説明

ICカードリーダライタ、ICカード、ICカードのデータ送受信方式および情報出力プログラム

【課題】照射光をもってICカードに電源を供給し、磁気結合によるデータ送受信を行う技術において、照射光に信号を重畳して伝送プロトコルの立ち上がりに利用する。
【解決手段】太陽電池はICカードリーダライタの照射光を受光して光電変換する。フィルタ14は太陽電池13の出力を整流して電源回路15に出力する。さらに所定周波数の交流成分を分離抽出してIC部16に出力する。電源回路15は整流出力を各部に電源として供給する。波形整形回路19は交流成分をクロックパルスに整形する。制御部20はコイル17や磁気センサ18を駆動してデータ送受信を行うにあたり、クロックパルスを用いて同期をとる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ICカードリーダライタが照射光をもってICカードに電源を供給すると共に、ICカードリーダライタおよびICカード間で磁気結合型のデータ送受信を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、非接触型あるいは複合型のIC(Integrated Circuit)カードシステムには、ICカードリーダライタがICカードを照射すると共に、ICカードが照射光を光電変換して電源として用いるものがある。
【0003】
この種の従来の技術には、特許文献1に記載されるものがある。この技術を同文献中の図1の符号を引用して説明する。クレジットカードやキャッシュカード等の磁気結合型のICカード1上には、導体をプリント印刷してなるコイル8の他、太陽電池2や2次電池3、スイッチ7、IC4が実装されている。
【0004】
2次電池3は太陽電池2の出力により定常時チャージされている。ICカード1が読み取り(書き込み)装置にセットされ、読み取り(書き込み)装置が磁気信号を出力すると、この磁気信号の磁界によりコイル8に誘起電流が発生する。スイッチ7はこの誘起電流をトリガとしてオンする。このことにより2次電池3のチャージ電力が電源VccとしてIC4に供給され、マイクロコントローラ5が動作を開始する。マイクロコントローラ5は信号制御回路6を制御し、コイル8を介して読み取り(書き込み)装置と信号の送受信を行う。
【0005】
この特許文献1記載の技術によれば、2次電池3を構成するコンデンサのチップ上の占有面積が大きくなる問題がある。このため特許文献2に記載されるように2次電池を不要とする技術も提供されている。特許文献2に記載される技術を同文献中の図5の符号を引用して説明する。
【0006】
アンテナコイル3は、モジュール基板上に巻き線をプリント印刷等で形成して構成される。太陽電池4およびICチップ20は、モジュール基板上に貼り付けられている。アンテナコイル3および太陽電池4はICチップ20と電気的に接続されている。
【0007】
ICチップ20内において、ICカードリーダライタからの照射光を受けて太陽電池4が活性化すると、スイッチ素子31がオフとなって太陽電池4の発生電力によりコンデンサ34bがチャージされる。さらにアンテナコイル3により高周波信号が受信されると、この高周波信号を整流回路10が整流し、その整流出力によりコンデンサ34aがチャージされる。
【0008】
この後、コンデンサ34a,34bのチャージ電力を電源としてマイクロコントローラ35が動作を開始する。マイクロコントローラ35は信号制御回路12を制御し、アンテナコイル3を介して高周波信号の送受信を行う。このようにカードリーダライタとの通信時、ICチップ20は、ICカードリーダライタからの高周波信号および照射光の両方を電源とすることにより、通信動作に必要な電源を確保する。
【特許文献1】特開平11−134456号公報
【特許文献2】特開2001−209772号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1,2に記載される従来の技術では、ICカードリーダライタおよびICカード間のデータ送受信は磁気結合型であるため半二重通信によらざるを得ず、立ち上がり時にBSC(Binary Synchronous Communication)手順を実行するための時間を要する。
【0010】
許容される伝送時間が不確定なこの種のデータ伝送にあっては、立ち上がり時の手順の所要時間を短縮することが重要であるにも拘わらず、特許文献1,2に記載される技術ではICカードリーダライタの照射光は単にICカードに電源を供給する手段として使用されているにすぎない。
【0011】
この発明は、このような事情に鑑み、ICカードリーダライタが照射光をもってICカードに電源を供給すると共に、ICカードリーダライタおよびICカード間で磁気結合型のデータ送受信を行う技術において、照射光を磁気結合型のデータ送受信処理で利用する技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために請求項1記載の発明は、ICカードに対する電源供給用の照射光を発生する発光手段と、磁気結合型のデータ送受信手段とを備えたICカードリーダライタであって、ICカードへの信号を発光基準レベルに重畳して前記発光手段の発光レベルとする発光レベル制御手段とを備えたことを特徴とするICカードリーダライタを提供する。
【0013】
また請求項2記載の発明は、太陽電池と、太陽電池の発生出力を整流して電源とする電源手段と、磁気結合型のデータ送受信手段とを備えたICカードであって、ICカードリーダライタからの信号を太陽電池の発生出力より抽出する信号抽出手段を備えたことを特徴とするICカードを提供する。
【0014】
また請求項3記載の発明は、請求項1記載のICカードリーダライタまたは請求項2記載のICカードにおいて、前記信号は、磁気結合型のデータ送受信で用いられる同期信号であることを特徴とするICカードリーダライタまたはICカードを提供する。
【0015】
また請求項4記載の発明は、ICカードリーダライタが照射光をもってICカードに電源を供給すると共に、ICカードリーダライタおよびICカード間で磁気結合型のデータ送受信を行うICカードのデータ送受信方式であって、ICカードリーダライタは前記照射光にICカードへの信号を重畳し、ICカードは照射光から前記信号を抽出することを特徴とするICカードのデータ送受信方式を提供する。
【0016】
また請求項5記載の発明は、請求項4記載のICカードのデータ送受信方式において、前記信号は同期信号であり、ICカードリーダライタおよびICカード間で該同期信号をもってデータ送受信における同期をとることを特徴とするICカードのデータ送受信方式を提供する。
【0017】
また請求項6記載の発明は、ICカードに対する電源供給用の照射光を発生する発光手段とICカードとの間で磁気結合型のデータ送受信を行うデータ送受信手段とを備えた情報処理端末に対し、ICカードへの信号を発光基準レベルに重畳して前記発光手段の発光レベルとするステップを実行させる情報出力プログラムを提供する。
【0018】
また請求項7記載の発明は、ICカードに対する電源供給用の照射光を発生する発光手段とICカードとの間で磁気結合型のデータ送受信を行うデータ送受信手段とを備えた情報処理端末に対し、同期信号を発光基準レベルに重畳して前記発光手段の発光レベルとするステップと、前記同期信号により前記データ送受信手段の動作タイミングの同期をとるステップとを実行させる情報出力プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0019】
この発明によれば、ICカードリーダライタ側にてICカードへの照射光に所定の信号を重畳する一方、ICカード側にてかかる信号を受光強度から抽出する。このことにより磁気結合型のデータ送受信とは別途にICカードリーダライタからICカードに対する信号伝送を可能とする。しかもこの信号伝送は、磁気結合型のデータ送受信と別のトラックであるだけでなく、データ送受信に先駆けて伝送が可能であるから、データ送受信制御信号等の伝送に利用して効果的である。
【0020】
そこでたとえば、かかる信号を同期信号として磁気結合型のデータ送受信を行う形態をとれば、データ送受信処理の、特に立ち上がりにおける同期確立手順を短縮あるいは省略できる利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面を用いてこの発明の実施形態を説明する。まず一実施形態に係るICカードリーダライタについて説明する。このICカードリーダライタはたとえば自動改札機において、ICカード化されたプリペイド型の切符等を対象としてアクセスを行うものとして構成される。
【0022】
図1は、この発明の一実施形態に係るICカードリーダライタの要部概略を示すブロック図である。自動改札機はICカードアクセス部を有しており、このICカードアクセス部には図1に示すように、センサ1やライト2、コイル3が設置されている。センサ1は、ICカードアクセス部の上面にICカードが近付けられたことを検出するものである。ライト2は、ICカードアクセス部の上面に位置するICカードに対する照射光を発生するものである。コイル3は、かかるICカードと磁気結合型のデータ送受信を行うものである。
【0023】
制御部4は、ICカードリーダライタの主制御を行うものである。メモリ5は、制御部4のメインメモリを構成するものである。インタフェース(I/F)回路6は、センサ1を駆動すると共に検出出力を取り込んで制御部4に転送するものである。インタフェース回路7は、制御部4からのライト駆動指示に従ってライトを駆動するものである。送受信回路8は、送信部と受信部を有し、制御部4からの送信指示に従ってコイル3に送信動作を行わせると共に、コイル3でピックアップした受信信号を制御部4に転送するものである。クロックパルス発生器9は、一定周波数のクロックパルス(後述する)を発生するものである。
【0024】
かかる自動改札機は、利用者がICカードをICカードアクセス部に近付けると、まずセンサ1がICカードの近接を検出し、この後、ライト2が発光動作を行ってICカードを照射する。ICカード側では照射光を受けるとICが起動する。自動改札機側では、コイル3を用いて送受信回路8がICカードにアクセスし、課金処理等を実行してICカードに所定のデータを書き込むと共に、この処理に連動して改札ゲートの開閉動作等を行う。
【0025】
この実施形態では、ライトの照射光をもってICカードへの電源供給手段とする他、クロックパルスの伝達手段とする手法をとる。図2は、ライトの発光制御を示すブロック図である。また図3は、ライトの制御における各部の信号を示すタイムチャートである。図2,3に示すように、ライトはICカードへの電源供給手段として適切な発光基準レベルが設定されており、発光基準レベル指示出力部10はこの発光基準レベル(図3(a))を示す発光基準レベル指示を保持・出力する。加算器11は、クロックパルス発生器9が発生するクロックパルス(図3(b))と発光基準レベル指示とを加算して照射レベル指示として出力する。インタフェース回路7(図1参照)に内蔵されるライト駆動部12は、照射レベル指示に基づいてライトの照射レベル(図3(c))を制御する。
【0026】
次にICカードの構成例を説明する。図4は、ICカードの主機能概略を示すブロック図である。同図に示すようにこの構成例では、ICカードはICカードリーダライタの照射光を受光して光電変換する太陽電池13を備えている。フィルタ14は、太陽電池13の出力を整流して電源回路15に出力すると共に、太陽電池13の出力から所定周波数帯域の交流成分を分離抽出してIC部16に出力するものである。電源回路15は、フィルタ14の整流出力をIC部16など各部に電源として供給する回路である。
【0027】
コイル17は、ICカードリーダライタに送信する磁気信号を発生するための素子である。磁気センサ18は、ICカードリーダライタからの磁気信号をピックアップするためのGMR(Giant Magneto Resistance)素子等のセンサである。IC部16は、ICカードリーダライタ側とのデータ送受信その他の情報処理を行う回路である。
【0028】
このICカードは、たとえばフィルタ14や電源回路15、IC部16、磁気センサ18を1つのパッケージに組み込んで1チップ化し、太陽電池13を組み込んだチップと共にシート状のコイル17をカードに搭載する等の手法により構成できる。なお、1チップのLSI上に太陽電池部・コイル部・磁気センサ部・IC部(フィルタ14や電源回路15を含む。)を形成する形態をとれば、ICカードを製造するにあたって工程を簡略化できる利点がある。このようなLSIを構成するには、たとえばチップの4辺に磁気センサを構成するGMR素子を形成し、チップの中央部にIC部と太陽電池部を形成する形態が考えられる。さらに、シート状のコイル17をLSIチップ中の回路に取り込み、回路中の配線パターンで形成するようにすれば尚小型化、低コスト化が可能になる。
【0029】
IC部16において、波形整形回路19は、コンパレータを用いる等の手法により、フィルタ14の交流成分出力をパルスに整形する回路である。制御部20は、IC部16の主制御を行う回路である。メモリ21は、制御部20のメインメモリを構成するものである。インタフェース回路22は、コイル17や磁気センサ18を駆動してデータ送受信を行う回路である。
【0030】
図5は、IC部における要部の信号を示すタイムチャートである。図4,5を用いて説明すると、このICカードでは、ICカードリーダライタから所定のパルス成分を含む照射光を受光することを前提としている。すなわち太陽電池13で光電変換した出力(図5(a))は、フィルタ14により整流されて電源回路15に供給される他、あらかじめ設定された所定周波数帯の交流成分(図5(b))が分離抽出されてIC部16に供給される。なお、蛍光灯の照明光に含まれる商用電源の低周波数成分等はノイズとして除去される。
【0031】
IC部16において、かかる交流成分は波形整形回路19にてコンパレータ等を用いてパルス波形(図5(c))に整形され、クロックパルスとして制御部20に供給される。制御部20は、コイル17および磁気センサ18をインタフェース回路22を介して制御し、既存のRFID(Radio Frequency Identification)技術により提供される伝送プロトコルに従ってICカードリーダライタとの間でデータ送受信を行うが、この実施形態では伝送プロトコルの前処理として上記のクロックパルスによる同期確立処理を実行することとしている。
【0032】
この同期確立処理の一例を図6に示す。図6は、ICカードリーダライタおよびICカード間の同期確立処理の手順を示すフロー図である。同図に示すように、まずICカードリーダライタ側において照射を開始する。
【0033】
ICカードは太陽電池の発生出力から、あらかじめ設定された周波数、たとえば10kHz程度のクロックパルスを検出すると、ICカードリーダライタの照射光を受光したと判定する。
【0034】
さらにICカードリーダライタは、クロックパルスに同期して磁気信号の送出を開始する。すなわち、たとえばクロックパルスがH(ハイ)レベルの期間をICカードリーダライタ側の磁気信号送出期間とし、クロックパルスがL(ロー)レベルの期間をICカード側の磁気信号送出期間として磁気信号の送受信のタイミングを規定する。この磁気信号を受けてICカードも磁気信号を返す。この送受信を数パルス分繰り返す間に、たとえばICカードリーダライタ側において同期タイミングの微調整を行う等、必要な処理を実行する。
【0035】
この後、通常の伝送プロトコルに移行するが、この際、上記の同期確立処理あるいは同期確立処理時に実行した他の前処理で既に取り決め済みの事項については手順を簡素化あるいは省略することができる。このように照射光と磁気結合の両方のトラックをリアルタイムで並列使用することにより、データ送受信の立ち上がり処理を迅速に実行することが可能となる。また伝送プロトコルの前処理としてではなく、伝送プロトコル中の同期確立手順で上記のクロックパルスを使用した手法を採用することにより手順を短縮する形態をとることもできる。
【0036】
以上、この発明の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。ICカードリーダライタは自動改札機に内蔵される形態に限定されず、たとえばPOS端末に内蔵される形態や携帯端末として構成される携帯を含む。またICカードは人間を認識体とするものに限定されず、商品等に付されるICタグ等に適用する形態であっても構わない。
【0037】
またICカードリーダライタは内部にコンピュータシステムを有している。コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された所定のプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理を行う形態が一般的である。この所定のプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて頒布されることができ、機能の一部を実現する形態で頒布されるものであっても良い。たとえばOS(オペレーション・システム)が提供する基本機能を利用したアプリケーションソフトの形式で頒布されるものであっても良い。さらにコンピュータシステムにすでに記録されている既存システムのプログラムとの組み合わせで所定の機能を実現できるもの、いわゆる差分プログラムで頒布される形態をとることも可能である。
【0038】
また上記のコンピュータ読み取り可能な記録媒体には、可搬型の磁気ディスクや光磁気ディスク等の記憶媒体等以外にも、ハードディスク等の記憶装置その他不揮発性の記憶装置を含む。さらにインターネットその他のネットワーク等、任意の伝送媒体を介して他のコンピュータシステムから提供される形態でも良い。この場合、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」には、ネットワーク上のホストやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、伝送媒体において一定時間プログラムを保持しているものも含む。
【0039】
また上記のコンピュータシステムはメインのCPUの他、サブのCPUを用いたコプロセッサ方式を採用することが可能であり、さらに少なくともその一部のプロセッサをFPGA(Field Programmable Gate Alley)等のハードウエア回路により構築する形態も可能である。FPGAに組み込む回路プログラム情報の頒布については、上記のプログラムの頒布と同様に各種の形態をとることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明の一実施形態に係るICカードリーダライタの要部概略を示すブロック図である。
【図2】ライトの発光制御を示すブロック図である。
【図3】ライトの制御における各部の信号を示すタイムチャートである。
【図4】ICカードの主機能概略を示すブロック図である。
【図5】IC部における要部の信号を示すタイムチャートである。
【図6】ICカードリーダライタおよびICカード間の同期確立処理の手順を示すフロー図である。
【符号の説明】
【0041】
1…センサ 2…ライト 3…コイル 4…制御部 5…メモリ 6,7…インタフェース回路 8…送受信回路 9…クロックパルス発生器 10…発光基準レベル指示出力部 11…加算器 12…ライト駆動部 13…太陽電池 14…フィルタ 15…電源回路 16…IC部 17…コイル 18…磁気センサ 19…波形整形回路 20…制御部 21…メモリ 22…インタフェース回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ICカードに対する電源供給用の照射光を発生する発光手段と、磁気結合型のデータ送受信手段とを備えたICカードリーダライタであって、ICカードへの信号を発光基準レベルに重畳して前記発光手段の発光レベルとする発光レベル制御手段とを備えたことを特徴とするICカードリーダライタ。
【請求項2】
太陽電池と、太陽電池の発生出力を整流して電源とする電源手段と、磁気結合型のデータ送受信手段とを備えたICカードであって、ICカードリーダライタからの信号を太陽電池の発生出力より抽出する信号抽出手段を備えたことを特徴とするICカード。
【請求項3】
請求項1記載のICカードリーダライタまたは請求項2記載のICカードにおいて、前記信号は、磁気結合型のデータ送受信で用いられる同期信号であることを特徴とするICカードリーダライタまたはICカード。
【請求項4】
ICカードリーダライタが照射光をもってICカードに電源を供給すると共に、ICカードリーダライタおよびICカード間で磁気結合型のデータ送受信を行うICカードのデータ送受信方式であって、ICカードリーダライタは前記照射光にICカードへの信号を重畳し、ICカードは照射光から前記信号を抽出することを特徴とするICカードのデータ送受信方式。
【請求項5】
請求項4記載のICカードのデータ送受信方式において、前記信号は同期信号であり、ICカードリーダライタおよびICカード間で該同期信号をもってデータ送受信における同期をとることを特徴とするICカードのデータ送受信方式。
【請求項6】
ICカードに対する電源供給用の照射光を発生する発光手段とICカードとの間で磁気結合型のデータ送受信を行うデータ送受信手段とを備えた情報処理端末に対し、ICカードへの信号を発光基準レベルに重畳して前記発光手段の発光レベルとするステップを実行させる情報出力プログラム。
【請求項7】
ICカードに対する電源供給用の照射光を発生する発光手段とICカードとの間で磁気結合型のデータ送受信を行うデータ送受信手段とを備えた情報処理端末に対し、同期信号を発光基準レベルに重畳して前記発光手段の発光レベルとするステップと、前記同期信号により前記データ送受信手段の動作タイミングの同期をとるステップとを実行させる情報出力プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−309601(P2006−309601A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−133241(P2005−133241)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】