題などを有するため、医薬品原薬としては用いにくい。また、通常、遊離化合物よりも塩の方が体内吸収性に優れているので、医薬品原薬としては、塩が好ましい。
【0004】
したがって、4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸の塩の結晶が望まれている。
【特許文献1】国際公開第2004/072016号パンフレット
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸(以下、「ビフェニルカルボン酸化合物」と略称することがある。)の塩の結晶を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべくビフェニルカルボン酸化合物の塩の結晶化について鋭意研究を重ねた結果、特定の溶媒を組み合わせてビフェニルカルボン酸化合物の塩酸塩を処理することにより、3種類の結晶形が得られることを見出し、本発明を完成させた。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る結晶、特にα形、β形及びγ形結晶は、いずれも残留溶媒の問題がなく、保存時の安定性に優れている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩のα形、β形及びγ形結晶は、それぞれ以下に述べる方法により製造することができる。なお、各結晶の製造には、特許文献1実施例4又は実施例14に記載されている方法で調製したビフェニルカルボン酸化合物又はその塩酸塩を用いることができる。
【0009】
α形結晶は、ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩を、水;メタノール又はエタノール等のアルコール系溶媒;N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)等のアミド系溶媒;ジメチルスルホキシド(DMSO);アセトニトリルなどから選択される富溶媒に溶解させた後、アセトン又はメチルエチルケトン等のケトン系溶媒;t−ブチルメチルエーテル又はテトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒;トルエン等の芳香族炭化水素系溶媒;蟻酸エステル、酢酸メチル又は酢酸エチルなどから選択される貧溶媒と混合し、析出した結晶を取得することにより製造することができる。ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩の富溶媒溶液は、遊離のビフェニルカルボン酸化合物を富溶媒に溶解させた後に塩酸又は塩化水素ガスを加えても、塩化水素を含有させた富溶媒に遊離のビフェニルカルボン酸化合物を溶解させても、調製することができる。また、上述した製造方法において、結晶の析出時に、α形結晶とその溶媒和物との混合物が析出することがある。このような場合には、この混合物を常圧又は減圧下で加熱することにより純粋なα形結晶を製造することができる。
【0010】
β形結晶は、α形結晶の製造方法において、貧溶媒として酢酸イソプロピル又は酢酸プロピルを用いる以外はα形結晶の製造方法と同様に処理することにより生成する酢酸イソプロピル又は酢酸プロピルの溶媒和物の結晶を、常圧又は減圧下で加熱することにより製造することができる。
【0011】
γ形結晶は、α形結晶の製造方法に準じ、富溶媒に2−プロパノール又はエタノールを用い、貧溶媒にn−ヘプタンを用いることにより製造することができる。
【0012】
各結晶形の製造に用いる富溶媒や貧溶媒には、単一溶媒を用いても、複数の溶媒を組み合わせた混合溶媒を用いてもよい。また、貧溶媒は、富溶媒の4容量倍程度を用いるのが好ましい。
【0013】
上述した方法で製造した結晶は、製造方法を繰り返すことにより、その純度を高めることができる。そのとき、種晶を接種すると、収率が向上し、また粒径や粒度分布が一定の結晶を得ることができる。
【0014】
このようにして得られたビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩のα形、β形及びγ形の各結晶は、図1〜3の粉末X線回折チャートに示すとおり、以下に示す特徴的な回折ピークによって識別することができる。
【0015】
α形結晶は、図1に示すとおり、粉末X線回析による回析パターンが、回折角(2θ)6.22、8.60、12.2、15.4、17.8、18.2、18.8、20.5及び23.4°に特徴的なピークを有する。
【0016】
β形結晶は、図2に示すとおり、粉末X線回析による回析パターンが、回折角(2θ)9.2、11.4、13.8、14.3、16.1、17.2、17.8、20.7、21.4、22.0、23.2、24.3、24.9、26.9、28.0及び29.9°に特徴的なピークを有する。
【0017】
γ形結晶は、図3に示すとおり、粉末X線回析による回析パターンが、回折角(2θ)5.78、8.20、11.7、13.7、17.1、17.6、18.8、20.7及び22.7°に特徴的なピークを有する。
【0018】
なお、粉末X線回析による回析パターンの2θ値は、試料条件や測定条件によって0.5°程度変動することがある。また、粉末X線回折はデータの性質上、結晶の同一性を認定する際には、全体的な回折パターンが重要である。
【0019】
また、各結晶多形は、赤外線吸収(IR)スペクトル又は示差走査熱量測定(DSC)の各データによっても識別することができる。IRスペクトルを図4〜6に、DSCを図7〜9に示す。
【0020】
ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩のα形、β形及びγ形結晶は通常の条件(25℃ 60%相対湿度)での保存中や、加圧、粉砕等の製剤化工程中に、結晶形が相互に変化することはない。さらに、化学的に安定であり、流動性、製剤化工程における含量均一性にも優れているので、医薬品原薬として適している。
【0021】
本発明に係る結晶は、単一の結晶で、又は複数の結晶を組み合わせて、医薬の有効成分として用いることができる。すなわち、該結晶と、賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤及び溶解補助剤等から選択される医薬品添加物とを、適宜混合することにより、医薬組成物を製造することができる。
【0022】
本発明に係る医薬組成物は、例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤、注射剤、液剤、軟膏剤、坐剤及び貼付剤等の剤形に調製し、経口又は非経口的に投与することができる。経口投与の場合、成人1日当たり約0.01mg〜約100mgの範囲で、非経口投与の場合、成人1日当たり約0.003mg〜約30mgの範囲で、ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩が投与されるように製剤化するのが好ましい。
【実施例】
【0023】
以下に、本発明の内容を実施例及び試験例を用いて、さらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0024】
なお、粉末X線回折、IRスペクトル及びDSCの各データは、以下により測定した。
粉末X線回折:株式会社リガクのX線回折装置RINT2100(測定条件;CuKα線、管電圧40kV、管電流40mA)
IR:ニコレー AVATAR 320
塩化カリウム錠剤法に従って、FT−IR(分解能:2、積算回数:4)で測定した。
示差走査熱量(DSC):リガク熱分析装置TharmoPlus 入力補償型TG− DSC(TG−8110)
基準試料:酸化アルミニウム
昇温温度:10℃/分
上限温度:260℃
下限温度:30℃
雰囲気:空気
サンプルパン:アルミニウム
試料量:4〜7mg
【0025】
(実施例1)4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩のα形結晶
4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸(2.00g)をエタノール(4.0mL)、アセトニトリル(6.0mL)の混合溶媒に懸濁した後、撹拌下室温で25(w/w)%塩化水素−エタノール溶液(0.642g)を加えた。
室温で30分撹拌し溶解を確認した後、さらに1時間撹拌した。懸濁を確認した後アセトニトリル(16mL)を加えた。
室温で2時間以上撹拌した後氷冷し1時間撹拌した。懸濁液をろ過し、結晶をアセトニトリル(4.0mL)で2回洗浄し湿結晶を得た。減圧下室温で乾燥し、標記の結晶(2.00g)を得た。
【0026】
(実施例2)4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩のα形結晶
4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩(20g)をエタノール(36mL)、酢酸メチル(50mL)の混合溶媒に懸濁した後、撹拌下加熱溶解させた。
40℃まで冷却し溶解物中の不溶物除去し、更に容器をあらかじめ加温した、エタノール(4mL)、酢酸メチル(10mL)の混合溶液で洗浄し、ろ過した。 40℃にてろ液に酢酸メチル(40mL)を加え,結晶析出を確認するまで撹拌した。酢酸メチル(140mL)を加えた後、45℃で1時間撹拌し更に酢酸メチル(120mL)を加えた。
室温まで冷却し、しばらく撹拌した後、さらに氷冷し1時間撹拌した。懸濁液をろ過し、結晶を酢酸メチル(40mL)で洗浄し、湿結晶を得た。減圧下70℃で溶媒がほとんどなくなるまで乾燥し、標記の結晶(18.1g)を得た。
粉末X線回折 (2θ):6.22,8.60,12.2,15.4,17.8,18.2,18.8,20.5,23.4.
【0027】
(実施例3)4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩のβ形結晶
4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩(5.52g)を酢酸イソプロピル(17mL)に懸濁し、室温撹拌下、1−プロパノール(11mL)を加え、90℃で加熱し溶解させた。
60℃まで冷却し溶解物中の不溶物を除去し、更にあらかじめ60℃に加温した、1−プロパノール(2.0mL)及び酢酸イソプロピル(3.0mL)の混合溶液で洗浄し、ろ過した。
50℃で結晶析出を確認するまで撹拌した後、同温で酢酸イソプロピルを(22mL)を滴下した。
ろ液を室温まで冷却し、酢酸イソプロピル(11mL)を加え撹拌した後、さらに氷冷し撹拌した。懸濁液をろ過し、結晶を酢酸イソプロピル(11mL)で洗浄し、湿結晶を得た。減圧下90℃で溶媒がほとんどなくなるまで乾燥し、標記の結晶(5.26g)を得た。
粉末X線回折(2θ):9.2,11.4,13.8,14.3,16.1,17.2,17.8, 20.7,21.4,22.0,23.2,24.3,24.9,26.9,28.0,29.9.
【0028】
(実施例4)4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩のγ形結晶
4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩(5.00g)をエタノール(7.5mL)に懸濁した後、撹拌下加熱溶解させた。
60℃まで冷却し溶解物中の不溶物除去し、更にろ液に40℃でn - ヘプタン(3.0mL)を加えたのち、結晶析出を確認した後、さらにn - ヘプタン(2.0mL)を加え撹拌した。
撹拌下40℃でn - ヘプタン(50mL)を滴下した。撹拌下室温まで冷却した後、氷冷し撹拌した。懸濁液をろ過し、結晶をn - ヘプタン(5mL)で洗浄し湿結晶を得た。減圧下40℃6時間、さらに減圧下70℃で溶媒がなくなるまで乾燥し、標記の結晶(4.91g)を得た。
粉末X線回折(2θ):5.78,8.20,11.7,13.7,17.1,17.6,18.8,20.7,22.7.
【0029】
(試験例1)固体安定性
(1)非晶質ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩(純度97.22%)、(2)ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩のα形結晶(純度99.56%)、及び(3)ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩のβ形結晶(純度99.84%)を、60℃、相対湿度75%で5日間、保存した。保存後の純度は、それぞれ(1)94.99%、(2)99.55%、及び(3)99.65%であった。したがって、ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩のα形結晶及びβ形結晶は、いずれも非晶質体よりも優れた保存安定性を有する。
【0030】
(試験例2)固体安定性
ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩のα形結晶(純度99.8%)を、それぞれ(1)40℃で8週間、(2)60℃で8週間、(3)40℃、相対湿度75%で8週間、及び(4)40℃、相対湿度90%で8週間、保存した。保存後の純度は、それぞれ(1)99.79%、(2)99.78%、(3)99.58%、及び(4)99.51%であった。したがって、ビフェニルカルボン酸化合物塩酸塩のα形結晶は、優れた保存安定性を有する。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明に係る結晶は、優れた保存安定性を有し、流動性、取り扱い性に優れているので製剤化に適している。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】図1は、実施例2で得られたα形結晶の粉末X線回折図である。縦軸はX線の強度(cps)を示し、横軸は回折角(2θ)を示す。
【図2】図2は、実施例3で得られたβ形結晶の粉末X線回折図である。縦軸はX線の強度(cps)を示し、横軸は回折角(2θ)を示す。
【図3】図3は、実施例4で得られたγ形結晶の粉末X線回折図である。縦軸はX線の強度(cps)を示し、横軸は回折角(2θ)を示す。
【図4】図4は、実施例2で得られたα形結晶のIRスペクトルである。縦軸は強度(%)を示し、横軸は波数(cm−1)を示す。
【図5】図5は、実施例3で得られたβ形結晶のIRスペクトルである。縦軸は強度(%)を示し、横軸は波数(cm−1)を示す。
【図6】図6は、実施例4で得られたγ形結晶のIRスペクトルである。縦軸は強度(%)を示し、横軸は波数(cm−1)を示す。
【図7】図7は、実施例2で得られたα形結晶のDSC曲線である。縦軸は熱量(mW)を示し、横軸は温度(℃)を示す。
【図8】図8は、実施例3で得られたβ形結晶のDSC曲線である。縦軸は熱量(mW)を示し、横軸は温度(℃)を示す。
【図9】図9は、実施例4で得られたγ形結晶のDSC曲線である。縦軸は熱量(mW)を示し、横軸は温度(℃)を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
4´−{2−[(1S,2R)−2−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチルアミノ]エトキシ}−3−イソプロピル−3´,5´−ジメチルビフェニル−4−カルボン酸塩酸塩の結晶。
【請求項2】
粉末X線回析による回析パターンが、回折角(2θ)6.22、8.60、12.2、15.4、17.8、18.2、18.8、20.5及び23.4°に特徴的なピークを有することを特徴とする請求項1記載の結晶。
【請求項3】
粉末X線回析による回析パターンが、回折角(2θ)9.2、11.4、13.8、14.3、16.1、17.2、17.8、20.7、21.4、22.0、23.2、24.3、24.9、26.9、28.0及び29.9°に特徴的なピークを有することを特徴とする請求項1記載の結晶。
【請求項4】
粉末X線回析による回析パターンが、回折角(2θ)5.78、8.20、11.7、13.7、17.1、17.6、18.8、20.7及び22.7°に特徴的なピークを有することを特徴とする請求項1記載の結晶。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の結晶を含有することを特徴とする医薬組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−115171(P2008−115171A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−265954(P2007−265954)
【出願日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(000104560)キッセイ薬品工業株式会社 (78)
【Fターム(参考)】