説明

RFIDリーダおよびRFIDシステム

本発明は送信アンテナ(102)と受信アンテナ(104)を備えるRFIDリーダに関連し、送信アンテナは受信アンテナから第1の距離(114)に位置し、送信アンテナは第1平面(108)内に位置する送信アンテナコイル(106)を有し、受信アンテナは、第2の平面(112)内に位置する受信アンテナコイル(110)を有する。RFIDリーダは、RFIDドキュメントを、送信アンテナから第2の距離(148)の位置に位置決めをする手段(130、132)を有する。送信アンテナは、受信アンテナと位置決めされる位置との間に位置する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、RFIDリーダおよびRFIDシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
RFIDシステム自体は、先行技術から公知であり、RFIDシステムでは高周波無線信号を用いて無線周波数(RF)帯で通信を行う。このようなRFIDシステムは、例えばWO2008/145505A1から知られている。
【0003】
そこで、本発明の目的は、改善されたRFIDリーダおよび改善されたRFIDシステムを提供することである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は、いずれの場合にも独立請求項の特徴により達成される。本発明の実施形態は、従属請求項に記載される。
【0005】
本発明の実施形態によると、送信アンテナと受信アンテナをと有するRFIDリーダが提供される。送信アンテナは、受信アンテナから第1の距離に位置し、送信アンテナは、第1平面内に位置する送信アンテナコイルを有し、受信アンテナは、第2の平面内に位置する受信アンテナコイルを有する。RFIDリーダは、RFIDドキュメントを、送信アンテナから第2の距離の位置に位置決めをする手段を有する。送信アンテナは受信アンテナとRFIDドキュメントが位置決めされる位置との間に位置する。
【0006】
これに関連して、RFIDドキュメントは、例えばいわゆるRFIDチップのようなRFID回路を含んだ任意のドキュメントを意味するものと理解される。RFIDドキュメントは、RFID回路を利用して、RFIDリーダからRF信号を受信し、RFIDリーダにRF信号を送信することができる。
【0007】
RF送信のために、RF信号はRF搬送波上で変調されてよく、搬送波は、例えば13.56MHzのメガヘルツ帯の周波数であってよい。
【0008】
RFIDドキュメントは特に、例えば身分証明書、特に個人識別カード、パスポート、運転免許証、社員証、あるいは、銀行カード、クレジットカードその他の支払い手段、または入場券、受託書、査証等の証明書のような、有用文書またはセキュリティ文書を意味するものと理解される。RFIDドキュメントは、紙製および/またはプラスチック製のドキュメント本体を有する。特に、ドキュメントはICカードであってよい。
【0009】
これに関連して、RFIDリーダは、RFIDドキュメントとRF信号をやり取りできる任意の装置、特にRFIDドキュメントの電子メモリからデータを読み出すための装置を意味するものと理解される。
【0010】
本発明の実施形態は、送信アンテナに対するRFIDドキュメントの位置決めにより、RFIDドキュメントから送信アンテナへと送られるRFID信号は反射され、RFID信号は、改善された信号対雑音比(SNR)で受信アンテナにより受信されるので、特に有利である。
【0011】
本発明の一実施形態によると、第2の距離は、第1の距離の少なくとも0.7倍である。第2の距離は、好ましくは、第1の距離の少なくとも0.8倍である。特に、第1および第2の距離は等しくてもよい。第2の距離が第1の距離よりもずっと長く、例えば第1の距離の2倍または3倍であってもよい。
【0012】
本発明の一実施形態によると、送信アンテナコイルおよび受信アンテナコイルは、互いに同心円状に位置してよい。送信アンテナコイルおよび/または受信アンテナコイルは、例えば円形または方形であってよい。
【0013】
本発明の一実施形態によると、第1および第2の平面は、互いに平行であってよい。また、所定位置にRFIDドキュメントがあるときに、RFIDドキュメントの位置決めをする手段は、RFIDドキュメントのドキュメントアンテナコイルが送信アンテナコイルおよび受信アンテナコイルと同心円状となるように設計される。また、所定位置にRFIDドキュメントがあるときに、RFIDドキュメントの位置決めをする手段は、ドキュメントアンテナコイルが配置される第3の平面が、第1および第2の平面と平行となるように設計されてよい。
【0014】
本発明の一実施形態によると、RFIDリーダは、特に所定位置で電界強度が7.5A/mより大きい電界を発生するために送信アンテナに接続されたRF送信機を有してよい。RF送信機は、所定位置で電界強度が7.5A/mより大きい搬送波を送出する。RF送信機は、所定位置にRFIDドキュメントがあるときに、RFIDドキュメントにRF信号を送出するために、搬送波上でRF信号を変調することができる。
【0015】
RFIDリーダは、さらにRFIDドキュメントからRFIDリーダへと送られるRF信号が電界に重畳されるよう、所定位置で7.5A/mより大きな電界強度の電界を生成する受信期間内において、RF送信機を制御するように設計された制御手段を有してよい。このためRFIDリーダは、RF信号がRFIDリーダからRFIDドキュメントに送出される送信期間内においてのみならず、RF信号がRFIDドキュメントからRFIDリーダへと送られる受信期間内においても、搬送波が送信されるように設計されてよい。実施形態によっては、送信期間または受信期間の期間中ずっと搬送波が送信されず、例えばパルス化する手法のように、中断を伴って、あるいは電界強度を変化させながら、送信されてもよい。
【0016】
搬送波の高い電界強度にもかかわらず、RFIDリーダの受信アンテナの補助により、RFIDドキュメントから送出されるRF信号の信頼性の高い受信が可能である点で、特に有利である。これは、RFIDドキュメントから送信アンテナへと送られるRF信号が反射され、受信アンテナが反射されたRF信号を受信することにより達成される。送信アンテナから受信アンテナまでの距離、および送信アンテナからRFIDドキュメントまでの距離は、ほぼ同一であるので、反射されたRF信号は受信アンテナの位置において特に強い。
【0017】
RFIDドキュメントから送られるRF信号の受信アンテナによる良好な受信は、第2の距離、つまり送信アンテナからRFIDドキュメントまでの距離が、第1の距離、つまり送信アンテナと受信アンテナの距離、よりも大幅に大きい場合であっても依然として可能である。なぜなら、この場合も、受信アンテナにより受信させる反射された信号と重畳された搬送波との間の信号対雑音比が比較的高いからである。
【0018】
本発明の一実施形態によると、搬送波の電界強度は、10A/mよりも大きく、具体的には15A/mより大きく、具体的には最大で20A/mまでである。電界強度が高いため、適切に高い電力がRFIDドキュメントに供給し得る。これはRFIDドキュメントが貯蔵エネルギーを持たず、または貯蔵エネルギーの容量が小さく、それゆえにRFIDドキュメントを動作させるため継続的な電力供給が要求される場合に、特に都合がよい。これは一次電池が集積化されていないRFIDドキュメントにとって特に都合がよい。これは一次電池を有さない身分証明書、および、ドキュメントによる大きな電力消費のために必要である一次電池が頻繁に交換される必要があり、さもなければその寿命が著しく限定される身分証明書にとって非常に都合がよい。
【0019】
表示装置、特に発光型の表示装置が統合されたRFIDドキュメントの本発明の実施形態も非常に都合がよい。すなわち、動作のために、発光型の表示装置は比較的大きな電力を必要とし、その大きな電力は、RF送信機により生成された搬送波の高い電界強度のため、ドキュメントアンテナの補助のもとでドキュメントに供給されてよい。
【0020】
本発明の一実施形態によると、送信アンテナと受信アンテナとの間の第1の距離は、5mmと25mmとの間であってよい。
【0021】
本発明の一実施形態によると、RFIDリーダは、送信アンテナから第2の距離にRFIDドキュメントのための支持表面を有する。このため、RFIDドキュメントの位置決めをする手段は、支持表面により形成される。支持表面は、RFIDリーダに対して支持表面により形成される平面内にRFIDドキュメントを位置決めすべく、ガイド端またはその他の位置決め補助部材を有してよい。
【0022】
本発明の一実施形態によると、RFIDリーダは、近距離無線通信(NFC)規格に準拠してRFIDドキュメントと通信するように設計される。
【0023】
本発明は、他の側面において、本発明に係るリーダと少なくとも1つのRFIDドキュメントとを含むRFIDシステムに関する。RFIDドキュメントは、第3の平面に配置されるドキュメントアンテナコイルを有するドキュメントアンテナを備える。RFIDドキュメントが所定位置にあるとき、ドキュメントアンテナコイルは送信アンテナコイルおよび/または受信アンテナコイルに対して同軸的に広がることができる。さらに、RFIDドキュメントは、RFIDドキュメントが所定位置にあるときに、ドキュメントアンテナが配置される第3の平面が第1および第2の平面と平行に広がるように設計されてよい。
【0024】
送信アンテナ、受信アンテナおよびドキュメントアンテナの可能である最も完全対称な配置は、RFIDドキュメントから送信コイルへ送信されたRF信号を本質的に完全に反射し、それに対応して受信アンテナによるRF信号の良好な受信をもたらす点で特に有利である。特に、送信アンテナ、受信アンテナ、およびドキュメントアンテナは同じ直径であってよい。
【0025】
送信アンテナ、受信アンテナ、およびドキュメントアンテナのコイルの数は、それぞれの場合に要求される電圧に依存する。送信アンテナは、例えば1から8個の送信アンテナコイルを有してよく、具体的には2個の送信アンテナを有する。受信アンテナは、例えば1から5個の受信アンテナコイルを有してよく、具体的には1個の受信アンテナを有する。ドキュメントアンテナは、例えば2から6個のドキュメントアンテナコイルを有してよく、具体的には5または6個のドキュメントアンテナを有する。
【0026】
本発明の実施形態は、図面は以下の内容を示す図面を参照しつつ、より詳細に以下で説明される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明によるRFIDリーダおよび本発明によるRFIDシステムの一実施形態のブロック図を示す
【図2】RFIDリーダ上にRFIDドキュメントが位置決めされた後における、図1の実施形態を示す。
【図3】RFIDドキュメントから送られる電界およびRF信号の反射の概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下では、対応する要素は同一の参照番号により示される。
【0029】
図1は、送信アンテナ102および受信アンテナ104を備えるRFIDリーダ100を示す。
【0030】
送信アンテナ102は、第1の平面108に広がる少なくとも1つの送信アンテナコイル106を有する。同様に、受信アンテナ104は、第2の平面112に広がる少なくとも1つの受信アンテナコイル110を有する。平面108および112は、互いに平行であってよい。送信アンテナ102および受信アンテナ104は、互いから第1の距離114に位置する。
【0031】
RFIDリーダ100は、送信アンテナ102により放射される搬送波を発生するよう設計されたRF発生器118を有するRF送信機116を更に備える。RF送信機116は、RF信号を搬送波上で変調する変調器120を更に有する。
【0032】
RFIDリーダ100は、RFIDドキュメント124から送られたRF信号を受信するために受信アンテナ104に接続された受信機122を更に備える。
【0033】
RFIDリーダ100は、プログラム命令128を実行するプロセッサ126を更に備え、それにより、送信機116および/または受信機122が制御される。
【0034】
RFIDリーダ100は、送信アンテナ102および受信アンテナ104に対するRFIDドキュメント124の位置決めをする手段を備える。本実施例の場合、位置決めをする手段は、RFIDリーダ100の上面に位置する支持表面130により形成される。支持表面130は、垂直方向に突出する突起132を有し、突起132は、RFIDドキュメント124を支持表面130上で位置決めするガイド端を形成する。
【0035】
RFIDドキュメント124は、第3の平面136に広がる少なくとも1つのドキュメントアンテナコイル134を有するドキュメントアンテナを備える。ドキュメントアンテナは、RFIDドキュメント124に電力を供給するとともに、RF信号を受信し、RF信号を送信するために利用される。
【0036】
RFIDドキュメント124は、例えば、いわゆるRFIDチップのような回路138を備える。回路138は、RFIDドキュメント124のドキュメント本体に統合されてよい。回路138は、電子メモリ142、表示装置146のためのドライバ144とともに、プログラム命令を実行するプロセッサ140を備え、これらは同様にドキュメント本体に統合されてよい。
【0037】
1つ以上の画像は電子メモリ142に格納されてよい。ドキュメントアンテナを介してRFIDドキュメント124に電力が供給されているとき、プロセッサ140によるプログラム命令の実行が開始され、画像を表示装置146に表示するようドライバ144を制御するためにメモリ142がアクセスされる。例えば、RFIDドキュメント124は、電子的な個人識別カードとして設計されてよく、それにより1以上の識別写真が表示装置146上に出力される。表示装置146は、具体的には発光型のディスプレイ、特にOLEDディスプレイとして設計されてよい。
【0038】
さらに、例えばRFIDドキュメント124の保有者に関する情報、具体的には名前、住所、誕生日等、および/または指紋、虹彩スキャンデータのような生体情報が、メモリ142に格納されてよい。RFIDリーダ100は、RF通信を介してメモリ142からこれらのデータを読み取ることができる。この目的のために、RFIDリーダ100とRFIDドキュメント124の一方的なまたは相互の認証、具体的には、基本アクセス制御(Basic Access Control protocol)プロトコルおよび/または拡張アクセス制御(Extended Access Control protocol)プロトコルによる認証が、必要とされてよい。
【0039】
図2は、RFIDドキュメント124が、RFIDリーダ100とRFIDドキュメント124との間のRF信号の交換が行われる位置に持ち込まれた後のRFIDリーダ100を示す。この位置おいて、ドキュメントアンテナは、送信アンテナからの距離が距離114の少なくとも0.7倍である第2の距離148に位置する。例えば、距離148は、距離114とほぼ等しく、または距離148は距離114より大きい。
【0040】
この位置において、好ましくは、平面136は平面108および112と平行である。送信アンテナコイル106、受信アンテナコイル110、およびドキュメントアンテナコイル134は、好ましくは、同心円状に位置し、さらに、送信アンテナ102、受信アンテナ104、およびドキュメントアンテナは、好ましくは同じ直径である。
【0041】
RFIDリーダ100とRFIDドキュメント124の間のRF通信のために、送信機は、プログラム命令128の実行によりプロセッサ126によって制御され、送信アンテナ102の補助のもと、搬送波を放射する。ドキュメントアンテナコイル134を利用することにより、搬送波からの電力がRFIDドキュメント124に供給される。この電力は、プロセッサ140によるプログラム命令の実行を開始させ、表示装置146に画像が表示される。
【0042】
変調器120は、送信期間において、RF信号を搬送波上で変調するためにプロセッサ126により制御される。送信アンテナ102の補助のもと、RF信号は放射され、ドキュメントアンテナを利用して受信されてよい。RF信号の情報コンテンツは、プロセッサ140によるプログラム命令の実行によって処理され、次に応答RF信号がプロセッサ140により生成される。応答RF信号は、送信期間に続く受信期間において、RFIDドキュメント124により送信される。応答RF信号は、受信アンテナ104の補助のもと、受信されてよい。応答RF信号は、受信機122により復調され、受信されたデータはプロセッサ126に入力されて更なる処理段階を経る。
【0043】
RFIDリーダ100による搬送波の放射は、応答RF信号が搬送波に重畳されるように、受信期間においても発生してよい。配置の対称性により、受信アンテナ104の補助のもと、RF信号を高い信頼性で受信することができる。
【0044】
図3は、送信アンテナ102から放射される搬送波150の電界を外略的に示す。ドキュメントアンテナ152により第2の距離148すなわちΔz1において発生される量Δψの電界変調は、送信アンテナコイル106により反射され、対応する電界は、距離114すなわち−Δz2においてΔΨ変化する。量Δz1およびΔz2が等しいとき、理想的にはΔψはΔΨと等しい。
【0045】
このため、RF信号への応答の結果としてドキュメントアンテナ152により電界変化Δψが起こるとき、完全に対称な配置では、受信アンテナ104の位置でΔΨと等しい電界変化となる。反射された応答RF信号は、対応して、同時に搬送波150が送信アンテナ102により比較的高い電界強度で放射されたとしても、受信アンテナ104により容易に受信されてよい。
【符号の説明】
【0046】
100 RFIDリーダ
102 送信アンテナ
104 受信アンテナ
106 送信アンテナコイル
108 平面
110 受信アンテナコイル
112 平面
114 距離
116 RF送信機
118 RF発生器
120 変調器
122 受信機
124 RFIDドキュメント
126 プロセッサ
128 プログラム命令
130 支持表面
132 突起
134 ドキュメントアンテナコイル
136 平面
138 回路
140 プロセッサ
142 電子メモリ
144 ドライバ
146 表示装置
148 距離
150 搬送波
152 ドキュメントアンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信アンテナ(102)と受信アンテナ(104)とを備えるRFIDリーダであって、
前記送信アンテナは前記受信アンテナから第1の距離(114)に位置し、
前記送信アンテナは第1の平面(108)内に位置する送信アンテナコイル(106)を有し、
前記受信アンテナは、第2の平面(112)内に位置する受信アンテナコイル(110)を有し、
RFIDドキュメントを前記送信アンテナから第2の距離(148)の位置に位置決めする手段(130、132)が設けられ、
前記送信アンテナは前記受信アンテナと前記位置との間に位置する
RFIDリーダ。
【請求項2】
前記第2の距離は、前記第1の距離の少なくとも0.7倍、特に前記第1の距離の少なくとも0.8倍、である請求項1に記載のRFIDリーダ。
【請求項3】
前記第1および前記第2の距離は等しい、請求項1または2に記載のRFIDリーダ。
【請求項4】
前記送信アンテナコイルよび前記受信アンテナコイルは、互いに同心円状に位置する請求項1から3の何れか1項に記載のRFIDリーダ。
【請求項5】
前記位置において7.5A/mより大きな電界強度の電界を発生するRF送信機(116)と、
RF受信機(122)と、
7.5A/mより大きな電界強度の前記電界を発生する受信期間において、前記RFIDドキュメントにより送信されるRF信号が前記電界に重畳されるように制御されるよう前記RF送信機が制御される制御手段(126、128)と
を備える請求項1から4のいずれか1項に記載のRFIDリーダ。
【請求項6】
前記電界強度は、10A/mより強く、具体的には15A/mより強く、具体的には上限が20A/mまでである、請求項5に記載のRFIDリーダ。
【請求項7】
前記第1の距離が5mmと25mmの間である請求項5または6に記載のRFIDリーダ。
【請求項8】
前記位置決めをする手段は、前記ドキュメントのための支持表面(130)を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のRFIDリーダ。
【請求項9】
前記支持表面は、少なくとも1つのガイド端(132)により区画されている、請求項8に記載のRFIDリーダ。
【請求項10】
前記RF送信機は、13.56MHzのキャリア周波数を送信するように設計された、請求項5から9のいずれか1項に記載のRFIDリーダ。
【請求項11】
前記RFIDリーダは、近距離無線通信(NFC)規格により前記RFIDドキュメントと通信する、請求項1から10のいずれか1項に記載のRFIDリーダ。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか1項に記載されたRFIDリーダ(100)と、RFIDドキュメント(124)とを備えるRFIDシステムであって、
前記ドキュメントは、少なくとも1つのドキュメントアンテナコイル(134)を有するドキュメントアンテナを備え、前記少なくとも1つのドキュメントアンテナコイルは第3の平面に配置される、RFIDシステム。
【請求項13】
前記RFIDドキュメントが前記位置に位置する場合に、前記ドキュメントアンテナコイルは、前記送信アンテナコイルおよび前記受信アンテナコイルの少なくとも一方と同心円状である請求項12に記載のRFIDシステム。
【請求項14】
前記RFIDドキュメントが前記位置に位置するとき、前記第1の平面、前記第2の平面、および前記第3の平面のうち少なくとも2つは互いに平行である、請求項12または13に記載のRFIDシステム。
【請求項15】
前記ドキュメントアンテナは、前記ドキュメントのRFID回路に電力を供給する、請求項12から14のいずれか1項に記載のRFIDシステム。
【請求項16】
前記RFIDドキュメントは発光型の表示装置(146)を備え、前記ドキュメントアンテナが前記表示装置に電力を供給する、請求項12から15の何れか1項に記載のRFIDシステム。
【請求項17】
前記送信アンテナ、前記受信アンテナ、および前記ドキュメントアンテナのうち少なくとも2つは、直径が同じである、請求項12から16の何れか1項に記載のRFIDシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−530989(P2012−530989A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516620(P2012−516620)
【出願日】平成22年6月8日(2010.6.8)
【国際出願番号】PCT/EP2010/057984
【国際公開番号】WO2010/149490
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(599147447)ブンデスドルケライ ゲーエムベーハー (21)
【氏名又は名称原語表記】BUNDESDRUKEREI GMBH
【Fターム(参考)】