説明

IPセッションキープアライブ監視方法およびシステム、ホームゲートウェイ、ならびにネットワーク装置

IPセッションの存続監視方法およびシステム、ホームゲートウェイ、およびネットワーク装置が提供される。この方法は、ユーザ装置またはIPエッジノードにより、ホームゲートウェイから伝送された双方向フォワーディング検出メッセージを受信し、双方向フォワーディング検出メッセージ内に含まれる第1識別子フィールド値はユーザ装置のIPアドレスプレフィックスとホームゲートウェイのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、ユーザ装置またはIPエッジノードにより、双方向フォワーディング検出メッセージ内に含まれる第1弁別子フィールド値に従ってIPエッジノードとユーザ装置との間のIPセッションが存続しているかどうかを監視することを含む。本発明の実施形態は「マルチホップIPv6セッション」の存続監視メカニズムとして「マルチホップBFD」を使用し、それによって「多重ホップIPv6セッション」の存続監視を実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信技術の分野に関し、特に、インターネットプロトコル(IP)セッションキープアライブ監視方法およびシステム、ホームゲートウェイ(HGW)、ならびにネットワーク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アクセスネットワークでは、IPセッションはユーザのIPアドレスに関連付けられるネットワークアクセス接続セッションを表し、「IPセッション」およびポイントツーポイントプロトコル(PPP)セッションはピアツーピアであり、「IPセッション」および「PPPセッション」は集合的に加入者セッションと呼ばれる。PPPセッションは特定のPPPキープアライブ検出メカニズムを採用し、IPv4セッションは特定の双方向フォワーディング検出(BFD)またはアドレス解決プロトコル(ARP)キープアライブ検出メカニズムを採用する。
【0003】
一般的に「IPセッション」はブロードバンドネットワークゲートウェイ(BNG)またはブロードバンドリモートアクセスサーバ(BRAS)などのIPエッジノードで終端され、「IPセッション」の反対側は一般的にHGWなどのユーザ装置で終端される。すなわち、「IPセッション」はユーザ装置とIPエッジノードとの間で確立されたセッション接続であり、シングルホップセッションである。「IPセッション」は、たとえば課金や状態のように、ユーザのネットワークへのアクセスをネットワークが管理するために使用される。「IPセッション」は、「IPセッション」の識別子としてIPアドレスまたはIPアドレスプレフィックスを使用する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実装形態において、発明者は従来技術に少なくとも以下の問題が存在することが分かっている。従来技術では、IPv4の下ではHGWがネットワークアドレス変換(NAT)をサポートし、「IPv4セッション」は「シングルIPv4ホップ」であるが、IPv6の下でのHGWはルータであり、一般的にNATをサポートせず、この場合、「IPセッション」が終端されるユーザ装置は必ずしもHGWではなく、HGWに続くユーザ装置(UE)であり、この場合、「IPv6セッション」は「多重IPv6ホップ」に拡張される必要があるが、「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視(キープアライブ)を実現するために、HGWに続くUEがどのようにHGWを横断するかを解決する解決策が従来技術にはない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態は、「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視を実現する、IPセッションキープアライブ監視のための方法およびシステム、HGW、ならびにネットワーク装置を提供する。
【0006】
一実施形態では、本発明はIPセッションキープアライブ監視方法を提供し、このIPセッションキープアライブ監視方法は、
UEまたはIPエッジノードにより、HGWによって送信されたBFDメッセージを受信するステップを含み、BFDメッセージに含まれる第1識別子フィールド値は、UEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、
UEまたはIPエッジノードにより、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってIPエッジノードとUEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するステップとを含む。
【0007】
一実施形態では、本発明はHGWを提供し、このHGWは、
UEまたはIPエッジノードによって送信されたBFDメッセージを受信するように構成された第1受信モジュールと、
第1受信モジュールによって受信されたBFDメッセージに従って第1識別子フィールド値を含むBFDメッセージをIPエッジノードまたはUEに送信するように構成された第1転送モジュールと、を含み、第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差である。
【0008】
一実施形態では、本発明はネットワーク装置を提供し、このネットワーク装置は、
HGWによって送信されたBFDメッセージを受信するように構成された第2受信モジュールを含み、BFDメッセージに含まれる第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、
BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってIPエッジノードとUEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するように構成された処理モジュールをさらに含む。
一実施形態では、本発明はIPセッションキープアライブ監視システムを提供し、このIPセッションキープアライブ監視システムは、
BFDメッセージをネットワーク装置に送信するように構成されたHGWを含み、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、
HGWによって送信されたBFDメッセージを受信し、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってIPエッジノードとUEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するように構成されたネットワーク装置をさらに含む。
【0009】
本発明の実施形態によるIPセッションキープアライブ監視方法およびシステム、HGW、ならびにネットワーク装置において、HGWに続くUEとIPエッジノードとの間に「IPv6セッション」を確立でき、「シングルホップIPセッション」を「マルチホップIPセッション」に拡張でき、それによって「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視を実現できるように、「マルチホップIPv6セッション」のキープアライブ監視メカニズムとして「マルチホップBFD」が使用される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明による「IPv6セッション」システムの概略的な構造図である。
【図2】本発明による「マルチホップIPv6セッション」データプレーンの概略図である。
【図3】本発明による「IPv6セッション」キープアライブ監視プロキシの概略的な原理図である。
【図4】本発明の第1実施形態によるIPセッションキープアライブ監視方法の概略図である。
【図5】本発明の第2実施形態によるIPセッションキープアライブ監視方法の概略図である。
【図6】本発明の第3実施形態によるIPセッションキープアライブ監視方法の概略図である。
【図7】本発明の一実施形態によるHGWの概略的な構造図である。
【図8】本発明の一実施形態によるネットワーク装置の概略的な構造図である。
【図9】本発明の一実施形態によるIPセッションキープアライブ監視システムの概略的な構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下で、添付の図面および特定の実施形態を参照して、本発明の実施形態による技術的解決策をさらに説明する。
【0012】
図1は、本発明による「IPv6セッション」システムの概略的な構造図である。図1に示されるように、HGWは3層ルータであり、「IPv6セッションキープアライブ」(キープアライブ監視)「プロキシ」機能を実現する。UEグループまたは「IPv6セッション」グループを形成するために、管理ドメイン、地理的領域、またはサービスの分類に従って複数のUEまたは複数の「IPv6セッション」をまとめることができる。「IPセッション0」はHGWを加入者としてHGWとBNGとの間に確立されたシングルホップ「IPv6セッション」であり、「IPセッションn」はUEを加入者としてUE(特に、各地を移動するユーザ)とBNGとの間に確立された「IPv6セッション」であり、「IPセッションn」はマルチホップ「セッション」であり、UEからHGWへのホップが第1ホップであり、HGWから「IPエッジノード」へのホップが第2ホップであり、HGWは、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)プレフィックスデリゲーション(PD(Prefix Delegation))を通じて、アドレスプレフィックス、たとえば56ビットのアドレスプレフィックス「プレフィックスZ」を求める。HGWは、「プレフィックスZ」を通じて続くUEのための異なるサブプレフィックスを拡張し、たとえば異なるユーザは64ビットの異なるサブプレフィックスを有し、すなわち固定ユーザおよび各地を移動するユーザは64ビットの異なるサブプレフィックスを有する。「IPセッション」はIPアドレス/プレフィックスを「IPセッション」識別子として使用し、たとえば「IPセッション0」は56ビットの「プレフィックスZ」を識別子として使用し、「IPセッションn」は64ビットの「プレフィックスYn」を識別子として使用し、上式でn=1,2,3...である。
【0013】
図2は、本発明による「マルチホップIPv6セッション」データプレーンの概略図である。図2に示されるように、データプレーン上で、BNGとUEとの間の「マルチホップIPセッション」が、BNGとHGWとの間のシングルホップ「IPセッション」上に発生する。図3は、本発明による「IPv6セッション」キープアライブ監視プロキシの概略的な原理図である。図3に示されるように、ブロック「P」はセッションピアを表し、本発明は主に2つの解決策を提供する。
【0014】
解決策1では、「マルチホップBFD」が「マルチホップIPv6セッション」のキープアライブ監視メカニズムとして使用され、キープアライブ監視プロキシ(IPv6セッションキープアライブプロキシ)がHGW上に配置され、また「マルチホップBFD」プロトコルメッセージが透過的に伝送されるか、BFDプロトコルメッセージの識別子フィールドが修正される。
【0015】
解決策2では、「IPv6セッションキープアライブプロキシ」がHGW上に配置され、「シングルホップ近隣者到達不可能性検出(NUD(Neighbor Unreachable Detection))」/「BFD」を採用することによって「従来のUE」が第1ホップの「セッションキープアライブ」を実行し、「シングルホップBFD」を採用することによってBNGが第2ホップの「セッションキープアライブ」を実行し、「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が第1ホップのNUD/BFDから第2ホップのBFDへのキープアライブリレーを実現する。UEグループまたはIPv6セッショングループを形成するために、管理ドメイン、地理的領域、またはサービスの分類に従って複数のUEまたは複数の「IPv6セッション」をまとめることができ、プロキシは異なるワイドエリアネットワーク(WAN)ポートを使用して異なるUEグループまたは「IPv6セッション」グループに対応できる。特に、UEグループまたは「IPv6セッション」グループに含まれるUEまたは「IPv6セッション」が1つだけの場合、プロキシは異なるWANポートを使用して異なるUEまたは「IPv6セッション」に対応できる。
【0016】
図4は、本発明の第1実施形態によるIPセッションキープアライブ監視方法の概略図である。この実施形態では、HGW上に配置された「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が透過的な伝送方法で「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視を実現する。IPエッジノードはBNGまたはBRASを含むことができ、本発明のそれぞれの実施形態では、BNGを例にとってIPエッジノードが説明される。図4に示されるように、UEとBNGとの間の「IPセッション」キープアライブ監視は、HGWがUEとBNGとの間で送信されたBFDメッセージを転送し、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、UEがBFDメッセージを受信し、第1識別子フィールド値に従ってUEとBNGとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視することを含む。ダウンリンク方向では、BNGがBFDメッセージをUEに送信し、メッセージの受信後、UEは、あらかじめ定められた「BFDセッション」識別子とともにメッセージ内の「識別子」フィールドの値に従って対応する「BFDセッション」がキープアライブされていると判定でき、「BFDセッション」は「IPセッション」に関連付けられているので、UEは「IPセッション」がキープアライブされているかどうかを判定できる。BNGはBFDメッセージを受信し、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってBNGとUEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視する。アップリンク方向では、UEがBFDメッセージをBNGに送信し、メッセージの受信後、BNGは、あらかじめ定められた「BFDセッション」識別子とともにメッセージ内の「識別子」フィールドの値に従って対応する「IPv6セッション」がキープアライブされているかどうかを判定できる。
【0017】
HGWとBNGとの間の「IPv6セッション」キープアライブ監視は、HGWがBNGによって送信されたBFDメッセージを受信し、BFDメッセージ内の第2識別子フィールド値に従ってHGWとBNGとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視し、第2識別子フィールド値が特別な値、たとえば「0」または「0xFFFF」に設定されていることを含む。ダウンリンク方向では、BNGがBFDメッセージをHGWに送信し、HGWが、BFDメッセージ内の「識別子」フィールドの値に従って対応する「BFDセッション」を判定でき、したがって関連する「IPセッション」のキープアライブ状態を監視する。BNGはHGWによって送信されたBFDメッセージを受信し、BNGとHGWとの間のIPセッションが、BFDメッセージ内のソースIPアドレス関連情報および/または第2識別子フィールド値に従ってキープアライブされているかどうかを監視し、ソースIPアドレス関連情報はソースIPアドレスまたはソースIPアドレスプレフィックスを含む。アップリンク方向では、BNGによって送信されたBFDメッセージの受信後、HGWは、メッセージのソースIPアドレス、すなわちBNGのソースIPアドレス/プレフィックス、および/またはBFDメッセージ内の「識別子」フィールドの値に従って対応する「BFDセッション」を判定でき、したがって関連する「IPセッション」のキープアライブ状態を監視する。
【0018】
特に、HGWの透過的伝送モードでは、シングルホップ「IPv6セッション」の「キープアライブ」によって採用される「BFDセッション」がHGWのアドレスまたはBNGのアドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、BFDメッセージの「識別子」フィールドが「0」または「0xFFFF」に設定される。
【0019】
マルチホップ「IPv6セッション」の「IPv6セッションキープアライブ」のために採用された「BFDセッション」が、UEのアドレスまたはBNGのアドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値が(Yn-Z)に設定され、上式でn=1,2,3…であり、すなわち「プレフィックスYn」と「プレフィックスZ」との間の差である。たとえば、「プレフィックスYn=2002:db8:200:122::/64」で、「プレフィックスZ=2002:db8:200:100::/56」の場合、表1に示されるように、Yn-Z= 0x22である。
【0020】
【表1】

【0021】
BNG/UEは、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って、「BFDセッション」を対応する「IPv6セッション」/「IPv6セッション」グループに関連付ける。「識別子」フィールドは「自分の識別子」または「相手の識別子」フィールドを含んでよい。さらに、同じ「プレフィックスYn」の下で、ユーザは複数のIPアドレスおよび複数の「IPセッション」を有することができ、複数の「IPセッション」はBFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に関連付けられるべき「IPセッション」グループとして使用でき、すなわちBFDメッセージの「識別子」フィールドは同じ「プレフィックスYn」の下で「IPセッション」グループを表すことができるので、第1識別子フィールド値は、UEの同じIPアドレスプレフィックスの下で1つのIPセッションまたは多重IPセッションを識別するように構成される。
【0022】
任意選択で、ソースIPアドレスプレフィックスは、1つのIPセッションを識別するように構成され、シングルホップ「BFDセッション」が「セッション」の識別子として「プレフィックスZ」を使用し、マルチホップ「BFDセッション」が「セッション」の識別子として「プレフィックスZ」または「プレフィックスYn」を使用する。
【0023】
図4を例にとると、「IPセッション0」を「プレフィックスZ」で識別でき、「BFDセッション0」を採用して「キープアライブ」をサポートし、BFDメッセージの「識別子」フィールドが「0」または「0xFFFF」に設定され、BNG/UEがBFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスZ」および「識別子」フィールド値(0または0xFFFF)に従って「BFDセッション0」を対応する「IPv6セッション0」に関連付ける。
【0024】
「IPセッション1」を「プレフィックスY1」で識別でき、「BFDセッション1」を採用して「キープアライブ」をサポートし、BFDメッセージの「識別子」フィールドが(Y1-Z)に設定され、BNG/UEが、BFDメッセージの「識別子」フィールド値(Y1-Z)に従って、「BFDセッション1」を対応する「IPv6セッション1」に関連付ける。
【0025】
「IPセッションn」を「プレフィックスYn」で識別でき、「BFDセッションn」を採用して「キープアライブ」をサポートし、BFDメッセージの「識別子」フィールドが(Yn-Z)に設定され、BNG/UEが、BFDメッセージの「識別子」フィールド値(Yn-Z)に従って、「BFDセッションn」を対応する「IPv6セッションn」に関連付ける。
【0026】
本発明の他の実施形態では、HGW上に配置された「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が、プロキシ方式で「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視を実現する。プロキシ方式は、HGWがUEまたはBNGとの間で送信された検出メッセージを受信し、検出メッセージ内の第1識別子フィールド値を修正し、次いで修正された検出メッセージをBNGまたはUEに転送し、UEまたはBNGにより、検出メッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってBNGとUEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視する。プロキシ方式では、HGWの異なるポート設定がそれぞれ導入される。
【0027】
プロキシ方式のあるケースが図4に示されている。UEとBNGとの間の「IPセッション」のキープアライブ監視のために、検出メッセージ内の第1識別子フィールド値を修正し、次いで修正された検出メッセージをBNGまたはUEに転送することは、特に、UEによって送信されたBFDメッセージをHGWによって受信するステップと、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値をUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差に修正するステップと、次いで、修正されたBFDメッセージをBNGに送信するステップとを含む。HGWは、BNGによって送信されたBFDメッセージを受信し、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、第1識別子フィールド値をUEにとって認識可能な値に修正し、修正されたBFDメッセージをUEに送信する。マルチホップ「IPv6セッション」の「IPv6セッションキープアライブ」のために採用された「BFDセッション」がユーザのアドレスまたはBNGのアドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が第1ホップのBFDメッセージの「識別子」フィールドの値を(Yn-Z)、すなわち「プレフィックスYn」と「プレフィックスZ」との間の差に修正し、次いでそのメッセージを第2ホップに転送する。あるいは、「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が第2ホップのBFDメッセージの「識別子」フィールド値(Yn-Z)をUE/BNGにとって認識可能な値に修正し、次いでそのメッセージを第1ホップに転送する。同様に、BNG/UEは、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って、「BFDセッション」を対応する「IPv6セッション」に関連付ける。「識別子」フィールドは「自分の識別子」または「相手の識別子」フィールドを含んでよい。さらに、同じ「プレフィックスYn」の下で、ユーザは複数のIPアドレスおよび複数の「IPセッション」を有することができ、複数の「IPセッション」はBFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に関連付けられるべき「IPセッション」グループとして使用でき、すなわちBFDメッセージの「識別子」フィールドは同じ「プレフィックスYn」の下で「IPセッション」グループを表すことができる。任意選択で、シングルホップ「BFDセッション」が「セッション」の識別子として「プレフィックスZ」を使用し、マルチホップ「BFDセッション」が「セッション」の識別子として「プレフィックスZ」または「プレフィックスYn」を使用する。
【0028】
HGWとBNGとの間の「IPv6セッション」のキープアライブ監視は、HGW上に配置された「IPv6セッションキープアライブ監視プロキシ」が「多重ホップIPv6セッション」を透過的な方法で実現する方法と同じ方法によって実現するので、ここでは詳細はもう説明しない。
【0029】
プロキシ方式の他のケースが図5に示されている。図5は、本発明の第2実施形態によるIPセッションキープアライブ監視方法の概略図である。この実施形態では、HGW上に配置された「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視をプロキシの方法で実現し、「プロキシ」は異なるWANポートを使用して異なるUEグループまたはIPv6セッショングループに対応する。たとえば、図5ではWANポート0がユーザ1からユーザnに対応する。
【0030】
UEとBNGとの間の「IPv6セッション」のキープアライブ監視のために、HGWは対応するローカルエリアネットワーク(LAN)ポートを通じてUEによって送信されたBFDまたはNUDメッセージを受信する。BFDメッセージについて、次のホップのキープアライブ監視メッセージが再構築され、すなわち、次のホップの監視メッセージのソースアドレスと宛先アドレスの両方が変更される。たとえばアップリンク方向では、宛先アドレスがBNGのアドレスに修正され、ソースアドレスがHGWのアドレスに修正される。この処理は特に、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値が、UEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差に修正され、次いで、修正された第1識別子フィールド値を含む再構築されたBFDメッセージが、異なるLANポートに対応するWANポートを通じてBNGに送信されることを含む。NUDメッセージについて、HGWがUEによって送信されたNUDメッセージを受信し、次のホップのBFDメッセージを再構築し、再構築されたBFDメッセージをBNGに送信する。ダウンリンク方向では、WANポートを通じてBNGによって送信されたBFDメッセージをHGWが受信し、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値がUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、第1識別子フィールド値をUEのIPアドレスプレフィックスに対応する値に修正し、BFDメッセージを再構築し、修正された第1識別子フィールド値を含むBFDメッセージを対応するLANポートを通じてUEに送信する。
【0031】
HGWとBNGとの間の「IPv6セッション」キープアライブ監視は、HGWがBNGによって送信されたBFDメッセージを受信し、BFDメッセージ内の第2識別子フィールド値に従ってHGWとBNGとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視し、第2識別子フィールド値が特別な値、たとえば「0」または「0xFFFF」に設定されていることを含む。ダウンリンク方向では、BNGがBFDメッセージをHGWに送信し、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従ってHGWが対応する「BFDセッション」を判定でき、したがって関連する「IPセッション」のキープアライブ状態を監視する。HGWによって送信されたBFDメッセージをBNGが受信し、BFDメッセージ内の第2識別子フィールド値に従ってBNGとHGWとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視する。アップリンク方向では、BNGによって送信されたBFDメッセージの受信後、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従ってHGWが対応する「BFDセッション」を判定でき、したがって関連する「IPセッション」のキープアライブ状態を監視する。
【0032】
特に、シングルホップ「IPv6セッション」の「キープアライブ」に採用された「BFDセッション」がHGWのアドレスまたはBNGのアドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、BFDメッセージの「識別子」フィールドが特別な値、たとえば「0」または「0xFFFF」に設定される。
【0033】
マルチホップ「IPv6セッション」の「IPv6セッションキープアライブ」は、2つのシングルホップを採用することによって完了する。「プロキシ」が第1ホップと第2ホップをリレーする「キープアライブ」手順を通じて、第1ホップと第2ホップとの間の「キープアライブ」状態同期が維持され、「プロキシ」を通じて「BFDセッション」の「識別子」フィールドを設定または修正できる。
【0034】
第1ホップはシングルホップ「NUD/BFDセッション」を採用することによって「キープアライブ」を実行し、第2ホップはシングルホップ「BFDセッション」を採用することによって「キープアライブ」を実行する。
【0035】
第1ホップによって採用されたシングルホップ「NUD/BFDセッション」は、ユーザのアドレスまたは「プロキシ」アドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、「プロキシ」アドレスはHGWのLANポートアドレスでよく、BFDメッセージの「識別子」フィールドが「プレフィックスYn」(n=1,2,3,...)に対応する値に設定される。たとえば、「識別子」フィールド値として「プレフィックスYn」の最後の32ビットを使用することが推奨され、すなわち値は(Yn-Z)であり、上式でn=1,2,3,...である。
【0036】
第1ホップでは、UE/HGWが、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って、「BFDセッション」を対応する「IPv6セッション」と関連付ける。
【0037】
第2ホップによって採用されたシングルホップ「BFDセッション」が、BNGのアドレスまたはプロキシアドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、プロキシアドレスはHGWのWANポートアドレスでよく、BFDメッセージの「識別子」フィールドが(Yn-Z)に設定され、上式でn=1,2,3...であり、すなわち「プレフィックスYn」と「プレフィックスZ」との間の差である。
【0038】
「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が第1ホップのBFDメッセージの「識別子」フィールドの値を(Yn-Z)に修正し、次いでそのメッセージを第2ホップに転送するか、「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が第2ホップのBFDメッセージの「識別子」フィールド値(Yn-Z)を「プレフィックスYn」に対応する値に修正し、次いでそのメッセージを第1ホップに転送する。
【0039】
第2ホップでは、BNG/HGWが、ソースIPアドレス/プレフィックスおよび/またはBFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って「BFDセッション」を対応する「IPv6セッション」と関連付ける。「プロキシ」は異なるWANポートを使用して異なるUEグループまたはIPv6セッショングループに対応し、同じWANポートの下で、BNG/HGWが、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って「IPv6セッション」か、異なるユーザの「IPv6セッション」グループかを識別する。
【0040】
任意選択で、シングルホップ「BFDセッション」が「セッション」の識別子として「プレフィックスZ」を使用し、マルチホップ「BFDセッション」が「セッション」の識別子として「プレフィックスZ」または「プレフィックスYn」を使用する。
【0041】
図5を例にとると、「IPセッション0」を「プレフィックスZ」で識別でき、「BFDセッション0」を採用して「キープアライブ」をサポートし、BFDメッセージの「識別子」フィールドが「0」または「0xFFFF」に設定され、BNG/UEが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスZ」および「識別子」フィールド値(0または0xFFFF)に従って、「BFDセッション0」を対応する「IPv6セッション0」に関連付ける。
【0042】
「IPセッション1」を「プレフィックスY1」で識別でき、「BFDセッション11」および「BFDセッション0」を採用して「キープアライブ」をサポートし、「BFDセッション0」メッセージの「識別子」フィールドが(Y1-Z)に設定され、BNG/HGWが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスZ」および「識別子」フィールド値(Y1-Z)に従って、「BFDセッション0」を対応する「IPv6セッション1」に関連付け、またHGW/UEがBFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスY1」に従って、「BFDセッション11」を対応する「IPv6セッション1」に関連付ける。
【0043】
IPセッションnを「プレフィックスYn」で識別でき、「BFDセッション1n」および「BFDセッション0」を採用して「キープアライブ」をサポートし、「BFDセッション0」メッセージの「識別子」フィールドが(Yn-Z)に設定され、また「BFDセッション1n」メッセージの「識別子」フィールドが「プレフィックスYn」の最後の32ビットに設定される。BNG/HGWが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスZ」および「識別子」フィールド値(Yn-Z)に従って、「BFDセッション0」を対応する「IPv6セッションn」に関連付け、HGW/UEが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスYn」従って、「BFDセッション1n」を対応する「IPv6セッションn」に関連付ける。
【0044】
検出メッセージの転送、および「IPv6セッション」のキープアライブの監視の手順において、HGWはセッションピアの状態同期の動作をさらに実行する。動作は、「プロキシ」が「IPセッション」におけるあるホップの診断コード(BFD診断コード)またはNUD状態を収集し、その診断コード(BFD診断コード)またはNUD状態を通じて他のホップに表示を実行することを含む。
【0045】
図5を例にとると、第1ホップと第2ホップの両方が「BFDセッション」の場合、アップリンク方向で、「プロキシ」が第1ホップのBFDメッセージの「診断コード」値を第2ホップのBFDメッセージの「診断コード」フィールドに複製することを担当するか、「プロキシ」が第1ホップのセッションピア1(ピア1)のキープアライブ状態を診断し、次いでセッションピア1(ピア1)のキープアライブ状態についての対応する診断コード(BFD診断コード)を生成し、BFDメッセージを通じてセッションピア2(ピア2)に通知することを担当する。BNGが、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って異なるユーザの「IPv6セッション」のキープアライブ状態を識別し、ダウンリンク方向で、「プロキシ」が第2ホップのBFDメッセージの「診断コード」値を全ての「IPセッション」の第1ホップのBFDメッセージの「診断コード」フィールドに複製することを担当するか、「プロキシ」が第2ホップのセッションピア2(ピア2)のキープアライブ状態を診断し、次いでセッションピア2(ピア2)のキープアライブ状態についての対応する診断コード(BFD診断コード)を生成し、BFDメッセージを通じて全ての「IPセッション」の第1ホップにセッションピア1(ピア1)を通知することを担当する。
【0046】
あるホップがNUDで他のホップが「BFDセッション」の場合、アップリンク方向で、「プロキシ」がNUDメカニズムを通じて第1ホップのセッションピア1(ピア1)のキープアライブ状態を診断し、次いで第1ホップのキープアライブ状態についての対応する診断コード(BFD診断コード)を生成し、BFDメッセージを通じてセッションピア2(ピア2)に通知することを担当する。BNGが、たとえば近隣者要請(NS(Neighbor Solicitation))メッセージをピア1に送信後、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って異なるユーザの「IPv6セッション」のキープアライブ状態を識別し、「プロキシ」が、ピア1によって返信された近隣者広告(NA(Neighbor Advertisement))メッセージを所与の時間内に受信しない場合、「プロキシ」は、コントロール切断検知時間を経過した(Control Detection Time Expired)ことを示す「診断コード=1」、エコー機能が失敗した(Echo Function Failed)ことを示す「診断コード=2」、またはピア1の隣接ルータがダウンした(Neighbor Signaled Session Down)ことを示す「診断コード=3」などの対応する診断コード(BFD診断コード)を生成し、BFDメッセージを通じてピア2に通知する。
【0047】
あるいは、あるホップがNUDで他のホップが「BFDセッション」の場合、ダウンリンク方向で、「プロキシ」が、第2ホップのBFDメッセージの「診断コード」値に従って、全ての「IPセッション」の第1ホップ上に対応するNUDアクションを生成することを担当する。たとえば、第2ホップのBFDメッセージの「診断コード」が、ピア2の隣接ルータがダウンしたこと(Neighbor Signaled Session Down)、経路がダウンしたこと(Path Down)、コントロール切断検知時間を経過したこと(Control Detection Time Expired)、エコー機能が失敗したこと(Echo Function Failed)、転送プレーンがリセットされたこと(Forwarding Plane Reset)、または管理上ダウンされたこと(Administratively Down)を示す場合、「プロキシ」は、近隣者がNUDを通じて全ての「IPセッション」のピアに到達不可能であることを示し、たとえばピア1のNSメッセージを受信後、「プロキシ」はピア1にNAメッセージを返さないかもしれないし、あるいはピア1に対してNSメッセージを開始することを積極的に停止する。
【0048】
他のケースのプロキシ方式が図6に示されている。図6は、本発明の第3実施形態によるIPセッションキープアライブ監視方法の概略図である。この実施形態では、HGW上に配置された「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が、「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視をプロキシの方法で実現し、プロキシは異なるWANポートを使用して異なるUEまたはIPv6セッションに対応する。たとえば、図6では、WANポート1がユーザ1に対応し、WANポートnがユーザnに対応する。
【0049】
UEとBNGとの間の「IPv6セッション」のキープアライブ監視のために、HGWは、UEによってLANポートを通じて送信されたBFDまたはNUDメッセージを受信する。BFDメッセージのために、次のホップのキープアライブ監視メッセージが再構築され、すなわち次のホップの監視メッセージのソースアドレスと宛先アドレスの両方が変更される。たとえば、アップリンク方向で、宛先アドレスがBNGのアドレスに修正され、ソースアドレスがHGWのアドレスに修正され、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値がUEのIPアドレスプレフィックスに対応する値に修正され、次いで、修正された第1識別子フィールド値を含む再構築されたBFDメッセージがLANポートに対応するWANポートを通じてBNGに送信されることを特に含む。NUDメッセージのために、HGWはUEによって送信されたNUDメッセージを受信し、次のホップのBFDメッセージを再構築し、再構築されたBFDメッセージをBNGに送信する。ダウンリンク方向では、WANポートを通じてBNGによって送信されたBFDメッセージをHGWが受信し、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスに対応する値であり、BFDまたはNUDメッセーシを再構築し、第1識別子フィールド値を含むNUDメッセージまたはBFDメッセージをWANポートに対応するLANポートを通じてUEに送信する。
【0050】
HGWとBNGとの間の「IPv6セッション」キープアライブ監視は、HGWがBNGによって送信されたBFDメッセージを受信し、HGWとBNGとの間のIPセッションがBFDメッセージ内の第2識別子フィールド値に従ってキープアライブされているかどうかを監視し、第2識別子フィールド値が特別な値、たとえば「0」または「0xFFFF」に設定されていることを含む。ダウンリンク方向では、BNGがBFDメッセージをHGWに送信し、HGWが、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って対応する「BFDセッション」を判定でき、したがって関連する「IPセッション」のキープアライブ状態を監視する。HGWによって送信されたBFDメッセージをBNGが受信し、BFDメッセージ内の第2識別子フィールド値に従ってBNGとHGWとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視する。アップリンク方向では、BNGによって送信されたBFDメッセージの受信後、HGWが、BFDメッセージ内の「識別子」フィールドの値に従って対応する「BFDセッション」を判定でき、したがって関連する「IPセッション」のキープアライブ状態を監視する。
【0051】
特に、シングルホップ「IPv6セッション」の「キープアライブ」によって採用された「BFDセッション」がHGWのアドレスまたはBNGのアドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、BFDメッセージの「識別子」フィールドが「0」または「0xFFFF」に設定される。
【0052】
マルチホップ「IPv6セッション」の「IPv6セッションキープアライブ」は、2つのシングルホップを採用することによって完了する。「プロキシ」が第1ホップと第2ホップをリレーする「キープアライブ」手順を通じて、第1ホップと第2ホップとの間の「キープアライブ」状態同期が維持される。
【0053】
第1ホップはシングルホップ「NUD/BFDセッション」を採用することによって「キープアライブ」を実行し、第2ホップはシングルホップ「BFDセッション」を採用することによって「キープアライブ」を実行する。
【0054】
第1ホップによって採用されたシングルホップ「NUD/BFDセッション」は、ユーザのアドレスまたは「プロキシ」アドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、「プロキシ」アドレスはHGWのLANポートアドレスでよく、BFDメッセージの「識別子」フィールドが「プレフィックスYn」(n=1,2,3,...)に対応する値に設定される。たとえば、「識別子」フィールド値として「プレフィックスYn」の最後の32ビットが使用され、すなわち値は(Yn-Z)であり、上式でn=1,2,3,...である。
【0055】
第1ホップでは、UE/HGWが、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って、「BFDセッション」を対応する「IPv6セッション」と関連付ける。
【0056】
第2ホップによって採用されたシングルホップ「BFDセッション」が、BNGのアドレスまたは「プロキシ」アドレスとの「キープアライブ」交信を実行し、「プロキシ」アドレスはHGWのWANポートアドレスでよく、BFDメッセージの「識別子」フィールドが「プレフィックスYn」(n=1,2,3,...)に対応する値に設定される。たとえば、「識別子」フィールド値として「プレフィックスYn」の最後の32ビットが使用され、すなわち値は(Yn-Z)であり、上式でn=1,2,3,...である。
【0057】
第2ホップでは、BNG/HGWが、BFDメッセージ内のソースIPアドレス/プレフィックスおよび/または「識別子」フィールド値に従って「BFDセッション」を対応する「IPv6セッション」と関連付ける。「プロキシ」は異なるWANポートを採用することによって異なるUEまたはIPv6セッションに対応し、BNG/HGWは、BFDメッセージ内の「識別子」フィールド値に従って異なるユーザの「IPv6セッション」を識別する。
【0058】
任意選択で、シングルホップ「BFDセッション」が「セッション」の識別子として「プレフィックスZ」を使用し、マルチホップ「BFDセッション」が「セッション」の識別子として「プレフィックスZ」または「プレフィックスYn」を使用する。
【0059】
図6を例にとると、「IPセッション0」を「プレフィックスZ」で識別でき、「BFDセッション0」を採用して「キープアライブ」をサポートし、BFDメッセージの「識別子」フィールドが「0」または「0xFFFF」に設定され、BNG/UEが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスZ」に従って、「BFDセッション0」を対応する「IPv6セッション0」に関連付ける。
【0060】
「IP Session 1」は「プレフィックスY1」で識別でき、「BFDセッション11」および「BFDセッション21」を採用して「キープアライブ」をサポートし、「BFDセッション21」メッセージの「識別子」フィールドが(Y1-Z)に設定され、BNG/HGWが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスY1」に従って、「BFDセッション21」を対応する「IPv6セッション1」に関連付け、またHGW/UEが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスY1」に従って、「BFDセッション11」を対応する「IPv6セッション1」に関連付ける。
【0061】
「IPセッションn」をプレフィックスYnで識別でき、「BFDセッション1n」および「BFDセッション2n」を採用して「キープアライブ」をサポートし、「BFDセッション2n」のBFDメッセージの「識別子」フィールドが(Yn-Z)に設定され、また「BFDセッション1n」のBFDメッセージの「識別子」フィールドが「プレフィックスYn」の最後の32ビットに設定される。BNG/HGWが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスYn」に従って、「BFDセッション2n」を対応する「IPv6セッションn」に関連付け、HGW/UEが、BFDメッセージのソースIPアドレスプレフィックス「プレフィックスYn」従って、「BFDセッション1n」を対応する「IPv6セッションn」に関連付ける。
【0062】
検出メッセージの転送、および「IPv6セッション」のキープアライブの監視の手順において、HGWはセッションピアの状態同期の動作をさらに実行する。動作は、「プロキシ」が「IPセッション」におけるあるホップの診断コード(BFD診断コード)または近隣者到達不可能性などのNUD状態を収集し、その診断コード(BFD診断コード)またはNUD状態を通じて他のホップに表示を実行することを含むことができる。
【0063】
たとえば、第1ホップと第2ホップの両方が「BFDセッション」の場合、「プロキシ」があるホップのBFDメッセージの「診断コード」値を他のホップのBFDメッセージの「診断コード」フィールドに複製することを担当するか、「プロキシ」があるホップのセッションピア1(ピア1)のキープアライブ状態を診断し、次いでセッションピア1(ピア1)のキープアライブ状態についての対応する診断コード(BFD診断コード)を生成し、BFDメッセージを通じてセッションピア2(ピア2)に通知することを担当する。
【0064】
あるホップがNUDで他のホップが「BFDセッション」の場合、アップリンク方向で、「プロキシ」がNUDメカニズムを通じて第1ホップのセッションピア1(ピア1)のキープアライブ状態を診断し、次いで第1ホップのキープアライブ状態についての対応する診断コード(BFD診断コード)生成し、BFDメッセージを通じてセッションピア2(ピア2)に通知することを担当する。また、たとえばNSメッセージをピア1に送信後、「プロキシ」が、ピア1によって返信されたNAメッセージを所与の時間内に受信しない場合、「プロキシ」は、コントロール切断検知時間を経過したことを示す「診断コード=1」、エコー機能が失敗したことを示す「診断コード=2」、またはピア1の隣接ルータがダウンしたことを示す「診断コード=3」などの対応する診断コード(BFD診断コード)を生成し、BFDメッセージを通じてピア2に通知する。
【0065】
あるいは、あるホップがNUDで他のホップが「BFDセッション」の場合、ダウンリンク方向で、「プロキシ」が、第2ホップのBFDメッセージの「診断コード」値に従って、第1ホップ上に対応するNUDアクションを生成することを担当する。たとえば、第2ホップのBFDメッセージの「診断コード」が、ピア2の隣接ルータがダウンしたこと、経路がダウンしたこと、コントロール切断検知時間を経過したこと、エコー機能が失敗したこと、転送プレーンがリセットされたこと、または管理上ダウンされたことを示す場合、「プロキシ」は、近隣者がNUDを通じてピア1に到達不可能であることを示し、たとえばピア1のNSメッセージを受信後、「プロキシ」はピア1にNAメッセージを返さないかもしれないし、あるいはピア1に対してNSメッセージを開始することを積極的に停止する。
【0066】
本発明の実施形態によるIPセッションキープアライブ監視方法では、HGWに続くUEとIPエッジノードとの間に「IPv6セッション」を確立でき、「シングルホップIPセッション」を「マルチホップIPセッション」に拡張でき、それによって「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視を実現できるように、「マルチホップIPv6セッション」のキープアライブ監視メカニズムとして「マルチホップBFD」が使用されるか、「IPv6セッションキープアライブポリシー」がHGW上に配置される。
【0067】
実施形態による方法の諸ステップの全てまたは一部は、関連ハードウェアを指示するプログラムによって実装できることが、当業者なら理解できるであろう。プログラムはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体内に格納されうる。プログラムが実行されると、実施形態による方法の諸ステップが実行される。記憶媒体は、読出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを格納できるどのような媒体でもよい。
【0068】
図7は、本発明の一実施形態によるHGWの概略的な構造図である。図7に示されるように、HGWは第1受信モジュール11および第1転送モジュール12を含み、第1受信モジュール11はUEまたはIPエッジノードによって送信されたBFDメッセージを受信するように構成され、第1転送モジュール12は、第1受信モジュールによって受信されたBFDメッセージに従って第1識別子フィールド値を含むBFDメッセージをIPエッジノードまたはUEに送信するように構成され、第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差である。特に、第1受信モジュール11はUEまたはBNGによって送信されたBFDメッセージを受信し、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値がUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差である場合、BFDメッセージはUEまたはBNGに直接転送され、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値がUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差ではない場合、第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差に修正され、修正されたBFDメッセージはUEまたはBNGに転送される。
【0069】
この実施形態によるHGWは、第1受信モジュール11によって受信されたBFDメッセージ内の第1識別子フィールド値を修正するように構成されたプロキシモジュール13をさらに含む。特に、HGWが「ルータ」として、HGWに接続されたUEとBNGなどのIPエッジノードとの間の「IPセッション」のキープアライブ監視を実現できるように、HGW内にプロキシ機能が追加され、第1ホップから第2ホップへのリレーがプロキシを通じて実現される。第1受信モジュール11はUEまたはBNGによって送信されたBFD検出メッセージを受信し、プロキシモジュール13はそのメッセージが次のホップ内での転送に適するように、実際の状況に従って検出メッセージ内の識別子フィールド値を修正し、それによってキープアライブ監視の目的を達成する。識別子フィールド値の修正後、プロキシモジュール13が、修正された識別子フィールド値を含む検出メッセージを、第1転送モジュール12を通じて次のホップのUEまたはBNGであり得る最終的な宛先に送信する。
【0070】
この実施形態によるHGWは、第2識別子フィールド値を含む検出メッセージをBNGに送信するように構成された送信モジュール14をさらに含み、第2識別子フィールド値は「0」または「0xFFFF」である。HGWは、送信モジュール14を通じてHGWとBNGとの間のセッションキープアライブ監視を実現する。
【0071】
この実施形態によるHGWでは、HGWに続くUEとIPエッジノードとの間に「IPv6セッション」を確立でき、「シングルホップIPセッション」を「マルチホップIPセッション」に拡張でき、それによって「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視を実現するように、「IPv6セッションキープアライブプロキシ」がHGW上に配置される。
【0072】
図8は、本発明の一実施形態によるネットワーク装置の概略的な構造図である。図8に示されるように、ネットワーク装置は第2受信モジュール21および処理モジュール22を含む。ネットワーク装置は、第2受信モジュール21を通じて、HGWによって送信されたBFDメッセージを受信し、BFDメッセージ内に含まれる第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、次いで、処理モジュール22を通じて、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってIPエッジノードとUEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視する。処理モジュールは、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従って第1識別子フィールド値に対応するBFDセッションがキープアライブされているかどうかを判定し、BFDセッションがキープアライブされているかどうかに従ってBFDセッションに関連付けられるIPセッションがキープアライブされているかどうかを判定するようにさらに構成される。
【0073】
この実施形態によるネットワーク装置はUEでもBNGでもよく、HGWによって送信されたBFDメッセージを通じてUEとBNGとの間の「IPv6セッション」上でキープアライブ監視を実行する。
【0074】
図9は、本発明の一実施形態によるIPセッションキープアライブ監視システムの概略的な構造図である。図9に示されるように、IPセッションキープアライブ監視システムは、HGW1およびネットワーク装置2を含む。HGW1はBFDメッセージをネットワーク装置に送信するように構成され、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値はUEのIPアドレスプレフィックスとHGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、ネットワーク装置2はHGWによって送信されたBFDメッセージを受信し、BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってIPエッジノードとUEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するように構成される。
【0075】
この実施形態によるIPセッションキープアライブ監視システムに含まれるHGWおよびネットワーク装置は、前述の実施形態によるHGWおよびネットワーク装置を採用でき、ここでは詳細は再度説明しない。
【0076】
この実施形態によるIPセッションのキープアライブ監視システムでは、HGWに続くUEとIPエッジノードとの間に「IPv6セッション」を確立でき、「シングルホップIPセッション」を「マルチホップIPセッション」に拡張でき、それによって「多重ホップIPv6セッション」のキープアライブ監視を実現できるように、HGW上に「IPv6セッションキープアライブプロキシ」が配置される。
【0077】
最後に、上述の実施形態は本発明の技術的解決策を説明するために提供したに過ぎず、本発明を限定することは意図しない点に留意されたい。本発明を、実施形態を参照して詳細に説明したが、実施形態において説明した技術的解決策に修正が行われてもよく、技術的解決策におけるいくつかの技術的特徴に同等の置換が行われてもよいことを当業者は理解するべきであり、このような修正または置換は、本発明の実施形態による技術的解決策の思想および範囲から逸脱しない。
【符号の説明】
【0078】
1 ホームゲートウェイ
2 ネットワーク装置
11 第1受信モジュール
12 第1転送モジュール
13 プロキシモジュール
14 送信モジュール
21 第2受信モジュール
22 処理モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ装置(UE)またはインターネットプロトコル(IP)エッジノードにより、ホームゲートウェイ(HGW)によって送信された双方向フォワーディング検出(BFD)メッセージを受信するステップを有し、前記BFDメッセージに含まれる第1識別子フィールド値は、前記UEのIPアドレスプレフィックスと前記HGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、
前記UEまたはIPエッジノードにより、前記BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従って前記IPエッジノードと前記UEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するステップをさらに有するIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項2】
前記IPエッジノードと前記UEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するステップは、
前記BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従って前記第1識別子フィールド値に対応するBFDセッションがキープアライブされているかどうかを判定し、前記BFDセッションがキープアライブされているかどうかに従って前記BFDセッションに関連付けられるIPセッションがキープアライブされているかどうかを判定するステップを有する請求項1に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項3】
前記BFDメッセージは第2識別子フィールド値をさらに備え、前記第2識別子フィールド値は「0」または「0xFFFF」である請求項1または2に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項4】
前記HGWまたは前記IPエッジノードにより、前記BFDメッセージ内の第2識別子フィールド値に従って前記IPエッジノードと前記HGWとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するステップをさらに有する請求項3に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項5】
前記UEまたは前記IPエッジノードにより、前記HGWによって送信されたBFDメッセージを受信するステップは、具体的には、前記UEまたは前記IPエッジノードにより、対応するワイドエリアネットワーク(WAN)ポートを通じて前記HGWによって送信されたBFDメッセージを受信するステップを有する請求項1または2に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項6】
前記UEまたはIPエッジノードにより、HGWによって送信されたBFDメッセージを受信するステップの前に、
前記HGWにより、前記BFDメッセージ内に含まれる第1識別子フィールド値を前記UEのIPアドレスプレフィックスと前記HGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差に修正し、前記修正されたBFDメッセージを前記UEまたは前記IPエッジノードに転送するステップをさらに有する請求項1または2に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項7】
前記IPエッジノードまたは前記UEにより、前記HGWによって送信された診断コードを搬送するBFDメッセージを受信するステップをさらに有する請求項1または2に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項8】
前記HGWにより、前記UEによって送信された近隣者到達不可能性検出(NUD)メッセージを受信し、再構築されたBFDメッセージを前記IPエッジノードに送信し、前記IPエッジノードにより、前記BFDメッセージに従って前記IPエッジノードと前記UEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するステップをさらに有し、前記ソースIPアドレス関連情報はソースIPアドレスまたはソースIPアドレスプレフィックスを備えるか、または、
前記HGWにより、前記IPエッジノードによって送信されたBFDメッセージを受信し、再構築されたNUDメッセージを前記UEに送信し、前記UEにより、前記NUDメッセージのソースIPアドレス関連情報に従って前記IPエッジノードと前記UEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するステップをさらに有し、前記ソースIPアドレス関連情報はソースIPアドレスまたはソースIPアドレスプレフィックスを備える請求項1に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項9】
前記HGWにより、前記UEによって送信されたNUDメッセージを受信し、再構築されたBFDメッセージを前記IPエッジノードに送信するステップは、
前記HGWにより、対応するローカルエリアネットワーク(LAN)ポートを通じて前記UEによって送信されたNUDメッセージを受信し、前記再構築されたBFDメッセージを異なるLANポートに対応するWANポートを通じて前記IPエッジノードに送信するステップ、または、
前記HGWにより、LANポートを通じて前記UEによって送信されたNUDメッセージを受信し、前記再構築されたBFDメッセージを前記LANポートに対応するWANポートを通じて前記IPエッジノードに送信するステップ、
を備える請求項8に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項10】
前記HGWにより、前記IPエッジノードによって送信されたBFDメッセージを受信し、再構築されたNUDメッセージを前記UEに送信するステップは、
前記HGWにより、WANポートを通じて前記IPエッジノードによって送信されたBFDメッセージを受信し、前記再構築されたNUDメッセージを前記WANポートに対応するLANポートを通じて前記UEに送信するステップを有する請求項8に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項11】
前記HGWにより、前記IPエッジノードによって送信されたBFDメッセージを受信し、前記BFDメッセージ内の第2識別子フィールド値に従って前記HGWと前記IPエッジノードとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するステップをさらに有し、前記第2識別子フィールド値は「0」または「0xFFFF」であるか、または、
前記IPエッジノードにより、前記HGWによって送信されたBFDメッセージを受信し、前記BFDメッセージ内のソースIPアドレス関連情報および/または第2識別子フィールド値に従って前記IPエッジノードと前記HGWとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するステップをさらに有し、前記ソースIPアドレス関連情報はソースIPアドレスまたはソースIPアドレスプレフィックスを備える請求項8、9、または10に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項12】
前記HGWにより、前記UEのキープアライブ状態を検出し、診断コードを生成し、前記診断コードを備えるBFDメッセージを前記IPエッジノードに送信するステップ、または、
前記UEによって送信されて前記HGWによって受信された検出メッセージがNUDメッセージの場合、前記HGWにより、前記IPエッジノードによって送信されたBFDメッセージ内の診断コードに従って対応するNUD動作を実行するステップをさらに有する請求項8、9、または10に記載のIPセッションキープアライブ監視方法。
【請求項13】
ホームゲートウェイ(HGW)であって、
ユーザ装置(UE)またはインターネットプロトコル(IP)エッジノードによって送信された双方向フォワーディング検出(BFD)メッセージを受信するように構成された第1受信モジュールと、
前記第1受信モジュールによって受信されたBFDメッセージに従って第1識別子フィールド値を含むBFDメッセージを前記IPエッジノードまたは前記UEに送信するように構成された第1転送モジュールと、を備え、前記第1識別子フィールド値は前記UEのIPアドレスプレフィックスと前記HGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であるHGW。
【請求項14】
前記第1受信モジュールによって受信されたBFDメッセージを、前記第1識別子フィールド値を備えるBFDメッセージに修正するように構成されたプロキシモジュールをさらに備える請求項13に記載のHGW。
【請求項15】
第2識別子フィールド値を備える検出メッセージを前記IPエッジノードに送信するように構成された送信モジュールをさらに備え、前記第2識別子フィールド値は「0」または「0xFFFF」である請求項13に記載のHGW。
【請求項16】
前記プロキシモジュールは、IPセッションの1つのホップの診断コードまたは近隣者到達不可能性検出(NUD)状態を収集し、前記BFDメッセージを通じて前記診断コードまたは前記NUD状態をIPセッションの他のホップ内のセッションピアに送信するようにさらに構成された請求項14に記載のHGW。
【請求項17】
ホームゲートウェイ(HGW)によって送信された双方向フォワーディング検出(BFD)メッセージを受信するように構成された第2受信モジュールを備え、前記BFDメッセージに含まれる第1識別子フィールド値はユーザ装置(UE)のインターネットプロトコル(IP)アドレスプレフィックスと前記HGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、
前記BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってIPエッジノードと前記UEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するように構成された処理モジュールをさらに備えるネットワーク装置。
【請求項18】
前記処理モジュールは、前記BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従って前記第1識別子フィールド値に対応するBFDセッションがキープアライブされているかどうかを判定し、前記BFDセッションがキープアライブされているかどうかに従って前記BFDセッションに関連付けられるIPセッションがキープアライブされているかどうかを判定するようにさらに構成された請求項17に記載のネットワーク装置。
【請求項19】
双方向フォワーディング検出(BFD)メッセージをネットワーク装置に送信するように構成されたホームゲートウェイ(HGW)を備え、前記BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値はユーザ装置(UE)のIPアドレスプレフィックスと前記HGWのIPアドレスプレフィックスとの間の差であり、
前記HGWによって送信されたBFDメッセージを受信し、前記BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従ってIPエッジノードと前記UEとの間のIPセッションがキープアライブされているかどうかを監視するように構成されたネットワーク装置をさらに備えるインターネットプロトコル(IP)セッションキープアライブ監視システム。
【請求項20】
前記ネットワーク装置は、前記BFDメッセージ内の第1識別子フィールド値に従って前記第1識別子フィールド値に対応するBFDセッションがキープアライブされているかどうかを判定し、前記BFDセッションがキープアライブされているかどうかに従って前記BFDセッションに関連付けられるIPセッションがキープアライブされているかどうかを判定するようにさらに構成された請求項19に記載のIPセッションキープアライブ監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−516084(P2012−516084A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−546574(P2011−546574)
【出願日】平成22年1月13日(2010.1.13)
【国際出願番号】PCT/CN2010/070161
【国際公開番号】WO2010/083739
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】