Webアプリケーションサーバ装置、情報処理方法及びプログラム
【課題】ネットワーク上に分散している印刷データを印刷する場合に、セキュリティを保ちつつ、データベース肥大化や検索負荷の増大を回避する分散印刷管理システムの提供。
【解決手段】ログインユーザが管理ユーザでないと判定された場合に、該ユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含むWebページを作成し、クライアント端末装置に送信するWebアプリケーションサーバを提供する。管理ユーザの場合には、管理メニューのみを表示する。
【解決手段】ログインユーザが管理ユーザでないと判定された場合に、該ユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含むWebページを作成し、クライアント端末装置に送信するWebアプリケーションサーバを提供する。管理ユーザの場合には、管理メニューのみを表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webアプリケーションサーバ装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷を目的とする文書データと、印刷先のプリンタを管理する印刷文書管理システムが知られている。印刷文書管理システムは、ユーザアプリケーションや、別の文書管理システムから文書データを受け取り、印刷文書情報を作成して、文書データに紐づけて保持する。印刷文書管理システムは、ユーザからの印刷文書一覧の取得リクエストに応じて、印刷文書情報のリストを返し、ユーザの端末上に表示する。また、ユーザからの印刷実行リクエストに従い、印刷処理を実行して、印刷処理の経過と結果を印刷文書の情報に反映する。
印刷文書管理システムで管理する印刷文書に対しては、アクセス権を設定することができる。ユーザからの印刷文書一覧の取得リクエストに対しては、リクエストを行ったユーザを識別し、ユーザに許可された印刷文書の情報のみを返す。また、ユーザからの印刷実行リクエストに対しても、アクセス権の設定に従い、リクエストを許可、或いは、拒否する。
印刷文書管理システムは、通常、印刷文書の情報をデータベースで管理し、データベースを検索して、ユーザに返す印刷文書情報のリストを作成する。データベースに格納された印刷文書の情報は、印刷処理の経過と結果をリアルタイムに反映するため、更新頻度が高い。そのため、絶え間なく印刷が実行されているような環境では、ユーザからの印刷文書一覧の取得リクエストに対する応答のパフォーマンスが著しく低下するという問題がある。このような問題への対処としては、更新用のデータベースと参照用のデータベースとを用意し、更新用データベースの情報を、スケジュールにしたがって、参照用データベースに反映するという手段がある。
【0003】
更に、特許文献1では、更新用データベースと参照用データベースの間に、キャッシュデータベースを設けて、更新用データベースの変更が、速やかに参照用データベースに反映されるようなデータベースシステムが提案されている。
近年、インターネットの普及、ネットワークの高速化によって、ソフトウェアの機能がインターネット上のサービスとして提供されるケースが増えてきている。このようなサービスのバックエンドとして、印刷文書管理システムが存在するケースも考えられる。その場合、従来とは比較にならないほど大量の印刷文書を管理することが、印刷文書管理システムに求められる。
一方、特許文献1に記載のデータベースシステムにおいては、管理するデータの数が増加するに従って、データベースがボトルネックとなり、更新、参照共にパフォーマンスが低下していく。そのため、更新用データベース、参照用データベースを、それぞれ複数のデータベースに分割し、データを分散して管理する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−312218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザが複数のグループに所属でき、印刷文書の所有者(オーナー)と所有者が所属するグループに対して、印刷文書へのアクセス権を承認情報として管理することができる印刷文書管理システムにおいて、以下のことが難しかった。つまり、印刷文書を複数の管理サーバがそれぞれのデータベースに分散管理することが難しかった。
ユーザ、グループごとの承認情報により参照可能な印刷文書が異なり、印刷文書が複数のデータベースに分散され、それぞれ複数の管理サーバでデータベースを管理している場合、ユーザが参照可能な印刷文書を複数の管理サーバから収集する必要がある。そのため、全ての印刷文書を一括してユーザに返す際のパフォーマンスに問題がある。より具体的には、ユーザが承認情報の設定により、管理対象のユーザの印刷文書を参照可能なユーザ(管理者)の場合、ユーザが参照可能な文書情報を収集すると、全ての管理サーバから管理対象のユーザの印刷文書情報の収集による通信負荷がかかる。又は、大量のデータを自管理のデータベースに書き込む処理負荷がかかる。また、その情報量は指数的に膨大なものであり、ユーザが参照可能な印刷文書を一括に格納するとデータベースの肥大化が生じてしまう問題がある。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、印刷文書の収集による負荷や、データベースの肥大化を回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明のWebアプリケーションサーバ装置は、クライアント端末装置より送信されたログインリクエストに応じて、ログインユーザを識別するユーザ識別情報が記述された認証情報を取得する認証情報取得手段と、管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている管理ユーザのユーザ識別情報が記述された承認情報を取得する承認情報取得手段と、前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で管理ユーザでないと判定された場合、ログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含む画面を作成し、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する画面作成手段と、前記画面作成手段で作成された画面を前記クライアント端末装置に送信する画面送信手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、印刷文書の収集による負荷や、データベースの肥大化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】印刷文書管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】端末、サーバ等の各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3(a)】Webアプリケーションサーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図3(b)】認証サーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図3(c)】ネットワークストレージのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図3(d)】マネージャサーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4(a)】共有文書管理サーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4(b)】ユーザ文書管理サーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4(c)】印刷文書管理サーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図5(a)】認証情報の一例を示す図である。
【図5(b)】印刷文書情報を詳細に示す図である。
【図6】承認情報によって設定可能な印刷文書へのアクセス権の一例を示す図である。
【図7(a)】ユーザとグループとの一例を示す図である。
【図7(b)】印刷文書に対するアクセス権の一例を示す図である。
【図7(c)】図7(a)で示されるユーザに、図7(b)で示されるアクセス権の設定を適用した結果、ユーザに許可される印刷文書の一例を示す図である。
【図8(a)】印刷文書管理サーバで管理されるマスター印刷文書情報の構成の一例を示す図である。
【図8(b)】ユーザ文書管理サーバで管理されるユーザ文書情報(グループ)とユーザ文書情報(ユーザ)との構成の一例を示す図である。
【図8(c)】共有文書管理サーバで管理される共有文書情報の構成の一例を示す図である。
【図9】印刷文書管理システムの処理の流れを示す図である。
【図10(a)】ログイン画面の一例を示す図である。
【図10(b)】印刷文書情報一覧画面(ユーザ文書ツリー)の一例を示す図である。
【図10(c)】印刷文書情報一覧画面(共有文書ツリー)の一例を示す図である。
【図11(a)】環境設定画面(共有文書ツリーの表示設定あり)の一例を示す図である。
【図11(b)】環境設定画面(共有文書ツリーの表示設定なし)の一例を示す図である。
【図12(a)】印刷文書情報一覧画面の管理メニューの一例を示す図である。
【図12(b)】管理メニュー画面の一例を示す図である。
【図12(c)】他オーナー印刷文書情報一覧画面の一例を示す図である。
【図13】印刷文書情報一覧画面作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】環境設定画面作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】印刷文書情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】他オーナー印刷文書情報一覧画面作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】マスター印刷文書情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図18】グループごとのユーザ文書情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図19】共有文書情報のデータ構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0011】
<実施形態1>
まず、本発明の前提となる印刷文書管理システムについて説明する。
図1は、印刷文書管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
印刷文書管理システムは、クライアント端末101、Webアプリケーションサーバ102、認証サーバ103、共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105、印刷文書管理サーバ106、印刷サーバ107、ネットワークストレージ108を含む。また、印刷文書管理システムは、マネージャサーバ109、画像形成装置110を含む。印刷文書管理システムを構成する各装置は、ネットワーク111を介して互いに接続されている。図1において、クライアント端末101、Webアプリケーションサーバ102、共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105、印刷文書管理サーバ106、画像形成装置110は、複数台接続されていることを仮定している。
ネットワークは、例えば、インターネットやイントラネット等のLAN、WAN、電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回線等の何れかである。また、これらの組み合わせにより実現される、所謂、通信ネットワークである。ネットワークは、データの送受信が可能であればよい。クライアント端末101からWebアプリケーションサーバ102への通信手段、印刷サーバ107からネットワークストレージ108、画像形成装置110への通信手段、及び各サーバ間の通信手段が異なっていてもよい。
クライアント端末101は、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、モバイルパソコン、PDA(パーソナルデータアシスタント)等から成るが、プログラムの実行環境が内蔵された携帯電話であってもよい。
認証サーバ103は、LDAP等のプロトコルをサポートし、ディレクトリサービスを提供するサーバであり、本システムにおけるユーザの情報を管理する。
印刷サーバ107は、印刷リクエストを受けて、ネットワークストレージ108に保存された印刷文書データを読み出し、画像形成装置110が解釈可能な形式に変換して送信する。また、印刷サーバ107は、画像形成装置110の印刷ジョブを監視し、印刷が完了するまで印刷ジョブを追跡する。
ネットワークストレージ108は、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)やNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)等、ネットワークに直接、接続することが可能なストレージである。
マネージャサーバ109は、本システムにおけるサーバ情報を管理する。
画像形成装置110は、ネットワークに接続が可能なプリンタ(例えば、レーザプリンタ、複写機等)である。
【0012】
図2は、端末、サーバ等の各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。端末、サーバ等の各装置とは、例えば、クライアント端末101、Webアプリケーションサーバ102、認証サーバ103、共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105、印刷文書管理サーバ106等である。また、端末、サーバ等の各装置とは、例えば、印刷サーバ107、ネットワークストレージ108、マネージャサーバ109等である。
CPU202、RAM203、ROM204、ハードディスク(HDD)205、ネットワークインタフェースカード(NIC)209、ディスプレイ206、キーボード207、外部I/F208は、それぞれシステムバス201を介して互いに接続されている。システムバス201は、例えば、PCIバス、AGPバス、及びメモリバス等から成る。
CPU202は、装置全体の制御を行い、ハードディスク(HDD)205に格納されているアプリケーションプログラム、OS等を実行し、RAM203にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。
ROM204は、記憶手段の一例であり、内部には、基本I/Oプログラム等のプログラム等を記憶する。RAM203は、一時記憶手段の一例であり、CPU202の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
HDD205は、外部記憶手段の一つであり、大容量メモリとして機能するハードディスク(HDD)である。HDD205は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラム(例えば、本実施形態における印刷文書管理システムプログラム等)等を格納している。
ディスプレイ206は、表示手段の一例であり、キーボード207から入力したコマンド、印刷文書管理システムの文書情報等を表示するものである。
外部I/F208は、画像形成装置、USB機器、周辺機器を接続するためのI/Fである。
キーボード207は、指示入力手段の一例である。
NIC209は、ネットワークインタフェースカード(NIC)であり、ネットワーク111を介して印刷文書管理システムに含まれる他の装置(外部装置)とデータのやり取りを行う。
なお、上記コンピュータの構成はその一例であり、図2の構成例に限定されるものではない。例えば、データやプログラムの格納先は、その特徴に応じてROM、RAM、HDD等で変更することもできる。
CPU202がプログラムを実行することによって各端末又はサーバの機能(又はソフトウェア構成)が実現される。
【0013】
図3及び図4は、各装置のソフトウェア構成を示す図である。
図3(a)は、Webアプリケーションサーバ102のソフトウェア構成を示す図である。Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101からのリクエストを受信し、レスポンスを返すリクエスト処理部301を備える。また、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101からログインリクエストを受信したとき、認証サーバ103に問い合わせ、認証情報306を取得し、取得した認証情報306を管理する認証情報管理部304を備える。また、Webアプリケーションサーバ102は、承認情報管理部305を備える。ここでWebアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101からログインリクエストを受信したとき、マネージャサーバ109に問い合わせ、取得したサーバ管理情報310に基づき、ログインユーザに対応するユーザ文書管理サーバ105を特定する。そして、Webアプリケーションサーバ102は、特定したユーザ文書管理サーバ105より承認情報307を取得する。認証情報管理部304は、この承認情報307を管理する。
また、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ文書管理サーバ105、又は、共有文書管理サーバ104からユーザ文書情報、共有文書情報を取得する文書情報取得部302を備える。また、Webアプリケーションサーバ102は、取得したユーザ文書情報、共有文書情報からクライアント端末101に返すためのWebページを生成するWebページ生成部303を備える。
図3(b)は、認証サーバ103のソフトウェア構成を示す図である。認証サーバ103は、Webアプリケーションサーバ102からのリクエストを受けて、ユーザ認証を行い、認証情報306を返す認証部308を備える。
図3(c)は、ネットワークストレージ108のソフトウェア構成を示す図である。ネットワークストレージ108は、印刷文書情報に紐づく印刷文書データ309を保持する。
図3(d)は、マネージャサーバ109のソフトウェア構成を示す図である。
マネージャサーバ109は、複数ある共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105、印刷文書管理サーバ106が、どのサーバでどの印刷文書情報を管理しているかを示す、サーバとユーザとを対応付けるサーバ管理情報310を管理する。また、マネージャサーバ109は、承認情報307を管理する。ここで、承認情報307とは、後述する図6に示すように、ユーザIDやグループIDに対して、印刷文書情報に対するアクセスの許可、不許可の設定を保持する情報である。ここで、ユーザIDは、ユーザを識別するユーザ識別情報の一例である。また、グループIDは、グループを識別するグループ識別情報の一例である。
【0014】
図4(a)は、共有文書管理サーバ104のソフトウェア構成を示す図である。共有文書管理サーバ104は、Webアプリケーションサーバ102からのリクエストを受けて、レスポンスを返すリクエスト処理部401を備える。また、共有文書管理サーバ104は、承認部402を備える。承認部402は、印刷文書へのアクセス権を制御するための情報を含む承認情報307をマネージャサーバ109から取得する。そして、承認部402は、承認情報307として保持し、Webアプリケーションサーバ102からのリクエストに含まれる認証情報306のユーザにアクセスが許可される印刷文書を判断する。また、共有文書管理サーバ104は、ユーザ文書管理サーバ105から印刷文書情報を差分取得する印刷文書情報取得部403を備える。また、共有文書管理サーバ104は、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報405として保持し、共有文書情報405を管理する共有文書情報管理部404を備える。ユーザごとの共有文書情報405は、複数の共有文書管理サーバ104で、分散して管理されている。
共有文書管理サーバ104は、ユーザがアクセス可能な印刷文書情報(後述する図8(a)の共有文書情報)を集めておき、差分情報を蓄積する。そのため、アクセス権に従った情報取得リクエスト(共有文書情報取得リクエスト)に対し、リクエスト受信時にユーザ文書管理サーバ105から全情報をかき集める必要が無いため、処理パフォーマンス的に効果がある。
【0015】
図4(b)は、ユーザ文書管理サーバ105のソフトウェア構成を示す図である。ユーザ文書管理サーバ105は、Webアプリケーションサーバ102、又は共有文書管理サーバ104からのリクエストを受けて、レスポンスを返すリクエスト処理部406を備える。リクエスト処理部406は、印刷文書管理サーバ106からのリクエストも受け付ける。また、ユーザ文書管理サーバ105は、印刷文書管理サーバ106から印刷文書情報を取得する印刷文書情報取得部408を備える。また、ユーザ文書管理サーバ105は、ユーザ文書情報管理部407を備える。ここで、ユーザ文書管理サーバ105は、グループごとに印刷文書情報を保持するユーザ文書情報(グループ)409とオーナーごとに印刷文書情報を保持するユーザ文書情報(ユーザ)410とを保持する。ユーザ文書情報管理部407は、ユーザ文書情報(グループ)409とユーザ文書情報(ユーザ)410を管理する。ユーザ文書情報(グループ)409とユーザ文書情報(ユーザ)410とは、複数のユーザ文書管理サーバ105で、分散して管理されている。また、ユーザ文書管理サーバ105は、印刷文書へのアクセス権を制御するための情報を含む承認情報307をマネージャサーバ109から取得し、保持する。
図4(c)は、印刷文書管理サーバ106のソフトウェア構成を示す図である。印刷文書管理サーバ106は、ユーザ文書管理サーバ105からのリクエストを受けて、レスポンスを返すリクエスト処理部411を備える。リクエスト処理部411は、印刷サーバ107からのリクエストも受け付ける。また、印刷文書管理サーバ106は、オーナーごとにマスター印刷文書情報413を保持し、マスター印刷文書情報413を管理する印刷文書情報管理部412を備える。オーナーごとのマスター印刷文書情報413は、複数の印刷文書管理サーバ106で、分散して管理されている。
【0016】
図5(a)は、認証サーバ103、Webアプリケーションサーバ102が保持する認証情報306の一例を示す図である。認証情報306は、ユーザを識別するユーザID501と、ユーザが所属する複数のグループを識別するグループID502と、を含む。なお、本実施例では、ユーザが所属可能なグループは最大5グループまでとして説明を行う。
図5(b)は、マスター印刷文書情報413、ユーザ文書情報(ユーザ)410、ユーザ文書情報(グループ)409、共有文書情報405に含まれる印刷文書情報505を詳細に示す図である。印刷文書情報505は、印刷文書を識別するための印刷文書ID、ドキュメント名、ページ数を含む。また、印刷文書情報505は、印刷文書が登録された日時を示す受付日時を含む。また、印刷文書情報505は、印刷が実行される度にインクリメントされる印刷回数を含む。また、印刷文書情報505は、印刷が実行された際に、印刷処理の進行状況が反映されるステータスを含む。ステータスは、印刷が実行されると、「待機中」から「印刷待ち」、「印刷中」と変化し、印刷処理の結果によって、最終的に、「印刷完了」、「エラー終了」、「キャンセル終了」の何れかが設定される。
印刷文書情報505には、印刷文書を登録したユーザの認証情報306に含まれるユーザID501が、オーナーID503として保持されている。また、印刷文書情報505には、印刷文書を登録したユーザの認証情報306に含まれるグループID502が、グループID504として保持されている。
【0017】
図6は、マネージャサーバ109、共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105が保持する承認情報307によって設定可能な印刷文書へのアクセス権を示す図である。印刷文書に対するアクセス権は、印刷文書情報505で保持されているオーナーID503に対して、認証情報306に含まれるユーザID501、又は、グループID502にアクセス許可、或いは、拒否を設定することができる。又は、印刷文書情報505で保持されているグループID504に対して、認証情報306に含まれるユーザID501、又は、グループID502にアクセス許可、或いは、拒否を設定することができる。
図7(a)は、グループAにユーザ1とユーザ2とが所属し、グループBにユーザ2とユーザ3とが所属し、グループCにユーザ4が所属し、管理グループに管理ユーザが所属していることを示している。管理ユーザは、管理グループに所属するユーザであり、管理ユーザは、管理者としての特別な権限を有する。管理ユーザは、例えば、印刷サーバ107で管理する画像形成装置情報の登録、編集、削除や、マネージャサーバ109で管理する承認情報307の登録、編集、削除や、管理対象のユーザの印刷文書を閲覧、操作するアクセス権を有するユーザである。システムに登録されている管理対象となる全ユーザの印刷文書を閲覧、操作するアクセス権を持たせてもよい。
【0018】
図7(b)は、承認情報307によって、グループAに所属するユーザが登録した印刷文書に対して、グループAに所属するユーザのアクセスが許可されていることを示している。また、グループBに所属するユーザが登録した印刷文書に対して、グループBに所属するユーザのアクセスが許可されていることを示している。また、グループCに所属するユーザは全グループのユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されていることを示している。承認情報307では、このような全グループのユーザにアクセス可能を示す記号として例えば、*という記号を予約語とする。また、管理グループに所属する管理ユーザは、全ユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されていることを示している。承認情報307では、管理ユーザのユーザID及びグループIDは0を予約語とする。更に、管理グループに所属する管理ユーザは、後述する図13で説明する管理メニューの操作が可能であり、他オーナーの文書表示機能1204により指定したユーザの印刷文書情報の参照、操作(印刷等)が可能となる。
図7(c)は、図7(a)で示されるユーザに、図7(b)で示されるアクセス権の設定を適用した結果、ユーザに許可される印刷文書を示す図である。グループAに所属するユーザ1は、グループAに所属するユーザ1とユーザ2とが登録した印刷文書にアクセスすることができる。グループAとグループBとに所属するユーザ2は、グループA、又は、グループBに所属するユーザ1、ユーザ2、ユーザ3が登録した印刷文書にアクセスすることができる。グループBに所属するユーザ3は、グループBに所属するユーザ2とユーザ3とが登録した印刷文書にアクセスすることができる。グループCに所属するユーザ4は、ユーザ1、ユーザ2、ユーザ3を含めた全ユーザの印刷文書にアクセスすることができる。承認情報307では、このような全ユーザにアクセス可能を示す記号として例えば、*という記号を予約語とする。管理グループに所属する管理ユーザは、ユーザ1、ユーザ2、ユーザ3を含めた全ユーザの印刷文書にアクセスすることができる。
【0019】
図8(a)は、印刷文書管理サーバ106で管理されるマスター印刷文書情報413の構成を示す図である。オーナー(印刷文書を登録したユーザ)ごとに管理されるマスター印刷文書情報413は、印刷文書情報リスト813、印刷文書情報リスト814、印刷文書情報リスト815、印刷文書情報リスト816、印刷文書情報リスト817で構成される。印刷文書情報リスト813は、ユーザ1がオーナーである。印刷文書情報リスト814は、ユーザ2がオーナーである。印刷文書情報リスト815は、ユーザ3がオーナーである。印刷文書情報リスト816は、ユーザ4がオーナーである。印刷文書情報リスト817は、管理ユーザがオーナーである。マスター印刷文書情報413は、オーナーごとに分割される構成のため、複数の印刷文書管理サーバ106で分散して管理することができる。
図8(b)は、ユーザ文書管理サーバ105で管理されるユーザ文書情報(グループ)409とユーザ文書情報(ユーザ)410との構成を示す図である。オーナー(印刷文書を登録したユーザ)ごとに管理されるユーザ文書情報(ユーザ)410は、印刷文書情報リスト804、印刷文書情報リスト805、印刷文書情報リスト806、印刷文書情報リスト807、印刷文書情報リスト808で構成される。印刷文書情報リスト804は、ユーザ1がオーナーである。印刷文書情報リスト805は、ユーザ2がオーナーである。印刷文書情報リスト806は、ユーザ3がオーナーである。印刷文書情報リスト807は、ユーザ4がオーナーである。印刷文書情報リスト808は、管理ユーザがオーナーである。また、(印刷文書を登録したユーザが所属する)グループごとに管理されるユーザ文書情報(グループ)409は、印刷文書情報リスト809、印刷文書情報リスト810、印刷文書情報リスト811、印刷文書情報リスト812で構成される。印刷文書情報リスト809は、グループAに所属するユーザがオーナーである。印刷文書情報リスト810は、グループBに所属するユーザがオーナーである。印刷文書情報リスト811は、グループCに所属するユーザがオーナーである。印刷文書情報リスト812は、管理者グループに所属する管理ユーザがオーナーである。
印刷文書情報リスト809には、グループAに所属するユーザ1とユーザ2とがオーナーのマスター印刷文書情報413が含まれる。印刷文書情報リスト810には、グループBに所属するユーザ2とユーザ3とがオーナーのマスター印刷文書情報413が含まれる。ユーザ文書情報(ユーザ)410は、オーナー(印刷文書を登録したユーザ)ごと、ユーザ文書情報(グループ)409は、(印刷文書を登録したユーザ所属する)グループごとに構成される。そのため、ユーザ文書情報(グループ)409、ユーザ文書情報(ユーザ)410は、複数のユーザ文書管理サーバ105で分散して管理することができる。
【0020】
図8(c)は、共有文書管理サーバ104で管理される共有文書情報405の構成を示す図である。ユーザごとに管理される共有文書情報405は、ユーザ1がアクセス可能な印刷文書リスト801、ユーザ2がアクセス可能な印刷文書リスト802、ユーザ3がアクセス可能な印刷文書リスト803で構成される。印刷文書リスト801には、ユーザ1がアクセス可能なユーザ1とユーザ2とがオーナーの印刷文書が含まれる。印刷文書リスト802には、ユーザ2がアクセス可能なユーザ1、ユーザ2、ユーザ3がオーナーの印刷文書が含まれる。印刷文書リスト803には、ユーザ3がアクセス可能なユーザ2とユーザ3との印刷文書が含まれる。共有文書情報405は、ユーザごとに分割される構成のため、複数の共有文書管理サーバ104で分散して管理することが可能である。また、全ユーザの印刷文書にアクセスが可能として承認情報307に設定されているユーザ4の印刷文書リストと、管理者グループに所属する管理ユーザの印刷文書リストと、は共有文書管理サーバ104には存在しない。
【0021】
図9は、図1の印刷文書管理システムにおいて、ユーザがクライアント端末101から入力を行い、ユーザにアクセスが許可された共有文書情報・ユーザ文書情報の一覧が表示されるまでの処理の流れを示す図である。図9において、クライアント端末101に表示される後述するログイン画面(図10(a))に対して、ユーザがユーザ名とパスワードとを入力すると、Webアプリケーションサーバ102にログインリクエスト901が送信される。ログインリクエスト901には、ユーザが入力したユーザ名とパスワードとが含まれる。なお、本実施形態の説明では、認証に用いる情報としてユーザ名及びパスワードを例に説明を行うが、本実施の形態はこのことに限定されるものではない。
リクエストを受けたWebアプリケーションサーバ102は、認証サーバ103に認証リクエスト902を送信する。認証リクエスト902には、ユーザが入力したユーザ名とパスワードとが含まれる。リクエストを受けた認証サーバ103は、認証部308において認証処理を行い、認証情報306を返す。認証サーバ103から認証情報306を受け取ったWebアプリケーションサーバ102は、マネージャサーバ109にサーバ管理情報取得リクエスト903を送信する。マネージャサーバ109は、Webアプリケーションサーバ102よりサーバ管理情報取得リクエスト903を受信すると、サーバ管理情報310を含むレスポンスをWebアプリケーションサーバ102に送信する。Webアプリケーションサーバ102は、前記レスポンスに含まれるサーバ管理情報310に基づいて、ログインユーザに対応するユーザ文書管理サーバ105を特定する。そして、Webアプリケーションサーバ102は、特定したユーザ文書管理サーバ105から承認情報307を取得する。管理者グループに所属する管理ユーザ(図7(a)の管理ユーザ)、全アクセス可能グループに所属するユーザ、又は全アクセス可能ユーザ(図7(c)のユーザ4)以外のユーザが、後述する図10(c)の共有文書ツリー1014に対して、操作を行う。なお、後述する図10(c)の共有文書ツリー1014は、クライアント端末101に表示される。
【0022】
そうすると、承認情報307の内容によりWebアプリケーションサーバ102が後述するS1602の判断を行う。この判断によりWebアプリケーションサーバ102は、共有文書情報取得リクエスト904を、共有文書管理サーバ104に送信する。共有文書情報取得リクエスト904には、認証サーバ103から取得した認証情報306が含まれる。リクエストを受けた共有文書管理サーバ104は、ユーザ文書情報取得リクエスト905を、一台以上のユーザ文書管理サーバ105に送信する。ユーザ文書情報取得リクエスト905には、ユーザ文書情報取得対象のオーナーIDとグループIDとが含まれる。リクエストを受けたユーザ文書管理サーバ105は、ユーザ文書情報(グループ)409、ユーザ文書情報(ユーザ)410を共有文書管理サーバ104に返す。そして、共有文書管理サーバ104は、Webアプリケーションサーバ102に共有文書情報405を返す。Webアプリケーションサーバ102は、共有文書情報405からWebページを作成し、クライアント端末101に返す。このことにより、クライアント端末101には、ユーザがアクセス可能な後述する印刷文書情報一覧画面1013が表示される。クライアント端末101に表示される後述する図10(b)のユーザ文書ツリー1006に対して、ユーザが操作を行う。そうすると、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書管理サーバ104から共有文書情報405を取得せず、直接、ユーザ文書管理サーバ105にユーザ文書情報取得リクエスト906を送信する。Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ文書情報(グループ)409、又は、ユーザ文書情報(ユーザ)410からWebページを作成し、クライアント端末101に返す。クライアント端末101には、ユーザがアクセス可能な後述する印刷文書情報一覧画面1005が表示される。
【0023】
図10(a)は、クライアント端末101に表示されるログイン画面1001の一例を示す図である。ユーザは、ユーザ名入力部1002にユーザ名を入力し、パスワード入力部1003にパスワードを入力して、ログインボタン1004をクリックする。このことにより、クライアント端末101からWebアプリケーションサーバ102にログインリクエスト901が送信される。
図10(b)は、クライアント端末101に表示される印刷文書情報一覧画面1005の一例を示す図である。ユーザは、印刷文書一覧1011で印刷文書を選択し、印刷ボタン1009をクリックして印刷の実行を指示する。或いは、印刷中止ボタン1010をクリックして、印刷の中止を指示する。ユーザが、ページ切り替えボタン1012をクリックすると、印刷文書一覧1011が次ページに切り替わる。また、ユーザが、環境設定リンク1007をクリックする後述の環境設定画面(図11)に遷移する。また、ユーザが、ログアウトリンク1109をクリックするとWebアプリケーションサーバ102では、メモリ上に保持しているログインユーザの情報(認証情報306、承認情報307等)を破棄してログアウト処理を行う。ユーザ文書ツリー1006には、印刷文書一覧1011に表示する印刷文書に対し、文書種やステータスのフィルタで絞られた印刷文書が表示される。文書種には、例えば、PDFやPDL又はJDFや帳票に特化した文書種がある。ステータスには、未印刷(1回も印刷していない文書)、印刷済み(1回以上印刷した文書)、削除済み(削除した文書)の印刷文書がある。削除済み文書については、管理グループに所属する管理者の特権として機能する管理者メニュー(後述する図12)の他オーナーの文書表示機能1204で復元することが可能となる。ユーザ文書ツリー1006の各サブツリーをユーザがクリックすることにより、Webアプリケーションサーバ102は、各サブツリーが示す前記フィルタ条件(文書種やステータス)のユーザの印刷文書をユーザ文書管理サーバ105から取得して表示させる。
図10(c)は、クライアント端末101に表示される共有文書ツリー1014を表示する印刷文書情報一覧画面1013の一例を示す図である。共有文書ツリー1014は、ユーザ文書ツリー1006と同等の構成のツリーである。しかしながら、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックすると、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書管理サーバ104からログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を取得する。この共有文書ツリー1014を表示させるか否かは、ユーザは、環境設定画面(図11)の共有文書ツリーの表示設定1103で指定することができる。
【0024】
図11(a)は、クライアント端末101に表示される環境設定画面1101の一例を示す図である。印刷文書表示のデフォルト設定1102の表示件数は、印刷文書一覧1011に表示する最大件数で、ユーザは、10、20、50、100件から選択可能である。指定件数以降の印刷文書を表示させるためにはユーザは、ページ切り替えボタン1012でページを切り替える。表示順は、印刷文書のソート条件である。受付日時の降順、受付日時の昇順、ドキュメント名の昇順、ドキュメント名の降順、オーナー名の昇順、オーナー名の降順が指定可能である。ユーザが、共有文書ツリーの表示設定1103をチェックすると、共有文書ツリー1014が表示される。ユーザが、戻るボタン1104をクリックすると環境設定画面で設定されたどの設定も実行されずに、印刷文書情報一覧画面1005が表示される。実行ボタン1105がクリックされると環境設定画面で設定された設定が実行され、印刷文書情報一覧画面1005が表示される。
図11(b)は、クライアント端末101に表示される環境設定画面1106の一例を示す図である。本画面は、環境設定画面1101に対して共有文書ツリーの表示設定1103がない画面である。図7(a)の管理グループに所属する管理ユーザやユーザ4(全アクセス可能グループに所属するユーザ、又は全アクセス可能ユーザ)が、環境設定リンク1007をクリックするとこの環境設定画面が表示される。その他のユーザは、前述の共有文書ツリーの表示設定1103がある環境設定画面1101が表示される。
【0025】
図12(a)は、クライアント端末101に表示される管理グループに所属する管理ユーザの印刷文書情報一覧画面1201の一例を示す図である。本画面は、図7(a)の管理グループに所属する管理ユーザにのみ表示される。管理ユーザが、管理メニューリンク1202をクリックすると管理メニュー画面1203を表示する。
図12(b)は、クライアント端末101に表示される管理メニュー画面1203の一例を示す図である。管理メニューには、プリンタ情報取得、プリンタ設定、承認情報更新、他オーナーの文書表示機能1204がある。プリンタ情報取得は、図1の印刷文書管理システムに登録されているプリンタ情報ファイルをダウンロードし、取得する機能である。プリンタ情報ファイルには、図1の印刷文書管理システムに登録されて画像形成装置110の設定情報が記述されている。プリンタ設定は、図1の印刷文書管理システムに画像形成装置110を登録する機能である。登録する情報は、画像形成装置110のIPアドレス、ポート、デバイスモデル情報、ドライバ情報等である。承認情報更新は、承認情報307を更新し、新たな承認情報307をマネージャサーバ109に反映する機能である。他オーナーの文書表示機能1204は、管理ユーザが、表示したいオーナー1205をエディットボックスに入力し、実行ボタン1206をクリックすることで、他オーナーの印刷文書情報一覧画面1207が表示される。
図12(c)は、クライアント端末101に表示される他オーナーの印刷文書情報一覧画面1207の一例を示す図である。Webアプリケーションサーバ102は、オーナー1205で指定されたオーナーの印刷文書をユーザ文書管理サーバ105から取得し、表示させる。本画面は、図10(b)の印刷文書情報一覧画面1005と同等の画面構成であるが、管理ユーザが、ユーザ文書ツリーのサブツリー削除済み文書で表示する印刷文書を選択し、復元ボタン1208をクリックすると、その印刷文書が印刷可能な文書として復元される。また、印刷文書のアクセス権は、管理グループに所属する管理ユーザの権限で実行可能となる。
【0026】
図13は、Webアプリケーションサーバ102のログイン処理から印刷文書情報一覧画面1005/1013を作成し、クライアント端末101に送信するまでの情報処理の流れを示す図である。
S1301で、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101より受信したリクエストがログインリクエストかどうか判断する。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに、ユーザ名及びパスワードが入力されていた場合は、ログインリクエストであると判断する。ログインリクエストで無いと判断した場合は、Webアプリケーションサーバ102は、図13に示す処理を終了する。ログインリクエストと判断した場合は、S1302で、Webアプリケーションサーバ102は、ログインリクエストに含まれていたユーザ名及びパスワードを含む認証リクエストを認証サーバ103に送信し、認証を要求する。認証サーバ103は、認証リクエストを受け取ると、認証リクエストに含まれるユーザ名及びパスワードと、自身が保持しているユーザ名及びパスワードの組み合わせと、を用いて認証処理を行い、認証情報をWebアプリケーションサーバ102に返す。
S1303で、Webアプリケーションサーバ102は、認証サーバ103より認証情報を受け取る(認証情報取得)。そして、Webアプリケーションサーバ102は、受け取った認証情報に基づいて、認証が許可されたと判定すると、S1305に進み、認証が許可されなかったと判定すると、S1304に進む。
S1304で、Webアプリケーションサーバ102は、ログインエラーの処理を実行する。一方、S1305で、Webアプリケーションサーバ102は、マネージャサーバ109に問い合わせて、ユーザとユーザ文書管理サーバ105とを対応付けるサーバ管理情報310を取得する。そして、Webアプリケーションサーバ102は、取得したサーバ管理情報310からログインユーザに対応するユーザ文書管理サーバ105を特定する。次に、S1306で、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ文書管理サーバ105から承認情報307を取得する(承認情報取得)。
【0027】
次に、S1307で、Webアプリケーションサーバ102は、認証情報306のユーザID、グループIDを検出する。次に、S1308で、Webアプリケーションサーバ102は、S1307で検出したユーザID、グループID及び承認情報307に基づいて、ログインユーザが、管理グループに所属する管理ユーザであるかを確認する。即ち、承認情報307には、上述したように、ユーザID"0"のユーザが、管理ユーザ、グループID"0"のグループが管理グループである旨が記述されている。次に、S1309で、Webアプリケーションサーバ102は、S1308の確認の結果に基づき、ログインユーザが、管理ユーザ(及び管理グループに属するユーザ)であるか否かを判定する。Webアプリケーションサーバ102は、ログインユーザが、管理ユーザ(及び管理グループに属するユーザ)であると判定すると、S1310に進み、管理ユーザ(及び管理グループに属するユーザ)でないと判定すると、S1311に進む。
S1310で、Webアプリケーションサーバ102は、管理メニューリンク1202を表示すると設定する。一方、S1311で、Webアプリケーションサーバ102は、環境設定の表示設定1103にチェックがあるかどうかを確認する。より具体的に説明すると、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ又はグループごとに前回ログイン時の設定等をユーザ管理情報又はグループ管理情報として保持している。そして、Webアプリケーションサーバ102は、このユーザ管理情報又はグループ管理情報に基づいて、S1307で検出したユーザIDで識別されるログインユーザ又はグループIDで識別されるグループにおいて、前回のログイン時に、表示設定1103にチェックが入れられていたか否かを判定する。Webアプリケーションサーバ102は、チェックがなかったと判定すると、S1313に進む、チェックが入っていたと判定すると、S1312に進む。
S1312で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリー1014を表示すると設定する。一方、S1313で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリー1014を表示しないと設定する。
S1314で、Webアプリケーションサーバ102は、上述した表示に関する設定に基づき、レスポンス画面(印刷文書情報一覧画面1013)を作成する(画面作成)。そして、S1315で、Webアプリケーションサーバ102は、レスポンス画面を、ログインリクエストを送信してきたクライアント端末101に送信する(画面送信)。
【0028】
図14は、Webアプリケーションサーバ102で環境設定画面1101/1106取得のリクエストを受けてからクライアント端末101に送信するまでの情報処理の流れを示す図である。
S1401で、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101より受信したリクエストが環境設定リクエストかどうか判断する。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに、環境設定画面1106の作成要求を示す情報が含まれていた場合、環境設定リクエストであると判断する。Webアプリケーションサーバ102は、環境設定リクエストであると判断すると、S1402に進み、環境設定リクエストでないと判断すると、図14に示す処理を終了する。
S1402で、Webアプリケーションサーバ102は、環境設定リクエストを送信してきたクライアント端末101のログイン処理時に取得し、管理している承認情報307をチェックする。Webアプリケーションサーバ102は、承認情報307に基づき、ユーザが管理グループに所属する管理ユーザか否かを確認する。また、Webアプリケーションサーバ102は、図7(b)のグループC、図7(c)のユーザ4の様な全アクセス可能なユーザ(全アクセス許可ユーザ)又はグループ(全アクセス許可グループ)に所属するユーザか、を確認する。より具体的には、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが、管理グループに所属する管理ユーザか、又は承認情報307で印刷文書に対するアクセスが、ユーザID、グループIDに*記号の指定があるか、をチェックする。
S1403で、Webアプリケーションサーバ102は、S1402のチェック結果に基づき、ユーザが管理ユーザであるか否かを判定する(管理ユーザ判定)。Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが管理ユーザであると判定すると、S1406に進む。一方、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが管理ユーザでないと判定すると、S1404に進む。
【0029】
S1404で、Webアプリケーションサーバ102は、S1402のチェック結果に基づき、ユーザID、グループIDに*記号の指定があるか否かを判定する(許可判定)。Webアプリケーションサーバ102は、ユーザID、グループIDに*記号の指定があると判定すると、S1406に進み、ユーザID、グループIDに*記号の指定がないと判定すると、S1405に進む。
S1406で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリーの表示設定1103を表示しないと設定する。一方、S1405で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリーの表示設定1103を表示すると設定する。S1407で、Webアプリケーションサーバ102は、上述した表示に関する設定に基づき、レスポンス画面(環境設定画面1106)を作成する(環境設定画面作成)。そして、S1408で、Webアプリケーションサーバ102は、レスポンス画面を、環境設定リクエストを送信してきたクライアント端末101に送信する(環境設定画面送信)。
【0030】
図15は、Webアプリケーションサーバ102で印刷文書情報取得リクエストを受けてから、印刷文書情報一覧画面1005/1013をクライアント端末101に送信するまでの情報処理の流れを示す図である。
S1501で、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101より受信したリクエストが印刷文書情報取得リクエストかどうか判断する。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに印刷文書の取得要求を示す情報が含まれていた場合、印刷文書情報取得リクエストであると判断する。Webアプリケーションサーバ102は、印刷文書情報取得リクエストであると判断すると、S1502に進み、印刷文書情報取得リクエストでないと判断すると、図15に示す処理を終了する。
S1502で、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックしたことによるリクエストかを判断(又は判定)する(リクエスト判定)。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに共有文書ツリー1014がクリックされたことを示す情報が含まれていた場合、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックしたことによるリクエストであると判断する。Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックしたことによるリクエストであると判断すると、S1503に進み、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックしたことによるリクエストでないと判断するとS1504に進む。
S1503で、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ文書管理サーバ105に対して、共有文書ツリー1014の共有文書(印刷文書情報)を問い合わせ、取得する。一方、S1504で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書管理サーバ104に対して要求されている印刷文書情報を問い合わせ、取得する。S1505で、Webアプリケーションサーバ102は、S1503からS1505に進んだ場合は、取得した印刷文書情報に基づき、レスポンス画面(印刷文書情報一覧画面1013)を作成する(印刷文書情報一覧画面作成)。一方、S1505で、Webアプリケーションサーバ102は、S1504からS1505に進んだ場合は、取得した印刷文書情報に基づき、レスポンス画面(印刷文書情報一覧画面1005)を作成する(印刷文書情報一覧画面作成)。そして、S1506で、Webアプリケーションサーバ102は、レスポンス画面を、印刷文書情報取得リクエストを送信してきたクライアント端末101に送信する(印刷文書情報一覧画面送信)。
【0031】
図16はWebアプリケーションサーバ102で、管理メニュー画面1203の他オーナーの文書表示機能1204を実行し、他オーナーの印刷文書情報一覧画面1207をクライアント端末101に送信するまでの情報処理の流れを示す図である。
S1601で、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101より受信したリクエストが他オーナー文書表示リクエストかどうか判断する。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに他オーナー文書の表示要求を示す情報が含まれていた場合、他オーナー文書表示リクエストであると判断する。Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストであると判断すると、S1602に進み、他オーナー文書表示リクエストでないと判断すると、図16に示す処理を終了する。
S1602で、Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストにオーナー名の指定があるか、及びオーナー名として指定されている値が不適切な値ではないか、を判断する。Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストにオーナー名の指定がある及び前記値が不適切な値ではないと判断すると、S1604に進む。一方、Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストにオーナー名の指定がない、又は前記値が不適切な値であると判断すると、S1603に進む。
【0032】
S1604で、Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストで指定されていたオーナー名を含む認証リクエストを認証サーバ103に送信し、オーナー名で指定されているユーザの認証(代理認証)を要求する。なお、より具体的に説明すると、Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストで指定されていたオーナー名と、予め定められた所定のパスワードと、を含む認証リクエストを認証サーバ103に送信する。認証サーバ103は、認証リクエストを受け取ると、認証リクエストに含まれるユーザ名及びパスワードと、自身が保持しているユーザ名及びパスワードの組み合わせと、を用いて認証処理を行い、認証情報をWebアプリケーションサーバ102に返す。
S1605で、Webアプリケーションサーバ102は、認証サーバ103より受け取った認証情報に基づいて、認証が許可されたと判定すると、S1606に進み、認証が許可されなかったと判定すると、S1607に進む。
S1606で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリー1014を表示しないと設定する。一方、S1607で、Webアプリケーションサーバ102は、エラー画面を表示すると設定する。S1608で、Webアプリケーションサーバ102は、上述した表示に関する設定に基づき、レスポンス画面を作成する。より具体的に説明すると、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリー1014を表示しないと設定されていた場合、レスポンス画面として、共有文書ツリー1014を表示しない印刷文書情報一覧画面1005を作成する。また、Webアプリケーションサーバ102は、エラー画面を表示すると設定されていた場合、レスポンス画面として、エラー画面を作成する。
S1609で、Webアプリケーションサーバ102は、レスポンス画面を、他オーナー文書表示リクエストを送信してきたクライアント端末101に送信する。
【0033】
図17は、印刷文書管理サーバ106が管理するマスター印刷文書情報413のデータ構造を示す図である。マスター印刷文書情報413には、オーナーID1701と、印刷文書情報505と、その印刷文書情報505をリスト管理する印刷文書情報リスト1702と、が含まれている。また、マスター印刷文書情報413は、オーナー(印刷文書管理システムに印刷文書を登録したユーザ)の数だけ存在し、複数の印刷文書管理サーバ106で分散して管理されている。
図18は、ユーザ文書管理サーバ105が管理するユーザ文書情報(グループ)409のデータ構造を示す図である。ユーザ文書情報(ユーザ)410のデータ構造は、図17のマスター印刷文書情報413のデータ構造と同じである。ユーザ文書情報(グループ)410には、グループID1801と、印刷文書情報505と、その印刷文書情報505をリスト管理する印刷文書情報リスト1802と、が含まれている。ユーザ文書情報(ユーザ)410は、オーナー(印刷文書管理システムに印刷文書を登録したユーザ)の数だけ存在し、複数のユーザ文書管理サーバ105で分散して管理されている。また、ユーザ文書情報(ユーザ)410は、オーナーが所属するグループの数だけ存在し、ユーザ文書情報(ユーザ)410と同様に、複数のユーザ文書管理サーバ105で分散して管理されている。
図19は、共有文書管理サーバ104が管理する共有文書情報405のデータ構造を示す図である。共有文書情報405には、ユーザID1901と、印刷文書情報505と、その印刷文書情報505をリスト管理する印刷文書情報リスト1902と、が含まれている。共有文書情報405は、印刷文書管理システムにログインするユーザの数だけ存在し、複数の共有文書管理サーバ104で分散して管理されている。
1つのユーザID1901に対し承認情報307に従いアクセスすることが可能なユーザID、グループIDの印刷文書情報505が全て含まれる。
【0034】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0035】
以上、上述した各実施形態によれば、印刷文書(印刷文書情報)の収集による負荷や、データベースの肥大化を回避することができる。
【0036】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webアプリケーションサーバ装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷を目的とする文書データと、印刷先のプリンタを管理する印刷文書管理システムが知られている。印刷文書管理システムは、ユーザアプリケーションや、別の文書管理システムから文書データを受け取り、印刷文書情報を作成して、文書データに紐づけて保持する。印刷文書管理システムは、ユーザからの印刷文書一覧の取得リクエストに応じて、印刷文書情報のリストを返し、ユーザの端末上に表示する。また、ユーザからの印刷実行リクエストに従い、印刷処理を実行して、印刷処理の経過と結果を印刷文書の情報に反映する。
印刷文書管理システムで管理する印刷文書に対しては、アクセス権を設定することができる。ユーザからの印刷文書一覧の取得リクエストに対しては、リクエストを行ったユーザを識別し、ユーザに許可された印刷文書の情報のみを返す。また、ユーザからの印刷実行リクエストに対しても、アクセス権の設定に従い、リクエストを許可、或いは、拒否する。
印刷文書管理システムは、通常、印刷文書の情報をデータベースで管理し、データベースを検索して、ユーザに返す印刷文書情報のリストを作成する。データベースに格納された印刷文書の情報は、印刷処理の経過と結果をリアルタイムに反映するため、更新頻度が高い。そのため、絶え間なく印刷が実行されているような環境では、ユーザからの印刷文書一覧の取得リクエストに対する応答のパフォーマンスが著しく低下するという問題がある。このような問題への対処としては、更新用のデータベースと参照用のデータベースとを用意し、更新用データベースの情報を、スケジュールにしたがって、参照用データベースに反映するという手段がある。
【0003】
更に、特許文献1では、更新用データベースと参照用データベースの間に、キャッシュデータベースを設けて、更新用データベースの変更が、速やかに参照用データベースに反映されるようなデータベースシステムが提案されている。
近年、インターネットの普及、ネットワークの高速化によって、ソフトウェアの機能がインターネット上のサービスとして提供されるケースが増えてきている。このようなサービスのバックエンドとして、印刷文書管理システムが存在するケースも考えられる。その場合、従来とは比較にならないほど大量の印刷文書を管理することが、印刷文書管理システムに求められる。
一方、特許文献1に記載のデータベースシステムにおいては、管理するデータの数が増加するに従って、データベースがボトルネックとなり、更新、参照共にパフォーマンスが低下していく。そのため、更新用データベース、参照用データベースを、それぞれ複数のデータベースに分割し、データを分散して管理する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−312218号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユーザが複数のグループに所属でき、印刷文書の所有者(オーナー)と所有者が所属するグループに対して、印刷文書へのアクセス権を承認情報として管理することができる印刷文書管理システムにおいて、以下のことが難しかった。つまり、印刷文書を複数の管理サーバがそれぞれのデータベースに分散管理することが難しかった。
ユーザ、グループごとの承認情報により参照可能な印刷文書が異なり、印刷文書が複数のデータベースに分散され、それぞれ複数の管理サーバでデータベースを管理している場合、ユーザが参照可能な印刷文書を複数の管理サーバから収集する必要がある。そのため、全ての印刷文書を一括してユーザに返す際のパフォーマンスに問題がある。より具体的には、ユーザが承認情報の設定により、管理対象のユーザの印刷文書を参照可能なユーザ(管理者)の場合、ユーザが参照可能な文書情報を収集すると、全ての管理サーバから管理対象のユーザの印刷文書情報の収集による通信負荷がかかる。又は、大量のデータを自管理のデータベースに書き込む処理負荷がかかる。また、その情報量は指数的に膨大なものであり、ユーザが参照可能な印刷文書を一括に格納するとデータベースの肥大化が生じてしまう問題がある。
【0006】
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、印刷文書の収集による負荷や、データベースの肥大化を回避することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明のWebアプリケーションサーバ装置は、クライアント端末装置より送信されたログインリクエストに応じて、ログインユーザを識別するユーザ識別情報が記述された認証情報を取得する認証情報取得手段と、管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている管理ユーザのユーザ識別情報が記述された承認情報を取得する承認情報取得手段と、前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で管理ユーザでないと判定された場合、ログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含む画面を作成し、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する画面作成手段と、前記画面作成手段で作成された画面を前記クライアント端末装置に送信する画面送信手段と、を有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、印刷文書の収集による負荷や、データベースの肥大化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】印刷文書管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
【図2】端末、サーバ等の各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図3(a)】Webアプリケーションサーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図3(b)】認証サーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図3(c)】ネットワークストレージのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図3(d)】マネージャサーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4(a)】共有文書管理サーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4(b)】ユーザ文書管理サーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図4(c)】印刷文書管理サーバのソフトウェア構成の一例を示す図である。
【図5(a)】認証情報の一例を示す図である。
【図5(b)】印刷文書情報を詳細に示す図である。
【図6】承認情報によって設定可能な印刷文書へのアクセス権の一例を示す図である。
【図7(a)】ユーザとグループとの一例を示す図である。
【図7(b)】印刷文書に対するアクセス権の一例を示す図である。
【図7(c)】図7(a)で示されるユーザに、図7(b)で示されるアクセス権の設定を適用した結果、ユーザに許可される印刷文書の一例を示す図である。
【図8(a)】印刷文書管理サーバで管理されるマスター印刷文書情報の構成の一例を示す図である。
【図8(b)】ユーザ文書管理サーバで管理されるユーザ文書情報(グループ)とユーザ文書情報(ユーザ)との構成の一例を示す図である。
【図8(c)】共有文書管理サーバで管理される共有文書情報の構成の一例を示す図である。
【図9】印刷文書管理システムの処理の流れを示す図である。
【図10(a)】ログイン画面の一例を示す図である。
【図10(b)】印刷文書情報一覧画面(ユーザ文書ツリー)の一例を示す図である。
【図10(c)】印刷文書情報一覧画面(共有文書ツリー)の一例を示す図である。
【図11(a)】環境設定画面(共有文書ツリーの表示設定あり)の一例を示す図である。
【図11(b)】環境設定画面(共有文書ツリーの表示設定なし)の一例を示す図である。
【図12(a)】印刷文書情報一覧画面の管理メニューの一例を示す図である。
【図12(b)】管理メニュー画面の一例を示す図である。
【図12(c)】他オーナー印刷文書情報一覧画面の一例を示す図である。
【図13】印刷文書情報一覧画面作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】環境設定画面作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】印刷文書情報取得処理の一例を示すフローチャートである。
【図16】他オーナー印刷文書情報一覧画面作成処理の一例を示すフローチャートである。
【図17】マスター印刷文書情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図18】グループごとのユーザ文書情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図19】共有文書情報のデータ構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
【0011】
<実施形態1>
まず、本発明の前提となる印刷文書管理システムについて説明する。
図1は、印刷文書管理システムのシステム構成の一例を示す図である。
印刷文書管理システムは、クライアント端末101、Webアプリケーションサーバ102、認証サーバ103、共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105、印刷文書管理サーバ106、印刷サーバ107、ネットワークストレージ108を含む。また、印刷文書管理システムは、マネージャサーバ109、画像形成装置110を含む。印刷文書管理システムを構成する各装置は、ネットワーク111を介して互いに接続されている。図1において、クライアント端末101、Webアプリケーションサーバ102、共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105、印刷文書管理サーバ106、画像形成装置110は、複数台接続されていることを仮定している。
ネットワークは、例えば、インターネットやイントラネット等のLAN、WAN、電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回線等の何れかである。また、これらの組み合わせにより実現される、所謂、通信ネットワークである。ネットワークは、データの送受信が可能であればよい。クライアント端末101からWebアプリケーションサーバ102への通信手段、印刷サーバ107からネットワークストレージ108、画像形成装置110への通信手段、及び各サーバ間の通信手段が異なっていてもよい。
クライアント端末101は、例えば、デスクトップパソコン、ノートパソコン、モバイルパソコン、PDA(パーソナルデータアシスタント)等から成るが、プログラムの実行環境が内蔵された携帯電話であってもよい。
認証サーバ103は、LDAP等のプロトコルをサポートし、ディレクトリサービスを提供するサーバであり、本システムにおけるユーザの情報を管理する。
印刷サーバ107は、印刷リクエストを受けて、ネットワークストレージ108に保存された印刷文書データを読み出し、画像形成装置110が解釈可能な形式に変換して送信する。また、印刷サーバ107は、画像形成装置110の印刷ジョブを監視し、印刷が完了するまで印刷ジョブを追跡する。
ネットワークストレージ108は、SAN(ストレージ・エリア・ネットワーク)やNAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)等、ネットワークに直接、接続することが可能なストレージである。
マネージャサーバ109は、本システムにおけるサーバ情報を管理する。
画像形成装置110は、ネットワークに接続が可能なプリンタ(例えば、レーザプリンタ、複写機等)である。
【0012】
図2は、端末、サーバ等の各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。端末、サーバ等の各装置とは、例えば、クライアント端末101、Webアプリケーションサーバ102、認証サーバ103、共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105、印刷文書管理サーバ106等である。また、端末、サーバ等の各装置とは、例えば、印刷サーバ107、ネットワークストレージ108、マネージャサーバ109等である。
CPU202、RAM203、ROM204、ハードディスク(HDD)205、ネットワークインタフェースカード(NIC)209、ディスプレイ206、キーボード207、外部I/F208は、それぞれシステムバス201を介して互いに接続されている。システムバス201は、例えば、PCIバス、AGPバス、及びメモリバス等から成る。
CPU202は、装置全体の制御を行い、ハードディスク(HDD)205に格納されているアプリケーションプログラム、OS等を実行し、RAM203にプログラムの実行に必要な情報、ファイル等を一時的に格納する制御を行う。
ROM204は、記憶手段の一例であり、内部には、基本I/Oプログラム等のプログラム等を記憶する。RAM203は、一時記憶手段の一例であり、CPU202の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
HDD205は、外部記憶手段の一つであり、大容量メモリとして機能するハードディスク(HDD)である。HDD205は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラム(例えば、本実施形態における印刷文書管理システムプログラム等)等を格納している。
ディスプレイ206は、表示手段の一例であり、キーボード207から入力したコマンド、印刷文書管理システムの文書情報等を表示するものである。
外部I/F208は、画像形成装置、USB機器、周辺機器を接続するためのI/Fである。
キーボード207は、指示入力手段の一例である。
NIC209は、ネットワークインタフェースカード(NIC)であり、ネットワーク111を介して印刷文書管理システムに含まれる他の装置(外部装置)とデータのやり取りを行う。
なお、上記コンピュータの構成はその一例であり、図2の構成例に限定されるものではない。例えば、データやプログラムの格納先は、その特徴に応じてROM、RAM、HDD等で変更することもできる。
CPU202がプログラムを実行することによって各端末又はサーバの機能(又はソフトウェア構成)が実現される。
【0013】
図3及び図4は、各装置のソフトウェア構成を示す図である。
図3(a)は、Webアプリケーションサーバ102のソフトウェア構成を示す図である。Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101からのリクエストを受信し、レスポンスを返すリクエスト処理部301を備える。また、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101からログインリクエストを受信したとき、認証サーバ103に問い合わせ、認証情報306を取得し、取得した認証情報306を管理する認証情報管理部304を備える。また、Webアプリケーションサーバ102は、承認情報管理部305を備える。ここでWebアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101からログインリクエストを受信したとき、マネージャサーバ109に問い合わせ、取得したサーバ管理情報310に基づき、ログインユーザに対応するユーザ文書管理サーバ105を特定する。そして、Webアプリケーションサーバ102は、特定したユーザ文書管理サーバ105より承認情報307を取得する。認証情報管理部304は、この承認情報307を管理する。
また、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ文書管理サーバ105、又は、共有文書管理サーバ104からユーザ文書情報、共有文書情報を取得する文書情報取得部302を備える。また、Webアプリケーションサーバ102は、取得したユーザ文書情報、共有文書情報からクライアント端末101に返すためのWebページを生成するWebページ生成部303を備える。
図3(b)は、認証サーバ103のソフトウェア構成を示す図である。認証サーバ103は、Webアプリケーションサーバ102からのリクエストを受けて、ユーザ認証を行い、認証情報306を返す認証部308を備える。
図3(c)は、ネットワークストレージ108のソフトウェア構成を示す図である。ネットワークストレージ108は、印刷文書情報に紐づく印刷文書データ309を保持する。
図3(d)は、マネージャサーバ109のソフトウェア構成を示す図である。
マネージャサーバ109は、複数ある共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105、印刷文書管理サーバ106が、どのサーバでどの印刷文書情報を管理しているかを示す、サーバとユーザとを対応付けるサーバ管理情報310を管理する。また、マネージャサーバ109は、承認情報307を管理する。ここで、承認情報307とは、後述する図6に示すように、ユーザIDやグループIDに対して、印刷文書情報に対するアクセスの許可、不許可の設定を保持する情報である。ここで、ユーザIDは、ユーザを識別するユーザ識別情報の一例である。また、グループIDは、グループを識別するグループ識別情報の一例である。
【0014】
図4(a)は、共有文書管理サーバ104のソフトウェア構成を示す図である。共有文書管理サーバ104は、Webアプリケーションサーバ102からのリクエストを受けて、レスポンスを返すリクエスト処理部401を備える。また、共有文書管理サーバ104は、承認部402を備える。承認部402は、印刷文書へのアクセス権を制御するための情報を含む承認情報307をマネージャサーバ109から取得する。そして、承認部402は、承認情報307として保持し、Webアプリケーションサーバ102からのリクエストに含まれる認証情報306のユーザにアクセスが許可される印刷文書を判断する。また、共有文書管理サーバ104は、ユーザ文書管理サーバ105から印刷文書情報を差分取得する印刷文書情報取得部403を備える。また、共有文書管理サーバ104は、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報405として保持し、共有文書情報405を管理する共有文書情報管理部404を備える。ユーザごとの共有文書情報405は、複数の共有文書管理サーバ104で、分散して管理されている。
共有文書管理サーバ104は、ユーザがアクセス可能な印刷文書情報(後述する図8(a)の共有文書情報)を集めておき、差分情報を蓄積する。そのため、アクセス権に従った情報取得リクエスト(共有文書情報取得リクエスト)に対し、リクエスト受信時にユーザ文書管理サーバ105から全情報をかき集める必要が無いため、処理パフォーマンス的に効果がある。
【0015】
図4(b)は、ユーザ文書管理サーバ105のソフトウェア構成を示す図である。ユーザ文書管理サーバ105は、Webアプリケーションサーバ102、又は共有文書管理サーバ104からのリクエストを受けて、レスポンスを返すリクエスト処理部406を備える。リクエスト処理部406は、印刷文書管理サーバ106からのリクエストも受け付ける。また、ユーザ文書管理サーバ105は、印刷文書管理サーバ106から印刷文書情報を取得する印刷文書情報取得部408を備える。また、ユーザ文書管理サーバ105は、ユーザ文書情報管理部407を備える。ここで、ユーザ文書管理サーバ105は、グループごとに印刷文書情報を保持するユーザ文書情報(グループ)409とオーナーごとに印刷文書情報を保持するユーザ文書情報(ユーザ)410とを保持する。ユーザ文書情報管理部407は、ユーザ文書情報(グループ)409とユーザ文書情報(ユーザ)410を管理する。ユーザ文書情報(グループ)409とユーザ文書情報(ユーザ)410とは、複数のユーザ文書管理サーバ105で、分散して管理されている。また、ユーザ文書管理サーバ105は、印刷文書へのアクセス権を制御するための情報を含む承認情報307をマネージャサーバ109から取得し、保持する。
図4(c)は、印刷文書管理サーバ106のソフトウェア構成を示す図である。印刷文書管理サーバ106は、ユーザ文書管理サーバ105からのリクエストを受けて、レスポンスを返すリクエスト処理部411を備える。リクエスト処理部411は、印刷サーバ107からのリクエストも受け付ける。また、印刷文書管理サーバ106は、オーナーごとにマスター印刷文書情報413を保持し、マスター印刷文書情報413を管理する印刷文書情報管理部412を備える。オーナーごとのマスター印刷文書情報413は、複数の印刷文書管理サーバ106で、分散して管理されている。
【0016】
図5(a)は、認証サーバ103、Webアプリケーションサーバ102が保持する認証情報306の一例を示す図である。認証情報306は、ユーザを識別するユーザID501と、ユーザが所属する複数のグループを識別するグループID502と、を含む。なお、本実施例では、ユーザが所属可能なグループは最大5グループまでとして説明を行う。
図5(b)は、マスター印刷文書情報413、ユーザ文書情報(ユーザ)410、ユーザ文書情報(グループ)409、共有文書情報405に含まれる印刷文書情報505を詳細に示す図である。印刷文書情報505は、印刷文書を識別するための印刷文書ID、ドキュメント名、ページ数を含む。また、印刷文書情報505は、印刷文書が登録された日時を示す受付日時を含む。また、印刷文書情報505は、印刷が実行される度にインクリメントされる印刷回数を含む。また、印刷文書情報505は、印刷が実行された際に、印刷処理の進行状況が反映されるステータスを含む。ステータスは、印刷が実行されると、「待機中」から「印刷待ち」、「印刷中」と変化し、印刷処理の結果によって、最終的に、「印刷完了」、「エラー終了」、「キャンセル終了」の何れかが設定される。
印刷文書情報505には、印刷文書を登録したユーザの認証情報306に含まれるユーザID501が、オーナーID503として保持されている。また、印刷文書情報505には、印刷文書を登録したユーザの認証情報306に含まれるグループID502が、グループID504として保持されている。
【0017】
図6は、マネージャサーバ109、共有文書管理サーバ104、ユーザ文書管理サーバ105が保持する承認情報307によって設定可能な印刷文書へのアクセス権を示す図である。印刷文書に対するアクセス権は、印刷文書情報505で保持されているオーナーID503に対して、認証情報306に含まれるユーザID501、又は、グループID502にアクセス許可、或いは、拒否を設定することができる。又は、印刷文書情報505で保持されているグループID504に対して、認証情報306に含まれるユーザID501、又は、グループID502にアクセス許可、或いは、拒否を設定することができる。
図7(a)は、グループAにユーザ1とユーザ2とが所属し、グループBにユーザ2とユーザ3とが所属し、グループCにユーザ4が所属し、管理グループに管理ユーザが所属していることを示している。管理ユーザは、管理グループに所属するユーザであり、管理ユーザは、管理者としての特別な権限を有する。管理ユーザは、例えば、印刷サーバ107で管理する画像形成装置情報の登録、編集、削除や、マネージャサーバ109で管理する承認情報307の登録、編集、削除や、管理対象のユーザの印刷文書を閲覧、操作するアクセス権を有するユーザである。システムに登録されている管理対象となる全ユーザの印刷文書を閲覧、操作するアクセス権を持たせてもよい。
【0018】
図7(b)は、承認情報307によって、グループAに所属するユーザが登録した印刷文書に対して、グループAに所属するユーザのアクセスが許可されていることを示している。また、グループBに所属するユーザが登録した印刷文書に対して、グループBに所属するユーザのアクセスが許可されていることを示している。また、グループCに所属するユーザは全グループのユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されていることを示している。承認情報307では、このような全グループのユーザにアクセス可能を示す記号として例えば、*という記号を予約語とする。また、管理グループに所属する管理ユーザは、全ユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されていることを示している。承認情報307では、管理ユーザのユーザID及びグループIDは0を予約語とする。更に、管理グループに所属する管理ユーザは、後述する図13で説明する管理メニューの操作が可能であり、他オーナーの文書表示機能1204により指定したユーザの印刷文書情報の参照、操作(印刷等)が可能となる。
図7(c)は、図7(a)で示されるユーザに、図7(b)で示されるアクセス権の設定を適用した結果、ユーザに許可される印刷文書を示す図である。グループAに所属するユーザ1は、グループAに所属するユーザ1とユーザ2とが登録した印刷文書にアクセスすることができる。グループAとグループBとに所属するユーザ2は、グループA、又は、グループBに所属するユーザ1、ユーザ2、ユーザ3が登録した印刷文書にアクセスすることができる。グループBに所属するユーザ3は、グループBに所属するユーザ2とユーザ3とが登録した印刷文書にアクセスすることができる。グループCに所属するユーザ4は、ユーザ1、ユーザ2、ユーザ3を含めた全ユーザの印刷文書にアクセスすることができる。承認情報307では、このような全ユーザにアクセス可能を示す記号として例えば、*という記号を予約語とする。管理グループに所属する管理ユーザは、ユーザ1、ユーザ2、ユーザ3を含めた全ユーザの印刷文書にアクセスすることができる。
【0019】
図8(a)は、印刷文書管理サーバ106で管理されるマスター印刷文書情報413の構成を示す図である。オーナー(印刷文書を登録したユーザ)ごとに管理されるマスター印刷文書情報413は、印刷文書情報リスト813、印刷文書情報リスト814、印刷文書情報リスト815、印刷文書情報リスト816、印刷文書情報リスト817で構成される。印刷文書情報リスト813は、ユーザ1がオーナーである。印刷文書情報リスト814は、ユーザ2がオーナーである。印刷文書情報リスト815は、ユーザ3がオーナーである。印刷文書情報リスト816は、ユーザ4がオーナーである。印刷文書情報リスト817は、管理ユーザがオーナーである。マスター印刷文書情報413は、オーナーごとに分割される構成のため、複数の印刷文書管理サーバ106で分散して管理することができる。
図8(b)は、ユーザ文書管理サーバ105で管理されるユーザ文書情報(グループ)409とユーザ文書情報(ユーザ)410との構成を示す図である。オーナー(印刷文書を登録したユーザ)ごとに管理されるユーザ文書情報(ユーザ)410は、印刷文書情報リスト804、印刷文書情報リスト805、印刷文書情報リスト806、印刷文書情報リスト807、印刷文書情報リスト808で構成される。印刷文書情報リスト804は、ユーザ1がオーナーである。印刷文書情報リスト805は、ユーザ2がオーナーである。印刷文書情報リスト806は、ユーザ3がオーナーである。印刷文書情報リスト807は、ユーザ4がオーナーである。印刷文書情報リスト808は、管理ユーザがオーナーである。また、(印刷文書を登録したユーザが所属する)グループごとに管理されるユーザ文書情報(グループ)409は、印刷文書情報リスト809、印刷文書情報リスト810、印刷文書情報リスト811、印刷文書情報リスト812で構成される。印刷文書情報リスト809は、グループAに所属するユーザがオーナーである。印刷文書情報リスト810は、グループBに所属するユーザがオーナーである。印刷文書情報リスト811は、グループCに所属するユーザがオーナーである。印刷文書情報リスト812は、管理者グループに所属する管理ユーザがオーナーである。
印刷文書情報リスト809には、グループAに所属するユーザ1とユーザ2とがオーナーのマスター印刷文書情報413が含まれる。印刷文書情報リスト810には、グループBに所属するユーザ2とユーザ3とがオーナーのマスター印刷文書情報413が含まれる。ユーザ文書情報(ユーザ)410は、オーナー(印刷文書を登録したユーザ)ごと、ユーザ文書情報(グループ)409は、(印刷文書を登録したユーザ所属する)グループごとに構成される。そのため、ユーザ文書情報(グループ)409、ユーザ文書情報(ユーザ)410は、複数のユーザ文書管理サーバ105で分散して管理することができる。
【0020】
図8(c)は、共有文書管理サーバ104で管理される共有文書情報405の構成を示す図である。ユーザごとに管理される共有文書情報405は、ユーザ1がアクセス可能な印刷文書リスト801、ユーザ2がアクセス可能な印刷文書リスト802、ユーザ3がアクセス可能な印刷文書リスト803で構成される。印刷文書リスト801には、ユーザ1がアクセス可能なユーザ1とユーザ2とがオーナーの印刷文書が含まれる。印刷文書リスト802には、ユーザ2がアクセス可能なユーザ1、ユーザ2、ユーザ3がオーナーの印刷文書が含まれる。印刷文書リスト803には、ユーザ3がアクセス可能なユーザ2とユーザ3との印刷文書が含まれる。共有文書情報405は、ユーザごとに分割される構成のため、複数の共有文書管理サーバ104で分散して管理することが可能である。また、全ユーザの印刷文書にアクセスが可能として承認情報307に設定されているユーザ4の印刷文書リストと、管理者グループに所属する管理ユーザの印刷文書リストと、は共有文書管理サーバ104には存在しない。
【0021】
図9は、図1の印刷文書管理システムにおいて、ユーザがクライアント端末101から入力を行い、ユーザにアクセスが許可された共有文書情報・ユーザ文書情報の一覧が表示されるまでの処理の流れを示す図である。図9において、クライアント端末101に表示される後述するログイン画面(図10(a))に対して、ユーザがユーザ名とパスワードとを入力すると、Webアプリケーションサーバ102にログインリクエスト901が送信される。ログインリクエスト901には、ユーザが入力したユーザ名とパスワードとが含まれる。なお、本実施形態の説明では、認証に用いる情報としてユーザ名及びパスワードを例に説明を行うが、本実施の形態はこのことに限定されるものではない。
リクエストを受けたWebアプリケーションサーバ102は、認証サーバ103に認証リクエスト902を送信する。認証リクエスト902には、ユーザが入力したユーザ名とパスワードとが含まれる。リクエストを受けた認証サーバ103は、認証部308において認証処理を行い、認証情報306を返す。認証サーバ103から認証情報306を受け取ったWebアプリケーションサーバ102は、マネージャサーバ109にサーバ管理情報取得リクエスト903を送信する。マネージャサーバ109は、Webアプリケーションサーバ102よりサーバ管理情報取得リクエスト903を受信すると、サーバ管理情報310を含むレスポンスをWebアプリケーションサーバ102に送信する。Webアプリケーションサーバ102は、前記レスポンスに含まれるサーバ管理情報310に基づいて、ログインユーザに対応するユーザ文書管理サーバ105を特定する。そして、Webアプリケーションサーバ102は、特定したユーザ文書管理サーバ105から承認情報307を取得する。管理者グループに所属する管理ユーザ(図7(a)の管理ユーザ)、全アクセス可能グループに所属するユーザ、又は全アクセス可能ユーザ(図7(c)のユーザ4)以外のユーザが、後述する図10(c)の共有文書ツリー1014に対して、操作を行う。なお、後述する図10(c)の共有文書ツリー1014は、クライアント端末101に表示される。
【0022】
そうすると、承認情報307の内容によりWebアプリケーションサーバ102が後述するS1602の判断を行う。この判断によりWebアプリケーションサーバ102は、共有文書情報取得リクエスト904を、共有文書管理サーバ104に送信する。共有文書情報取得リクエスト904には、認証サーバ103から取得した認証情報306が含まれる。リクエストを受けた共有文書管理サーバ104は、ユーザ文書情報取得リクエスト905を、一台以上のユーザ文書管理サーバ105に送信する。ユーザ文書情報取得リクエスト905には、ユーザ文書情報取得対象のオーナーIDとグループIDとが含まれる。リクエストを受けたユーザ文書管理サーバ105は、ユーザ文書情報(グループ)409、ユーザ文書情報(ユーザ)410を共有文書管理サーバ104に返す。そして、共有文書管理サーバ104は、Webアプリケーションサーバ102に共有文書情報405を返す。Webアプリケーションサーバ102は、共有文書情報405からWebページを作成し、クライアント端末101に返す。このことにより、クライアント端末101には、ユーザがアクセス可能な後述する印刷文書情報一覧画面1013が表示される。クライアント端末101に表示される後述する図10(b)のユーザ文書ツリー1006に対して、ユーザが操作を行う。そうすると、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書管理サーバ104から共有文書情報405を取得せず、直接、ユーザ文書管理サーバ105にユーザ文書情報取得リクエスト906を送信する。Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ文書情報(グループ)409、又は、ユーザ文書情報(ユーザ)410からWebページを作成し、クライアント端末101に返す。クライアント端末101には、ユーザがアクセス可能な後述する印刷文書情報一覧画面1005が表示される。
【0023】
図10(a)は、クライアント端末101に表示されるログイン画面1001の一例を示す図である。ユーザは、ユーザ名入力部1002にユーザ名を入力し、パスワード入力部1003にパスワードを入力して、ログインボタン1004をクリックする。このことにより、クライアント端末101からWebアプリケーションサーバ102にログインリクエスト901が送信される。
図10(b)は、クライアント端末101に表示される印刷文書情報一覧画面1005の一例を示す図である。ユーザは、印刷文書一覧1011で印刷文書を選択し、印刷ボタン1009をクリックして印刷の実行を指示する。或いは、印刷中止ボタン1010をクリックして、印刷の中止を指示する。ユーザが、ページ切り替えボタン1012をクリックすると、印刷文書一覧1011が次ページに切り替わる。また、ユーザが、環境設定リンク1007をクリックする後述の環境設定画面(図11)に遷移する。また、ユーザが、ログアウトリンク1109をクリックするとWebアプリケーションサーバ102では、メモリ上に保持しているログインユーザの情報(認証情報306、承認情報307等)を破棄してログアウト処理を行う。ユーザ文書ツリー1006には、印刷文書一覧1011に表示する印刷文書に対し、文書種やステータスのフィルタで絞られた印刷文書が表示される。文書種には、例えば、PDFやPDL又はJDFや帳票に特化した文書種がある。ステータスには、未印刷(1回も印刷していない文書)、印刷済み(1回以上印刷した文書)、削除済み(削除した文書)の印刷文書がある。削除済み文書については、管理グループに所属する管理者の特権として機能する管理者メニュー(後述する図12)の他オーナーの文書表示機能1204で復元することが可能となる。ユーザ文書ツリー1006の各サブツリーをユーザがクリックすることにより、Webアプリケーションサーバ102は、各サブツリーが示す前記フィルタ条件(文書種やステータス)のユーザの印刷文書をユーザ文書管理サーバ105から取得して表示させる。
図10(c)は、クライアント端末101に表示される共有文書ツリー1014を表示する印刷文書情報一覧画面1013の一例を示す図である。共有文書ツリー1014は、ユーザ文書ツリー1006と同等の構成のツリーである。しかしながら、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックすると、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書管理サーバ104からログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を取得する。この共有文書ツリー1014を表示させるか否かは、ユーザは、環境設定画面(図11)の共有文書ツリーの表示設定1103で指定することができる。
【0024】
図11(a)は、クライアント端末101に表示される環境設定画面1101の一例を示す図である。印刷文書表示のデフォルト設定1102の表示件数は、印刷文書一覧1011に表示する最大件数で、ユーザは、10、20、50、100件から選択可能である。指定件数以降の印刷文書を表示させるためにはユーザは、ページ切り替えボタン1012でページを切り替える。表示順は、印刷文書のソート条件である。受付日時の降順、受付日時の昇順、ドキュメント名の昇順、ドキュメント名の降順、オーナー名の昇順、オーナー名の降順が指定可能である。ユーザが、共有文書ツリーの表示設定1103をチェックすると、共有文書ツリー1014が表示される。ユーザが、戻るボタン1104をクリックすると環境設定画面で設定されたどの設定も実行されずに、印刷文書情報一覧画面1005が表示される。実行ボタン1105がクリックされると環境設定画面で設定された設定が実行され、印刷文書情報一覧画面1005が表示される。
図11(b)は、クライアント端末101に表示される環境設定画面1106の一例を示す図である。本画面は、環境設定画面1101に対して共有文書ツリーの表示設定1103がない画面である。図7(a)の管理グループに所属する管理ユーザやユーザ4(全アクセス可能グループに所属するユーザ、又は全アクセス可能ユーザ)が、環境設定リンク1007をクリックするとこの環境設定画面が表示される。その他のユーザは、前述の共有文書ツリーの表示設定1103がある環境設定画面1101が表示される。
【0025】
図12(a)は、クライアント端末101に表示される管理グループに所属する管理ユーザの印刷文書情報一覧画面1201の一例を示す図である。本画面は、図7(a)の管理グループに所属する管理ユーザにのみ表示される。管理ユーザが、管理メニューリンク1202をクリックすると管理メニュー画面1203を表示する。
図12(b)は、クライアント端末101に表示される管理メニュー画面1203の一例を示す図である。管理メニューには、プリンタ情報取得、プリンタ設定、承認情報更新、他オーナーの文書表示機能1204がある。プリンタ情報取得は、図1の印刷文書管理システムに登録されているプリンタ情報ファイルをダウンロードし、取得する機能である。プリンタ情報ファイルには、図1の印刷文書管理システムに登録されて画像形成装置110の設定情報が記述されている。プリンタ設定は、図1の印刷文書管理システムに画像形成装置110を登録する機能である。登録する情報は、画像形成装置110のIPアドレス、ポート、デバイスモデル情報、ドライバ情報等である。承認情報更新は、承認情報307を更新し、新たな承認情報307をマネージャサーバ109に反映する機能である。他オーナーの文書表示機能1204は、管理ユーザが、表示したいオーナー1205をエディットボックスに入力し、実行ボタン1206をクリックすることで、他オーナーの印刷文書情報一覧画面1207が表示される。
図12(c)は、クライアント端末101に表示される他オーナーの印刷文書情報一覧画面1207の一例を示す図である。Webアプリケーションサーバ102は、オーナー1205で指定されたオーナーの印刷文書をユーザ文書管理サーバ105から取得し、表示させる。本画面は、図10(b)の印刷文書情報一覧画面1005と同等の画面構成であるが、管理ユーザが、ユーザ文書ツリーのサブツリー削除済み文書で表示する印刷文書を選択し、復元ボタン1208をクリックすると、その印刷文書が印刷可能な文書として復元される。また、印刷文書のアクセス権は、管理グループに所属する管理ユーザの権限で実行可能となる。
【0026】
図13は、Webアプリケーションサーバ102のログイン処理から印刷文書情報一覧画面1005/1013を作成し、クライアント端末101に送信するまでの情報処理の流れを示す図である。
S1301で、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101より受信したリクエストがログインリクエストかどうか判断する。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに、ユーザ名及びパスワードが入力されていた場合は、ログインリクエストであると判断する。ログインリクエストで無いと判断した場合は、Webアプリケーションサーバ102は、図13に示す処理を終了する。ログインリクエストと判断した場合は、S1302で、Webアプリケーションサーバ102は、ログインリクエストに含まれていたユーザ名及びパスワードを含む認証リクエストを認証サーバ103に送信し、認証を要求する。認証サーバ103は、認証リクエストを受け取ると、認証リクエストに含まれるユーザ名及びパスワードと、自身が保持しているユーザ名及びパスワードの組み合わせと、を用いて認証処理を行い、認証情報をWebアプリケーションサーバ102に返す。
S1303で、Webアプリケーションサーバ102は、認証サーバ103より認証情報を受け取る(認証情報取得)。そして、Webアプリケーションサーバ102は、受け取った認証情報に基づいて、認証が許可されたと判定すると、S1305に進み、認証が許可されなかったと判定すると、S1304に進む。
S1304で、Webアプリケーションサーバ102は、ログインエラーの処理を実行する。一方、S1305で、Webアプリケーションサーバ102は、マネージャサーバ109に問い合わせて、ユーザとユーザ文書管理サーバ105とを対応付けるサーバ管理情報310を取得する。そして、Webアプリケーションサーバ102は、取得したサーバ管理情報310からログインユーザに対応するユーザ文書管理サーバ105を特定する。次に、S1306で、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ文書管理サーバ105から承認情報307を取得する(承認情報取得)。
【0027】
次に、S1307で、Webアプリケーションサーバ102は、認証情報306のユーザID、グループIDを検出する。次に、S1308で、Webアプリケーションサーバ102は、S1307で検出したユーザID、グループID及び承認情報307に基づいて、ログインユーザが、管理グループに所属する管理ユーザであるかを確認する。即ち、承認情報307には、上述したように、ユーザID"0"のユーザが、管理ユーザ、グループID"0"のグループが管理グループである旨が記述されている。次に、S1309で、Webアプリケーションサーバ102は、S1308の確認の結果に基づき、ログインユーザが、管理ユーザ(及び管理グループに属するユーザ)であるか否かを判定する。Webアプリケーションサーバ102は、ログインユーザが、管理ユーザ(及び管理グループに属するユーザ)であると判定すると、S1310に進み、管理ユーザ(及び管理グループに属するユーザ)でないと判定すると、S1311に進む。
S1310で、Webアプリケーションサーバ102は、管理メニューリンク1202を表示すると設定する。一方、S1311で、Webアプリケーションサーバ102は、環境設定の表示設定1103にチェックがあるかどうかを確認する。より具体的に説明すると、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ又はグループごとに前回ログイン時の設定等をユーザ管理情報又はグループ管理情報として保持している。そして、Webアプリケーションサーバ102は、このユーザ管理情報又はグループ管理情報に基づいて、S1307で検出したユーザIDで識別されるログインユーザ又はグループIDで識別されるグループにおいて、前回のログイン時に、表示設定1103にチェックが入れられていたか否かを判定する。Webアプリケーションサーバ102は、チェックがなかったと判定すると、S1313に進む、チェックが入っていたと判定すると、S1312に進む。
S1312で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリー1014を表示すると設定する。一方、S1313で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリー1014を表示しないと設定する。
S1314で、Webアプリケーションサーバ102は、上述した表示に関する設定に基づき、レスポンス画面(印刷文書情報一覧画面1013)を作成する(画面作成)。そして、S1315で、Webアプリケーションサーバ102は、レスポンス画面を、ログインリクエストを送信してきたクライアント端末101に送信する(画面送信)。
【0028】
図14は、Webアプリケーションサーバ102で環境設定画面1101/1106取得のリクエストを受けてからクライアント端末101に送信するまでの情報処理の流れを示す図である。
S1401で、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101より受信したリクエストが環境設定リクエストかどうか判断する。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに、環境設定画面1106の作成要求を示す情報が含まれていた場合、環境設定リクエストであると判断する。Webアプリケーションサーバ102は、環境設定リクエストであると判断すると、S1402に進み、環境設定リクエストでないと判断すると、図14に示す処理を終了する。
S1402で、Webアプリケーションサーバ102は、環境設定リクエストを送信してきたクライアント端末101のログイン処理時に取得し、管理している承認情報307をチェックする。Webアプリケーションサーバ102は、承認情報307に基づき、ユーザが管理グループに所属する管理ユーザか否かを確認する。また、Webアプリケーションサーバ102は、図7(b)のグループC、図7(c)のユーザ4の様な全アクセス可能なユーザ(全アクセス許可ユーザ)又はグループ(全アクセス許可グループ)に所属するユーザか、を確認する。より具体的には、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが、管理グループに所属する管理ユーザか、又は承認情報307で印刷文書に対するアクセスが、ユーザID、グループIDに*記号の指定があるか、をチェックする。
S1403で、Webアプリケーションサーバ102は、S1402のチェック結果に基づき、ユーザが管理ユーザであるか否かを判定する(管理ユーザ判定)。Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが管理ユーザであると判定すると、S1406に進む。一方、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが管理ユーザでないと判定すると、S1404に進む。
【0029】
S1404で、Webアプリケーションサーバ102は、S1402のチェック結果に基づき、ユーザID、グループIDに*記号の指定があるか否かを判定する(許可判定)。Webアプリケーションサーバ102は、ユーザID、グループIDに*記号の指定があると判定すると、S1406に進み、ユーザID、グループIDに*記号の指定がないと判定すると、S1405に進む。
S1406で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリーの表示設定1103を表示しないと設定する。一方、S1405で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリーの表示設定1103を表示すると設定する。S1407で、Webアプリケーションサーバ102は、上述した表示に関する設定に基づき、レスポンス画面(環境設定画面1106)を作成する(環境設定画面作成)。そして、S1408で、Webアプリケーションサーバ102は、レスポンス画面を、環境設定リクエストを送信してきたクライアント端末101に送信する(環境設定画面送信)。
【0030】
図15は、Webアプリケーションサーバ102で印刷文書情報取得リクエストを受けてから、印刷文書情報一覧画面1005/1013をクライアント端末101に送信するまでの情報処理の流れを示す図である。
S1501で、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101より受信したリクエストが印刷文書情報取得リクエストかどうか判断する。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに印刷文書の取得要求を示す情報が含まれていた場合、印刷文書情報取得リクエストであると判断する。Webアプリケーションサーバ102は、印刷文書情報取得リクエストであると判断すると、S1502に進み、印刷文書情報取得リクエストでないと判断すると、図15に示す処理を終了する。
S1502で、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックしたことによるリクエストかを判断(又は判定)する(リクエスト判定)。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに共有文書ツリー1014がクリックされたことを示す情報が含まれていた場合、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックしたことによるリクエストであると判断する。Webアプリケーションサーバ102は、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックしたことによるリクエストであると判断すると、S1503に進み、ユーザが共有文書ツリー1014をクリックしたことによるリクエストでないと判断するとS1504に進む。
S1503で、Webアプリケーションサーバ102は、ユーザ文書管理サーバ105に対して、共有文書ツリー1014の共有文書(印刷文書情報)を問い合わせ、取得する。一方、S1504で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書管理サーバ104に対して要求されている印刷文書情報を問い合わせ、取得する。S1505で、Webアプリケーションサーバ102は、S1503からS1505に進んだ場合は、取得した印刷文書情報に基づき、レスポンス画面(印刷文書情報一覧画面1013)を作成する(印刷文書情報一覧画面作成)。一方、S1505で、Webアプリケーションサーバ102は、S1504からS1505に進んだ場合は、取得した印刷文書情報に基づき、レスポンス画面(印刷文書情報一覧画面1005)を作成する(印刷文書情報一覧画面作成)。そして、S1506で、Webアプリケーションサーバ102は、レスポンス画面を、印刷文書情報取得リクエストを送信してきたクライアント端末101に送信する(印刷文書情報一覧画面送信)。
【0031】
図16はWebアプリケーションサーバ102で、管理メニュー画面1203の他オーナーの文書表示機能1204を実行し、他オーナーの印刷文書情報一覧画面1207をクライアント端末101に送信するまでの情報処理の流れを示す図である。
S1601で、Webアプリケーションサーバ102は、クライアント端末101より受信したリクエストが他オーナー文書表示リクエストかどうか判断する。例えば、Webアプリケーションサーバ102は、リクエストに他オーナー文書の表示要求を示す情報が含まれていた場合、他オーナー文書表示リクエストであると判断する。Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストであると判断すると、S1602に進み、他オーナー文書表示リクエストでないと判断すると、図16に示す処理を終了する。
S1602で、Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストにオーナー名の指定があるか、及びオーナー名として指定されている値が不適切な値ではないか、を判断する。Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストにオーナー名の指定がある及び前記値が不適切な値ではないと判断すると、S1604に進む。一方、Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストにオーナー名の指定がない、又は前記値が不適切な値であると判断すると、S1603に進む。
【0032】
S1604で、Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストで指定されていたオーナー名を含む認証リクエストを認証サーバ103に送信し、オーナー名で指定されているユーザの認証(代理認証)を要求する。なお、より具体的に説明すると、Webアプリケーションサーバ102は、他オーナー文書表示リクエストで指定されていたオーナー名と、予め定められた所定のパスワードと、を含む認証リクエストを認証サーバ103に送信する。認証サーバ103は、認証リクエストを受け取ると、認証リクエストに含まれるユーザ名及びパスワードと、自身が保持しているユーザ名及びパスワードの組み合わせと、を用いて認証処理を行い、認証情報をWebアプリケーションサーバ102に返す。
S1605で、Webアプリケーションサーバ102は、認証サーバ103より受け取った認証情報に基づいて、認証が許可されたと判定すると、S1606に進み、認証が許可されなかったと判定すると、S1607に進む。
S1606で、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリー1014を表示しないと設定する。一方、S1607で、Webアプリケーションサーバ102は、エラー画面を表示すると設定する。S1608で、Webアプリケーションサーバ102は、上述した表示に関する設定に基づき、レスポンス画面を作成する。より具体的に説明すると、Webアプリケーションサーバ102は、共有文書ツリー1014を表示しないと設定されていた場合、レスポンス画面として、共有文書ツリー1014を表示しない印刷文書情報一覧画面1005を作成する。また、Webアプリケーションサーバ102は、エラー画面を表示すると設定されていた場合、レスポンス画面として、エラー画面を作成する。
S1609で、Webアプリケーションサーバ102は、レスポンス画面を、他オーナー文書表示リクエストを送信してきたクライアント端末101に送信する。
【0033】
図17は、印刷文書管理サーバ106が管理するマスター印刷文書情報413のデータ構造を示す図である。マスター印刷文書情報413には、オーナーID1701と、印刷文書情報505と、その印刷文書情報505をリスト管理する印刷文書情報リスト1702と、が含まれている。また、マスター印刷文書情報413は、オーナー(印刷文書管理システムに印刷文書を登録したユーザ)の数だけ存在し、複数の印刷文書管理サーバ106で分散して管理されている。
図18は、ユーザ文書管理サーバ105が管理するユーザ文書情報(グループ)409のデータ構造を示す図である。ユーザ文書情報(ユーザ)410のデータ構造は、図17のマスター印刷文書情報413のデータ構造と同じである。ユーザ文書情報(グループ)410には、グループID1801と、印刷文書情報505と、その印刷文書情報505をリスト管理する印刷文書情報リスト1802と、が含まれている。ユーザ文書情報(ユーザ)410は、オーナー(印刷文書管理システムに印刷文書を登録したユーザ)の数だけ存在し、複数のユーザ文書管理サーバ105で分散して管理されている。また、ユーザ文書情報(ユーザ)410は、オーナーが所属するグループの数だけ存在し、ユーザ文書情報(ユーザ)410と同様に、複数のユーザ文書管理サーバ105で分散して管理されている。
図19は、共有文書管理サーバ104が管理する共有文書情報405のデータ構造を示す図である。共有文書情報405には、ユーザID1901と、印刷文書情報505と、その印刷文書情報505をリスト管理する印刷文書情報リスト1902と、が含まれている。共有文書情報405は、印刷文書管理システムにログインするユーザの数だけ存在し、複数の共有文書管理サーバ104で分散して管理されている。
1つのユーザID1901に対し承認情報307に従いアクセスすることが可能なユーザID、グループIDの印刷文書情報505が全て含まれる。
【0034】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【0035】
以上、上述した各実施形態によれば、印刷文書(印刷文書情報)の収集による負荷や、データベースの肥大化を回避することができる。
【0036】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末装置より送信されたログインリクエストに応じて、ログインユーザを識別するユーザ識別情報が記述された認証情報を取得する認証情報取得手段と、
管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている管理ユーザのユーザ識別情報が記述された承認情報を取得する承認情報取得手段と、
前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で管理ユーザでないと判定された場合、ログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含む画面を作成し、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する画面作成手段と、
前記画面作成手段で作成された画面を前記クライアント端末装置に送信する画面送信手段と、
を有するWebアプリケーションサーバ装置。
【請求項2】
前記認証情報取得手段で取得された認証情報には、前記ログインユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報が更に記述され、
前記承認情報取得手段で取得された承認情報には、管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている全アクセス許可ユーザのユーザ識別情報及び全グループの印刷文書に対してアクセスが許可されている全アクセス許可グループのグループ識別情報が更に記述され、
前記画面作成手段で作成される画面には、環境設定画面を表示させるための環境設定リンクが含まれ、
前記環境設定リンクが選択されたことに応じた環境設定リクエストを前記クライアント端末装置より受信した場合、前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する管理ユーザ判定手段と、
前記管理ユーザ判定手段で管理ユーザでないと判定された場合、前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記ユーザが全アクセス許可ユーザ又は前記ユーザが所属するグループが全アクセス許可グループか否かを判定する許可判定手段を更に有し、
前記判定手段で管理ユーザでないと判定され、かつ、前記許可判定手段で全アクセス許可ユーザ又は全アクセス許可グループでないと判定された場合、前記共有文書ツリーを表示させるための表示設定を含む環境設定画面を作成し、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、又は前記許可判定手段で全アクセス許可ユーザ又は全アクセス許可グループであると判定された場合、前記表示設定を含まない環境設定画面を作成する環境設定画面作成手段と、
前記環境設定画面作成手段で作成された環境設定画面を前記クライアント端末装置に送信する環境設定画面送信手段と、
を更に有する請求項1記載のWebアプリケーションサーバ装置。
【請求項3】
前記承認情報取得手段は、ユーザ識別情報とユーザ文書管理サーバとを対応付けるサーバ管理情報に基づいて、前記認証情報取得手段で取得された認証情報に含まれるユーザ識別情報に対応するユーザ文書管理サーバを特定し、特定した前記ユーザ文書管理サーバより、前記承認情報を取得し、
前記承認情報には、ユーザ識別情報に対して前記ユーザ文書管理サーバで管理している印刷文書情報に対するアクセスの許可、不許可の設定が更に記述され、
印刷文書情報の取得を要求する印刷文書情報取得リクエストを前記クライアント端末装置より受信した場合、前記共有文書ツリーが選択されたことに応じた印刷文書情報取得リクエストか否かを判定するリクエスト判定手段と、
前記リクエスト判定手段で前記共有文書ツリーが選択されたことに応じた印刷文書情報取得リクエストであると判定された場合、前記ユーザ文書管理サーバより印刷文書情報を取得し、前記リクエスト判定手段で前記共有文書ツリーが選択されたことに応じた印刷文書情報取得リクエストでないと判定された場合、前記共有文書管理サーバを介して印刷文書情報を取得する印刷文書情報取得手段と、
前記印刷文書情報取得手段で取得された印刷文書情報を含む印刷文書情報一覧画面を作成する印刷文書情報一覧画面作成手段と、
前記印刷文書情報一覧画面作成手段で作成された印刷文書情報一覧画面を前記クライアント端末装置に送信する印刷文書情報一覧画面送信手段と、
を更に有する請求項1又は2記載のWebアプリケーションサーバ装置。
【請求項4】
前記画面作成手段は、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、ユーザを指定することで指定したユーザの印刷文書情報を表示させることができる他オーナーの文書表示機能を有する管理メニュー画面を表示するための管理メニューリンクを含み、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する請求項1乃至3何れか1項記載のWebアプリケーションサーバ装置。
【請求項5】
Webアプリケーションサーバ装置が実行する情報処理方法であって、
クライアント端末装置より送信されたログインリクエストに応じて、ログインユーザを識別するユーザ識別情報が記述された認証情報を取得する認証情報取得ステップと、
管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている管理ユーザのユーザ識別情報が記述された承認情報を取得する承認情報取得ステップと、
前記認証情報取得ステップで取得された認証情報と、前記承認情報取得ステップで取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで管理ユーザでないと判定された場合、ログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含む画面を作成し、前記判定ステップで管理ユーザであると判定された場合、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する画面作成ステップと、
前記画面作成ステップで作成された画面を前記クライアント端末装置に送信する画面送信ステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
クライアント端末装置より送信されたログインリクエストに応じて、ログインユーザを識別するユーザ識別情報が記述された認証情報を取得する認証情報取得手段と、
管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている管理ユーザのユーザ識別情報が記述された承認情報を取得する承認情報取得手段と、
前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で管理ユーザでないと判定された場合、ログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含む画面を作成し、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する画面作成手段と、
前記画面作成手段で作成された画面を前記クライアント端末装置に送信する画面送信手段と、
して機能させるプログラム。
【請求項1】
クライアント端末装置より送信されたログインリクエストに応じて、ログインユーザを識別するユーザ識別情報が記述された認証情報を取得する認証情報取得手段と、
管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている管理ユーザのユーザ識別情報が記述された承認情報を取得する承認情報取得手段と、
前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で管理ユーザでないと判定された場合、ログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含む画面を作成し、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する画面作成手段と、
前記画面作成手段で作成された画面を前記クライアント端末装置に送信する画面送信手段と、
を有するWebアプリケーションサーバ装置。
【請求項2】
前記認証情報取得手段で取得された認証情報には、前記ログインユーザが所属するグループを識別するグループ識別情報が更に記述され、
前記承認情報取得手段で取得された承認情報には、管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている全アクセス許可ユーザのユーザ識別情報及び全グループの印刷文書に対してアクセスが許可されている全アクセス許可グループのグループ識別情報が更に記述され、
前記画面作成手段で作成される画面には、環境設定画面を表示させるための環境設定リンクが含まれ、
前記環境設定リンクが選択されたことに応じた環境設定リクエストを前記クライアント端末装置より受信した場合、前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する管理ユーザ判定手段と、
前記管理ユーザ判定手段で管理ユーザでないと判定された場合、前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記ユーザが全アクセス許可ユーザ又は前記ユーザが所属するグループが全アクセス許可グループか否かを判定する許可判定手段を更に有し、
前記判定手段で管理ユーザでないと判定され、かつ、前記許可判定手段で全アクセス許可ユーザ又は全アクセス許可グループでないと判定された場合、前記共有文書ツリーを表示させるための表示設定を含む環境設定画面を作成し、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、又は前記許可判定手段で全アクセス許可ユーザ又は全アクセス許可グループであると判定された場合、前記表示設定を含まない環境設定画面を作成する環境設定画面作成手段と、
前記環境設定画面作成手段で作成された環境設定画面を前記クライアント端末装置に送信する環境設定画面送信手段と、
を更に有する請求項1記載のWebアプリケーションサーバ装置。
【請求項3】
前記承認情報取得手段は、ユーザ識別情報とユーザ文書管理サーバとを対応付けるサーバ管理情報に基づいて、前記認証情報取得手段で取得された認証情報に含まれるユーザ識別情報に対応するユーザ文書管理サーバを特定し、特定した前記ユーザ文書管理サーバより、前記承認情報を取得し、
前記承認情報には、ユーザ識別情報に対して前記ユーザ文書管理サーバで管理している印刷文書情報に対するアクセスの許可、不許可の設定が更に記述され、
印刷文書情報の取得を要求する印刷文書情報取得リクエストを前記クライアント端末装置より受信した場合、前記共有文書ツリーが選択されたことに応じた印刷文書情報取得リクエストか否かを判定するリクエスト判定手段と、
前記リクエスト判定手段で前記共有文書ツリーが選択されたことに応じた印刷文書情報取得リクエストであると判定された場合、前記ユーザ文書管理サーバより印刷文書情報を取得し、前記リクエスト判定手段で前記共有文書ツリーが選択されたことに応じた印刷文書情報取得リクエストでないと判定された場合、前記共有文書管理サーバを介して印刷文書情報を取得する印刷文書情報取得手段と、
前記印刷文書情報取得手段で取得された印刷文書情報を含む印刷文書情報一覧画面を作成する印刷文書情報一覧画面作成手段と、
前記印刷文書情報一覧画面作成手段で作成された印刷文書情報一覧画面を前記クライアント端末装置に送信する印刷文書情報一覧画面送信手段と、
を更に有する請求項1又は2記載のWebアプリケーションサーバ装置。
【請求項4】
前記画面作成手段は、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、ユーザを指定することで指定したユーザの印刷文書情報を表示させることができる他オーナーの文書表示機能を有する管理メニュー画面を表示するための管理メニューリンクを含み、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する請求項1乃至3何れか1項記載のWebアプリケーションサーバ装置。
【請求項5】
Webアプリケーションサーバ装置が実行する情報処理方法であって、
クライアント端末装置より送信されたログインリクエストに応じて、ログインユーザを識別するユーザ識別情報が記述された認証情報を取得する認証情報取得ステップと、
管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている管理ユーザのユーザ識別情報が記述された承認情報を取得する承認情報取得ステップと、
前記認証情報取得ステップで取得された認証情報と、前記承認情報取得ステップで取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップで管理ユーザでないと判定された場合、ログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含む画面を作成し、前記判定ステップで管理ユーザであると判定された場合、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する画面作成ステップと、
前記画面作成ステップで作成された画面を前記クライアント端末装置に送信する画面送信ステップと、
を有する情報処理方法。
【請求項6】
コンピュータを、
クライアント端末装置より送信されたログインリクエストに応じて、ログインユーザを識別するユーザ識別情報が記述された認証情報を取得する認証情報取得手段と、
管理対象のユーザの印刷文書に対してアクセスが許可されている管理ユーザのユーザ識別情報が記述された承認情報を取得する承認情報取得手段と、
前記認証情報取得手段で取得された認証情報と、前記承認情報取得手段で取得された承認情報と、に基づいて、前記認証情報に含まれるユーザ識別情報で識別されたユーザが管理ユーザであるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で管理ユーザでないと判定された場合、ログインユーザがアクセス可能な印刷文書情報を、ユーザごとにアクセス可能な印刷文書情報を共有文書情報として保持、管理する共有文書管理サーバを介して取得するための共有文書ツリーを含む画面を作成し、前記判定手段で管理ユーザであると判定された場合、前記共有文書ツリーを含まない画面を作成する画面作成手段と、
前記画面作成手段で作成された画面を前記クライアント端末装置に送信する画面送信手段と、
して機能させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図3(c)】
【図3(d)】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図6】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図7(c)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図8(c)】
【図9】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図10(c)】
【図11(a)】
【図11(b)】
【図12(a)】
【図12(b)】
【図12(c)】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3(a)】
【図3(b)】
【図3(c)】
【図3(d)】
【図4(a)】
【図4(b)】
【図4(c)】
【図5(a)】
【図5(b)】
【図6】
【図7(a)】
【図7(b)】
【図7(c)】
【図8(a)】
【図8(b)】
【図8(c)】
【図9】
【図10(a)】
【図10(b)】
【図10(c)】
【図11(a)】
【図11(b)】
【図12(a)】
【図12(b)】
【図12(c)】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2011−128801(P2011−128801A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−285559(P2009−285559)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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