VoIPサービスのためのハイブリッド省電力機構
【課題】VoIPサービスに使用される従来の省電力クラス(PowerSavingClass)(PSC)IIにおいて、MSが、ボイスパケットを受信しない場合、無音期間中に周期的にウェイクアップしなくともよい方法を提供する。
【解決手段】基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つが初期化される。前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入る。前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入る。
【解決手段】基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つが初期化される。前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入る。前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入る。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2006年11月7日付け提出され「Hybrid Power-Saving Mechanism for VoIP Services」と題された米国仮出願第60/857,527号の優先権を主張する。
【0002】
本発明の実施形態は、マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用性(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(WiMAX)省電力システムに関する。特に、本発明の実施形態は、モバイルWiMAXシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
例えばG.723.1A、G.729B、及び3GPP適応マルチレート(Adaptive Multi Rate)(AMR)のような、現在の強化されたボイスコーデックは、バンド幅の浪費を解消するために、ボイスパケットが無音期間(silent periods)中に送信されることを抑制する無音抑制スキーム(silence suppression scheme)を使用することができる。統計によると、無音期間は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)コールの全継続時間(duration)の約60パーセントを占める。それゆえ、移動局(mobile station)(MS)は、それらの期間中にスリープできれば、より多くのエネルギーを節約することができる。しかしながら、VoIPサービスに使用される従来の省電力クラス(Power Saving Class)(PSC) IIは、VoIPトラフィックの無音期間を考慮していないので、MSは、それがボイスパケットを受信しないにもかかわらず、無音期間中に周期的にウェイクアップしなければならない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、移動通信における省電力のための技術である。基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つが初期化される。前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入る。前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入る。
【0005】
本発明の実施形態を説明するために使用される以下の説明及び添付の図面を参照することにより本発明の実施形態はよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、本発明の一つの実施形態に従うシステムを説明する図である。
【図2】図2は、本発明の一つの実施形態に従う第1の省電力モードを説明するタイミングチャートである。
【図3】図3は、本発明の一つの実施形態に従う第2の省電力モードを説明するタイミングチャートである。
【図4】図4は、本発明の一つの実施形態に従うハイブリッド省電力モードを説明するタイミングチャートである。
【図5】図5は、本発明の一つの実施形態に従う省電力ハイブリッドコントローラを説明する図である。
【図6A】図6Aは、本発明の一つの実施形態に従う第1のコントローラを説明する図である。
【図6B】図6Bは、本発明の一つの実施形態に従う第2のコントローラを説明する図である。
【図7】図7は、本発明の一つの実施形態に従うパワーをセーブするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の一つの実施形態に従う、初期化するためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図9A】図9Aは、本発明の一つの実施形態に従う、第1のPSCモードに入るためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図9B】図9Bは、本発明の一つの実施形態に従う、第1のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の一つの実施形態に従う、第2のPSCモードに入るためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の一つの実施形態に従う、第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の一つの実施形態に従う、BSでの第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図13】図13は、本発明の一つの実施形態に従う、MSでの第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の一つの実施形態に従う、省電力ハイブリッドコントローラを実施するための処理システムを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施形態は、移動通信における省電力のための技術である。
【0008】
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つが初期化される。前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入る。前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入る。
【0009】
以下の説明において、数々の特定の詳細が説明される。しかしながら、本発明の実施形態は、これら特定の詳細なしに実施しても良いことが理解される。他の例では、この説明の理解があいまいにならないようにするために、周知の回路、構造及び技術は示さなかった。
【0010】
本発明の一つの実施形態は、通常、フローチャート、フローダイアグラム、構造図、又はブロック図として表現されるプロセスとして説明し得る。フローチャートは、シーケンシャルなプロセスとしてオペレーションを説明できるが、オペレーションの多くは、並列に又は同時に実行することができる。加えて、オペレーションの順序は、再配置することができる。プロセスは、そのオペレーションが完了したときに、終了する。プロセスは、方法、プログラム、プロシージャー、製造(manufacturing)又は制作(fabrication)の方法などに対応する。
【0011】
図1は、本発明の一つの実施形態に従うシステム100を説明する図である。システム100は、基地局(base station)(BS)110及びN個の移動局(MS)1401〜140Nを含む。システム100が上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良いことは留意すべきである。
【0012】
BS110は、無線通信モードにおいて無線周波数(RF)伝送を経由してN個のMS1401〜140Nと通信する、固定位置又は移動位置に設置された局である。無線通信は、マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用性(WiMAX)標準に準拠しても良い。該位置は、過疎地若しくは人口集中地域におけるものであっても良いし、又は、移動体向けのものであっても良い。BS110は、BS処理ユニット120及びBS送信機/受信機130を含む。
【0013】
BS処理ユニット120は、BSオペレーションに必要なコンポーネントを含む。それは、ユニット中の各種のコンポーネントに対してクロックソース又は信号を提供するオシレータを含んでも良い。ユニット中の各種のコンポーネントは、例えば、アナログ・デジタル変換器(ADC)、デジタル・アナログ変換器(DAC)、及び他の論理回路、あるいは、例えばデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)のような、各種の機能を実行し(perform)又はプログラムを実行(execute)するための、1又は複数のプロセッサ、あるいは、自動利得制御(AGC)、自動周波数制御(AFC)及びチャネル符号化/復号化モジュール又は回路などである。BS処理ユニットは、省電力制御機構をBS110に提供するBS省電力ハイブリッドコントローラ125を含む。
【0014】
BS送信機/受信機130は、RF信号を送信及び受信する送信ユニット及び受信ユニットを含んでも良い。それは、ハイパワーアンテナを含んでも良い。該アンテナは、タイプ又は地形(terrain)及び要求されるサービスエリア(coverage area)に応じて、屋根、塔又は丘の頂上に取り付けられても良い。
【0015】
N個のMS1401〜140Nは、例えば、ハンドセット、携帯電話(cellular phone)、携帯情報端末(PDA)、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又は無線通信ネットワーク上でMSの機能性を実行できる任意のデバイスのような、任意のMSデバイスを含んでも良い。N個のMS1401〜140Nの各々は、BS110により提供される移動通信サービスをサブスクライブ(subscribe)しても良い。N個のMS1401〜140Nの各々は、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access)(OFDMA)無線通信においてBS110からシンボルの系列を運ぶ無線信号を受信する無線周波数(RF)受信機、省電力ハイブリッドコントローラ145i(i = 1,…,N)、フレーム検出同期器(frame detection and synchronizer)、サイクリックプリフィックス(cyclic prefix)(CP)を取り除くサイクリックプリフィックス(CP)リムーバ、高速フーリエ変換(FFT)を計算する高速フーリエ変換(FFT)プロセッサ、チャネルイコライザ、チャネル推定器、符号器、デインターリーバ、及び受信機能を実行するための他の回路又はモジュールを含んでも良い。N個のMS1401〜140Nの各々はまた、チャネル符号器及びインターリーバ、二位相偏移変調(Binary Phase Shift Keying)(BPSK)マッパー(mapper)、逆FFT(IFFT)プロセッサ、サイクリックプリフィックス及び窓掛け処理ユニット、及びRF送信機、並びに送信機能を実行するための他の回路又はモジュールを含んでも良い。
【0016】
BS110及びN個のMS1401〜140Nは、予め定義された通信プロトコル又は通信規格の下で、互いに通信する。一つの実施形態において、通信規格は、米国電気電子学会(IEEE)802.16e標準又は欧州電気通信標準化機構(ETSI)高性能無線メトロポリタンエリアネットワーク(High Performance Radio Metropolitan Area Network)(HiperMAN)1.3.2標準である。BS省電力ハイブリッドコントローラ125及びMS省電力ハイブリッドコントローラs145iは、IEEE 802.16e標準により提供される幾つかの省電力クラスモードを兼ね備えるハイブリッドスキームを使用して、効果的な省電力を提供する。BS110及びN個のMS1401〜140Nは、典型的なWiMAXシステムにおける、メディアアクセス制御(MAC)及び物理レイヤ(PHY)機構(features)を含んでも良い。モバイルWiMAXシステムは、マルチパス環境のための直交周波数分割多元接続(OFDMA)スキームを使用する。それは、VoIPサービス及び省電力モード(PSM)を提供しても良い。BS110又はN個のMS1401〜140Nのうちの任意のものにより使用されるハイブリッド省電力スキームは、第1のPSM及び第2のPSMを兼ね備える。
【0017】
図2は、本発明の一つの実施形態に従う第1の省電力モード(PSM)を説明する200である。タイミングチャート200は、ウェイクモード(wake mode)210及びスリープモード(sleep mode)220を含んでいる。
【0018】
ウェイクモード210は、BS110又はMS140が、例えば他のデバイスへ及び/又はからの通信パケットの送信又は受信のような、その通常の機能を実行するところのアクティブ期間(active period)に対応する。スリープモード220は、BS又はMS140が、その電力消費を低減するところの省電力期間(power saving period)に対応する。スリープモード220は、多くのスリープサイクル230i(i = 1,…,K)を含んでも良い。各々のスリープサイクル(sleep cycle)は、スリープインターバル(sleep interval)又は窓(window)240i及びリスニングインターバル(listening interval)又は窓250iを含む。以下において、簡潔にするために、下付き文字“i”は省略されることがある。第1のPSMにより使用される3つのパラメータ、すなわち、最初の又は最小のスリープ時間(sleep time)(Tmin)、最後の又は最大のスリープ時間(Tmax)、及びリスニング時間(listening time)(TL)が存在する。これらパラメータは、典型的には、最初の期間(initial period)中に又はそれら通信の開始時にて、他のデバイスと事前交渉(pre-negotiated)される。
【0019】
スリープインターバル240の間、BS110又はMS140は、電力消費を低減するために、その回路素子の大部分を、オフにする。これは、より長いオペレーション期間及びバッテリー寿命の増加をもたらす。スリープインターバル240の間、BS110又はMS140は、データを一つも受信又は送信しなくても良い。リスニングインターバル250の間、BS110又はMS140は、短いデータ(short data)又はトラフィック表示メッセージ(traffic indication message)を受信するために、それぞれ、MS140又はBS110に同期させる。
【0020】
スリープモードの開始時にて、最初のスリープサイクル2301の間、スリープ時間間隔(sleep time interval)T1 2401は、最小のスリープ時間Tminに等しい、すなわち、T1=Tminである。スリープ時間間隔Tiの長さは、それが最後の又は最大のスリープ時間Tmaxを越えずに接近するまで、2倍の指数関数的に増加する(binary exponentially)。最後の又は最大のスリープ時間Tmaxに達した場合、該デバイスは、このTmax値にスリープ時間を維持する。つまり、第iのスリープサイクル230iにおけるスリープ時間間隔は、次のように与えられる。
【数1】
【0021】
一つの実施形態では、第iのスリープサイクル230iにおけるスリープ時間間隔は、次のように(1)から少し修正されたものである。
【数2】
【0022】
リスニングインターバル250の間、BS110又はMS140は、リスニング時間TLに等しい時間の間、ウェイクアップする。リスニング時間TLは、スリープモード220の始めから終わりまで、一定である。それは、およそ一つのMACフレーム長からなる短いインターバルでも良い。リスニングインターバル250の間、デバイス(すなわち、BS100又はMS140)は、他のデバイスから送信されるトラフィック表示(traffic indication)をリッスンする。例えば、MS140は、BS110からトラフィック表示メッセージ265がブロードキャストされたかどうかを判定するためにリッスンする。このメッセージが、肯定的な表示を伝える場合、該デバイスは、スリープモード220から抜け出し、他のデバイスから、バッファされたパケットを受信するために、ウェイクモード210に戻る。
【0023】
第1のPSMは、例えばウェブ閲覧のような集中的な動作(bursty behavior)を伴う非リアルタイムトラフィックに適したものであっても良い。それは、ベストエフォート(BE)又は非リアルタイム可変レート(NRT−VR)のコネクションをサポートするために使用されても良い。一つの実施形態において、それは、IEEE 802.16e標準により提供される省電力クラス(PSC) Type IのPSMプロトコルと互換性があっても良い。
【0024】
図3は、本発明の一つの実施形態に従う第2の省電力モード(PSM)を説明するタイミングチャート300である。タイミングチャート300は、ウェイクモード310及びスリープモード320を含んでいる。ウェイクモード310及びスリープモード320は、図2に示されるウェイクモード210及びスリープモード220と類似している。
【0025】
ウェイクモード310は、BS110又はMS140が、例えば、他のデバイスへ及び/又はからの通信パケットの送信又は受信のような、その通常の機能を実行するところのアクティブ期間に対応する。スリープモード320は、BS又はMS140が、その電力消費を低減するところの省電力期間に対応する。スリープモード320は、多くのスリープサイクル330i(i = 1,…,K)を含んでも良い。各々のスリープサイクルは、スリープインターバル又は窓340i及びリスニングインターバル又は窓350iを含む。以下において、簡潔にするために、下付き文字“i”は省略されることがある。第2のPSMにより使用される2つのパラメータ、すなわち、最初の又は最小のスリープ時間(Tmin)及びリスニング時間(TL)が存在する。これらパラメータは、典型的には、最初の期間中に又はそれら通信の開始時にて、他のデバイスと事前交渉される。最初のスリープ時間Tmin及びリスニング時間TLは、スリープモード320において、スリープサイクルの始めから終わりまで、一定である。
【0026】
スリープインターバル340の間、BS110又はMS140は、電力消費を低減するために、その回路素子の大部分を、オフにする。これは、より長いオペレーション期間及びバッテリー寿命の増加をもたらす。スリープインターバル340の間、BS110又はMS140は、データを一つも受信又は送信しなくても良い。
【0027】
リスニングインターバル350の間、BS110又はMS140は、リスニング時間TLに等しい時間の間、ウェイクアップする。リスニング時間TLは、スリープモード220の始めから終わりまで、一定である。それは、およそ一つのMACフレーム長からなる短いインターバルでも良い。リスニングインターバル350の間、デバイス(すなわち、BS100又はMS140)は、トラフィック表示メッセージを送信しない。その代わりに、BS110及びMS140は、直接、それらのリアルタイムパケット360を、互いに交換する。それゆえ、スリープモード320は、途切れなく維持されても良く、これは、リアルタイムトラフィックのためには、より効果的である。なぜならば、スリープモードを再開するために要求される信号オーバーヘッドが、削除され又は著しく削減され得るからである。第2のPSMでは、スリープモード320は、特定の制御メッセージを送信することによって、BS110又はMS140により要求通りに終了されても良い。
【0028】
第2のPSMは、例えばVoIPのようなリアルタイムトラフィックに適したものであっても良い。それは、アンソリシテッド・グラント・サービス(UGS)、リアルタイム可変レート(RT−VR)、又は拡張リアルタイム可変レート(ERT−VR)のコネクションをサポートするために使用されても良い。一つの実施形態において、それは、IEEE 802.16e標準により提供される省電力クラス(PSC) Type IIのPSMプロトコルと互換性があっても良い。
【0029】
図4は、本発明の一つの実施形態に従うハイブリッド省電力モードを説明するタイミングチャート400である。タイミングチャート400は、説明のためのMS状態を図示している。BS状態について同様のタイミングチャートを得ることができる。タイミングチャート400は、ダウンリンク(DL)伝送におけるBSパケットに関するタイミングチャート、アップリンク(UL)伝送におけるMSパケットに関するタイミングチャート、及びMS状態に関するタイミングチャートを含む。該タイミングチャートは、ボイスパケット430、無(no)パケット440、無音挿入記述子(silence insertion descriptor)(SID)フレーム450、スリープインターバルS460、及びリスニングインターバルL470を示している。
【0030】
ボイスパケット430は、局がボイス通信(voice communication)を含んでいるパケットを送信する場合に、生成される。エンドユーザのボイスコーデックは、無音抑制スキームを使用しても良い。このスキームにおいて、ボイスパケット430は、トークスパート期間(talk-spurt periods)中に、周期的に生成されるが、無音期間中は、全く生成されない。無音期間の開始時にて、無音抑制スキームを使用するボイスコーデックは、SIDフレーム450を挿入する。SIDフレーム450は、ボイスパケット430に比べて、より小さい。それは、背景雑音についての情報のみを含んでも良い。それは、無音期間中に、受信側の復号器で、人口雑音を生成するために使用されても良い。
【0031】
ハイブリッド省電力モード(HPSM)は、共通無音期間480が存在するかどうかによって、第1のPSM及び第2のPSMの両方を使用する。共通無音期間は、ULデバイス(例えば、MS)とDLデバイス(例えば、BS)との両方が送信すべきボイスパケットを有しないところの期間である。つまり、無音抑制スキーム(silent suppression scheme)が使用される場合、共通無音期間480は、ULデバイスとDLデバイスとの両方がそれらのSIDフレームを送信する場合に検出されても良い。
【0032】
DL上若しくはUL上又は両方の上に少なくとも一つのボイスパケット430が存在する場合、HPSMは、第2のPSM410のPSMプロトコル(例えば、PSC type II)に従う。つまり、局は、固定長TSを有するスリープインターバル460の間、スリープし、ボイスパケット430が生成され得るところの、固定長TLを有するリスニングインターバル470の間、ウェイクアップする。スリープサイクルTPは、TS+TLに等しい。
【0033】
共通無音期間480の間、ボイスパケット430の送信は存在しない。局は、第1のPSM420のPSMプロトコル(例えば、PSC type I)を利用する。つまり、第iのスリープインターバル465の長さがTiならば、第iのスリープサイクルの長さ、Ti+TLは、方程式(2)で与えられるように、指数関数的に増加する。参照を容易にするために以下に繰り返す。
【数3】
【0034】
ここで、Tmaxは、最大のスリープサイクルである。最小又は最初のスリープサイクルは、TPに等しい。
【0035】
スリープサイクルの値、Ti+TLは、ボイスパケット430の到着に同期するために2倍されるが、Ti値だけはオリジナルのPSC Type Iにおいて2倍される点において、第1のPSMは、方程式(2)に示されるように、PSC Type Iから少し修正されたものであることは留意すべきである。
【0036】
共通無音期間(silence period)480が開始する場合、PSMは、第2のPSM410から第1のPSM420へ切り替える。共通無音期間480の開始は、二つの通信する局から到来する二つのSIDフレームを検出することによって、検出されても良い。SIDフレーム450はボイスパケット430に比べてとても少ないビットを有するので、BS110及びMS140の各々は、到着パケットがSIDフレームであるかどうかを、パケットサイズをチェックすることにより検出しても良い。
【0037】
局が第1のPSM420にある場合、リスニングインターバル470の間、それは、UL又はDLのいずれか一方からの到着パケットを、継続的にチェックする。パケットがボイスパケット430である場合、その局は、第1のPSM420を終了して、第2のPSM410に戻る。パケットが、局により送信され得るSIDフレーム450である場合、その局は、次のリスニングインターバル470を待ち、受信されたSIDフレーム450を送信する。このように、共通無音期間480中のSIDフレーム450の到着は、第1のPSM420のオペレーションを中断せず、さらに電力効率の良いオペレーションをもたらす。
【0038】
局が第1のPSM420にある間に、スリープインターバル465中にボイスパケット430が到着する場合、それは、バッファメモリにバッファされ、そして、次のリスニングインターバル470においてフォワードされる。2以上のパケットがバッファされ、次のリスニングインターバル470において送信されても良い。このように、すべてのバッファされたパケットは、不必要なバッファリング遅延を低減するために、最初に送信されても良い。
【0039】
局を第2のPSM410と第1のPSM420との間で切り替える制御動作を容易にするために、該局は、DL及びULのステータスを表示する、二つのステータス変数又はフラグを保持しても良い。DL及びULのステータスは、ボイスパケット又はSIDフレームが受信又は送信されたかどうかを指し示す。DLステータス及びULステータスをチェックすることによって、局は、共通無音期間480を検出しても良い。簡単なルールは、DLステータスとULステータスとの両方が、無音期間が存在することを表示する場合に(例えば、BS110とMS140との両方が、それぞれのSIDフレーム450を受信する場合に)、共通無音期間480が検出され、且つ、基礎をなす(underlying)局に関連するPSMは第1のPSM420である、というものである。そうでなければ、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが、通話期間(talk period)が存在することを表示する場合に(例えば、BS110とMS140とのうちの少なくとも一つが、ボイスパケット430を受信する場合に)、共通無音期間が存在せず、且つ、基礎をなす局に関連するPSMは第2のPSM410である。
【0040】
HPSMは、最初に、DLステータス及びULステータスを、通話期間を表示する通話状態(talk status)に初期化することによって、開始されても良い。このように、第2のPSM410は、局がその省電力オペレーションを始めるときの該局のPSMである。この最初の第2のPSM410から、該局は、上記のように、DLステータス及びULステータスに従って、第2のPSM410にとどまり、又は第1のPSM420へ切り替えても良い。
【0041】
図5は、本発明の一つの実施形態に従う、図1に示された省電力ハイブリッドコントローラ125/145iを説明する図である。ハイブリッドコントローラ125/145iは、イニシャライザ510、第1のコントローラ540、第2のコントローラ560、及びパケット受信機/送信機580を含む。ハイブリッドコントローラ125/145iは、上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良い。加えて、ハイブリッドコントローラ125/145iは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの任意の組み合わせにより実装されても良い。
【0042】
イニシャライザ510は、BS110とMS140との間の通信中に、BS110及びMS140にそれぞれ関連するDLステータス520及びULステータス530を使用して、省電力のためにBS110とMS140とのうちの少なくとも一つを初期化する。DLステータス520及びULステータス530は、イニシャライザ510、第1のコントローラ540及び第2のコントローラ560にアクセス可能なメモリに記憶されても良い。
【0043】
イニシャライザ510は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)と省電力モード(PSM)との両方が要求される場合に、DLステータス及びULステータスの両方を、通話期間を表示するようにセットする。
【0044】
第1のコントローラ540は、DLステータスとULステータスとの両方が無音期間を表示する場合に、第1の省電力クラス(PSC)モード550をアクティブにするために、イニシャライザ510に結合される。第1のPSCモード550をアクティブにすることは、上記のように、第1のPSMに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルのスケジューリングを維持することを含む。第1のPSCモード550は、スケジューリングを実行するタイミング回路又はルーチンにより表されても良い。
【0045】
第2のコントローラ560は、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を表示する場合に、第2のPSCモード570をアクティブにするために、イニシャライザ510に結合される。第2のPSCモード570をアクティブにすることは、上記のように、第2のPSMに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルのスケジューリングを維持することを含む。第2のPSCモード570は、スケジューリングを実行するタイミング回路又はルーチンにより表されても良い。
【0046】
パケット受信機/送信機580は、SIDフレーム又はボイスパケットの受信及び送信機能を実行する。それはまた、パケットがボイスパケットであるか又はSIDフレームであるかをチェックし、それに応じて、第1のコントローラ540又は第2のコントローラ560に通知しても良い。
【0047】
図6Aは、本発明の一つの実施形態に従う、図5に示される第1のコントローラ540を説明する図である。第1のコントローラ540は、維持モジュール610及びアップデーター620を含む。第1のコントローラ540は、上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良い。
【0048】
維持モジュール610は、DLステータス520とULステータス530(図5)との両方が、無音期間を表示する場合に、第1のPSMプロトコル615に従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する。一つの実施形態において、第1のPSMプロトコル615は、IEEE 802.16eにより提供されるPSC Type Iのプロトコル又は同等の標準規格である。維持モジュール610はまた、PSMが第1のPSMから第2のPSMへ変えられることが決定された場合に、第2のコントローラ560と通信し、この場合に、維持モジュール610は、第1のPSMプロトコル615を非アクティブにする。
【0049】
アップデーター620は、DLステータス520とULステータス530とのうちの少なくとも一つをアップデートする。これは、パケット受信機/送信機580(図5)により提供されるパケットのタイプを監視又は決定することによって、実行されても良い。アップデーター620は、ステータスアップデーター650、バッファ630、及び送信機640を含む。
【0050】
ステータスアップデーター650は、ボイスパケットが受信又は送信された場合に、BS110での又はMS140での、DLステータス520とULステータス530とのうちの一つをアップデートする。バッファ630は、無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファする。バッファ630は、バッファメモリ(例えば、先入れ先出しデバイス、ランダムアクセスメモリ)として実装されても良い。バッファ630のサイズは、到着する可能性のあるパケットをすべて保持するに十分大きくても良い。送信機640は、リスニングインターバル中に、バッファされたSIDフレーム又はバッファされたボイスパケットを送信する。送信機640は、バッファされたSIDフレーム又はバッファされたボイスパケットを、パケット受信機/送信機580へ送る。
【0051】
図6Bは、本発明の一つの実施形態に従う、図5に示される第2のコントローラ560を説明する図である。第2のコントローラ560は、維持モジュール660及びアップデーター670を含む。第2のコントローラ560は、上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良い。
【0052】
維持モジュール660は、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を表示する場合に、第2のPSMプロトコル665に従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する。一つの実施形態において、第2のPSMプロトコル665は、IEEE 802.16eにより提供されるPSC Type IIのプロトコル又は同等の標準規格である。維持モジュール660はまた、PSMが第2のPSMから第1のPSMへ変えられることが決定された場合に、第1のコントローラ540と通信し、この場合に、維持モジュール660は、第2のPSMプロトコル665を非アクティブにする。
【0053】
アップデーター670は、DLステータス530とULステータス530(図5)とのうちの少なくとも一つをアップデートする。これは、パケット受信機/送信機580(図5)により提供されるパケットのタイプを監視又は決定することによって、実行されても良い。
【0054】
図7は、本発明の一つの実施形態に従う、パワーをセーブするためのプロセス700を説明するためのフローチャートである。
【0055】
開始すると、プロセス700は、BSとMSとの間の通信中に、BS及びMSにそれぞれ関連するDLステータス及びULステータスを使用して、省電力のためにBSとMSとのうちの少なくとも一つを初期化する(ブロック710)。次に、プロセス700は、DLステータスとULステータスとの両方が無音期間を表示しているかどうかを判定する(ブロック720)。もしそうであれば、プロセス700は、第1のPSCモードに入り(ブロック730)、その後、終了する。そうでなければ、プロセス700は、第2のPSCモードに入り、その後、終了する。一つの実施形態において、第1のPSCモードは、ベストエフォート(BE)又は非リアルタイム可変レート(NRT−VR)のコネクションをサポートし、第2のPSCモードは、アンソリシテッド・グラント・サービス(UGS)、リアルタイム可変レート(RT−VR)、又は拡張リアルタイム可変レート(ERT−VR)のコネクションをサポートする。一つの実施形態において、IEEE 802.16e又は同等の標準規格に従って、第1のPSCモードは、PSC type Iに対応し、第2のPSCモードは、PSC type IIに対応する。
【0056】
図8は、本発明の一つの実施形態に従う、初期化するための図7に示されるプロセス710を説明するためのフローチャートである。
【0057】
開始すると、プロセス710は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が要求されたかどうかを判定する(ブロック810)。要求されてなければ、プロセス710は、ブロック810に戻る。それ以外ならば、プロセス710は、省電力モード(PSM)が要求されたかどうかを判定する(ブロック820)。要求されてなければ、プロセス710は、ブロック810(又は、ブロック820)に戻る。それ以外ならば、プロセス710は、DLステータスとULステータスとの両方を、通話期間を表示するように、セットし(ブロック830)、その後、終了する。
【0058】
図9Aは、本発明の一つの実施形態に従う、第1のPSCモードに入るための図7に示されるプロセス730を説明するためのフローチャートである。
【0059】
開始すると、プロセス730は、第1のPSMプロトコルに従ってスリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する(ブロック910)。それから、プロセス730は、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つをアップデートする(ブロック920)。次に、プロセス730は、DLステータスとULステータスとの両方が無音期間を表示しているかどうかを判定する(ブロック930)。そうであれば、プロセス730は、第1のPSMプロトコルの維持に従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルの維持を継続するために、ブロック910へ戻る。それ以外ならば、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を表示するならば、プロセス730は、第1のPSCモードから抜け出して第2のPSCに入り(ブロック940)、その後、終了する。
【0060】
図9Bは、本発明の一つの実施形態に従う、第1のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするための図9Aに示されるプロセス920を説明するためのフローチャートである。
【0061】
開始すると、プロセス920は、パケットが受信又は送信されたかどうかを判定する(ブロック945)。そうでなければ、プロセス920は、終了する、すなわち、DLステータス又はULステータスのアップデートは不要である。それ以外ならば、プロセス920は、無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットである可能性のあるパケットをバッファする(ブロック950)。次に、プロセス920は、そのパケットはボイスパケットかどうかを判定する(ブロック960)。そうでなければ、すなわち、そのパケットはSIDフレームであり、プロセス920は、ブロック970に進む。それ以外ならば、プロセス920は、パケットが、DL局からであるか又はUL局からであるかを判定する(ブロック962)。それがDL局すなわちBS局である場合、プロセス920は、DLステータスに、通話期間を表示する通話状態をセットし(ブロック964)、ブロック970に進む。それがUL局すなわちMS局である場合、プロセス920は、ULステータスに、通話期間を表示する通話状態をセットし(ブロック966)、ブロック970に進む。
【0062】
次に、プロセス920は、リスニングインターバルに達したかどうかを判定する(ブロック970)。到達してなければ、プロセス920は、終了するそれ以外ならば、プロセス920は、リスニングインターバルの間、バッファされた1又は複数のSIDフレーム、又は、バッファされた1又は複数のボイスパケットを送信し(ブロック980)、その後、終了する。
【0063】
図10は、本発明の一つの実施形態に従う、第2のPSCモードに入るための図7に示されるプロセス740を説明するためのフローチャートである。
【0064】
開始すると、プロセス740は、第2のPSMプロトコルに従ってスリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する(ブロック1010)。それから、プロセス740は、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つをアップデートする(ブロック1020)。次に、プロセス740は、DLステータスとULステータスとの両方が無音期間を表示しているかどうかを判定する(ブロック1030)。そうでなければ、すなわち、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を表示するならば、プロセス740は、第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルの維持を継続するために、ブロック1010へ戻る。それ以外ならば、プロセス740は、第2のPSCモードから抜け出して第1のPSCに入り、その後、終了する。
【0065】
図11は、本発明の一つの実施形態に従う、第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするための図10に示されるプロセス1020を説明するためのフローチャートである。
【0066】
開始すると、プロセス1020は、その局がBSであるか又はMSであるかを判定する(ブロック1110)。それがBSであるならば、プロセス1020は、BSでのDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートし、その後、終了する(ブロック1120)。それがMSであるならば、プロセス1020は、MSでのDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートする(ブロック1130)。
【0067】
図12は、本発明の一つの実施形態に従う、BSでの第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするための図11に示されるプロセス1120を説明するためのフローチャートである。
【0068】
開始すると、プロセス1120は、パケットがSIDフレームであるか又はボイスパケットであるかを判定する(ブロック1210)。もしそれがSIDフレームならば、プロセス1120は、パケットがMSへ送信されたか又はMSから受信されたかを判定する(ブロック1220)。もしそれがMSへ送信されたならば、プロセス1120は、DLステータスに、無音期間を表示する無音状態をセットし、その後、終了する(ブロック1230)。もしそれがMSから受信されたならば、プロセス1120は、ULステータスに、該無音状態をセットし、その後、終了する(ブロック1240)。
【0069】
もしパケットがボイスパケットならば、プロセス1120は、それがMSへ送信されたか又はMSから受信されたかを判定する(ブロック1250)。もしそれがMSへ送信されたならば、プロセス1120は、DLステータスに、通話期間を表示する通話状態をセットし、その後、終了する。もしそれがMSから受信されたならば、プロセス1120は、ULステータスに、該通話状態をセットし、その後、終了する。
【0070】
図13は、本発明の一つの実施形態に従う、MSでの第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするための図11に示されるプロセス1130を説明するためのフローチャートである。
【0071】
開始すると、プロセス1130は、パケットがSIDフレームであるか又はボイスパケットであるかを判定する(ブロック1310)。もしそれがSIDフレームならば、プロセス1130は、パケットがBSへ送信されたか又はBSから受信されたかを判定する(ブロック1320)。もしそれがBSへ送信されたならば、プロセス1130は、プロセス1120は、ULステータスに、無音期間を表示する無音状態をセットし(ブロック1330)、その後、終了する。もしそれがBSから受信されたならば、プロセス1130は、プロセス1120は、DLステータスに、該無音状態をセットし(ブロック1340)、その後、終了する。
【0072】
もしパケットがボイスパケットならば、プロセス1130は、それがBSへ送信されたか又はBSから受信されたかを判定する(ブロック1350)。もしそれがBSへ送信されたならば、プロセス1130は、ULステータスに、通話期間を表示する通話状態をセットし(ブロック1360)、その後、終了する。もしそれがBSから受信されたならば、プロセス1130は、DLステータスに、該通話状態をセットし(ブロック1370)、その後、終了する。
【0073】
図14は、本発明の一つの実施形態に従う、図1に示される省電力ハイブリッドコントローラ125/145iを実施するためのコンピュータシステムを説明する図である。処理ユニット230は、プロセッサ1410、メモリコントローラ(MC)1420、メインメモリ1430、入出力コントローラ(IOC)1440、相互接続(interconnect)1445、大容量記憶インタフェース(mass storage interface)1450、入出力(I/O)デバイス14471〜1447K、及びネットワークインタフェースカード(NIC)1460を含む。処理ユニット230は、上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良い。
【0074】
プロセッサ1410は、例えば、ハイパースレッディング、セキュリティー、ネットワーク、デジタルメディア技術を使用するプロセッサ、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、組み込みプロセッサ、モバイルプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、スーパースカラーコンピュータ、ベクトルプロセッサ、単一命令複数データ(single instruction multiple data)(SIMD)コンピュータ、複合命令セットコンピュータ(complex instruction set computers)(CISC)、縮小命令セットコンピュータ(reduced instruction set computers)(RISC)、超長命令語(very long instruction word)(VLIW)、又はハイブリッドアーキテクチャーのような、任意のタイプのアーキテクチャーの中央演算処理装置を意味する。
【0075】
MC1420は、例えばメインメモリ1430及びIOC1440のようなメモリ及び入出力デバイスの制御及びコンフィギュレーションを提供する。MC1420は、例えばグラフィックス、メディア、独立実行モード(isolated execution mode)、ホスト・周辺機器間バスインタフェース(host-to-peripheral bus interface)、メモリ管理(memory control)、パワーマネジメント(power management)、などのような複数の機能性を一体化するチップセットに一体化されても良い。MC1420又はMC1420中のメモリコントローラの機能性は、プロセッサユニット1410に一体化されても良い。いくつかの実施形態において、プロセッサユニット1410の内部又は外部のメモリコントローラは、プロセッサユニット1410中のコア又はプロセッサのすべてのために働いても良い。他の実施形態において、それは、プロセッサユニット1410中の異なるコア又はプロセッサのために独立して働き得る異なる部分を含んでも良い。
【0076】
メインメモリ1430は、システムコード及びデータを記憶する。メインメモリ1430は、典型的には、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、又はリフレッシュされる必要のないメモリを含む任意のほかのタイプのメモリで実装されても良い。メインメモリ1430は、例えばDRAMのような複数のチャネルのメモリデバイスを含んでも良い。DRAMは、8.5ギガバイト毎秒(GB/s)のバンド幅を有するダブルデータレート(DDR2)デバイスを含んでも良い。一つの実施形態において、メモリ1430は、省電力制御モジュール1435を含んでも良い。省電力制御モジュール1435は、上述の機能の全部又は一部を実行しても良い。
【0077】
IOC1440は、I/O機能をサポートするようにデザインされた多数の機能性を有する。IOC1440はまた、I/O機能を実行するために、MC1420と一緒の又は分離したチップセット中に一体化されても良い。IOC1440は、例えば、周辺装置相互接続(PCI)バスインタフェース、プロセッサインタフェース、割り込みコントローラ、ダイレクトメモリアクセス(DMA)コントローラ、パワーマネジメントロジック、タイマー、システム管理バス(SMBus)、ユニバーサルシステムバス(USB)インタフェース、大容量記憶インタフェース、ローピンカウント(low pin count)(LPC)インタフェース、無線相互接続、ダイレクトメディアインタフェース(DMI)、などのような、多くのインタフェース及びI/O機能を含んでも良い。
【0078】
相互接続1445は、周辺機器へのインタフェースを提供する。相互接続1445は、ポイントツウポイントでも良いし、複数の機器へ接続されても良い。明確にするために、すべての相互接続は示されていない。相互接続1445は、例えば、周辺装置相互接続(PCI)、PCIエクスプレス、ユニバーサルシステムバス(USB)、小型コンピュータシステムインタフェース(Small Computer System Interface)(SCSI)、シリアルSCSI、ダイレクトメディアインタフェース(DMI)、及び高度マイクロコントローラバスアーキテクチャー(Advanced Microcontroller Bus Architecture)(AMBA)などのような、任意の相互接続又はバスを含んでも良いことが意図される。
【0079】
大容量記憶インタフェース1450は、例えば、コード、プログラム、ファイル、データ、及びアプリケーションのような、アーカイブ情報を記憶するための大容量記憶装置に接続する。大容量記憶インタフェースは、SCSI、シリアルSCSI、アドバンストテクノロジアタッチメント(ATA)(パラレル及び/又はシリアル)、統合ドライブエレクトロニクス(Integrated Drive Electronics)(IDE)、エンハンストIDE、ATAパケットインタフェース(ATAPI)などを含んでも良い。大容量記憶装置は、例えば、小型ディスク冗長アレイ(Redundant Array of Inexpensive Disks)(RAIDs)、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage)(NAS)、デジタルテープ、光記憶装置などのような、大容量高速ストレージアレイを含んでも良い。
【0080】
大容量記憶装置は、コンパクトディスク(CD)、リードオンリーメモリ(ROM)1452、デジタルビデオ/バーサタイルディスク(DVD)1453、フロッピー(登録商標)ディスク1454,ハードディスクドライブ1455,テープドライブ1456,及び任意の他の磁気又は光記憶装置を含んでも良い。大容量記憶装置は、機械アクセス可能な媒体を読み取るメカニズムを提供する。
【0081】
I/Oデバイス14471〜1447Kは、I/O機能を実行するための任意のI/Oデバイスを含んでも良い。I/Oデバイス14471〜1447Kの例は、入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、トラックボール、ポインティングデバイス)のためのコントローラ、メディアカード(例えば、オーディオ、ビデオ、グラフィック)及び任意の他の周辺コントローラを含んでも良い。
【0082】
NIC1460は、処理ユニット230へのネットワーク接続性を提供する。NIC1460は、通信トランザクションの処理の一部として割り込みを生成しても良い。一つの実施形態において、NIC1460は、32ビット及び144ビットの両方の周辺装置相互接続(PCI)バス規格と互換性がある。それは、典型的には、PCIローカルバスrevision 2.2,PCI−Xローカルバスrevision 1.0又はPCI−Express標準に準拠している。該処理システム中に2以上のNIC1460が存在しても良い。典型的には、NIC1460は、標準規格イーサネット(登録商標)の最小及び最大フレームサイズ(64〜14518バイト)、フレームフォーマット、及び米国電気電子技術者協会(IEEE)802.2ローカルリンクコントロール(LLC)仕様をサポートする。それはまた、全二重ギガビットイーサネットインタフェース、フレームベースフロー制御(frame-based flow control)、及び有線イーサネットの物理レイヤ及びデータリンクレイヤを規定する他の標準規格をサポートしても良い。それは、IEEE 802.3abにより規定される銅線(copper)ギガビットイーサネット又はIEEE 802.3zにより規定される光ファイバーギガビットイーサネットをサポートしても良い。
【0083】
NIC1460はまた、例えば小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)ホストアダプタ又はファイバーチャネル(FC)ホストアダプタのようなホストバスアダプタ(HBA)であっても良い。SCSIホストアダプタは、SCSIトランザクションを実行するためのボード上のハードウェア及びファームウェア、又はSCSIデバイスからブートし若しくは該SCSIホストアダプタを構成するためのアダプタ基本入出力システム(BIOS)を含んでも良い。FCホストアダプタは、ファイバーチャネルバスとインタフェースで接続するために使用されても良い。それは、1Gbpsのファイバーチャネルのストレージエリアネットワーク(SANs)とのオートスピードネゴシエーションで高速(例えば、2Gbps)に動作しても良い。それは、バンド内FC又はバンド外インターネットプロトコル(IP)サポートの両方で、ディスカバリー(discovery)、レポーティング(reporting)、及びローカル及びリモートHBAの管理を提供する適切なファームウェア又はソフトウェアによりサポートされても良い。それは、フレームレベルの多重化及びアウトオブオーダーのフレームの再構築、ファブリックサポートのためのオンボードコンテンツキャッシュ、及びハードウェアパリティー及び巡回冗長符号(CRC)サポートを使ったエンドツーエンドデータプロテクションを有しても良い。
【0084】
本発明の一つの実施形態のエレメントは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの任意の組み合わせにより実装されても良い。用語ハードウェアは、広く、例えば、電子部品、電磁気部品、光学部品、電気工学部品、機械部品、電気機械部品などのような物理的構造を有するエレメントを指し示す。ハードウェア実装(hardware implementation)は、回路、デバイス、プロセッサ、特定用途向けIC(ASIC)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又は任意の電子デバイスを含んでも良い。用語ソフトウェアは、広く、論理構造、方法、プロシージャー、プログラム、ルーチン、プロセス、アルゴリズム、公式(formula)、関数、式(expression)などを指し示す。用語ファームウェアは、広く、ハードウェア構造(例えば、フラッシュメモリ、ROM、EPROM)に実現(implemented)又は具現化(embodied)された、論理構造、方法、プロシージャー、プログラム、ルーチン、プロセス、アルゴリズム、公式(formula)、関数、式(expression)などを指し示す。ファームウェアの例は、マイクロコード、書き込み可能な制御記憶、マイクロプログラム化した構造(micro-programmed structure)を含んでも良い。ソフトウェア又はファームウェアに実装される場合、本発明の一つの実施形態のエレメントは、本質的には、必要なタスクを実行するためのコードセグメントである。ソフトウェア/ファームウェアは、本発明の一つの実施形態で説明されたオペレーションを実行するための実際のコード、又は該オペレーションをエミュレート又はシミュレートするコードを含んでも良い。プログラム又はコードセグメントは、プロセサ又は機械アクセス可能な媒体に記憶されること、又は、キャリアウェイブに具現化されたコンピュータデータ信号若しくは伝送媒体上をキャリアで変調された信号により送信されることが可能である。“プロセッサ読み取り可能又はアクセス可能な媒体(processor readable or accessible medium)”又は“機械読み取り可能又はアクセス可能な媒体(machine readable or accessible medium)”は、情報を記憶、送信又は転送可能な任意の媒体を含んでも良い。プロセッサ読み取り可能又は機械アクセス可能な媒体(processor readable or machine accessible medium)の例は、電気回路、半導体メモリデバイス、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブルROM(erasable programmable ROM)(EPROM)、フロッピーディスク、コンパクトディスク(CD)ROM、光ディスク、ハードディスク、光ファイバー媒体、無線周波数(RF)リンクなどを含む。コンピュータデータ信号は、例えば、電子ネットワークチャネルリンク、光ファイバーリンク、エアーリンク、電磁気リンク、RFリンクなどのような伝送媒体上を伝播可能な任意の信号を含んでも良い。コードセグメントは、例えばインターネット、イントラネットなどのようなコンピュータネットワークを経由してダウンロードされても良い。機械アクセス可能な媒体は、製品(article of manufacture)に具現化されても良い。機械アクセス可能な媒体は、機械によりアクセスされた場合に、前述のオペレーション又はアクションを該機械に実行させる情報又はデータを含んでも良い。機械アクセス可能な媒体はまた、その中に具現化されたプログラムコードを含んでも良い。プログラムコードは、前述のオペレーション又はアクションを実行するための機械読み取り可能なコードを含んでも良い。用語“情報(information)”又は“データ(data)”は、ここで、機械が読み取り可能なように符号化された任意のタイプの情報を指し示す。それゆえ、それは、プログラム、コード、データ、ファイルなどを含んでも良い。
【0085】
本発明の一つの実施形態の全部又は一部は、特定の機構(features)、機能に従うアプリケーションに応じた種々の手段により実装されても良い。これら手段は、ハードウェア、ソフトウェア、若しくはファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含んでも良い。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアのエレメントは、互いに結合されたいくつかのモジュールを有しても良い。ハードウェアモジュールは、機械的コネクション、電気的コネクション、光学的コネクション、電磁気的コネクション又は任意の物理的コネクションにより、他のモジュールと結合されても良い。ソフトウェアモジュールは、関数、プロシージャー、方法、サブプログラム、サブルーチンコール、ジャンプ、リンク、パラメータ、変数、引数の受け渡し、関数のリターンなどにより、他のモジュールに結合されても良い。ソフトウェアモジュールは、変数、パラメータ、引数、ポインタなどを受信し、及び/又は、結果、アップデートされた変数、ポインタなどを生成又はパスする、他のモジュールに結合されても良い。ファームウェアモジュールは、前述の方法を結合するハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより、他のモジュールに結合されても良い。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアモジュールは、他のハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアモジュールのうちの任意の一つに結合されても良い。モジュールはまた、プラットホーム上で実行中のオペレーティングシステムと情報のやりとりをするためのソフトウェアドライバ又はインタフェースであっても良い。モジュールはまた、構成、セットアップ、初期化、ハードウェアデバイスへのデータの送信及びハードウェアデバイスからのデータの受信をするためのハードウェアドライバーであっても良い。装置(apparatus)は、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアモジュールの任意の組み合わせを含んでも良い。
【0086】
本発明が幾つかの実施形態に関して説明されたが、当業者であれば、本発明は説明された実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲を逸脱することなく、変更または修正して実施することができることを認識するであろう。それゆえ、本明細書は限定ではなく説明に役立つものと考えられるべきである。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2006年11月7日付け提出され「Hybrid Power-Saving Mechanism for VoIP Services」と題された米国仮出願第60/857,527号の優先権を主張する。
【0002】
本発明の実施形態は、マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用性(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(WiMAX)省電力システムに関する。特に、本発明の実施形態は、モバイルWiMAXシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
例えばG.723.1A、G.729B、及び3GPP適応マルチレート(Adaptive Multi Rate)(AMR)のような、現在の強化されたボイスコーデックは、バンド幅の浪費を解消するために、ボイスパケットが無音期間(silent periods)中に送信されることを抑制する無音抑制スキーム(silence suppression scheme)を使用することができる。統計によると、無音期間は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)コールの全継続時間(duration)の約60パーセントを占める。それゆえ、移動局(mobile station)(MS)は、それらの期間中にスリープできれば、より多くのエネルギーを節約することができる。しかしながら、VoIPサービスに使用される従来の省電力クラス(Power Saving Class)(PSC) IIは、VoIPトラフィックの無音期間を考慮していないので、MSは、それがボイスパケットを受信しないにもかかわらず、無音期間中に周期的にウェイクアップしなければならない。
【発明の概要】
【0004】
本発明の実施形態は、移動通信における省電力のための技術である。基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つが初期化される。前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入る。前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入る。
【0005】
本発明の実施形態を説明するために使用される以下の説明及び添付の図面を参照することにより本発明の実施形態はよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】図1は、本発明の一つの実施形態に従うシステムを説明する図である。
【図2】図2は、本発明の一つの実施形態に従う第1の省電力モードを説明するタイミングチャートである。
【図3】図3は、本発明の一つの実施形態に従う第2の省電力モードを説明するタイミングチャートである。
【図4】図4は、本発明の一つの実施形態に従うハイブリッド省電力モードを説明するタイミングチャートである。
【図5】図5は、本発明の一つの実施形態に従う省電力ハイブリッドコントローラを説明する図である。
【図6A】図6Aは、本発明の一つの実施形態に従う第1のコントローラを説明する図である。
【図6B】図6Bは、本発明の一つの実施形態に従う第2のコントローラを説明する図である。
【図7】図7は、本発明の一つの実施形態に従うパワーをセーブするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の一つの実施形態に従う、初期化するためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図9A】図9Aは、本発明の一つの実施形態に従う、第1のPSCモードに入るためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図9B】図9Bは、本発明の一つの実施形態に従う、第1のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の一つの実施形態に従う、第2のPSCモードに入るためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の一つの実施形態に従う、第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の一つの実施形態に従う、BSでの第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図13】図13は、本発明の一つの実施形態に従う、MSでの第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするためのプロセスを説明するためのフローチャートである。
【図14】図14は、本発明の一つの実施形態に従う、省電力ハイブリッドコントローラを実施するための処理システムを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明の実施形態は、移動通信における省電力のための技術である。
【0008】
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つが初期化される。前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入る。前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入る。
【0009】
以下の説明において、数々の特定の詳細が説明される。しかしながら、本発明の実施形態は、これら特定の詳細なしに実施しても良いことが理解される。他の例では、この説明の理解があいまいにならないようにするために、周知の回路、構造及び技術は示さなかった。
【0010】
本発明の一つの実施形態は、通常、フローチャート、フローダイアグラム、構造図、又はブロック図として表現されるプロセスとして説明し得る。フローチャートは、シーケンシャルなプロセスとしてオペレーションを説明できるが、オペレーションの多くは、並列に又は同時に実行することができる。加えて、オペレーションの順序は、再配置することができる。プロセスは、そのオペレーションが完了したときに、終了する。プロセスは、方法、プログラム、プロシージャー、製造(manufacturing)又は制作(fabrication)の方法などに対応する。
【0011】
図1は、本発明の一つの実施形態に従うシステム100を説明する図である。システム100は、基地局(base station)(BS)110及びN個の移動局(MS)1401〜140Nを含む。システム100が上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良いことは留意すべきである。
【0012】
BS110は、無線通信モードにおいて無線周波数(RF)伝送を経由してN個のMS1401〜140Nと通信する、固定位置又は移動位置に設置された局である。無線通信は、マイクロ波アクセスのための世界的な相互運用性(WiMAX)標準に準拠しても良い。該位置は、過疎地若しくは人口集中地域におけるものであっても良いし、又は、移動体向けのものであっても良い。BS110は、BS処理ユニット120及びBS送信機/受信機130を含む。
【0013】
BS処理ユニット120は、BSオペレーションに必要なコンポーネントを含む。それは、ユニット中の各種のコンポーネントに対してクロックソース又は信号を提供するオシレータを含んでも良い。ユニット中の各種のコンポーネントは、例えば、アナログ・デジタル変換器(ADC)、デジタル・アナログ変換器(DAC)、及び他の論理回路、あるいは、例えばデジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)のような、各種の機能を実行し(perform)又はプログラムを実行(execute)するための、1又は複数のプロセッサ、あるいは、自動利得制御(AGC)、自動周波数制御(AFC)及びチャネル符号化/復号化モジュール又は回路などである。BS処理ユニットは、省電力制御機構をBS110に提供するBS省電力ハイブリッドコントローラ125を含む。
【0014】
BS送信機/受信機130は、RF信号を送信及び受信する送信ユニット及び受信ユニットを含んでも良い。それは、ハイパワーアンテナを含んでも良い。該アンテナは、タイプ又は地形(terrain)及び要求されるサービスエリア(coverage area)に応じて、屋根、塔又は丘の頂上に取り付けられても良い。
【0015】
N個のMS1401〜140Nは、例えば、ハンドセット、携帯電話(cellular phone)、携帯情報端末(PDA)、ノートブックコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又は無線通信ネットワーク上でMSの機能性を実行できる任意のデバイスのような、任意のMSデバイスを含んでも良い。N個のMS1401〜140Nの各々は、BS110により提供される移動通信サービスをサブスクライブ(subscribe)しても良い。N個のMS1401〜140Nの各々は、直交周波数分割多元接続(orthogonal frequency division multiple access)(OFDMA)無線通信においてBS110からシンボルの系列を運ぶ無線信号を受信する無線周波数(RF)受信機、省電力ハイブリッドコントローラ145i(i = 1,…,N)、フレーム検出同期器(frame detection and synchronizer)、サイクリックプリフィックス(cyclic prefix)(CP)を取り除くサイクリックプリフィックス(CP)リムーバ、高速フーリエ変換(FFT)を計算する高速フーリエ変換(FFT)プロセッサ、チャネルイコライザ、チャネル推定器、符号器、デインターリーバ、及び受信機能を実行するための他の回路又はモジュールを含んでも良い。N個のMS1401〜140Nの各々はまた、チャネル符号器及びインターリーバ、二位相偏移変調(Binary Phase Shift Keying)(BPSK)マッパー(mapper)、逆FFT(IFFT)プロセッサ、サイクリックプリフィックス及び窓掛け処理ユニット、及びRF送信機、並びに送信機能を実行するための他の回路又はモジュールを含んでも良い。
【0016】
BS110及びN個のMS1401〜140Nは、予め定義された通信プロトコル又は通信規格の下で、互いに通信する。一つの実施形態において、通信規格は、米国電気電子学会(IEEE)802.16e標準又は欧州電気通信標準化機構(ETSI)高性能無線メトロポリタンエリアネットワーク(High Performance Radio Metropolitan Area Network)(HiperMAN)1.3.2標準である。BS省電力ハイブリッドコントローラ125及びMS省電力ハイブリッドコントローラs145iは、IEEE 802.16e標準により提供される幾つかの省電力クラスモードを兼ね備えるハイブリッドスキームを使用して、効果的な省電力を提供する。BS110及びN個のMS1401〜140Nは、典型的なWiMAXシステムにおける、メディアアクセス制御(MAC)及び物理レイヤ(PHY)機構(features)を含んでも良い。モバイルWiMAXシステムは、マルチパス環境のための直交周波数分割多元接続(OFDMA)スキームを使用する。それは、VoIPサービス及び省電力モード(PSM)を提供しても良い。BS110又はN個のMS1401〜140Nのうちの任意のものにより使用されるハイブリッド省電力スキームは、第1のPSM及び第2のPSMを兼ね備える。
【0017】
図2は、本発明の一つの実施形態に従う第1の省電力モード(PSM)を説明する200である。タイミングチャート200は、ウェイクモード(wake mode)210及びスリープモード(sleep mode)220を含んでいる。
【0018】
ウェイクモード210は、BS110又はMS140が、例えば他のデバイスへ及び/又はからの通信パケットの送信又は受信のような、その通常の機能を実行するところのアクティブ期間(active period)に対応する。スリープモード220は、BS又はMS140が、その電力消費を低減するところの省電力期間(power saving period)に対応する。スリープモード220は、多くのスリープサイクル230i(i = 1,…,K)を含んでも良い。各々のスリープサイクル(sleep cycle)は、スリープインターバル(sleep interval)又は窓(window)240i及びリスニングインターバル(listening interval)又は窓250iを含む。以下において、簡潔にするために、下付き文字“i”は省略されることがある。第1のPSMにより使用される3つのパラメータ、すなわち、最初の又は最小のスリープ時間(sleep time)(Tmin)、最後の又は最大のスリープ時間(Tmax)、及びリスニング時間(listening time)(TL)が存在する。これらパラメータは、典型的には、最初の期間(initial period)中に又はそれら通信の開始時にて、他のデバイスと事前交渉(pre-negotiated)される。
【0019】
スリープインターバル240の間、BS110又はMS140は、電力消費を低減するために、その回路素子の大部分を、オフにする。これは、より長いオペレーション期間及びバッテリー寿命の増加をもたらす。スリープインターバル240の間、BS110又はMS140は、データを一つも受信又は送信しなくても良い。リスニングインターバル250の間、BS110又はMS140は、短いデータ(short data)又はトラフィック表示メッセージ(traffic indication message)を受信するために、それぞれ、MS140又はBS110に同期させる。
【0020】
スリープモードの開始時にて、最初のスリープサイクル2301の間、スリープ時間間隔(sleep time interval)T1 2401は、最小のスリープ時間Tminに等しい、すなわち、T1=Tminである。スリープ時間間隔Tiの長さは、それが最後の又は最大のスリープ時間Tmaxを越えずに接近するまで、2倍の指数関数的に増加する(binary exponentially)。最後の又は最大のスリープ時間Tmaxに達した場合、該デバイスは、このTmax値にスリープ時間を維持する。つまり、第iのスリープサイクル230iにおけるスリープ時間間隔は、次のように与えられる。
【数1】
【0021】
一つの実施形態では、第iのスリープサイクル230iにおけるスリープ時間間隔は、次のように(1)から少し修正されたものである。
【数2】
【0022】
リスニングインターバル250の間、BS110又はMS140は、リスニング時間TLに等しい時間の間、ウェイクアップする。リスニング時間TLは、スリープモード220の始めから終わりまで、一定である。それは、およそ一つのMACフレーム長からなる短いインターバルでも良い。リスニングインターバル250の間、デバイス(すなわち、BS100又はMS140)は、他のデバイスから送信されるトラフィック表示(traffic indication)をリッスンする。例えば、MS140は、BS110からトラフィック表示メッセージ265がブロードキャストされたかどうかを判定するためにリッスンする。このメッセージが、肯定的な表示を伝える場合、該デバイスは、スリープモード220から抜け出し、他のデバイスから、バッファされたパケットを受信するために、ウェイクモード210に戻る。
【0023】
第1のPSMは、例えばウェブ閲覧のような集中的な動作(bursty behavior)を伴う非リアルタイムトラフィックに適したものであっても良い。それは、ベストエフォート(BE)又は非リアルタイム可変レート(NRT−VR)のコネクションをサポートするために使用されても良い。一つの実施形態において、それは、IEEE 802.16e標準により提供される省電力クラス(PSC) Type IのPSMプロトコルと互換性があっても良い。
【0024】
図3は、本発明の一つの実施形態に従う第2の省電力モード(PSM)を説明するタイミングチャート300である。タイミングチャート300は、ウェイクモード310及びスリープモード320を含んでいる。ウェイクモード310及びスリープモード320は、図2に示されるウェイクモード210及びスリープモード220と類似している。
【0025】
ウェイクモード310は、BS110又はMS140が、例えば、他のデバイスへ及び/又はからの通信パケットの送信又は受信のような、その通常の機能を実行するところのアクティブ期間に対応する。スリープモード320は、BS又はMS140が、その電力消費を低減するところの省電力期間に対応する。スリープモード320は、多くのスリープサイクル330i(i = 1,…,K)を含んでも良い。各々のスリープサイクルは、スリープインターバル又は窓340i及びリスニングインターバル又は窓350iを含む。以下において、簡潔にするために、下付き文字“i”は省略されることがある。第2のPSMにより使用される2つのパラメータ、すなわち、最初の又は最小のスリープ時間(Tmin)及びリスニング時間(TL)が存在する。これらパラメータは、典型的には、最初の期間中に又はそれら通信の開始時にて、他のデバイスと事前交渉される。最初のスリープ時間Tmin及びリスニング時間TLは、スリープモード320において、スリープサイクルの始めから終わりまで、一定である。
【0026】
スリープインターバル340の間、BS110又はMS140は、電力消費を低減するために、その回路素子の大部分を、オフにする。これは、より長いオペレーション期間及びバッテリー寿命の増加をもたらす。スリープインターバル340の間、BS110又はMS140は、データを一つも受信又は送信しなくても良い。
【0027】
リスニングインターバル350の間、BS110又はMS140は、リスニング時間TLに等しい時間の間、ウェイクアップする。リスニング時間TLは、スリープモード220の始めから終わりまで、一定である。それは、およそ一つのMACフレーム長からなる短いインターバルでも良い。リスニングインターバル350の間、デバイス(すなわち、BS100又はMS140)は、トラフィック表示メッセージを送信しない。その代わりに、BS110及びMS140は、直接、それらのリアルタイムパケット360を、互いに交換する。それゆえ、スリープモード320は、途切れなく維持されても良く、これは、リアルタイムトラフィックのためには、より効果的である。なぜならば、スリープモードを再開するために要求される信号オーバーヘッドが、削除され又は著しく削減され得るからである。第2のPSMでは、スリープモード320は、特定の制御メッセージを送信することによって、BS110又はMS140により要求通りに終了されても良い。
【0028】
第2のPSMは、例えばVoIPのようなリアルタイムトラフィックに適したものであっても良い。それは、アンソリシテッド・グラント・サービス(UGS)、リアルタイム可変レート(RT−VR)、又は拡張リアルタイム可変レート(ERT−VR)のコネクションをサポートするために使用されても良い。一つの実施形態において、それは、IEEE 802.16e標準により提供される省電力クラス(PSC) Type IIのPSMプロトコルと互換性があっても良い。
【0029】
図4は、本発明の一つの実施形態に従うハイブリッド省電力モードを説明するタイミングチャート400である。タイミングチャート400は、説明のためのMS状態を図示している。BS状態について同様のタイミングチャートを得ることができる。タイミングチャート400は、ダウンリンク(DL)伝送におけるBSパケットに関するタイミングチャート、アップリンク(UL)伝送におけるMSパケットに関するタイミングチャート、及びMS状態に関するタイミングチャートを含む。該タイミングチャートは、ボイスパケット430、無(no)パケット440、無音挿入記述子(silence insertion descriptor)(SID)フレーム450、スリープインターバルS460、及びリスニングインターバルL470を示している。
【0030】
ボイスパケット430は、局がボイス通信(voice communication)を含んでいるパケットを送信する場合に、生成される。エンドユーザのボイスコーデックは、無音抑制スキームを使用しても良い。このスキームにおいて、ボイスパケット430は、トークスパート期間(talk-spurt periods)中に、周期的に生成されるが、無音期間中は、全く生成されない。無音期間の開始時にて、無音抑制スキームを使用するボイスコーデックは、SIDフレーム450を挿入する。SIDフレーム450は、ボイスパケット430に比べて、より小さい。それは、背景雑音についての情報のみを含んでも良い。それは、無音期間中に、受信側の復号器で、人口雑音を生成するために使用されても良い。
【0031】
ハイブリッド省電力モード(HPSM)は、共通無音期間480が存在するかどうかによって、第1のPSM及び第2のPSMの両方を使用する。共通無音期間は、ULデバイス(例えば、MS)とDLデバイス(例えば、BS)との両方が送信すべきボイスパケットを有しないところの期間である。つまり、無音抑制スキーム(silent suppression scheme)が使用される場合、共通無音期間480は、ULデバイスとDLデバイスとの両方がそれらのSIDフレームを送信する場合に検出されても良い。
【0032】
DL上若しくはUL上又は両方の上に少なくとも一つのボイスパケット430が存在する場合、HPSMは、第2のPSM410のPSMプロトコル(例えば、PSC type II)に従う。つまり、局は、固定長TSを有するスリープインターバル460の間、スリープし、ボイスパケット430が生成され得るところの、固定長TLを有するリスニングインターバル470の間、ウェイクアップする。スリープサイクルTPは、TS+TLに等しい。
【0033】
共通無音期間480の間、ボイスパケット430の送信は存在しない。局は、第1のPSM420のPSMプロトコル(例えば、PSC type I)を利用する。つまり、第iのスリープインターバル465の長さがTiならば、第iのスリープサイクルの長さ、Ti+TLは、方程式(2)で与えられるように、指数関数的に増加する。参照を容易にするために以下に繰り返す。
【数3】
【0034】
ここで、Tmaxは、最大のスリープサイクルである。最小又は最初のスリープサイクルは、TPに等しい。
【0035】
スリープサイクルの値、Ti+TLは、ボイスパケット430の到着に同期するために2倍されるが、Ti値だけはオリジナルのPSC Type Iにおいて2倍される点において、第1のPSMは、方程式(2)に示されるように、PSC Type Iから少し修正されたものであることは留意すべきである。
【0036】
共通無音期間(silence period)480が開始する場合、PSMは、第2のPSM410から第1のPSM420へ切り替える。共通無音期間480の開始は、二つの通信する局から到来する二つのSIDフレームを検出することによって、検出されても良い。SIDフレーム450はボイスパケット430に比べてとても少ないビットを有するので、BS110及びMS140の各々は、到着パケットがSIDフレームであるかどうかを、パケットサイズをチェックすることにより検出しても良い。
【0037】
局が第1のPSM420にある場合、リスニングインターバル470の間、それは、UL又はDLのいずれか一方からの到着パケットを、継続的にチェックする。パケットがボイスパケット430である場合、その局は、第1のPSM420を終了して、第2のPSM410に戻る。パケットが、局により送信され得るSIDフレーム450である場合、その局は、次のリスニングインターバル470を待ち、受信されたSIDフレーム450を送信する。このように、共通無音期間480中のSIDフレーム450の到着は、第1のPSM420のオペレーションを中断せず、さらに電力効率の良いオペレーションをもたらす。
【0038】
局が第1のPSM420にある間に、スリープインターバル465中にボイスパケット430が到着する場合、それは、バッファメモリにバッファされ、そして、次のリスニングインターバル470においてフォワードされる。2以上のパケットがバッファされ、次のリスニングインターバル470において送信されても良い。このように、すべてのバッファされたパケットは、不必要なバッファリング遅延を低減するために、最初に送信されても良い。
【0039】
局を第2のPSM410と第1のPSM420との間で切り替える制御動作を容易にするために、該局は、DL及びULのステータスを表示する、二つのステータス変数又はフラグを保持しても良い。DL及びULのステータスは、ボイスパケット又はSIDフレームが受信又は送信されたかどうかを指し示す。DLステータス及びULステータスをチェックすることによって、局は、共通無音期間480を検出しても良い。簡単なルールは、DLステータスとULステータスとの両方が、無音期間が存在することを表示する場合に(例えば、BS110とMS140との両方が、それぞれのSIDフレーム450を受信する場合に)、共通無音期間480が検出され、且つ、基礎をなす(underlying)局に関連するPSMは第1のPSM420である、というものである。そうでなければ、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが、通話期間(talk period)が存在することを表示する場合に(例えば、BS110とMS140とのうちの少なくとも一つが、ボイスパケット430を受信する場合に)、共通無音期間が存在せず、且つ、基礎をなす局に関連するPSMは第2のPSM410である。
【0040】
HPSMは、最初に、DLステータス及びULステータスを、通話期間を表示する通話状態(talk status)に初期化することによって、開始されても良い。このように、第2のPSM410は、局がその省電力オペレーションを始めるときの該局のPSMである。この最初の第2のPSM410から、該局は、上記のように、DLステータス及びULステータスに従って、第2のPSM410にとどまり、又は第1のPSM420へ切り替えても良い。
【0041】
図5は、本発明の一つの実施形態に従う、図1に示された省電力ハイブリッドコントローラ125/145iを説明する図である。ハイブリッドコントローラ125/145iは、イニシャライザ510、第1のコントローラ540、第2のコントローラ560、及びパケット受信機/送信機580を含む。ハイブリッドコントローラ125/145iは、上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良い。加えて、ハイブリッドコントローラ125/145iは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの任意の組み合わせにより実装されても良い。
【0042】
イニシャライザ510は、BS110とMS140との間の通信中に、BS110及びMS140にそれぞれ関連するDLステータス520及びULステータス530を使用して、省電力のためにBS110とMS140とのうちの少なくとも一つを初期化する。DLステータス520及びULステータス530は、イニシャライザ510、第1のコントローラ540及び第2のコントローラ560にアクセス可能なメモリに記憶されても良い。
【0043】
イニシャライザ510は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)と省電力モード(PSM)との両方が要求される場合に、DLステータス及びULステータスの両方を、通話期間を表示するようにセットする。
【0044】
第1のコントローラ540は、DLステータスとULステータスとの両方が無音期間を表示する場合に、第1の省電力クラス(PSC)モード550をアクティブにするために、イニシャライザ510に結合される。第1のPSCモード550をアクティブにすることは、上記のように、第1のPSMに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルのスケジューリングを維持することを含む。第1のPSCモード550は、スケジューリングを実行するタイミング回路又はルーチンにより表されても良い。
【0045】
第2のコントローラ560は、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を表示する場合に、第2のPSCモード570をアクティブにするために、イニシャライザ510に結合される。第2のPSCモード570をアクティブにすることは、上記のように、第2のPSMに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルのスケジューリングを維持することを含む。第2のPSCモード570は、スケジューリングを実行するタイミング回路又はルーチンにより表されても良い。
【0046】
パケット受信機/送信機580は、SIDフレーム又はボイスパケットの受信及び送信機能を実行する。それはまた、パケットがボイスパケットであるか又はSIDフレームであるかをチェックし、それに応じて、第1のコントローラ540又は第2のコントローラ560に通知しても良い。
【0047】
図6Aは、本発明の一つの実施形態に従う、図5に示される第1のコントローラ540を説明する図である。第1のコントローラ540は、維持モジュール610及びアップデーター620を含む。第1のコントローラ540は、上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良い。
【0048】
維持モジュール610は、DLステータス520とULステータス530(図5)との両方が、無音期間を表示する場合に、第1のPSMプロトコル615に従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する。一つの実施形態において、第1のPSMプロトコル615は、IEEE 802.16eにより提供されるPSC Type Iのプロトコル又は同等の標準規格である。維持モジュール610はまた、PSMが第1のPSMから第2のPSMへ変えられることが決定された場合に、第2のコントローラ560と通信し、この場合に、維持モジュール610は、第1のPSMプロトコル615を非アクティブにする。
【0049】
アップデーター620は、DLステータス520とULステータス530とのうちの少なくとも一つをアップデートする。これは、パケット受信機/送信機580(図5)により提供されるパケットのタイプを監視又は決定することによって、実行されても良い。アップデーター620は、ステータスアップデーター650、バッファ630、及び送信機640を含む。
【0050】
ステータスアップデーター650は、ボイスパケットが受信又は送信された場合に、BS110での又はMS140での、DLステータス520とULステータス530とのうちの一つをアップデートする。バッファ630は、無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファする。バッファ630は、バッファメモリ(例えば、先入れ先出しデバイス、ランダムアクセスメモリ)として実装されても良い。バッファ630のサイズは、到着する可能性のあるパケットをすべて保持するに十分大きくても良い。送信機640は、リスニングインターバル中に、バッファされたSIDフレーム又はバッファされたボイスパケットを送信する。送信機640は、バッファされたSIDフレーム又はバッファされたボイスパケットを、パケット受信機/送信機580へ送る。
【0051】
図6Bは、本発明の一つの実施形態に従う、図5に示される第2のコントローラ560を説明する図である。第2のコントローラ560は、維持モジュール660及びアップデーター670を含む。第2のコントローラ560は、上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良い。
【0052】
維持モジュール660は、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を表示する場合に、第2のPSMプロトコル665に従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する。一つの実施形態において、第2のPSMプロトコル665は、IEEE 802.16eにより提供されるPSC Type IIのプロトコル又は同等の標準規格である。維持モジュール660はまた、PSMが第2のPSMから第1のPSMへ変えられることが決定された場合に、第1のコントローラ540と通信し、この場合に、維持モジュール660は、第2のPSMプロトコル665を非アクティブにする。
【0053】
アップデーター670は、DLステータス530とULステータス530(図5)とのうちの少なくとも一つをアップデートする。これは、パケット受信機/送信機580(図5)により提供されるパケットのタイプを監視又は決定することによって、実行されても良い。
【0054】
図7は、本発明の一つの実施形態に従う、パワーをセーブするためのプロセス700を説明するためのフローチャートである。
【0055】
開始すると、プロセス700は、BSとMSとの間の通信中に、BS及びMSにそれぞれ関連するDLステータス及びULステータスを使用して、省電力のためにBSとMSとのうちの少なくとも一つを初期化する(ブロック710)。次に、プロセス700は、DLステータスとULステータスとの両方が無音期間を表示しているかどうかを判定する(ブロック720)。もしそうであれば、プロセス700は、第1のPSCモードに入り(ブロック730)、その後、終了する。そうでなければ、プロセス700は、第2のPSCモードに入り、その後、終了する。一つの実施形態において、第1のPSCモードは、ベストエフォート(BE)又は非リアルタイム可変レート(NRT−VR)のコネクションをサポートし、第2のPSCモードは、アンソリシテッド・グラント・サービス(UGS)、リアルタイム可変レート(RT−VR)、又は拡張リアルタイム可変レート(ERT−VR)のコネクションをサポートする。一つの実施形態において、IEEE 802.16e又は同等の標準規格に従って、第1のPSCモードは、PSC type Iに対応し、第2のPSCモードは、PSC type IIに対応する。
【0056】
図8は、本発明の一つの実施形態に従う、初期化するための図7に示されるプロセス710を説明するためのフローチャートである。
【0057】
開始すると、プロセス710は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が要求されたかどうかを判定する(ブロック810)。要求されてなければ、プロセス710は、ブロック810に戻る。それ以外ならば、プロセス710は、省電力モード(PSM)が要求されたかどうかを判定する(ブロック820)。要求されてなければ、プロセス710は、ブロック810(又は、ブロック820)に戻る。それ以外ならば、プロセス710は、DLステータスとULステータスとの両方を、通話期間を表示するように、セットし(ブロック830)、その後、終了する。
【0058】
図9Aは、本発明の一つの実施形態に従う、第1のPSCモードに入るための図7に示されるプロセス730を説明するためのフローチャートである。
【0059】
開始すると、プロセス730は、第1のPSMプロトコルに従ってスリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する(ブロック910)。それから、プロセス730は、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つをアップデートする(ブロック920)。次に、プロセス730は、DLステータスとULステータスとの両方が無音期間を表示しているかどうかを判定する(ブロック930)。そうであれば、プロセス730は、第1のPSMプロトコルの維持に従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルの維持を継続するために、ブロック910へ戻る。それ以外ならば、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を表示するならば、プロセス730は、第1のPSCモードから抜け出して第2のPSCに入り(ブロック940)、その後、終了する。
【0060】
図9Bは、本発明の一つの実施形態に従う、第1のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするための図9Aに示されるプロセス920を説明するためのフローチャートである。
【0061】
開始すると、プロセス920は、パケットが受信又は送信されたかどうかを判定する(ブロック945)。そうでなければ、プロセス920は、終了する、すなわち、DLステータス又はULステータスのアップデートは不要である。それ以外ならば、プロセス920は、無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットである可能性のあるパケットをバッファする(ブロック950)。次に、プロセス920は、そのパケットはボイスパケットかどうかを判定する(ブロック960)。そうでなければ、すなわち、そのパケットはSIDフレームであり、プロセス920は、ブロック970に進む。それ以外ならば、プロセス920は、パケットが、DL局からであるか又はUL局からであるかを判定する(ブロック962)。それがDL局すなわちBS局である場合、プロセス920は、DLステータスに、通話期間を表示する通話状態をセットし(ブロック964)、ブロック970に進む。それがUL局すなわちMS局である場合、プロセス920は、ULステータスに、通話期間を表示する通話状態をセットし(ブロック966)、ブロック970に進む。
【0062】
次に、プロセス920は、リスニングインターバルに達したかどうかを判定する(ブロック970)。到達してなければ、プロセス920は、終了するそれ以外ならば、プロセス920は、リスニングインターバルの間、バッファされた1又は複数のSIDフレーム、又は、バッファされた1又は複数のボイスパケットを送信し(ブロック980)、その後、終了する。
【0063】
図10は、本発明の一つの実施形態に従う、第2のPSCモードに入るための図7に示されるプロセス740を説明するためのフローチャートである。
【0064】
開始すると、プロセス740は、第2のPSMプロトコルに従ってスリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する(ブロック1010)。それから、プロセス740は、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つをアップデートする(ブロック1020)。次に、プロセス740は、DLステータスとULステータスとの両方が無音期間を表示しているかどうかを判定する(ブロック1030)。そうでなければ、すなわち、DLステータスとULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を表示するならば、プロセス740は、第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルの維持を継続するために、ブロック1010へ戻る。それ以外ならば、プロセス740は、第2のPSCモードから抜け出して第1のPSCに入り、その後、終了する。
【0065】
図11は、本発明の一つの実施形態に従う、第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするための図10に示されるプロセス1020を説明するためのフローチャートである。
【0066】
開始すると、プロセス1020は、その局がBSであるか又はMSであるかを判定する(ブロック1110)。それがBSであるならば、プロセス1020は、BSでのDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートし、その後、終了する(ブロック1120)。それがMSであるならば、プロセス1020は、MSでのDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートする(ブロック1130)。
【0067】
図12は、本発明の一つの実施形態に従う、BSでの第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするための図11に示されるプロセス1120を説明するためのフローチャートである。
【0068】
開始すると、プロセス1120は、パケットがSIDフレームであるか又はボイスパケットであるかを判定する(ブロック1210)。もしそれがSIDフレームならば、プロセス1120は、パケットがMSへ送信されたか又はMSから受信されたかを判定する(ブロック1220)。もしそれがMSへ送信されたならば、プロセス1120は、DLステータスに、無音期間を表示する無音状態をセットし、その後、終了する(ブロック1230)。もしそれがMSから受信されたならば、プロセス1120は、ULステータスに、該無音状態をセットし、その後、終了する(ブロック1240)。
【0069】
もしパケットがボイスパケットならば、プロセス1120は、それがMSへ送信されたか又はMSから受信されたかを判定する(ブロック1250)。もしそれがMSへ送信されたならば、プロセス1120は、DLステータスに、通話期間を表示する通話状態をセットし、その後、終了する。もしそれがMSから受信されたならば、プロセス1120は、ULステータスに、該通話状態をセットし、その後、終了する。
【0070】
図13は、本発明の一つの実施形態に従う、MSでの第2のPSCモードにおいてDLステータスとULステータスとのうちの一つをアップデートするための図11に示されるプロセス1130を説明するためのフローチャートである。
【0071】
開始すると、プロセス1130は、パケットがSIDフレームであるか又はボイスパケットであるかを判定する(ブロック1310)。もしそれがSIDフレームならば、プロセス1130は、パケットがBSへ送信されたか又はBSから受信されたかを判定する(ブロック1320)。もしそれがBSへ送信されたならば、プロセス1130は、プロセス1120は、ULステータスに、無音期間を表示する無音状態をセットし(ブロック1330)、その後、終了する。もしそれがBSから受信されたならば、プロセス1130は、プロセス1120は、DLステータスに、該無音状態をセットし(ブロック1340)、その後、終了する。
【0072】
もしパケットがボイスパケットならば、プロセス1130は、それがBSへ送信されたか又はBSから受信されたかを判定する(ブロック1350)。もしそれがBSへ送信されたならば、プロセス1130は、ULステータスに、通話期間を表示する通話状態をセットし(ブロック1360)、その後、終了する。もしそれがBSから受信されたならば、プロセス1130は、DLステータスに、該通話状態をセットし(ブロック1370)、その後、終了する。
【0073】
図14は、本発明の一つの実施形態に従う、図1に示される省電力ハイブリッドコントローラ125/145iを実施するためのコンピュータシステムを説明する図である。処理ユニット230は、プロセッサ1410、メモリコントローラ(MC)1420、メインメモリ1430、入出力コントローラ(IOC)1440、相互接続(interconnect)1445、大容量記憶インタフェース(mass storage interface)1450、入出力(I/O)デバイス14471〜1447K、及びネットワークインタフェースカード(NIC)1460を含む。処理ユニット230は、上記より多いコンポーネントを含んでも上記より少ないコンポーネントを含んでも良い。
【0074】
プロセッサ1410は、例えば、ハイパースレッディング、セキュリティー、ネットワーク、デジタルメディア技術を使用するプロセッサ、シングルコアプロセッサ、マルチコアプロセッサ、組み込みプロセッサ、モバイルプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタルシグナルプロセッサ、スーパースカラーコンピュータ、ベクトルプロセッサ、単一命令複数データ(single instruction multiple data)(SIMD)コンピュータ、複合命令セットコンピュータ(complex instruction set computers)(CISC)、縮小命令セットコンピュータ(reduced instruction set computers)(RISC)、超長命令語(very long instruction word)(VLIW)、又はハイブリッドアーキテクチャーのような、任意のタイプのアーキテクチャーの中央演算処理装置を意味する。
【0075】
MC1420は、例えばメインメモリ1430及びIOC1440のようなメモリ及び入出力デバイスの制御及びコンフィギュレーションを提供する。MC1420は、例えばグラフィックス、メディア、独立実行モード(isolated execution mode)、ホスト・周辺機器間バスインタフェース(host-to-peripheral bus interface)、メモリ管理(memory control)、パワーマネジメント(power management)、などのような複数の機能性を一体化するチップセットに一体化されても良い。MC1420又はMC1420中のメモリコントローラの機能性は、プロセッサユニット1410に一体化されても良い。いくつかの実施形態において、プロセッサユニット1410の内部又は外部のメモリコントローラは、プロセッサユニット1410中のコア又はプロセッサのすべてのために働いても良い。他の実施形態において、それは、プロセッサユニット1410中の異なるコア又はプロセッサのために独立して働き得る異なる部分を含んでも良い。
【0076】
メインメモリ1430は、システムコード及びデータを記憶する。メインメモリ1430は、典型的には、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、又はリフレッシュされる必要のないメモリを含む任意のほかのタイプのメモリで実装されても良い。メインメモリ1430は、例えばDRAMのような複数のチャネルのメモリデバイスを含んでも良い。DRAMは、8.5ギガバイト毎秒(GB/s)のバンド幅を有するダブルデータレート(DDR2)デバイスを含んでも良い。一つの実施形態において、メモリ1430は、省電力制御モジュール1435を含んでも良い。省電力制御モジュール1435は、上述の機能の全部又は一部を実行しても良い。
【0077】
IOC1440は、I/O機能をサポートするようにデザインされた多数の機能性を有する。IOC1440はまた、I/O機能を実行するために、MC1420と一緒の又は分離したチップセット中に一体化されても良い。IOC1440は、例えば、周辺装置相互接続(PCI)バスインタフェース、プロセッサインタフェース、割り込みコントローラ、ダイレクトメモリアクセス(DMA)コントローラ、パワーマネジメントロジック、タイマー、システム管理バス(SMBus)、ユニバーサルシステムバス(USB)インタフェース、大容量記憶インタフェース、ローピンカウント(low pin count)(LPC)インタフェース、無線相互接続、ダイレクトメディアインタフェース(DMI)、などのような、多くのインタフェース及びI/O機能を含んでも良い。
【0078】
相互接続1445は、周辺機器へのインタフェースを提供する。相互接続1445は、ポイントツウポイントでも良いし、複数の機器へ接続されても良い。明確にするために、すべての相互接続は示されていない。相互接続1445は、例えば、周辺装置相互接続(PCI)、PCIエクスプレス、ユニバーサルシステムバス(USB)、小型コンピュータシステムインタフェース(Small Computer System Interface)(SCSI)、シリアルSCSI、ダイレクトメディアインタフェース(DMI)、及び高度マイクロコントローラバスアーキテクチャー(Advanced Microcontroller Bus Architecture)(AMBA)などのような、任意の相互接続又はバスを含んでも良いことが意図される。
【0079】
大容量記憶インタフェース1450は、例えば、コード、プログラム、ファイル、データ、及びアプリケーションのような、アーカイブ情報を記憶するための大容量記憶装置に接続する。大容量記憶インタフェースは、SCSI、シリアルSCSI、アドバンストテクノロジアタッチメント(ATA)(パラレル及び/又はシリアル)、統合ドライブエレクトロニクス(Integrated Drive Electronics)(IDE)、エンハンストIDE、ATAパケットインタフェース(ATAPI)などを含んでも良い。大容量記憶装置は、例えば、小型ディスク冗長アレイ(Redundant Array of Inexpensive Disks)(RAIDs)、ネットワーク接続ストレージ(Network Attached Storage)(NAS)、デジタルテープ、光記憶装置などのような、大容量高速ストレージアレイを含んでも良い。
【0080】
大容量記憶装置は、コンパクトディスク(CD)、リードオンリーメモリ(ROM)1452、デジタルビデオ/バーサタイルディスク(DVD)1453、フロッピー(登録商標)ディスク1454,ハードディスクドライブ1455,テープドライブ1456,及び任意の他の磁気又は光記憶装置を含んでも良い。大容量記憶装置は、機械アクセス可能な媒体を読み取るメカニズムを提供する。
【0081】
I/Oデバイス14471〜1447Kは、I/O機能を実行するための任意のI/Oデバイスを含んでも良い。I/Oデバイス14471〜1447Kの例は、入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、トラックボール、ポインティングデバイス)のためのコントローラ、メディアカード(例えば、オーディオ、ビデオ、グラフィック)及び任意の他の周辺コントローラを含んでも良い。
【0082】
NIC1460は、処理ユニット230へのネットワーク接続性を提供する。NIC1460は、通信トランザクションの処理の一部として割り込みを生成しても良い。一つの実施形態において、NIC1460は、32ビット及び144ビットの両方の周辺装置相互接続(PCI)バス規格と互換性がある。それは、典型的には、PCIローカルバスrevision 2.2,PCI−Xローカルバスrevision 1.0又はPCI−Express標準に準拠している。該処理システム中に2以上のNIC1460が存在しても良い。典型的には、NIC1460は、標準規格イーサネット(登録商標)の最小及び最大フレームサイズ(64〜14518バイト)、フレームフォーマット、及び米国電気電子技術者協会(IEEE)802.2ローカルリンクコントロール(LLC)仕様をサポートする。それはまた、全二重ギガビットイーサネットインタフェース、フレームベースフロー制御(frame-based flow control)、及び有線イーサネットの物理レイヤ及びデータリンクレイヤを規定する他の標準規格をサポートしても良い。それは、IEEE 802.3abにより規定される銅線(copper)ギガビットイーサネット又はIEEE 802.3zにより規定される光ファイバーギガビットイーサネットをサポートしても良い。
【0083】
NIC1460はまた、例えば小型コンピュータシステムインタフェース(SCSI)ホストアダプタ又はファイバーチャネル(FC)ホストアダプタのようなホストバスアダプタ(HBA)であっても良い。SCSIホストアダプタは、SCSIトランザクションを実行するためのボード上のハードウェア及びファームウェア、又はSCSIデバイスからブートし若しくは該SCSIホストアダプタを構成するためのアダプタ基本入出力システム(BIOS)を含んでも良い。FCホストアダプタは、ファイバーチャネルバスとインタフェースで接続するために使用されても良い。それは、1Gbpsのファイバーチャネルのストレージエリアネットワーク(SANs)とのオートスピードネゴシエーションで高速(例えば、2Gbps)に動作しても良い。それは、バンド内FC又はバンド外インターネットプロトコル(IP)サポートの両方で、ディスカバリー(discovery)、レポーティング(reporting)、及びローカル及びリモートHBAの管理を提供する適切なファームウェア又はソフトウェアによりサポートされても良い。それは、フレームレベルの多重化及びアウトオブオーダーのフレームの再構築、ファブリックサポートのためのオンボードコンテンツキャッシュ、及びハードウェアパリティー及び巡回冗長符号(CRC)サポートを使ったエンドツーエンドデータプロテクションを有しても良い。
【0084】
本発明の一つの実施形態のエレメントは、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はそれらの任意の組み合わせにより実装されても良い。用語ハードウェアは、広く、例えば、電子部品、電磁気部品、光学部品、電気工学部品、機械部品、電気機械部品などのような物理的構造を有するエレメントを指し示す。ハードウェア実装(hardware implementation)は、回路、デバイス、プロセッサ、特定用途向けIC(ASIC)、プログラマブル・ロジック・デバイス(PLD)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、又は任意の電子デバイスを含んでも良い。用語ソフトウェアは、広く、論理構造、方法、プロシージャー、プログラム、ルーチン、プロセス、アルゴリズム、公式(formula)、関数、式(expression)などを指し示す。用語ファームウェアは、広く、ハードウェア構造(例えば、フラッシュメモリ、ROM、EPROM)に実現(implemented)又は具現化(embodied)された、論理構造、方法、プロシージャー、プログラム、ルーチン、プロセス、アルゴリズム、公式(formula)、関数、式(expression)などを指し示す。ファームウェアの例は、マイクロコード、書き込み可能な制御記憶、マイクロプログラム化した構造(micro-programmed structure)を含んでも良い。ソフトウェア又はファームウェアに実装される場合、本発明の一つの実施形態のエレメントは、本質的には、必要なタスクを実行するためのコードセグメントである。ソフトウェア/ファームウェアは、本発明の一つの実施形態で説明されたオペレーションを実行するための実際のコード、又は該オペレーションをエミュレート又はシミュレートするコードを含んでも良い。プログラム又はコードセグメントは、プロセサ又は機械アクセス可能な媒体に記憶されること、又は、キャリアウェイブに具現化されたコンピュータデータ信号若しくは伝送媒体上をキャリアで変調された信号により送信されることが可能である。“プロセッサ読み取り可能又はアクセス可能な媒体(processor readable or accessible medium)”又は“機械読み取り可能又はアクセス可能な媒体(machine readable or accessible medium)”は、情報を記憶、送信又は転送可能な任意の媒体を含んでも良い。プロセッサ読み取り可能又は機械アクセス可能な媒体(processor readable or machine accessible medium)の例は、電気回路、半導体メモリデバイス、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、消去可能プログラマブルROM(erasable programmable ROM)(EPROM)、フロッピーディスク、コンパクトディスク(CD)ROM、光ディスク、ハードディスク、光ファイバー媒体、無線周波数(RF)リンクなどを含む。コンピュータデータ信号は、例えば、電子ネットワークチャネルリンク、光ファイバーリンク、エアーリンク、電磁気リンク、RFリンクなどのような伝送媒体上を伝播可能な任意の信号を含んでも良い。コードセグメントは、例えばインターネット、イントラネットなどのようなコンピュータネットワークを経由してダウンロードされても良い。機械アクセス可能な媒体は、製品(article of manufacture)に具現化されても良い。機械アクセス可能な媒体は、機械によりアクセスされた場合に、前述のオペレーション又はアクションを該機械に実行させる情報又はデータを含んでも良い。機械アクセス可能な媒体はまた、その中に具現化されたプログラムコードを含んでも良い。プログラムコードは、前述のオペレーション又はアクションを実行するための機械読み取り可能なコードを含んでも良い。用語“情報(information)”又は“データ(data)”は、ここで、機械が読み取り可能なように符号化された任意のタイプの情報を指し示す。それゆえ、それは、プログラム、コード、データ、ファイルなどを含んでも良い。
【0085】
本発明の一つの実施形態の全部又は一部は、特定の機構(features)、機能に従うアプリケーションに応じた種々の手段により実装されても良い。これら手段は、ハードウェア、ソフトウェア、若しくはファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含んでも良い。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアのエレメントは、互いに結合されたいくつかのモジュールを有しても良い。ハードウェアモジュールは、機械的コネクション、電気的コネクション、光学的コネクション、電磁気的コネクション又は任意の物理的コネクションにより、他のモジュールと結合されても良い。ソフトウェアモジュールは、関数、プロシージャー、方法、サブプログラム、サブルーチンコール、ジャンプ、リンク、パラメータ、変数、引数の受け渡し、関数のリターンなどにより、他のモジュールに結合されても良い。ソフトウェアモジュールは、変数、パラメータ、引数、ポインタなどを受信し、及び/又は、結果、アップデートされた変数、ポインタなどを生成又はパスする、他のモジュールに結合されても良い。ファームウェアモジュールは、前述の方法を結合するハードウェア及びソフトウェアの組み合わせにより、他のモジュールに結合されても良い。ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアモジュールは、他のハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアモジュールのうちの任意の一つに結合されても良い。モジュールはまた、プラットホーム上で実行中のオペレーティングシステムと情報のやりとりをするためのソフトウェアドライバ又はインタフェースであっても良い。モジュールはまた、構成、セットアップ、初期化、ハードウェアデバイスへのデータの送信及びハードウェアデバイスからのデータの受信をするためのハードウェアドライバーであっても良い。装置(apparatus)は、ハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアモジュールの任意の組み合わせを含んでも良い。
【0086】
本発明が幾つかの実施形態に関して説明されたが、当業者であれば、本発明は説明された実施形態に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の精神及び範囲を逸脱することなく、変更または修正して実施することができることを認識するであろう。それゆえ、本明細書は限定ではなく説明に役立つものと考えられるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つを初期化することと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入ることと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入ることを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
初期化することは、
ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が要求されたかどうかを判定することと、
省電力モード(PSM)が要求されたどうかを判定することと、
前記VoIP及びPSMの両方が要求された場合に、前記DLステータス及び前記ULステータスの両方を、前記通話期間を示すようにセットすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のPSCのモードに入ることは、
第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSCのモードに入るために、前記第1のPSCモードから抜け出すことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファすることと、
前記ボイスパケットが受信又は送信された場合に、前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記リスニングインターバル中に、前記バッファされたSIDフレーム又は前記バッファされたボイスパケットを送信することを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記BSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記BSが前記ボイスパケットを前記MSへ送信する場合に、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットすることと、
前記BSが前記ボイスパケットを前記MSから受信する場合に、前記ULステータスを、前記通話状態にセットすることを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記MSが前記ボイスパケットを前記BSから受信する場合に、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットすることと、
前記MSが前記ボイスパケットを前記BSへ送信する場合に、前記ULステータスを、前記通話状態にセットすることを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のPSCのモードに入ることは、
第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続することと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSCのモードに入るために、前記第2のPSCモードから抜け出すことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記BSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記BSが無音挿入記述子(SID)フレームを前記MSへ送信する場合には、前記DLステータスを、前記無音期間を示す無音状態にセットすることと、
前記BSが前記SIDフレームを前記MSから受信する場合には、前記ULステータスを、前記無音状態にセットすることと、
前記BSがボイスパケットを前記MSへ送信する場合には、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットすることと、
前記BSがボイスパケットを前記MSから受信する場合には、前記ULステータスを、前記通話状態にセットすることを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記MSが無音挿入記述子(SID)フレームを前記BSから受信する場合には、前記DLステータスを、前記無音期間を示す無音状態にセットすることと、
前記MSが前記SIDフレームを前記BSへ送信する場合には、前記ULステータスを、前記無音状態にセットすることと、
前記MSがボイスパケットを前記BSから受信する場合には、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットすることと、
前記MSがボイスパケットを前記BSへ送信する場合には、前記ULステータスを、前記通話状態にセットすることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のPSCモードは、ベストエフォート(BE)又は非リアルタイム可変レート(NRT−VR)コネクションをサポートし、前記第2のPSCモードは、アンソリシテッド・グラント・サービス(UGS)、リアルタイム可変レート(RT−VR)、又は拡張リアルタイム可変レート(ERT−VR)コネクションをサポートすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
IEEE 802.16e標準に従って、前記第1のPSCモードは、PSC type Iに対応し、前記第2のPSCモードは、PSC type IIに対応することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つを初期化するためのイニシャライザと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードをアクティブにするための前記イニシャライザに結合された第1のコントローラと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードをアクティブにするための前記イニシャライザに結合された第2のコントローラとを含むことを特徴とする装置。
【請求項14】
前記イニシャライザ(initializer)は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)及び省電力モード(PSM)の両方が要求された場合に、前記DLステータス及び前記ULステータスの両方を、前記通話期間を示すようにセットすることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のコントローラは、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することを継続する維持モジュールと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするアップデーターとを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記第2のコントローラは、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する維持モジュールと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするアップデーターとを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記アップデーターは、
無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファするバッファと、
前記ボイスパケットが受信又は送信された場合に、前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするステータスアップデーターと、
前記リスニングインターバル中に、前記バッファされたSIDフレーム又は前記バッファされたボイスパケットを送信するために前記バッファに結合される送信機とを含むことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項18】
機械読み取り可能な媒体を含む製品において、
前記機械読み取り可能な媒体は、
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つを初期化することと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入ることと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入ること、
を含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする製品。
【請求項19】
前記機械に初期化することを実行させる前記データは、
ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が要求されたかどうかを判定することと、
省電力モード(PSM)が要求されたどうかを判定することと、
前記VoIP及びPSMの両方が要求された場合に、前記DLステータス及び前記ULステータスの両方を、前記通話期間を示すようにセットすることを含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする請求項18に記載の製品。
【請求項20】
前記機械に前記第1のPSCのモードに入ることを実行させる前記データは、
第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSCのモードに入るために、前記第1のPSCモードから抜け出すことを含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする請求項18に記載の製品。
【請求項21】
前記機械に前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることを実行させる前記データは、
無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファすることと、
前記ボイスパケットが受信又は送信された場合に、前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記リスニングインターバル中に、前記バッファされたSIDフレーム又は前記バッファされたボイスパケットを送信することを含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする請求項20に記載の製品。
【請求項22】
前記機械に前記第2のPSCのモードに入ることを実行させる前記データは、
第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続することと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSCのモードに入るために、前記第2のPSCモードから抜け出すことを含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする請求項18に記載の製品。
【請求項23】
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つを初期化するための手段と、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入るための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入るための手段とを含むことを特徴とする装置。
【請求項24】
前記初期化するための手段は、
ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が要求されたかどうかを判定するための手段と、
省電力モード(PSM)が要求されたどうかを判定するための手段と、
前記VoIP及びPSMの両方が要求された場合に、前記DLステータス及び前記ULステータスの両方を、前記通話期間を示すようにセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第1のPSCのモードに入るための手段は、
第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持するための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段と、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続するための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSCのモードに入るために、前記第1のPSCモードから抜け出すための手段とを含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファするための手段と、
前記ボイスパケットが受信又は送信された場合に、前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段と、
前記リスニングインターバル中に、前記バッファされたSIDフレーム又は前記バッファされたボイスパケットを送信するための手段とを含むことを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記BSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記BSが前記ボイスパケットを前記MSへ送信する場合に、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットするための手段と、
前記BSが前記ボイスパケットを前記MSから受信する場合に、前記ULステータスを、前記通話状態にセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記MSが前記ボイスパケットを前記BSから受信する場合に、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットするための手段と、
前記MSが前記ボイスパケットを前記BSへ送信する場合に、前記ULステータスを、前記通話状態にセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記第2のPSCのモードに入るための手段は、
第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持するための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続するための手段と、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSCのモードに入るために、前記第2のPSCモードから抜け出すための手段とを含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項30】
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段を含むことを特徴とする請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記BSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記BSが無音挿入記述子(SID)フレームを前記MSへ送信する場合には、前記DLステータスを、前記無音期間を示す無音状態にセットするための手段と、
前記BSが前記SIDフレームを前記MSから受信する場合には、前記ULステータスを、前記無音状態にセットするための手段と、
前記BSがボイスパケットを前記MSへ送信する場合には、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットするための手段と、
前記BSがボイスパケットを前記MSから受信する場合には、前記ULステータスを、前記通話状態にセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記MSが無音挿入記述子(SID)フレームを前記BSから受信する場合には、前記DLステータスを、前記無音期間を示す無音状態にセットするための手段と、
前記MSが前記SIDフレームを前記BSへ送信する場合には、前記ULステータスを、前記無音状態にセットするための手段と、
前記MSがボイスパケットを前記BSから受信する場合には、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットするための手段と、
前記MSがボイスパケットを前記BSへ送信する場合には、前記ULステータスを、前記通話状態にセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記第1のPSCモードは、ベストエフォート(BE)又は非リアルタイム可変レート(NRT−VR)コネクションをサポートし、前記第2のPSCモードは、アンソリシテッド・グラント・サービス(UGS)、リアルタイム可変レート(RT−VR)、又は拡張リアルタイム可変レート(ERT−VR)コネクションをサポートすることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項34】
IEEE 802.16e標準に従って、前記第1のPSCモードは、PSC type Iに対応し、前記第2のPSCモードは、PSC type IIに対応することを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項35】
直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線通信において基地局(BS)へ及びから無線信号を送信及び受信するための無線周波数(RF)送受信機と、
省電力コントローラとを備え、
前記省電力コントローラは、
ダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために初期化をするためのイニシャライザと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードをアクティブにするための前記イニシャライザに結合された第1のコントローラと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードをアクティブにするための前記イニシャライザに結合された第2のコントローラとを含むことを特徴とする移動局。
【請求項36】
前記第1のコントローラは、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することを継続する維持モジュールと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするアップデーターとを含むことを特徴とする請求項35に記載のMS。
【請求項37】
前記第2のコントローラは、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する維持モジュールと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするアップデーターとを含むことを特徴とする請求項35に記載のMS。
【請求項1】
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つを初期化することと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入ることと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入ることを含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
初期化することは、
ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が要求されたかどうかを判定することと、
省電力モード(PSM)が要求されたどうかを判定することと、
前記VoIP及びPSMの両方が要求された場合に、前記DLステータス及び前記ULステータスの両方を、前記通話期間を示すようにセットすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のPSCのモードに入ることは、
第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSCのモードに入るために、前記第1のPSCモードから抜け出すことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファすることと、
前記ボイスパケットが受信又は送信された場合に、前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記リスニングインターバル中に、前記バッファされたSIDフレーム又は前記バッファされたボイスパケットを送信することを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記BSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記BSが前記ボイスパケットを前記MSへ送信する場合に、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットすることと、
前記BSが前記ボイスパケットを前記MSから受信する場合に、前記ULステータスを、前記通話状態にセットすることを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記MSが前記ボイスパケットを前記BSから受信する場合に、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットすることと、
前記MSが前記ボイスパケットを前記BSへ送信する場合に、前記ULステータスを、前記通話状態にセットすることを含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のPSCのモードに入ることは、
第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続することと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSCのモードに入るために、前記第2のPSCモードから抜け出すことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記BSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記BSが無音挿入記述子(SID)フレームを前記MSへ送信する場合には、前記DLステータスを、前記無音期間を示す無音状態にセットすることと、
前記BSが前記SIDフレームを前記MSから受信する場合には、前記ULステータスを、前記無音状態にセットすることと、
前記BSがボイスパケットを前記MSへ送信する場合には、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットすることと、
前記BSがボイスパケットを前記MSから受信する場合には、前記ULステータスを、前記通話状態にセットすることを含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることは、
前記MSが無音挿入記述子(SID)フレームを前記BSから受信する場合には、前記DLステータスを、前記無音期間を示す無音状態にセットすることと、
前記MSが前記SIDフレームを前記BSへ送信する場合には、前記ULステータスを、前記無音状態にセットすることと、
前記MSがボイスパケットを前記BSから受信する場合には、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットすることと、
前記MSがボイスパケットを前記BSへ送信する場合には、前記ULステータスを、前記通話状態にセットすることを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のPSCモードは、ベストエフォート(BE)又は非リアルタイム可変レート(NRT−VR)コネクションをサポートし、前記第2のPSCモードは、アンソリシテッド・グラント・サービス(UGS)、リアルタイム可変レート(RT−VR)、又は拡張リアルタイム可変レート(ERT−VR)コネクションをサポートすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
IEEE 802.16e標準に従って、前記第1のPSCモードは、PSC type Iに対応し、前記第2のPSCモードは、PSC type IIに対応することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項13】
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つを初期化するためのイニシャライザと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードをアクティブにするための前記イニシャライザに結合された第1のコントローラと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードをアクティブにするための前記イニシャライザに結合された第2のコントローラとを含むことを特徴とする装置。
【請求項14】
前記イニシャライザ(initializer)は、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)及び省電力モード(PSM)の両方が要求された場合に、前記DLステータス及び前記ULステータスの両方を、前記通話期間を示すようにセットすることを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のコントローラは、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することを継続する維持モジュールと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするアップデーターとを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記第2のコントローラは、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する維持モジュールと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするアップデーターとを含むことを特徴とする請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記アップデーターは、
無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファするバッファと、
前記ボイスパケットが受信又は送信された場合に、前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするステータスアップデーターと、
前記リスニングインターバル中に、前記バッファされたSIDフレーム又は前記バッファされたボイスパケットを送信するために前記バッファに結合される送信機とを含むことを特徴とする請求項15に記載の装置。
【請求項18】
機械読み取り可能な媒体を含む製品において、
前記機械読み取り可能な媒体は、
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つを初期化することと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入ることと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入ること、
を含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする製品。
【請求項19】
前記機械に初期化することを実行させる前記データは、
ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が要求されたかどうかを判定することと、
省電力モード(PSM)が要求されたどうかを判定することと、
前記VoIP及びPSMの両方が要求された場合に、前記DLステータス及び前記ULステータスの両方を、前記通話期間を示すようにセットすることを含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする請求項18に記載の製品。
【請求項20】
前記機械に前記第1のPSCのモードに入ることを実行させる前記データは、
第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSCのモードに入るために、前記第1のPSCモードから抜け出すことを含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする請求項18に記載の製品。
【請求項21】
前記機械に前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることを実行させる前記データは、
無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファすることと、
前記ボイスパケットが受信又は送信された場合に、前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記リスニングインターバル中に、前記バッファされたSIDフレーム又は前記バッファされたボイスパケットを送信することを含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする請求項20に記載の製品。
【請求項22】
前記機械に前記第2のPSCのモードに入ることを実行させる前記データは、
第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートすることと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続することと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSCのモードに入るために、前記第2のPSCモードから抜け出すことを含むオペレーションを、機械にアクセスされた場合に該機械に実行させるデータを含むことを特徴とする請求項18に記載の製品。
【請求項23】
基地局(BS)と移動局(MS)との間の通信中に、該BS及び該MSにそれぞれ関連するダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために該BSと該MSとのうちの少なくとも一つを初期化するための手段と、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードに入るための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードに入るための手段とを含むことを特徴とする装置。
【請求項24】
前記初期化するための手段は、
ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)が要求されたかどうかを判定するための手段と、
省電力モード(PSM)が要求されたどうかを判定するための手段と、
前記VoIP及びPSMの両方が要求された場合に、前記DLステータス及び前記ULステータスの両方を、前記通話期間を示すようにセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記第1のPSCのモードに入るための手段は、
第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持するための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段と、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続するための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSCのモードに入るために、前記第1のPSCモードから抜け出すための手段とを含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
無音挿入記述子(SID)フレーム又はボイスパケットをバッファするための手段と、
前記ボイスパケットが受信又は送信された場合に、前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段と、
前記リスニングインターバル中に、前記バッファされたSIDフレーム又は前記バッファされたボイスパケットを送信するための手段とを含むことを特徴とする請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記BSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記BSが前記ボイスパケットを前記MSへ送信する場合に、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットするための手段と、
前記BSが前記ボイスパケットを前記MSから受信する場合に、前記ULステータスを、前記通話状態にセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記MSが前記ボイスパケットを前記BSから受信する場合に、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットするための手段と、
前記MSが前記ボイスパケットを前記BSへ送信する場合に、前記ULステータスを、前記通話状態にセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記第2のPSCのモードに入るための手段は、
第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持するための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段と、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、前記第2のPSMプロトコルに従って、前記スリープインターバル及び前記リスニングインターバルを維持することを継続するための手段と、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、前記第1のPSCのモードに入るために、前記第2のPSCモードから抜け出すための手段とを含むことを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項30】
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記BSでの又は前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段を含むことを特徴とする請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記BSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記BSが無音挿入記述子(SID)フレームを前記MSへ送信する場合には、前記DLステータスを、前記無音期間を示す無音状態にセットするための手段と、
前記BSが前記SIDフレームを前記MSから受信する場合には、前記ULステータスを、前記無音状態にセットするための手段と、
前記BSがボイスパケットを前記MSへ送信する場合には、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットするための手段と、
前記BSがボイスパケットを前記MSから受信する場合には、前記ULステータスを、前記通話状態にセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記MSでの前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするための手段は、
前記MSが無音挿入記述子(SID)フレームを前記BSから受信する場合には、前記DLステータスを、前記無音期間を示す無音状態にセットするための手段と、
前記MSが前記SIDフレームを前記BSへ送信する場合には、前記ULステータスを、前記無音状態にセットするための手段と、
前記MSがボイスパケットを前記BSから受信する場合には、前記DLステータスを、前記通話期間を示す通話状態にセットするための手段と、
前記MSがボイスパケットを前記BSへ送信する場合には、前記ULステータスを、前記通話状態にセットするための手段とを含むことを特徴とする請求項30に記載の装置。
【請求項33】
前記第1のPSCモードは、ベストエフォート(BE)又は非リアルタイム可変レート(NRT−VR)コネクションをサポートし、前記第2のPSCモードは、アンソリシテッド・グラント・サービス(UGS)、リアルタイム可変レート(RT−VR)、又は拡張リアルタイム可変レート(ERT−VR)コネクションをサポートすることを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項34】
IEEE 802.16e標準に従って、前記第1のPSCモードは、PSC type Iに対応し、前記第2のPSCモードは、PSC type IIに対応することを特徴とする請求項23に記載の装置。
【請求項35】
直交周波数分割多元接続(OFDMA)無線通信において基地局(BS)へ及びから無線信号を送信及び受信するための無線周波数(RF)送受信機と、
省電力コントローラとを備え、
前記省電力コントローラは、
ダウンリンク(DL)ステータス及びアップリンク(UL)ステータスを使用して、省電力のために初期化をするためのイニシャライザと、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が無音期間を示す場合に、第1のPSCのモードをアクティブにするための前記イニシャライザに結合された第1のコントローラと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが通話期間を示す場合に、第2のPSCのモードをアクティブにするための前記イニシャライザに結合された第2のコントローラとを含むことを特徴とする移動局。
【請求項36】
前記第1のコントローラは、
前記DLステータス及び前記ULステータスの両方が前記無音期間を示す場合に、第1のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持することを継続する維持モジュールと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするアップデーターとを含むことを特徴とする請求項35に記載のMS。
【請求項37】
前記第2のコントローラは、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの少なくとも一つが前記通話期間を示す場合に、第2のPSMプロトコルに従って、スリープインターバル及びリスニングインターバルを維持する維持モジュールと、
前記DLステータスと前記ULステータスとのうちの一つをアップデートするアップデーターとを含むことを特徴とする請求項35に記載のMS。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9A】
【図9B】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2013−62804(P2013−62804A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−209756(P2012−209756)
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【分割の表示】特願2009−536298(P2009−536298)の分割
【原出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−209756(P2012−209756)
【出願日】平成24年9月24日(2012.9.24)
【分割の表示】特願2009−536298(P2009−536298)の分割
【原出願日】平成19年11月7日(2007.11.7)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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