説明

がんのバイオマーカーとしてプレクチン−1を検出するための組成物および方法

本発明は、バイオマーカー・プレクチン-1を検出し局在化するための診断技法およびイメージング技法に役立つ組成物および方法を提供する。本発明は、プレクチン-1をターゲティングするための多量体型ペプチドリガンド複合体、例えば式(βAKTLLPTPGGS(PEG5000))4KKKKDOTAβA-NH2を有する多量体型ペプチドリガンド複合体を提供し、これには、イメージング剤および/または治療剤をコンジュゲートすることができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントに結合させるための多量体型ペプチドリガンド複合体であって、
プレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントに独立して結合する少なくとも2つのペプチド
を含み、
プレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントに結合する該ペプチドのそれぞれは、独立して、少なくとも1つの非標準アミノ酸置換または保存的アミノ酸置換を含んでもよく、
該ペプチドのそれぞれは、独立して、少なくとも1つの追加アミノ酸を付加することによって修飾されていてもよく、
該ペプチドのそれぞれは、ポリエチレングリコールにカップリングされていてもよく;
該ペプチドまたはポリエチレングリコールにカップリングされていてもよいペプチドのそれぞれは、さらにキレート剤にカップリングされており、該キレート剤は、少なくとも1つのリンカーによって、該ペプチドまたはポリエチレングリコールにカップリングされていてもよいペプチドに、カップリングされていてもよく、
少なくとも1つのイメージング剤が、該キレート剤にカップリングされていてもよく、そして
少なくとも1つの治療剤が、該キレート剤にカップリングされていてもよい、
多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項2】
該多量体がホモ多量体またはヘテロ多量体である、請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項3】
該多量体が四量体である、請求項2に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項4】
該多量体型ペプチドリガンド複合体のペプチドが、配列番号1〜4および9〜22からなる群より選択される配列を独立して有する、請求項3に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項5】
該配列が配列番号1〜4からなる群より選択される、請求項4に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項6】
該四量体型複合体が約8.3×10-7MのKiを有する、請求項5に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項7】
該複合体が式(βAKTLLPTPGGS(PEG5000))4KKKKDOTAβA-NH2を有する、請求項6に記載の四量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項8】
該キレーターが、DTPA、DO3A、DOTA、EDTA、TETA、EHPG、HBED、NOTA、DOTMA、TETMA、PDTA、TTHA、LICAM、HYNIC、およびMECAMからなる群より選択される、請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項9】
該イメージング剤が、放射性核種、放射線造影剤、常磁性イオン、金属、生物学的タグ、蛍光ラベル、化学発光ラベル、超音波造影剤および光活性剤からなる群より選択される、請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項10】
該イメージング剤が放射性核種である、請求項9に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項11】
該放射性核種が、110In、111In、177Lu、18F、52Fe、62Cu、64Cu、67Cu、67Ga、68Ga、86Y、90Y、89Zr、94mTc、94Tc、99mTc、120I、123I、124I、125I、131I、154-158Gd、32P、11C、13N、15O、186Re、188Re、51Mn、52mMn、55Co、72As、75Br、76Br、82mRb、83Sr、および他のガンマ放射体、ベータ放射体、または陽電子放射体からなる群より選択される、請求項10に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項12】
該放射性核種が111Inである、請求項11に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項13】
該ポリエチレングリコールがポリエチレングリコール5000である、請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体。
【請求項14】
対象におけるプレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントを検出するための方法であって、イメージング剤を含む請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体を対象に投与すること、およびプレクチン-1を含む細胞の場所を検出することを含む方法。
【請求項15】
該多量体型ペプチドリガンド複合体が式(βAKTLLPTPGGS(PEG5000))4KKKKDOTAβA-NH2を有し、イメージング剤が111Inである、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
該イメージング剤が、コンピュータに接続されていてプログラムを使って画像データを解析するSPECT/CTスキャナで検出される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
該多量体型ペプチドリガンドを構成するペプチドがそれぞれに、配列番号1〜4および9〜22からなる群より独立して選択される配列を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
該イメージング剤が、放射性核種、放射線造影剤、常磁性イオン、金属、生物学的タグ、蛍光ラベル、化学発光ラベル、超音波造影剤および光活性剤からなる群より選択される、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
該プレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントが、細胞表面プレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントである、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
がんを検出し、がんを診断し、がんの進行を監視し、またはがんの処置を監視する方法であって、ここで、該がんの細胞はプレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントを発現するものであり、該方法が、請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体を含む医薬組成物を試験対象に投与すること、該イメージング剤を検出すること、該試験対象における該イメージング剤のレベルおよび場所を決定すること、ならびに該レベルおよび場所を、非罹患対象からの、他の点では同一な場所からの該イメージング剤のレベルおよび場所と比較するか、または該試験対象の非罹患区域と比較することを含み、ここで該複合体はイメージング剤を含み、さらにここで、非罹患対象または該試験対象の非罹患区域からの該試料における該イメージング剤のレベルまたは場所と比較して、該試験対象における該イメージング剤のより高いレベルまたは異なる場所は、該試験対象がプレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントを発現するがんを有することの指標であり、それによって、がんを検出し、がんを診断し、がんの進行を監視し、またはがんの処置を監視する方法であって、ここで、該がん細胞はプレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントを発現するものである、方法。
【請求項21】
該がんが、頭頚部がん、肝がん、膵がん、食道がん、胃がん、肺がん、乳がん、卵巣がん、子宮がん、子宮内膜がん、子宮頸がん、前立腺がん、副腎がん、リンパ腫、唾液腺がん、骨がん、脳がん、小脳がん、結腸がん、直腸がん、直腸結腸がん、口鼻咽頭がん、NPC、腎がん、膀胱がん、皮膚がん、黒色腫、基底細胞癌、硬口蓋癌、舌扁平上皮細胞癌、髄膜腫、多形性腺腫、星状細胞腫、軟骨肉腫、皮質腺腫、肝細胞癌、膵がん、扁平上皮細胞癌、および腺癌からなる群より選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
該がんが膵がんである、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
該膵がんが、膵管腺癌、膵上皮内新生物、腺腫、異形成を伴う腺腫、および上皮内癌からなる群より選択される、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
該がんが転移がんである、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
該多量体型ペプチドリガンド複合体を構成するペプチドがそれぞれに、配列番号1〜4および9〜22からなる群より独立して選択される配列を有する、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
該多量体型ペプチドリガンド複合体が式(βAKTLLPTPGGS(PEG5000))4KKKKDOTAβA-NH2を有し、イメージング剤が111Inである、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
該イメージング剤が、放射性核種、放射線造影剤、常磁性イオン、金属、生物学的タグ、蛍光ラベル、化学発光ラベル、超音波造影剤および光活性剤からなる群より選択される、請求項20に記載の方法。
【請求項28】
該プレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントが細胞表面プレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントである、請求項20に記載の方法。
【請求項29】
対象におけるがんを診断するための方法であって、該がんの細胞はプレクチン-1またはそのホモログもしくはフラグメントを発現するものであり、該方法は、該対象から生物学的試料を得ること、該試料を、請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体を含む組成物と接触させること、該試験対象からの該試料における該プレクチン-1のレベルまたは場所を、非罹患対象から得られた他の点では同一な試料からのプレクチン-1のレベルまたは場所と比較するか、または既知量のプレクチン-1を含む標準試料と比較することを含み、ここで該複合体はイメージング剤を含むものであり、さらにここで、該試験対象からの該試料におけるプレクチン-1のより高いレベルは、該試験対象ががんを有することの指標である方法。
【請求項30】
該多量体型ペプチドリガンド複合体が式(βAKTLLPTPGGS(PEG5000))4KKKKDOTAβA-NH2を有する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
該イメージング剤が、放射性核種、放射線造影剤、常磁性イオン、金属、生物学的タグ、蛍光ラベル、化学発光ラベル、超音波造影剤および光活性剤からなる群より選択される請求項30に記載の方法。
【請求項32】
医薬上許容される担体と請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体とを含む医薬組成物。
【請求項33】
医薬上許容される担体と請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体とを含む医薬組成物、適用具、およびそれを使用するための指示書を含み、イメージング剤および治療剤を含んでいてもよいキット。
【請求項34】
該複合体が、以下の構造を有する、イメージング剤を含む請求項1に記載の多量体型ペプチドリガンド複合体:
【化1】



【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図1−4】
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【図2】
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【図3−1】
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【図3−2】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−510094(P2013−510094A)
【公表日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−537233(P2012−537233)
【出願日】平成22年11月5日(2010.11.5)
【国際出願番号】PCT/US2010/055632
【国際公開番号】WO2011/057078
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(501149684)ユニバーシティ オブ バージニア パテント ファウンデーション (35)
【Fターム(参考)】