説明

GPS−AVMシムテムを活用することにより、発地点と着地点が同一である自家用車の運転を提供するサービス

【課題】顧客の自家用車を顧客に代わって運転し、顧客の指定するある地点を経由後、もとの地点まで車を運転するサービスを提供する。
【解決手段】顧客が配車室に本サービスの依頼をする。配車室は、GPSにより、近くにいるタクシー車輌を顧客の所まで配車する。配車されたタクシー乗務員は、顧客の自家用車を駐車場から出し、その駐車場にタクシー車輌を入れて、顧客の自家用車を目的地まで運転し、目的地移動後発地点まで戻ってくる。料金は時間制固定料金とし、緊急時にも対応できるサービスを提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顧客の自家用車を移動させるサービスにおいて、発地点と着地点が同一であるとき、GPS−AVMシステムを活用し、タクシー乗務員を派遣して自家用車を運転するサービスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、自家用車を同一の発地点から着地点まで運転するサービスは、長期の運転管理請負を提供するサービスが主である。
【0003】
長期の運行管理請負となるため、契約の締結など事務手続き上時間がかかり、なおかつ料金も高額になる。
【0004】
顧客が、長期ではなく、1回限りあるいは短期に自家用車を同一の発地点から着地点まで運転するサービスを受けるためには、事前にサービス提供者にその旨を伝え、
サービス提供者と打ち合わせをし、料金などの内容を決定するため煩雑な利用手続きが必要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、寝台車を保有している老人ホーム等で、入居者の病状の悪化等で緊急に病院に行く必要が生じたとき、深夜などで寝台車の運転者が手配できないケースがある。この場合、老人ホームから病院へ寝台車を運転し再度老人ホームまで寝台車を運転して戻るサービスが緊急に必要となる。
【0006】
あるいは、社用車を持つ企業等において社用車の専属ドライバーが急病のため不在となるケースがある。この場合においても、社用車を運転して目的地まで行き、目的地到着後再度社用車をもとの場所まで運転して戻るサービスが必要となる。
【0007】
上記のような場合、発地点と着地点が同一である自家用車を運転するサービスが緊急に必要となる。当然のことながら、緊急に上記のサービスを提供する必要があるため、顧客に煩雑な利用手続きを強いることなくサービスの提供が行われなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
24時間稼働しているタクシーのGPS−AVMシムテムを活用し、営業中の空車タクシーのタクシー乗務員を顧客の元へ派遣することにより上記課題を解決するものとする。
【0009】
なお、本明細書において、タクシーのGPS−AVMシムテムを活用し、営業中の空車タクシーを顧客の元へ派遣することにより、煩雑な利用手続きなしに、迅速に発地点と着地点が同一である自家用車を運転するサービスを「本サービス」と呼称する。
【0010】
ここで、GPS−AVMシステムについて説明する。
【0011】
GPS−AVMシステムはタクシーを配車する為の支援システムなどに利用されているシステムである。
【0012】
走行中のタクシー車輌は、約150メートル走行する毎に1回位置データーを基地局に送信する。停止中のタクシー車輌は、1分おきに基地局に位置データーを送信する。
【0013】
また、タクシー車輌に顧客が乗車しているときを実車、顧客を乗せていないときを空車と言うが、タクシー車輌は実車か空車かの情報も基地局に送信する。
【0014】
タクシーの配車指令を行う場所を配車室と呼称するが、基地局と配車室はNTTの専門線で結ばれている。そのため、配車室は、GPS−AVMシステムにより全タクシー車輌の位置と、実車か空車かを把握することが出来る。
【0015】
GPS−AVMシステムを活用することにより、本サービスを必要とする顧客のすぐ近くにいる空車のタクシー車輌を配車することが出来るのである。
【0016】
空車のタクシー車輌を配車し、タクシー乗務員に自家用車を運転させることにより本サービスを提供するものとする。
【0017】
なお、配車室は24時間稼働しているため、いついかなるときでも本サービスの提供が可能である.
【0018】
なお、本サービスの料金は時間制の固定料金とする。固定制の料金形態により、顧客とサービス提供者の間でサービス提供毎に料金を設定する必要がなく、よって料金の設定の事務手続きが必要ではないため、緊急時でもサービスの提供を受けることができるのである。
【発明の効果】
【0019】
上記より、GPS−AVMシステムを活用した本サービスにより、煩雑な利用手続きなしに、迅速に発地点と着地点が同一である自家用車を運転するサービスを顧客は受けることができるのである。
【実施例】
【0020】
以下、実施例をあげて本サービスの形態について説明する。
【0021】
顧客から配車室に本サービスの依頼がある。
【0022】
依頼を受けたものは、GPS−AVMシステムを使い、顧客の近くの空車のタクシー車輌を顧客の元へ配車指令する。指令されたタクシー乗務員はタクシー車輌を運転して指令場所に向かう。
【0023】
タクシー乗務員は指令された場所に到着したら、顧客の自家用車をとめてある駐車場から顧客の自家用車を出し、タクシー車輌をその駐車場に入れる。
【0024】
タクシー乗務員は顧客の自家用車に乗り、顧客の指定する任意の目的地に向かい、目的地到着後、顧客の指示によりもとの発地点まで戻ってくる。
【0025】
発地点まで戻ってきたタクシー乗務員は、発地点の駐車場にとめてあるタクシー車輌を出し、本サービスは終了となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
GPS−AVMシステムを活用することにより、発地点と着地点が同一である自家用車の運転を提供するサービスを、迅速に煩雑な利用手続きなしで顧客に提供する方法。