説明

くしゃくしゃアルミホイル

【課題】主にホイル焼き料理等に手軽に使える、くっつかない、破けにくい、安価で使い易いくしゃくしゃしわ加工アルミホイルを提供する。
【解決手段】予め、非常に浅い無数のくしゃくしゃのシワ状の面に機械加工したアルミ箔を、従来のアルミホイルと同様のサイズ・同様のロール型にして、同様に自由に必要な長さを引き出し・切り取る仕方で使用できるアルミホイルとする。この場合のシワは、非常に浅いのみならず、必ずしも筋状の溝や規則性を持った凹凸等である必要はなく、ランダム形状で差しつかえないことを特徴とするくしゃくしゃアルミホイル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホイル焼きなど、主に料理等に使うアルミホイルの改良型である。
【背景技術】
【0002】
従来、肉や焼き魚、餅焼き、焼きおにぎり、ピザトーストの温め、あるいは代表的な鮭とキノコのホイル焼き等の料理に際し、アルミ箔製ホイルが使われているが、破けやすいために通常は2枚重ねて使うことが多い。アルミ箔の片面にシリコン樹脂をコーティングした「くっつかないホイル」も市販されている。アコーデオンカーテン形状のものも1枚ずつ袋入りで市販されている。またアルミ加工した耐火性素材に凹凸溝形状をつけ、フライパンや天ぷら鍋等の手前側を覆う「調理用油とび防止カバー」等も知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【0003】
【特許文献1】 特開2005−279229
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルミホイルを使って食材を焼く時、餅のようなものは非常にくっつき易く、また魚や肉などは焦げ付き易く、特に粕漬けや味噌漬けなどは焦げ付きがひどいため、処理が大変でもあり、すぐに破け易くもなる。そのため、2枚重ねて使うことが多く不経済でもある。「くっつかないホイル」にコーティングしてあるシリコン樹脂は高価な素材なのでコスト高である。アコーデオンカーテン形状のものは、魚等を焼くのにはいいが、包むことはできないので蒸し焼き等の調理には使えず、また1枚ずつ個別に購入するのでとても経済的ではない。個々の消費者の智恵として、アルイミホイルを揉みくしゃにして使用すれば焦げ付きは防げるが、原型サイズより大幅に狭く縮んでしまい、食材を充分包み込むこともできず等、別の不便さがあった。油とび防止カバーに関しては、本来的な用途目的に制約されて、アルミ素材の面に施された凹凸の溝はかなり深く大きいという点から見ても、本発明の直接的な課題の範疇からは外れると判断される。
本発明は以上の問題点を解決するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
予め、非常に浅い無数のくしゃくしゃのシワ状の面に機械加工したアルミ箔を、従来のアルミホイルと同様のサイズ・同様のロール型にして、同様に自由に必要な長さを引き出し・切り取る仕方で使用できるアルミホイルとする。この場合のシワは、非常に浅いのみならず、必ずしも筋状の溝や規則性を持った凹凸等である必要はなく、ランダム形状で差しつかえない。
以上を特徴とするくしゃくしゃアルミホイルである。
【発明の効果】
【0006】
(イ)料理に使うアルミホイルの表面がつるつる平面でなく、非常に浅いが無数のくしゃくしゃ状のシワになっているため、食材がくっついたり焦げ付いたりしにくい。
(ロ)食材から出た油がシワの間には入りこむことにより、食材に再び付着することが大幅に減るので、料理がべたつかず、とてもきれいに仕上がる。
(ハ)焼け付き、焦げ付きがなく、調理された食材がきれいに取り出せるため、アルミホイルが破けにくいので、従来のような2枚重ねの必要がなく、経済的でもあり、廃棄処分するホイルの量も少なくなってエコでもある。
(ニ)個々の消費者が、アルミホイルをそのつど面倒な揉みくしゃ作業をして、見た目にもきたなく小さく縮んで使いづらくもあった面倒さ・不便さがなくなり、従来と全く同じアルミホイルの使い方で、気持ちよく調理作業がおこなえる。
(ホ)アルミホイルのケースは従来のままでよく、同じように自由に引き出して切り取り、そのままの広さで同じように使うことができるので、消費者も全くとまどうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
予め、非常に浅い無数のくしゃくしゃのシワ状の面(1)に機械加工したアルミ箔を、従来のアルミホイルと同様のサイズ・同様のロール型にして、同様の収納ケース(2)に入れ、同様に自由に必要な長さを引き出し・切り取って使用するアルミホイルである。
本発明は以上のような構造である。
これを実際に使用するときは、従来のアルミホイルと同様に、収納ケース(2)に収まっているロールから、調理に必要な長さを自由に切り取って、焼き・蒸し等の調理に利用する。ホイルの表面がくしゃくしゃのシワ状になっているため、調理の食材が焼いても蒸してもくっつきにくく、食材から滲み出た油も無数のシワの間に入り込んでいくため、その油が食材に再付着しにくいため、料理もカラットきれいに仕上がることができる。
【符号の説明】
【0009】
1 くしゃくしゃのシワ状の面
2 収納ケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め、非常に浅い無数のくしゃくしゃのシワ状の面に機械加工したアルミ箔を、従来のアルミホイルと同様のサイズ・同様のロール型にして、同様に自由に必要な長さを引き出し・切り取る仕方で使用できるアルミホイルとし、この場合のシワは、非常に浅いのみならず、必ずしも筋状の溝や規則性を持った凹凸等である必要はなく、ランダム形状で差しつかえないことを特徴とするくしゃくしゃアルミホイル。

【図1】
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