説明

POSシステムにおける領収書用プリンタ

【課題】 領収書のような長さの異なる印刷用紙にファイル用に穴あけする手段を明確にする。
【解決手段】 ロール紙11を領収書に用い、ロール紙11から出口方向に向かって直列に穴あけ部14および切裂部15を備え、その前後いずれかに印刷部13を備える。この構成により、ロール紙11の先頭端辺近辺で、印刷部13による印刷前に穴あけ部14によりファイル用穴をあけて領収書データの入力を待つことができる。この結果、長さの異なる定幅の領収書にファイル用穴をあけて印刷終了後に速やかに切裂部15により領収書をロール紙11の先端部分から切離して顧客に渡すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POS(Point Of Sales)システムで出力される領収書に、整理保存用の穴あけを実行する領収書用プリンタに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のPOSシステムにおける領収書用プリンタでは、出力する領収書に、少なくとも二つの並行直立するチューブまたはパイプに差し込んでファイルとして整理保存するための穴をあける機能を有するものは無かった。したがって、顧客は、受け取った領収書に穴あけ具により穴を開けてファイルしていた。
【0003】
例えば、図9に示されるようなスポットファイル(登録商標)が市販されている。スポットファイルはプラスチック製の台紙101の一端辺付近に間隔Pで平行直立する二本の円筒形のパイプ102を設け、その先端部を上記底辺から伸びる留め具103で閉じる簡易型のファイルである。領収書をこのようなファイルに閉じて整理する場合、領収書の先頭端辺近くに、ファイルのパイプ位置に合致した間隔Pを有する二つの円形の穴が必要である。
【0004】
一方、汎用プリンタでは、特開2001−213010号公報(特許文献1)に開示されたパンチング機能付きプリンタがある。
【0005】
このパンチング機能付きのプリンタ110は、例えば、図10に示されるような構成を有する。用紙案内111に重ねられた印刷用紙111aはA4版用紙のように大きさが限定されている。印刷用紙111aは、紙送り用モータ114が駆動する搬送ローラ114a,114bにより、印刷部112および穴あけ部113を通過させられて、トレイ115に搬出される。印刷部112には印刷用紙111aに印刷される画像が予め保持されている。穴あけ部113には印刷用紙111aのどの位置に穴を開けるかが予め設定されている。したがって、搬出された印刷用紙111aには予め保持された画像が印刷されると共に、予め設定した位置に穴あけがなされる。
【0006】
しかし、POSシステムによりプリンタから出力される領収書には、購入品目ごとの名称、単価、数量、および合価、並びに購入総額、預かり金額、およびつり銭金額などが印字される。したがって、領収書は購入品目数に応じてその長さが相違する。このため、例えば日用品の買い物に対応する量販店では、通常、顧客ごとに大幅に長さを異にする領収書が出力される。
【0007】
すなわち、特許文献1で開示されたプリンタでは、領収書のように、長さの異なる出力に対応した穴あけ手段の開示が無いという問題がある。
【0008】
【特許文献1】特開2001−213010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
解決しようとする課題は、領収書のような長さの異なる印刷用紙を印字・印画して出力する領収書用プリンタにあって、出力する領収書にファイル用の穴あけを実施する手段を明確にできていないことである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、POS(Point Of Sales)システムで出力する領収書のような長さの異なる印刷用紙に整理保存用の穴あけをして出力するのに適した領収書用プリンタを提供するものである。
【0011】
本発明による領収書用プリンタは、印字・印画のための印刷用紙(以後、用紙と呼称する)に等幅でロール状に形成される用紙(以後、ロール紙と呼称する)を用い、紙送り用モータおよび搬送ローラと、穴あけ部と、印刷部と、切裂部と、制御部とを主要構成として備えている。また、制御部が他の構成要素をプログラム制御して所定の機能を実行する。
【0012】
紙送り用モータは、搬送ローラを駆動して前記用紙を出口まで搬送し、印刷のため前記用紙を所定の位置に停止させると共に、必要な用紙送りを実行する。穴あけ部は、紙送り用モータにより用紙が所定位置まで送られ停止した際に、用紙の先頭端辺近辺でユーザにより予め指定された位置に領収書ファイル用の穴あけを実行する。印刷部は、領収書データの入力があった際に、ユーザにより用紙内に予め指定された印刷領域に、紙送り用モータによる用紙送りと協同して、入力した領収書データを印刷する。切裂部は、印刷の終了で印刷完了した領収書を用紙から切り離して用紙の切裂先端を次の領収書の先頭端辺に形成する。
【0013】
上述した穴あけの位置は穴あけ部、印刷領域は印刷部、それぞれに、ユーザにより入力手段から予め指定入力保持され、制御部が位置データを検出して紙送り用モータの駆動と停止とを制御する。上述した先頭端辺に平行なファイル用穴の予め指定される位置は、先頭端辺と用紙の送り方向の中心線とを基準として設定することができる。
【0014】
領収書が、例えばガソリンスタンドの領収書のように、購買項目数が限定されており、用紙の送り方向の長さが一定、すなわち領収書の大きさが一定の場合、指定された穴あけ位置は、先頭端辺および後尾端辺の一方または両方と用紙の送り方向に平行な一方または両方の側辺とを基準として設定され前記用紙の送り方向に対して印刷領域の幅方向に設定できる。この場合、指定された穴あけ位置は用紙の送り方向に対して印刷領域の幅方向側に設定され、制御部が穴あけ位置を検出した際に用紙送りおよび印刷を一時停止して穴あけ処理を実行したのち、用紙送りおよび印刷を再開し続行している。
【0015】
また、ロール紙側から用紙の出口に向かって印刷部、穴あけ部、および切裂部の順に配備することにより、印刷開始で用紙送りを開始し、印刷終了で所定位置まで用紙送りして領収書を搬出することになる。この配列では、毎回、印刷終了後、領収書搬出までに用紙送りの時間を必要とする。
【0016】
他方、ロール紙側から用紙の出口に向かって穴あけ部、切裂部、および印刷部の順に配備する場合、穴あけの実行に次いで所定位置まで用紙送りして領収書データ入力待ちとなり、領収書データ入力により印刷終了した際に直ちに領収書を搬出することができる。したがって、この配列では、搬出された領収書を顧客に渡している間に穴あけと用紙送りとが完了するので、最短の所要時間で、すなわち最高効率を発揮して領収書を搬出できる。
【0017】
また、上述する領収書用プリンタにおいて、更に、領収書データを含む入力を受付けする入力部と、文字・画像の画面表示部とを備えることができる。この構成で制御部は、ユーザによる入力部からの指定を画面表示部に画面表示して穴あけ位置を設定保持し、かつ、入力部からの領収書データを領収書として用紙に印刷することができる。すなわち、この領収書用プリンタは小売店での単独使用が可能である。
【0018】
更に、この領収書用プリンタは、制御部から印刷データを外部の情報処理端末であるPOS用端末に送出することにより管理センターに送付する領収書データの整理が可能であり、またはパーソナルコンピュータに印刷データを送出することにより小売店での販売管理が可能である。
【発明の効果】
【0019】
本発明のPOSシステムにおける領収書用プリンタは、用紙に等幅のロール紙を用い、紙送り用モータおよび搬送ローラと印刷部と穴あけ部と切裂部と制御部とを主要構成として備え、制御部が各構成要素を制御して、紙送り用モータが穴あけのため用紙を所定位置に停止させた際に穴あけ部が穴あけを実行し、領収書データの入力で印刷部が領収書データを印刷し、印刷終了で切裂部が用紙を切裂いて領収書を切り離したのち、紙送り用モータが印刷のため用紙を所定位置に停止させている。このように用紙を所定の位置に移動しまたは停止する処理を実行するため、紙送り用モータは搬送ローラを駆動している。したがって、連続する用紙は領収書として適切な長さで切り裂き切り離されている。
【0020】
また、印刷中に制御部が穴あけ位置を検出した際には、用紙送りおよび印刷を一時停止して穴あけ処理を実行したのち、用紙送りおよび印刷を再開し続行することができる。その結果、指定された穴あけ位置は、前記用紙の送り方向に対して印刷領域の幅方向に設定できる。すなわち、領収書の大きさが一定の場合の穴あけは、領収書の先頭端辺近辺に加えて用紙の送り方向に平行な両方の側辺近辺のうち、少なくとも一方の位置に設定してよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
量販店における領収書のような長さの異なる印刷用紙に整理保存用の穴あけをして出力するのに適した領収書用プリンタを提供するという目的を、印字・印画のための印刷用紙(以後、用紙と呼称する)に等幅でロール状に形成の用紙(以後、ロール紙と呼称する)を用い、紙送り用モータおよび搬送ローラと、穴あけ部と、印刷部と、切裂部と、制御部とを主要構成として備え、制御部が他の構成要素をプログラム制御して所定の機能を実行することにより実現した。
【0022】
紙送り用モータは、制御部の制御を受け、搬送ローラを駆動して用紙を出口まで送り、印刷および穴あけのため用紙を所定の位置に停止させると共に、必要な用紙送りを実行する。穴あけ部は、制御部の制御を受け、紙送り用モータにより用紙が所定位置まで送られ停止した際に、用紙の先頭端辺近辺でユーザにより予め指定された位置に領収書ファイル用の穴あけを実行する。印刷部は、制御部の制御を受け、制御部に領収書データの入力があった際に、ユーザにより用紙内で予め指定された印刷領域に、紙送り用モータによる用紙送りと共同して、入力した領収書データを印刷する。切裂部は、制御部の制御を受け、印刷の終了で印刷完了した領収書を用紙から切り離して用紙の切裂先端を次の領収書の先頭端辺に形成する。
【0023】
次に、図面を参照していくつかの代表的な実施例について説明する。図面は本発明に関する部分を示し、システムおよび装置として必要な構成要素でも、例えば保守運用におけるような構成については図示とその説明とが省略される。
【実施例1】
【0024】
本発明の実施例1について図1から図3までを参照して説明する。
【0025】
図1は、本発明による領収書用プリンタ10における機能ブロックの実施の一形態を示す説明図である。
【0026】
図2は領収書用プリンタ10から搬出される領収書30の表面の一形態を示す説明図である。
【0027】
図3は領収書用プリンタ10の主要動作手順の一形態を示すフローチャートである。
【0028】
ここで、販売店が、ファイルを所望する顧客に領収書と共に上記図9で図示され説明されたスポットファイルを無料提供するものとする。したがって、あけられるファイル用穴は間隔Pを有するものである。
【0029】
まず、図1および図2を併せ参照して説明する。
【0030】
領収書用プリンタ10は、ロール紙11、紙送り用モータ12、印刷部13、穴あけ部14、切裂部15、制御部16、および記憶部17を備え、POS用端末20と接続している。POS用端末20は領収書データ受付処理部21を含むものである。
【0031】
搬出される領収書30は、最初に送り出される先頭端辺31、先頭端辺31に続いてその近辺に位置する穴あけ領域32、領収書の印刷領域33、および後尾端辺34を順に有する。穴あけ領域32には、二つのファイル用穴35があけられる。
【0032】
ロール紙11は、一定の幅を有する領収書用紙(以後、用紙と略称する)11aをロール状に形成したものであり、搬送ローラ12a、印刷部13、穴あけ部14、搬送ローラ12b、および切裂部15の順序で、紙送り用モータ12が駆動する搬送ローラ12a,12bにより搬送通過して出口から送出される。
【0033】
プリンタの形状または構造によっては、搬送ローラ12a,12b以外に搬送ローラが配備されることがある。また、印刷部13、穴あけ部14、および切裂部15といった構成要素は、無駄となる領収書30の無印刷部分を少なくするため、更に用紙11aの逆送を避け、近接して配備される。
【0034】
紙送り用モータ12は、制御部16の制御を受け、搬送ローラ12a,12bを駆動して用紙11aを出口まで送るものであり、印刷部13での印刷時に印刷に応じて用紙11aを送り出す以外に、用紙11aにファイル用穴34をあける穴あけ部14と領収書30を切り離すために用紙11aを切り裂く切裂部15とのそれぞれの位置に用紙11aを搬送し停止させる。
【0035】
印刷部13は、制御部16の制御を受け、POS用端末20から受ける用紙11a上の印刷領域33の両端位置を予め記録保持し、POS用端末20から受けた印刷データを用紙11a上に印刷する。印刷の際には印刷データの量にしたがって紙送り用モータ12が搬送ローラ12a,12bを駆動して用紙11aを連続搬送する。ここでは、インクジェットの走査線により「行」印刷を行うものとする。
【0036】
穴あけ部14は、制御部16の制御を受け、POS用端末20から受ける用紙11a上の穴あけ位置を予め記録保持し、穴あけ手順の際にその位置に搬送ローラ12a,12bにより搬送された用紙11aに穴あけする。予め保持されるファイル用穴34の位置は、ユーザにより指定された用紙11aの切裂先端である先頭端辺31の近辺である。
【0037】
これらの位置は、用紙11aの先頭端辺と用紙11aの送り方向に平行な一方の側辺とを基準として、ユーザの入力により設定され、紙送り用モータ12と切裂部15とにより検出される。
【0038】
切裂部15は、制御部16の制御を受け、印刷部13により用紙11aに印刷を終了した際に、紙送り用モータ12により搬送され停止した用紙11aを、印刷領域33から所定余白を有する領収書30の後尾端辺34の位置で切り裂いて、用紙11a先端部分を領収書30として用紙11aから切り離し用紙11aの切裂先端を次の領収書の先頭端辺31に形成する。
【0039】
制御部16は、図3を参照して後に詳細を説明する。
【0040】
記憶部17は、制御部16の動作機能を発揮するためのプログラム記憶領域、動作に必要な一時記憶領域などを有していると共に、穴あけ位置の設定プログラムを穴あけ制御ソフトウェアとして保持している。
【0041】
具体的には、POS用端末20が領収書用プリンタ10を駆動し穴位置設定を要求した際には、穴あけ制御ソフトウェアが起動されて穴位置設定の画面がPOS用端末20に表示され、用紙11aの切裂先端と領収書30の送り方向での中心線とを基準として穴位置が設定される。この際、先頭端辺31からの距離は、構造上最短距離、すなわち、穴あけ部14と切裂部15との間隔に設定される。二つの穴の間隔は顧客が所持するファイルの構造に一致する大きさ、すなわち、本実施例では、上述したように、図9におけるファイル用パイプの間隔Pに一致した位置、すなわち中心線から左右「P/2」の位置に設定される。
【0042】
POS用端末20は、販売管理のため、この端末を備える販売店を管理センターに結び、領収書データなどを含む販売データ等を管理センターに通知するものである。また、領収書データ受付処理部21は、店員により入力される販売商品データ、集計データ、入金データなどを受付し、必要な集計などの演算結果、更に販売店名、販売処理店員名などの所定データを含む所定の領収書データにまとめて領収書用プリンタ10および管理センターに送る。
【0043】
領収書30は、等幅W1とそれぞれで異なる長さLaとを有し、その先頭端辺31は用紙11aの切裂先端により形成される。穴あけ領域32は、先頭端辺31の近辺に位置してファイル用穴35があけられ、領収書30の印刷内容閲覧の便に供するため余裕を持たせるとよい。先頭端辺31とファイル用穴35との最短距離は、穴あけ部14によりあけられる穴と切裂部15により切り裂かれる用紙の先頭端辺との間隔となる。印刷領域33は、用紙11aの送り方向の両側辺および領収書30の後尾端辺34それぞれから所定の余白をもって予め設定される。この余白も当然オプション指定により設定変更できる。
【0044】
印刷領域33は、領収書データの量によりその長さが異なる。印刷内容は、領収証、日付け、時刻、店名、商品名、単価、数量、合価などの文字印字の他、例えば量販店マーク、販売促進イラストなどの画像が加えられてもよい。後尾端辺34は、領収書データの量により長さを異にする領収書30を用紙11aから切り離す。二つのファイル用穴35は、穴あけ領域32内で先頭端辺31に平行にかつ中央位置に穴あけされるが、直線上に複数を設けられてもよい。二つの穴の間隔Pは、上述したように、顧客が所有する例えば図9に示されるようなスポットファイルのパイプ間隔Pに一致する必要がある。
【0045】
上述するように、穴あけ領域32、印刷領域33、およびファイル用穴35それぞれの位置は、領収書30の先頭端辺31となる用紙11aの切裂先端と、領収書30の送り方向に平行な側辺を有する用紙11aの中心線とを基準として設定されている。しかし、設定基準は、用紙11aの中心線ではなく、従来のプリンタと同様、領収書30の平行な左右の側辺それぞれから異なる寸法で設定することもできる。
【0046】
次に、図3に図1および図2を併せ参照して制御部16の制御による領収書用プリンタ10の主要動作手順の一形態について説明する。
【0047】
まず、ユーザにより、ロール紙11が所定位置に装着(手順S1)される。すなわち、ロール紙11の先端が用紙11aとして引き出され案内ロールから搬送ロール12aに差し込まれる。
【0048】
また、ユーザによりPOS用端末20からプリンタを呼び出して位置設定を指定した際に、印刷領域33の設定情報が印刷部13、およびファイル用穴35の穴あけ位置の設定情報が穴あけ部14それぞれに、制御部16の制御を介して受付けされ記憶(手順S2)される。上記手順S1、S2はその順序が逆であってもよい。
【0049】
次いで、ユーザが印刷設定終了を入力するので、制御部16は、これを受け、紙送り用モータ12を駆動して用紙11aの先端を搬送ロール12aから印刷部13、穴あけ部14、搬送ロール12b、および切裂部15を通過させ、出口まで送込み(手順S3)する。用紙11aが出口に到達したことは、例えば出口にセンサを備えて自動検出することができる。また、用紙送りボタンを備えてユーザの手動操作により紙送り用モータ12を駆動することでもよい。
【0050】
制御部16は、用紙11aが出口に到達して停止したことにより印刷準備完了を知り、切裂部15を駆動して用紙11aの先端部分を切り裂き切離し(手順S4)して領収書30の先頭端辺31を形成する。用紙11aは搬送ロール12bで固定されている。
【0051】
次いで、制御部16は、穴あけ部14を駆動して穴あけ位置を知り、用紙11aにファイル用穴35を穴あけ処理(手順S5)したのち、領収書データの入力待ち(手順S6のNO)となる。用紙11aの移動が必要な場合、制御部16は紙送り用モータ12を駆動して位置合わせするが、その移動は、上述した穴あけ領域32内であり、わずかな範囲である。
【0052】
手順S6が「YES」で領収書データの入力があった場合には、所定の領収書印刷処理(手順S7)が実行される。手順S7では、販売店の場合、例えばバーコードリーダで最初の商品のデータが入力された際、販売店名、電話番号、日付時刻、取扱い店員名などの所定事項に続いて、販売商品データが制御部16の制御で印刷部13により印刷される。印刷に伴い紙送り用モータ12が駆動され用紙11aが移動する。最後の商品に対する入力が終了した際に店員により入金処理と集計要求とがあるので、領収書印刷処理の終了が認識できる。これら領収書データはPOS用端末20で記憶され演算処理され印刷データのみが制御部16に送られるものである。
【0053】
手順S7の印刷処理終了で、制御部16は、紙送り用モータ12を駆動して印刷済みの用紙11aを出口方向に送出し(手順S8)し、印刷部13にある印刷末尾が切裂部15の切裂刃との間で所定の余白を有して領収書30の後尾端辺34を形成できるように停止する。
【0054】
次いで、制御部16は、切裂部15を駆動して用紙11aを切裂き切離し(手順S9)し、領収書30の後尾端辺34と共に用紙11aの先頭端辺を形成させる。したがって、領収書30が切り離される一方、制御部16は手順S5に戻って穴あけ部14を駆動し、停止中の用紙11aに穴あけし、手順S6の「NO」で次の領収書待ちとなる。
【0055】
このような構成を採用したので、印刷の前に用紙を所定位置に停止させて穴あけを実行し、領収書データの入力を待って領収書データを印刷し、印刷終了で用紙を切り裂くことにより領収書を切り離して顧客に提供している。したがって、連続する用紙は領収書として適切な長さで切り裂き切り離されている。
【0056】
このような処理手順のため、販売商品から商品データを入力した際には直ちに印刷を開始し、集計後に用紙送りの時間があるが、穴あけ処理は、次の顧客を迎える間に実行されるので、上述した従来の同一寸法用紙の印刷処理手順と同等の所要時間で顧客に領収書を渡すことができる。
【0057】
上記説明では図面を参照しているが、機能ブロックにおける分離併合または手順における並行処理もしくは前後の入替えなどの変更は上記機能を満たす限り自由であり、上記説明が本発明を限定するものではない。
【実施例2】
【0058】
本発明の実施例2について図4および図5に図1を併せ参照して説明する。
【0059】
図4の実施例は、例えばガソリンスタンドのように、商品項目数が限定されているので、領収書50の大きさが固定されている場合である。
【0060】
図示されるように、実施例2の領収書50は用紙11aの幅W2と搬送方向の長さL2との固定寸法を有している。また、この実施例2では、先頭端辺51の近辺に縦方向ファイルのための穴あけ領域52a、搬送方向表面の右側辺の近辺に横方向ファイルのための穴あけ領域52bそれぞれを有し残る部分に領収書の印刷領域53を有している。印刷領域53は、左側辺と後尾端辺53との間に余白を有している。穴あけ領域52a,52bそれぞれには、二つずつのファイル用穴55a,55bが穴あけ部14によりあけられる。
【0061】
したがって、穴あけ領域52b、印刷領域53、ファイル用穴55bなどの位置基準は、先頭端辺51および後尾端辺54の少なくとも一方と、ロール紙11の送り方向に平行な側辺の少なくとも一方とから指定される。この場合、POS用端末20から設定される領域指定は印刷部13、また穴あけ位置は穴あけ部14それぞれに制御部16を介して記憶される。
【0062】
次に、図5のフローチャートに図1を併せ参照して印刷領域を走査しつつ印刷する途中で穴あけ位置がある場合の動作について説明する。図5では、インクジェットによる走査線が「行」と表記してある。
【0063】
まず、制御部16が、紙送り用モータ12を駆動して搬送ローラ12a,12bによる用紙11aの送りを開始(手順S11)するが、穴あけ部14から穴あけ位置「あり」を検出(手順S12のYES)した際には、その位置で用紙11aの送りを停止して穴あけ部14を駆動し穴あけ処理(手順S14)する。手順S14の穴あけ処理終了で上記手順S11に戻り、用紙11aの送りが再度開始される。穴あけ位置は穴あけ部14に保持されている。
【0064】
上記手順S12が「NO」で穴あけ位置ではない場合、制御部16は、紙送り用モータ12を駆動して印刷行位置まで用紙11aを送って停止(手順S15)し、その行の印刷(手順S16)を実行する。次の行以降に印刷あり(手順S17のYES)の場合、制御部16は、上記手順S11に戻り、用紙11aの送りを再度開始する。
【0065】
上記手順S17が「NO」で以降の印刷がなく、店員の入金処理と集計要求とによる領収書印刷処理の終了を受付け(手順S18)することにより手順は終了する。
【0066】
本実施例2では、領収書50の上部および右側の両者にファイル用穴55a,55bを設けているが、いずれか一方でもよい。また、実施例1のように長さの相違する領収書で、側辺に沿って穴あけする場合にも本実施例2が適用可能である。
【実施例3】
【0067】
本発明の実施例3について図6および図7を参照して説明する。
【0068】
図6は、本発明による領収書用プリンタ60における機能ブロックの実施の一形態を示す説明図である。図6の実施例3が図1の実施例1と相違する個所は、穴あけ部、切裂部、および印刷部の配列順序である。すなわち、図1でロール紙側にあった印刷部は図6では領収書の出口側にある。
【0069】
図7は領収書用プリンタ60の主要動作手順の一形態を示すフローチャートである。
【0070】
領収書用プリンタ60は、ロール紙61、紙送り用モータ62、穴あけ部63、切裂部64、印刷部65、制御部66、および記憶部67を備え、POS用端末20と接続している。POS用端末20は領収書データ受付処理部21を含む。
【0071】
すなわち、実施例3における構成では、穴あけ部63、切裂部64、および印刷部65の配列順序、および紙送り用用モータ62により駆動される搬送ローラ62cが実施例1と相違したいる。したがって、実施例3における60番台の構成要素は、下記記載内容を除き、実施例1における10番台の構成要素それぞれに読み変えることができる。
【0072】
すなわち、ロール紙61は、一定の幅を有する領収書用紙(以後、用紙と略称する)61aであり、紙送り用モータ62が駆動する搬送ローラ62a,62b,62cにより、搬送ローラ62a、穴あけ部63、搬送ローラ62b、切裂部64、印刷部65、および搬送ローラ62cの順序でこれら構成要素を通過して出口から搬出される。
【0073】
紙送り用モータ62の用紙61aの送り時期は、上記構成要素の配列にしたがっており、上記実施例1とは相違している。したがって、図7の動作手順が実施例1と相違する。
【0074】
次に、図7に図6および図2を併せ参照して制御部66の制御による領収書用プリンタ60の主要動作手順の一形態について説明する。
【0075】
まず、ユーザにより、ロール紙61が所定位置に装着(手順S21)される。すなわち、ロール紙61の先端が用紙61aとして引き出され案内ロールから搬送ロール62aに差し込まれる。
【0076】
また、ユーザによりPOS用端末20からプリンタを呼び出して位置設定を指定した際に、ファイル用穴35の穴あけ位置の設定情報が穴あけ部63、および印刷領域33の設定情報が印刷部65それぞれに、制御部66の制御を介して受付けされ記憶(手順S22)される。上記手順S21、S22はその順序が逆であってもよい。
【0077】
次いで、ユーザが印刷設定終了を入力するので、制御部16は、紙送り用モータ62を駆動して用紙61aの先端を搬送ロール62aから穴あけ部63、搬送ロール62b、切裂部64、印刷部65、および搬送ロール62cを通過させ、出口まで送込み(手順S23)する。用紙61aが出口に到達したことは、例えば出口にセンサを備えて自動検出することができる。また、用紙送りボタンを備えてユーザの手動操作により紙送り用モータ62を駆動することでもよい。
【0078】
次の動作では、制御部66は、用紙61aが出口に到達したことにより印刷準備完了を知り、切裂部65を駆動して用紙61aの先端部分を切り裂き処理(手順S24)し、次いで、紙送り用モータ62を駆動して搬送ロール62cのみを送り動作させ、用紙61aの先端部分をプリンタ外部に送出(手順S25)する。この状態では、用紙61aの先頭端辺は切裂部64内に位置している。
【0079】
次いで、制御部66は、穴あけ部63を駆動して穴あけ位置を知り、用紙61aにファイル用穴35を穴あけ処理(手順S26)したのち、紙送り用モータ62を駆動して搬送ロール62a,62b,62cにより所定位置に穴あけされた用紙61aを印刷部65の内部で印刷領域33の印刷開始位置まで送り込み(手順S27)して、領収書データの入力待ち(手順S28のNO)となる。
【0080】
手順S28が「YES」で領収書データの入力があった場合には、所定の領収書印刷処理(手順S29)が実行される。手順S29では、販売店の場合、例えばバーコードリーダで最初の商品のデータが入力された際、販売店名、電話番号、日付時刻、取扱い店員名などの所定事項に続いて、販売商品データが制御部66の制御で印刷部65により印刷される。印刷に伴い紙送り用モータ62が駆動され用紙61aが移動する。最後の商品に対する入力が終了した際に店員により入金処理と集計要求があるので、領収書印刷処理の終了が認識可能である。これら領収書データはPOS用端末20で記憶され演算処理され印刷データのみが制御部66に送られるものである。
【0081】
手順S29の印刷処理終了で、制御部66は、必要があれば、紙送り用モータ62を駆動して印刷済みの用紙61aを位置調節し、印刷部65にある印刷末尾が切裂部15の切裂刃との間で所定の余白を有して領収書30の後尾端辺34を形成できるように停止する。
【0082】
通常、制御部16は、上記手順S29の印刷終了で切裂部15を駆動して用紙61aを切裂き処理(手順S30)し、領収書30の後尾端辺34と共に用紙61aの先頭端辺を形成させる。
【0083】
次いで、制御部16は、紙送り用モータ62を駆動して搬送ロール62cのみを送り動作させ、切離された領収書30をプリンタ外部に送出(手順S31)する一方、手順S26に戻って穴あけ部63を駆動し、停止中の用紙61aに穴あけしたのち、手順S27で用紙61aを印刷部65まで送り込みして手順S28の「NO」で次の領収書データ待ちとなる。
【0084】
このような構成を採用したので、印刷の前に用紙を所定位置に停止させて穴あけを実行し、用紙を出口近辺まで送り出しているので、領収書データの入力を待って領収書データを印刷し、印刷終了で用紙を切り裂くことにより領収書を切り離して直ちに顧客に提供している。
【0085】
このような処理手順のため、販売商品から商品データを入力した際には直ちに印刷を開始し、集計後に用紙送りの時間も不要で、穴あけ処理は次の顧客を迎える間に実行されるので、上述した実施例1と比較しても印刷終了後直ちに、用紙の送り時間なしで顧客に領収書を渡すことができる。
【0086】
上記説明では図面を参照しているが、機能ブロックにおける分離併合または手順における並行処理もしくは前後の入替えなどの変更は上記機能を満たす限り自由であり、上記説明が本発明を限定するものではない。
【実施例4】
【0087】
本発明の実施例4について図8を参照して説明する。
【0088】
図8の実施例4は、上記実施例3の領収書用プリンタが印刷機能だけでなく、小売店の金銭レジスタ用プリンタとして使用できるものである。
【0089】
すなわち、図8が図6と相違する個所は、記憶部77の内容に、外部の情報処理端末の接続なしで、すなわちプリンタ単独で各種設定できるソフトウェアを搭載し、入力部78と画面表示部79とを備えているところである。これ以外は、図8の70番台を図6の60番台に読み替えればよい。
【0090】
入力部78はユーザ入力のキーボード、バーコードリーダなどを含む。画面表示部79は入力部78の指示により所定の情報を画面に呼び出して表示できる。
【0091】
したがって、本発明による領収書用プリンタ70は、入力部78のキー入力から印刷領域、穴あけ位置などの設定が可能であり、入力部78から入力された領収書データを領収書用プリンタ70から外部の情報処理端末、例えば、POS用端末、PC(パーソナルコンピュータ)などに転送し、収集整理して管理することができる。
【0092】
[その他の実施例]
上記実施例1,3それぞれは構成要素の配列の相違があるが、何れも長さの相違する領収書のみを対象にして説明されている。しかしながら、上記実施例1,3の何れも、機能の追加により、長さが統一された実施例2の領収書を適用することができる。
【0093】
また、実施例4は実施例3に機能追加して単独の金銭レジスタ用プリンタとしているが、実施例1に機能追加してもよい。
【0094】
このように、上記実施例は相互に組み合わせた実施態様を形成できるものであり、上記説明が本発明を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0095】
ロール紙を領収書に用い、ロール紙から出口方向に向かって直列に穴あけ部および切裂部を備え、その前後いずれかに印刷部を備え、ロール紙の先頭端辺近辺に印刷前にファイル用穴をあけて領収書データの入力を待つことによって、長さの異なる定幅の領収書にファイル用穴をあけて印刷終了後に速やかに顧客に渡すことができるというプリンタ用途に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】POSシステムの領収書用プリンタにおけるブロック構成の実施の一形態を示した説明図である。(実施例1)
【図2】図1を参照して説明する領収書表面の実施の一形態を示した説明図である。(実施例1)
【図3】図1の領収書用プリンタにおける主要動作手順の実施の一形態を示したフローチャートである。(実施例1)
【図4】図2とは異なる領収書表面の実施の一形態を示した説明図である。(実施例2)
【図5】図4の領収書形状を用いた領収書用プリンタにおける動作手順の実施の一形態を示したフローチャートである。(実施例2)
【図6】図1と異なる領収書用プリンタにおけるブロック構成の実施の一形態を示した説明図である。(実施例3)
【図7】図6の領収書用プリンタにおける主要動作手順の実施の一形態を示したフローチャートである。(実施例3)
【図8】図1および図6と異なる領収書用プリンタにおけるブロック構成の実施の一形態を示した説明図である。(実施例4)
【図9】従来のファイルの一例を示した説明図である。
【図10】従来の汎用プリンタにおけるブロック構成の一例を示した説明図である。
【符号の説明】
【0097】
10、60、70 領収書用プリンタ
11、61、71 ロール紙
11a、61a、71a 用紙
12、62、72 紙送り用モータ
12a、12b、62a、62b、62c、72a、72b、72c 搬送ロール
13、65、75 印刷部
14、63、73 穴あけ部
15、64、74 切裂部
16、66、76 制御部
17、67、77 記憶部
20 POS用端末
21 領収書データ受付処理部
30、50 領収書
31、51 先頭端辺
32、52a、52b 穴あけ領域
33、53 印刷領域
34、54 後尾端辺
35、55a、55b ファイル用穴
78 入力部
79 画面表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
POS(Point Of Sales)システムで出力する領収書に、整理保存用の穴あけを実行する領収書用プリンタにおいて、印刷用に等幅でロール状に形成されたロール紙を用紙に用い、搬送ローラを駆動して前記用紙を出口に送る紙送り用モータが穴あけのため前記用紙を所定の位置に停止させた際には穴あけ部に指示して当該用紙の先頭端辺近辺でユーザにより予め指定された位置に領収書ファイル用の穴あけを実行し、その後、領収書データの入力があった際には印刷部および前記紙送り用モータに指示してユーザにより前記用紙内に予め指定された印刷領域に前記領収書データを印刷し、印刷の終了で切裂部に指示して印刷完了した領収書を用紙から切り離して用紙の切裂先端を領収書の先頭端辺に形成し、前記紙送り用モータに指示して切り離された領収書を搬出すると共に次の印刷のため前記用紙を所定の位置に停止させるよう制御する制御部を備えることを特徴とするPOSシステムにおける領収書用プリンタ。
【請求項2】
請求項1に記載のPOSシステムにおける領収書用プリンタにおいて、前記先頭端辺と並行する予め指定される穴あけ位置は、前記先頭端辺と用紙送り方向の中心線とを基準とすることを特徴とするPOSシステムにおける領収書用プリンタ。
【請求項3】
請求項1に記載のPOSシステムにおける領収書用プリンタにおいて、指定された穴あけ位置が前記用紙の送り方向に対して印刷領域の幅方向にある場合、予め指定される穴あけ位置は前記先頭端辺と用紙送り方向における両側辺のうち一方の側辺とを基準とし、前記制御部は、前記穴あけ位置を検出した際に用紙送りおよび印刷を一時停止して穴あけ処理を実行したのち、用紙送りおよび印刷を再開し続行するよう制御することを特徴とするPOSシステムにおける領収書用プリンタ。
【請求項4】
請求項1に記載のPOSシステムにおける領収書用プリンタにおいて、前記ロール紙側から用紙の出口に向かって前記印刷部、前記穴あけ部、および前記切裂部の順に配備され、前記制御部は、印刷開始で用紙送りを開始し、印刷終了で所定位置まで用紙送りしたのち領収書を切り離して送出するよう制御することを特徴とするPOSシステムにおける領収書用プリンタ。
【請求項5】
請求項1に記載のPOSシステムにおける領収書用プリンタにおいて、前記ロール紙側から用紙の出口に向かって前記穴あけ部、前記切裂部、および前記印刷部の順に配備され、前記制御部は、用紙の切り裂きおよび穴あけの実行に次いで所定位置まで用紙送りしたのち領収書データ入力待ちとなり、領収書データ入力により印刷開始し、印刷終了した際に直ちに領収書を切り離して送出するよう制御することを特徴とするPOSシステムにおける領収書用プリンタ。
【請求項6】
請求項1に記載のPOSシステムにおける領収書用プリンタにおいて、更に、領収書データを含む入力を受付けする入力部と、文字・画像の画面表示部とを備え、前記制御部は、ユーザによる前記入力部からの指定を前記画面表示部に画面表示して穴あけ位置を設定保持し、かつ、前記入力部からの領収書データを領収書として前記用紙に印刷することを特徴とするPOSシステムにおける領収書用プリンタ。
【請求項7】
請求項6に記載のPOSシステムにおける領収書用プリンタにおいて、前記制御部は、前記入力部から入力する領収書データを、領収書として印刷出力すると共に外部情報処理端末へも送出することを特徴とするPOSシステムにおける領収書用プリンタ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−51710(P2006−51710A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−235490(P2004−235490)
【出願日】平成16年8月12日(2004.8.12)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】