説明

Y字型プローブ及びその変形型、並びこれを利用したDNAマイクロアレイ、キット及び遺伝子分析方法

本発明は、遺伝子型の検査及び分析の際に、敏感度、特異度及び正確度を改善して診断に広く使われることができる、一つの本体内に2個のプローブ部位を有するY字型ヌクレオチドプローブ及びこれを利用したDNAマイクロアレイ、キット及び遺伝子分析方法に関する。本発明のY字型プローブの構造は、左側プローブ部分、左側幹部分、リンカー(linker)、右側幹部分、右側プローブ部分の5種の部位からなる。本発明のDNAマイクロアレイは、同一遺伝子を同時に重複検索するか相異である2個の標的遺伝子を同時に検索することで、検査の正確度を高めることができる。特に、標的遺伝子と対照遺伝子を一つのスポット(spot)で同時に検索することで、分析時のエラーを減らすことができ、定量的な分析が可能であり、標準化が容易である。本発明のY字型プローブは遺伝子型分析と遺伝子発現分析、突然変異やSNP分析に利用可能であり、疾病診断と予測、治療方針決定など遺伝子診断に広く使われることができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一つの本体に2個のプローブ部位を有すること
を特徴とするY字型のヌクレオチドプローブ。
【請求項2】
前記プローブは、5’→3'の方向に、そして左側上方から右側上方への方向に順に、(1)左側プローブ部位、(2)左側幹部位、(3)リンカー部位、(4)右側幹部位及び、(5)右側プローブ部位からなること
を特徴とする請求項1に記載のプローブ。
【請求項3】
請求項2によるプローブの、(1)左側プローブ部位は除去され、(2)左側幹部位、(3)リンカー部位、(4)右側幹部位及び、(5)右側プローブ部位からなること
を特徴とするd字型のヌクレオチドプローブ。
【請求項4】
請求項2によるプローブの、(5)右側プローブ部位は除去され、(1)左側プローブ部位、(2)左側幹部位、(3)リンカー部位及び、(4)右側幹部位からなること
を特徴とするb字型のヌクレオチドプローブ。
【請求項5】
前記左側幹部位と右側幹部位は、お互いに相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドで結合した構造であり、前記左側幹部位または右側幹部位は、各々に対する全体の塩基配列のうちG塩基が半分以上含まれること
を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項6】
前記左側幹部位と右側幹部位は、お互いに相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドで結合した構造であり、幹部位の塩基配列がテロメアの塩基配列を含むこと
を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項7】
前記左側幹部位または右側幹部位は、下記の塩基単位体からなる群より選択される塩基単位体が1回以上繰り返してなること
を特徴とする請求項5に記載のプローブ。
TTGGG、
TAGGG、
TTGGGG、
TTTGGG、
TTAGGG、
TTTGGGG、
TTTAGGG、
TTTTGGGG、
TTTAGGGG。
【請求項8】
前記左側プロブ部位または右側プロブ部位は、標的遺伝子に相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであること
を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項9】
前記左側プロブ部位または右側プロブ部位は、15個乃至150個の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであること
を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項10】
前記左側プローブ部位は、上方から下方への塩基配列が5’→3'の手順に配列され、前記右側プローブ部位は、下方から上方への塩基配列が5’→3'の手順に配列されること
を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項11】
前記リンカー部位は、アルデヒドコーディングされた固体支持体に結合するために、アミノ変形ジデオキシチミジンとしてC6dT、C3dT、C12dTまたはC18dTで構成されること
を特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項12】
前記プローブは、ペプチド核酸(PNA)からなること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項13】
前記プローブは、1)脱トリチル段階(detritylation)、2)カップリング段階(coupling)、3)キャッピング段階(capping)及び、4)酸化段階(oxidation)を含む合成方法により製造されること
を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のプローブ。
【請求項14】
前記左側プローブ部位と右側プローブ部位は、一つの標的遺伝子内の2個の相違である部位に対して各々相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプローブ。
【請求項15】
前記左側プローブ部位と右側プローブ部位は、各々一つの標的遺伝子内の同一な部位に対して相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプローブ。
【請求項16】
前記左側プローブ部位と右側プローブ部位は、相違である標的遺伝子に対して各々相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプローブ。
【請求項17】
前記左側プローブ部位と右側プローブ部位の中で、一方のプローブ部位は、標的遺伝子に対して相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなり、残り一方のプローブ部位は、対照遺伝子に対して相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプローブ。
【請求項18】
本発明の前記対照遺伝子は、標的遺伝子と相補性がなく、検体で存在または発現されないこと
を特徴とする請求項17に記載のプローブ。
【請求項19】
前記対照遺伝子は、大膓菌のmotD遺伝子であること
を特徴とする請求項17に記載のプローブ。
【請求項20】
前記プローブは、配列番号5乃至50中で一つ以上の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプローブ。
【請求項21】
請求項1乃至請求項4のいずれか1項のプローブが固型支持体に集積(spotting)されてなること
を特徴とするDNAマイクロアレイ。
【請求項22】
前記固型支持体は、スライドガラス、ビーズ、マイクロプレートウェル、シリコーンウェハ及びナイロンメンブレンからなる群より選択されること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項23】
前記DNAマイクロアレイは、ヒトベータグロビン遺伝子がさらに集積されていること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項24】
前記プローブの集積部位としてウェル(well)が8個に区画されていること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項25】
前記プローブは、配列番号5乃至50の中で一つ以上の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなり、HPVの探知及び遺伝子型分析用であること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項26】
前記プローブは、5’末端がCy5で標識された配列番号4の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドプライマーと、5’末端がCy3で標識された配列番号1の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドプライマーと、相補的に結合すること
を特徴とする請求項25に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項27】
前記プローブは、配列番号51乃至55の中で一つ以上の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなり、性感染疾患(STD)の原因菌として、各々淋菌(NG)、クラミジアトラコマチス(CT)、ヘルペスシンプレックスウイルス(HSV)、トレポネマパリダム(TP)及びヘモフィルスデュクレイ(HD)の探知及び遺伝子型分析用であること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項28】
前記プローブは、配列番号56乃至199の中で一つ以上の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなり、インフルエンザA型ウイルスの探知及び遺伝子型分析用であること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項29】
前記プローブは、配列番号212乃至213の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなり、上皮細胞成長因子受容体(EGFR)とβ−アクチン遺伝子の発現分析用であること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項30】
前記プローブは、左側プローブ部位と右側プローブ部位の中でいずれの一方が標的核酸のセンスストランドの単一ヌクレオチド多形成(SNP)部位に対して相補的なオリゴヌクレオチドからなり、残りの一方が標的核酸のアンチセンスストランドのSNP部位がない部位に対して相補的なオリゴヌクレオチドからなり、SNP分析用であること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項31】
前記プローブは、配列番号220乃至239の中で一つ以上の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなり、ACE、ADRB2、Apo E、CETP、CFH、ESR1、IL1A、MTHFRまたはNOS3遺伝子のSNP分析用であること
を特徴とする請求項30に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項32】
前記プローブは、配列番号258乃至272の中で一つ以上の塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなり、K−ras遺伝子の突然変異分析用であると
を特徴とする請求項21に記載の DNAマイクロアレイ。
【請求項33】
前記d字型プローブは、右側プローブ部位がA、C、GまたはTの点突然変異に相補的な塩基配列を有するオリゴヌクレオチドからなり、この時、点突然変異に相補的な塩基を右側プローブ部位の中心部位に位置させて、右側プローブ部位の長さは、15乃至30bpであり、点突然変異分析用であること
を特徴とする請求項21に記載のDNAマイクロアレイ。
【請求項34】
請求項21の前記DNAマイクロアレイ、検体の標的遺伝子に対するPCR反応用プライマーセットとバッファー及び、ハイブリダイゼーション反応用バッファーを含むこと
を特徴とする検体の遺伝子分析用キット。
【請求項35】
前記PCR反応用プライマーセットは、インフルエンザウイルスA型ウイルスの遺伝子増幅用として、配列番号208乃至211の中で選択される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであること
を特徴とする請求項34に記載のキット。
【請求項36】
本発明の前記PCR反応用プライマーセットは、β-アクチンとEGFR遺伝子の定量型リアルタイムPCR用として、各々配列番号214及び215、配列番号217及び218の塩基配列を有するオリゴヌクレオデドであること
を特徴とする請求項34に記載のキット。
【請求項37】
前記CR反応用プライマーセットは、SNP検出用として、配列番号240乃至257の中で2個以上選択される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドであること
を特徴とする請求項34に記載のキット。
【請求項38】
前記キットは、疾病の診断、予防、予測またはオーダーメイド治療用であること
を特徴とする請求項34に記載のキット。
【請求項39】
請求項21のDNAマイクロアレイ上に、標識物質で標識された検体の標的核酸を乗せて、前記プローブと標的核酸をハイブリダイゼーションさせる段階を含むこと
を特徴とする遺伝子分析方法。
【請求項40】
前記標識物質は、Cy3、Cy5、Cy5.5、Bodipy、Alexa 488、Alexa 532、Alexa 546、Alexa 568、Alexa 594、Alexa 660、ロダミン(Rhodamine)、TAMRA、FAM、FITC、Fluor X、ROX、Texas Red、Orange green 488X、Orange green 514X、HEX、TET、JOE、Oyster 556、Oyster 645、Bodipy 630/650、Bodipy 650/665、Calfluor Orange 546、Calfluor red 610、Quasar 670及びビオチンからなる群より一つ以上選択されること
を特徴とする請求項39に記載の遺伝子分析方法。
【請求項41】
前記標的核酸は、PCR,RT−PCRまたは試験管内転写(in vitro transcription)方法を利用して標識物質で標識されること
を特徴とする請求項39に記載の遺伝子分析方法。
【請求項42】
前記ハイブリダイゼーション反応後に蛍光スキャナを利用して標識物質のシグナルを分析し、標的核酸の発現程度を調査する段階をさらに含むこと
を特徴とする請求項39に記載の遺伝子分析方法。
【請求項43】
前記シグナル分析は、正常化過程(normalization)を経て分析すること
を特徴とする請求項42に記載の遺伝子分析方法 。
【請求項44】
前記正常化過程は、各スポットでバックグラウンドのノイズシグナルを除外してCy5とCy3のシグナルを調査し、更にハウスキーピング遺伝子としてβ−アクチン遺伝子のCy3シグナルと比較する3重の正常化過程であること
を特徴とする請求項43に記載の遺伝子分析方法 。
【請求項45】
前記標的核酸は、DNA、RNA、cDNA及びcRNAからなる群より選択されること
を特徴とする請求項39に記載の遺伝子分析方法 。
【請求項46】
前記cDNAは、RT−PCTを通じてCy3で標識して、前記cRNAは、試験管内転写を通じてCy3で標識すること
を特徴とする請求項45に記載の遺伝子分析方法 。
【請求項47】
前記Cy3で標識されたcDNAまたはcRNAに、外部対照物質(external control)として大膓菌のmotD遺伝子をCy5で標識したものを混合して得た混合物をハイブリダイゼーションすること
を特徴とする請求項46に記載の遺伝子分析方法 。

【公表番号】特表2013−520195(P2013−520195A)
【公表日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−554886(P2012−554886)
【出願日】平成22年3月26日(2010.3.26)
【国際出願番号】PCT/KR2010/001878
【国際公開番号】WO2011/105654
【国際公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(512221315)グッドジーン インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】