説明

POSシステム

【課題】顧客自身が注文したメニューの精算を行うPOSシステムにおいて、飲食店における注文待ちあるいは会計待ちの行列の列崩しを行う。
【解決手段】POSシステムは、メニューを一意に特定するメニュー識別情報をメニューブックから読み取る読み取り手段と、読み取り手段に読み取られたメニュー識別情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されたメニュー識別情報を特定可能な会計用コードを印刷する印刷手段と、を備えるセルフオーダ端末30と、セルフオーダ端末30が印刷した会計用コードを読み取る読み取り手段を設けて、読み取り手段に読み取られた会計用コードに基づいて会計を行うセルフ会計装置40と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、POSシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、立ち食いそば屋などの飲食店では、顧客自身が商品の選択と精算とを行なう券売機を使い店員が現金を取り扱わないように合理化されている(例えば、特許文献1参照)。一方、ファーストフード等の飲食店では、顧客からの注文を店員が受けて、該店員がPOSレジスタを操作して会計処理を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第04025907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
混雑する時間帯には前記POSレジスタの前に顧客の待ち行列ができるという問題があり、前記混雑時の待ち行列を解消させるために前記POSレジスタの設置台数を増やす方法も考えられるが費用がかかり良くない。
また、ファーストフード等の飲食店では、アルバイト店員がPOSレジスタを操作して会計処理を行う店舗が多いが、経営者には、アルバイト店員に現金を極力扱わせたくないという潜在的な要望がある。また、アルバイト店員が入れ替わる度にPOSレジスタの操作や会計に係る教育を行なうが、接客及び機械操作に不慣れであるため、アルバイト店員が入れ替わる度に前記POSレジスタの前に顧客の待ち行列ができるという問題が生じる。
そこで、特許文献1に記載された券売機を使って顧客自身に注文と会計とを行なってもらうことが考えられるが、券売機に表示する商品の数には限りがある。また、昼食時等の混雑する時間帯には券売機の前に食券を購入する顧客の待ち行列ができる、という前記POSレジスタと同様の問題が生じる。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、注文したメニューの精算を顧客自身が行うPOSシステムにおいて、飲食店における注文待ちあるいは会計待ちの行列の列崩しを行うことができるPOSシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、顧客が注文するメニューを一意に特定するメニュー識別情報をメニューブックから読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段に読み取られたメニュー識別情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたメニュー識別情報を特定可能な会計用コードを印刷する印刷手段と、を備えるセルフオーダ端末と、前記セルフオーダ端末が印刷した会計用コードを読み取る読み取り手段を設けて、前記読み取り手段に読み取られた会計用コードに基づいて会計を行う会計装置と、を有することを特徴とするPOSシステムである。
【0007】
この発明によれば、セルフオーダ端末をメニューブックからメニュー識別情報(メニューコード)を読み取らせることにより注文を行うセルフオーダ端末に特化させたので装置自体を安価にすることができ、このセルフオーダ端末が印刷した会計用コードを会計装置に読み取らせることにより顧客自らが会計を行う装置に特化させたので会計装置を安価にすることができる。これにより、前記各装置を必要な台数適宜組み合わせて配置させることができるので経済的であり、且つ顧客は簡単な操作でメニューの注文と会計を行うことができる。また、注文と会計とを別々の装置で分けて行うことができるため、注文待ち及び会計待ちの行列を分散させることができる。更に、印刷した会計用コードを用いて会計を行なうので、空いている会計装置へ顧客を割り振ることができるので、会計待ち行列の列崩しを行なうことができる。
また、顧客が会計装置にて自ら会計を行うことができるため、店員が現金を扱うことを防ぐことができ、不正が生じる原因を排除することができる。また、アルバイト店員の入れ替わりがあったとしても、従来のPOSシステムで行なっていた操作教育や、会計に関わる教育を一切行なわなくても良いので、教育時間とその手間とを削減することができる。
更には、メニューブックを用いて顧客が注文を行なうので、メニューのアイテム数に制限がなく、季節毎のメニューの変更が容易であり販売チャンスロスも少なくなる。
【0008】
また、本発明の一態様は、上記のPOSシステムにおいて、前記セルフオーダ端末は、前記メニューの注文個数を入力する入力手段を備え、前記記憶手段は、前記メニュー識別情報と前記注文個数を対応付けて記憶し、前記印刷手段は、前記メニュー識別情報と当該メニュー識別情報の注文個数を特定可能な会計用コードを印刷することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様は、上記のPOSシステムにおいて、調理を行う厨房に設置された厨房端末を有し、前記セルフオーダ端末又は前記会計装置何れか一方の装置が、注文されたメニューに関する情報を前記厨房端末に送信する送信手段を備え、前記厨房端末は、受信した情報に基づいて注文されたメニューの調理伝票を出力する
ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様は、上記のPOSシステムにおいて、前記セルフオーダ端末および前記会計装置は、前記セルフオーダ端末と前記会計装置との何れが前記厨房端末との通信を許可されているかを示す制御情報を記憶する記憶手段を備え、前記セルフオーダ端末に前記厨房端末との通信が許可されている場合には、前記セルフオーダ端末が、前記会計用コードの印刷を完了させると、注文されたメニューに関する情報を前記厨房端末に送信し、前記会計装置に前記厨房端末との通信が許可されている場合には、前記会計装置が、会計を完了させると、当該会計が完了したメニューに関する情報を前記厨房端末に送信することを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、厨房端末と通信を行なう許可の設定がなされた、セルフオーダ端末または会計装置の何れか一方の装置より、顧客のメニューに関する情報が厨房端末に送信される。これにより、お店の要望により下記の何れかの理由により運用を選択して実施することができる。
例えば、セルフオーダ端末が厨房端末と通信を行なう許可の設定がなされている場合は、注文されたメニューに基づいて先に調理を行い、会計が済んだ顧客へ引替え伝票に基づいて直ぐに調理済みの注文されたメニューを手渡すことができるので、顧客が注文したメニューの受け取りまでの時間を短縮し客回転率を向上させることができる。一方、会計装置に厨房端末と通信を行なう許可の設定がなされている場合は、会計が済んだ顧客の順に調理を行ない、調理済みの注文されたメニューを手渡すので会計前の不確かな情報に基づいて調理を行なうことがなく、会計を済ませた順に調理を行ない商品を提供することができるため、顧客から見た不合理が無くなるとともに、店舗としては調理ロスや調理済み商品の廃棄を無くす事ができる。
【0012】
また、本発明の一態様は、前記印刷手段は、前記会計用コードを2次元コード、あるいは1次元コードで印刷することを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、2次元コード、あるいは1次元コードを用いて会計を行なうので、入力ミスを少なくしスムーズに会計処理を行なうことができる。これにより、会計時間を短縮して会計待ち行列を解消することができるので、顧客満足度を向上させるとともに客捌きも良くなる。
【発明の効果】
【0014】
この発明によれば、セルフオーダ端末にメニューブックからメニュー識別情報(メニューコード)を読み取らせることにより注文を行い、セルフオーダ端末が印刷した会計用コードを会計装置に読み取らせることにより会計を行うことができる。これにより、簡単な操作でメニューの注文と会計を行うことができる。また、注文と会計とを別々の装置にそれぞれ分けて専用としたので装置自体を安価にすることができ、注文あるいは会計を行なう各装置を必要な台数組み合わせて適宜配置させることができるので経済的であり、且つ注文待ち及び会計待ちの行列を分散させることができる。更に、印刷された会計用コードに基づいて会計がなされるので、空いている会計装置へ顧客を割り振ることで、待ち行列の列崩しを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態によるPOSシステムの構成を示した概略図である。
【図2】本実施形態によるセルフオーダ端末の外観構成図である。
【図3】本実施形態によるセルフオーダ端末の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態によるメニューブックを示すイメージ図である。
【図5】本実施形態によるセルフ会計装置の外観構成図である。
【図6】本実施形態によるセルフ会計装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図7】本実施形態によるセルフオーダ端末による注文処理の動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態による会計用伝票の一例を示すイメージ図である。
【図9】本実施形態によるセルフ会計装置による会計処理の動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態による会計済み伝票の一例を示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるPOSシステムの構成を示した概略図である。図1におけるPOSシステムは、飲食店等に設置され、ストアコントローラ10と、厨房端末20と、N台(Nは1以上の整数)のセルフオーダ端末30と、n台(nは1以上の整数)のセルフ会計装置40とを含んで構成される。
ストアコントローラ10と厨房端末20とセルフオーダ端末30とセルフ会計装置40とは、LAN(Local Area Network)100を介して接続されている。
【0017】
ストアコントローラ10は、メニューデータファイルなどの各種ファイルやデータの管理を行うコンピュータである。ここで、メニューデータファイルは、メニューを一意に特定するメニュー識別情報(メニューコード)、メニュー名称、価格などのメニューデータをメニュー毎に格納したファイルであり、必要に応じてその内容を編集・変更することが可能になっている。ストアコントローラ10は、最新のメニューデータファイルを各セルフオーダ端末30及び各セルフ会計装置40に適宜送信する。
【0018】
厨房端末20は、顧客が注文したメニューの調理を行う厨房に設置され、顧客が注文したメニューに関する情報である注文情報をセルフ会計装置40から受信し、受信した注文情報の伝票を発行する。ここで、注文情報は、顧客が注文したメニューの名称及び個数を含むデータである。
【0019】
セルフオーダ端末30は、顧客が注文するメニューを特定可能なコードにして、会計用伝票へ印刷するための装置である。セルフオーダ端末30にはメニューブックに印刷されたメニュー識別情報(メニューコード)を読み取るスキャナ部が接続されている。このメニュー識別情報は、顧客が注文したメニューを一意に特定するメニューコードである。セルフオーダ端末30によって印刷媒体(レシート用紙)に印刷される会計用コードは、例えば、QR(Quick Response)コード(登録商標)などの2次元コードである。従って、セルフオーダ端末30は、メニューブックからメニュー識別情報(メニューコード)を読み取り、当該読み取ったメニュー識別情報(メニューコード)の情報に基づいて、顧客の会計情報を表す会計用コード(2次元コード)に変換し、当該2次元コードを会計用伝票へ印刷する装置である。会計情報は、オーダー番号、注文したメニューの明細、合計数量、及び合計金額等を含むデータである。尚、前記顧客の会計情報を表す会計用コードを1次元コードで印刷する場合は、前記オーダー番号を1元コードで印刷する。
【0020】
また、セルフオーダ端末30は、ストアコントローラ10が管理するメニューデータファイルの複製を記憶している。なお、セルフオーダ端末30は、最新のメニューデータファイルを、LAN100を介してストアコントローラ10から直接的に適宜取得し、記憶することができる。なお、例えば、CD−ROMなどの記録媒体(メディア)を用いて、予め最新の商品マスタをセルフオーダ端末30に記憶させておけば、LAN100を介してストアコントローラ10に接続されていなくとも会計用伝票の印刷には支障ない。
【0021】
セルフ会計装置40は、印刷媒体(レシート)に印刷された会計用コードから、顧客の会計情報を読み取って会計を行なうための装置である。セルフ会計装置40は、顧客の操作により会計を行う会計用コード(2次元コード)を読み取るスキャナ部を有し、読み取った会計用コードに基づいて会計を行う。例えば、セルフ会計装置40が、会計用伝票に印刷された2次元コードを読み取った場合は、読み取った2次元コードを顧客の会計情報に変換し、変換した会計情報に基づいて、会計を行う。
【0022】
また、セルフ会計装置40は、ストアコントローラ10が管理するメニューデータファイルの複製を記憶している。なお、セルフ会計装置40は、最新のメニューデータファイルを、LAN100を介してストアコントローラ10から直接的に適宜取得し、記憶することができる。なお、例えば、CD−ROMなどの記録媒体(メディア)を用いて、予め最新のメニューデータファイルをセルフ会計装置40に記憶させておけば、LAN100を介してストアコントローラ10に接続されていなくとも、会計用伝票に基づいた会計の処理には支障ない。
【0023】
次に、セルフオーダ端末30の構成について説明する。図2は、本実施形態によるセルフオーダ端末30の外観構成図である。
セルフオーダ端末30は、スキャナ部304と、表示部305と、レシート印刷部310とを備え、卓上に設置される。スキャナ部304は、ペン型の外観形状をしており、メニューブックに印刷されているメニュー識別情報(メニューコード)を光学的に読み取るスキャナである。表示部305は、液晶ディスプレイである。レシート印刷部310は、伝票(レシート)を印刷するプリンタである。尚、前記メニューブックに印刷されているメニュー識別情報は、シール状の小型ICタグにメニューコードを記憶させたものであってもよい。この場合、メニューブックに記載された対象メニューの横に前記ICタグシールが貼付される。この小型ICタグシールを使う場合には、スキャナ304は、ICタグからメニューコードを読取るタグリーダーを使う。また、メニュー識別情報は、一次元或いは二次元のコード、OCRコード、または非接触で情報を読取ることができるRFIDシールなど、顧客が注文したメニューを一意に特定できるメニューコードを取得できるものであれば何れであってもよい。
【0024】
図3は、本実施形態によるセルフオーダ端末30の電気的構成を示すブロック図である。
セルフオーダ端末30は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、スキャナ部304と、表示部305と、ハードディスク306と、操作部307と、通信部308と、ブザー309と、レシート印刷部310とを有し、互いにバスを介して接続されており相互に通信可能である。
【0025】
CPU301は、中央処理装置であり、ROM302に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、セルフオーダ端末30の動作を制御する。ROM302は、上記プログラムを記憶している読み出し専用メモリである。RAM(記憶手段)303は、ストアコントローラ10より取得したメニューデータファイルや、スキャナ部(読み取り手段)304で読み取ったデータなどの種々の情報を記憶する、随時読み出し書き込みメモリである。スキャナ部304は、メニューブックに印刷されているメニュー識別情報(メニューコード)を光学的に読み取る。そして、スキャナ部204によって読み取られたメニュー識別情報(メニューコード)のデータは、顧客の注文を特定する会計情報としてRAM303に記憶される。
【0026】
表示部305は、セルフオーダ端末30における種々の情報を表示する。例えば、表示部305は、RAM303に記憶されているメニューデータファイルから取得した情報(例えば、メニュー名称、価格等)を表示する。
【0027】
操作部307は、セルフオーダ端末30を動作させる各種のキーからなる。通信部308は、LAN100を経由し、ストアコントローラ10との間で行うデータ通信を行う。なお、セルフオーダ端末30は、顧客の会計情報を会計用コードで会計用伝票へ印刷する装置であるので、通信部308は、LAN100を介してストアコントローラ10等に常に接続されていなくとも良い。ブザー309は、セルフオーダ端末30において、例えば、操作の確認が必要な時などにブザー音を発生させるものである。
前述ように、セルフオーダ端末30をメニューブックからメニュー識別情報(メニューコード)を読み取らせることにより注文を行うセルフオーダ端末に特化させたので装置自体を安価にすることができる。
【0028】
レシート印刷部(印刷手段)310は、スキャナ部304によって読み取られてRAM303に記憶されているメニュー識別情報(メニューコード)のデータに基づいた会計用コード(QRコード(登録商標))を会計用伝票へ印刷する。なお、セルフオーダ端末30において印刷される会計用伝票の例に関しては、後述する。ハードディスク306は、会計用伝票への印刷が終了した後、RAM303に記憶されている顧客の会計情報を注文履歴として取引単位に記憶する。尚、前記会計情報を注文履歴として取引単位に記憶した後、記憶した会計情報をストアコントローラ10へ送信しストアコントローラ10に記憶させるようにしてもよい。
【0029】
図4は、本実施形態によるメニューブック500を示すイメージ図である。
図4に示すように、メニューブック500には、各メニューのメニュー識別情報(メニューコード)501や注文数量や印刷を指示するコード等が印刷されている。このメニュー識別情報(メニューコード)501は、例えば、メニューのイメージ写真やメニュー名称の横等に印刷される。スキャナ部304は、このメニュー識別情報(メニューコード)501を光学的に読み取る。顧客は、メニュー識別情報(メニューコード)501をスキャナ部304でタッチすることにより、スキャナ部304にメニュー識別情報(メニューコード)501を読み取らせてメニューの注文を行う。
【0030】
次に、セルフ会計装置40の構成について説明する。図5は、本実施形態によるセルフ会計装置40の外観構成図である。
セルフ会計装置40は、スキャナ部404と、表示部405とを備える。スキャナ部304は、印刷媒体に印刷された会計用コードを読み取るスキャナである。表示部405は、液晶ディスプレイである。
【0031】
図6は、本実施形態によるセルフ会計装置40の電気的構成を示すブロック図である。
セルフ会計装置40は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、スキャナ部404と、表示部405と、ハードディスク406と、操作部407と、通信部408と、ブザー409と、レシート印刷部410と、決済装置411とを有し、互いにバスを介して接続されており相互に通信可能である。
【0032】
CPU401は、中央処理装置であり、ROM402に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、セルフ会計装置40の動作を制御する。ROM402は、上記プログラムを記憶している読み出し専用メモリである。RAM403は、ストアコントローラ10より取得したメニューデータファイルや、スキャナ部404で読み取ったデータなどの種々の情報を記憶する、随時読み出し書き込みメモリである。
【0033】
スキャナ部(読み取り手段)404は、セルフオーダ端末30によって印刷された会計用伝票の会計用コード(QRコード(登録商標))を光学的に読み取る。そして、スキャナ部404によって読み取られた会計用コードのデータは、顧客の注文を特定する会計情報としてRAM403に記憶される。表示部405は、セルフ会計装置40における種々の情報を表示する。例えば、スキャナ部404で読み取った会計用コードが示す会計情報を表示する。
【0034】
操作部407は、セルフ会計装置40を動作させる各種のキーからなる。この各種のキーは、例えば、小計キー、現計キー、置数キー、訂正キー、預りキー、お会計キー等の操作ボタンなどである。通信部408は、LAN100を経由し、ストアコントローラ10との間でデータ通信を行う。例えば、通信部(送信手段)408は、ストアコントローラ10と接続して、ストアコントローラ10から最新のメニューデータファイルを取得する。ブザー409は、セルフ会計装置40におけるエラー等のブザー音を発生させるものである。レシート印刷部410は、顧客の会計が終了した後、当該顧客が注文した商品を受け取る会計済み伝票(引替え伝票)を印刷する。
前述のように、会計装置40を会計用伝票の会計コード(例えば、2次元コードあるいは1次元コード)を読み取らせることにより会計を行う装置に特化させたので装置自体を安価にすることができる。
【0035】
決済装置411は、会計において、現金、クレジット又は電子マネーにより決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU401に出力する。ハードディスク406は、会計済み伝票への印刷か終了した後、RAM403に記憶されている顧客の決済情報を記憶する。決済情報とは、会計情報と決済を実行した結果(例えば、預かり金、お釣り等)を含むデータである。尚、前記記憶した決済情報をストアコントローラ10へ送信しストアコントローラ10に記憶させるようにしてもよい。
【0036】
次に、本POSシステムにおける処理の流れについて説明する。まず、顧客は、メニューブックに印刷されたメニュー識別情報(メニューコード)にセルフオーダ端末30のスキャナ部304をタッチさせて注文を行う。これにより、スキャナ部304はメニュー識別情報(メニューコード)を読み取る。セルフオーダ端末30は、注文する全てのメニューのメニュー識別情報(メニューコード)の読み取りが完了すると、当該顧客の会計情報を示す会計用コードが印刷された会計用伝票(レシート)を発行する。
【0037】
続いて、顧客は、セルフ会計装置40のスキャナ部404に、会計用伝票に印刷された会計用コードを読み取らせる。セルフ会計装置40は、読み取った会計用伝票の会計用コードに記録された全てのメニューのリストを表示する。そして、顧客は、セルフ会計装置40に表示されているメニューのリストを確認し、会計を行う。
【0038】
セルフ会計装置40は、会計が完了すると、この顧客の注文情報を厨房端末20に送信する。厨房端末20は、注文情報を受信すると、その注文情報に基づき調理を行なう商品毎に調理伝票を発行する。厨房では、厨房端末20から発行された調理伝票に基づいて調理が行われる。
【0039】
図7は、本実施形態によるセルフオーダ端末30による注文処理の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS100において、スキャナ部304が、注文開始を示す注文開始コードをメニューブックから読み取る。CPU301は、スキャナ部304により注文開始コードが読み取られると、注文処理を開始する。このとき、CPU301は、ユニークなオーダー番号(例えば、セルフオーダ端末30の機器番号+連番等)をこの注文に割り当てる。
次に、ステップS110において、顧客は、メニューブックに印刷されたメニュー識別情報(メニューコード)(又は貼付ラベル)にスキャナ部304をタッチさせてメニューの注文を行う。これにより、スキャナ部304は、タッチされたメニュー識別情報(メニューコード)を読み取る。なお、顧客は、間違えた場合は、所定の取消コード(制御コード)をスキャナ部304に読み取らせる。これにより、CPU301は、直前に注文されたメニューを取り消す。また、CPU301は、数字コードが読み込まれると、読み込まれた数字コードに応じて直前に注文されたメニューの注文個数を変更する。或いは、表示部305に設置されたタッチパネル又は操作部307が、メニューの注文個数の入力を受け付けても良い。
【0040】
次に、ステップS120において、CPU301は、スキャナ部304により読み取られたメニュー識別情報(メニューコード)に基づいて、会計情報をRAM303に書き込む。ここで、会計情報として、オーダー番号、注文したメニューの明細(メニュー識別情報、メニュー名称、注文個数をメニュー毎に対応付けたデータ)等を含む。
次に、ステップS130において、CPU301は、注文が完了したか否かを判定する。ここで、CPU301は、メニューブックから所定の注文完了コード(制御コード)が読み取られた場合に注文が完了したと判定する。注文が完了した場合にはステップS140へ進み、完了していない場合にはステップS110へ戻り注文を受付ける。
【0041】
ステップS140において、レシート印刷部310が、会計用伝票を発行する。CPU301は、RAM303に書き込んだ会計情報を読み出し、読み出した会計情報(オーダー番号、注文したメニューの明細等)を示す会計用コードを生成し、生成した会計用コードをレシート印刷部310に出力する。レシート印刷部310は、CPU301が生成した会計用コードを会計用伝票に印刷する。
【0042】
図8は、本実施形態による会計用伝票の一例を示すイメージ図である。
会計用伝票には、セルフオーダ端末30のスキャナ部404が読み取ったメニュー識別情報(メニューコード)の情報を記録する2次元コード(会計用コード)901が印刷される。なお、1つの2次元コードに含めることができるメニュー識別情報(メニューコード)の件数は、予め設定されており、セルフオーダ端末30は、1つの2次元コードに含めることができるメニュー識別情報(メニューコード)の件数を読み取ったメニュー識別情報(メニューコード)の件数が超えた場合には、読み取ったメニュー識別情報(メニューコード)を複数の2次元コードに分けて印刷する。
【0043】
図9は、本実施形態によるセルフ会計装置40による会計処理の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS200において、顧客は、会計用伝票をセルフ会計装置40のスキャナ部404に通す。スキャナ部404は、会計用伝票に印刷された会計用コードを読み込む。
次に、ステップS210において、CPU401は、会計用コードに記録されているオーダー番号、注文したメニューの明細等の注文情報と、合計数量及び合計金額を表示部405へ表示させる。
【0044】
次に、ステップS220において、CPU401は、会計用コードの読み忘れがない(全ての会計用コードを読み込んだ)か否かを判定する。ここで、各会計用コードには、会計用コードの総数と何番目の会計用コードであるか(順番)が含まれている。例えば、総数3、順番1である場合には、「1/3」が会計用コードに含まれる。CPU401は、読み取った会計用コードの数が会計用コードに含まれる総数である場合に、全ての会計用コードを読み込んだと判定する。全ての会計用コードを読み取り済みと判定した場合にはステップS230へ進む。一方、読まれていない会計用コードがある場合にはステップS200へ戻る。ステップS200において、顧客は、伝票に印刷された会計用コードが複数の場合には、次の2次元コードをスキャナ部404に読み込ませる。また、複数人のグループで来た顧客の伝票をまとめて読取り入力させることもできる。
【0045】
そして、ステップS230において、CPU401は、顧客に選択された決済種別(現金、カードあるいは電子マネー等)に応じた会計を行う。
次に、ステップS240において、CPU401は、会計が正しく完了したか否かの判定を行う。ここで、決済種別が現金だった場合には、合計金額に応じた現金が投入されたか否かに基づいて会計が正しく行われたか否かを判定する。また、決済種別がカードだった場合には、カード決済ができたか否かに基づいて会計が正しく行われたか否かを判定する。また、決済種別が電子マネーだった場合には、電子マネーで決済できたか否かに基づいて会計が正しく行われたか否かを判定する。会計が正しく行なわれた場合にはS250へ進む。一方、会計が正しく行われなかった場合には会計が正しく行なわれなかった旨を報知してS230へ戻り、顧客に正しい会計を行なわせる。
【0046】
次に、ステップS250において、CPU401は、通信部408からオーダー番号と注文情報を厨房端末20へ送信する。
次に、ステップS260において、CPU401は、レシート印刷部410から会計済み伝票(引替え伝票)を発行する。顧客は、この会計済み伝票(引替え伝票)を窓口の店員へ提示し、調理済みの商品と引き換える。
【0047】
図10は、本実施形態による会計済み伝票の一例を示すイメージ図である。
会計済み伝票には、オーダー番号と、メニュー名称、注文個数等が印刷される。
【0048】
このように、本実施形態によれば、料金先払い方式の飲食店において、顧客自身が空いているセルフオーダ端末30で注文を行い、空いているセルフ会計装置40で会計を行なう。このため、注文処理と会計処理とを分散させて、空いている装置で各々の処理を顧客に行なわせることができ、注文待ちや会計待ちの列崩しを行なうことができる。これにより、注文処理及び会計装置夫々で待つ時間が短縮あるいは解消され、待ち行列が解消されるため、顧客はスムーズに注文と精算とを行なうことができる。また、店員に現金を扱わせること無くセルフオーダーエントリーとセルフチェックアウトを実現することができる。
テイクアウト等の店舗においては、注文待ち行列を崩し解消することができるので、顧客満足度を向上させるとともに、顧客の回転率を向上させることができるので売上アップが見込まれる。また、顧客満足度をアップされることにより来店頻度の向上も見込まれる。また、注文から会計までを顧客自らが行なうので、様々な経費を削減することができるので、この削減した経費を顧客サービス(商品価格等)へ還元することもできる。
【0049】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【0050】
例えば、本実施例では、会計が済んだ後に「会計済伝票」を印刷しているがこれに限らず、「会計済伝票」を印刷せず、会計用伝票を会計済み伝票として使用してもよい。
【0051】
また、前記セルフオーダ端末30で印刷される会計用伝票の2次元コード(会計用コード)に記録される情報は、オーダー番号、注文したメニューの明細(メニュー識別情報、メニュー名称、注文個数をメニュー毎に対応付けたデータ)に限らず、前記メニューの明細にメニュー識別情報(メニューコード)のみを記録させるようにしてもよい。この場合、顧客が同一メニューを複数個注文したときには、前記複数個が注文されたメニューのメニュー識別情報(メニューコード)を注文された個数分前記2次元コード(会計用コード)に記録する。つまり、同一のメニュー識別情報(メニューコード)の数が注文個数を意味する。また、前記オーダー番号に限らず、当該顧客の取引を個別に特定できる識別情報であれば何れでも良く、例えば、顧客コードと当該顧客が注文した個数分のメニュー識別情報(メニューコード)とを2次元コード(会計用コード)に記録させ、更に、該2次元コード(会計用コード)に記録させない情報は目視可能に会計用伝票(レシート)へ分けて印刷するようにしても良い。これにより、セルフ会計装置40へ入力される会計情報が必要最低限の情報であるので、セルフ会計装置40の会計情報の入力および入力後の会計処理に負荷を掛けることなく簡易にすることができるという効果を奏する。
【0052】
また、本実施例は、セルフ会計装置40が厨房端末20と通信を行なう場合を例示したがこれに限らず、例えば、セルフオーダ端末30が、顧客が注文したメニューに関する情報を厨房端末20に送信してもよい。例えば、ストアコントローラ10が、POSシステムに接続されている全装置間で共通とする制御情報(例えば、厨房端末20との通信を許可されている装置を示す情報)を、POSシステムに接続されている全装置に送信する。そして、制御情報を受信した各装置は、受信した制御情報をRAM(記憶部)へ随時保存し、この制御情報に基づいて通信を行う。この場合、各装置に記憶されている制御情報の各設定項目には日付時刻の設定がなされており、各装置は、記憶する制御情報の各設定項目の日付時刻と受信した制御情報の各設定項目の日付時刻とを照合し最新である否かを判定し、最新であると判定した時に自装置に記憶する制御情報の該当する設定項目を更新する。或いは、ストアコントローラ10が接続されている各装置に対して共通する制御情報を管理制御するようにしても良い。これにより、厨房端末20と通信を行なう許可の設定がなされた、セルフオーダ端末30またはセルフ会計装置40の何れか一方の装置より、顧客のメニューに関する情報が厨房端末20に送信される。これにより、お店の運用により下記の何れかを選択設定し実施することができる。例えば、セルフオーダ端末30が厨房端末20と通信を行なう許可の設定がなされている場合は、注文されたメニューに基づいて先に調理を行い、会計が済んだ顧客へ引替え伝票に基づいて直ぐに調理済みの注文されたメニューを手渡すことができるので、顧客が注文したメニューの受け取りまでの時間を短縮し客回転率を向上させることができるという効果を奏する。一方、セルフ会計装置40に厨房端末20と通信を行なう許可の設定がなされている場合は、会計が済んだ顧客の順に調理を行ない、調理済みの注文されたメニューを手渡すので会計前の不確かな情報に基づいて調理を行なうことがなく、会計を済ませた順に調理を行ない商品を提供することができるため、顧客から見た不合理が無くなるとともに、店舗としては調理ロスや調理済み商品の廃棄を無くす事ができるという効果を奏する。
【0053】
また、本実施例では、セルフオーダ端末30で顧客が注文したメニューに関する情報を2次元コード(会計用コード)に記録して会計用伝票に印刷し、セルフ会計装置40で会計用伝票に印刷された2次元コードを読取らせて会計を行なっているがこれに限らず、例えば、会計用伝票に印刷する会計用コードを1次元コードで印刷し、この1次元コードに基づいて会計を行なうようにしても良い。
前記会計用伝票に印刷された1次元コードに基づいて会計を行なう場合は、セルフオーダ端末30で顧客が注文したメニューに関する情報を当該顧客の取引として一意に特定することができる識別情報(例えば、オーダー番号)と共に会計情報としてセルフオーダ端末30、またはストアーコントローラ10に記憶させ、前記オーダー番号を1次元コードで会計用伝票に印刷する。尚、前記会計情報は、オーダー番号、注文したメニューの明細(例えば、メニューコード、メニュー名称、価格、個数など)、合計数量、及び合計金額、状態区分等を含むデータである。
そして、顧客がセルフ会計装置40で会計を行なう際は、顧客は空いているセルフ会計装置40へ行き前記会計伝票に印刷された1次元コード(オーダー番号)を読ませると、セルフ会計装置40は、1次元コードから読取ったオーダー番号に基づいて、前記セルフオーダ端末30またはストアーコントローラ10へ前記オーダー番号を記憶しているか否かを問い合わせを行い、前記オーダー番号と合致する会計情報を記憶している場合、セルフ会計装置40が前記セルフオーダ端末30またはストアーコントローラ10より会計情報を受信する。そして、セルフ会計装置40は受信した会計情報を表示部に表示し、顧客は表示された会計情報に基づいて精算を行なう。
これにより、会計伝票に印刷された1次元コードにより、注文待ち及び会計待ちの行列を分散させることができるという効果を奏する。更に、空いている会計装置へ顧客を割り振ることで、待ち行列の列崩しを行なうことができるという優れた効果を奏する。
【0054】
また、セルフオーダ端末30またはストアーコントローラ10に記憶する前記会計情報の状態区分は、例えば、注文中:1000、注文済で未精算:2000、清算中:2100、精算済で未調理:2200、調理中:2210、調理済で未引渡:2221、引渡済:2222、などを各桁毎に各装置での状態を表す区分(例えば、千の位はオーダ端末30、百の位は会計装置40、十と一の位は厨房端末20等)であり、該当するオーダー番号の顧客がメニュー注文から調理されたメニューを受け取るまでの各プロセスで随時更新され、問題が生じたとき(例えば、顧客からのクレーム対応、或いはストアーコントローラ10の集計結果に違算が生じた等)の追跡調査ができるようにしてもよい。尚、前記各プロセスとは、セルフオーダ端末30での注文入力された時、会計用伝票が発行された時、セルフ会計装置40で会計用コードが読取られた時に、会計済伝票が発行された時、厨房端末20で調理伝票が発行された時、及び、厨房端末20で調理が完了すると不図示の調理伝票の調理完了コードを厨房端末20の読取り手段(不図示)で読取らせた時等である。ここで、セルフオーダ端末30またはストアーコントローラ10は、セルフオーダ端末30での注文入力された時に注文中のフラグを更新し、会計用伝票が発行された時に注文済で未精算のフラグを更新し、セルフ会計装置40で会計用コードが読取られた時に清算中のフラグを更新し、会計済伝票が発行された時に精算済で未調理のフラグを更新し、厨房端末20で調理伝票が発行された時に調理中のフラグを更新し、厨房端末20で調理が完了したときに不図示の調理伝票の調理完了コードを厨房端末20の読取り手段(不図示)で読取らせると調理済で未引渡のフラグを更新する、など各プロセスで前記会計情報の状態区分を更新する。尚、注文されたメニューが調理完了後、顧客に未引渡及び引渡済の状態区分の更新は、顧客が調理済みメニューを受け取るときに提示する会計済伝票の記載内容に基づき厨房端末20が更新を行なうようにしてもよい(例えば、引渡時に会計済伝票のバーコード(不図示)を厨房端末20の読取り手段(不図示)で読取らせると引渡済のフラグを更新する等)。また、例えば、セルフオーダ端末30が顧客の注文したメニューの情報を厨房端末20へ送信する場合は、会計用伝票が発行された後に調理伝票が発行されるので、前記状態区分は、注文済で未精算で調理中:2010のように更新される。尚、前記状態区分は数字や記号以外に現在の状態を表現する言葉等の文字であっても良い。
【符号の説明】
【0055】
10…システムコントローラ、20…厨房端末、30…セルフオーダ端末、40…セルフ会計装置 301,401…CPU、302,402…ROM、303,403…RAM、304,404…スキャナ部、305,405…表示部、306,406…ハードディスク、307,407…操作部、308,408…通信部、309,409…ブザー、310,410…レシート印刷部、411…決済装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が注文するメニューを一意に特定するメニュー識別情報をメニューブックから読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段に読み取られたメニュー識別情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたメニュー識別情報を特定可能な会計用コードを印刷する印刷手段と、
を備えるセルフオーダ端末と、
前記セルフオーダ端末が印刷した会計用コードを読み取る読み取り手段を設けて、
前記読み取り手段に読み取られた会計用コードに基づいて会計を行う会計装置と、
を有することを特徴とするPOSシステム。
【請求項2】
前記セルフオーダ端末は、
前記メニューの注文個数を入力する入力手段を備え、
前記記憶手段は、前記メニュー識別情報と前記注文個数を対応付けて記憶し、
前記印刷手段は、前記メニュー識別情報と当該メニュー識別情報の注文個数を特定可能な会計用コードを印刷する
ことを特徴とする請求項1に記載のPOSシステム。
【請求項3】
調理を行う厨房に設置された厨房端末を有し、
前記セルフオーダ端末又は前記会計装置何れか一方の装置が、注文されたメニューに関する情報を前記厨房端末に送信する送信手段を備え、
前記厨房端末は、受信した情報に基づいて注文されたメニューの調理伝票を出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のPOSシステム。
【請求項4】
前記セルフオーダ端末および前記会計装置は、前記セルフオーダ端末と前記会計装置との何れが前記厨房端末との通信を許可されているかを示す制御情報を記憶する記憶手段を備え、
前記セルフオーダ端末に前記厨房端末との通信が許可されている場合には、前記セルフオーダ端末が、前記会計用コードの印刷を完了させると、注文されたメニューに関する情報を前記厨房端末に送信し、前記会計装置に前記厨房端末との通信が許可されている場合には、前記会計装置が、会計を完了させると、当該会計が完了したメニューに関する情報を前記厨房端末に送信する
ことを特徴とする請求項3に記載のPOSシステム。
【請求項5】
前記印刷手段は、前記会計用コードを2次元コード、あるいは1次元コードで印刷する
ことを特徴とする請求項1から4いずれか1項に記載のPOSシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−94058(P2012−94058A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242414(P2010−242414)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(000145068)株式会社寺岡精工 (317)
【Fターム(参考)】