説明

Chlamydiapneumoniaeに対する免疫原性組成物

本発明は、自己トランスポーター抗原として使用するためのポリペプチドに関する。本発明はさらに、Chlamydia pneumoniae感染の予防もしくは処置のための医薬の調製における自己トランスポーター機能のため、個体におけるChlamydia pneumoniae感染の診断のためのアッセイの調製のための、ポリペプチドの方法および使用に関する。また、自己トランスポーター抗原として使用するためのポリペプチドを個体に投与することによって、この個体において免疫応答を惹起させるための方法も提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己トランスポーター抗原として使用するためのポリペプチドであって、該ポリペプチドは、以下:
(a)配列番号54、配列番号6、配列番号55、配列番号56、配列番号78および配列番号79からなる群より選択されるアミノ酸配列、
(b)(a)のアミノ酸配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列;または
(c)(a)のアミノ酸配列からの少なくとも7個の連続したアミノ酸の1以上のフラグメントまたはこれらの組み合わせを含む、アミノ酸配列
を含む、ポリペプチド。
【請求項2】
前記使用が、Chlamydia pneumoniae特異的な免疫応答を惹起させるための抗原としての使用である、請求項1に記載のポリペプチド。
【請求項3】
前記使用が、Chlamydia pneumoniaeに感染した個体において全身性の免疫応答を惹起させるための使用である、請求項2に記載のポリペプチド。
【請求項4】
V型の自己トランスポーター分泌系の機構を通して、宿主細胞の細胞質内へと分泌される、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項5】
前記ポリペプチドが、配列番号54、配列番号6、配列番号55、配列番号56、配列番号78および配列番号79からなる群より選択され、そして、G、DG、VG、G、AV、G、IVG、GTLGG、S、IVG、およびMからなる群より選択される、1以上の一般的なN末端配列モチーフを共有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項6】
前記一般的なN末端配列モチーフが、GTLGG、S、IVGおよびMからなる群より選択される、請求項5に記載のポリペプチド。
【請求項7】
診断において使用するための、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチド。
【請求項8】
個体におけるChlamydia pneumoniae感染の予防または処置のための医薬の調製における、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチドの使用。
【請求項9】
前記使用が、Chlamydia pneumoniaeに感染した個体のセロポジティブな血清と免疫反応する、自己トランスポータータンパク質を使用する、請求項8に記載の使用。
【請求項10】
個体におけるChlamydia pneumoniae感染の診断のためのアッセイの調製における、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチドの使用。
【請求項11】
個体において免疫応答を惹起させる方法であって、該方法は、該個体に、以下:
(a)配列番号54、配列番号6、配列番号55、配列番号56、配列番号78および配列番号79からなる群より選択されるアミノ酸配列、
(b)(a)のアミノ酸配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列、または
(c)(a)のアミノ酸配列からの少なくとも1、2、3、4、5、6もしくは7個のアミノ酸の1以上のフラグメントまたはこれらの混合物を含む、アミノ酸配列
を含むポリペプチドを投与する工程を包含する、方法。
【請求項12】
個体における免疫応答を診断する方法であって、該方法は、以下:
(a)該個体から得られた生物学的サンプルを、請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリペプチドに結合する結合因子と接触させる工程;
(b)該生物学的サンプルにおいて、該結合因子に結合するポリペプチドの量を決定する工程;および
(c)該ポリペプチドの量を所定のカットオフ値と比較して、それにより該個体における免疫応答の存在を決定する工程
を包含する、方法。
【請求項13】
前記ポリペプチドが、請求項1〜3のいずれか1項に記載される、請求項11または請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ポリペプチドが、請求項2〜6のいずれか1項に記載される、請求項11に記載の方法、または請求項8〜9のいずれか1項に記載の使用。
【請求項15】
1以上のChlamydia pneumoniae自己トランスポータータンパク質またはその免疫原性フラグメント、および、1以上の免疫賦活薬を含有する、免疫応答を惹起させるための組成物。
【請求項16】
請求項15に記載の組成物であって、前記Chlamydia pneumoniae自己トランスポータータンパク質もしくはその免疫原性フラグメントが、以下:
(a)配列番号54、配列番号6、配列番号55、配列番号56、配列番号78、配列番号86および配列番号79からなる群より選択されるアミノ酸配列;
(b)(a)のアミノ酸配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列;または
(c)(a)のアミノ酸配列からの少なくとも1、2、3、4、5、6もしくは7個のアミノ酸の1以上のフラグメントまたはこれらの組み合わせを含む、アミノ酸配列
を含む、組成物。
【請求項17】
前記タンパク質またはその免疫原性フラグメントが、請求項1〜3のいずれか1項に記載される、請求項15または16に記載の組成物。
【請求項18】
2以上のChlamydia pneumoniae自己トランスポータータンパク質またはその免疫原性フラグメントを含む、被験体において免疫応答を惹起させるための組成物。
【請求項19】
請求項18に記載の組成物であって、前記Chlamydia pneumoniae自己トランスポータータンパク質またはその免疫原性フラグメントが、以下:
(a)配列番号54、配列番号6、配列番号55、配列番号56、配列番号78、配列番号86および配列番号79からなる群より選択されるアミノ酸配列;
(b)(a)のアミノ酸配列に対して少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列;または
(c)(a)のアミノ酸配列からの少なくとも1、2、3、4、5、6もしくは7個のアミノ酸の1以上のフラグメントまたはこれらの組み合わせを含む、アミノ酸配列
を含む、組成物。
【請求項20】
請求項18または19に記載の組成物であって、該組成物は、さらに、1以上の免疫賦活薬を含む、組成物。
【請求項21】
請求項15または16のいずれか1項に記載の組成物を作製する方法であって、該方法は、1以上のChlamydia pneumoniae自己トランスポータータンパク質またはその免疫原性フラグメントを、1以上の免疫賦活薬と混合する工程を包含する、方法。
【請求項22】
請求項18または19に記載の組成物を作製する方法であって、該方法は、2以上のChlyamydia pneumoniae自己トランスポータータンパク質またはその免疫原性フラグメントを混合する工程を包含する、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、該方法は、前記Chlamydia pneumoniae自己トランスポータータンパク質または免疫原性フラグメントに、1以上の免疫賦活薬を加える工程を包含する、方法。
【請求項24】
Cpn0794、Cpn0795、Cpn0796、Cpn0797、CPn0798およびCpn0799からなる群より選択されるChlamydia pneumoniae自己トランスポータータンパク質、またはその免疫原性フラグメントであって、該自己トランスポータータンパク質のアミノ酸モチーフは、IVG、A、LGGおよびSを含む、タンパク質。
【請求項25】
前記繰返しアミノ酸モチーフが、IVG、A、LGGおよびSを含む、請求項24に記載の自己トランスポータータンパク質。
【請求項26】
自己トランスポーター抗原として使用するためのポリペプチドであって、該ポリペプチドは、配列番号86に対応するアミノ酸配列、配列番号86に対して少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列、または、配列番号86の少なくとも7個の連続するアミノ酸の1以上のフラグメントを含むアミノ酸配列、を含む、ポリペプチド。
【請求項27】
前記使用が、Chlamydia pneumoniae特異的な免疫応答を惹起させるための抗原としての使用である、請求項26に記載のポリペプチド。
【請求項28】
前記使用が、Chlamydia pneumoniaeに感染した個体における全身性の免疫応答を惹起させるための使用である、請求項2に記載のポリペプチド。
【請求項29】
個体におけるChlamydia pneumoniae感染の予防または処置のための医薬の調製における、請求項26〜28のいずれか1項に記載のポリペプチドの使用。
【請求項30】
個体において免疫応答を惹起させる方法であって、該方法は、該個体に、配列番号86に対応するアミノ酸配列、配列番号86に対して少なくとも50%の配列同一性を有するアミノ酸配列、または、配列番号86の少なくとも7個の連続するアミノ酸の1以上のフラグメントを含むアミノ酸配列を含むポリペプチドを投与する工程を包含する、方法。
【請求項31】
個体における免疫応答を診断する方法であって、該方法は、以下:
(a)該個体から得られた生物学的サンプルを、請求項26〜28のいずれか1項に記載のポリペプチドに結合する結合因子と接触させる工程;
(b)該生物学的サンプルにおいて、該結合因子に結合するポリペプチドの量を決定する工程;および
(c)該ポリペプチドの量を所定のカットオフ値と比較して、それにより該個体における免疫応答の存在を決定する工程
を包含する、方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2007−526318(P2007−526318A)
【公表日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−501899(P2007−501899)
【出願日】平成17年3月2日(2005.3.2)
【国際出願番号】PCT/US2005/006588
【国際公開番号】WO2005/084306
【国際公開日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(591076811)カイロン コーポレイション (265)
【Fターム(参考)】