説明

IL−21およびIL−21変異体に基づく抗体欠乏性疾患を治療するための手段および方法

本発明は、B細胞中のIgGおよび/もしくはIgA抗体の分泌を増大することが可能であり、ならびに/またはIL−2受容体複合体および/もしくはIL−4受容体複合体を結合させることが可能であり、IL−21のアミノ酸の置換として、インターロイキン−4(IL−4)またはインターロイキン−2(IL−2)のアミノ酸のストレッチを含む、インターロイキン−21(IL−21)変異体に関する。本発明は、IL−21および/またはIL−21変異体、ならびにIgA誘導タンパク質(IGIP)、シンテニン−1、ガレクチン−1およびガレクチン−3から選択される少なくとも1つの化合物を含む医薬組成物にも関する。本発明はさらに、IL−21および/またはIL−21変異体、ならびにIL−4および/またはIL−2および/またはIGIPおよび/またはシンテニン−1および/またはガレクチン−1および/またはガレクチン−3を含む、原発性体液性免疫不全疾患を治療するための医薬組成物に関する。さらに本発明は、IL−21および/またはIL−21変異体、ならびにIL−4および/またはIL−2および/またはIGIPおよび/またはシンテニン−1および/またはガレクチン−1および/またはガレクチン−3、ならびに場合によってはCD40分子の刺激剤、腫瘍壊死スーパーファミリーのリガンド、ヒト白血球インターフェロン活性を有するポリペプチド、ワクチンタンパク質抗原、およびワクチン多糖抗原から選択される少なくとも1つのエレメントを含む、原発性体液性免疫不全疾患を治療するためのキットに関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
B細胞中のIgGおよび/もしくはIgA抗体の分泌を増大することが可能であり、ならびに/またはインターロイキン−2(IL−2)受容体複合体および/もしくはインターロイキン−4(IL−4)受容体複合体を結合させることが可能であり、配列番号1において定義されるインターロイキン−21(IL−21)のアミノ酸の置換としてインターロイキン−4(IL−4)またはインターロイキン−2(IL−2)のアミノ酸のストレッチを含む、インターロイキン−21(IL−21)変異体。
【請求項2】
配列番号2において定義されるIL−4のヘリックス部分の約10〜60%を含み、配列番号2において定義されるIL−4のヘリックス間部分も場合によって含む、請求項1に記載のIL−21変異体。
【請求項3】
配列番号3において定義されるIL−2のヘリックス部分の約10〜65%を含み、配列番号3において定義されるIL−2のヘリックス間部分も場合によって含む、請求項1に記載のIL−21変異体。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のIL−21および/またはIL−21変異体、ならびにIgA誘導タンパク質(IGIP)、シンテニン−1、ガレクチン−1およびガレクチン−3からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む医薬組成物。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載のIL−21および/またはIL−21変異体、ならびにIL−4、IL−2、IgA誘導タンパク質(IGIP)、シンテニン−1、ガレクチン−1およびガレクチン−3からなる群から選択される少なくとも1つの化合物を含む、原発性体液性免疫不全疾患を治療するための医薬組成物。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか一項に記載のIL−21および/またはIL−21変異体、IL−4ならびにIL−2を含む、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
原発性体液性免疫不全疾患の治療用の医薬組成物を調製するための、請求項1から3のいずれか一項に記載のIL−21および/またはIL−21変異体、ならびにIL−4、IL−2、IgA誘導タンパク質(IGIP)、シンテニン−1、ガレクチン−1およびガレクチン−3からなる群から選択される少なくとも1つの化合物の使用。
【請求項8】
(i)請求項1から3のいずれか一項に記載のIL−21および/もしくはIL−21変異体、ならびに
(ii)IL−4および/もしくはIL−2、ならびに/または
(iii)IgA誘導タンパク質(IGIP)および/もしくはシンテニン−1および/もしくはガレクチン−1および/もしくはガレクチン−3、
ならびに場合によっては
(iv)CD40分子の刺激剤、好ましくは抗CD40抗体、CD40リガンド(CD40L)またはC4BP、
(v)腫瘍壊死スーパーファミリーのリガンド、好ましくはBAFFまたはLIGHT、
(vi)ヒト白血球インターフェロン活性を有するポリペプチド、好ましくはインターフェロン−α(IFN−α)、
(vii)ワクチンタンパク質抗原、および
(viii)ワクチン多糖抗原
から選択される少なくとも1つのエレメント
を含む、原発性体液性免疫不全疾患の治療用のキット。
【請求項9】
前記医薬組成物中または前記キット中のIL−21または前記IL−21変異体とIL−4との間の比が約5:1と25:1の間、好ましくは約20:1である、請求項4、5または6に記載の医薬組成物、請求項7に記載の使用、または請求項8に記載のキット。
【請求項10】
前記医薬組成物中または前記キット中のIL−21または前記IL−21変異体とIL−2との間の比が約5:1と20:1の間、好ましくは約15:1である、請求項4、5または6に記載の医薬組成物、請求項7に記載の使用、または請求項8に記載のキット。
【請求項11】
前記医薬組成物が少なくとも1つのCD40分子の刺激剤、好ましくは抗CD40抗体、CD40リガンド(CD40L)またはC4BPをさらに含む、請求項4、5、6、9または10のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項7、9または10のいずれか一項に記載の使用。
【請求項12】
前記医薬組成物が、少なくとも1つの腫瘍壊死因子スーパーファミリーのリガンド、好ましくはBAFFもしくはLIGHT、および/または少なくとも1つのヒト白血球インターフェロン活性を有するポリペプチド、好ましくはインターフェロン−α(IFN−α)をさらに含む、請求項4、5、6および9から11のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項7および9から11のいずれか一項に記載の使用。
【請求項13】
前記医薬組成物が、少なくとも1つのワクチンタンパク質抗原および/または少なくとも1つのワクチン多糖抗原をさらに含む、請求項4、5、6および9から12のいずれか一項に記載の医薬組成物、または請求項7および9から12のいずれか一項に記載の使用。
【請求項14】
(i)の化合物と(ii)の化合物の投与の間の間隔が約1分と12時間の間である、請求項8から10のいずれか一項に記載のキット。
【請求項15】
(i)および(ii)の化合物の投与と化合物(iii)から(vii)のいずれかの投与との間の間隔が約12時間と72時間の間である、請求項8から10および14のいずれか一項に記載のキット。
【請求項16】
請求項1から3のいずれか一項に記載のIL−21またはIL−21変異体、ならびにIL−4、IL−2、IgA誘導タンパク質(IGIP)、シンテニン−1、ガレクチン−1およびガレクチン−3からなる群から選択される少なくとも1つのエレメントを発現し、場合によっては
(i)CD40分子の刺激剤、好ましくは抗CD40抗体、CD40リガンド(CD40L)またはC4BP、
(ii)腫瘍壊死スーパーファミリーのリガンド、好ましくはBAFFまたはLIGHT、
(iii)ヒト白血球インターフェロン活性を有するポリペプチド、好ましくはインターフェロン−α(IFN−α)、および
(iv)ワクチンタンパク質抗原
から選択される少なくとも1つのエレメントも発現する生物担体。
【請求項17】
原発性体液性免疫不全疾患の治療用である、請求項16に記載の生物担体。
【請求項18】
前記原発性体液性免疫不全疾患が分泌IgGおよび/またはIgA抗体のレベルの低下を伴う疾患である、請求項4、5、6および9から13のいずれか一項に記載の医薬組成物、請求項7および9から13のいずれか一項に記載の使用、請求項8から10、14または15のいずれか一項に記載のキット、または請求項17に記載の生物担体。
【請求項19】
前記疾患がIgAの選択的欠乏症(IgAD)、一般変異型免疫不全症(CVID)、IgGサブクラスの選択的欠乏症(IgGsD)、増大したIgM(高IgM症候群)またはX連鎖無ガンマグロブリン血症を有する免疫不全である、請求項18に記載の医薬組成物、使用、キットまたは生物担体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19a】
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【図19b】
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【公表番号】特表2012−514586(P2012−514586A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544055(P2011−544055)
【出願日】平成22年1月5日(2010.1.5)
【国際出願番号】PCT/EP2010/050040
【国際公開番号】WO2010/076339
【国際公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【出願人】(597159765)フラウンホーファーゲゼルシャフト ツール フォルデルング デル アンゲヴァンテン フォルシユング エー.フアー. (68)
【Fターム(参考)】