説明

eIF4E発現の調整

eIF4Eの発現を調整するためのオリゴマー化合物、組成物、および方法が提供される。アンチセンス化合物は、一本鎖または二本鎖であってもよく、eIF4Eをコードする核酸にターゲットされてもよい。eIF4E発現を調整するために、およびeIF4Eの発現と関連した疾患および症状を診断並びに処置するために、これらの化合物を使用する方法が提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
オリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩であって:
8〜80核酸塩基の長さであり;
8〜80核酸塩基の長さのアンチセンス部分を有し;
eIF4Eをコードする核酸分子にターゲットされ;および、
これは、eIF4Eの発現を調整し、
前記オリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩は、核酸塩基配列5’−AGTCGCCATCTTAGATCGAT−3’または5’−AGUCGCCAUCUUAGAUCGAU−3’を含まないことを条件とし、および、
前記調整がeIF4Eの発現阻害であるときは、前記阻害の程度は、少なくとも約50%であるオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項2】
19〜23核酸塩基の長さであり、かつ前記アンチセンス部分が19〜23核酸塩基の長さである、請求項1記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項3】
オリゴヌクレオチドを含む、請求項1もしくは2記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項4】
キメラ・オリゴヌクレオチドを含む、請求項1〜3のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項5】
一本鎖である、請求項1〜4のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項6】
完全に、または部分的に二本鎖である、請求項1〜4のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項7】
前記eIF4Eをコードする核酸分子の5’非翻訳領域、開始領域、コード領域、停止領域、もしくは3’非翻訳領域と特異的にハイブリダイズするアンチセンス核酸分子を含む、請求項1〜6のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項8】
少なくとも1つの化学的に修飾されたヌクレオシド間結合、糖残基、もしくは核酸塩基を有するオリゴヌクレオチドを含む、請求項1〜7のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項9】
前記化学的に修飾されたヌクレオシド間結合が、ホスホロチオアート結合であるオリゴヌクレオチドを含む、請求項8記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項10】
前記化学的に修飾された糖残基が、2’−O−メトキシメチル置換基を有するオリゴヌクレオチドを含む、請求項8記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項11】
前記化学的に修飾された糖残基が、2’−O−メチル、2’−フルオロ、または4’−チオ置換基を有するオリゴヌクレオチドを含む、請求項8記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項12】
前記化学的に修飾された核酸塩基が、シトシンであるオリゴヌクレオチドを含み、前記シトシンが、5−位置でメチル置換基を有する、請求項8記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項13】
一本鎖20核酸塩基オリゴヌクレオチドを含む、請求項1〜5もしくは7〜12のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩であって、すべてのヌクレオシド間結合は、ホスホロチオアート結合であり、5’末端から3’末端に読んでヌクレオチド1〜5および16〜20は、2’−O−メトキシメチル糖を含み、ヌクレオチド6〜15は、2’−デオキシヌクレオチドであり、すべてのシトシン残基は、5−メチル−シトシンである、オリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項14】
少なくとも1つのペプチド核酸部分を含む、請求項1〜12のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項15】
少なくとも1つのロックされた核酸部分を含む、請求項1〜12のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項16】
前記化合物の少なくとも1つの末端が平滑である、siRNA化合物である請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項17】
前記化合物の少なくとも1つの鎖が、1つまたは複数のオーバーハンギング・ヌクレオシドを含む、siRNA化合物である請求項1〜12のいずれか一項記載の化合物。
【請求項18】
オーバーハンギング・ヌクレオシドの数が1〜6である、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
オーバーハンギング・ヌクレオシドまたはヌクレオシドが、デオキシチミジン(dT)ヌクレオシドである、請求項17記載の化合物。
【請求項20】
ナトリウム塩の形態である、請求項1〜19のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項21】
前記eIF4Eをコードする核酸分子と少なくとも約95%の相補性を有する、請求項1〜20のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
こと。
【請求項22】
配列番号:20、21、22、23、24、25、26、28、29、30、31、32、33、34、37、38、39、40、42、43、44、45、46、47、51、52、54、56、57、58、59、60、63、64、65、66、67、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、110、111、112、114、115、116、117、118、119、120、もしくは122の少なくとも8つの核酸塩基部分を含む、請求項1〜21のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項23】
配列番号:20、21、22、23、24、25、26、28、29、30、31、32、33、34、37、38、39、40、42、43、44、45、46、47、51、52、54、56、57、58、59、60、63、64、65、66、67、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、110、111、112、114、115、116、117、118、119、120、および122からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含む、請求項1〜21のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項24】
すべてのヌクレオシド間結合がホスホロチオアート結合である、請求項22もしくは23記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項25】
5’末端から3’末端に読んでヌクレオチド1〜5および16〜20は、2’−O−メトキシメチル糖を含み、ヌクレオチド6〜15は、2’−デオキシヌクレオチドである、請求項22もしくは23記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項26】
すべてのシトシン残基が5−メチルシトシン残基である、請求項22もしくは23記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項27】
配列番号:40もしくは配列番号:97を含む、請求項23記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項28】
請求項22〜27のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩であって、すべてのヌクレオシド間結合は、ホスホロチオアート結合であり、5’末端から3’末端に読んでヌクレオチド1〜5および16〜20は、2’−O−メトキシメチル糖を含み、ヌクレオチド6〜15は、2’−デオキシヌクレオチドであり、すべてのシトシン残基は、5‐メチルシトシンである、オリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項29】
前記化合物のアンチセンス鎖が、配列番号:213、215、217、220、222、224、226、228、230、232、234、236、238、240、242、244、246、248、250、252、254、256、260、262、264、266、268、270、272、274、283、285、287、289、291、293、297、299、301、303、305、307、309、311、313、315、317、319、321、323、325、327、329、331、333、335、もしくは337の少なくとも8つの核酸塩基部分を含む、請求項1〜21または24のいずれか一項記載の化合物。
【請求項30】
前記化合物のアンチセンス鎖が、配列番号:213、215、217、220、222、224、226、228、230、232、234、236、238、240、242、244、246、248、250、252、254、256、260、262、264、266、268、270、272、274、283、285、287、289、291、293、297、299、301、303、305、307、309、311、313、315、317、319、321、323、325、327、329、331、333、335、もしくは337を含む、請求項1〜21または24のいずれか一項記載の化合物。
【請求項31】
前記化合物のアンチセンス鎖が、配列番号339〜394のうちの1つの少なくとも8つの核酸塩基部分を含む、請求項1〜21または24のいずれか一項記載の化合物。
【請求項32】
ナトリウム塩の形態である、請求項22〜31のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩。
【請求項33】
請求項1〜32のいずれか一項記載のオリゴマー化合物もしくはこれらの薬学的に許容される塩と、薬学的または生理的に許容されるキャリア、賦形剤、もしくは希釈液とを含む、薬学的または獣医学的組成物。
【請求項34】
細胞、組織、または器官におけるeIF4Eの発現を阻害する方法であって、eIF4Eの発現が阻害されるように、前記細胞、組織、または器官と、前記請求項1〜32のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩の有効な量とを接触させることを含む方法。
【請求項35】
eIF4Eが発現される細胞の増殖を減少する方法であって、前記細胞の増殖が阻害されるように、前記細胞と前記請求項1〜32のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩の有効な量とを接触させることを含む方法。
【請求項36】
eIF4E発現もしくは過剰発現と関連する症状または疾患を予防または処置する方法であって、患者に対して請求項1〜32のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩の有効な量を投与することを含む方法。
【請求項37】
前記症状または疾患が、過剰増殖症状または疾患である、請求項36記載の方法。
【請求項38】
前記過剰増殖症状または疾患が、感受性の癌、腫瘍、または異常もしくは不必要な血管形成によって特徴づけられる症状である、請求項37記載の方法。
【請求項39】
前記eIF4E発現もしくは過剰発現と関連する過剰増殖症状または疾患が、乳癌、頭頚部癌、結直腸癌、前立腺癌、肺癌、膀胱癌、卵嚢癌、腎癌、およびグリア芽細胞腫からなる群より選択される、請求項37記載の方法。
【請求項40】
血管形成を予防または減少させる方法であって、患者に対して前記請求項1〜32のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩の有効な量を投与することを含む方法。
【請求項41】
患者における腫瘍成長を予防または減少させる方法であって、患者に対して請求項1〜32のいずれか一項記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩の有効な量を投与することを含む方法。
【請求項42】
前記患者が哺乳類である、請求項36〜41のいずれか一項記載の方法。
【請求項43】
前記患者がヒトである、請求項36〜41のいずれか一項記載の方法。
【請求項44】
配列番号:40および配列番号:97からなる群より選択されるヌクレオチド配列を含むアンチセンス・オリゴヌクレオチドであって、
すべてのヌクレオシド間結合は、ホスホロチオアート結合であり、5’末端から3’末端に読んでヌクレオチド1〜5および16〜20は、2’−O−メトキシメチル糖を含み、ヌクレオチド6〜15は、2’−デオキシヌクレオチドであり、すべてのシトシン残基は、5−メチルシトシンであり、かつ、
ナトリウム塩の形態である、アンチセンス・オリゴヌクレオチド。
【請求項45】
前記請求項44記載のアンチセンス・オリゴヌクレオチドと、薬学的または生理的に許容されるキャリア、賦形剤、もしくは希釈液とを含む、薬学的または獣医学的組成物。
【請求項46】
eIF4E発現もしくは過剰発現と関連する症状を予防または処置する方法であって、患者に対して請求項44記載のオリゴヌクレオチドの有効な量を投与することを含む方法。
【請求項47】
前記eIF4E発現または過剰発現と関連する症状が、乳癌、頭頚部癌、大腸癌、前立腺癌、肺癌、膀胱癌、卵嚢癌、腎癌、およびグリア芽細胞腫からなる群より選択される、請求項46記載の方法。
【請求項48】
血管形成を減少する方法であって、患者に対して請求項44記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩の有効な量を投与することを含む方法。
【請求項49】
細胞、組織、または器官におけるeIF4Eの発現を阻害する方法であって、前記細胞、組織、または器官と、前記請求項44記載のオリゴマー化合物またはこれらの薬学的に許容される塩の有効な量とを接触させること、およびeIF4Eの発現を阻害することを含む方法。
【請求項50】
eIF4E発現もしくは過剰発現と関連する症状の予防または処置のための薬物の製造のための、請求項1〜32のいずれか一項記載のオリゴマー化合物もしくはこれらの薬学的に許容される塩、または請求項44記載のアンチセンス・オリゴヌクレオチドの使用。
【請求項51】
前記化合物が、eIF4Eをコードする核酸分子の5’−キャップ領域に特異的にハイブリダイズできるアンチセンス核酸分子を含む、請求項1記載の化合物。
【請求項52】
少なくとも1つのPNAまたは2’−O−メトキシメチル部分を有する一本鎖化合物である、請求項51記載の化合物。
【請求項53】
均一にPNAまたは均一に2’−O−メトキシメチルである、請求項52記載の化合物。
【請求項54】
配列番号:395、396、397、または398の少なくとも8つの核酸塩基部分を含む、請求項51記載の化合物。



【公表番号】特表2007−505627(P2007−505627A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527039(P2006−527039)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/030436
【国際公開番号】WO2005/028628
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(593073230)アイシス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (8)
【氏名又は名称原語表記】Isis Pharmaceuticals, Inc.
【出願人】(594197872)イーライ リリー アンド カンパニー (301)
【Fターム(参考)】