説明

RFIDラベルシート及びRFIDラベル

【課題】本発明は、RFIDラベルシート等に関し、外部力の影響に対する保護強化を図り、物品表面に対して表示情報の視認性を確保させつつRFIDインレットを離隔させる新たな形態とさせることを目的とする。
【解決手段】ラベル上紙12がインレット貼付領域12A、空間底部形成領域12B、空間形成インレット保護領域12C、物品貼着領域12D、情報表示領域12Eが一体であり、当該インレット貼付領域12A、空間底部形成領域12B、物品貼着領域12Dの同一裏面に粘着剤層15A,15Bが設けられ、空間形成インレット保護領域12Cを折り曲げて立設させたインレット貼付領域12Aに内部空間21を形成させつつ貼付させて、内部空間21とは別に表示情報17が形成された情報表示領域12Eを一体とさせる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFID(Radio Frequency Identification)を物品に貼り付けてリーダライタと非接触で通信を行わせるためのRFIDラベルシート及びRFIDラベルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、RFIDと称される非接触型ICメディアに関する技術が急速に進歩してきており、搭載されるICチップが小型かつ安価になってきている。このRFIDは、基材にアンテナ部となるアンテナパターンを形成してICチップを搭載したインレットと称されるものを他のベース基材に貼着されることなどにより作製され、当該他のベース基材に粘着剤が塗布されることでRFIDラベルとされる。このようなRFIDラベルは、物品に貼り付けられ、リーダライタとの非接触の通信により物品管理等に利用されるが、基本的に貼り付けられる物品の表面が金属等の場合の通信障害を回避させる必要があり、一方で使用時の利便性が望まれる。
【0003】
従来、RFIDラベルを通信障害の生じ易い金属等の物品に貼付させる場合、RFIDインレットを金属表面より離隔すればするほど通信障害を回避させ易いことが知られており、そのためのRFIDラベルが種々提案されている。例えば、RFIDラベルを金属表面物品に貼付させる際に、RFIDインレットの部分を単独で折り立てることや(特許文献1)、RFIDインレットの部分と物品の金属表面との間に空間領域を形成させるように折った形状とさせることや(特許文献2,3)、また、RFIDラベルシートを中空四角柱に折り込んで立設させること(特許文献4)が提案されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−122542号公報
【特許文献2】特開2007−164399号公報
【特許文献3】特開2007−264868号公報
【特許文献4】特開2007−172369号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1〜4のようなRFIDラベルは、RFIDインレットを単に1枚分のラベル上紙に貼付されただけのものであり、外部力でICチップに衝撃を受けやすいという問題があり、貼着させる物品によっては物品内容等を目視で確認する必要性から表示情報の視認性を確保させつつ上記ICチップの外部力による保護を強化することが上記特許文献1〜4のRFIDラベルでは考慮されていない。
【0006】
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、外部力の影響に対する保護強化を図り、物品表面に対して表示情報の視認性を確保させつつRFIDインレットを離隔させる新たな形態とさせるRFIDラベルシート及びRFIDラベルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、物品に貼付されることで当該物品に関する情報について非接触でリーダライタと通信可能とされるRFIDラベルシートであって、基材上にアンテナ部及びICチップで構成されるICモジュールが形成されるRFIDインレットを備えるラベル上紙と、前記ラベル上紙における裏面側の一部に設けられる粘着剤層と、を少なくとも備え、上記ラベル上紙には、一端側で裏面に前記RFIDインレットを保持して前記粘着剤層が設けられた領域であり、立設させるためのインレット貼付領域と、当該インレット貼付領域に隣接して同じ裏面に前記粘着剤層が設けられる空間底部形成領域と、当該空間底部形成領域に隣接して上記立設させたインレット貼付領域に対して当該空間底部形成領域を含めた所定形状の内部空間を形成させて折り曲げ、その端部を当該立設させたインレット貼付領域におけるRFIDインレット側の上記粘着剤層に貼付させるための空間形成インレット保護領域と、当該空間形成インレット保護領域に隣接して同じ裏面に前記物品に貼着させるための前記粘着剤層が設けられ、上記空間底部形成領域側に折り曲げられて上面が当該空間底部形成領域の粘着剤層に接着されるための物品貼着領域と、当該物品貼着領域に隣接して一体で設けられ、所定情報を表示させる情報表示領域と、が形成される構成とする。
【0008】
請求項2の発明では、請求項1に記載のRFIDラベルシートであって、前記表示領域に、前記インレット貼付領域、前記空間底部形成領域及び物品貼着領域に設けられた前記粘着剤層と同一面に粘着剤層が設けられる構成である。
【0009】
請求項3の発明では、請求項1又は2記載のRFIDラベルシートから作製されるRFIDラベルであって、少なくとも、前記RFIDインレットを立設状態とさせ、当該RFIDインレットが、前記ラベル上紙の前記インレット貼付領域と前記所定形状の内部空間を形成させて折り曲げた前記空間形成インレット保護領域の一部とで挾持され、当該内部空間とは別に所定の情報が表示された前記表示領域が一体とされる構成とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、RFIDラベルシートにおけるラベル上紙に、一端側で裏面にRFIDインレットを保持させて粘着剤層が設けられた立設させるためのインレット貼付領域と、インレット貼付領域に隣接して同じ裏面に粘着剤層が設けられる空間底部形成領域と、空間底部形成領域に隣接して上記立設させたインレット貼付領域に対して所定形状の内部空間を形成させて折り曲げ、その端部を当該立設させたRFIDインレット側の粘着剤層に貼付させるための空間形成インレット保護領域と、空間形成インレット保護領域に隣接して同じ裏面に物品貼着のための粘着剤層が設けられて上面が空間底部形成領域の粘着剤層に接着されるための物品貼着領域と、物品貼着領域に隣接して一体で設けられ、所定情報を表示させる情報表示領域とを形成させる構成とし、また、RFIDラベルシートから作製されるRFIDラベルを、少なくとも、RFIDインレットを立設状態とさせ、当該RFIDインレットがラベル上紙のインレット貼付領域と所定形状の内部空間を形成させて折り曲げた空間形成インレット保護領域の一部とで挾持された形態で内部空間とは別に所定の情報が表示された表示領域を一体とさせる構成とすることにより、基本的にRFIDインレットを立設させて物品に貼着させることで物品表面と離隔させる形態とさせることができると共に、RFIDインレットの外部力の影響に対する保護を強化させつつ、物品表面に対して表示情報の視認性を確保させる新たな形態とさせることができるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。本発明では、物品への貼付以前の形態をRFIDラベルシートと称し、物品に貼付させるための形態をRFIDラベルと称する。
【0012】
図1に、本発明に係るRFIDラベルシートの実施形態の構成図を示す。図1(A)、(B)において、RFIDラベルシート11は、ラベル上紙12がRFIDインレット13を保持する。RFIDインレット13は、アンテナ部及びICチップで構成されるICモジュールが形成されたもので従前のものと同様のものである。例えば、RFIDインレット13を、基材にアンテナ部を導電性インキで印刷により形成し、当該アンテナ部の端部にICチップを実装させ、他の基材を貼り付けることによってRFIDインレット13を備えるラベル上紙12としたものであるが、上記他の基材を貼り付けない形態であってもよい。当該ラベル上紙12は、その材質として紙類の他にフィルム材を含む概念である。
【0013】
また、上記ラベル上紙12は、インレット貼付領域12A、空間底部形成領域12B、空間形成インレット保護領域12C及び物品貼着領域12Dがそれぞれ第1折り線14A、第2折り線14B及び第3折り線で区分けられ、当該物品貼着領域12Dに隣接して一体で情報表示領域12Eが設けられる。図1(B)では、物品貼着領域12Dと情報表示領域12Eとの区分けを示すために破線を示しているが、実際的には特に境界についての視覚的なものはない。
【0014】
上記インレット貼付領域12Aは、当該ラベル上紙12の一端側で裏面に粘着剤が塗布された粘着剤層15Aが設けられてその上にRFIDインレット13が貼着されて保持され、第1折り線14Aにより区分けされた領域であり、後に当該第1折り線14Aで折り曲げられて立設させるためのものである。実際的には、RFIDインレット13は最初後述の剥離紙16上に粘着剤で貼付され、後にラベル上12に設けられた粘着剤層15Aに貼着されるもので、当該剥離紙16が剥離されたときには粘着剤層15Aに貼付された形となる。
【0015】
上記空間底部形成領域12Bは、当該インレット貼付領域12Aに隣接して同じ裏面に粘着剤層15Aが設けられたもので、後に形成される内部空間の底部となる。また、粘着剤層15Aは後に物品貼着領域12Dの上面を接着させる。
【0016】
上記空間形成インレット保護領域12Cは、上記空間底部形成領域12Bに隣接して第2折り線14Bと第3折り線14Cとで区分けされ、上記第1折り線14Aで立設させたインレット貼付領域12Aに対して当該空間底部形成領域12Bを含んだ所定形状の内部空間を形成させて折り曲げ(図2で説明する)、その端部を当該立設させたインレット貼付領域12AにおけるRFIDインレット13側の粘着剤層15Aに貼付させるためのものである。
【0017】
上記物品貼着領域12Dは、当該空間形成インレット保護領域12Cに隣接して第3折り線14Cで区分けされ、同じ裏面に、物品に貼着させるための粘着剤層15Bが当該インレット貼付領域12A及び空間底部形成領域12Bと同一面で、例えば同一工程で粘着剤が塗布されることで設けられ、少なくとも剥離紙16が剥離された後に、空間底部形成領域12B側に折り曲げられて上面が当該空間底部形成領域12Bの粘着剤層15Aに接着される。上記第1折り線14A、第2折り線14B及び第3折り線14Cは、例えばミシン線、レーザ光によるハーフカット線により形成される。
【0018】
上記情報表示領域12Eは、物品貼着領域12Cに隣接して図1(B)の破線を目安として区分けされて一体で設けられる。すなわち、上記物品貼着領域12Dの上面が空間底部形成領域12Bの粘着剤層15Aに接着されたときの、当該空間底部領域12B側に接着されずに延出した部分が情報表示領域12Eとなる。その上面に所定情報17を例えば印刷により表示されるものである。なお、当該情報表示領域12Eの裏面に、上記物品貼着領域12Dの裏面に設けられた粘着剤層15Bと一体的に粘着剤層を設けて、共に物品に対して貼着させることとしてもよい。
【0019】
そして、インレット貼付領域12Aから空間底部形成領域12B、空間形成インレット保護領域12Cを含めた物品貼着領域12Dまでの裏面における当該インレット貼付領域12A、空間底部形成領域12B及び物品貼着領域12Dに設けられた粘着剤層15A,15Bに剥離紙16が設けられる。当該剥離紙16としては、剥離剤層が塗布された紙類やフィルム材で形成される。
【0020】
そこで、図2に、図1のRFIDラベルシートを物品に貼付させる形態のRFIDラベルの説明図を示す。まず、図2(A)に示すように、RFIDラベルシート11のラベル上紙12に形成されたインレット貼付領域12Aを、剥離紙16より剥離させて第1折り線14Aで立設させ、その後剥離紙16を剥離させる。そうすると、RFIDインレット13が保持された面、空間底部形成領域12Bの裏面及び物品貼着領域12Dの裏面の粘着剤層15A,15Bが設けられた面が表出される。
【0021】
そして、図2(B)、(C)に示すように、ラベル上紙12における空間形成インレット保護領域12Cを、第2折り線14Bで空間底部形成領域12Bを含めて例えば湾曲形状の内部空間21を形成させながら折り曲げてその端部を当該立設させたインレット貼付領域12AにおけるRFIDインレット13側の粘着剤層15Aに貼付させ、続いて第3折り線14Cで物品貼着領域12Dを空間底部形成領域12B側に折り曲げて上面を当該空間底部形成領域12Bの粘着剤層15Aに接着させる。
【0022】
これによって、RFIDインレット13を立設状態とさせ、当該RFIDインレット13が、ラベル上紙12のインレット貼付領域12Aと湾曲形状の内部空間を形成させて折り曲げた空間形成インレット保護領域12Cの一部(インレット貼付領域12Aに貼付させた部分)とで挾持された形態とされると共に、内部空間21とは別に所定の情報17が表示された情報表示領域12Eを一体とさせることで、RFIDラベル11Aとなるものである。
【0023】
そして、当該RFIDラベル11Aを、金属表面等の物品(図示せず)に、ラベル上紙12の物品貼着領域12Dの裏面で表出された粘着剤層15Bにより貼付させることによって、RFIDインレット13を立設させた形態で、情報表示領域12Eを一体的として情報表示させるものである。
【0024】
このように、基本的にRFIDインレット13を立設させて物品に貼着させることで物品表面と離隔させることができ、RFIDインレット13をラベル上紙12のインレット貼付領域12Aと空間形成インレット保護領域12Cの一部とで挾持された形態とさせ、内部空間21とは別に所定の情報17が表示された情報表示領域12Eを一体とさせることで、RFIDインレット13の外部力の影響に対する保護を強化させつつ、物品表面に対して表示情報17の視認性を確保させる新たな形態とさせることができるものである。
【0025】
次に、図3及び図4に、本発明に係るRFIDラベルシートにおける実施形態の他の構成図を示す。図3(A)、(B)において、RFIDラベルシート11におけるラベル上紙12の空間形成インレット保護領域12Cに第4折り線14Dを設けて空間領域部12C1と保護領域部12C2としたもので、他の構成は図1と同様である。
【0026】
このようなRFIDラベルシート11において、図3(C)に示すように、インレット貼付領域12Aを、剥離紙16より剥離させて第1折り線14Aで立設させ、剥離紙16を剥離させた後に、ラベル上紙12における空間形成インレット保護領域12Cの空間領域部12C1を、第2折り線14Bで折り曲げ、さらに保護領域部12C2を第4折り線
14Dで折り曲げて空間底部形成領域12Bとで三角形状の内部空間21を形成させながらその端部を当該立設させたインレット貼付領域12AにおけるRFIDインレット13側の粘着剤層15Aに貼付させる。
【0027】
続いて、第3折り線14Cで物品貼着領域12Dを空間底部形成領域12B側に折り曲げてその上面を当該空間底部形成領域12Bの粘着剤層15Aに接着させることで、RFIDインレット13を立設状態とさせ、当該RFIDインレット13が、ラベル上紙12のインレット貼付領域12Aと三角形状の内部空間21を形成させて折り曲げた空間形成インレット保護領域12Cの一部(インレット貼付領域12Aに貼付させた部分)とで挾持された形態とさせると共に、内部空間21とは別に所定の情報17が表示された情報表示領域12Eを一体とさせることで、RFIDラベル11Aとさせるものである。
【0028】
そして、このようなRFIDラベル11Aを金属表面等の物品(図示せず)に、ラベル上紙12の物品貼着領域12Dの裏面で表出された粘着剤層15Bにより貼付させることは上記同様である。
【0029】
また、図4(A)、(B)において、RFIDラベルシート11におけるラベル上紙12の空間形成インレット保護領域12Cに第4折り線14D及び第5折り線14Eを設けて第1空間領域部12C1、第2空間領域部12C3、保護領域部12C2としたものである。
【0030】
このようなRFIDラベルシート11において、図4(C)に示すように、インレット貼付領域12Aを、剥離紙16より剥離させて第1折り線14Aで立設させ、剥離紙16を剥離させた後に、ラベル上紙12における空間形成インレット保護領域12Cの第1空間領域部12C1を第2折り線14Bで折り曲げ、また第2空間領域部12C3を第4折り線14Dで折り曲げ、さらに保護領域部12C2を第5折り線14Eで折り曲げて空間底部形成領域12Bを含んだ四角形状の内部空間21を形成させながらその端部を当該立設させたインレット貼付領域12AにおけるRFIDインレット13側の粘着剤層15Aに貼付させる。
【0031】
続いて、第3折り線14Cで物品貼着領域12Dを空間底部形成領域12B側に折り曲げてその上面を当該空間底部形成領域12Bの粘着剤層15Aに接着させることで、RFIDインレット13を立設状態とさせ、当該RFIDインレット13が、ラベル上紙12のインレット貼付領域12Aと四角形状の内部空間21を形成させて折り曲げた空間形成インレット保護領域12Cの一部(インレット貼付領域12Aに貼付させた部分)とで挾持された形態とさせると共に、内部空間21とは別に所定の情報17が表示された情報表示領域12Eを一体とさせることで、RFIDラベル11Aとさせるものである。
【0032】
そして、このようなRFIDラベル11Aを金属表面等の物品(図示せず)に、ラベル上紙12の物品貼着領域12Dの裏面で表出された粘着剤層15Bにより貼付させることは上記同様である。
【0033】
図3及び図4の形態によっても、RFIDインレット13を立設させて物品に貼着させることで物品表面と離隔させることができ、RFIDインレット13をラベル上紙12のインレット貼付領域12Aと空間形成インレット保護領域12Cの一部とで挾持された形態とさせ、内部空間21とは別に所定の情報17が表示された情報表示領域12Eを一体とさせることで、上記同様に、RFIDインレット13の外部力の影響に対する保護を強化させつつ、物品表面に対して表示情報17の視認性を確保させる新たな形態とさせることができるものである。
【0034】
なお、上記実施形態においては、内部空間21を湾曲形状、三角形状、四角形状とした場合を示したが、それら形状に限らず、上記インレット貼付領域12Aを立設させるための空間領域が形成されれば足りるものである。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明のRFIDラベルシート及びRFIDラベルは、物品管理等のために物品情報が担持されるラベルの製造、使用に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係るRFIDラベルシートの実施形態の構成図である。
【図2】図1のRFIDラベルシートを物品に貼付させる形態のRFIDラベルの説明図である。
【図3】本発明に係るRFIDラベルシートにおける実施形態の他の構成図(1)である。
【図4】本発明に係るRFIDラベルシートにおける実施形態の他の構成図(2)である。
【符号の説明】
【0037】
11 RFIDラベルシート
11A RFIDラベル
12 ラベル上紙
12A インレット貼付領域
12B 空間底部形成領域
12C 空間形成インレット保護領域
12D 物品貼着領域
12E 情報表示領域
13 RFIDインレット
14 折り線
15 粘着剤層
16 剥離紙
17 表示情報
21 内部空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品に貼付されることで当該物品に関する情報について非接触でリーダライタと通信可能とされるRFIDラベルシートであって、
基材上にアンテナ部及びICチップで構成されるICモジュールが形成されるRFIDインレットを備えるラベル上紙と、
前記ラベル上紙における裏面側の一部に設けられる粘着剤層と、
を少なくとも備え、
上記ラベル上紙には、一端側で裏面に前記RFIDインレットを保持して前記粘着剤層が設けられた領域であり、立設させるためのインレット貼付領域と、当該インレット貼付領域に隣接して同じ裏面に前記粘着剤層が設けられる空間底部形成領域と、当該空間底部形成領域に隣接して上記立設させたインレット貼付領域に対して当該空間底部形成領域を含めた所定形状の内部空間を形成させて折り曲げ、その端部を当該立設させたインレット貼付領域におけるRFIDインレット側の上記粘着剤層に貼付させるための空間形成インレット保護領域と、当該空間形成インレット保護領域に隣接して同じ裏面に前記物品に貼着させるための前記粘着剤層が設けられ、上記空間底部形成領域側に折り曲げられて上面が当該空間底部形成領域の粘着剤層に接着されるための物品貼着領域と、当該物品貼着領域に隣接して一体で設けられ、所定情報を表示させる情報表示領域と、が形成されることを特徴とするRFIDラベルシート。
【請求項2】
請求項1に記載のRFIDラベルシートであって、前記表示領域に、前記インレット貼付領域、前記空間底部形成領域及び物品貼着領域に設けられた前記粘着剤層と同一面に粘着剤層が設けられることを特徴とするRFIDラベルシート。
【請求項3】
請求項1又は2記載のRFIDラベルシートから作製されるRFIDラベルであって、少なくとも、前記RFIDインレットを立設状態とさせ、当該RFIDインレットが、前記ラベル上紙の前記インレット貼付領域と前記所定形状の内部空間を形成させて折り曲げた前記空間形成インレット保護領域の一部とで挾持され、当該内部空間とは別に所定の情報が表示された前記表示領域が一体とされることを特徴とするRFIDラベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−117960(P2010−117960A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−291754(P2008−291754)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(000110217)トッパン・フォームズ株式会社 (989)
【Fターム(参考)】