説明

おつり情報処理端末装置、おつり情報処理装置、おつり情報処理方法、おつり情報処理プログラム、およびおつり貯蓄システム

【課題】現金を利用する消費者であっても、小銭を取り扱う煩わしさを解消することを可能とすること。
【解決手段】読取装置241は、おつり貯蓄カード230からカード情報を読み取る。端末装置240は、読取装置241によって読み取られたカード情報をサーバ210へ送信する。これにより、サーバ210は、受信したカード情報に基づいて、おつり貯蓄カード230の認証処理をおこなう。また、端末装置240は、おつり貯蓄カード230が認証された結果、商品の購入代金を清算して、おつり情報をサーバ210へ送信する。これにより、サーバ210は、おつり情報を、カード情報と関連付けて、おつり情報DB223に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、サービス利用時に生じたおつりを貯蓄するおつり情報処理端末装置、おつり情報処理装置、おつり情報処理方法、おつり情報処理プログラム、およびおつり貯蓄システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、消費者が商品を購入したり、有償のサービスを利用するなどの商取引をおこなう際、現金による取引が一般的であるが、このような現金取引の場合、消費者、売主、サービス提供者いずれにおいても小銭を扱う煩わしさが問題となっていた。特に消費者においては、おつりとして渡された小銭を持ち歩いたり、使用したりすることがめんどうなため、この小銭を潜在化させてしまう場合が少なくない。
【0003】
そこで、近年では、多くの店舗において、消費者が現金を持たずに、サービスを利用することを可能とする、クレジットカードシステムが導入されている(たとえば下記特許文献1参照。)。このようなクレジットカードシステムにより、各当事者において、煩わしい小銭を取り扱うことなく、取引を決済することができるものとされている。
【0004】
【特許文献1】特開平8−305934号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、クレジットカードの盗難・紛失・悪用・乱用などのリスクが高いなどを理由に、現金を好んで利用する消費者も多く、このような現金を利用する消費者にとっては、小銭を取り扱う煩わしさを解消することができず、結果的に、現金取引における利便性の低下、小銭の潜在化が問題となっていた。
【0006】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、現金を利用する消費者であっても、小銭を取り扱う煩わしさを解消することができ、結果的に、現金取引における利便性の向上、小銭の有効活用を図ることができるおつり情報処理端末装置、おつり情報処理装置、おつり情報処理方法、おつり情報処理プログラム、およびおつり貯蓄システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、この発明にかかるおつり情報処理方法は、顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を処理するおつり情報処理方法であって、前記顧客のIDカードから顧客IDを読み取った読取装置から、前記顧客IDを受信する受信工程と、前記受信工程によって受信された前記顧客IDを認証する認証工程と、前記顧客との取引によって生じたおつりを算出する算出工程と、前記算出工程によって算出されたおつりに関する情報を前記顧客IDと関連付けてデータベースへ蓄積する蓄積工程と、を含んだことを特徴とする。
【0008】
また、この発明にかかるおつり情報処理方法は、上記に記載の発明において、前記データベースに蓄積された前記おつりに関する情報に基づいて、前記顧客との取引によって生じたおつりを、前記顧客によって指定された所定の口座へ入金するための入金情報を生成する生成工程と、前記生成工程によって生成された入金情報を、前記所定の口座が設けられた金融機関のオンラインシステムへ送信する送信工程と、をさらに含んだことを特徴とする。
【0009】
また、この発明にかかるおつり情報処理プログラムは、顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を処理するおつり情報処理プログラムであって、前記顧客のIDカードから顧客IDを読み取った読取装置から、前記顧客IDを受信する受信工程と、前記受信工程によって受信された前記顧客IDを認証する認証工程と、前記顧客との取引によって生じたおつりを算出する算出工程と、前記算出工程によって算出されたおつりに関する情報を前記顧客IDと関連付けてデータベースへ蓄積する蓄積工程と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0010】
また、この発明にかかるおつり情報処理プログラムは、上記に記載の発明において、前記データベースに蓄積された前記おつりに関する情報に基づいて、前記顧客との取引によって生じたおつりを、前記顧客によって指定された所定の口座へ入金するための入金情報を生成する生成工程と、前記生成工程によって生成された入金情報を、前記所定の口座が設けられた金融機関のオンラインシステムへ送信する送信工程と、をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0011】
また、この発明にかかるおつり情報処理端末装置は、顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を処理するおつり情報処理端末装置であって、前記顧客のIDカードから顧客IDを読み取った読取装置から、前記顧客IDを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記顧客IDを認証装置へ送信することによって、前記顧客IDを前記認証装置に認証させる認証情報送信手段と、前記顧客との商取引によって生じたおつりを算出する算出手段と、前記算出手段によって算出されたおつりに関する情報と前記顧客IDとを、おつり情報処理装置へ送信することによって、前記おつりに関する情報を前記顧客IDと関連付けてデータベースに蓄積させるおつり情報送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、この発明にかかるおつり情報処理装置は、顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を処理するおつり情報処理装置であって、前記顧客のIDカードから読み取った顧客IDと、前記顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報とを、おつり情報処理端末装置から受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された前記おつりに関する情報を、前記受信手段によって受信された前記顧客IDと関連付けてデータベースへ蓄積する蓄積手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
また、この発明にかかるおつり情報処理装置は、上記に記載の発明において、前記データベースに蓄積された前記おつりに関する情報に基づいて、前記顧客との取引によって生じたおつりを、前記顧客によって指定された所定の口座へ入金するための入金情報を生成する生成手段と、前記生成手段によって生成された入金情報を、前記所定の口座が設けられた金融機関のオンラインシステムへ送信する送信手段と、をさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
また、この発明にかかるおつり貯蓄システムは、顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を管理するおつり貯蓄システムであって、顧客IDを記憶するIDカードと、前記IDカードから前記顧客IDを読み取る読取装置と、前記顧客IDを認証する認証装置と、前記読取装置から、前記顧客IDを受信する受信手段、前記受信手段によって受信された前記顧客IDを前記認証装置へ送信することによって、前記顧客IDを前記認証装置に認証させる認証情報送信手段、前記顧客との商取引によって生じたおつりを算出する算出手段、および前記算出手段によって算出されたおつりに関する情報と前記顧客IDとを、おつり情報処理装置へ送信するおつり情報送信手段を備えたおつり情報処理端末装置と、前記顧客IDと前記おつりに関する情報とを、おつり情報処理端末装置から受信する受信手段、および前記受信手段によって受信された前記おつりに関する情報を、前記受信手段によって受信された前記顧客IDと関連付けてデータベースへ蓄積する蓄積手段を備えたおつり情報処理装置と、を備えたことを特徴とする。
【0015】
また、この発明にかかるおつり貯蓄システムは、上記に記載の発明において、前記おつり情報処理装置が、前記データベースに蓄積された前記おつりに関する情報に基づいて、前記顧客との取引によって生じたおつりを、前記顧客によって指定された所定の口座へ入金するための入金情報を生成する生成手段、および前記生成手段によって生成された入金情報を、前記所定の口座が設けられた金融機関のオンラインシステムへ送信する送信手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
また、この発明にかかるおつり貯蓄システムは、上記に記載の発明において、前記IDカードは、前記顧客との取引によって生じたおつりの貯蓄専用カードであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、現金を利用する消費者であっても、小銭を取り扱う煩わしさを解消することができ、結果的に、現金取引における利便性の向上、小銭の有効活用を図ることができるおつり情報処理端末装置、おつり情報処理装置、おつり情報処理方法、おつり情報処理プログラム、およびおつり貯蓄システムが得られるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるおつり情報処理端末装置、おつり情報処理装置、おつり情報処理方法、おつり情報処理プログラム、およびおつり貯蓄システムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0019】
(実施の形態)
(おつり貯蓄システムのシステム概要)
まず、本実施の形態にかかるおつり貯蓄システムのシステム概要について説明する。図1は、本実施の形態にかかるおつり貯蓄システムのシステム概要を示す説明図である。
【0020】
図1に示すおつり貯蓄システム100では、(1)まず、おつり貯蓄カードを携帯する顧客が、カード会社の加盟店において商品を購入する。(2)このとき、顧客は、商品代金を現金で支払うとともに、おつり貯蓄カードを加盟店に提示する。ここで、おつり貯蓄カードは、カード会社から発行されたものである。原則として、カード会社は、クレジットカード契約を結んでいる顧客および当該顧客と特定の関係(たとえば、家族関係)を持つ者に対してのみ、おつり貯蓄カードを発行する。なお、上記に該当しない者に対しては、クレジットカード契約を新たに結ばせることを条件として、おつり貯蓄カードを発行することができる。この場合、カード会社は、顧客を獲得することを目的として、上記クレジットカード契約をおこなってもよく、たとえば、利用限度額が「0円」のクレジットカードを発行するようにしてもよい。
【0021】
(3)加盟店は、顧客から受け取った現金と、商品の金額とから、おつり金額を算出する。(4)そして、加盟店は、おつりを顧客に渡す代わりに、このおつりに関するおつり情報をカード会社へ送信する。
【0022】
(5)カード会社は、加盟店から送信されたおつり情報をデータベースに蓄積することで、顧客のおつり貯蓄カードにおつりが貯蓄されたこととなる。(6)この時点で、加盟店は、おつり金額分の現金を一時的に預かっているにすぎないため、後日、カード会社から加盟店に、おつり金額分の支払いが請求される。
【0023】
(7)通常、加盟店でのクレジットカード利用金額を清算するために、加盟店からカード会社に、定期的にクレジットカード利用金額の支払いが請求される。このとき、加盟店から、おつり金額の支払い請求金額を相殺した金額をカード会社に請求するか、または、暗黙的に、おつり金額の支払い請求金額を相殺した金額をカード会社が支払うようにしてもよい。
【0024】
(8)おつり貯蓄カードの貯蓄は、顧客がおつり貯蓄カードの申し込み時に自動振込みを希望した場合は自動的に、顧客から振込み指示があった場合は任意のタイミングで、所定の銀行口座(定期預金口座)へ入金される。(9)おつり貯蓄カードの残高や利用明細などは、定期的に顧客へ通知される。(10)おつり貯蓄カードの貯蓄は、たとえば、カード会社やカード会社の提携会社による各種サービスに利用することができる。(11)おつり顧客カードの貯蓄が、所定の銀行口座へ預金された場合、顧客は、任意の時点または預金期間が満期に到達した時点で、所定の銀行口座から預金を引き落とすことができる。なお、おつり貯蓄カードの貯蓄は、顧客の家族間で共有できるようにしたり、顧客または顧客の家族が有する他のおつり貯蓄カードやクレジットカードへ自由に移動させることができるようにしてもよい。
【0025】
(おつり貯蓄システムのシステム構成)
つぎに、本実施の形態にかかるおつり貯蓄システムのシステム構成について説明する。図2は、本実施の形態にかかるおつり貯蓄システムのシステム構成を示す説明図である。
【0026】
図2において、おつり貯蓄システム100は、サーバ210と、データベースサーバ220と、おつり貯蓄カード230と、端末装置240と、読取装置241と、を備えて構成されている。
【0027】
おつり貯蓄システム100において、サーバ210は、おつり情報処理装置として機能する、パーソナル・コンピュータ、ワークステーションなどのコンピュータである。また、サーバ210は、おつり貯蓄カード230を認証する認証装置としても機能する。たとえば、サーバ210は、端末装置240からネットワーク250を介して送信されたカード情報を受信して、受信したカード情報に基づいて、おつり貯蓄カード230の認証処理をおこなう。そして、サーバ210は、おつり貯蓄カード230が認証された結果、端末装置240からネットワーク250を介して送信されたおつり情報を受信して、受信したおつり情報を、認証されたおつり貯蓄カード230と関連付けて、データベースサーバ220が有するおつり情報DB223に登録する。なお、認証装置は、サーバ210とは別の装置であってもよい。
【0028】
データベースサーバ220は、サーバ210によって読み書きされるデータベースとして、カード情報DB221、顧客情報DB222、およびおつり情報DB223を有する。ここで、上記各種データベースは、データベースサーバ220に保持されているものに限らず、たとえば、サーバ210の内部に保持されているものや、サーバ210からのアクセスが可能な複数の装置にまたがって保持されているものであってもよい。
【0029】
おつり貯蓄カード230は、顧客が携帯するものであり、おつり貯蓄カード230を特定するためのカード情報を記録する。おつり貯蓄カード230としては、磁気カード、ICカード、バーコードや2次元コードなどが印刷または貼付されたカードなど、読取装置241によるカード情報の読み取り方式に応じたものを用いることができる。なお、おつり貯蓄カード230は、携帯電話などの携行品に内蔵されているものや、他のカードと併用できるものであってもよい。
【0030】
端末装置240は、カード会社の加盟店に設けられ、ディスプレイや操作ボタンなどのユーザ・インタフェースを備えたパーソナル・コンピュータなどの情報処理装置である。顧客が商品を購入する際、まず、端末装置240は、顧客によって提示されたおつり貯蓄カード230からカード情報を読取装置241に読み取らせる。そして、端末装置240は、読取装置241によって読み取られたカード情報をサーバ210へ送信して、おつり貯蓄カード230の認証処理をサーバ210におこなわせる。そして、おつり貯蓄カード230が認証された結果、商品の購入代金を清算して、その結果、算出されたおつりに関するおつり情報をネットワーク250を介してサーバ210へ送信する。なお、端末装置240は、パーソナル・コンピュータに限らず、たとえば、既存のPOS端末や、顧客による商品購入操作、入金操作、およびカード読み取り操作が可能な自動販売機などであってもよい。
【0031】
読取装置241は、カード会社の加盟店に設けられたカードリーダであり、有線または無線によって端末装置240と接続される。読取装置241は、おつり貯蓄カード230を翳す、挿入する、スキャンするなどの接触/非接触を問わない読み取り操作がおこなわれることにより、おつり貯蓄カード230からカード情報を読み取る。そして、読取装置241は、読み取ったカード情報を、端末装置240へ送信する。なお、読取装置241は、端末装置240に内蔵されているものであってもよい。
【0032】
(サーバ210および端末装置240のハードウェア構成)
つぎに、本実施の形態にかかるサーバ210および端末装置240のハードウェア構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかるサーバ210および端末装置240のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0033】
図3において、端末装置240は、CPU(Central Processing Unit)301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、HDD(Hard Disc Drive)304と、HD(Hard Disc)305と、FDD(Flexible Disc Drive)306と、FD(Flexible Disc)307と、ディスプレイ308と、I/F(インタフェース)309と、キーボード310と、マウス311と、プリンタ312と、を備えて構成されており、上記各構成部はバス300などによってそれぞれ接続されている。
【0034】
CPU301は、端末装置240の全体の制御を司る。ROM302は、各種制御プログラムなどを記録する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304はCPU301の制御命令に従って、HD305に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記録する。FDD306はCPU301の制御命令に従って、FD307に対するデータの読み取り/書き込みの制御をおこなう。
【0035】
FD307は、FDD306の制御で書き込まれたデータを記録する着脱可能な記録媒体である。着脱可能な記録媒体として、FD307のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリーカードなどであってもよい。
【0036】
ディスプレイ308は、テキストデータ、画像データなどの各種情報を表示する。ディスプレイ308は、たとえばTFT(Thin Film Transistor)液晶ディスプレイのほか、CRT(Cathode Ray Tube)やプラズマディスプレイなどであってもよい。
【0037】
I/F309は、通信回線を通じてネットワーク250に接続され、ネットワーク250を介して、他の情報処理装置(たとえば図1に示したサーバ210など)に接続される。
【0038】
そして、I/F309は、ネットワーク250と装置内部とのインタフェースを司り、他の情報処理装置とのデータの入出力を制御する。I/F309は、たとえばモデムやLANアダプタなどである。また、I/F309は、USBなどの外部入出力としても用いることができる。
【0039】
キーボード310およびマウス311は、各種データの入力・設定などに用いる。プリンタ312は、各種情報の印刷に用いる。プリンタ312として、たとえばレーザプリンタやインクジェットプリンタなどを用いることができる。
【0040】
一方、サーバ210は、CPU321と、ROM322と、RAM323と、HDD324と、HD325と、FDD326と、FD327と、ディスプレイ328と、I/F329と、キーボード330と、マウス331と、プリンタ332と、を備えて構成されており、上記各構成部はバス320などによってそれぞれ接続されている。
【0041】
CPU321は、サーバ210の全体の制御を司る。ROM322は、各種制御プログラムなどを記録する。RAM323は、CPU321のワークエリアとして使用される。HDD324はCPU321の制御命令に従って、HD325に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。HD325は、HDD324の制御で書き込まれたデータを記録する。FDD326はCPU321の制御命令に従って、FD327に対するデータの読み取り/書き込みの制御をおこなう。
【0042】
FD327は、FDD326の制御で書き込まれたデータを記録する着脱可能な記録媒体である。ディスプレイ328は、テキストデータ、画像データなどの各種情報を表示する。I/F329は、通信回線を通じてネットワーク250に接続され、ネットワーク250を介して、他の情報処理装置(たとえば図1に示した端末装置240やデータベースサーバ220など)に接続される。
【0043】
そして、I/F329は、ネットワーク250と装置内部とのインタフェースを司り、他の情報処理装置とのデータの入出力を制御する。キーボード330およびマウス331は、各種データの入力・設定などに用いる。プリンタ332は、各種情報の印刷に用いる。
【0044】
(サーバ210および端末装置240の機能的構成)
つぎに、本実施の形態にかかるサーバ210および端末装置240の機能的構成について説明する。図4は、本実施の形態にかかるサーバ210および端末装置240の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0045】
図4において、端末装置240は、受信部401と、判断部402と、算出部403と、送信部404とによって構成されている。
【0046】
受信部401は、読取装置241によって読みとられたカード情報を、読取装置241から受信する。また、受信部401は、サーバ210による認証処理がおこなわれた結果、サーバ210から送信された認証結果情報を受信する。受信部401は、具体的には、たとえば図3に示したI/F309によってその機能を実現する。
【0047】
判断部402は、サーバ210から送信された認証結果情報に基づいて、おつり貯蓄カード230が認証されたか否かを判断する。判断部402は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。
【0048】
算出部403は、商品の購入代金を清算した結果生じるおつりを算出する。このとき、算出部403は、商品の購入代金の金額と、現金の支払い金額とから、おつりを算出する。算出部403は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、FD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。
【0049】
送信部404は、受信部401によって受信されたカード情報をサーバ210へ送信する。また、送信部404は、算出部403によって算出されたおつりに関するおつり情報をサーバ210へ送信する。送信部404は、具体的には、たとえば図3に示したI/F309によってその機能を実現する。
【0050】
ここで、送信部404によって送信されるおつり情報は、算出部403によって算出されたおつりのうち、一部の金額に関するものであってもよい。たとえば、小銭(1000円未満)分や、顧客によって指定された金額分であってもよい。
【0051】
一方、サーバ210は、受信部411と、認証部412と、登録部413と、貯蓄情報生成部414と、入金情報生成部415と、送信部416とによって構成されている。
【0052】
受信部411は、端末装置240から送信されたカード情報を受信する。また、受信部411は、端末装置240から送信されたおつり情報を受信する。受信部411は、具体的には、たとえば図3に示したI/F329によってその機能を実現する。
【0053】
認証部412は、受信部411によって受信されたカード情報に基づいて、おつり貯蓄カード230を認証する。たとえば、認証部412は、カード情報に示されたカードIDや、顧客IDが実在し、かつ、有効期限が切れていない場合に、おつり貯蓄カード230を認証する。認証部412は、具体的には、たとえば図3に示したROM322、RAM323、HD325、FD327に記憶されたプログラムをCPU321が実行することによってその機能を実現する。
【0054】
登録部413は、蓄積部として機能し、受信部411によって受信されたおつり情報をおつり情報DB223へ登録する。登録部413は、具体的には、たとえば図3に示したROM322、RAM323、HD325、FD327に記憶されたプログラムをCPU321が実行することによってその機能を実現する。
【0055】
貯蓄情報生成部414は、おつり情報DB223に登録されているおつり情報に基づいて、貯蓄情報を生成する。ここで、貯蓄情報とは、おつり貯蓄カード230の利用明細や、貯蓄残高など顧客へ通知するための情報である。貯蓄情報生成部414は、具体的には、たとえば図3に示したROM322、RAM323、HD325、FD327に記憶されたプログラムをCPU321が実行することによってその機能を実現する。
【0056】
入金情報生成部415は、おつり情報DB223に登録されているおつり情報に基づいて、入金情報を生成する。ここで、入金情報とは、貯蓄されたおつりを所定の預金口座へ入金するための情報である。入金情報生成部415は、具体的には、たとえば図3に示したROM322、RAM323、HD325、FD327に記憶されたプログラムをCPU321が実行することによってその機能を実現する。
【0057】
送信部416は、認証部412によって認証された結果に関する認証結果情報を端末装置240へ送信する。ここで、端末装置240へ送信する認証結果情報には、認証可否に関する情報だけでなく、おつりの貯蓄残高などを含むようにしてもよい。この場合、おつりの貯蓄残高は、おつり情報DB223に登録されているおつり情報に基づいて算出することができる。また、送信部416は、貯蓄情報生成部414によって生成された貯蓄情報を、顧客が有する所定の端末装置へ送信する。さらに、送信部416は、入金情報生成部415によって生成された入金情報を、銀行が有する銀行オンラインシステムへ送信する。送信部416は、具体的には、たとえば図3に示したI/F329によってその機能を実現する。
【0058】
(カード情報およびカード情報DBの一例)
つぎに、カード情報およびカード情報DB221の一例について説明する。図5は、カード情報およびカード情報DB221の一例を示す説明図である。
【0059】
図5に示すように、カード情報DB221には、カード情報が、おつり貯蓄カード230ごとに記録されており、このカード情報は、顧客を特定するための「顧客ID」、および「有効期限」が、おつり貯蓄カード230を特定するための「カードID」に関連付けられて構成されている。たとえば、図5に示すカード情報から、カードID「01」を有するおつり貯蓄カード230の顧客(利用者)の顧客IDは「0001」であると特定することができる。
【0060】
(顧客情報および顧客情報DBの一例)
つぎに、顧客情報および顧客情報DB222の一例について説明する。図6は、顧客情報および顧客情報DB222の一例を示す説明図である。
【0061】
図6に示すように、顧客情報DB222には、顧客情報が、顧客ごとに記録されており、この顧客情報は、「氏名」,「生年月日」,「電話番号」,「郵便番号」,「住所」,「銀行名」,「支店名」,「口座番号」,「口座名義」が、顧客を特定するための「顧客ID」に関連付けられて構成されている。たとえば、図6に示す顧客情報から、顧客ID「0001」を有する顧客の氏名は「ニホン タロウ」であると特定することができる。また、この顧客が指定したおつりの入金先の銀行名は「総研銀行」であり、支店名は「○○支店」であり、口座番号は「0123・・・」であり、口座名義は「ニホン タロウ」であると特定することができる。
【0062】
(おつり情報およびおつり情報DBの一例)
つぎに、おつり情報およびおつり情報DB223の一例について説明する。図7は、おつり情報およびおつり情報DB223の一例を示す説明図である。
【0063】
図7に示すように、おつり情報DB223には、顧客が商品を購入する度におつり情報が記録され、このおつり情報は、「購入日」,「購入時刻」,「購入金額」,「入金額」,「おつり金額」が、おつり貯蓄カード230を特定するための「カードID」に関連付けられて構成されている。たとえば、図7に示すおつり情報から、購入日「2007/2/1」に、カードID「01」を有するおつり貯蓄カード230を提示して商品を購入した際のおつり金額は「400(円)」であると特定することができる。また、図7に示すおつり情報から、カードID「01」を有するおつり貯蓄カード230のおつり金額の総額は「650(円)」であると特定することができる。
【0064】
(端末装置240によるおつり情報処理の手順)
つぎに、端末装置240によるおつり情報処理の手順の一例について説明する。図8は、端末装置240によるおつり情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0065】
まず、受信部401によって、読取装置241によって読みとられたカード情報を、読取装置241から受信して(ステップS801)、送信部404によって、ステップS801で受信したカード情報をサーバ210へ送信する(ステップS802)。そして、サーバ210による認証処理がおこなわれた結果、サーバ210から送信された認証結果情報を受信したか否かを判断する(ステップS803)。
【0066】
ステップS803において、認証結果情報を受信していないと判断した場合(ステップS803:No)は、ステップS803で認証結果情報を受信したと判断されるまで、ステップS803を繰り返しおこなう。一方、ステップS803において、認証結果情報を受信したと判断した場合(ステップS803:Yes)は、判断部402によって、おつり貯蓄カード230が認証されたか否かを判断する(ステップS804)。
【0067】
ステップS804において、おつり貯蓄カード230が認証されていないと判断した場合(ステップS804:No)は、一連の処理を終了する。一方、ステップS804において、おつり貯蓄カード230が認証されたと判断した場合(ステップS804:Yes)は、算出部403によって、商品の購入代金を清算した結果生じるおつりを算出し(ステップS805)、送信部404によって、おつり情報をサーバ210へ送信して(ステップS806)、一連の処理を終了する。
【0068】
(端末装置240によるおつり情報処理の手順)
つぎに、サーバ210によるおつり情報処理の手順の一例について説明する。図9は、サーバ210によるおつり情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0069】
まず、受信部411によって、端末装置240から送信されたカード情報を受信したか否かを判断する(ステップS901)。ステップS901において、端末装置240から送信されたカード情報を受信していないと判断した場合(ステップS901:No)は、ステップS901で端末装置240から送信されたカード情報を受信したと判断するまで、ステップS901を繰り返しおこなう。
【0070】
一方、ステップS901において、端末装置240から送信されたカード情報を受信したと判断した場合(ステップS901:Yes)は、認証部412によって、ステップS901で受信したカード情報に基づいて、おつり貯蓄カード230を認証して(ステップS902)、送信部416によって、ステップS902での認証結果に関する認証結果情報を端末装置240へ送信する(ステップS903)。
【0071】
続いて、受信部411によって、端末装置240から送信されたおつり情報を受信したか否かを判断する(ステップS904)。ステップS904において、端末装置240から送信されたおつり情報を受信していないと判断した場合(ステップS904:No)は、ステップS904で端末装置240から送信されたおつり情報を受信したと判断するまで、ステップS904を繰り返しおこなう。
【0072】
一方、ステップS904において、端末装置240から送信されたおつり情報を受信したと判断した場合(ステップS904:Yes)は、登録部413によって、ステップS904で受信したおつり情報をおつり情報DB223へ登録して(ステップS905)、一連の処理を終了する。
【0073】
このような手順によっておつり情報DB223に登録されたおつり情報は、たとえば、貯蓄情報生成部414によって読み取られ、顧客が有する所定の端末装置へ送信される貯蓄情報の生成処理に用いられる。また、顧客がおつり所定の銀行口座への入金を希望した場合は、入金情報生成部415によって読み取られ、銀行が有する銀行オンラインシステムへ送信される入金情報の生成処理に用いられる。
【0074】
(おつり情報の一例)
つぎに、端末装置240からサーバ210に送信されるおつり情報の一例について説明する。図10は、端末装置240からサーバ210に送信されるおつり情報の一例を示す説明図である。
【0075】
図10に示すように、おつり情報は、図7に示したおつり情報DB223と同様に、おつり貯蓄カード230を特定するための「カードID」,「購入日」,「購入時刻」,「購入金額」,「入金額」,「おつり金額」からなる。たとえば、図10に示す顧客情報から、購入日「2007/2/4」に、カードID「01」を有するおつり貯蓄カード230を提示して商品を購入した際の購入金額は「5980(円)」であり、顧客が支払った現金の金額は「6000(円)」であり、おつり金額は「20(円)」であると特定することができる。
【0076】
(おつり情報が登録された後のおつり情報DBの一例)
つぎに、端末装置240から送信されたおつり情報が登録された後のおつり情報DBの一例について説明する。図11は、端末装置240から送信されたおつり情報が登録された後のおつり情報DBの一例を示す説明図である。
【0077】
図11に示すように、おつり情報DB223には、図7に示したおつり情報DB223の状態から、さらに、図10に示したように端末装置240から送信されたおつり情報が追加登録されている。これにより、図11に示すおつり情報から、購入日「2007/2/4」に、カードID「01」を有するおつり貯蓄カード230を提示して商品を購入した際のおつり金額は「20(円)」であると特定することができる。また、図11に示すおつり情報から、カードID「01」を有するおつり貯蓄カード230のおつり金額の総額は「670(円)」であると特定することができる。
【0078】
(顧客に送信された貯蓄情報の一例)
つぎに、顧客に送信された貯蓄情報の一例について説明する。図12は、顧客に送信された貯蓄情報の一例を示す説明図である。
【0079】
図12は、顧客が利用する端末装置240に表示された貯蓄情報を示したものである。たとえば、図12に示す貯蓄情報は、電子メールとしてサーバ210から送信されたものであり、「おつり貯蓄残高」と、「明細」と、「利用可能サービス」とが示されている。
【0080】
たとえば、顧客は、「おつり貯蓄残高」および「明細」により、「おつり貯蓄カードをいつ利用したか」、「おつりがいくら貯蓄されているのか」などを容易に把握することができる。また、「利用可能サービス」により、「どのようなサービスを利用することができるのか」などを容易に把握することができる。
【0081】
このような貯蓄情報は、定期的に、サーバ210から送信されてもよく、顧客が要求することにより、サーバ210から送信されるようにしてもよい。また、貯蓄情報の送付方法は、電子メールによる送信に限らず、WEBページによる送信、可搬性を有する印刷物などによる送付であってもよい。
【0082】
(銀行オンラインシステムに送信された入金情報の一例)
つぎに、銀行オンラインシステムに送信された入金情報の一例について説明する。図13は、銀行オンラインシステムに送信された入金情報の一例を示す説明図である。
【0083】
図13に示すように、入金情報は、「銀行名」,「支店名」,「口座番号」,「口座名義」,「金額」からなる。たとえば、図13に示す入金情報は、入金先の銀行名が「総研銀行」であり、支店名が「○○支店」であり、口座番号が「0123・・・」であり、口座名義が「ニホン タロウ」であり、金額は「670(円)」であると特定することができる。このような入金情報が銀行オンラインシステムに送信されることにより、結果的に、顧客との商取引によって生じたおつりが所定の口座に入金される。
【0084】
以上説明したように、本実施の形態にかかるおつり情報処理端末装置、おつり情報処理装置、おつり情報処理方法、おつり情報処理プログラム、およびおつり貯蓄システムによれば、現金による取引であってもおつりが発生しないため、顧客を、小銭を扱う煩わしさから解放することができる。また、顧客は、あらかじめおつりの入金先を指定しておくことにより、手間や時間をかけることなく、自動的におつりを預金させることができる。これにより、小銭が増えることなく、おつりをまとめて預金したり、まとめてサービスへ使用したりすることができるため、顧客による現金の利用意欲の向上を図ることができ、結果的に、現金取引における利便性の向上、おつりの有効活用を図ることができる。
【0085】
また、貯蓄されたおつりの利用をおつり貯蓄カード230によらない間接的なものに制限しているため、カード紛失・盗難などによる悪用を防止し、顧客の貯蓄を確実に担保することができる。そして、おつり貯蓄カード230そのものは、キャッシングや有償サービスへの利用ができず、おつりの貯蓄のみに制限されているため、子供や老人など、クレジットカードの利用を敬遠しがちな顧客層でも、安心して利用する/利用させることができる。これにより、潜在的なカード利用者を効率的に発掘することができ、結果的に、カード業界や経済の活性化を図ることができる。
【0086】
また、特別な装置を必要とせず、おつり貯蓄システム100を構成する各装置(サーバ210、データベースサーバ220、おつり貯蓄カード230、端末装置240、読取装
置241)として、既存のカードシステムを構成する装置を流用することができ、システムの構築やメンテナンスにかかるコストを抑えつつ、おつり貯蓄システムを構築することができるため、カード会社における投資対効果の向上を図ることができる。
【0087】
なお、本実施の形態で説明したおつり貯蓄方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、RAM、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0088】
以上のように、本発明にかかるおつり情報処理端末装置、おつり情報処理装置、おつり情報処理方法、おつり情報処理プログラム、およびおつり貯蓄システムは、クレジットカードを持たない消費者に対しても積極的にサービスを提供することを課題とするカード業界に利用可能であり、特に、クレジットカードの利用を敬遠しがちな、子供や老人などのカード利用を促進し、カード業界の活性化を図るためのサービスとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本実施の形態にかかるおつり貯蓄システムのシステム概要を示す説明図である。
【図2】本実施の形態にかかるおつり貯蓄システムのシステム構成を示す説明図である。
【図3】本実施の形態にかかるサーバおよび端末装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態にかかるサーバおよび端末装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図5】カード情報およびカード情報DBの一例を示す説明図である。
【図6】顧客情報および顧客情報DBの一例を示す説明図である。
【図7】おつり情報およびおつり情報DBの一例を示す説明図である。
【図8】端末装置によるおつり情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】サーバによるおつり情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】端末装置からサーバに送信されるおつり情報の一例を示す説明図である。
【図11】端末装置から送信されたおつり情報が登録された後のおつり情報DBの一例を示す説明図である。
【図12】顧客に送信された貯蓄情報の一例を示す説明図である。
【図13】銀行オンラインシステムに送信された入金情報の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0090】
100 おつり貯蓄システム
210 サーバ
220 データベースサーバ
221 カード情報DB
222 顧客情報DB
223 おつり情報DB
230 おつり貯蓄カード
240 端末装置
241 読取装置
250 ネットワーク
401 受信部
402 判断部
403 算出部
404 送信部
411 受信部
412 認証部
413 登録部
414 貯蓄情報生成部
415 入金情報生成部
416 送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を処理するおつり情報処理方法であって、
前記顧客のIDカードから顧客IDを読み取った読取装置から、前記顧客IDを受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された前記顧客IDを認証する認証工程と、
前記顧客との取引によって生じたおつりを算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出されたおつりに関する情報を前記顧客IDと関連付けてデータベースへ蓄積する蓄積工程と、
を含んだことを特徴とするおつり情報処理方法。
【請求項2】
前記データベースに蓄積された前記おつりに関する情報に基づいて、前記顧客との取引によって生じたおつりを、前記顧客によって指定された所定の口座へ入金するための入金情報を生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された入金情報を、前記所定の口座が設けられた金融機関のオンラインシステムへ送信する送信工程と、
をさらに含んだことを特徴とする請求項1に記載のおつり情報処理方法。
【請求項3】
顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を処理するおつり情報処理プログラムであって、
前記顧客のIDカードから顧客IDを読み取った読取装置から、前記顧客IDを受信する受信工程と、
前記受信工程によって受信された前記顧客IDを認証する認証工程と、
前記顧客との取引によって生じたおつりを算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出されたおつりに関する情報を前記顧客IDと関連付けてデータベースへ蓄積する蓄積工程と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするおつり情報処理プログラム。
【請求項4】
前記データベースに蓄積された前記おつりに関する情報に基づいて、前記顧客との取引によって生じたおつりを、前記顧客によって指定された所定の口座へ入金するための入金情報を生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された入金情報を、前記所定の口座が設けられた金融機関のオンラインシステムへ送信する送信工程と、
をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項3に記載のおつり情報処理プログラム。
【請求項5】
顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を処理するおつり情報処理端末装置であって、
前記顧客のIDカードから顧客IDを読み取った読取装置から、前記顧客IDを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記顧客IDを認証装置へ送信することによって、前記顧客IDを前記認証装置に認証させる認証情報送信手段と、
前記顧客との商取引によって生じたおつりを算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出されたおつりに関する情報と前記顧客IDとを、おつり情報処理装置へ送信することによって、前記おつりに関する情報を前記顧客IDと関連付けてデータベースに蓄積させるおつり情報送信手段と、
を備えたことを特徴とするおつり情報処理端末装置。
【請求項6】
顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を処理するおつり情報処理装置であって、
前記顧客のIDカードから読み取った顧客IDと、前記顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報とを、おつり情報処理端末装置から受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された前記おつりに関する情報を、前記受信手段によって受信された前記顧客IDと関連付けてデータベースへ蓄積する蓄積手段と、
を備えたことを特徴とするおつり情報処理装置。
【請求項7】
前記データベースに蓄積された前記おつりに関する情報に基づいて、前記顧客との取引によって生じたおつりを、前記顧客によって指定された所定の口座へ入金するための入金情報を生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された入金情報を、前記所定の口座が設けられた金融機関のオンラインシステムへ送信する送信手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求項6に記載のおつり情報処理装置。
【請求項8】
顧客との商取引によって生じたおつりに関する情報を管理するおつり貯蓄システムであって、
顧客IDを記憶するIDカードと、
前記IDカードから前記顧客IDを読み取る読取装置と、
前記顧客IDを認証する認証装置と、
前記読取装置から、前記顧客IDを受信する受信手段、前記受信手段によって受信された前記顧客IDを前記認証装置へ送信することによって、前記顧客IDを前記認証装置に認証させる認証情報送信手段、前記顧客との商取引によって生じたおつりを算出する算出手段、および前記算出手段によって算出されたおつりに関する情報と前記顧客IDとを、おつり情報処理装置へ送信するおつり情報送信手段を備えたおつり情報処理端末装置と、
前記顧客IDと前記おつりに関する情報とを、おつり情報処理端末装置から受信する受信手段、および前記受信手段によって受信された前記おつりに関する情報を、前記受信手段によって受信された前記顧客IDと関連付けてデータベースへ蓄積する蓄積手段を備えたおつり情報処理装置と、
を備えたことを特徴とするおつり貯蓄システム。
【請求項9】
前記おつり情報処理装置が、
前記データベースに蓄積された前記おつりに関する情報に基づいて、前記顧客との取引によって生じたおつりを、前記顧客によって指定された所定の口座へ入金するための入金情報を生成する生成手段、および前記生成手段によって生成された入金情報を、前記所定の口座が設けられた金融機関のオンラインシステムへ送信する送信手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載のおつり貯蓄システム。
【請求項10】
前記IDカードは、前記顧客との取引によって生じたおつりの貯蓄専用カードであることを特徴とする請求項8または9に記載のおつり貯蓄システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−262476(P2008−262476A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−105998(P2007−105998)
【出願日】平成19年4月13日(2007.4.13)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)
【Fターム(参考)】