説明

Webページ編集サーバ、Webページ編集システム及びWebページの編集方法

【課題】 Webページに表示されるコンテンツをユーザが自由に配置し、かつ編集前の状態を確認しながらコンテンツの追加や変更などの編集作業を簡単な操作で行えるWebページ編集システムを提供する。
【解決手段】 Webサーバから読み出されたWebページを表示する際に、編集可能な部分がスクリプトによって表示されるようWebページを設定する。スクリプトはコンテンツサーバから呼び出され、編集権限を有するユーザは事前に認証サーバで認証を受けてコンテンツサーバへのリクエストに編集権限を示すCookieが付されるように構成し、編集権限のあるユーザに対してスクリプトを送信する際には、編集用スクリプトを併せて送出することによって、編集権限を有するユーザは端末にWebページを表示させた後に編集用スクリプトを起動させて、WebページのWebページ更新用スクリプトにより更新された部分を編集することが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webページに表示されるコンテンツの一部を容易に編集することが可能なWebページ編集サーバ、Webページ編集システム及びWebページの編集方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
企業や個人がWebページを活用して様々な情報発信が行われているが、Webページによって情報提供を行うためにはHTMLやXMLで記述されたWebページ出力用のファイルを作成することが必要になる。これらのファイルを作成するには専門的な知識が必要になるため、こうした知識がなくても容易にWebページが作成できるように、端末側の簡単な操作でWebページを生成してWebサーバにアップロードするシステム(例えば、特許文献1参照)や、Webサーバ側からの操作指示に従って簡単にWebページが生成できるシステム(例えば、特許文献2参照)などが提供されている。
【0003】
近年は、より簡単な操作でWebページを作成し、かつ更新や追加の利便性に優れたシステムとして、ブログシステムが個人ユーザ等の間で広く利用されるようになっている。ブログシステムの機能も多様化しており、ブログパーツのように他のサーバに格納されたプログラムをWebページに読み出して表示させるツールも、数多く提供されるようになっている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−183034号公報
【特許文献2】特開2001−331410号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記のWebページの生成システムやブログシステムなどによって、企業や個人は容易にWebページを利用して様々な情報を発信することが可能になっているが、インターネット上では情報の即時性が求められることが多いため、最新の情報を反映してWebページを更新したいというニーズが強い。そのため、Webページの生成システムには、当初の作成時のみでなく、コンテンツの変更や追加などの更新時の編集作業も簡単な操作で行えるものが求められることになる。
【0006】
この点について、ブログシステムは変更や追加の利便性に配慮されたものであり、新規エントリの作成や既存のエントリの変更を簡単な操作で行えるものとなっている。しかしながら、ブログシステム側の設定によってWebページ全体の構成が規定されるため、Webページ内のコンテンツの配置や、変更や追加が可能なコンテンツの範囲がブログシステム側の設定に制約されてしまうことが前提になる。ブログパーツの利用等によるカスタマイズは可能であるが、ブログパーツ自体は通常は固定されたものであり、ブログパーツそのものを編集することはできない。
【0007】
また、端末側の操作性を考えると、ユーザが編集対象となるWebページを開いて編集前の状態を確認しながら編集操作を行えるものであることが望ましいが、ブログシステムにようにWebサーバからWebページの編集機能が提供される場合、情報を提供するWebページからログイン等を行って編集画面に遷移することが通常であるので、編集操作時には編集対象となるWebページを同時に閲覧しにくいという問題が生じる。
【0008】
以上のように、Webページを用いてより効果的な情報発信を行っていくためには、Webページに表示されるコンテンツをユーザが自由に配置し、かつ編集前の状態を確認しながらコンテンツの追加や変更などの編集作業を簡単な操作で行えるシステムが求められるところである。
【0009】
本発明は、このような課題に対応するためになされたものであり、Webページに表示されるコンテンツの一部を容易に編集することが可能な、Webページ編集サーバ、Webページ編集システム及びWebページの編集方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明にかかる課題を解決するWebページ編集サーバは、少なくとも一部がWebページ更新用スクリプトによって更新して表示されるWebページのうち、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集することが可能なWebページ編集サーバであって、ユーザ毎にコンテンツファイルの編集権限に関する情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、ユーザの操作するユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記ユーザ情報記憶手段を参照して前記ユーザのWebページの編集権限を確認する編集権限確認手段と、前記編集権限確認手段において前記ユーザが編集権限を有することが確認されると、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトが呼び出される際に返送されるクッキーを生成して、前記ユーザ端末に送信するクッキー送信手段と、前記Webページの前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを格納するコンテンツファイル格納手段と、ユーザ端末に読み込まれたWebページの少なくとも一部を更新するために、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトの送信要求を受け付けて、前記コンテンツファイル格納手段から前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを読み出して、前記Webページ更新用スクリプトを生成するWebページ更新用スクリプト生成手段と、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキー送信手段の送信したクッキーが付されているか否かから、Webページの編集権限の有無を判定する編集権限判定手段と、前記編集権限判定手段で編集権限有りと判定された場合には、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集するための編集用スクリプトを付して、前記Webページ更新用スクリプト生成手段の生成したWebページ更新用スクリプトを前記ユーザ端末に送信するWebページ更新用スクリプト送信手段と、前記ユーザ端末から、前記編集用スクリプトによって編集された更新データを受け付ける更新データ受付手段と、前記Webページ更新用スクリプト生成手段の読み出した前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを、前記更新データ受付手段の受け付けた更新データを反映して更新し、前記コンテンツファイル格納手段に格納するコンテンツファイル更新手段と、を備えることを特徴とするWebページ編集サーバである。
【0011】
本発明では、Webサーバから読み出されたWebページを表示する際に、少なくとも一部がWebページ更新用スクリプトによって更新して表示されるようWebページを設定し、Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に編集権限を設定しておく。Webページ更新用スクリプトはWebサーバとは異なるWebページ編集サーバから送信されるように構成し、Webページ更新用スクリプトを送信する際に編集権限のあるユーザに対しては、編集用スクリプトを併せて送出するよう構成することによって、ユーザは端末にWebページを表示させた後に編集用スクリプトを起動させて、WebページのWebページ更新用スクリプトにより更新された部分を編集することが可能になる。かかる構成によって、ユーザが編集可能な対象として設定したWebページの一部については、編集権限のある者であれば、Webページを開いた状態で編集用スクリプトによって追加や変更等の編集作業が可能になる。
【0012】
尚、本発明においては、Webページの編集可能な部分をインラインフレームとして切り分けるのではなく、ユーザ端末に読み込まれたWebページの一部をJAVAスクリプト(JAVAは登録商標)等のスクリプトによって更新させる(空欄として設定されている部分にテキストやイメージ等を挿入する)ことにしている。これによって、編集対象となる部分もWebページの一部として柔軟に配置してWebページと一体化して表示させることが可能になる。
【0013】
また、本発明にかかるWebページ編集サーバは、前記ユーザ情報記憶手段には、ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部を更新するためのWebページ更新用スクリプトを生成するサーバプログラムを特定する情報が記憶され、前記編集権限確認手段は、前記ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部に対応するサーバプログラムを特定し、前記クッキー送信手段は、前記ユーザ端末から前記編集権限確認手段が特定したサーバプログラムを起動させる際に返送されるクッキーを生成することを特徴とすることもできる。前記クッキー送信手段が生成するクッキーには、前記編集権限確認手段が特定したサーバプログラムのドメイン及びパスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスとして設定され、前記Webページが読み込まれたユーザ端末において、前記Webページに前記Webページ更新用スクリプトを呼び出すために指定されたサーバプログラムのアドレスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスに該当する場合には、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキーが付されることを特徴としてもよい。
【0014】
このように、Webページ編集サーバではPHP等を利用してサーバプログラムによってWebページ更新用スクリプトを生成し、クッキーにサーバプログラムのアドレスを指定するよう構成することによって、Webページから呼び出されるWebページ更新用スクリプト毎にクッキーの送信が制御されるため、Webページ編集サーバ全体に対する編集権限を制御するだけでなく、Webページ更新用スクリプトにより更新される部分の単位で編集権限を設定することが可能になる。
【0015】
さらに、本発明にかかるWebページ編集サーバは、前記クッキー送信手段において生成されるクッキーには前記ユーザ端末から返送される情報として前記ユーザの識別情報が指定され、前記Webページ更新用スクリプト生成手段は、前記送信要求に指定されたサーバプログラムによって前記Webページ更新用スクリプトを生成し、前記サーバプログラムには、前記Webページの前記サーバプログラムによって生成されるWebページ更新用スクリプトにより更新される部分の編集権限を有するユーザの識別情報が設定されていて、前記編集権限判定手段は、前記クッキーに指定されたユーザの識別情報が前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に指定されたサーバプログラムについて編集権限を有するユーザの識別情報に含まれている場合には、前記コンテンツファイルの編集権限有りと判定することを特徴としてもよい。
【0016】
このように、Webページ編集サーバではPHP等を利用してサーバプログラムによってWebページ更新用スクリプトを生成し、サーバプログラム毎に編集権限のあるユーザを指定するよう構成することによっても、同様にWebページから呼び出されるWebページ更新用スクリプト毎にクッキーの送信が制御されるため、Webページ編集サーバ全体に対する編集権限を制御するだけでなく、Webページ更新用スクリプトにより更新される部分の単位で編集権限を設定することが可能になる。
【0017】
さらに、本発明にかかるWebページ編集サーバは、前記Webページ更新用スクリプト送信手段により送信される編集用スクリプトは前記コンテンツファイルを編集するためのエディタであり、前記Webページ更新用スクリプト送信手段は、前記編集権限判定手段で編集権限有りと判定された場合には、前記編集用スクリプトを起動させるための編集ボタンを前記Webページに表示させるWebページ更新用スクリプトを送信することを特徴としてもよい。
【0018】
このように構成すると、Webページ上のWebページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集する際に、ユーザは編集ボタンを押下することでエディタを起動することができるので、編集操作の利便性を高めることができる。
【0019】
本発明は、Webページの編集権限を確認するための認証サーバと、Webページに埋め込まれたコンテンツファイルを送信するためのコンテンツサーバからなるWebページ編集システムとして特定することもできる。
【0020】
本発明にかかる課題を解決するWebページ編集システムは、Webページの編集権限を確認するための認証サーバと、Webページの少なくとも一部を更新して表示するためのWebページ更新用スクリプトを送信するためのコンテンツサーバからなる、少なくとも一部がWebページ更新用スクリプトによって更新して表示されるWebページのうち、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集することが可能なWebページ編集システムであって、前記認証サーバには、ユーザ毎にコンテンツファイルの編集権限に関する情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、ユーザの操作するユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記ユーザ情報記憶手段を参照して前記ユーザのWebページの編集権限を確認する編集権限確認手段と、前記編集権限確認手段において前記ユーザが編集権限を有することが確認されると、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトが呼び出される際に返送されるクッキーを生成して、前記ユーザ端末に送信するクッキー送信手段と、が備えられ、前記コンテンツサーバには、前記Webページの前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを格納するコンテンツファイル格納手段と、ユーザ端末に読み込まれたWebページの少なくとも一部を更新するために、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトの送信要求を受け付けて、前記コンテンツファイル格納手段から前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを読み出して、前記Webページ更新用スクリプトを生成するWebページ更新用スクリプト生成手段と、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキー送信手段の送信したクッキーが付されているか否かから、Webページの編集権限の有無を判定する編集権限判定手段と、前記編集権限判定手段で編集権限有りと判定された場合には、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集するための編集用スクリプトを付して、前記Webページ更新用スクリプト生成手段の生成したWebページ更新用スクリプトを前記ユーザ端末に送信するWebページ更新用スクリプト送信手段と、前記ユーザ端末から、前記編集用スクリプトによって編集された更新データを受け付ける更新データ受付手段と、前記Webページ更新用スクリプト生成手段の読み出した前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを、前記更新データ受付手段の受け付けた更新データを反映して更新し、前記コンテンツファイル格納手段に格納するコンテンツファイル更新手段と、が備えられることを特徴とするWebページ編集システムである。
【0021】
また、本発明にかかるWebページ編集システムは、前記認証サーバにおいて、前記ユーザ情報記憶手段には、ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部を更新するためのWebページ更新用スクリプトを生成するサーバプログラムを特定する情報が記憶され、前記編集権限確認手段は、前記ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部に対応するサーバプログラムを特定し、前記クッキー送信手段は、前記ユーザ端末から前記編集権限確認手段が特定したサーバプログラムを起動させる際に返送されるクッキーを生成することを特徴とすることもできる。前記認証サーバにおいて、前記クッキー送信手段が生成するクッキーには、前記編集権限確認手段が特定したサーバプログラムのドメイン及びパスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスとして設定され、前記Webページが読み込まれたユーザ端末において、前記Webページに前記Webページ更新用スクリプトを呼び出すために指定されたサーバプログラムのアドレスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスに該当する場合には、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキーが付されることを特徴としてもよい。
【0022】
さらに、本発明にかかるWebページ編集システムは、前記認証サーバにおいて、前記クッキー送信手段において生成されるクッキーには前記ユーザ端末から返送される情報として前記ユーザの識別情報が指定され、前記コンテンツサーバにおいて、前記Webページ更新用スクリプト生成手段は、前記送信要求に指定されたサーバプログラムによって前記Webページ更新用スクリプトを生成し、前記サーバプログラムには、前記Webページの前記サーバプログラムによって生成されるWebページ更新用スクリプトにより更新される部分の編集権限を有するユーザの識別情報が設定されていて、前記編集権限判定手段は、前記クッキーに指定されたユーザの識別情報が前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に指定されたサーバプログラムについて編集権限を有するユーザの識別情報に含まれている場合には、前記コンテンツファイルの編集権限有りと判定することを特徴としてもよい。
【0023】
さらに、本発明にかかるWebページ編集システムは、前記コンテンツサーバにおいて、前記Webページ更新用スクリプト送信手段により送信される編集用スクリプトは前記コンテンツファイルを編集するためのエディタであり、前記Webページ更新用スクリプト送信手段は、前記編集権限判定手段で編集権限有りと判定された場合には、前記編集用スクリプトを起動させるための編集ボタンを前記Webページに表示させるWebページ更新用スクリプトを送信することを特徴としてもよい。
【0024】
本発明は、Webページの編集権限を確認するための認証サーバと、Webページに埋め込まれたコンテンツファイルを送信するためのコンテンツサーバと、Webページを読み込んで表示するユーザ端末と、によって実行されるWebページの編集方法として特定することもできる。
【0025】
本発明にかかる課題を解決するWebページの編集方法は、Webページの編集権限を確認するための認証サーバと、Webページの少なくとも一部を更新して表示するためのWebページ更新用スクリプトを送信するためのコンテンツサーバと、Webページを読み込んで表示するユーザ端末と、によって実行される、少なくとも一部がWebページ更新用スクリプトによって更新して表示されるWebページのうち、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集することが可能なWebページの編集方法であって、前記認証サーバが、ユーザの操作する前記ユーザ端末からのアクセスを受け付けて、ユーザ毎にコンテンツファイルの編集権限に関する情報を記憶するユーザ情報記憶手段を参照して、前記ユーザのWebページの編集権限を確認する編集権限確認ステップと、前記認証サーバが、前記編集権限確認ステップにおいて前記ユーザが編集権限を有することが確認されると、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトが呼び出される際に返送されるクッキーを生成して、前記ユーザ端末に送信するクッキー送信ステップと、前記ユーザ端末が、Webサーバから受け付けたWebページを読み込んで、前記Webページの少なくとも一部を更新するために、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求を前記コンテンツサーバに送信するWebページ更新用スクリプト送信要求ステップと、前記コンテンツサーバが、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求を受け付けて、前記Webページの前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを格納するコンテンツファイル格納手段から、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを読み出して、前記Webページ更新用スクリプトを生成するWebページ更新用スクリプト生成ステップと、前記コンテンツサーバが、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキー送信手段の送信したクッキーが付されているか否かから、Webページの編集権限の有無を判定する編集権限判定ステップと、前記コンテンツサーバが、前記編集権限判定ステップで編集権限有りと判定された場合には、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集するための編集用スクリプトを付して、前記Webページ更新用スクリプト生成ステップで生成したWebページ更新用スクリプトを前記ユーザ端末に送信するWebページ更新用スクリプト送信ステップと、前記ユーザ端末が、前記編集用スクリプトを起動し、前記編集用スクリプトによって編集された更新データを前記コンテンツサーバに送信する更新データ送信ステップと、前記コンテンツサーバが、前記ユーザ端末から、前記編集用スクリプトによって編集された更新データを受け付ける更新データ受付ステップと、前記コンテンツサーバが、前記Webページ更新用スクリプト生成ステップで読み出した前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを、前記更新データ受付ステップで受け付けた更新データを反映して更新し、前記コンテンツファイル格納手段に格納するコンテンツファイル更新ステップと、を有することを特徴とするWebページの編集方法である。
【0026】
また、本発明にかかるWebページの編集方法は、前記認証サーバの前記ユーザ情報記憶手段には、ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部を更新するためのWebページ更新用スクリプトを生成するサーバプログラムを特定する情報が記憶され、前記認証サーバは、前記編集権限確認ステップにおいて、前記ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部に対応するサーバプログラムを特定し、前記認証サーバは、前記クッキー送信ステップにおいて、前記ユーザ端末から前記編集権限確認ステップで特定したサーバプログラムを起動させる際に返送されるクッキーを生成することを特徴とすることもできる。前記クッキー送信ステップにおいて生成するクッキーには、前記編集権限確認ステップで特定したサーバプログラムのドメイン及びパスを前記クッキーの有効なドメイン及びパスとして設定し、前記ユーザ端末は、前記更新データ送信ステップにおいて、前記Webページに前記Webページ更新用スクリプトを呼び出すために指定されたサーバプログラムのアドレスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスに該当する場合に、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキーを付すことを特徴としてもよい。
【0027】
さらに、本発明にかかるWebページの編集方法は、前記認証サーバは、前記クッキー送信ステップにおいて生成されるクッキーに前記ユーザ端末から返送される情報として前記ユーザの識別情報を指定し、前記コンテンツサーバは、前記Webページ更新用スクリプト生成ステップにおいて、前記送信要求に指定されたサーバプログラムによって前記Webページ更新用スクリプトを生成し、前記サーバプログラムには、前記Webページの前記サーバプログラムによって生成されるWebページ更新用スクリプトにより更新される部分の編集権限を有するユーザの識別情報が設定されていて、前記コンテンツサーバは、前記編集権限判定ステップにおいて、前記クッキーに指定されたユーザの識別情報が前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に指定されたサーバプログラムについて編集権限を有するユーザの識別情報に含まれている場合には、前記コンテンツファイルの編集権限有りと判定することを特徴としてもよい。
【0028】
さらに、本発明にかかるWebページの編集方法は、前記Webページ更新用スクリプト送信ステップにおいて送信される編集用スクリプトは前記コンテンツファイルを編集するためのエディタであり、前記コンテンツサーバは、前記Webページ更新用スクリプト送信ステップでは、前記編集権限判定ステップにおいて編集権限有りと判定された場合には、前記編集用スクリプトを起動させるための編集ボタンを前記Webページに表示させるWebページ更新用スクリプトを送信することを特徴としてもよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明によって、Webページに表示されるユーザが任意に配置したコンテンツを対象にして、編集前の状態を確認しながらコンテンツの追加や変更などの編集作業を簡単な操作で行うことが可能になる。これによって、ユーザが独自に作成したWebページにおいてもタイムリーな情報の更新が可能になり、Webページを利用した情報発信の活性化が期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて、以下に詳細に説明する。尚、以下の説明は本発明の実施形態の一例を示したものであって、本発明におけるユーザの認証方法、コンテンツファイルのファイル形式などの具体例は、以下に示した実施形態に限定されるものではない。
【0031】
図1は、本発明にかかるWebページ編集システムの概要を示す図である。図2、図3は、本発明にかかるWebページ編集システムにおける編集権限の設定方法の、それぞれ第1、第2の例を示す図である。図4は、本発明にかかるWebページ編集システムの構成を示すブロック図である。図5〜図13は、本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す、それぞれ第1〜第9の図である。図14は、本発明にかかるWebページ編集システムの認証サーバにおける認証処理のフローを示すフローチャートである。図15は、本発明にかかるWebページ編集システムのコンテンツサーバにおけるコンテンツファイル送信処理のフローを示すフローチャートである。図16は、本発明にかかるWebページ編集システムを利用するユーザ端末におけるWebページの編集処理のフローを示すフローチャートである。
【0032】
図1において、本発明にかかるWebページ編集システムは、インターネットを介してユーザ端末からアクセス可能な認証サーバ及びコンテンツサーバから構成されている。本発明は、一のサーバコンピュータに認証サーバとコンテンツサーバの機能を備えた、Webページ編集サーバとして構成されるものであってもよい。
【0033】
Webサーバは、インターネットに接続されたWebページを提供するサーバコンピュータであって、企業のホームページや個人のブログなど、HTMLやXMLで記述されたWebページの出力用ファイル(Webページ出力ファイル)を格納している。ユーザ端末からWebブラウザを起動してWebサーバにリクエストを送信すると、WebサーバがWebページ出力ファイルを読み出して返信し、ユーザ端末にWebページが表示される。
【0034】
Webページには、そのまま文字情報として出力されるテキストデータの他に、画像ファイル、インラインフレームとして表示されるテキストファイルやHTMLファイルなどの文書ファイル等のファイルが埋め込まれていることが通常である。例えば、Webページの一部をインラインフレームとして切り分け、このインラインフレームを表示するためのHTMLを編集可能なように設定することによって、Webページの一部を編集できるように構成することも可能であるとすることも可能である。しかしながら、このように編集可能な部分をインラインフレームとして切り分けると、Webページを表示した際にはインラインフレームであることが明らかになるため、Webページ全体のデザイン性を考慮すると好ましくない場合がある。
【0035】
そこで、本発明においては、ユーザ端末においてWebページを表示したい場合には、ブラウザを起動してWebサーバからWebページ出力ファイルを呼び出し、ユーザ端末で読み込まれたWebページ出力ファイルに従ってWebページを出力するとともに、Webページの一部がさらにJAVAスクリプト(JAVAは登録商標)等のスクリプトによって更新される(空欄として設定されている部分にテキストやイメージ等のコンテンツを挿入する)ようにWebページ出力ファイルにコンテンツサーバからスクリプトを呼び出すタグを埋め込んでおく。
【0036】
ユーザ端末では、Webページ出力ファイルを読み込んだ後にコンテンツサーバからスクリプトを呼び出して、Webページの一部を更新する(コンテンツを追加する)よう構成することによって、編集可能なように設定されるWebページの一部を他の部分と切り分けながら、切り分けられた部分を柔軟に配置してWebページの他の部分と一体化して表示させることを可能にしている。
【0037】
ここで本発明では、Webページのスクリプトによって更新して表示される部分の内容を簡単な操作で編集して更新できるように構成することによって、Webページを用いて情報を提供しているユーザが、Webページの内容の一部を容易に編集することを可能にしている。ユーザは、自らのホームページやブログ等のWebページをWebサーバから提供する際に、変更や追加などを行いたい部分、例えば「新着情報」「最新情報」などの欄をWebページのスクリプトによって更新して表示されるように設定し、このスクリプトをコンテンツサーバから呼び出すように、Webページ出力ファイルにはコンテンツサーバからスクリプトを呼び出すためのタグを埋め込んでおく。
【0038】
尚、ここでWebページ出力ファイルにはスクリプトを直接埋め込むのではなく、スクリプトを呼び出すためのタグが埋め込まれる。Webページ出力ファイルにはスクリプトを直接埋め込むと、Webブラウザの制約によってWebサーバとは異なるサーバ(コンテンツサーバ)からコンテンツファイル等を読み出すことができないことがある他、後に説明する編集用スクリプトを埋め込むために編集権限の有無を判断することが必要になるためである。具体的には、コンテンツサーバにおいてスクリプトを生成するためのPHP等を利用したサーバプログラムのアドレスを指定しておき、サーバプログラムによって生成したスクリプトをユーザ端末に返信させる。これによって、Webページのスクリプトによって更新して表示される部分をサーバプログラム単位で特定し、編集権限等を制御することも可能になる。
【0039】
Webページの一部を更新するためにコンテンツサーバから送信するスクリプトについては、ユーザ端末に送信する際にあわせてスクリプトによって表示されるWebページの一部を編集するための編集用スクリプトを送信する。ユーザ端末では、送信された編集用スクリプトを起動してWebページの一部を編集し、コンテンツサーバにあるスクリプトによって表示されるコンテンツファイルを更新することによって、Webサーバに格納されているWebページ出力ファイルの編集を行わなくても、Webページ上の情報の追加や変更を行うことが可能になる。
【0040】
ところが、ここでWebページを提供しているユーザではなく、Webページの閲覧者がWebページを呼び出した際にも編集用スクリプトが送信されてしまうことになると、Webページの提供者以外の単なる閲覧者によってWebページが編集されてしまうおそれが生じるため、編集用スクリプトを編集権限のあるユーザのみに対して送信するようにコンテンツサーバ側で制御することが必要になる。そこで、本発明においては、編集権限を有するユーザがWebページの編集を行いたい場合には、事前に認証サーバでユーザ情報を参照してユーザの編集権限についての認証を受けることが必要となっている。
【0041】
認証サーバにおいて編集権限を有するユーザであることの認証を受けると、ユーザ端末からWebページを更新して表示するためのスクリプトが呼び出される際に返送されるCookie(クッキー)が生成されて、ユーザ端末に送信される。このCookieにはコンテンツサーバのドメインが指定されるので、認証を受けた編集権限を有するユーザがWebサーバからWebページ出力ファイルを呼び出すと、コンテンツサーバにWebページに埋め込まれたタグに従ってスクリプトを生成するためのサーバプログラムを起動するリクエストを送信する際にCookieが付されることになるため、Cookieの有無やCookieに指定された情報から編集権限の有無を判定することが可能になる。
【0042】
Cookieには、単にCookieの返送先としてコンテンツサーバのドメインのみを指定しただけであれば、個々のWebページにおいて編集可能な部分の編集権限は制御されないので、編集権限を有するユーザであれば、コンテンツサーバにおいて管理されている個々のWebページにおいて編集可能な部分の全ての編集が可能なことになる。さらに個々のWebページにおいて編集可能な部分毎に編集権限を設定したい場合には、例えば、次の2つの方法によることが可能である。
【0043】
第1に、認証サーバにおいて、個々のWebページにおいて編集可能な部分、すなわち各々の部分を更新して表示させるスクリプトを生成するためのサーバプログラムを特定して、編集権限を設定する方法である。図2の例に示したように、認証サーバのユーザ情報には、ユーザの本人認証に用いられるIDやパスワードに加えて、それぞれのユーザが編集権限を有するWebページにおいて編集可能な部分に対応するサーバプログラムが格納されているパスを記憶させておき、認証サーバから送信するCookieには、コンテンツサーバのドメインのみでなく、サーバプログラムのパスを指定する。
【0044】
ユーザ端末では、Webページ出力ファイルに埋め込まれたスクリプトを呼び出す際に、コンテンツサーバのドメインのみでなく、スクリプトを生成するために起動するサーバプログラムが格納されているパスも一致した場合に限って、Cookieを付したリクエストをコンテンツサーバに送信する。コンテンツサーバからサーバプログラムによって生成されたスクリプトを呼び出すものの、編集権限を有していないWebページが出力される場合であれば、ドメインが一致してもパスが一致しないことになるためリクエストにCookieは付されない。従って、スクリプトの送信リクエストを受け付けたコンテンツサーバでは、Cookieの有無によってWebページを更新して表示するためのスクリプトとあわせて編集用スクリプトを送信するか否かを判断すればよい。
【0045】
第2に、認証サーバからは、ユーザを識別することが可能なCookieを送信し、コンテンツサーバでWebページを更新して表示するためのスクリプトが生成される際にユーザの編集権限の有無を判定する方法である。図3の例に示したように、認証サーバで編集権限を有するユーザであることが確認された後に、認証サーバから送信するCookieの値にユーザを識別することが可能な識別情報(コンテンツサーバと共有されたIDであればユーザの入力したIDと同一でなくてもよい)を設定し、Webページを更新して表示するためのスクリプトの送信リクエストに付されたCookieからこのIDを読み取ることによって、リクエストを送信したユーザを特定する。
【0046】
一方、コンテンツサーバの個々のWebページにおいて編集可能な部分を更新して表示させるスクリプトを生成するためのサーバプログラムには、編集権限を有するユーザのIDが設定されている。Webページを更新して表示するためのスクリプトの送信リクエストに付されたCookieから読み取ったIDが、該リクエストによって起動されるサーバプログラムに編集権限を有するユーザのIDとして設定されているか否かによって、編集権限の有無を判定することが可能になり、編集権限有りと判定された場合に編集用スクリプトが送信される。
【0047】
図4は、本発明において用いられるユーザ端末10、認証サーバ20、コンテンツサーバ30、Webサーバ40の構成を示している。
【0048】
ユーザ端末10には、PC(パーソナルコンピュータ)等のインターネットに接続可能なコンピュータが用いられる。ユーザ端末10には、Webブラウザが少なくとも備えられていて、ユーザがインターネットに接続する際には、ユーザ端末10のメインメモリ等のメモリ領域にWebブラウザのプログラムが読み出されて、CPUによって演算処理が実行さる。
【0049】
認証サーバ20、コンテンツサーバ30、Webサーバ40は、いずれもインターネットに接続されたサーバコンピュータである。これらのコンピュータの物理的な構成は特に限定されるものではないが、本発明においては、Webサーバ40はWebページの提供者やホスティング事業者によってそれぞれ管理されるコンピュータであるのに対して、認証サーバ20とコンテンツサーバ30は本発明によるWebページの編集機能を提供するサービス事業者によって管理されるコンピュータ(尚、認証サーバ20とコンテンツサーバ30はそれぞれの機能が同一のコンピュータに備えられていてもよいし、物理的に独立したコンピュータであってもよい)となるのが通常である。各々のサーバがこのように管理されることによって、Webページの提供者側のコンピュータには特段の変更を加えなくても、本発明によるWebページの編集機能を利用することが可能になる。
【0050】
認証サーバ20のログイン制御部21は機能的に特定されるものであって、該機能を実現するためのアプリケーションプログラムが認証サーバ20を構成するサーバコンピュータのメインメモリ等のメモリ領域に読み出され、CPUによって演算処理が実行されて該機能が実現される。ユーザ情報格納部22には、認証サーバ20を構成するサーバコンピュータのHDDの所定の領域が割り当てられるが、アプリケーションプログラムを実行するサーバコンピュータとは異なるデータベースサーバ等の他のコンピュータに設けられるものであってもよい。
【0051】
コンテンツサーバ30のWebページ更新用スクリプト生成部31、編集権限判定部32、コンテンツファイル更新部34は、いずれも機能的に特定されるものであって、それぞれの機能を実現するためのアプリケーションプログラムがコンテンツサーバ30を構成するサーバコンピュータのメインメモリ等のメモリ領域に読み出され、CPUによって演算処理が実行されてそれぞれの機能が実現される。コンテンツファイル格納部33には、コンテンツサーバ30を構成するサーバコンピュータのHDDの所定の領域が割り当てられるが、アプリケーションプログラムを実行するサーバコンピュータとは異なるファイルサーバ等の他のコンピュータに設けられるものであってもよい。
【0052】
Webサーバ40のWebページ送信部41は機能的に特定されるものであって、該機能を実現するためのアプリケーションプログラムがWebサーバ40を構成するサーバコンピュータのメインメモリ等のメモリ領域に読み出され、CPUによって演算処理が実行されて該機能が実現される。Webページ出力ファイル格納部42には、Webサーバ40を構成するサーバコンピュータのHDDの所定の領域が割り当てられるが、アプリケーションプログラムを実行するサーバコンピュータとは異なるファイルサーバ等の他のコンピュータに設けられるものであってもよい。
【0053】
以上の構成を前提にして、本発明によるWebページ編集のフローについて、図5〜図13に示した例を用いて説明する。
【0054】
Webページの提供者であって編集権限を有するユーザは、自らの提供するWebページを確認しながら編集作業を行いたい場合には、ユーザ端末10から認証サーバ20にアクセスして、編集権限を有するユーザであることの認証を受ける。ユーザの認証方法は特に限定されるものではないが、例えば、ユーザ毎に割り当てられたIDとユーザがあらかじめ登録したパスワードの一致によって、編集権限を有するユーザの認証を行うこととすればよい。
【0055】
図5〜図6は、ユーザIDとパスワードの照合によるユーザ認証の手順を示したものであるが、ユーザ端末10を操作するユーザがWebブラウザを起動して認証サーバ20にアクセスし、ログイン(ここではWebページの編集が可能な状態に入ることをログインとする)のリクエストを送信すると(1)、ログイン制御部21が起動されて、ユーザ端末10にはユーザIDとパスワードの入力画面が出力される(2)。
【0056】
ユーザが入力画面にユーザIDとパスワードを入力して認証サーバ20に送信すると(3)、認証サーバ20ではあらかじめユーザ情報格納部22に登録されたユーザ情報のユーザIDに対応するパスワードと照合してユーザの認証を行う(4)。ユーザ情報格納部22には、コンテンツファイルの編集権限を有するユーザに関する情報が格納されるが、ユーザの認証はパスワード等の認証キーを用いる方法に限定されるものではなく、例えば、入力されたユーザIDが有効なユーザIDとして登録されたものか否かを確認する簡易な方法によることとしてもよい。
【0057】
編集権限を有するユーザであると認証されると、図7に示したように、ログインを受け付けたことを示す通知画面がユーザ端末10に表示されるが、この際にCookieを用いてWebページ編集に関する権限情報が送信される(5)。
【0058】
ここで権限情報としてCookieに設定される情報は、図2〜3で説明したように、コンテンツサーバ30のドメインがCookieを返送するサーバとして指定される他、個々のWebページにおいて編集可能な部分を特定した権限を設定する場合には、各々の部分を更新して表示させるスクリプトを生成するためのサーバプログラムが格納されているパスが、コンテンツサーバ30で個々のWebページにおいて編集可能な部分毎に権限を判定する場合には、ユーザの識別情報(コンテンツサーバと共有されたIDであればユーザが入力したIDと同一でなくてもよい)が指定されることになる。
【0059】
尚、Cookieには所定の時間が経過するまで、あるいはログアウトの処理が行われるまでといった有効期限を設定してもよいが、有効期限を設定しない場合には、Webブラウザを終了した際などにCookieが消去されることになる。Cookieが有効な間はユーザ端末10に保存され、指定されたドメインにリクエストを送信する際には、Cokkieに指定された値をヘッダに含んだリクエストが送信されることになる。
【0060】
以上の認証サーバ20において実行される認証処理フローは、図14のフローチャートに示したとおりである。
【0061】
ユーザ端末10から、ログインのリクエストを受信した後に(S01)、ユーザが入力したIDとパスワードを受信し(S02)、受信したIDが有効なIDとして登録されているか、あらかじめ登録されたパスワードと一致するかを確認することによってユーザ認証を行う(S03)。認証されればCookieを用いた権限情報を生成して(S04)、ログインの通知画面とともに権限情報をユーザ端末10に送信する(S05)。認証されない場合には、エラー画面をユーザ端末10に送信する(S06)。
【0062】
続いて、図8に示したように、ユーザが自ら提供するホームページやブログなどのWebページを閲覧するために、Webサーバ40にURLを指定してWebページのリクエストを送信する(6)。リクエストを受信したWebサーバ40では、Webページ送信部41が起動されて、指定されたWebページを出力するためのHTMLファイル等のWebページ出力ファイルをWebページ格納部42から読み出して(7)、ユーザ端末10に送信する(8)。
【0063】
Webサーバ40から送信されるWebページ出力ファイルには、ユーザが後に編集したい部分については、ユーザ端末10に読み込まれた際に最初は空欄で表示され、JAVAスクリプト(JAVAは登録商標)等のスクリプトによって該当部分のHTML等を自動的に記述して、空欄で表示された部分を更新して表示するように設定する。その結果、ユーザが編集可能な部分がインラインフレームのようにWebページの中で切り分けられた部分に限定されるのではなく、Webページ内のあらゆる部分を編集可能な対象に加えることができる。
【0064】
ここでWebページ出力ファイルそのものにスクリプトを埋め込むと、そのまま該当部分が表示されてしまって編集権限を制御することができなくなる(ブラウザの制約によってはコンテンツサーバ30から表示に必要なコンテンツファイルを呼び出すこともできなくなる)ため、スクリプトをそのまま埋め込むのではなく、スクリプトを呼び出すタグを設定しておく。具体的には、コンテンツサーバ30に格納されたスクリプトを生成するためのPHP等を利用したサーバプログラムのアドレスを指定しておいて、Webページ出力ファイルが読み込まれると指定されたサーバプログラムの起動命令がコンテンツサーバ30に送信されるように設定しておく。
【0065】
図9に示したように、ユーザ端末10では受信したWebページ出力ファイルを読み込んでディスプレイに出力するが(9)、編集対象となる部分については一旦空欄の状態で表示され、この部分に表示すべき情報を更新するために、スクリプトの呼び出しタグに従ってサーバプログラムを起動してスクリプトを呼び出すリクエストをコンテンツサーバ30に送信する(10)。
【0066】
ここでユーザがあらかじめログインを済ませてある場合には、スクリプトの呼び出しタグに指定されたコンテンツサーバ30のドメインが、Cookieを送信するドメインと一致する(Cookieにサーバプログラムのパスも指定されている場合はパスも一致する)ことになるので、権限情報(ここではCookieに設定された値)がコンテンツサーバ30へのリクエストのヘッダに含まれることになる。
【0067】
尚、ユーザがログインを行っていない場合、あるいはユーザ以外の一般の閲覧者がWebページを閲覧する場合は、ユーザ端末10には権限情報が保存されていないので、コンテンツサーバ30にはヘッダに権限情報が含まれていないリクエストが送信されることになる。
【0068】
サーバプログラムを起動してスクリプトを呼び出すリクエストを受信したコンテンツサーバ30では、図10に示したように、リクエストを受けたサーバプログラムによってコンテンツファイル送信部31が起動されて、コンテンツファイル格納部33からスクリプトの生成に用いられるコンテンツファイルが読み出されて、Webページの編集可能な部分を更新して表示させるためのWebページ更新用スクリプトを生成する(11)。コンテンツファイルの種類はWebページの表示に必要なデータを含むものであれば特に限定されるものではないが、Webページの編集可能な部分に表示される文書ファイルやイメージファイルが含まれる他、HTML等によってレイアウトが指定されたファイルを含むこともできる。
【0069】
あわせてサーバプログラムによって編集権限判定部32が起動され、リクエストのヘッダに権限情報が含まれているか否かから編集権限の有無を判定する(12)。尚、図3で説明したように、サーバプログラムに編集権限を有するユーザの識別情報が設定されている場合には、ここでヘッダに権限情報として含まれるユーザの識別情報が含まれているかを確認して、編集権限を有するユーザに該当するかを判断する。
【0070】
編集権限を有するユーザと判定されると、Webページの編集可能な部分の編集機能を起動させるための編集ボタンを生成して、Webページ更新用スクリプトによってこの編集ボタンが表示されるように設定するとともに、この編集ボタンに埋め込まれて編集用エディタとしてユーザ端末10で動作する編集用スクリプトを、Webページ更新用スクリプトとともにユーザ端末10に送信する(13)。
【0071】
以上のコンテンツサーバ30において実行されるコンテンツファイルの送信処理フローは、図15のフローチャートにも示したとおりである。
【0072】
ユーザ端末10からサーバプログラムを起動してスクリプトを呼び出すリクエストを受信すると(S11)、コンテンツファイル格納部33からWebページの編集可能な部分を更新するために必要なコンテンツファイルを読み出す(S12)。次に、リクエストのヘッダに含まれる権限情報から編集権限の有無を判定し(S13)、編集権限を有する場合は、編集用スクリプトが埋め込まれた編集ボタンを生成し(S14)、編集ボタンの表示が含まれるWebページ更新用スクリプトと編集用スクリプトをユーザ端末10に送信する(S15)。編集権限が無い場合は、編集ボタンの表示が含まれないWebページ更新用スクリプトのみをユーザ端末10に送信する(S16)。
【0073】
Webページ更新用スクリプトを受信したユーザ端末10ではWebページ更新用スクリプトが起動され、図11に示したように、一旦は空欄の状態で表示されている編集対象となる部分を更新してテキストやイメージ等をレイアウトして表示する。ここで表示されるテキストやイメージは、Webページ更新用スクリプトとあわせてコンテンツサーバから送信されるよう設定されていてもよいし、Webページ更新用スクリプトにパスが指定されたテキストファイルやイメージファイルをコンテンツサーバ30のコンテンツファイル格納部33等から読み出すよう構成してもよい。
【0074】
このときに、更新された編集可能な部分を編集するための編集ボタンがあわせて出力される(14)。ここで出力される編集ボタンには、編集用のエディタとして動作する編集用スクリプトが埋め込まれており、ディスプレイ上の編集ボタンが押下されると、編集用スクリプトが起動されて編集可能な部分の編集操作が可能な状態になる(15)。
【0075】
ユーザ端末10のディスプレイには、図12に示したように、編集用スクリプトによって実行される編集用エディタの編集用画面が表示される(16)。編集用エディタには、例えば、リッチ・テキスト・エディタ等のプログラムを用いることとすればよいが、WebブラウザによるWebページの遷移ではなく、Webページを表示するWebブラウザとは異なるプログラムによって編集用画面が表示されるため、ユーザは編集対象となるWebページが表示された状態で編集前の状態を確認しながら、編集を行いたいテキストやイメージの変更・追加等の編集操作を行うことができる。
【0076】
コンテンツファイルの編集操作が終了すると、ユーザは編集用エディタの保存ボタンを押下する(17)。これによって、図13に示したように、編集後のテキストやイメージなどの更新データを、更新対象となったコンテンツファイルのアドレスとコンテンツファイルを更新するためのPHP等を利用したサーバプログラムのアドレスを指定してコンテンツサーバ30に送信する(18)。これを受信したコンテンツサーバ30では、指定されたサーバプログラムによってコンテンツファイル更新部34を起動し、ユーザ端末10から受信した更新データを反映させて、アドレスに指定されたコンテンツファイル格納部33のコンテンツファイルを更新する(19)。さらに、ユーザ端末10ではWebページ更新用スクリプトを再度呼び出すこと等によって、更新されたコンテンツファイルに含まれるデータが反映された編集後のWebページが表示される(20)。
【0077】
以上のユーザ端末10において実行されるWebページの編集処理フローは、図16のフローチャートにも示したとおりである。
【0078】
ユーザ端末10がWebページに表示された編集ボタンが押下されたことを受け付けると(S21)、編集用のエディタを起動する(S22)。ユーザの編集操作を行って入力した更新データを受け付け(S23)、編集操作を終了して編集後の更新データが一時記憶された状態で保存ボタンが押下されたことを受け付けると(S24)、コンテンツファイル格納部33のコンテンツファイルを更新するためのサーバプログラムを指定して、更新データとコンテンツファイルのアドレスをコンテンツサーバ30に送信してコンテンツファイルを更新させる(S25)。さらに、Webページ更新用スクリプトを再度呼び出すリクエストを送信することによって(S26)、Webページ更新用スクリプトを受信すると、ユーザ端末10にも更新されたコンテンツファイルに含まれるデータが反映された編集後のWebページが表示される。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明にかかるWebページ編集システムの概要を示す図である。
【図2】本発明にかかるWebページ編集システムにおける編集権限の設定方法の第1の例を示す図である。
【図3】本発明にかかるWebページ編集システムにおける編集権限の設定方法の第2の例を示す図である。
【図4】本発明にかかるWebページ編集システムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第1の図である。
【図6】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第2の図である。
【図7】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第3の図である。
【図8】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第4の図である。
【図9】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第5の図である。
【図10】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第6の図である。
【図11】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第7の図である。
【図12】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第8の図である。
【図13】本発明にかかるWebページ編集システムによるWebページ編集のフローを示す第9の図である。
【図14】本発明にかかるWebページ編集システムの認証サーバにおける認証処理のフローを示すフローチャートである。
【図15】本発明にかかるWebページ編集システムのコンテンツサーバにおけるコンテンツファイル送信処理のフローを示すフローチャートである。
【図16】本発明にかかるWebページ編集システムを利用するユーザ端末におけるWebページの編集処理のフローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0080】
10 ユーザ端末
20 認証サーバ
21 ログイン制御部
22 ユーザ情報格納部
30 コンテンツサーバ
31 Webページ更新用スクリプト生成部
32 編集権限判定部
33 コンテンツファイル格納部
34 コンテンツファイル更新部
40 Webサーバ
41 Webページ送信部
42 Webページ格納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一部がWebページ更新用スクリプトによって更新して表示されるWebページのうち、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集することが可能なWebページ編集サーバであって、
ユーザ毎にコンテンツファイルの編集権限に関する情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
ユーザの操作するユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記ユーザ情報記憶手段を参照して前記ユーザのWebページの編集権限を確認する編集権限確認手段と、
前記編集権限確認手段において前記ユーザが編集権限を有することが確認されると、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトが呼び出される際に返送されるクッキーを生成して、前記ユーザ端末に送信するクッキー送信手段と、
前記Webページの前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを格納するコンテンツファイル格納手段と、
ユーザ端末に読み込まれたWebページの少なくとも一部を更新するために、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトの送信要求を受け付けて、前記コンテンツファイル格納手段から前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを読み出して、前記Webページ更新用スクリプトを生成するWebページ更新用スクリプト生成手段と、
前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキー送信手段の送信したクッキーが付されているか否かから、Webページの編集権限の有無を判定する編集権限判定手段と、
前記編集権限判定手段で編集権限有りと判定された場合には、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集するための編集用スクリプトを付して、前記Webページ更新用スクリプト生成手段の生成したWebページ更新用スクリプトを前記ユーザ端末に送信するWebページ更新用スクリプト送信手段と、
前記ユーザ端末から、前記編集用スクリプトによって編集された更新データを受け付ける更新データ受付手段と、
前記Webページ更新用スクリプト生成手段の読み出した前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを、前記更新データ受付手段の受け付けた更新データを反映して更新し、前記コンテンツファイル格納手段に格納するコンテンツファイル更新手段と、
を備えることを特徴とするWebページ編集サーバ。
【請求項2】
前記ユーザ情報記憶手段には、ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部を更新するためのWebページ更新用スクリプトを生成するサーバプログラムを特定する情報が記憶され、
前記編集権限確認手段は、前記ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部に対応するサーバプログラムを特定し、
前記クッキー送信手段は、前記ユーザ端末から前記編集権限確認手段が特定したサーバプログラムを起動させる際に返送されるクッキーを生成すること
を特徴とする請求項1記載のWebページ編集サーバ。
【請求項3】
前記クッキー送信手段が生成するクッキーには、前記編集権限確認手段が特定したサーバプログラムのドメイン及びパスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスとして設定され、
前記Webページが読み込まれたユーザ端末において、前記Webページに前記Webページ更新用スクリプトを呼び出すために指定されたサーバプログラムのアドレスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスに該当する場合には、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキーが付されること
を特徴とする請求項2記載のWebページ編集サーバ。
【請求項4】
前記クッキー送信手段において生成されるクッキーには前記ユーザ端末から返送される情報として前記ユーザの識別情報が指定され、
前記Webページ更新用スクリプト生成手段は、前記送信要求に指定されたサーバプログラムによって前記Webページ更新用スクリプトを生成し、前記サーバプログラムには、前記Webページの前記サーバプログラムによって生成されるWebページ更新用スクリプトにより更新される部分の編集権限を有するユーザの識別情報が設定されていて、
前記編集権限判定手段は、前記クッキーに指定されたユーザの識別情報が前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に指定されたサーバプログラムについて編集権限を有するユーザの識別情報に含まれている場合には、前記コンテンツファイルの編集権限有りと判定すること
を特徴とする請求項1記載のWebページ編集サーバ。
【請求項5】
前記Webページ更新用スクリプト送信手段により送信される編集用スクリプトは前記コンテンツファイルを編集するためのエディタであり、前記Webページ更新用スクリプト送信手段は、前記編集権限判定手段で編集権限有りと判定された場合には、前記編集用スクリプトを起動させるための編集ボタンを前記Webページに表示させるWebページ更新用スクリプトを送信すること
を特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載のWebページ編集サーバ。
【請求項6】
Webページの編集権限を確認するための認証サーバと、Webページの少なくとも一部を更新して表示するためのWebページ更新用スクリプトを送信するためのコンテンツサーバからなる、少なくとも一部がWebページ更新用スクリプトによって更新して表示されるWebページのうち、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集することが可能なWebページ編集システムであって、
前記認証サーバには、
ユーザ毎にコンテンツファイルの編集権限に関する情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
ユーザの操作するユーザ端末からのアクセスを受け付けて、前記ユーザ情報記憶手段を参照して前記ユーザのWebページの編集権限を確認する編集権限確認手段と、
前記編集権限確認手段において前記ユーザが編集権限を有することが確認されると、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトが呼び出される際に返送されるクッキーを生成して、前記ユーザ端末に送信するクッキー送信手段と、
が備えられ、前記コンテンツサーバには、
前記Webページの前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを格納するコンテンツファイル格納手段と、
ユーザ端末に読み込まれたWebページの少なくとも一部を更新するために、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトの送信要求を受け付けて、前記コンテンツファイル格納手段から前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを読み出して、前記Webページ更新用スクリプトを生成するWebページ更新用スクリプト生成手段と、
前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキー送信手段の送信したクッキーが付されているか否かから、Webページの編集権限の有無を判定する編集権限判定手段と、
前記編集権限判定手段で編集権限有りと判定された場合には、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集するための編集用スクリプトを付して、前記Webページ更新用スクリプト生成手段の生成したWebページ更新用スクリプトを前記ユーザ端末に送信するWebページ更新用スクリプト送信手段と、
前記ユーザ端末から、前記編集用スクリプトによって編集された更新データを受け付ける更新データ受付手段と、
前記Webページ更新用スクリプト生成手段の読み出した前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを、前記更新データ受付手段の受け付けた更新データを反映して更新し、前記コンテンツファイル格納手段に格納するコンテンツファイル更新手段と、
が備えられることを特徴とするWebページ編集システム。
【請求項7】
前記認証サーバにおいて、
前記ユーザ情報記憶手段には、ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部を更新するためのWebページ更新用スクリプトを生成するサーバプログラムを特定する情報が記憶され、
前記編集権限確認手段は、前記ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部に対応するサーバプログラムを特定し、
前記クッキー送信手段は、前記ユーザ端末から前記編集権限確認手段が特定したサーバプログラムを起動させる際に返送されるクッキーを生成すること
を特徴とする請求項6記載のWebページ編集システム。
【請求項8】
前記認証サーバにおいて、
前記クッキー送信手段が生成するクッキーには、前記編集権限確認手段が特定したサーバプログラムのドメイン及びパスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスとして設定され、
前記Webページが読み込まれたユーザ端末において、前記Webページに前記Webページ更新用スクリプトを呼び出すために指定されたサーバプログラムのアドレスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスに該当する場合には、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキーが付されること
を特徴とする請求項7記載のWebページ編集システム。
【請求項9】
前記認証サーバにおいて、
前記クッキー送信手段において生成されるクッキーには前記ユーザ端末から返送される情報として前記ユーザの識別情報が指定され、
前記コンテンツサーバにおいて、
前記Webページ更新用スクリプト生成手段は、前記送信要求に指定されたサーバプログラムによって前記Webページ更新用スクリプトを生成し、前記サーバプログラムには、前記Webページの前記サーバプログラムによって生成されるWebページ更新用スクリプトにより更新される部分の編集権限を有するユーザの識別情報が設定されていて、
前記編集権限判定手段は、前記クッキーに指定されたユーザの識別情報が前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に指定されたサーバプログラムについて編集権限を有するユーザの識別情報に含まれている場合には、前記コンテンツファイルの編集権限有りと判定すること
を特徴とする請求項6記載のWebページ編集システム。
【請求項10】
前記コンテンツサーバにおいて、
前記Webページ更新用スクリプト送信手段により送信される編集用スクリプトは前記コンテンツファイルを編集するためのエディタであり、前記Webページ更新用スクリプト送信手段は、前記編集権限判定手段で編集権限有りと判定された場合には、前記編集用スクリプトを起動させるための編集ボタンを前記Webページに表示させるWebページ更新用スクリプトを送信すること
を特徴とする請求項6乃至9いずれかに記載のWebページ編集システム。
【請求項11】
Webページの編集権限を確認するための認証サーバと、Webページの少なくとも一部を更新して表示するためのWebページ更新用スクリプトを送信するためのコンテンツサーバと、Webページを読み込んで表示するユーザ端末と、によって実行される、少なくとも一部がWebページ更新用スクリプトによって更新して表示されるWebページのうち、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集することが可能なWebページの編集方法であって、
前記認証サーバが、ユーザの操作する前記ユーザ端末からのアクセスを受け付けて、ユーザ毎にコンテンツファイルの編集権限に関する情報を記憶するユーザ情報記憶手段を参照して、前記ユーザのWebページの編集権限を確認する編集権限確認ステップと、
前記認証サーバが、前記編集権限確認ステップにおいて前記ユーザが編集権限を有することが確認されると、前記ユーザ端末から前記Webページ更新用スクリプトが呼び出される際に返送されるクッキーを生成して、前記ユーザ端末に送信するクッキー送信ステップと、
前記ユーザ端末が、Webサーバから受け付けたWebページを読み込んで、前記Webページの少なくとも一部を更新するために、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求を前記コンテンツサーバに送信するWebページ更新用スクリプト送信要求ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求を受け付けて、前記Webページの前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを格納するコンテンツファイル格納手段から、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを読み出して、前記Webページ更新用スクリプトを生成するWebページ更新用スクリプト生成ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキー送信手段の送信したクッキーが付されているか否かから、Webページの編集権限の有無を判定する編集権限判定ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記編集権限判定ステップで編集権限有りと判定された場合には、前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分を編集するための編集用スクリプトを付して、前記Webページ更新用スクリプト生成ステップで生成したWebページ更新用スクリプトを前記ユーザ端末に送信するWebページ更新用スクリプト送信ステップと、
前記ユーザ端末が、前記編集用スクリプトを起動し、前記編集用スクリプトによって編集された更新データを前記コンテンツサーバに送信する更新データ送信ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記ユーザ端末から、前記編集用スクリプトによって編集された更新データを受け付ける更新データ受付ステップと、
前記コンテンツサーバが、前記Webページ更新用スクリプト生成ステップで読み出した前記Webページ更新用スクリプトにより更新される部分に表示するために用いられるコンテンツファイルを、前記更新データ受付ステップで受け付けた更新データを反映して更新し、前記コンテンツファイル格納手段に格納するコンテンツファイル更新ステップと、
を有することを特徴とするWebページの編集方法。
【請求項12】
前記認証サーバの前記ユーザ情報記憶手段には、ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部を更新するためのWebページ更新用スクリプトを生成するサーバプログラムを特定する情報が記憶され、
前記認証サーバは、前記編集権限確認ステップにおいて、前記ユーザが編集権限を有するWebページの少なくとも一部に対応するサーバプログラムを特定し、
前記認証サーバは、前記クッキー送信ステップにおいて、前記ユーザ端末から前記編集権限確認ステップで特定したサーバプログラムを起動させる際に返送されるクッキーを生成すること
を特徴とする請求項11記載のWebページの編集方法。
【請求項13】
前記クッキー送信ステップにおいて生成するクッキーには、前記編集権限確認ステップで特定したサーバプログラムのドメイン及びパスを前記クッキーの有効なドメイン及びパスとして設定し、
前記ユーザ端末は、前記更新データ送信ステップにおいて、前記Webページに前記Webページ更新用スクリプトを呼び出すために指定されたサーバプログラムのアドレスが前記クッキーの有効なドメイン及びパスに該当する場合に、前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に前記クッキーを付すこと
を特徴とする請求項12記載のWebページの編集方法。
【請求項14】
前記認証サーバは、前記クッキー送信ステップにおいて生成されるクッキーに前記ユーザ端末から返送される情報として前記ユーザの識別情報を指定し、
前記コンテンツサーバは、前記Webページ更新用スクリプト生成ステップにおいて、前記送信要求に指定されたサーバプログラムによって前記Webページ更新用スクリプトを生成し、前記サーバプログラムには、前記Webページの前記サーバプログラムによって生成されるWebページ更新用スクリプトにより更新される部分の編集権限を有するユーザの識別情報が設定されていて、
前記コンテンツサーバは、前記編集権限判定ステップにおいて、前記クッキーに指定されたユーザの識別情報が前記Webページ更新用スクリプトの送信要求に指定されたサーバプログラムについて編集権限を有するユーザの識別情報に含まれている場合には、前記コンテンツファイルの編集権限有りと判定すること
を特徴とする請求項11記載のWebページの編集方法。
【請求項15】
前記Webページ更新用スクリプト送信ステップにおいて送信される編集用スクリプトは前記コンテンツファイルを編集するためのエディタであり、前記コンテンツサーバは、前記Webページ更新用スクリプト送信ステップでは、前記編集権限判定ステップにおいて編集権限有りと判定された場合には、前記編集用スクリプトを起動させるための編集ボタンを前記Webページに表示させるWebページ更新用スクリプトを送信すること
を特徴とする請求項11乃至14いずれかに記載のWebページの編集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−294851(P2009−294851A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−147021(P2008−147021)
【出願日】平成20年6月4日(2008.6.4)
【出願人】(506066548)株式会社ユビキタスエンターテインメント (11)
【Fターム(参考)】