説明

大同メタル工業株式会社により出願された特許

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【課題】すべり軸受の内周面に沿って流れる潤滑オイルが段差によって掻き取られるワイピング現象の発生を防止できるすべり軸受およびすべり軸受装置の提供。
【解決手段】内燃機関のクランク軸またはクランクピンを支承する一対の軸受半円筒体10,20から成るすべり軸受である。このすべり軸受は分割型軸受ハウジング内に収容される。一対のハウジング分割体のうち、少なくとも相対的に高い剛性を有する一方のハウジング分割体に組み込まれる軸受半円筒体10の内周面に、周方向に延在する多数の周方向溝14が存在し、該軸受半円筒体の2つの周方向端面のうち、少なくとも軸回転方向とは反対方向を向いた周方向端面12を含む軸受半円筒体10の周方向端部領域に形成された周方向溝14の深さが10μm以上である。 (もっと読む)


【課題】 すべり軸受の摺動面に異物が混入することを防止するため、この異物の排出を効果的に行うことができるすべり軸受または軸受装置を提供する。
【解決手段】 すべり軸受1には、上半割形状軸受2及び下半割形状軸受3の組合せ面5内に軸線方向溝6が形成されているため、上半割形状軸受2における周方向油溝4の溝底面を転動しながらクランク軸10の相対回転方向の前方側にあたる周方向端部に到達した異物が、その周方向端部の溝底面と連通する軸線方向溝6に入りやすく、この軸線方向溝6に入った異物を半割形状軸受2,3の幅方向端面2c,3c側に排出することができる。このため、すべり軸受1の内部に存在する異物を下半割形状軸受3の内周面2a側に巻き込むことがなく、すべり軸受1の摺動面に異物が混入することを防止することができる。 (もっと読む)


【課題】 局部的な焼付きや早期疲労を極力防止しながらも、スラスト荷重の負荷能力を低下させない構造を有する半割スラスト軸受を提供する。
【解決手段】 半割スラスト軸受19,20の周方向端部のスラスト背面19c,20d側に傾斜面22を形成した結果、傾斜面22と受け座16との間には変形隙間25を存するようになる。すると、半割スラスト軸受19,20にクランク軸11のスラスト荷重が加えられた際に半割スラスト軸受19,20の軸受面19b,20cとスラストカラー11aの隙間内の流体にしぼり油膜圧力が発生して、半割スラスト軸受19,20の周方向端部を変形隙間25内でスラスト荷重の作用方向に弾性変形させることができるため、シリンダブロック12及び軸受キャップ13に段差が生じていた場合であっても、スラストカラー11aとの局部当りを防ぎ、局部的な焼付きや早期疲労を極力防止することができる。 (もっと読む)


【課題】回転軸との信頼性確保と共に、ブッシュの回転方向の位置を精度良く特定するブッシュ位置の識別方法を提供。
【解決手段】板状部材の一方の辺部と他方の辺部で非直線領域を呈する突合せ部98が形成される筒状のブッシュ92とを備え、ブッシュに回転自在に支持される回転軸80の駆動により回転方向の少なくとも特定の位置範囲で燃料を圧送する燃料供給ポンプ1に用いられ、ブッシュにおいて突合せ部98とは異なる周方向の周壁に、直線領域をなすマーク100を設けるマーク形成段階と、ブッシュの軸心92jに対して平行な異なる軌道T1、T2で上記周壁に向けて照明光LR1、LR2を照射する照明光照射段階と、周壁からの反射光のうち、突合せ部からの反射光、及びマークからの反射光を弁別する反射光判定段階とを備え、反射光判定段階において非直線領域、直線領域に対する反射光強度に基づいてブッシュの回転方向の位置を特定する。 (もっと読む)


【課題】高温雰囲気で高速回転する過酷な条件下で使用された場合でも、優れた摺動特性を有し且つ生産性に優れる銅系摺動材料を提供する。
【解決手段】Znを15.0〜25.0質量%、Biを4.2〜10.0質量%、Mnを2.0〜7.0質量%、Siを1.0〜3.0質量%、及びSnを0.1〜2.0質量%含有し、残部が実質的にCu及び不可避的不純物からなり、α単相マトリックス中に、Mn−Si化合物とBi粒子相が分散している銅系摺動材料において、SnとBiとの質量比率が0.024〜0.200とすることにより、α単相マトリックス中の延性が高いα相と延性をほとんど有さないBi粒子相との間に「Snを含むα相」が存在し、外力が加えられた場合の変形量の差による剪断応力を緩和する役割を果たし、これが連続鋳造工程における引き抜き時に発生する応力集中を緩和して、合金割れという不具合を防止することができる。 (もっと読む)


【課題】非焼付性に優れる摺動部材を提供する。
【解決手段】Siを必須成分とするAl基軸受合金層1上に中間層2を介してオーバレイ層3を被着した摺動部材において、Al基軸受合金層1の表面に、Al合金層1中のSi粒子の一部がAl基軸受合金層1の表面から突出した状態で分布することにより、凹凸状を形成させる。Al基軸受合金層1の表面から突出するSi粒子は、90%以上が粒径2μm以下の大きさで、且つ、この粒径2μm以下のSi粒子同士が互いに重心間で平均6μm以下離れた状態で分布させる。中間層2の表面及びオーバレイ層3の表面を、Al基軸受合金層1の表面の凹凸に応じた凹凸状に形成させる。 (もっと読む)


【課題】 内燃機関運転時にすべり軸受の鋼裏金の外側背面に形成された被覆層が局部的に凝集することがなく、もって軸との強当りが発生し難いすべり軸受及び軸受装置を提供する。
【解決手段】 鋼裏金6の内側に軸受合金層7が形成されたすべり軸受1において、軸受合金層7と反対側の鋼裏金6の外側背面に、MoS2、WS2、黒鉛、h−BNの少なくとも1種以上からなる固体潤滑剤9の被覆層8によって被覆され、被覆層8は、鋼裏金6の外側背面での前記固体潤滑剤9の面積率が30〜90%となるように鋼裏金6の背面に対して固体潤滑剤9が凹凸状態となるように被覆されていることにより、これら固体潤滑剤9は、金属系、樹脂系の固体潤滑剤のように軟化や溶融せず、また、摩耗粉が細かくなる特性により、すべり軸受の外側背面と軸受ハウジングの内面間で流動し局部的に凝集することが起こり難いという利点がある。 (もっと読む)


【課題】長期にわたり良好なる保油性を維持でき、しかも、潤滑油をオーバレイ表面の全体に行き渡らせることが可能で、片当たり部分が生じても焼付きに至ることを効果的に防止できる摺動部材を提供する。
【解決手段】オーバレイの表面に粒径1μm以上の大金属結晶粒子A〜Kと粒径1μm未満の小金属結晶粒子Sとが存在し、大金属結晶粒子と小金属結晶粒子とは、隣り合う関係をもって閉ループ状に連なる3個以上の大金属結晶粒子のうちの少なくとも隣り合う2個の大金属結晶粒子の間に生じた凹状部分に小金属結晶粒子が存在するように分布し、且つ、小金属結晶粒子が存在する凹状部分どうしは、閉ループ状に連なる3個以上の大金属結晶粒子によって囲まれた凹状部分を通じて互いに繋がる形態となっている。 (もっと読む)


【課題】良好な非焼付性を維持しながら、曲げ疲労強度の向上を図ることができる半割軸受を提供する。
【解決手段】半割軸受を裏金層、軸受合金層3及びオーバレイ5を備えて構成する。オーバレイ5を、Biから形成する。オーバレイ5の領域を、周方向の両側の端部側領域と、この両端部側領域間に挟まれた中間領域とに分け、Biの結晶の大きさを、中間領域よりも端部側領域の方を小さくすることにより、中間領域のBiの結晶間の谷部に潤滑油が溜まり易くなり、良好な非焼付性を維持することができ、端部側領域のBiの結晶を小さくすることにより、端部側領域の強度がより高くなり、その結果、半割軸受としての強度をより高くすることができ、曲げ疲労強度をより向上させることができる。 (もっと読む)


【課題】非焼付性及び耐疲労性に優れる摺動部材を提供する。
【解決手段】基材にオーバレイ5を被着した摺動部材において、オーバレイ5を金属から構成する。オーバレイ5を構成する金属の結晶の大きさを、オーバレイ5の表面に存在する凸領域及び凹領域の内の凹領域に存在する結晶よりも、凸領域に存在する結晶の方を大きくすることにより、凸領域に存在する金属の結晶の相互間に生じている谷部は深くなり、潤滑油は凸領域の結晶間の谷部に多く溜められ、保油性、非焼付性に優れる。凹領域に存在する金属の結晶の大きさを、凸領域の金属の結晶よりも小さくすることにより、凸領域の結晶を大きくしたことによる強度低下を補って、オーバレイ5全体の耐疲労性が損なわれることを防止することができる。 (もっと読む)


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