説明

GITR結合分子およびその使用

【課題】T細胞および樹状細胞上でGITR、例えば、ヒトGITR(hGITR)に特異的に結合する結合分子の提供。
【解決手段】刺激剤、例えば、CD3の存在下で、hGITRに高いアフィニティーで結合することを特徴とし、アゴニスト的であり、Treg細胞によるTeff細胞の抑制を取り消す結合分子。種々のアスペクトは、結合分子、およびその医薬組成物、ならびにそのような結合分子を作製するための核酸、組換え発現ベクターおよび宿主細胞に関する。インビトロまたはインビボでヒトGITRを検出し、またはヒトGITR活性を調節する方法も包含される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
グルココルチコイド誘発性TNFRファミリー関連レセプター(GITR)に特異的に結合する、抗体またはその抗原結合フラグメントを含む組成物であって、該組成物は、被験体において抗原に対する免疫応答を誘発する、または高める方法に使用され、該方法は、GITR結合抗体または抗原結合フラグメント、および抗原を前記被験体に投与することを含む、組成物。
【請求項2】
前記被験体が、前記免疫応答が誘導される抗原のソースを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記抗原のソースが、腫瘍または感染性微生物を含む、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
前記免疫応答が、体液性免疫応答を含む、請求項1、2、及び3のいずれかに記載の組成物。
【請求項5】
前記GITR結合抗体または抗原結合フラグメントのT細胞への結合によって、T調節細胞によるTエフェクター細胞の抑制を取り消す、請求項1、2、3、及び4のいずれかに記載の組成物。
【請求項6】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントが、Tエフェクター細胞の増殖を高める、請求項1、2、3、及び4のいずれかに記載の組成物。
【請求項7】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントのTエフェクター細胞への結合によって、前記Tエフェクター細胞の増殖を高める、請求項1、2、3、及び4のいずれかに記載の組成物。
【請求項8】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントのT細胞への結合によって、前記T細胞中のI−κBを調節する、請求項1、2、3、及び4のいずれかに記載の組成物。
【請求項9】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントのT細胞への結合によって、前記T細胞中のGITR活性を調節する、請求項1、2、3、及び4のいずれかに記載の組成物。
【請求項10】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントのT細胞への結合によって、Tエフェクター細胞中でT細胞レセプター誘発性シグナリングを調節する、請求項1、2、3、及び4のいずれかに記載の組成物。
【請求項11】
グルココルチコイド誘発性TNFRファミリー関連レセプター(GITR)に特異的に結合する、抗体またはその抗原結合フラグメントを含む組成物であって、該組成物は、被験体において抗原に対する免疫応答を誘発する、または高める方法に使用され、該方法は、GITR結合抗体または抗原結合フラグメント、および抗原を前記被験体に投与することを含む、組成物。
【請求項12】
前記抗原が、腫瘍抗原または感染性微生物抗原である、請求項11に記載の組成物。
【請求項13】
前記GITR結合抗体または抗原結合フラグメントのT細胞への結合によって、T調節細胞によるTエフェクター細胞の抑制を取り消す、請求項11に記載の組成物。
【請求項14】
前記GITR結合抗体または抗原結合フラグメントの投与が、Tエフェクター細胞の増殖を高める、請求項11に記載の組成物。
【請求項15】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントのTエフェクター細胞への結合によって、前記Tエフェクター細胞の増殖を高める、請求項11に記載の組成物。
【請求項16】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントのT細胞への結合によって、T細胞中のI−κBを調節する、請求項11に記載の組成物。
【請求項17】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントのT細胞への結合によって、前記T細胞中のGITR活性を調節する、請求項11に記載の組成物。
【請求項18】
前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントのT細胞への結合によって、Tエフェクター細胞中でT細胞レセプター誘発性シグナリングを調節する、請求項11に記載の組成物。
【請求項19】
前記使用は、前記GITR結合抗体または前記抗原結合フラグメントの投与の前、またはそれとの併用投与の前における前記抗原の投与を含む、請求項11に記載の組成物。
【請求項20】
前記免疫応答が、体液性免疫応答を含む、請求項11乃至19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
前記被験体が、癌に罹患している、請求項1乃至20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
前記癌は、膵臓癌、メラノーマ、乳癌、肺癌、気管支癌、結直腸癌、前立腺癌、胃癌、卵巣癌、膀胱癌、脳または中枢神経系癌、末梢神経系の癌、食道癌、子宮頚癌、子宮癌または子宮体癌、口腔または咽頭の癌、肝臓癌、腎臓癌、睾丸の癌、胆道癌、小腸または虫垂の癌、唾液腺の癌、甲状腺癌、副腎癌、骨肉腫、軟骨肉腫および血液学的組織の癌からなる群から選択される、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
前記被験体が、病原性物質によって引き起こされる感染症、障害、または状態に罹患している、請求項1乃至22のいずれかに記載の組成物。
【請求項24】
前記病原性物質が、エボラウイルス、HIV、ヒトヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、ロタウイルス、エプスタイン・バーウイルス、水痘−帯状疱疹ウイルス、B型肝炎、A型肝炎、C型肝炎、およびE型肝炎などの肝炎ウイルス、パラミキソウイルス:呼吸系発疹ウイルス、パラインフルエンザウイルス、麻疹ウイルス、おたふくかぜウイルス、ヒトパピローマウイルス、フラビウイルスならびにインフルエンザウイルスからなる群から選択されるウイルスである、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記病原性物質が、ナイセリア種、連鎖球菌種、S.ミュータンス菌、ヘモフィルス種、モラクセラ種、ボルデテラ種、マイコバクテリウム種、レジオネラ種、エシェリキア種、ビブリオ種、エルシニア種、カンピロバクター種、サルモネラ種、リステリア種、ヘリコバクター種、シュードモナス種、ブドウ球菌種、腸球菌種、クロストリジウム種、バシラス種、コリネバクテリウム種、ボレリア種,エールリッヒア種、リケッチア種、クラミジア種、レプトスピラ種、およびトレポネーマ種からなる群から選択される細菌である、請求項23に記載の組成物。
【請求項26】
前記方法は、(a)少なくとも1つのさらなる作用物質を投与すること、または(b)少なくとも1つのさらなる治療を行うことを含む、請求項1乃至25のいずれかに記載の組成物。
【請求項27】
前記少なくとも1つのさらなる作用物質が、被験体においてエフェクター細胞の数を増加させる働きをし、前記少なくとも1つのさらなる作用物質が、さらなる抗体またはその抗原結合フラグメント、リンフォカイン、もしくは造血成長因子の1以上を含む、請求項26に記載の組成物。
【請求項28】
前記少なくとも1つのさらなる治療が、被験体における感染性微生物の感染の治療、または被験体における腫瘍の治療に役立つ、請求項26に記載の組成物。
【請求項29】
前記少なくとも1つのさらなる治療が、放射線療法、化学療法、ホルモン療法、免疫療法、抗腫瘍薬を用いた治療、および抗生物質を用いた治療からなる群から選択される治療である、請求項26に記載の組成物。
【請求項30】
前記組成物は、前記抗原を含む、請求項11に記載の組成物。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2013−91644(P2013−91644A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−256659(P2012−256659)
【出願日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【分割の表示】特願2008−503283(P2008−503283)の分割
【原出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【出願人】(505131946)トレラクス リクイデーティング トラスト (6)
【氏名又は名称原語表記】TOLERX LIQUIDATING TRUST
【Fターム(参考)】