説明

LEDユニット及びこれを用いた前照灯ユニット

【課題】 LEDの放熱性を確保しつつ、LEDと光学部との間の取付制度を向上させたLEDユニット、及びこれを用いた車両用前照灯について提供する。
【解決手段】 LED(23)を光源とするLEDユニット(1・5)で、前記LED(23)と、この周囲を取り囲み保持するホルダ(21)と、からなる光源(2)と、前記LED(23)の裏面と熱的に接続されるよう突出し、前記光源(2)が位置決めされる光源台座(41)を備える放熱部(4)と、固定部(32・62)によって前記放熱部(4)に位置決めされる光学部(3・6)と、を備え、前記光学部(3・6)は前記光源に向かって突出する凸部(31・61)を有し、前記ホルダはその外側面に該凸部(31・61)が固定される取付部(22)を有し、これらが互いに接続することで、前記光源(2)と前記光学部(3・6)とが位置決めされる構造とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源としてLEDを用いた照明装置、及びこれを用いた車両用前照灯に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、光源としてLEDを用いた車両用前照灯が提案されている。LEDを用いる場合、所定の配光形状を形成するためのリフレクタ、シェード、レンズなどの光学部に加え、LEDの放熱性を確保するための放熱部を設ける必要があり、これら部材とLEDとの位置決め精度が問題となる。
【0003】
これに関連した技術として、特許文献1には、放熱部と光学部との取付精度を高めるべく、ダイカスト成形されたユニット支持部材(放熱部に相当)における、成形精度が高い前端面に光学部を取り付ける点、が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4181979号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術によれば放熱部と光学部との間の取付精度は良好となるものの、光源であるLEDは成形精度が低い面に取り付けられることとなる。
光学部は、点光源であるLEDからの放射光を光学制御するため、その焦点をLEDに精度よく合わせる必要がある。しかし上記によればLEDの位置精度がばらついてしまうため、配光制御できる光の割合(光量)がばらつき、光学的な損失も生じてしまう。
また放熱部のLED取付面の成形精度が低いため、放熱部の取付面の表面とLEDとの間に微小な空間(隙間)が形成されやすく、LEDから放熱部への伝熱効率が低下し、灯具全体としての放熱性までもが低下してしまう。
【0006】
そこで本発明では、LEDの放熱性を確保しつつ、LEDと光学部との間の取付制度を向上させたLEDユニット、及びこれを用いた車両用の前照灯ユニットについて提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明のLEDユニットは、次の特徴を有する。
【0008】
第1の発明のLEDユニットでは、
LED(23)を光源とするLEDユニット(1・5)であって、
前記LED(23)と、この周囲を取り囲み保持するホルダ(21)と、からなる光源(2)と、
前記LED(23)の裏面と熱的に接続されるよう突出し、前記光源(2)が位置決めされる光源台座(41)を備える放熱部(4)と、
固定部(32・62)によって前記放熱部(4)に位置決めされる光学部(3・6)と、を備え、
前記光学部(3・6)は前記光源に向かって突出する凸部(31・61)を有し、前記ホルダはその外側面に該凸部(31・61)が固定される取付部(22)を有し、これらが互いに接続することで、前記光源(2)と前記光学部(3・6)とが位置決めされる、ことを特徴とする。
【0009】
第2の発明ではさらに、
前記放熱部(4)はダイカスト成形により形成され、
前記放熱部(4)における前記光源台座(41)と対向する部位に、凹部(43)が形成されている、ことを特徴とする。
【0010】
第3の発明ではさらに、
前記光源(2)と前記光学部(3・6)とをそれぞれ2つ有し、
前記放熱部(4)の両面に前記光源台座(41)が設けられ、かつ前記光学部の固定部(32・62)が、前記放熱部(4)に対し一体に取り付けられることで、互いのLEDユニット(1・5)の放熱部(4)が共通化されている、ことを特徴とする。
【0011】
第4の発明ではさらに、
前記光源台座(41)は、車両の上下方向にそれぞれ突出し、
前記光源台座(41)と対向する部位に凹部(43)が形成されている、ことを特徴とするLEDユニット(9)を、前照灯ユニット(9)に用いたことを特徴とする。
【0012】
第5の発明ではさらに、
前記光学部(3・6)の一方は、対応する光源(2a)の光軸上に設けられ、且つ該光源(2a)を覆うように配置されたリフレクタ(3)であり、
前記リフレクタ(3)は、前記光源(2a)に焦点を有する反射面と、該反射面の両側部に設けられる前記固定部(32)の間を連結し、前記反射面との間に前記光源(2)が配置されるよう設けられるブリッジ(33)と、が一体に成形されており、
前記凸部(31)は、前記ブリッジ(33)に設けられている
ことを特徴とする。
【0013】
第6の発明ではさらに、
前記光学部(3・6)の他方は、前記放熱部(4)の上面側に取り付けられた光源(2b)の放射光を、その端部にて遮光し、カットオフラインを形成するシェード(6)であり、
前記シェード(6)は、
該端部を挟んで配置される前記固定部(62)と、該端部と対向する端面に形成された前記凸部(61)とが、一体に成形されており、
前記光源(2b)と前記端部とにそれぞれ焦点を有するリフレクタ(7)と、前記端部に焦点を有するレンズ(8)と、をさらに備えることで、プロジェクタ光学系を構成する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
以上の構成によれば、放熱部から突出する光源台座によりLEDの伝熱効率・放熱性を確保することができる。また光学部と光源との間の位置決めを簡単な構成で行うこともでき、光源、光学部、放熱部の間の位置決めを精度良く行うことができる。
さらにこのような構成とすることで、放熱部の上下両面に設けられたユニットの光軸を揃える事が容易となり、前照灯として有用なLEDユニットを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施例のLEDユニットにおける分解斜視図
【図2】第2実施例の車両用前照灯における上側LEDユニットの分解斜視図
【図3】第2実施例の車両用前照灯における取付構造の模式図
【図4】第2実施例の車両用前照灯における断面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を用いて本願発明の形態について説明する。
【0017】
図1に本発明の第1実施例のLEDユニット1を示す。まず始めに本発明の各部の取付構造について説明する。
【0018】
光源2aにはLED(発光素子)23aが用いられ、LED23aの周囲を取囲むよう開口を有する額縁状に形成されたホルダ21aによって保持される。放熱部4には、ホルダ21aの開口に嵌め込まれ、LED23aの裏面に当接するよう構成された光源台座41aが設けられ、該形状により光源2と放熱部4との位置決めを行う。
【0019】
放熱部4の両端には、光学部であるリフレクタ3が取り付けられる固定部42が形成されており、リフレクタ3に設けられた固定部32がネジ止めされ、放熱部4とリフレクタ3との位置決めを行う。
【0020】
リフレクタ3の2つの固定部32を連結するよう構成されたブリッジ33には、光源2a側に向かい突出する凸部31が設けられており、ホルダ21aの側面に形成された凹状の取付部22aに挿入することで、光源2とリフレクタ3との間の位置決めを行う。
【0021】
上記構成により、光源2a、リフレクタ3、放熱部4、のそれぞれの間の位置決めを、簡易な構成で精度良く行うことができる。また放熱部4の光源台座41aがLED23aに直接面接触することで、良好な放熱性が得られる。
次に、第1実施例における各部の詳細について説明する。
(光源2)
【0022】
上述のよう、光源2aはホルダ21aとLED23aとで構成される。
ホルダ21aは、開口を有する額縁状に形成されており、その開口内部にLED23aが収容される。LED23aは、発光源となる後述のLEDランプが該開口から表出するようホルダ23aの背後から挿入され、開口内部に形成された爪部にて保持される。
【0023】
ホルダ21aの外側面には、リフレクタ3との位置決めを行う取付部22aが形成されている。また取付部22aが設けられた側面と隣接する側面には、外部電源と接続されるコネクタが形成されている。ホルダ21aの内部には、LED23aと電気接続するためのリード端子が、その一端が開口内に露出し他端がコネクタ端子となるよう、ホルダ21aにインサートされている。なお取付部22aとコネクタは、ホルダ21aと一体成形により設けられる。
ホルダ21aは、成形性や耐熱性の観点からPBTにより構成されている。
【0024】
LED23は詳細には、LEDチップを備えたLEDランプと、該LEDランプが実装された基板とからなる。なお本出願においてLEDランプとは、LEDチップそのものや、LEDチップが実装・封止された、リード型、チップ型、表面実装型などの各種形態のLEDパッケージなど、いずれの形態をも含むものと定義する。
【0025】
本実施例においては、LEDチップとして、レーザーリフトオフ(LLO)法により結晶成長基板が剥離されて、結晶成長層が支持基板に取り付けられた、LLOチップを用いている。結晶成長基板を有するLEDチップと比べて、LLOチップはその放射光の半値幅(FWHM)が狭くなる傾向があり、光学部により配光制御することが容易となるためである。このようなチップを得る方法としては、上記のレーザーにより基板を剥離するレーザーリフトオフ法の他、化学的に基板または所望の層(犠牲層)を溶解して基板を除去するケミカルリフトオフ法、物理的に基板を研磨し基板を除去する方法など、各種手法を適用することができる。また結晶成長基板が除去された結晶成長層の支持基板としては、放熱性が良好なCuやSiなどを用いることができる。支持基板を基板に共晶接合することで、LEDチップから基板まで良好に伝熱することができるからである。
【0026】
LEDランプが実装される基板は、LEDランプの放熱性を高めるためAlN(窒化アルミ)からなるセラミックスにより成形され、その表面には、ホルダ21aにインサート成形されたリード端子とLEDランプとの間を電気接続するよう回路が形成されている。他の好ましい基板としてはセラミックス、AlやCuなど放熱性に優れた金属基板があげられる。
(リフレクタ3)
【0027】
本実施例におけるリフレクタ3は、光源2aの光軸上に、光源2aを覆うよう配置される。なお光源2aの光軸は、本形態においては紙面上下方向で規定され、下方を向いている。そしてリフレクタ3は光源2aのLED23a付近に焦点を有する回転放物面状の反射面を有し、光源2aから放出された光を、光源2aの光軸と略垂直な方向に平行光として反射するよう構成されている。
なおリフレクタとしては、その成形性の観点からPCを用い、反射面表面にAlを蒸着している。この他に、PPSやBMCなどにより成形しても良く、反射面としてCrやAgなどの高反射率の金属を用いても良い。
【0028】
なお反射面の形状としては所望の配光を形成するため、LED23aに焦点を有する、回転放物面、楕円放物面、回転楕円面、三軸楕円面、またはこれらを組み合わせた形状などを採用することができる。
【0029】
反射面の両側部には、放熱部4に対する固定部32が形成されており、2つの固定部32を繋いで連結するよう、ブリッジ33が設けられている。リフレクタ3は、該ブリッジ33と反射面との間で開口を形成するよう構成され、光源2aは該開口に収容される。
【0030】
ブリッジ33の光源2と対向する部位には、光源2aに向かい突出する2つの凸部31が設けられており、光源2aのホルダ21a外周面に設けられた2つの凹状の取付部22aに挿入・嵌合されることで、光源2aとリフレクタ3とが位置決めされる。凸部31と取付部22aとが2つずつ設けられていることで、光源2aとリフレクタ3とが相対的に回転して取り付けられることを防止している。このように回転を防止するには、凸部31及び取付部22aとが2以上の複数個設けられているのが好ましく、また1つであったとしても回転を規制するような、例えば角柱状の凸部を嵌合させることで回転を規制するような取付構造とすれば良い。
(放熱部4)
【0031】
放熱部4はAlによりダイカスト成形されており、光源2aと位置決めされる光源台座41aと、リフレクタ3と位置決めされる固定部42とが一体に成形されている。また放熱部4には、図示しない放熱フィンが一体にダイカスト形成されている。
【0032】
図1において光源台座41aは、LED23aの裏面と当接するよう、放熱部4の下面から突出した形状をなし、額縁状のホルダ21aの開口に嵌め込まれる。なおホルダ21aの開口内周面には、LED23aを保持する爪部24aが設けられているため、光源台座41aには該爪部24aを収容する窪みが設けられている。光源台座41aは放熱部4と一体に設けられており、LED23と放熱部4との間を熱的に接続する。
【0033】
固定部42は放熱部4の前側端面に設けられており、リフレクタ3の固定部32がネジ止めされて位置決めされる。
【0034】
次に、前述のLEDユニット1を用いて車両用の前照灯ユニット9を構成した第2実施例について、図2〜4を用いて説明する。なお前述のものと同様の構成については、図1と同じ符号を付すことでその説明を省略する。
【0035】
前照灯ユニット9は図3・4に示されるよう、光源2と各光学部3、6とが2つずつ設けられ、これらが搭載される放熱部4が1つ、で構成される。即ち、放熱部4の上下面にLEDユニットが搭載され、上側LEDユニット5の放熱部4と、下側LEDユニット1の放熱部4とが、一体に形成され共通化されている。上側LEDユニット5はすれ違い配光のカットオフラインを形成するプロジェクタ型で、下側LEDユニット1は広範囲の領域を照明する反射型である。これらの放出光を組合わせることで、前照灯に必要となる配光パターンを形成することができる。
【0036】
上側LEDユニット5は光源2bと放熱部4に加え、シェード6、リフレクタ7、レンズ8からなる3つの光学部を有し、光源2b、放熱部4と固定される光学部がシェード6である点で、下側LEDユニット1と相違する。
【0037】
また上側LEDユニット5のリフレクタ7は、その焦点を光源2b近傍とシェード端面近傍とにそれぞれ有する回転楕円状の反射面を有する。これにより光源2bから放射された光をシェード6の該端面に集光し、その端面形状によりすれ違い配光パターンを形成し、該配光パターンをレンズ8により投影するプロジェクタ光学系が構成されている。
【0038】
シェード6は光源2bの取付部22bに挿入・嵌合される凸部61を有し、これにより光源2bとシェード6とが位置決めされる。またシェード6の両側部には固定部62が形成され、下側LEDユニット1のリフレクタ3が固定される放熱部4の固定部42に、リフレクタ3とともにネジ止めされる。
【0039】
これにより、放熱部4とシェード6との間が位置決めされ、かつリフレクタ3との間でも位置決めすることができる。上側LEDユニット5と下側LEDユニット1は照射領域が異なるため、互いの光軸を精度良く位置決めする必要がある。このため、上下のLEDユニット1・5の配光形状を決定する要部であるシェード6・リフレクタ3とを、放熱部4の固定部42に一緒に取り付けることで、互いの配光形状を精度良く重合させることが可能となる。
【0040】
リフレクタ7はシェード6に対し固定され、レンズ8をシェード6との間で挟持して保持する。前述のよう、リフレクタ7の反射面は回転楕円形状からなるが、光源2bとシェード6との前端面とに焦点をもち、プロジェクタ光学系を構成できる形状であれば特に限定されない。
【0041】
前述のよう、放熱部4の光源台座41は、LED23の裏面と当接するよう突出しており、LED23と放熱部4とが熱的に接続されるよう構成されている。
【0042】
本実施例において、放熱部4の光源台座41a、41bが形成された部位と対向する裏面には、凹部43a、43bが形成されている。放熱部4はAl合金からなるダイカスト成形品であるが、成形時に厚肉部があると、冷却時にヒケ(巣)が生じて表面が凹んでしまう。光源台座41は放熱部4から突出しており、その周囲との肉厚が異なるため、光源台座41の近傍において特にこの現象が生じやすい。この場合、LED23の裏面と当接する光源台座41の平面度が低下することとなり、その接触面に空間(隙間)が形成され、伝熱効率(放熱性)が著しく低下してしまう。
【0043】
そこで光源台座41の裏面に凹部43を形成し、光源台座41を、その周囲と比べて薄肉で形成することで、光源台座41のヒケを防止することができ、ユニット全体としての放熱性を良好とすることができる。
【0044】
なお本実施例においては、上側LEDユニット5がプロジェクタ光学系、下側LEDユニット1が反射光学系の例について示したが、両方が同じ光学系であっても良い。この場合は、部品点数や重量などの面も考慮し、反射型の光学系を採用することが好ましい。
【0045】
また前照灯ユニット9として適用する場合、所望の配光形状を形成しやすいことから、上側LEDユニット5、下側LEDユニット1はそれぞれ、鉛直方向の上下(車両の上下)に対応させ配置することが好ましい。しかし、本発明では各LEDユニットを放熱部4の両面に設けることが重要であり、一般住宅用などの民生照明用途など、配光形状(円形)が対称的で単純な場合においては、各LEDユニットが左右に配置されるようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、LEDを光源とする照明装置や、高い放熱性が要求される前照灯などの車両用照明装置に用いることができる。
【符号の説明】
【0047】
1 LEDユニット
2 光源
21 ホルダ
22 取付部
23 LED
24 爪部
3 リフレクタ
31 凸部
32 固定部
33 ブリッジ
4 放熱部
41 光源台座
42 固定部
43 凹部
5 上側LEDユニット
6 シェード
61 凸部
62 固定部
7 リフレクタ
8 レンズ
9 前照灯ユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LED(23)を光源とするLEDユニット(1・5)であって、
前記LED(23)と、この周囲を取り囲み保持するホルダ(21)と、からなる光源(2)と、
前記LED(23)の裏面と熱的に接続されるよう突出し、前記光源(2)が位置決めされる光源台座(41)を備える放熱部(4)と、
固定部(32・62)によって前記放熱部(4)に位置決めされる光学部(3・6)と、を備え、
前記光学部(3・6)は前記光源に向かって突出する凸部(31・61)を有し、前記ホルダはその外側面に該凸部(31・61)が固定される取付部(22)を有し、これらが互いに接続することで、前記光源(2)と前記光学部(3・6)とが位置決めされる
ことを特徴とするLEDユニット(1・5)。
【請求項2】
前記放熱部(4)はダイカスト成形により形成され、
前記放熱部(4)における前記光源台座(41)と対向する部位に、凹部(43)が形成されている、
ことを特徴とする請求項1に記載のLEDユニット(9)
【請求項3】
前記光源(2)と前記光学部(3・6)とをそれぞれ2つ有し、
前記放熱部(4)の両面に前記光源台座(41)が設けられ、かつ前記光学部の固定部(32・62)が、前記放熱部(4)に対し一体に取り付けられることで、互いの放熱部(4)が共通化されている
ことを特徴とする請求項2に記載のLEDユニット(9)。
【請求項4】
前記光源台座(41)は、車両の上下方向にそれぞれ突出し、
下側に配される光学部が、反射光学系を構成する、
ことを特徴とする請求項3に記載のLEDユニットを用いた前照灯ユニット(9)。
【請求項5】
前記光学部(3・6)の一方は、対応する光源(2a)の光軸上に設けられ、且つ該光源(2a)を覆うように配置されたリフレクタ(3)であり、
前記リフレクタ(3)は、前記光源(2a)に焦点を有する反射面と、該反射面の両側部に設けられる前記固定部(32)の間を連結し、前記反射面との間に前記光源(2)が配置されるよう設けられるブリッジ(33)と、が一体に成形されており、
前記凸部(31)は、前記ブリッジ(33)に設けられている
ことを特徴とする請求項4に記載の前照灯ユニット(9)。
【請求項6】
前記光学部(3・6)の他方は、前記放熱部(4)の上面側に取り付けられた光源(2b)の放射光を、その端部にて遮光し、カットオフラインを形成するシェード(6)であり、
前記シェード(6)は、
該端部を挟んで配置される前記固定部(62)と、該端部と対向する端面に形成された前記凸部(61)とが、一体に成形されており、
前記光源(2b)と前記端部とにそれぞれ焦点を有するリフレクタ(7)と、前記端部に焦点を有するレンズ(8)と、をさらに備えることで、プロジェクタ光学系を構成する
ことを特徴とする請求項5に記載の前照灯ユニット(9)。
【請求項7】
前記光学部(3・6)は、前記光源(2)の光軸上に設けられ、且つ前記光源(2)を覆うように配置されたリフレクタ(3)であり、
前記リフレクタは、
反射面と、該反射面の両側部に設けられる前記固定部(32)の間を連結し、前記反射面との間に前記光源(2)が配置されるよう設けられるブリッジ(33)と、が一体に成形されており、
前記凸部(31)は、前記ブリッジ(33)に設けられている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のLEDユニット(1)。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−198498(P2011−198498A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−60969(P2010−60969)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000241463)豊田合成株式会社 (3,467)
【Fターム(参考)】