説明

MRSA感染軽減補助食品

【課題】経腸栄養補助食品を含む補助食品によるMRSA感染軽減ならびに感染からの離脱法、ならびにMRSA感染軽減ならびに感染からの離脱を目的とする補助食品ならびに経腸栄養補助食品を提供する。
【解決手段】 エゾウコギエキスがMRSA感染者の感染の軽減あるいは感染からの離脱に寄与することを示すことによって、滋養強壮食品素材によるMRSA感染軽減ならびに感染からの離脱法を提供した。さらにエゾウコギエキスを含むことを特徴とするMRSA感染軽減ならびに感染からの離脱を目的とする補助食品ならびに経腸栄養補助食品を提供した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メチシリン耐性黄色葡萄状球菌(MRSA)感染者の体質を改善し、もってMRSA感染を軽減する補助食品に関する
【背景技術】
【0002】
1.MRSA感染の軽減法、あるいは感染からの離脱法
MRSA感染を軽減する、あるいは感染から離脱するするために、すでにさまざまな工夫、発明が提供されている。最も直接的なものは、抗生物質であって、なかんずく特効薬としてバンコマイシンが知られている。MRSAに効果のない抗生物質が多数ある中でのバンコマイシン及びテイコプラニンなどの存在は力強いものがあるが、しかしこれらにおいても充分な抗菌力を示さないことも多く、一般的に二種類以上の薬剤の併用による治療が行われているのが現状である。
【0003】
MRSAは常在菌であり、その感染があるからといって、保菌者が感染症を発症しているとは限らない。見かけ上健常な者が保菌者であることが多く、従ってこれら健常者に対する対策を医薬品に求めることには限界があるのが現状である。
【0004】
医薬品以外にもMRSAに対し殺菌効果のある素材は多数知られている。たとえば食品素材についても、茶エキスまたはその活性フラクション(βラクタム抗生物質との併用時)(例えば、特許文献1参照)、甘草中のイソリクイリチゲニンまたはリコカルコンA(例えば、特許文献2参照)、完熟マンネンタケ(例えば、特許文献3参照)、茶葉、ミント葉、ドクダミ葉の茶葉(例えば、特許文献4参照)、緑茶から抽出したEGCg、紅茶から抽出したTF3(例えば、非特許文献1参照)、カテキン(例えば、非特許文献2参照)、など枚挙のいとまもないほどの素材の存在が報告されており、これらをもってMRSAを殺菌する手段、あるいは方法が発明されている。 しかしながら、これらの発明は、MRSAに対する直接の抗菌作用についてであり、感染した患部に塗布するとか、あるいは洗浄するといった目的での効果は期待できるとしても、体内の粘膜部位など、直接に洗浄したり、あるいは塗布することの困難な感染部位に対して効果を求めることはできない。
【0005】
2.滋養強壮補助食品
アミノ酸、ビタミンといった栄養素が滋養強壮効果を持つものであることはいうまでもないが、これら直接の栄養素でなく、身体機能を調節することを通じて滋養強壮作用を示す食品素材が存在し、すでに長年にわたって食生活においても、また一部は医療においても使用されていることは、チョウセンニンジンの例を持ち出すまでもなく周知のことである。
【0006】
滋養強壮効果を持つことについてよく知られている今ひとつの食品素材であるエゾウコギについていえば、エゾウコギ(Acanthopanax senticosus Harm)は、ソ連、中国、わが国においては北海道において抗疲労作用、免疫腑活化作用などの滋養強壮効果や、関節リウマチ等の炎症性疾患に対する民間薬として使用されてきた。エゾウコギエキスには、有効成分として、エレウテロサイドE,エレウテロサイドBの他、クロロゲン酸、イソフラキシジンが挙げられる。(例えば、非特許文献3参照)。
【0007】
滋養強壮効果としては、エゾウコギ水抽出エキスによる抗疲労作用について、ラットによる遊泳試験により確認がなされている。主な作用物質はエレウテロサイドEによるものであり、またストレス減少作用についてもラットの抗潰瘍作用により示されている。(例えば、非特許文献3、4参照)。
【0008】
その他の効果として、イソフラキシジンについていえば、関節リュウマチにおける炎症性サイトカインを放出する細胞株、ヒト滑膜肉腫細胞SW982細胞において、炎症性サイトカイン遺伝子ならびに炎症性蛋白質遺伝子の転写の抑制を来すこと、ならびにこれら遺伝子の産物である蛋白質の産生の抑制を来すことが示されている(例えば、特許文献5、非特許文献5参照)
【0009】
3.経管栄養食品
本発明は、MRSA感染の軽減あるいは感染からの離脱のために必ずしも経管栄養を必要とするものではない。しかしながら経管栄養は、その適用状況からいってMRSA感染状況と重複する局面が少なくない。即ち、経管栄養においては、体内に人工的に管を挿入することによる栄養摂取法であり、このような外科的な処置は一般に感染を引き起こしやすい処置に含まれる。さらに経管栄養摂取者は多く体力の減衰した高齢者あるいは長期療養者であり、感染に対する抵抗力の劣った者であることが少なくない。さらにこれにともない経管栄養摂取者の多くはいわゆる寝たきり状態にあるため、褥瘡に懸かりやすく、また導尿といった感染を引き起こしやすい付随的な処置を必要とする場合が多い。
【0010】
MRSA感染の起きやすい状況が、経管栄養摂取の状況と少なからず重複することから、経管栄養状況を念頭においたMRSA感染の軽減あるいは感染からの離脱の方法あるいは資材を提供することに大きな意味がある。
【0011】
経管栄養には、▲1▼その経路による分類、▲2▼投与対象者による分類、▲3▼原料成分による分類、▲4▼医薬品か食品かによる分類、▲5▼供与する製品形態による分類等、さまざまに分類され、それぞれの目的に適した製品が提供されてきている。詳細については例えば非特許文献6,7,8などに総説されているが、要約すれば、▲1▼投与経路として経鼻法と経瘻孔法とがり、経瘻孔法のためには、外科的に瘻孔を設けることから、感染防止について十分な注意が必要である。▲2▼投与者は炎症性疾患、吸収不良性症候群、代謝亢進性疾患、経口摂取不可能時、消化管安静必要時、慢性肝炎、腎障害、術前、検査前の管理、等々広範に渡る。▲3▼原料成分によって、成分栄養剤、消化態栄養剤、半消化態栄養剤、天然濃厚流動食などがあり、さらに投与対象者の必要に応じたさまざまな処方のものが提供されている。▲4▼医薬品として分類されるものには、成分栄養剤、消化態栄養剤、半消化態栄養剤があり、食品として分類されるものには、半消化態栄養剤と天然濃厚流動食がある。さらに、▲5▼製品形態としては、液状のものであって、缶、紙パック、レトルトのもの、また紛状あるいは粒状であって、これを溶解して投与する形のものがある。
【0012】
さらに経腸栄養状態の改善を図る目的で、ビタミン、電解質、微量金属元素等を補う目的での補助栄養剤も提供されている。しかしながら、MRSA感染の軽減あるいは除去といった目的での補助栄養剤は発明者らの知る限り、いままでに提供されたことはない。
【特許文献1】特表平9−509677
【特許文献2】特開平7−2656
【特許文献3】特許第2711202号
【特許文献4】特開2000−152771
【特許文献5】特願2003−374954
【非特許文献1】戸田真佐子他、日本細菌学雑誌46(5):839−844(1991)
【非特許文献2】高橋雄彦他、感染症学雑誌 69(10):1126−1133(1995)
【非特許文献3】Nishibe,Sら(1990)Chem Pharm Bull,38,6,1763−1765.
【非特許文献4】武田秀勝,(1990)東邦医会誌,37,3,334−343
【非特許文献5】山崎泰助ら,(2004),J.Electrophoresis,48,55.
【非特許文献6】半田智子、藤田健二.経腸栄養剤の種類と特長.medicina35(2)339−341(1998)
【非特許文献7】碓井貞仁.経腸栄養最近の進歩.日本外科学会雑誌99(3):154−158(1998)
【非特許文献8】碓井貞仁.経腸栄養法の進歩.臨床と研究76(5):972−976)、(1999)
【発明の開示】
【0013】
本発明は、患者の体質を改善し、もってメチシリン耐性黄色葡萄状球菌(MRSA)感染を軽減するための方法、ならびにその目的に適した補助食品を提供することにある。とくに本発明においては、MRSAに感染しやすい経管栄養摂取者に対して、この目的に対応する経管栄養補助食品を提供すること、またさらにそのような補助食品として、その有効成分の含量を保証したエゾウコギエキスを提供しているが、本発明は、必ずしも経管栄養補助食品に限定されるものではなく、また補助食品としてエゾウコギに限定されるものでなく、当該業者であれば、容易に知りうる滋養強壮作用の知られた補助食品をこの目的に使用することは、本発明に含まれる。
【発明が解決しようとする問題】
【0014】
薬剤耐性菌、とくにMRSAは、大多数の抗生物質に耐性であって、その蔓延は医療現場における大きな脅威となっている。とくに入院中の患者あるいは療養者であって、体力・免疫力の減衰した高齢者が、呼吸器感染、褥瘡、あるいは経管栄養摂取時等、細菌感染しやすい状況に置かれた場合、MRSAに感染する機会は高く、その除去は容易でない。またこのようなMRSA感染者を抱えることは病院におおきな経済的負担を与え、ひいては我が国医療経済にも少なからぬ負担となっている。
【0015】
従来、MRSA感染を軽減あるいは除去する目的では、次項に概要するように抗生物質ならびに抗菌物質が使用されてきた。しかし本発明においては、この発想を転換し、患者あるいは療養者本人の体力・免疫力を増強することが知られている補助食品を与えることによって、間接的にMRSA感染を軽減する方法を発明するにいたった。 すなわち、本発明が解決しようとする問題は、抗生物質あるいは抗菌剤を与えることなく、MRSA感染を軽減する新規な方法ならびにその方法に適した補助食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記のように、MRSA感染は、医療ならびに介護の現場において大きな脅威となっている。しかしながら、その感染の状況を見てみると、必ずしも感染者がいつまでも感染しているというものではなく、感染から離脱することもしばしば見られる。とくに高齢者がさまざまな病気に対する治療期間中MRSA感染が認められた場合、とくに抗生物質等を使用せずとも、その回復期、あるいはリハビリの期間中にMRSA感染からも離脱することは、しばしば認められる。発明者らは、この事実に着目し、鋭意研究を重ねた結果、一般に滋養強壮、あるいは免疫賦活作用があるとして知られる補助食品のなかに、MRSA感染の軽減あるいは感染からの離脱を助けるものがあることを見いだし、本発明に至った。
【発明の効果】
【0017】
1.滋養強壮・免疫賦活能のある補助食品を投与することにより、MRSA感染の軽減あるいは感染からの離脱することを示すことによって、従来知られている抗生物質や抗菌物質と適用に加え、あたらなMRSA感染の軽減あるいは感染からの離脱を図る方法を提供した。
【0018】
2.MRSA感染を軽減し、あるいは感染からの離脱を図る目的で、経管栄養剤に対する滋養強壮・免疫賦活能のある補助食品を提供した。
【0019】
3.MRSA感染を軽減し、あるいは感染からの離脱を図る目的で、エゾウコギエキスを含有する補助食品を提供した。
【0020】
4.MRSA感染を軽減し、あるいは感染からの離脱を図る目的で、エゾウコギエキスを含有するMRSA感染軽減経管栄養補助食品を提供した。
【0021】
5.MRSA感染を軽減し、あるいは感染からの離脱を図る目的で、一日投与量がイソフラキシジンについて100μg以上、エレウテロサイドEについて2.4mg以上となるようなエゾウコギエキスを含有するMRSA感染軽減補助食品を提供した。
【0022】
6.MRSA感染を軽減し、あるいは感染からの離脱を図る目的で、一日投与量がイソフラキシジンについて100μg以上、エレウテロサイドEについて2.4mg以上となるようなエゾウコギエキスを含有するMRSA感染軽減経管栄養補助食品を提供した。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下実施例においては、滋養強壮補助食品として国産エゾウコギの茎チップからのエキスを使用し、これをMRSA感染者に経口的に、あるいは経管栄養時における補助食品として使用しているが、エゾウコギは国産でなくともよく、また茎でなくともよく、さらに当該業者であれば容易に想起できるような滋養強壮補助食品素材のエキスの本発明の目的に対する使用であれば、エゾウコギでなくとも本発明に含まれる。
【実施例】
【0024】
実験例1 エゾウコギエキスの調製
本発明の効果を実証するために以下の方法によりエゾウコギエキスを調製した。すなわちエゾウコギ茎(国産)6kgを沸騰水100Lにて加熱抽出した。ろ液について連続型減圧濃縮機を使用し濃縮を行い、5L前後まで濃縮した。濃縮液は、遠心分離、フィルターろ過により残渣を除去した後、オートクレーブ(121℃、20分)により滅菌を行った。
【0025】
エゾウコギ成分の定量は下記の試験方法に準じて行った。
イソフラキシジン(IF):健康補助食品 規格基準集 日本健康栄養食品協会編
クロロゲン酸(CA):青柳光敏,エゾウコギ成分の定量(第4報),動衛研所報,第49集,137(1990)
エレウテロサイドB(EB)ならびにエレウテロサイドE(EE):USP/NF21,2743
砒素:日本薬局方B一般試験法第30項砒素試験法(1)
重金属:食品添加物公定書一般試験法重金属試験法
一般細菌数:食品衛生検査指針微生物編(1990)
大腸菌群:食品衛生検査指針微生物編(1990)
なお、標品はイソフラキシジン標準品(和光純薬製)、クロロゲン酸0.5水和物(和光純薬製)、エレウテロサイドBならびにエレウテロサイドE(ともにPhytochem referrenzsubstanzen GbRmbH)を使用した。
【0026】

【0027】
実験例2 投与試験
河野臨床医学研究所付属北品川病院において療養中の療養者を対象として、エゾウコギエキス投与試験を実施した。対象者は当病院において回復期リハビリ中の療養者であって、平均年齢77歳、60歳以上の高齢者が90%以上を占める。
【0028】
エゾウコギエキス投与者はのべ37名。投与期間は平成16年4月26日から10月31日まで。投与物は、実験例1にあるようにして調製されたエゾウコギエキスであって、投与量は日量エゾウコギ原末9gの熱水エキスに相当する分量である。投与の方法は番茶に混入、あるいは経管栄養剤(CZ−Hi)に混入して投与した。
【0029】
なお、投与者37名中投与前にMRSA陽性であった者8名をMRSA陽性投与群とした。投与者と非投与者の選択はランダムに実施された。非投与者のなかでMRSA陽性であった者17名、さらに本試験がまだ企画されていなかった平成15年の療養者のうち、MRSA陽性であった者28人を加えた45名を、MRSA陽性非投与群とした。期間の分散によって統計的な計算に混乱が生ずることを避けるために、これら2つの母集団より、投与者、非投与者とも観察期間が8週間を超え、さらに投与者については非投与期間が4週間以上、投与期間が4週間以上、それぞれある者のみを対象とした。この選択の結果、最終的に対象となった投与者は6名、非投与者は30名であった。
【0030】
なお投与試験に先立ち、試験計画は倫理審査委員会での審査を得、また試験に先立って投与者本人、あるいは本人の同意を得ることが不可能な場合には代諾者、の同意を得て試験に参加を得ている。
【0031】
MRSA陽性者については、毎週サンプルを採取し、MRSA検査に供した。MRSA検査はオキザシリンに対するディスク法による抵抗性試験((株)保健科学研究所による)により、陰性、少し、1+、2+、3+の5段階の判定を行った。ただし、本実験においては、陰性以外の判定はすべて+として数値1とし、陰性は0として、1と0の2段階のみによる評価とした。サンプルは主に咽頭スメアであるが、鼻腔、気管、褥瘡からの分泌物ならびに尿も対象としている。なお、3週間連続して陰性である場合には検査を終了している。
【0032】
投与者における投与前4週間ならびに投与後4週間のMRSAの消長を表2に示した。
【0033】

【0034】
表2においては、投与後においてMRSA感染軽減傾向が見られた。ただし、対象者はリハビリ療養中の療養者であり、投与しなくとも軽減傾向がみられる可能性は否定できない。また、対象者がMRSA検査を受けた期間は4週間から30週間を超えるものまで廣い期間に分散しているので、投与期間あるいは観察期間によっても軽減傾向に差違が生ずる可能性は否定できない。
【0035】
そこで非投与者との比較を行った。非投与者に対しては、観察期間の全期間をn週間とし、nが偶数であるときにはn/2週間目をもって観察期間を2分して、前半と後半に分けた。nが奇数であるときには、n−1/2週間を前半、n+1/2週間を後半とした。このように観察期間を2分割した分割時点(中間点)を中心として、その直前4週間と直後4週間のMRSA陽性値をそれぞれ投与者における非投与期間におけるMRSA陽性値ならびに投与期間の陽性値の対照値とした。
【0036】
また投与群に対しては、投与前における平均MRSA陽性値に対して、投与後のそれが20%以上低減しているとき、改善ありとし、非投与群に対しては、観察期間の中間点の直前4週間における平均MRSA陽性値に対して、直後4週間のそれが20%以上低減しているき、改善ありとして、対象者中の改善者の数ならびに改善率を表記したのが、表3である。
【0037】

【0038】
この数値に基づき、非投与者を対照群とした臨床比較試験並行法(古川俊之、丹後俊郎:医学への統計学. 朝倉書店 1983)による統計計算を行った。臨床比較試験並行法による計算で算出したZ値が1.96以上であれば有意水準5%と判定される。本データではZ値は0.3236であり、有意水準には至らなかったが、非投与群との比較においても高い改善の傾向がみられた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
MRSA感染を軽減する補助食品の投与法
【請求項2】
MRSA感染を軽減する経管栄養補助食品
【請求項3】
エゾウコギエキスを含有するMRSA感染軽減補助食品
【請求項4】
エゾウコギエキスを含有するMRSA感染軽減経管栄養補助食品
【請求項5】
エゾウコギエキスを含有する補助食品であって、一日の投与量がその含有成分であるイソフラキシジンについて100μg以上、エレウテロサイドEについて2.4mg以上であることを特徴とするMRSA感染軽減補助食品
【請求項6】
エゾウコギエキスを含有する補助食品であって、一日の投与量がその含有成分であるイソフラキシジンについて100μg以上、エレウテロサイドEについて2.4mg以上であることを特徴とするMRSA感染軽減経管栄養補助食品

【公開番号】特開2006−169224(P2006−169224A)
【公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−382522(P2004−382522)
【出願日】平成16年12月15日(2004.12.15)
【出願人】(000139241)株式会社ローマン工業 (2)
【出願人】(501333397)財団法人河野臨床医学研究所 (3)
【Fターム(参考)】