説明

EV車の配車・運行管理システム

【課題】EV車ではガソリン車と比較して、一度の充電で走行できる距離が短い。また充電時間も長いため、スムーズな配車を支援する仕組みが必要とされる。
【解決手段】管理するEV車から収集した車両の走行履歴から、時間帯毎の車両の利用距離に対する利用台数の分布と、利用台数の時間毎の推移を予測した利用予測パターンを地域メッシュ毎に求め、各地域メッシュに配置する車両について、時間帯毎の配置台数と充電残量分布を求め、各車両に対して充電又は待機を指示して各メッシュについて配置台数と充電残量分布を満たすように配車を行い、利用者から乗車位置と目的地の要求を受付けると、車両の現在位置から乗車位置と目的地をそれぞれ経由して目的地に最寄りの充電ステーションに到達可能な充電残量の車両を抽出し、この内、乗車位置に最も近い車両に対して、配車指示を通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の配車システムに関し、特にEV車の配車を管理するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
ガソリン車やディーゼル車などを配車する場合には、一度の給油で走行できる距離が長く、また給油所が多数存在することから、燃費や、走行可能距離を考慮せずに、最も近い車両を配車する仕組みとなっていた。
【0003】
例えば、特開2003−85692号公報には、顧客携帯電話からの発呼を受けた配車センタ装置が、携帯位置情報と車両位置情報により最適車両を抽出し、車載端末に顧客位置および顧客情報を送信し、携帯電話を車両に接続することで配車業務を効率化し、その際、最適車両から迎車不可との返信があった場合は、更に2番目の候補車両に同様の連絡をするか、又は、定期的に車両から迎車可否を受信して可の車両群から最適車両を抽出し、顧客位置および顧客情報を送信することで、最適な配車を行うと共に、顧客の携帯電話の通話位置ではなく、顧客が迎えに来て欲しい任意の位置を送信できるようにしたシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−85692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この特許文献1では、最適な配車を行うシステムが開示されているが、EV車の性質を考慮した仕組みには言及していない。EV車ではガソリン車と比較して、一度の充電で走行できる距離が短く、また充電時間も長いため、スムーズな配車を支援する仕組みが必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
EV車からの車両情報を収集し、配車運行管理を行うセンタにおけるEV車の配車運行管理方法において、管理する車両の走行履歴から、時間帯毎の車両の利用距離に対する利用台数の分布と、利用台数の時間毎の推移を予測した利用予測パターンを地域メッシュ毎に求め、時間帯毎に、各地域メッシュに配置する車両について、配置台数とメッシュ毎の車両の充電残量分布を求め、各車両に対して充電又は待機を指示することにより、それぞれのメッシュについて前記配置台数と充電残量分布を満たすように配車を行い、利用者から、乗車位置と目的地の要求を受付けると、車両の現在位置から前記乗車位置と前記目的地を経由地として、前記目的地に最寄りの充電ステーションに到達可能な充電残量の車両を抽出し、当該抽出した車両の内、前記乗車位置に最も近い車両に対して、配車指示を通知する。
【発明の効果】
【0007】
EV車特有の充電動作とそれに要する充電時間、および走行距離の制約の下で、利用者の利用要求を満足させる、効率の良い配車システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】EV車の配車・運行管理システムの構成図。
【図2】配車マップの例を示す図。
【図3】利用者統計記憶部の構成を示す図。
【図4】統計的な利用状況の例を示す図。
【図5】利用率予測パターンを説明する図。
【図6】センタにおける処理のフローチャート。
【図7】EV車における処理のフローチャート。
【図8】EV車のバッテリの充放電遷移を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
EV車としてタクシーを例とする、本発明を用いたEV車の配車・運行管理システムを説明する。
【0010】
図1にEV車の配車・運行管理システムの構成を示す。センタ12は、利用者14からタクシーの配車要求を受信し、センタ12は管理する全タクシーの空車情報,現在地およびタクシーの電池残量を参照し、利用者に最短時間で配車可能なタクシーを選択して配車を行う。
【0011】
一方、タクシー11は、センタ12からの配車指示を受信し、センタ12から受信した配車指示に含まれる利用者14の位置情報を元にして、最短経路で利用者14の元に向かう。
【0012】
一般的にEV車の充電ステーション13は、電源設備22および各EV車へ急速充電するための複数の充電器23が設置され、各充電器による充電時間・充電終了時間等の管理を行う。この管理情報は、各タクシーが所属するタクシー会社と共有される。充電に用いる電力は、電力会社から供給される電力以外に、太陽電池21による太陽光発電を利用することにより、全体としての環境負荷低減に寄与する仕組みが考慮されているものとする。
【0013】
EV車に関しては、従来のガソリン車,ディーゼル車、あるいはLPG車の給油時間と比較して充電時間が長くかかるため、効率の良いタクシー運行管理を行うためには、全タクシーの動向と利用者からのデマンド発生の統計推定が重要となる。そしてタクシー11はセンタ12からの充電指示を受信し、所定の充電ステーション13にて指示された充電量を充電する。
【0014】
タクシー11で使われるEV車には、自車位置および経路案内をするカーナビゲーション(以下カーナビ)41が搭載される。カーナビ41は通信端末43を介してセンタ12と情報の交換を行う。タクシー11のカーナビ41には、収集した位置情報や、料金メーターからの空車情報および充電池のコントローラから取得した充電情報等を運行情報としてセンタ12に定期的に送信する機能が実装されているものとする。スマートフォンや通信機能つきPNDなどに代表される携帯情報端末42には、利用者14からの呼出しがセンタ12を経由して通信端末43と並行して通知される。また、タクシー11が充電中の際には、運転手はその日の運行日報等の営業記録を携帯情報端末42を使ってセンタに送信する。
【0015】
センタ12では、日々のタクシー11の運行情報を蓄積し、タクシー運行情報DB32として蓄積する。また、利用者からの日々のタクシー利用の情報を蓄積し、タクシー利用情報DB33に格納する。また、タクシー利用者は駅等の特定の場所に設けられたタクシープールでタクシーを利用するケースも多く、このようなタクシープールにおける乗降情報を収集して、各プール乗降情報DB34に格納する。これらのタクシー運行情報DB32,タクシー利用情報DB33,各プール乗降情報DB34の情報を、統計推定部35により統計処理を行い、その結果を利用者統計記憶部37に格納し、配車最適化システム31におけるタクシー全体の配車・運行管理の処理に利用する。
【0016】
またセンタ12は、EV車の電池残量を管理し、配車スケジューリングに用いるための配車マップ36を備えている。配車マップ36は、地域メッシュで構成され、メッシュ内での利用者のデマンドと、充電ポストの数および充電可能情報を収集し、最小限の空車走行で利用客へのサービスを提供できるようにセンタが管理する。メッシュは地形および道路等により地域を分けた領域であり、図2に示す例は配車マップ36の模式図であり、必ずしも矩形である必要は無い。図2に示す配車マップ36の例では、センタ12が管理する領域は、メッシュIDが(1)〜(9)の矩形のメッシュに区分けされている。この配車マップ36には、タクシー11から逐次取得している運行情報を蓄積したタクシー運行情報DB32の最新の情報が反映され、各車両の位置は、‘△’‘○’‘◎’‘☆’の様にそれぞれ充電量別で示される。また、充電ステーションの位置は既知であり‘×’でその位置が示される。
【0017】
タクシー11の利用状況に関するデータを統計処理した結果を格納する利用者統計記憶部37の構成を図3に示す。利用者統計記憶部37は、メッシュDB371と利用距離DB372、および時間帯DB373から構成される。時間帯DB373では、時間帯毎の利用台数を統計情報として保持している。メッシュDB371では、各メッシュID毎の利用台数を統計情報として保持している。利用距離DB372は、各車両が一回の乗客利用で走行する距離を距離区分毎の統計情報として保持している。そしてこれらを組み合わせて、図4の統計的な利用状況のグラフに示すように、各時間帯について利用距離区分毎の利用台数の平均値を求める。
【0018】
EV車では、各メッシュへの配車は各時間帯および利用走行距離の統計情報を使い、配車する必要がある。EV車は充電に時間がかかるため、利用状況を推定し、利用効率を最大にするため、空車時間,充電場所等をセンタから指示することが必要である。図4の例の様な利用状況の場合、朝の時間帯であれば、利用台数のピークが比較的短い利用距離にあることから、短距離の台数が多いことから、充電中の時間が短くても済むように、各車両に指示する充電ステーションで充電する際の充電量も低い値を指示する。一方、駅前の夜間帯であれば、利用距離が長距離の区分に利用台数のピークがあることから、長距離に向くようにEV車の残り充電量が多くなるように、予め充電ステーションでの充電量も高い値を指示する。このように各メッシュでの時間帯毎にその時間帯における推定利用台数と利用距離の推定結果に応じ、各エリアの空車の充電率の割合が、利用距離に対する利用台数の傾向に近くなるように充電動作を各タクシーに指示することで、配車の最適化を図る。
【0019】
また、統計的に利用者が少ないメッシュに対しては相対的に少ない台数を割り振るように、各メッシュへ車両を配置する。このような場合、時間毎の利用状況を統計処理することにより求めた利用率予測パターンを用いて各メッシュへの車両の配置を最適化することができる。典型的な利用率予測パターンの例を図5に示す。この利用率予測パターンの例は、各メッシュについて、タクシー利用情報DB34に蓄積された情報を時間帯毎に集計した時間帯DB373のデータを基に、統計推定部35により算出時刻毎の利用台数の推移をパターン化したものである。図5のメッシュA,メッシュB,メッシュCはいずれもメッシュ内に鉄道の駅が存在していることから、駅近くの利用率が時間により変化するパターンを示しているといえる。すなわち、朝夕の通勤帯あるいは帰宅が集中する時刻などでは特に利用率が上がり、このほか日中は正午を中心に利用率が高くなることを示している。この利用率予測パターンは、各メッシュに存在する施設あるいは周辺に存在する施設に依存し、メッシュ毎にその形は異なる。
【0020】
時間帯DB統計情報,メッシュDB統計情報,利用走行距離DB統計情報から、与えられたEV車を各メッシュに最適配車する技術は、従来のオペレーションリサーチ(OR)技術を適用することで実現される。このようにして配車最適化システム31は、各時間帯毎に、各メッシュについて最適な車両の配置台数と、配置する車両のバッテリ充電残量ごとの割合を利用者統計情報に基づき予め計算しておき、空車になった車両に対して、移動または待機を指示する。また各車両には予め設定した充電要否を判断する閾値を通知しておき、この閾値よりもバッテリ充電残量が少なくなった車両から充電ステーションの問合せを受けると、空いている充電可能な充電ステーションの位置を連絡すると共に、配置する車両のバッテリ充電残量ごとの割合を満たすように、充電量を指示する。
【0021】
次に、センタ12における、利用者からの要求に応じて各メッシュに配車した車両を利用者に差し向ける処理を図6により説明する。
【0022】
初めに利用者14から、乗車位置と目的地を含む乗車要求を受付けると、配車最適化システム31では、まず配車マップ36において、乗車位置が属するメッシュ内の各タクシーについてタクシー運行情報DB14を参照し、現在空車状態の車両を抽出する。そして乗車位置が属するメッシュ内に空車が存在しなければ、更に隣接するメッシュについて空車を抽出する(600)。そして、手配可能な空車が無ければ手配不能であることを利用者14に連絡して処理を終了する(601:NO)。空車が抽出された場合(601:YES)、抽出した空車についての処理ループを繰り返す。空車についての処理では、まず、それぞれの空車が、利用者の要求する目的地に到達するのに必要なバッテリ充電残量があるか判断する(602)。この場合、目的地到達時にどの充電ステーションへも到達できない状態であると、その車両を次の配車に割り当てることができなくなるため、各空車の現在位置から目的地を通り最寄りの充電ステーションまで行けるかどうかを判断して、目的地を通り最寄りの充電ステーションまで行ける場合に、バッテリ充電残量が十分であると判断する。そのため、車両の現在位置を出発地点、利用者が指定した目的地から最寄りの充電ステーションの位置を検索してこれを経路の目的地とした上で、利用者が指定した乗車位置と目的地を経由地とする最適経路を探索し、その走行距離と所要時間から消費電力を求め、これを車両のバッテリ充電残量と比較することで、バッテリ充電残量が十分であるか否かを判断する。
【0023】
より簡便な方法としては、タクシー利用情報DB34とタクシー運行情報DBの情報から、利用者の乗車位置と目的地が属する各メッシュ間の走行(自メッシュ内での移動を含む)に要した消費電力の時間帯毎の平均値を配車マップに記憶しておき、このデータから利用者が指定した乗車位置と目的地のメッシュ間の消費電力を求め、これに安全係数を掛けた値と車両のバッテリ充電残量と比較することで、バッテリ充電残量が十分であるか否かを判断してもよい。
【0024】
次に、配車最適化システム31では、バッテリ充電残量が十分であると判断された(603:YES)車両について、利用者が指定した乗車位置に対して、その車両の現在位置からのルート探索を実施して走行距離と所要時間を求める(603)。そして、これまでの処理の中で最も最短経路で到達可能な車両かを判定する(604)。これは、対象車両の初期値を空とし、この空車の処理の中で対象車両の経路の走行距離よりも短い走行距離となった車両をそのつど対象車両として設定し(605)更新してゆくことで求まる。このようにして抽出した空車の処理が全て終了すると、対象車両としては利用者と間の走行距離が最短の車両が設定されていることになり、この車両を配車することが決定される。
【0025】
そして、配車が決定された対象車両に対して、利用者からの位置情報(乗車位置,目的地)およびルート探索結果と乗車希望者名を送信する(606)。最後に要求があった利用者または実際の乗客に対して、処理603のルート探索で求めた所要時間から計算した手配車両の到達予定時刻を送信する(607)。
【0026】
次に、本実施例でタクシー11として使用されているEV車における処理のフローチャートを図7に示す。
【0027】
初めにこのEV車では、自車の通信端末43又は運転者が所持する携帯情報端末42により、センタ12から上記図6の処理607で配信された、乗車希望者名と位置情報(乗車位置,目的地),乗車希望者までのルート探索結果を受信する(701)。次にカーナビは通信端末43で受信した乗車位置の情報とルート探索結果に基づき、乗車希望者の乗車位置まで誘導を行い(702)、乗車希望者を乗せて走行が開始されると目的地までの地図を表示する(703)。そして、目的地に到着すると、バッテリ充電残量を確認し(704)バッテリ充電残量が予めセンタ12から通知されている充電要否判断の閾値よりもバッテリ充電残量が残っていれば(705:NO)そのままセンタからの指示を待つ。
【0028】
この時センタ12は、各メッシュに配置する車両の台数とバッテリ充電残量の割合を最適に保つため、必要であれば空車となった車両にタクシープールへの移動、または充電ステーションで充電後待機を指示する。
【0029】
またバッテリ充電残量が充電要否判断の閾値よりも少なかった場合は、センタ12に自車位置を送信して、最寄りの空き充電ステーションの情報を要求する(706)。そして、センタ12から充電ステーションの位置情報を受信し、充電ステーションまで移動して充電を行う(707)。充電が完了すれば再度センタ12からの乗車要求を受信可能とする(708)。この場合も、センタ12は、各メッシュに配置する車両の台数とバッテリ充電残量の割合を最適に保つため、必要であれば充電が完了した車両にタクシープールへの移動、またはそのまま充電ステーションでの待機を指示する。
【0030】
EV車のバッテリにおける充放電遷移パターンの例を図8に示す。図8はタクシー11として用いられるEV車のタクシー会社の営業所を出発してから帰社するまでの運行と電池充電率の遷移例を表している。タクシー11として用いられるEV車は、センタ12から通知される充電要否判断の閾値よりも充電率が低くなると充電ステーションで充電を行うようにする。この時、充電量は夜間待機中の充電が可能なため、必ずしも満充電の必要が無く、センタ12からの指示により充電量が決定され、運転者はその指示に従い充電を行う。そして夜間待機中にフル充電される。
【0031】
次に、本発明をガソリン車とEV車を混在させた形態でのタクシー運行管理に用いる場合、タクシー運行はガソリン車とEV車を距離により分担させ、効率の良い配車・運行管理システムを構築する必要がある。この場合、EV車は主に近距離を分担し、ガソリン車は長距離を負担することになるが、環境負荷の低減のために、EV車の優先配車が必要とされる。
【0032】
センタ12では電池残量を管理するため、一例としてEV車を近距離用として使い分け、近距離用に用いられるEV車は、運行途中で一日一回程度の充電が必要となる。この場合は一回での充電量を減らすことで、充電時間を短縮し、稼働率の向上を実現する。配車・運行管理システムでは、地域メッシュ毎に異なる、前述の充放電遷移パターンおよび利用率予測パターンを組み合わせることにより、最適な配車システムを構築する。
【0033】
EV車の各メッシュへの配車は、各時間帯および利用走行距離の統計情報を使い、配車する。EV車は充電に時間がかかるため、利用状況を推定して利用効率を最大にするために空車時間,充電場所等をセンタから指示することが必要である。仮にn台のEV車およびm台のガソリン車を配置する場合、図4に示したようなメッシュの場合、朝の時間帯であれば短距離に向くEV車を多めに配置し、夜間帯であれば長距離に向くガソリン車を多めに配置することで、最適化を図ることができる。また統計的に利用者が少ないメッシュであれば、相対的に少ない台数を配置する。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明は、カーシェアリング,レンタカーおよび電動アシストサイクルのレンタルなどのように、充電が必要な車両が複数台あるような車両運行管理システムに適用可能である。
【符号の説明】
【0035】
11 タクシー
12 センタ
13 充電ステーション
31 配車最適化システム
35 統計推定部
36 配車マップ
37 利用者統計記憶部
41 カーナビ
43 通信端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
EV車からの車両情報を収集し、配車運行管理を行うセンタにおけるEV車の配車運行管理方法において、
管理する車両の走行履歴から、時間帯毎の車両の利用距離に対する利用台数の分布と、利用台数の時間毎の推移を予測した利用予測パターンを地域メッシュ毎に求め、
時間帯毎に、各地域メッシュに配置する車両について、配置台数とメッシュ毎の車両の充電残量分布を求め、各車両に対して充電又は待機を指示することにより、それぞれのメッシュについて前記配置台数と充電残量分布を満たすように配車を行い、
利用者から、乗車位置と目的地の要求を受付けると、車両の現在位置から前記乗車位置と前記目的地を経由地として、前記目的地に最寄りの充電ステーションに到達可能な充電残量の車両を抽出し、当該抽出した車両の内、前記乗車位置に最も近い車両に対して、配車指示を通知する
ことを特徴とするEV車の配車運行管理方法。
【請求項2】
請求項1に記載のEV車の配車運行管理方法において、予め各車両に通知した所定の充電率を下回った車両からの充電問合せを受付け、当該車両に対し、使用する充電施設と、充電量の指示を通知することを特徴としたEV車の配車運行管理方法。
【請求項3】
EV車からの車両情報を収集し、配車運行管理を行うセンタを備えたEV車の配車運行管理システムにおいて、
前記センタは、
管理する車両の走行履歴から、時間帯毎の車両の利用距離に対する利用台数の分布と、利用台数の時間毎の推移を予測した利用予測パターンを地域メッシュ毎に記憶した利用者統計記憶部と、
車両に配車指示を送る配車処理部を備え、
前記配車処理部は、
時間帯毎に、各地域メッシュに配置する車両について、前記利用者統計記憶部の前記利用台数の分布と前記利用予測パターンに基づき、配置台数とメッシュ毎の車両の充電残量分布を求め、各メッシュにおける前記配置台数と充電残量分布を満たすように各車両に対して充電又は待機を指示し、
利用者から、乗車位置と目的地の要求を受付けると、各車両の現在位置から前記乗車位置と前記目的地を経由して前記目的地に最寄りの充電ステーションに到達可能な充電残量の車両を抽出し、当該抽出した車両の内、前記乗車位置に最も近い車両に対して、配車指示を通知する
ことを特徴とするEV車の配車運行管理システム。
【請求項4】
請求項3に記載のEV車の配車運行管理システムにおいて、予め各車両に通知した所定の充電率を下回った車両からの充電問合せを受付け、当該車両に対し、使用する充電施設と、充電量の指示を通知することを特徴としたEV車の配車運行管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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