説明

でん粉製造排液の起泡性抑制方法及び臭気低減方法

【課題】でん粉製造排液、特に、デカンタ排液の効率的な起泡性抑制及び臭気低減を図ることができるでん粉製造排液の起泡性抑制方法及び臭気低減方法を提供する。
【解決手段】でん粉製造工場21で排出されるでん粉製造排液22は、臭気低減処理23を経て、直接畑地・草地還元24される。又は、蛋白分離処理31により、液分と固形分に分離され、固形分は堆肥化処理32されて畑地・草地還元33され、液分は起泡成分分離処理34が行なわれ、更に、活性汚泥処理35が施された後、河川放流36される。臭気低減処理23及び起泡成分分離処理34に於いて、分離液分(デカンタ排液)は、浸漬処理槽内の無極性合成吸着材によって浸漬処理されて、夫々、臭気低減処理及び起泡成分分離処理が行なわれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、でん粉製造排液、特に、デカンタ排液の起泡性抑制及び臭気低減を図るでん粉製造排液の起泡性抑制方法及び臭気低減方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
でん粉製造排液として次のようなものがある。
(1)フリューム排液:畑から搬入した馬鈴薯を洗浄した排水
(2)デカンタ排液:馬鈴薯を粉砕し、でん粉とでん粉粕を分離したあとに残る液分
(3)セパレータ排液:でん粉精製過程で排出される排水
前記デカンタ排液は、図8に示すでん粉製造工場1で、でん粉原料用馬鈴薯を摩り下ろし、遠心分離機やマイクロストレーナででん粉とポテトパルプを分離した上で排出される。でん粉製造工場1で排出されるデカンタ排液等のでん粉製造排液2は、例えば、1工場で1シーズン当たり10乃至20万トンに達する。でん粉製造排液2中には起泡性の高い物質が含まれており、排出直後には非常に微細な泡状であり、実体積の2〜数倍程度の体積として排出され取扱いが極めて困難である。
でん粉製造工程で排出されるデカンタ排液およびセパレータ排液は肥料成分である窒素、カリウムを多く含み、BOD(生物化学的酸素要求量)などが高負荷の汚濁廃液である。又、デカンタ排液単独でも1日あたり1000〜3000トン程度排出されるため、従来から図8の事例1に示す如く、直接畑地・草地還元3されてきた。
【0003】
しかし、でん粉製造排液2は、腐敗過程で含有タンパク質やその他の有機物からプロピオン酸や酪酸、吉草酸などのC〜Cの揮発性有機酸類(VFA)や、低級アミンおよびアンモニアなどの窒素系臭気成分が生成され、工場周辺および畑地等への還元過程での悪臭や、悪臭の拡散が問題となっていた。
又、排液中のカリウム濃度が他の肥料成分より高いことから、連用によるカリウム過剰の問題も指摘されてきた(北海道立農試集報52,1985、北海道立農業試験場研究報告114号)。
【0004】
排液の問題点をまとめると、次のようなものである。
(1)でん粉製造排液、特にデカンタ排液は高負荷排液である(BOD換算で30000〜70000ppm)。
(2)水溶性蛋白質を多く含有している。
(3)起泡成分を含有している。
(4)でん粉製造工程(遠心分離工程、マイクロストレーナ工程)でデカンタ排液が泡化して排出される。
(5)泡化した排液は物理機械的消泡が全く不可能である。
(6)そのため、消泡池・沈殿池などで生物分解による消泡を行っている。
(7)この生物分解による消泡工程はデカンタ排液を腐敗させる低温嫌気性分解であるため、有機酸類やアンモニアなどの悪臭成分が発生する。
(8)このため、工場周辺や、排液を散布する畑地等では悪臭拡散が問題となっている。
【0005】
そこで、従来の排液問題の対処事例としては、例えば、次のようなものがある。
(1)図8の事例2に示すように、デカンタ排液を嫌気発酵処理(中高温嫌気処理)4し、悪臭成分を低減してから畑地・草地還元5する。
但し、この場合は、排液中の蛋白質分解で生成するアンモニアにより、排液中のpHが著しく上昇することで不良発酵による発酵障害の可能性がある。
(2)事例3に示すように、デカンタ排液を蛋白分離処理6して、固形分の蛋白質を分離し、堆肥化処理7して、畑地・草地還元8する。液分はUASB法(嫌気性細菌群グラニュールによる浄化法)などの嫌気性浄化処理9と活性汚泥処理10を行い河川放流11する。欧米でも、排液中のタンパクを除去した処理液に対し、UASB法での浄化がおこなわれている。
但し、この場合は、処理の不安定さと施設建造コストとランニングコストが非常に高いという問題がある。
【0006】
先行文献としては、例えば特許文献1がある。
特許文献1は、澱粉製造排液中の溶解性物質や懸濁性物質を不溶化ないし粗大化した後、含有される水分を除去し、更に固形物の温度が120〜200℃に達するまで加熱焙煎処理を行なって有機質肥料を得るものである。
【特許文献1】特開2004−359497号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したように、でん粉製造排液は、種々の問題点を有し、従来の排液問題の対処事例や、特許文献1においても、不良発酵による発酵障害の可能性、処理の不安定、施設建造コストやランニングコストが高い等の問題があり、それらの問題が解決されていない。
又、比較的高度な技術を要しない活性汚泥法など曝気を要する好気性浄化法を用いる場合に於いて、でん粉製造排液の起泡性が阻害要因となり、浄化が困難である。
【0008】
以上の現状に鑑み、本発明は、でん粉製造排液、特に、デカンタ排液の効率的な起泡性抑制及び臭気低減を図ることができるでん粉製造排液の起泡性抑制方法及び臭気低減方法を提供することを目的とする。
それによって、比較的高度な技術を要しない活性汚泥法など曝気を要する好気性浄化法による浄化を可能とし、即ち、発酵障害を起こすことなく安定した好気性浄化処理を可能にし、排液処理の施設建造コスト及びランニングコストのコストダウンを図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
でん粉製造排液の浄化処理は、従来からでん粉製造排液の起泡性が活性汚泥法など曝気を要する好気性浄化法の阻害要因となるため、浄化が困難であるとの認識であったが、UASB法などの嫌気性浄化法に比べ高度な技術を要することが無いため、本発明での主軸技術を活性汚泥法とした。但し、でん粉製造排液の起泡能を抑制する必要があるため、浄化処理の前駆技術として起泡抑制技術の開発を行なった。
さらに、前駆技術の開発工程において、でん粉製造排液が腐敗する際に発生する悪臭成分が低減する現象が確認されたことから、でん粉製造排液の臭気低減技術の開発を行なった。
【0010】
そして、上記の課題を解決すべく、本発明は以下の構成を提供する。
請求項1に係る発明は、でん粉製造排液を無極性合成吸着材により浸漬処理して、でん粉製造排液内の起泡成分を吸着分離除去することを特徴とするでん粉製造排液の起泡性抑制方法を提供するものである。
【0011】
請求項2に係る発明は、前記でん粉製造排液は、デカンタ排液であることを特徴とする請求項1記載のでん粉製造排液の起泡性抑制方法を提供するものである。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記無極性合成吸着材は、母体構造がスチレン系であることを特徴とする請求項1又は2記載のでん粉製造排液の起泡性抑制方法を提供するものである。
【0013】
請求項4に係る発明は、でん粉製造排液を無極性合成吸着材により浸漬処理して、でん粉製造排液内の悪臭原因物質である有機酸類を吸着分離除去することを特徴とするでん粉製造排液の臭気低減方法を提供するものである。
【0014】
請求項5に係る発明は、前記でん粉製造排液は、腐敗したデカンタ排液であることを特徴とする請求項4記載のでん粉製造排液の臭気低減方法を提供するものである。
【0015】
請求項6に係る発明は、前記無極性合成吸着材は、母体構造がスチレン系であることを特徴とする請求項4又は5記載のでん粉製造排液の臭気低減方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、でん粉製造排液、特に、デカンタ排液の効率的な起泡性抑制及び臭気低減を図ることができるでん粉製造排液の起泡性抑制方法及び臭気低減方法を提供することが可能となる。
それによって、比較的高度な技術を要しない活性汚泥法など曝気を要する好気性浄化法による浄化を可能とし、即ち、発酵障害を起こすことなく安定した好気性浄化処理が可能となり、排液処理の施設建造コスト及びランニングコストのコストダウンを図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、実施例を示した図面を参照しつつ本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明のでん粉製造排液の起泡性抑制方法及び臭気低減方法の概要を示している。
でん粉製造工場21で排出されるでん粉製造排液22は、利活用される場合は、臭気低減処理23を経て、直接畑地・草地還元24される。
又、でん粉製造排液22が浄化される場合は、蛋白分離処理31により、液分と固形分に分離され、固形分は堆肥化処理32されて畑地・草地還元33され、液分は起泡成分分離処理34が行なわれ、更に、活性汚泥処理35が施された後、河川放流36される。
【0018】
図2は、本発明のでん粉製造排液の浄化処理工程に於ける起泡性抑制方法の詳細を示している。
でん粉製造工場21で排出されるでん粉製造排液22は、蛋白分離処理施設41によって蛋白分離処理されたのち、分離固形分は堆肥化施設42で堆肥化処理されて畑地・草地還元43される。
一方、分離液分(デカンタ排液)は、起泡成分分離処理施設44に入り、起泡成分分離処理施設44に於いて、起泡成分分離工程45を構成する浸漬処理槽46に導入され、浸漬処理槽46は、無極性合成吸着材が収納されており、分離液分を、無極性合成吸着材によって浸漬処理し、起泡成分を吸着分離する。無極性合成吸着材は母体構造がスチレン系の無極性の合成吸着材で、高分子有機物の分離に使用されるものである。
無極性合成吸着材によって浸漬処理されて起泡成分分離処理された処理液は、既設のフリューム排液及びセパレータ排液用の活性汚泥処理施設47で処理された後、河川放流48される。
【0019】
浸漬処理槽46内の無極性合成吸着材は、浸漬処理停止時に吸着材洗浄工程49によって洗浄される。
吸着材洗浄工程49に於いては、洗浄溶媒貯留槽50に貯留された沸騰蒸留水及び/又は温メタノール等の洗浄溶媒が浸漬処理槽46の下部から供給されて、浸漬処理槽46内で流動し、浸漬処理槽46の上部から使用済洗浄溶媒が使用済洗浄溶媒貯留槽51に排出される。
【0020】
使用済洗浄溶媒貯留槽51は、第2洗浄溶媒貯留槽52に連通し、使用済洗浄溶媒貯留槽51の使用済洗浄溶媒が第2洗浄溶媒貯留槽52に排出されて貯留され、第2洗浄溶媒貯留槽52内の揮発成分は、洗浄溶媒貯留槽50に還元される。第2洗浄溶媒貯留槽52は、起泡成分貯留槽53に連通し、使用済洗浄溶媒内の起泡成分は、起泡成分貯留槽53に貯留される。
【0021】
図3は、本発明のでん粉製造排液の臭気低減処理工程に於ける臭気低減方法の詳細を示している。
でん粉製造工場21で排出されるでん粉製造排液22は、消泡池・沈殿池61によって3〜10日程度滞留されて消泡されると共に、固形分が沈殿されたのち、腐敗して臭気を発生する分離液分(デカンタ排液)は、臭気低減処理施設62に入り、臭気低減処理施設62に於いて、悪臭成分吸着工程63を構成する浸漬処理槽64に導入される。浸漬処理槽64は、無極性合成吸着材が収納されており、分離液分は、無極性合成吸着材によって浸漬処理され、悪臭成分が吸着除去される。
無極性合成吸着材によって浸漬処理されて悪臭成分が除去された処理液は、畑地・草地還元65される。尚、臭気低減処理施設62は1日あたりの散布量分のみ臭気低減処理を行なう。
【0022】
浸漬処理槽64内の無極性合成吸着材は、悪臭成分吸着処理停止時に前述の吸着材洗浄工程49によって洗浄される。
【実施例1】
【0023】
次に、無極性合成吸着材によって浸漬処理されるでん粉製造排液の起泡成分の除去効果についての試験結果を説明する。
無極性合成吸着材としてアンバーライトを用いた。アンバーライトは無極性の合成吸着材で、高分子有機物の分離に使用されており、規格はXAD2〜2000まで数種類あるが、大豆煮汁からのサポニン除去で効果が確認されているXAD4を選択した。合成吸着材の諸元は表1のとおりである。
【0024】
【表1】

【0025】
試験に用いたでん粉製造排液については次のとおりである。
A液:工場排出直後のデカンタ排液(0.5℃の保冷庫内で自然消泡後に使用)
B液:沈殿池での自然消泡を経て圃場へ散布する腐敗したでん粉製造排液
C液:B液と同様の過程を経て試験場内で1年間貯留したでん粉製造排液
【0026】
前記A〜C液のでん粉製造排液のTS(固形分率)、VS(強熱減量率)濃度と加熱処理時の固液分離容積比は表2のとおりである。
【0027】
【表2】

【0028】
供試液として前記A〜C液の他に更に次の処理液を使用した。
A’液:A液を加熱処理し生成した固形分を分離した液分
A’(0.5)液:A’液の合成吸着材による浸漬処理を0.5時間行なった処理液
A’(1.0)液:A’液の合成吸着材による浸漬処理を1時間行なった処理液
A’(3.0)液:A’液の合成吸着材による浸漬処理を3時間行なった処理液
A’(6.0)液:A’液の合成吸着材による浸漬処理を6時間行なった処理液
A’(9.0)液:A’液の合成吸着材による浸漬処理を9時間行なった処理液
A’(12.0)液:A’液の合成吸着材による浸漬処理を12時間行なった処理液
【0029】
図4に示す起泡率は、試験管内に所定の希釈倍率に調整した前記でん粉製造排液又は処理液を8m1分取し、1分間激しく振とうした時の、泡層高/液層高を百分率で示した数値である。
【0030】
図4によるとA液およびA’液では、起泡率が100%であるのに対し、合成吸着材による浸漬処理を行なった処理液A’(0.5)〜A’(12.0)では浸漬時間に応じて起泡率が低減している。このことから、排液中の起泡性に関係する成分が合成吸着材に吸着していることが推察される。
【0031】
図5は前記処理液等のCOD(Chemical oxygen demand:化学的酸素要求量)を示す。
図5によると、処理液のCODは、A液の15000mg/LやA’液の10000mg/L程度に対して、5500〜7500mg/L程度を推移している。尚、浸漬時間の違いによる差は確認出来ない。
以上のことから、前駆処理として、(1)デカンタ排液に対して加熱凝固による固形分分離工程と、(2)合成吸着材の浸漬処理による起泡性抑制処理を行なうことでデカンタ排液の活性汚泥法による浄化が可能であることを見出した。
【実施例2】
【0032】
次に、合成吸着材によって浸漬処理されるでん粉製造排液の臭気成分の低減効果についての分析結果を説明する。
合成吸着材は、表1に示すアンバーライトXAD4を用いた。
供試液は次のとおりである。尚、処理液は、合成吸着材500mlと供試液500mlを1000ml容器に入れ、室温、60rpmの撹拌条件で処理したものである。
No.2:沈殿池での自然消泡を経て圃場へ散布する腐敗したでん粉製造排液
No.5:No,2を合成吸着材で0.5時間浸漬した処理液
No.6:No.2を合成吸着材で1.0時間浸漬した処理液
No.7:No.2を合成吸着材で3.0時間浸漬した処理液
No.8:No.2を合成吸着材で6.0時間浸漬した処理液
【0033】
分析項目は、有機酸濃度(プロピオン酸、n一酪酸、n一吉草酸、イソ吉草酸)、臭気強度とする。
【0034】
合成吸着材による浸漬処理時間と残留有機酸濃度の関係を示す分析結果を図6に示す。
図6によると、有機酸分析の結果、合成吸着材による浸漬処理0.5時間のNo.5でNo.2の有機酸濃度と比べ、プロピオン酸45%、n−酪酸50%、n−吉草酸55%、イソ吉草酸で75%程度の低下が確認された。1.0時間処理No.6、3.0時間処理のNo.7、6.0時間処理のNo.8も同様に、有機酸濃度がさらに低下し、特にイソ吉草酸の低下が顕著で6.0時間処理では85%程度まで低下している。
有機酸の吸着反応は0.5時間程度で十分に行なわれているが、浸漬時間を長くすることで処理液中の有機酸濃度がさらに低下することが確認された。
【0035】
次に、合成吸着材による浸漬処理時間と臭気強度の関係を示す分析結果を図7に示す。
図7によると、臭気強度は有機酸濃度低下に伴い、No.5〜8に於いて5E+04まで低下している。即ち、臭気強度は、0.5〜3.0時間浸漬処理に於いて5.0E+04〜1.0E+05の範囲であり、6.0時間浸漬処理を行なうことで5.0E+04まで低下した。0.5時間処理のNo.5の臭気強度を未処理液No.2の1.0lE+06と比較した場合、1/20程度まで低下していることから、短時間処理でも効果が高いと言える。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明によるでん粉製造排液の起泡性抑制方法及び臭気低減方法の説明図である。
【図2】本発明によるでん粉製造排液の浄化処理工程に於ける起泡性抑制方法の説明図である。
【図3】本発明によるでん粉製造排液の臭気低減処理工程に於ける臭気低減方法の説明図である。
【図4】合成吸着材による浸漬処理を行なった処理液の起泡率を示すグラフである。
【図5】合成吸着材による浸漬処理を行なった処理液等のCODを示すグラフである。
【図6】合成吸着材による浸漬処理時間と残留有機酸濃度の関係を示すグラフである。
【図7】合成吸着材による浸漬処理時間と臭気強度の関係を示すグラフである。
【図8】従来例のでん粉製造排液の処理方法の説明図である。
【符号の説明】
【0037】
22 でん粉製造排液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
でん粉製造排液を無極性合成吸着材により浸漬処理して、でん粉製造排液内の起泡成分を吸着分離除去することを特徴とするでん粉製造排液の起泡性抑制方法。
【請求項2】
前記でん粉製造排液は、デカンタ排液であることを特徴とする請求項1記載のでん粉製造排液の起泡性抑制方法。
【請求項3】
前記無極性合成吸着材は、母体構造がスチレン系であることを特徴とする請求項1又は2記載のでん粉製造排液の起泡性抑制方法。
【請求項4】
でん粉製造排液を無極性合成吸着材により浸漬処理して、でん粉製造排液内の悪臭原因物質である有機酸類を吸着分離除去することを特徴とするでん粉製造排液の臭気低減方法。
【請求項5】
前記でん粉製造排液は、腐敗したデカンタ排液であることを特徴とする請求項4記載のでん粉製造排液の臭気低減方法。
【請求項6】
前記無極性合成吸着材は、母体構造がスチレン系であることを特徴とする請求項4又は5記載のでん粉製造排液の臭気低減方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2008−238142(P2008−238142A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−86659(P2007−86659)
【出願日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【出願人】(591190955)北海道 (121)
【Fターム(参考)】