説明

HPPD阻害型除草剤に耐性を有する植物

本発明は、コルディア属に属する細菌から得られるヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(EC 1.13.11.27、本明細書においてHPPDと略する)をコードする核酸配列及びそれによりコードされるタンパク質、そのような核酸配列を含むキメラ遺伝子、ならびにHPPD阻害型除草剤に耐性を有する植物を得るための、そのような核酸配列、タンパク質又はキメラ遺伝子の使用に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物で発現可能なプロモーターに動作可能に連結されたコード配列を含むキメラ遺伝子であって、該コード配列が、コルディア(Kordia)ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)タンパク質、又はコルディアHPPDタンパク質に対して少なくとも75%の配列同一性を有するタンパク質をコードする核酸配列を含むことを特徴とする、キメラ遺伝子。
【請求項2】
HPPDタンパク質が、コルディアアルジシダ(Kordia algicida)タンパク質、又はコルディアアルジシダHPPDタンパク質に対して少なくとも75%の配列同一性を有するタンパク質であることを特徴とする、請求項1に記載のキメラ遺伝子。
【請求項3】
前記タンパク質をコードするDNAを、配列番号1のDNAにハイブリダイズする少なくとも20個のヌクレオチドのプライマー又はプローブを使用して、コルディアDNAから得ることができる、請求項1又は2に記載のキメラ遺伝子。
【請求項4】
配列番号4のアミノ酸2位〜アミノ酸387位のアミノ酸配列を含むHPPDタンパク質、又は配列番号4のアミノ酸2位〜アミノ酸387位のアミノ酸配列に対して、少なくとも75%の配列同一性を有するタンパク質をコードすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のキメラ遺伝子。
【請求項5】
HPPDタンパク質配列をコードし、配列番号3のヌクレオチド400位〜ヌクレオチド1557位のヌクレオチド配列、又はストリンジェントなハイブリダイゼーション条件下でそのような配列にハイブリダイズするDNAを含むことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のキメラ遺伝子。
【請求項6】
トランジットペプチド/HPPD融合タンパク質がキメラ遺伝子によりコードされるように、HPPDコード配列の下流に、植物で活性なトランジットペプチドをコードする核酸配列を含むことを特徴とする、請求項1〜5に記載のキメラ遺伝子。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載の少なくとも1つのキメラ遺伝子を含むベクター。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載のキメラ遺伝子を含むことを特徴とする、植物細胞、植物の一部、植物又は種子。
【請求項9】
PDH酵素をコードするキメラ遺伝子も含む、請求項8に記載の植物細胞、植物の一部、植物又は種子。
【請求項10】
成長調節剤、好ましくは、2,4−Dもしくはジカンバ及び/又はアセト乳酸シンターゼ(ALS)、EPSPシンターゼ(EPSPS)及び/又はグルタミンシンターゼ(GS)を阻害する除草剤に対する耐性を付与する1つ以上のキメラ遺伝子をさらに含む、請求項8又は9に記載の植物細胞、植物の一部、植物又は種子。
【請求項11】
キメラ遺伝子が、請求項1〜6の一項に記載の前記植物に導入されることを特徴とする、HPPD阻害型除草剤に耐性を有する植物を得るための方法。
【請求項12】
請求項8、9又は10に記載の植物又は種子を含有するか又は播種する領域又は農地における雑草を制御するための方法であって、前記領域又は農地に、請求項8、9又は10に記載の種子又は植物に重大な影響を与えることなく、HPPD阻害型除草剤の前記雑草に毒性である用量を適用することを含む方法。
【請求項13】
HPPD阻害剤が、イソキサフルトール、テンボトリオン、メソトリオン、スルコトリオン、ピラスルホトール、トプラメゾン、2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(2−SOCH−4−CFフェニル)プロパン−1,3−ジオン及び2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(2−SOCH−4−2,3 Clフェニル)プロパン−1,3−ジオン、ビシクロピロン、ベンゾビシクロン、テフリルトリオン、ジケトニトリルならびにピラゾキシフェンの群より選択されることを特徴とする、請求項12に記載の雑草を制御するための方法。
【請求項14】
請求項8、9又は10に記載の植物を成長させ、場合により、そのような植物をHPPD阻害型除草剤で処理し、穀物を収穫し、そして、穀物を製粉して食物を製造し、場合により油を抽出することを含む、油又は食物を得るための方法。
【請求項15】
植物がHPPD阻害型除草剤に耐性を有するようにするための、コルディアHPPD又はコルディアHPPDに対して少なくとも75%の配列同一性を有するHPPDの使用。
【請求項16】
HPPD阻害型除草剤が、イソキサフルトール、テンボトリオン、メソトリオン、スルコトリオン、ピラスルホトール、トプラメゾン、2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(2−SOCH−4−CFフェニル)プロパン−1,3−ジオン及び2−シアノ−3−シクロプロピル−1−(2−SOCH−4−2,3 Clフェニル)プロパン−1,3−ジオン、ビシクロピロン、ベンゾビシクロン、テフリルトリオン、ジケトニトリルならびにピラゾキシフェンからなる群より選択される、請求項15に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−515470(P2013−515470A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545336(P2012−545336)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【国際出願番号】PCT/EP2010/070575
【国際公開番号】WO2011/076889
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(512164746)バイエル・インテレクチュアル・プロパティ・ゲーエムベーハー (3)
【氏名又は名称原語表記】BAYER INTELLECTUAL PROPERTY GMBH
【Fターム(参考)】