説明

AVシステム、増幅装置及び増幅装置の動作プログラム

【課題】増幅装置がコンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合でも、増幅装置の設定状況を表示装置に表示できるAVシステムを提供する。
【解決手段】AVシステム1内のAVレシーバ10は、ユーザからOSD表示の要求を受けたとき、DVD再生装置50からHDMI方式の映像信号を受信しているか否かを判断する。判断の結果、DVD再生装置50からHDMI方式の映像信号を受信してる場合、AVレシーバ10は設定状況情報を含むOSD要求をDVD再生装置50に送信する。DVD再生装置50は設定状況情報に基づいてOSD信号φOS2を生成し、DVD映像信号DVSと混合した混合信号MIXをAVレシーバ10を経由して表示装置200に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、AVシステム、増幅装置及び増幅装置の動作プログラムに関し、さらに詳しくは、増幅装置とコンテンツ再生装置とを備え、表示装置に接続されるAVシステム、AVシステムにおける増幅装置及び増幅装置の動作プログラム。
【背景技術】
【0002】
近年、AVレシーバ等の増幅装置と、DVD再生装置等のコンテンツ再生装置とで構成されるAVシステムが普及している。図15に示すように、AVシステム700内のAVレシーバ100は、接続されたDVD再生装置300からDVD映像信号DVSと音声信号ASとを受け、DVD映像信号DVSを表示装置200へ中継する。また、受けた音声信号ASに所定の信号処理を施した後、スピーカ400へ送信する。これにより、ユーザは、DVD再生装置300で高画質の映像を再生しつつ、AVレシーバ100に処理された高音質の音声も楽しむことができる。
【0003】
AVシステム700と表示装置200との接続構成の他の例として、図16示す接続構成が考えられる。この場合、DVD再生装置300から出力されるDVD映像信号DVSは表示装置200に直接入力される。そのため、図15の接続構成と比較して、DVD映像信号DVSの伝送経路が短くなり、画質を確保できる。
【0004】
ところで、AVレシーバ100は、通常、OSD(On Screen Display)表示機能を備える。OSD表示機能とは、AVレシーバ100の設定状況画面(以下、OSD画面と称する)を表示装置200に表示させる機能である。これにより、ユーザはOSD画面を見ながら、音声の調整等のAVレシーバの設定調整ができる。OSD画面を表示する場合、AVレシーバ100はOSD信号を表示装置200に出力する。
【0005】
しかしながら、図16の接続構成では、表示装置200はAVレシーバ100のOSD画面を表示できない。なぜなら、DVD再生装置300は、DVD映像信号DVSを出力している間、AVレシーバ100から出力されたOSD信号を表示装置200に伝送できないからである。そのため、DVDを再生中に、ユーザは、音声の調整といったAVレシーバの設定調整を、OSD画面を見ながら行うことができない。特に、DVD映像信号DVSに基づく映像と音声信号ASに基づく音声とを同期させるとき、映像とOSD画面とを同時に見ながら同期調整できる方が好ましい。
【0006】
同様の問題は、図15の接続構成でも発生する場合がある。通常、DVD再生装置300がDVD映像信号DVSを出力している場合、AVレシーバ100は、入力されたDVD映像信号DVSと、自身が生成したOSD信号とを同時に表示装置200に出力できる。しかしながら、DVD再生装置300が、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)方式又はDVI(Digital Visual Interface)方式等のデジタル方式のDVD映像信号DVSを出力する場合、AVレシーバ100はデジタル方式のDVD映像信号DVSと、自身が生成したOSD信号とを同時に表示装置200に伝送できない。AVレシーバ100は、デジタル方式で入力された信号と他の信号とを同時に表示装置200に出力できず、デジタル方式の信号のみを出力することしかできないためである。
【0007】
【特許文献1】特開平9−163258号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、増幅装置とコンテンツ再生装置と表示装置との接続構成にかかわらず、増幅装置の設定状況を表示装置に表示できるAVシステムを提供することである。
【0009】
本発明の他の目的は、コンテンツ再生装置からの映像信号に基づいて表示装置に表示される映像とともに、増幅装置の設定状況も表示できるAVシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0010】
本発明によるAVシステムは、表示装置に接続可能な増幅装置と、増幅装置に接続されるコンテンツ再生装置とを備える。コンテンツ再生装置は、生成手段を備える。生成手段は、アナログ方式又はデジタル方式の映像信号又は静止画信号を生成する。増幅装置は、受信手段と、要求手段と、第1のOSD指示手段とを備える。受信手段は、OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示の要求を受信する。要求手段は、コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、OSD表示の要求を受信したとき、増幅装置の設定状況を表示装置に表示させるためのOSD要求をコンテンツ再生装置に送信する。第1のOSD指示手段は、コンテンツ再生装置からアナログ方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、OSD表示の要求を受信したとき、増幅装置の設定状況を表示装置に表示させる。コンテンツ再生装置は第2のOSD指示手段を備える。第2のOSD指示手段は、OSD要求を受信したとき、増幅装置の設定状況を表示装置に表示させる。
【0011】
この場合、増幅装置が表示装置とコンテンツ再生装置とを中継しており、かつ、デジタル方式の映像信号又は静止画信号を受けている場合でも、表示装置は、OSD要求に基づくOSD画面を表示できる。
【0012】
好ましくは、OSD要求は増幅装置の設定状況情報を含む。第2のOSD指示手段は、再生判断手段と、OSD生成手段と、混合手段とを備える。再生判断手段は、OSD要求を受信したとき、生成手段が映像信号又は静止画信号を生成しているか否かを判断する。OSD生成手段は、生成手段は映像信号又は静止画信号を生成していると再生判断手段が判断した場合、設定状況情報に基づいてOSD信号を生成する。混合手段は、OSD信号を映像信号又は静止画信号と混合した混合信号を表示装置に出力する。
【0013】
この場合、表示装置は、コンテンツ再生装置の映像信号又は静止画信号に基づく映像又は静止画と、OSD信号に基づくOSD画面とを同時に表示できる。よって、ユーザは映像又は静止画を見ながら増幅装置の設定状況も見ることができる。そのため、ユーザは増幅装置の設定を調整しやすくなる。
【0014】
好ましくは、受信手段がOSD表示の解除要求を受信したとき、要求手段はコンテンツ再生装置にOSD解除要求を送信する。OSD生成手段は、OSD解除要求を受信したとき、OSD信号の生成を停止する。
【0015】
この場合、OSD画面の解除要求に基づき、OSD信号の出力が停止される。よって、表示装置にOSD画面は表示されない。
【0016】
本発明によるAVシステムは、表示装置に接続可能な増幅装置と、増幅装置に接続されるコンテンツ再生装置とを備える。コンテンツ再生装置は、生成手段を備える。生成手段は、アナログ方式又はデジタル方式の映像信号又は静止画信号を生成する。増幅装置は、出力手段と、受信手段と、遮断手段と、OSD出力手段とを備える。出力手段は、コンテンツ再生装置から送信されるデジタル方式の映像信号又は静止画信号をそのまま出力する。受信手段は、OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示の要求を受信する。遮断手段は、コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、OSD表示の要求を受信したとき、デジタル方式の映像信号又は静止画信号を遮断する。OSD出力手段は、OSD表示の要求を受信したとき増幅装置の設定状況を表示装置に表示させるためのOSD信号を生成し、コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合、生成されたOSD信号を表示装置に出力し、コンテンツ再生装置からアナログ方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合、生成されたOSD信号をアナログ方式の映像信号又は静止画信号と混合した混合信号を表示装置に出力する。
【0017】
増幅装置は表示装置とコンテンツ再生装置とを中継しており、かつ、増幅装置に入力された映像信号又は静止画信号がデジタル方式である場合、遮断手段がデジタル方式の映像信号又は静止画信号を遮断する。よって、増幅装置はOSD信号を出力できる。
【0018】
好ましくは、受信手段がOSD表示の解除要求を受けたとき、OSD出力手段はOSD信号の生成を停止する。遮断手段は、増幅装置がコンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、OSD表示の解除要求を受けたとき、デジタル方式の映像信号又は静止画信号の遮断を解除する。
【0019】
この場合、OSD画面の表示を終了後、増幅装置はデジタル方式の映像信号又は静止画信号を再び伝送できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0021】
1.全体構成
図1及び図2に示すように、本実施の形態によるAVシステム1は、増幅装置であるAVレシーバ10とコンテンツ再生装置であるDVD再生装置50とを備える。AVシステム1は表示装置200に接続される。
【0022】
AVレシーバ10とDVD再生装置50と表示装置200との接続構成は2種類ある。図1に示すようにAVレシーバ10がDVD再生装置50を介して表示装置200と接続される接続構成(この接続構成をタイプ1と称する)と、図2に示すように、AVレシーバ10が表示装置200とDVD再生装置50とを中継している接続構成(この接続構成をタイプ2と称する)である。
【0023】
なお、AVレシーバ10はスピーカ400に接続され、DVD再生装置50から受けた音声信号ASをスピーカ400に出力する。また、AVレシーバ10は、DVD再生装置50以外の、1又は複数のAV機器500とも接続可能である。AV機器500は、たとえばビデオデコーダやアナログオーディオ機器等である。
【0024】
以下、AVレシーバ10とDVD再生装置50の構成の詳細を説明する。
【0025】
1.1.AVレシーバの構成
図3を参照して、AVレシーバ10は、AVレシーバ全体を制御する制御部11と、通信部12と、信号変換部13と、OSD信号出力部14と、選択部15と、メモリ18とを備える。AVレシーバ10はさらに、入力端子群16と、出力端子群17とを備える。
【0026】
入力端子群16は、複数のアナログ入力端子AIT1(Analog Input Terminal)とHDMI入力端子HIT1(HDMI Input Terminal)とを含む。複数のアナログ入力端子AIT1は、1又は複数のAV機器500に接続可能であり、接続されたAV機器500からアナログ映像信号を受ける。
【0027】
一方、HDMI入力端子HIT1は、デジタル方式であるHDMI方式の映像信号を出力するAV機器500又はDVD再生装置50に接続される。図2に示すタイプ2の接続構成では、DVD再生装置50はHDMI入力端子HIT1に接続される。
【0028】
選択部15は、入力端子群16から入力される外部信号の中から、表示装置200へ送信する信号を選択する。たとえば、ユーザが表示装置200に表示したい映像がビデオデコーダ等のAV機器500で再生される映像である場合、選択部15はAV機器500が接続されたアナログ入力端子AIT1を選択し、他のアナログ入力端子AIT1及びHDMI入力端子HIT1を遮断する。これにより、AVレシーバ10は所望の映像信号を選択できる。
【0029】
通信部12は、ユーザからのOSD表示の要求、又はOSD表示の解除要求を受ける。ユーザは、たとえば、図示しないリモコンを操作することで、OSD表示の要求又は解除要求をAVレシーバ10に送信できる。また、通信部12は、後述するOSD要求又はOSD解除要求をDVD再生装置50に出力する。通信部12はたとえばIEEE1394インタフェースである。
【0030】
OSD信号出力部14は、通信部12で受信されるOSD表示の要求に応じて、AVレシーバ10の設定状況に基づいてOSD信号φOS1を生成し、出力する。さらに、アナログ入力端子AIT1からアナログ映像信号が入力される場合、OSD信号出力部14は、生成したOSD信号φOS1とアナログ映像信号とをミキシングした混合信号を出力する。なお、ユーザからOSD表示の要求を受けていない場合、OSD信号出力部14は、OSD信号φOS1を生成せず、選択部15から出力された映像信号をそのまま信号変換部へ伝送する。
【0031】
信号変換部13は、OSD信号出力部14で出力された信号に所定の処理を施して、外部に出力する。このとき、アナログ信号としてアナログ出力端子AOT1(Analog Output Terminal)から出力してもよいし、HDMI方式の信号に変換してHDMI出力端子HOT1(HDMI Output Terminal)から出力してもよい。
【0032】
なお、選択部15がHDMI入力端子HIT1を選択する場合、入力されるHDMI方式の映像信号は、OSD信号出力部14及び信号変換部13で何ら処理を受けることなく、そのまま出力端子HOT1から出力される。そのため、AVレシーバ10はHDMI方式の映像信号にOSD信号φOS1を混合させることができない。
【0033】
制御部11は、判断部111と要求部112とを含む。判断部111は、AVレシーバ10とDVD再生装置50と表示装置200との接続構成がタイプ1であるかタイプ2であるかを判断する。接続構成の情報(接続構成がタイプ1であるか、タイプ2であるか)は予めメモリ18に登録されており、判断部111は、登録された情報を参照して判断する。
【0034】
接続構成をタイプ2と判断したとき、判断部111はさらに、入力される映像信号がHDMI方式であるか否かを判断する。このとき、判断部111は、判断時に選択部15が選択している入力端子、つまり、遮断していない入力端子に基づいて判断する。つまり、判断時に選択部15がHDMI入力端子HIT1を選択していた場合、判断部111は入力される映像信号がHDMI方式であると判断する。
【0035】
要求部112は、通信部12がユーザからOSD表示の要求を受けたとき、判断部111の判断に応じてOSD要求を出力する。このとき、OSD要求は、表1に示す設定状況情報を含む。
【0036】
【表1】

【0037】
表1を参照して、設定状況情報内の「設定項目」には、OSD画面に表示される設定項目が登録される。表1では映像と音声とのずれを補正する項目である「AV sync」が登録されている。「設定値」には、設定項目の現在の設定値を登録する。「92ms」とは、音声の方が、映像よりも92ms早いという意味である。「設定項目表示位置」及び「設定値表示位置」には、設定項目及び設定値が表示装置200の画面に表示される位置をそれぞれ登録する。「設定項目背面透過」及び「設定値背面透過」には、表示装置200に設定項目及び設定値を表示したときに、背面を透過して表示するか、半透過して表示するかをそれぞれ登録する。
【0038】
なお、後述するように、要求部112は設定状況情報を含まないOSD要求を出力する場合もある。また、要求部112は、通信部12がユーザからOSD表示の解除要求を受けたとき、判断部111の判断に応じてOSD解除要求を出力する。
【0039】
AVレシーバ10は、メモリ18に動作プログラムをインストールすることで、以降に示すAVレシーバ10の動作を実行できる。
【0040】
1.2.DVD再生装置の構成
図4を参照して、DVD再生装置50は、通信部51と、制御部52と、DVDドライバ53と、生成部54と、OSD指示部55と、変換部56とを備える。DVD再生装置50はさらに、HDMI入力端子HIT2と、アナログ入力端子AIT2と、HDMI出力端子HOT2と、アナログ出力端子AOT2とを備える。
【0041】
通信部51は、AVレシーバ10から送信されたOSD要求又はOSD解除要求を受信する。通信部51はたとえばIEEE1394インタフェースである。制御部52はDVD再生装置50全体を制御する。生成部54は、DVDドライバ53に格納されるDVD531に基づいてDVD映像信号DVSを生成する。なお、生成部54は静止画信号を生成してもよい。また、生成する信号はアナログ方式でもよいし、デジタル方式でもよい。
【0042】
OSD指示部55は、OSD生成部551と、混合部552と、選択部553と、再生判断部554とを備える。再生判断部554は、生成部54がDVD映像信号DVSを生成しているか否かを判断する。OSD生成部551は、DVD再生装置50がOSD要求を受け、かつ、再生判断部554が生成部54はDVD映像信号DVSを生成していると判断したとき、受信したOSD要求内の設定状況情報に基づいてOSD信号φOS2を生成する。
【0043】
混合部552は、DVD映像信号DVSとOSD信号φOS2とをミキシングし、混合信号MIXを出力する。また、OSD信号φOS2が生成されず、DVD映像信号DVSのみが生成された場合、DVD映像信号DVSをそのまま出力する。
【0044】
選択部553は、タイプ1の接続構成のときに、アナログ入力端子AIT2から入力されるアナログ信号と、HDMI入力端子HIT2から入力されるHDMI方式の信号と、混合部552の出力信号とから、いずれかの信号を選択し、変換部56へ出力する。
【0045】
変換部56は、選択部553から出力される信号に応じて所定の変換を行う。選択部553から出力された信号が、アナログ信号又はDVD映像信号DVS又は混合信号MIXである場合、変換部56はアナログ信号をI/P変換及び解像度変換し、さらに必要に応じてHDMI方式の信号に変換し、外部へ出力する。
【0046】
また、選択部553がHDMI入力端子HIT2から入力されたHDMI方式の信号を選択した場合、変換部56はHDMI方式の信号をそのままHDMI出力端子HOT2を介して外部に出力する。
【0047】
DVD再生装置50は、内部の図示しないメモリに動作プログラムをインストールすることで、以降に示すDVD再生装置50の動作を実行できる。
【0048】
2.第1のOSD表示動作
以下、AVレシーバ10のOSD画面を表示装置200に表示させるためのAVシステム1の動作(OSD表示動作)を説明する。
【0049】
2.1.動作概要
[接続構成がタイプ1の場合]
図5を参照して、DVD再生装置50がDVD531を再生中に、AVレシーバ10はユーザからOSD表示の要求を受ける(1)。要求を受けたAVレシーバ10は、AVシステム1と表示装置200との接続構成をタイプ1と判断する(2)。このとき、AVレシーバ10は、設定状況情報を含むOSD要求をDVD再生装置50に送信する(3)。
【0050】
DVD再生装置50は、OSD要求を受け、OSD要求内の設定状況情報に基づいてOSD信号φOS2を生成し、DVD映像信号DVSとミキシングした混合信号MIXを表示装置200に出力する(4)。表示装置200は混合信号MIXを受信し、混合信号MIXに基づき映像及びOSD画面を同時に表示する。
【0051】
以上により、タイプ1の接続構成でも、映像とAVレシーバ10のOSD画面とを同時に表示装置200に表示させることができる。よって、ユーザは画面を見ながらAVレシーバ10の設定を調整でき、音声を映像に容易に同期させることができる。
【0052】
なお、AV機器500から出力されたアナログ映像信号に基づく映像が表示装置200に表示されている場合であって、AVレシーバ10がユーザからOSD表示の要求を受けたとき、AVレシーバ10は、OSD信号出力部14で生成したOSD信号φOS1とアナログ映像信号とを混合し、DVD再生装置50を介して表示装置200に出力できる。そのため、従来のAVシステムと同様に、ユーザは画面を見ながらAVレシーバ10の設定を調整できる。
【0053】
[接続構成がタイプ2の場合]
図6を参照して、DVD再生装置50がDVD531を再生しているとき、DVD再生装置50はHDMI方式のDVD映像信号DVSを出力する。よって、AVレシーバ10はHDMI方式のDVD映像信号DVSをそのまま表示装置200に中継する。
【0054】
ここで、AVレシーバ10がユーザからOSD表示の要求を受けたとき(1)、接続構成がタイプ2であって、かつHDMI方式のDVD映像信号DVSを中継していると判断する(2)。よって、AVレシーバ10は設定状況情報を含むOSD要求をDVD再生装置50に送信する(3)。
【0055】
DVD再生装置50は、設定状況情報に基づいて生成したOSD信号φOS2とDVD映像信号DVSとを混合した混合信号MIXをHDMI方式の信号として出力する(4)。よって、AVレシーバ10はHDMI方式の混合信号MIXをそのまま表示装置200に中継する。
【0056】
以上の動作により、接続構成がタイプ2であり、かつ、AVレシーバ10に入力される映像信号がHDMI方式であっても、映像とAVレシーバ10のOSD画面とを表示装置200に同時に表示させることができる。
【0057】
以下、AVレシーバ10及びDVD再生装置50の動作の詳細を説明する。
【0058】
2.2.AVレシーバとDVD再生装置の動作の詳細
図7及び図8を参照して、AVレシーバ10は図7に示すOSD要求処理(S20)を所定時間ごとに繰り返し、DVD再生装置50は図8に示すOSD信号出力処理(S30)を所定時間ごとに繰り返す。
【0059】
[接続構成がタイプ1の場合]
AVレシーバ10は、初めに、通信部12がDVD再生装置50内の通信部51と接続されているか否かを判断する(S1)。接続されていない場合、OSD要求処理を終了する。
【0060】
通信部12が通信部51に接続されている場合であって、AVレシーバ10がユーザからOSD表示の要求を受けたとき(S2)、AVレシーバ10は接続構成を判断する(S3)。このとき、判断部111は、接続構成がタイプ1であると判断する。
【0061】
接続構成をタイプ1と判断した後、要求部112はDVD再生装置50にOSD要求を出力する(S5)。このとき、OSD要求は表1に示した設定状況情報を含む。このとき、AVレシーバ10はユーザからOSD表示の解除要求を受けないため(S6)、OSD要求処理(S20)を終了する。
【0062】
一方、OSD信号出力処理(S30)において、DVD再生装置50がDVD531を再生している場合、DVD再生装置50は、初めに通信部51が通信部12に接続されていると判断した後(S11)、生成部54がDVD映像信号DVSを生成していると判断する(S12)。ステップS5で出力されたOSD要求を通信部51が受けたとき、制御部52は、OSD要求を受けたと判断する(S13)。このとき、OSD指示部55は表示装置200にOSD画面を表示させるための処理を行う(S14)。
【0063】
具体的には、初めにOSD生成部551が、設定状況情報に基づいてOSD信号φOS2を生成する(S141)。次に、混合部552が生成されたOSD信号φOS2をDVD映像信号DVSと混合し、混合信号MIXを生成する(S142)。生成された混合信号MIXは選択部553及び変換部56を介して表示装置200に出力される(S143)。
【0064】
表示装置200は、混合信号MIXを受け、図9に示すように、映像とともにAVレシーバ10のOSD画面を表示する。このとき、設定状況情報内の設定項目表示位置に基づいて設定項目「AVsync」が表示され、設定値表示位置に基づいて設定値「92ms」が表示される。AVレシーバ10の設定状況(AVsync,92ms)が映像と共に表示されるため、ユーザは映像を見ながら図示しないリモコン等を用いてAVレシーバ10の設定を調整できる。なお、ステップS14を実行後、DVD再生装置50はOSD信号処理(S30)を終了する。
【0065】
なお、OSD表示処理(S20)において、ユーザがAVレシーバ10の設定を調整するごとに、AVレシーバ10はOSD表示の要求を受け(S2)、OSD要求を出力する(S5)。一方、OSD信号出力処理(S30)において、DVD再生装置50はOSD要求を受けるごとに、ステップS14の処理を実行する。そのため、調整するたびにOSD画面が表示装置200に表示される。よって、ユーザは、画面を見ながらAVレシーバ10の設定値の調整ができる。
【0066】
ユーザが設定調整を終了し、OSD表示を解除するようにAVレシーバ10に要求したとき、OSD要求処理(S20)中のステップS6でAVレシーバ10は、ユーザからOSD表示の解除要求を受けたと判断する。そのため、要求部112は、OSD解除要求をDVD再生装置50に出力する(S7)。このとき、OSD信号出力処理(S30)において、DVD再生装置50はステップS15でOSD解除要求を受けたと判断する。よって、OSD生成部551はOSD信号φOS2の生成を停止する(S16)。このとき、混合部552はDVD映像信号DVSのみを選択部553に出力する。そのため、DVD再生装置50から表示装置200にDVD映像信号DVSのみが出力される。よって、表示装置200は映像のみを表示し、OSD画面を表示しない。
【0067】
[接続構成がタイプ2の場合]
OSD要求処理(S20)において、AVレシーバ10はユーザからOSD表示の要求を受けた後(S2)、接続構成を判断する(S3)。このとき、判断部111は接続構成がタイプ2と判断するため、判断部111はさらに、DVD再生装置50から出力され、AVレシーバ10に入力されるDVD映像信号DVSがHDMI方式であるか否かを判断する(S4)。具体的には、AVレシーバ10のHDMI入力端子HIT1と、DVD再生装置50のHDMI出力端子HOT2とが接続されているか否かを判断する。
【0068】
判断の結果、DVD映像信号DVSがHDMI方式である場合、要求部112はOSD要求を出力する(S5)。以降のOSD要求処理(S20)及びOSD信号出力処理(S30)の動作は接続構成がタイプ1の場合と同じである。
【0069】
以上により、本実施の形態によるAVシステム1は、DVD再生装置50がDVD531を再生中に、接続構成にかかわらず、映像と共にAVレシーバ10のOSD画面を表示装置200に表示できる。その結果、ユーザはAVレシーバ10の設定調整を映像と合わせながら調整でき、たとえばリップシンクの調整等に有効である。
【0070】
3.第2のOSD表示動作
DVD再生装置50がDVD531を再生しているときに、他の方法によってもAVレシーバ10のOSD画面を表示装置200に表示できる。以下、その動作について説明する。
【0071】
3.1.動作概要
[接続構成がタイプ1の場合]
図10を参照して、DVD再生装置50がDVD531を再生しているとき(1)、AVレシーバ10はユーザからOSD表示の要求を受ける(2)。
【0072】
要求を受けたAVレシーバ10は、接続構成がタイプ1であると判断する(3)。よって、AVレシーバ10は、OSD要求をDVD再生装置50に出力する(4)。このとき出力されるOSD要求には、設定状況情報は含まれない。そのため、AVレシーバ10は自身の設定状況を表示するためのOSD信号φOS1を出力する(4)。
【0073】
OSD要求を受けたDVD再生装置50は、DVD映像信号DVSの出力を停止し、AVレシーバ10から出力されたOSD信号φOS1を表示装置200に伝送する(5)。
【0074】
以上により、DVD再生装置50がDVD531を再生していても、表示装置200はAVレシーバ10のOSD画面を表示できる。
【0075】
[接続構成がタイプ2の場合]
図11を参照して、DVD再生装置50がHDMI方式のDVD映像信号DVSを出力している場合(1)、AVレシーバ10はユーザからOSD表示の要求を受け(2)、接続構成がタイプ2であって、かつ、DVD映像信号DVSがHDMI方式であると判断する(3)。このとき、AVレシーバ10は、DVD映像信号DVSを遮断し(4)、自身で生成したOSD信号φOS1を表示装置200に出力する(5)。
【0076】
以上により、接続構成がタイプ2の場合であっても、OSD信号φOS1により、表示装置200にAVレシーバ10のOSD画面を表示できる。
【0077】
以下、詳細について説明する。
【0078】
3.2.AVレシーバとDVD再生装置の動作の詳細
[接続構成がタイプ1の場合]
図12及び図13を参照して、AVレシーバ10は、所定時間ごとに図12に示すOSD信号出力処理を行う(S100)。一方、DVD再生装置50は、所定時間ごとに図13に示す切替処理を行う(S200)。
【0079】
AVレシーバ10がユーザからOSD表示の要求を受けたとき(S102)、OSD信号出力部14は、OSD信号φOS1を出力する(S103)。このとき、信号変換部13を介して出力されるOSD信号φOS1は、アナログ信号として出力される。
【0080】
また、判断部111は接続構成を判断する(S104)。接続構成がタイプ1であるため、要求部112は、OSD要求をDVD再生装置50に出力する(S105)。よって、AVレシーバ10からOSD要求とOSD信号φOS1とがDVD再生装置50に出力される。
【0081】
DVD再生装置50は、ステップS105で出力されたOSD要求を受ける(S201)。このとき、DVD再生装置50は、選択部553がDVD映像信号DVSを選択しているか否か判断する(S202)。DVD531を再生しているとき、選択部553はDVD映像信号DVSを選択している。そこで、OSD要求を受けたとき、選択部553は入力されるOSD信号φOS1を選択する。具体的には、選択部553はアナログ入力端子AIT2を選択する(S203)。
【0082】
以上より、ステップS103で出力されたOSD信号φOS1は、アナログ入力端子AIT2から選択部553及び変換部56を経由して、表示装置200に出力される。その結果、AVレシーバ10のOSD画面を表示装置200に表示できる。そのため、ユーザはOSD画面を見ながらAVレシーバ10の設定を調整できる。なお、OSD信号φOS1はHDMI方式の信号として出力してもよい。この場合、ステップS203で選択部553は、HDMI入力端子HIT2を選択する。
【0083】
AVレシーバ10がユーザからOSD表示の解除要求を受けたとき(S108)、OSD信号出力部14はOSD信号φOS1の出力を停止する(S120)。これにより、表示装置200にAVレシーバ10のOSD画面が表示されなくなる。
【0084】
続いて、判断部111は接続構成を判断する(S109)。判断部111は接続構成がタイプ1であると判断するため、要求部112はOSD解除要求をDVD再生装置50に出力する(S110)。
【0085】
OSD解除要求を受けたとき(S204)、DVD再生装置50は、ステップS201でOSD要求を受けたときに選択部553が選択を切り換えたか否かを判断する(S205)。制御部52内の図示しないメモリは、切り換え前に選択されていた信号がDVD映像信号DVSである旨を記録している。そのため、選択部553はDVD映像信号DVSを再び選択する(S206)。その結果、表示装置200にOSD画面が表示されなくなると、再び映像が表示される。
【0086】
[接続構成がタイプ2の場合]
図12及び図13を参照して、DVD再生装置50からHDMI方式のDVD映像信号DVSがAVレシーバ10を中継して表示装置200に出力されている場合であって、AVレシーバ10がユーザからOSD表示の要求を受けたとき(S102)、OSD信号出力部14がOSD信号φOS1を出力する(S103)。続いて判断部111が接続構成をタイプ2と判断する(S104)。
【0087】
このとき、判断部111はさらに、DVD映像信号DVSがHDMI方式であると判断する(S106)。その結果、選択部15はアナログ入力端子AIT1を選択する(S107)。よって、HDMI方式のDVD映像信号DVSは、選択部15により遮断される。
【0088】
選択部15がHDMI入力端子HIT1を選択している場合、AVレシーバはHDMI入力端子HIT1から入力された信号をそのまま出力することしかできず、OSD信号φOS1を出力できない。そこで、ステップS107で選択部15はアナログ入力端子AIT1を選択する。つまり、HDMI入力端子HIT1を遮断する。これによりHDMI方式のDVD映像信号DVSは遮断される。そのため、AVレシーバ10は、OSD信号φOS1を表示装置200に出力できる。その結果、AVレシーバ10のOSD画面を表示装置200に表示でき、ユーザはOSD画面を見ながら設定を調整できる。
【0089】
一方、AVレシーバ10がユーザからOSD表示の解除要求を受けたとき(S108)、OSD信号出力部14はOSD信号φOS1の出力を停止する(S120)。
【0090】
続いて、判断部111は接続構成がタイプ2であると判断する(S109)。判断部111はさらに、切り換え前はHDMI入力端子HIT1であったと判断する(S111)。よって、選択部15は再びHDMI入力端子HIT1を選択する(S112)。なお、切り換え前の情報はメモリ18に記録されている。以上の動作により、OSD画面が表示されなくなると、再び映像が表示装置200に表示される。
【0091】
4.映像信号選択処理
タイプ1の接続構成では、DVD再生装置50がDVD映像信号DVSを出力する場合と、AVレシーバ10のアナログ入力端子AIT1に接続されたAV機器500が映像信号を出力する場合と、AVレシーバ10のHDMI入力端子HIT1に接続されたAV機器500がHDMI方式の映像信号を出力する場合とがある。表示装置200へ出力する映像信号の選択は、DVD再生装置50内の選択部553で行われる。よって、一般的に、ユーザは映像信号の選択をDVD再生装置50に要求するが、ユーザがAVレシーバ10に映像信号の選択を要求してもよい。
【0092】
図14を参照して、ユーザがDVD再生装置50の再生映像を見たい場合、ユーザはリモコン等を用いてAVレシーバ10にDVD選択要求を送信する。
【0093】
このときAVレシーバ10はDVD選択要求を受信し(S151)、要求部112はDVD選択コマンドをDVD再生装置50に出力する(S152)。DVD再生装置50はDVD選択コマンドを受け、選択部553はDVD映像信号DVSを選択する(S251)。これにより、ユーザはAVレシーバ10に要求すれば、表示装置200にDVD映像信号DVSに基づく映像を表示できる。
【0094】
同様に、AVレシーバ10はユーザからHDMI選択要求を受けたとき(S153)、HDMI選択コマンドを出力する(S154)。HDMI選択コマンドを受け、選択部553はHDMI入力端子HIT2を選択する(S252)。これにより、AVレシーバ10に接続されたAV機器500から送信されたHDMI方式の映像信号を、表示装置200に表示できる。同様に、AVレシーバ10がアナログ信号選択要求を受け(S155)、要求部112がアナログ選択コマンドを出力したとき(S156)、選択部553はアナログ入力端子AIT2を選択する(S253)。
【0095】
本実施の形態におけるAVシステム1では、デジタル方式の映像信号をHDMI方式の映像信号としたが、DVI方式の映像信号であっても同様の動作が可能である。DVI方式の映像信号の場合、AVレシーバ10及びDVD再生装置50は、DVI方式の映像信号を入力するためのDVI入力端子、出力するためのDVI出力端子を備える。
【0096】
また、本実施の形態におけるAVシステム1は、表示装置200が静止画信号を受け、静止画を表示する場合であっても、映像信号の場合と同様の動作が可能である。
【0097】
本発明はAVレシーバ10に限定されず、AVアンプといった他の増幅装置についても同様に採用され得る。
【0098】
また、本発明はDVD再生装置50に限定されず、任意のコンテンツ再生装置に採用され得る。たとえば、静止画及び音声を再生するDVDオーディオプレーヤ等の任意の記録媒体再生装置や、LAN又はインターネット等のネットワーク経由でサーバから配信されたコンテンツ(音声、映像及び/又は静止画等)を再生するクライアント装置等に採用され得る。
【0099】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明の実施の形態によるAVシステムと表示装置との接続構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態によるAVシステムと表示装置との接続構成の他の例を示すブロック図である。
【図3】図1及び図2に示すAVレシーバの構成の詳細を示す機能ブロック図である。
【図4】図1及び図2に示すDVD再生装置の構成の詳細を示す機能ブロック図である。
【図5】図1に示すAVシステムの動作の概要を示す概略図である。
【図6】図2に示すAVシステムの動作の概要を示す概略図である。
【図7】図5及び図6に示すAVレシーバの動作を示すフロー図である。
【図8】図5及び図6に示すDVD再生装置の動作を示すフロー図である。
【図9】図5及び図6に示す表示装置に表示されるOSD画面の一例を示す概略図である。
【図10】図1に示すAVシステムの動作の他の例の概要を示す概略図である。
【図11】図2に示すAVシステムの動作の他の例の概要を示す概略図である。
【図12】図10及び図11に示すAVレシーバの動作の他の例を示すフロー図である。
【図13】図10及び図11に示すDVD再生装置の動作を示すフロー図である。
【図14】図1に示すAVシステムの映像信号選択処理の動作を示すフロー図である。
【図15】従来のAVシステムと表示装置との接続構成を示すブロック図である。
【図16】図15の接続構成の変更例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0101】
1 AVシステム
10 AVレシーバ
11,52 制御部
12,51 通信部
14 OSD信号出力部
15,553 選択部
18 メモリ
50 DVD再生装置
54 生成部
55 OSD指示部
111 判断部
112 要求部
200 表示装置
500 AV機器
551 OSD生成部
552 混合部
554 再生判断部




【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置に接続可能な増幅装置と、前記増幅装置に接続されるコンテンツ再生装置とを備えたAVシステムであって、
前記コンテンツ再生装置は、
アナログ方式又はデジタル方式の映像信号又は静止画信号を生成する生成手段を備え、
前記増幅装置は、
OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示の要求を受信する受信手段と、
前記コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、前記OSD表示の要求を受信したとき、前記増幅装置の設定状況を前記表示装置に表示させるためのOSD要求を前記コンテンツ再生装置に送信する要求手段と、
前記コンテンツ再生装置からアナログ方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、前記OSD表示の要求を受信したとき、前記増幅装置の設定状況を前記表示装置に表示させる第1のOSD指示手段とを備え、
前記コンテンツ再生装置は、
前記OSD要求を受信したとき、前記増幅装置の設定状況を前記表示装置に表示させる第2のOSD指示手段を備えることを特徴とするAVシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のAVシステムであって、
前記OSD要求は前記増幅装置の設定状況情報を含み、
前記第2のOSD指示手段は、
前記OSD要求を受信したとき、前記生成手段が前記映像信号又は静止画信号を生成しているか否かを判断する再生判断手段と、
前記生成手段は前記映像信号又は静止画信号を生成していると前記再生判断手段が判断した場合、前記設定状況情報に基づいてOSD信号を生成するOSD生成手段と、
前記OSD信号を前記映像信号又は静止画信号と混合した混合信号を前記表示装置に出力する混合手段とを含むことを特徴とするAVシステム。
【請求項3】
請求項2に記載のAVシステムであって、
前記受信手段が前記OSD表示の解除要求を受信したとき、前記要求手段は前記コンテンツ再生装置にOSD解除要求を送信し、
前記OSD生成手段は、前記OSD解除要求を受信したとき、前記OSD信号の生成を停止することを特徴とするAVシステム。
【請求項4】
表示装置に接続可能な増幅装置と、前記増幅装置に接続されるコンテンツ再生装置とを備えたAVシステムであって、
前記コンテンツ再生装置は、
アナログ方式又はデジタル方式の映像信号又は静止画信号を生成する生成手段を備え、
前記増幅装置は、
前記コンテンツ再生装置から送信されるデジタル方式の映像信号又は静止画信号をそのまま出力する出力手段と、
OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示の要求を受信する受信手段と、
前記コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、前記OSD表示の要求を受信したとき、前記デジタル方式の映像信号又は静止画信号を遮断する遮断手段と、
前記OSD表示の要求を受信したとき前記増幅装置の設定状況を前記表示装置に表示させるためのOSD信号を生成し、前記コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合、前記生成されたOSD信号を前記表示装置に出力し、前記コンテンツ再生装置からアナログ方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合、前記生成されたOSD信号を前記アナログ方式の映像信号又は静止画信号と混合した混合信号を前記表示装置に出力するOSD出力手段とを備えることを特徴とするAVシステム。
【請求項5】
請求項4に記載のAVシステムであって、
前記受信手段が前記OSD表示の解除要求を受けたとき、前記OSD出力手段は前記OSD信号の生成を停止し、
前記遮断手段は、前記増幅装置が前記コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、前記OSD表示の解除要求を受けたとき、前記デジタル方式の映像信号又は静止画信号の遮断を解除することを特徴とするAVシステム。
【請求項6】
コンテンツ再生装置と、表示装置とに接続可能な増幅装置であって、
OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示の要求を受信する受信手段と、
前記コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、前記OSD表示の要求を受信したとき、前記増幅装置の設定状況を前記表示装置に表示させるためのOSD要求を前記コンテンツ再生装置に送信する要求手段と、
前記コンテンツ再生装置からアナログ方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、前記OSD表示の要求を受信したとき、前記増幅装置の設定状況を前記表示装置に表示させる第1のOSD指示手段とを備えることを特徴とする増幅装置。
【請求項7】
コンテンツ再生装置と、表示装置とに接続可能な増幅装置であって、
前記コンテンツ再生装置から送信されるデジタル方式の映像信号又は静止画信号をそのまま出力する出力手段と、
OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示の要求を受信する受信手段と、
前記コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合であって、前記OSD表示の要求を受信したとき、前記デジタル方式の映像信号又は静止画信号を遮断する遮断手段と、
前記OSD表示の要求を受信したとき前記増幅装置の設定状況を前記表示装置に表示させるためのOSD信号を生成し、前記コンテンツ再生装置からデジタル方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合、前記生成されたOSD信号を前記表示装置に出力し、前記コンテンツ再生装置からアナログ方式の映像信号又は静止画信号を受信している場合、前記生成されたOSD信号を前記アナログ方式の映像信号又は静止画信号と混合した混合信号を前記表示装置に出力するOSD出力手段とを備えることを特徴とする増幅装置。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の手段を増幅装置に実現させるための増幅装置の動作プログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−187027(P2006−187027A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−16412(P2006−16412)
【出願日】平成18年1月25日(2006.1.25)
【分割の表示】特願2003−428825(P2003−428825)の分割
【原出願日】平成15年12月25日(2003.12.25)
【出願人】(000000273)オンキヨー株式会社 (502)
【Fターム(参考)】