説明

HSV−1及びHSV−2ワクチン並びにその使用方法

【課題】HSV感染を予防する方法を提供する。
【解決手段】単純ヘルペスウイルス(Herpes Simplex Virus:HSV)感染症及びそれに関連する疾患及び症状に対するワクチン接種を対象に行い、それによって、HSV感染症、神経ウイルス拡散、帯状疱疹様損傷の形成、ヘルペス性眼疾患、ヘルペス媒介性脳炎及び生殖器潰瘍性疾患を、阻害する、抑止する、発生率を減少させる及び抑制する方法であって、gE、gI、Us9又は他のタンパク質をエンコードしている遺伝子内に不活性化変異を含むHSVの変異株を、前記対象に接触させるステップを含む方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
単純ヘルペスウイルス(HSV)−1変異株であって、
Us8遺伝子内に第1の不活性化変異を含み、
Us7遺伝子、Us9遺伝子又はその組み合わせ内に第2の不活性化変異を含むことを特徴とするHSV−1変異株。
【請求項2】
請求項1に記載のHSV−1変異株であって、
前記第1及び第2の不活性化変異が、付加変異体、欠失変異体又は置換変異体であることを特徴とするHSV−1変異株。
【請求項3】
単純ヘルペスウイルス(HSV)−2変異株であって、
Us8遺伝子内に第1の不活性化変異を有し、
1つ以上の付加的遺伝子内に第2の不活性化変異を含むことを特徴とするHSV−2変異株。
【請求項4】
請求項3に記載のHSV−2変異株であって、
前記第2の不活性化変異が、ウイルス侵入に不必要な膜タンパク質をエンコードしている遺伝子内に含まれていることを特徴とするHSV−2変異株。
【請求項5】
請求項4に記載のHSV−2変異株であって、
ウイルス侵入に不必要な膜タンパク質をエンコードしている前記遺伝子が、Us7遺伝子、Us9遺伝子又はその組み合わせであることを特徴とするHSV−2変異株。
【請求項6】
請求項4に記載のHSV−2変異株であって、
ウイルス侵入に不必要な膜タンパク質をエンコードしている前記遺伝子が、Us5遺伝子、Us4遺伝子、UL53遺伝子、UL10遺伝子又はその組み合わせであることを特徴とするHSV−2変異株。
【請求項7】
請求項3に記載のHSV−2変異株であって、
前記第2の不活性化変異が、ウイルス侵入に必要な膜タンパク質をエンコードしている遺伝子内に含まれていることを特徴とするHSV−2変異株。
【請求項8】
請求項7に記載のHSV−2変異株であって、
ウイルス侵入に必要な膜タンパク質をエンコードしている前記遺伝子が、Us6遺伝子であることを特徴とするHSV−2変異株。
【請求項9】
請求項3に記載のHSV−2変異株であって、
前記第1及び第2の不活性化変異が、付加変異体、欠失変異体又は置換変異体であることを特徴とするHSV−2変異株。
【請求項10】
対象における単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症を、治療する、発症を減少させる、症状を改善する、二次的症状を改善する、発生率を減少させる又は再発までの潜伏期間を長くする方法であって、
Us8遺伝子内に不活性化変異を含むHSVワクチン変異株を含有する組成物を、前記対象に接触させるステップを含むことを特徴とする方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法であって、
前記HSVワクチン変異株が、HSV−1変異株又はHSV−2変異株であることを特徴とする方法。
【請求項12】
請求項10に記載の方法であって、
前記HSV感染症が、HSV−1感染症又はHSV−2感染症であることを特徴とする方法。
【請求項13】
請求項10に記載の方法であって、
前記変異株の神経ウイルス拡散が阻害されることを特徴とする方法。
【請求項14】
請求項10に記載の方法であって、
前記変異株が、前記対象の皮膚組織内で複製可能であることを特徴とする方法。
【請求項15】
請求項10に記載の方法であって、
前記HSVワクチン変異株が、ウイルス侵入に不必要な膜タンパク質をエンコードしている遺伝子内に追加的な不活性化変異をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項15に記載の方法であって、
ウイルス侵入に不必要な膜タンパク質をエンコードしている前記遺伝子が、Us7遺伝子、Us9遺伝子又はその組み合わせであることを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項15に記載の方法であって、
ウイルス侵入に不必要な膜タンパク質をエンコードしている前記遺伝子が、Us5遺伝子、Us4遺伝子、UL53遺伝子、UL10遺伝子又はその組み合わせであることを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項10に記載の方法であって、
前記HSVワクチン変異株が、ウイルス侵入に必要な膜タンパク質をエンコードしている遺伝子内に不活性化変異をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
請求項18に記載の方法であって、
ウイルス侵入に必要な膜タンパク質をエンコードしている前記遺伝子が、Us6遺伝子であることを特徴とする方法。
【請求項20】
請求項10に記載の方法であって、
前記HSV感染症が、HSV生殖器感染症、HSV脳炎、眼疾患、HSV口唇炎又はその組み合わせであることを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項10に記載の方法であって、
前記対象が、HSVに感染している又はHSVに感染する危険性があることを特徴とする方法。
【請求項22】
請求項21に記載の方法であって、
前記対象が、新生児、免疫不全者、高齢者又はその組み合わせであることを特徴とする方法。
【請求項23】
請求項10に記載の方法であって、
前記対象における抗HSV免疫応答を誘導することにより、単純ヘルペスウイルス(HSV)感染症を、治療する、発症を減少させる、症状を改善する、二次的症状を改善する、発生率を減少させる又は再発までの潜伏期間を長くすることを特徴とする方法。
【請求項24】
請求項23に記載の方法であって、
前記抗HSV免疫応答が、抗HSV中和抗体応答であることを特徴とする方法。
【請求項25】
請求項10に記載の方法であって、
前記接触させるステップが、表皮注射、筋肉内注射、皮下注射又は呼吸器官内粘膜注射を含むことを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24A1】
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【図24A2】
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【図24B】
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【図25】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公表番号】特表2010−502219(P2010−502219A)
【公表日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−527427(P2009−527427)
【出願日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【国際出願番号】PCT/US2007/019537
【国際公開番号】WO2008/030560
【国際公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【出願人】(500429103)ザ・トラスティーズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ペンシルバニア (102)
【Fターム(参考)】