説明

アイコン表示装置及びアイコン表示方法

【課題】 近年の多彩な機能を持つ機器を使いこなすために、操作一覧・機能一覧などをメニュー形式で表示することが多いが、目的とする機能や操作を探すためのメニュー検索機能は実装されておらず、また、各機器間やメーカー間でのメニュー表示に関する統一性がなく、利用者にとって操作し難いものになりつつあるという課題がある。
【解決手段】本発明は、かかる実情に鑑み、利用者が所望する機能を簡単に探すことができ、かつ、各自が使いやすいように変更が行えるメニューを作成するためのアイコン表示装置を提案する。表示するアイコンに関する情報と、当該のアイコンの表示箇所/形式に関する情報とを分けて保持し、表示形式を索引形式に切り替えることにより、メニュー項目の検索が行え、かつ、利用者の使い勝手に応じてアイコンの変更を可能にすることにより、利用者各自の使いやすいメニューを作成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アイコン表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在使用されている種々の機器は、例えば、記録再生装置にデジタル放送受信機や、ハードディスク(HDD)、DVD内蔵チューナーなどがあるように、多彩な機能を統合したものが多く、その分、機能や操作など利用者が選択しなければならない項目が増大している。その多くの機能を使いこなすためには、機能一覧・操作一覧などをメニュー形式で表示し、利用者が選択できるようにすることが一般に行われている。
【特許文献1】特開2004−140517号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、メニュー項目の増大にもかかわらず、パソコンのヘルプ機能などを除いては、目的とする機能や操作を選択するためのメニュー検索機能は実装されていない。特に、項目が増大して階層化されたメニューなどでは、その階層も深くなり、目的とする機能を探すのが難しい場合がある。また、各機器間やメーカー間でのメニュー表示に関する統一性がなく、使用文言やメニュー上の配置(階層構造など)がまちまちであり、利用者にとって操作し難いものになりつつある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑み、利用者が所望する機能を簡単に探せて、かつ、各自が使いやすいように変更が行えるようなメニューを作成するためのアイコン表示装置を提案する。このアイコン表示装置は、項目ごとに設けるアイコン表示情報と表示のためのアイコン表示属性情報とによってメニュー画面を作成するものであり、利用者が機能を選択しやすいように種々の形式でのメニュー表示を提供し、利用者の使い勝手に応じたアイコンの変更などを行えるようにする。
【発明の効果】
【0005】
本発明のアイコン表示装置においては、アイコン表示情報とアイコン表示属性情報とによってメニュー上にアイコンを表示し、例えば、メニューの形式を索引形式に切り替えることによってメニュー項目の検索を行えるようにしたり、利用者の使い勝手に応じてアイコンの変更を可能にしたりすることによって利用者が使いやすい操作環境を提供することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下に、各発明を実施するための最良の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。なお、以下に説明する実施形態と請求項の関係とを述べると、次のようになる。すなわち、実施形態1は、主に請求項1,9等について説明する。実施形態2は、主に請求項2、10等について説明する。実施形態3は、主に請求項3等について説明する。実施形態4は、主に請求項4等について説明する。実施形態5は、主に請求項5等について説明する。実施形態6は、主に請求項6等について説明する。実施形態7は、主に請求項7等について説明する。実施形態8は、主に請求項8等について説明する。
【0007】
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態は、保持しているアイコン表示情報と、関連するアイコン表示属性情報とによってメニュー上にアイコンを表示するアイコン表示装置である。
【0008】
<実施形態1の構成>
図1は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す。図1に示す本実施形態の「アイコン表示装置」(0100)は、「アイコン表示部」(0110)と、「アイコン表示情報保持部」(0120)と、「アイコン表示制御部」(0130)とからなる。
【0009】
「アイコン表示部」(0110)は、機器が有する機能を起動するためのアイコンを表示するための情報であるアイコン表示情報に基づいてアイコンをユーザーインターフェース上に表示するために設けられる。ここで「アイコン表示情報」とは、アイコンを表示するための情報であり、ユーザーインターフェース上に表示される画像に関する情報(形や色など)、アイコンによって起動される機能・操作等を含むものである。
【0010】
「アイコン表示情報保持部」(0120)は、前記アイコン表示情報と、アイコン表示情報に基づいてユーザーインターフェース上に表示されるアイコン表示の属性を示す情報であるアイコン表示属性情報とを、関連付けて複数保持するために設けられる。ここで「アイコン表示属性情報」とは、ユーザーインターフェース上に表示されるアイコン表示の属性を示す情報であり、当該のアイコンをユーザーインターフェース上のどこに表示するかを定義する。例えば、一覧表示的なメニューであれば、最初から何番目に表示するか、また、階層構造を持つメニューであれば、どの階層の何番目に表示するか等を定義することが考えられる。
【0011】
「アイコン表示制御部」(0130)は、前記アイコン表示部でのアイコン表示をアイコン表示情報に関連付けられたアイコン表示属性情報に基づいて制御するために設けられる。アイコン表示情報によって得られるアイコンの画像を、アイコン表示属性情報によって定義される表示箇所へ表示するように制御するものである。
【0012】
<実施形態1の具体例の説明>
本実施形態の具体例を挙げて説明する。このアイコン表示装置では、アイコン表示制御部およびアイコン表示部が、保持する表示ルールによってアイコン表示属性情報を解釈し、ユーザーインターフェース上へアイコンを表示する。表示ルールとしては、メニュー項目の階層表示、一覧表示、グループ分けをした項目の一覧表示などが考えられる。ここでは、階層化されたメニューを、プルダウンで次階層が展開される形式で表示する場合を考える。
【0013】
図2に本実施形態の具体的機能ブロックの一例を、また、図3にユーザーインターフェース上への表示の一例を示す。アイコン表示情報として、アイコンのイメージデータと、対応する機能・操作を保持し、また、アイコン表示属性情報として、標題として表示する第一階層のアイコンについては、「H」をつけた数字をアイコン表示の順番に保持し、プルダウンで表示されるアイコンについては、「−」で結んだ数字の並びで属する階層と表示の順番を表す情報を保持するものとする。
【0014】
アイコン表示制御部(0230)は、アイコン表示情報保持部(0220)に保持されているアイコン表示属性情報を参照して、各アイコンが、ユーザーインターフェース上のどこに表示されるかを判断する。アイコン表示属性情報として「H」のつく数字を持つアイコンは、標題となる箇所に配置され、また、その他の「−」で結んだ数字をもつアイコンは、その数字に従って、最初の数字が「1」であれば、「H1」の標題の下に、「2」であれば「H2」の標題の下に、2番目の数字の順番にプルダウンで表示されるように配置される。
【0015】
アイコン表示部(0210)は、アイコン表示制御部の制御に従って、ユーザーインターフェース上へアイコンを表示する。最初に標題となるアイコンを表示し、利用者の指示を待つ。利用者がいずれかの標題アイコンを選択したら、当該のアイコンの次階層に対応するアイコンをプルダウンで表示し、利用者の更なる指示を待ち、最終的には利用者の目的とする機能が選択される。
【0016】
<実施形態1の処理の流れ>
図4は、実施形態1での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態におけるアイコン表示方法は、以下に示すステップよりなる。最初に、機器が有する機能を起動するためのアイコンを表示するための情報であるアイコン表示情報と、アイコン表示情報に基づいてユーザーインターフェース上に表示されるアイコン表示の属性を示す情報であるアイコン表示属性情報とを関連づけて複数保持するための処理を行っておく(アイコン表示情報保持ステップ)。アイコン表示を、前記アイコン表示属性情報に基づいて制御するための処理を行う(アイコン表示制御ステップ S0410)。次に、前記アイコン表示情報に基づいて、アイコンをユーザーインターフェース上に表示するための処理を行う(アイコン表示ステップ S0420)。
【0017】
<実施形態1の効果>
本発明のアイコン表示装置においては、保持しているアイコン表示情報とアイコン表示属性情報とによって、メニュー上にアイコンを表示する。表示されるアイコンに関する情報と、そのアイコンの表示箇所に関する情報とを分けて保持することにより、それぞれの変更が容易な、利用者にとって使いやすいメニューの作成を可能とする。
【0018】
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
本実施形態は、保持しているアイコン表示情報と、関連するアイコン表示属性情報とによってメニュー上にアイコンを表示するアイコン表示装置であり、アイコン表示属性情報に対応する表音文字情報をキーとする索引形式でのアイコン表示を行うことを特徴とする。
【0019】
<実施形態2の構成>
図5は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す。図5に示す本実施形態の「アイコン表示装置」(0500)は、「アイコン表示部」(0510)と、「アイコン表示情報保持部」(0520)と、「アイコン表示制御部」(0530)とからなり、前記「アイコン表示制御部」(0530)は、「索引形式表示手段」(0531)を有する。前記「索引形式表示手段」を除いた構成は、実施形態1と共通であり、本実施形態は、索引形式によるアイコン表示を行うことを特徴とする。本実施形態においては、前記アイコン表示属性情報は、そのアイコンの呼び名と関連づけられた表音文字情報に対応する情報を持つ。表音文字情報は、索引形式でのアイコン表示を行うためのキーとなるものである。
【0020】
「索引形式表示手段」(0531)は、前記表音文字情報に対応したアイコン表示属性情報に基づいて、前記アイコン表示部に対して索引形式でアイコンを表示させる制御を行うために設けられる。アイコン表示属性情報が持つ表音文字情報を索引のキーとして使用して、索引形式でアイコンを表示するように制御するものである。
【0021】
<実施形態2の具体例の説明>
本実施形態の具体例を挙げて説明する。このアイコン表示装置では、索引形式表示手段が、アイコン表示属性情報の持つ表音文字情報をキーとして、索引形式でアイコンを表示するように制御し、アイコン表示部が、その制御に従って、アイコンをユーザーインターフェース上に表示するものである。
【0022】
図6に本実施形態の具体的機能ブロックの一例を、また、図7にユーザーインターフェース上への索引形式メニューの表示の一例を示す。アイコン表示情報として、アイコンのイメージデータと、対応する機能・操作を保持し、また、アイコン表示属性情報として、対応する表音文字情報と、その表音文字による索引作成時の索引内での配置順序を表す数字とを「−」で結んだ情報を保持するものとする。索引形式表示手段(0631)は、アイコン表示情報保持部(0620)に保持されているアイコン表示属性情報を参照して、同じ表音文字情報を持つアイコンを、その配置順序を表す数字の順番に配置して、表音文字情報の種類数分の索引形式のメニューを作成する。アイコン表示部(0610)は、索引形式表示手段(0631)の制御に従って、ユーザーインターフェース上へ索引形式でアイコンを表示する。ユーザーインターフェース上では、利用者の検索により、表示する索引メニューを変更する。例えば、最初に「あ」という表音文字情報を持つアイコンのメニューを表示し、利用者が、その他の表音文字情報による検索を指示した場合には、指示された表音文字情報を持つアイコンのメニューを表示するように制御を行う。例えば、利用者が「は」を指示した場合には、「は」という表音文字情報を持つアイコンのメニューを表示する。なお、利用者の索引検索を助けるために、索引のキーとなった表音文字情報の一覧を表示することも考えられる。
【0023】
<実施形態2の処理の流れ>
本実施形態におけるアイコン表示方法は、実施形態1における処理と同様のステップよりなる。ただし、アイコン表示情報保持ステップにおいて、アイコン表示属性情報は、そのアイコンの呼び名と関連付けられた表音文字情報に対応し、アイコン表示制御ステップにおいて、前記表音文字情報に対応したアイコン表示属性情報に基づいて、アイコン表示部に対して索引形式でアイコンを表示させる制御をするための処理を行う(索引形式表示ステップ)。その他の処理は、実施形態1における処理と同様である。
【0024】
<実施形態2の効果>
本発明のアイコン表示装置においては、アイコン表示属性情報に対応する表音文字情報をキーとする索引形式でのアイコン表示を行うことにより、メニュー項目の検索を可能とするため、利用者が目的とする機能・操作を容易に選択することができる。
【0025】
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
本実施形態は、保持しているアイコン表示情報と、関連するアイコン表示属性情報とによってメニュー上に索引形式でのアイコン表示を行うアイコン表示装置であり、表音文字情報に代えて、アイコンを表象するための数字情報またはアイコンを表象するための色情報をキーとする索引形式でのアイコン表示を行うことを特徴とする。
【0026】
<実施形態3の構成>
本実施形態の機能ブロックの一例は、実施形態2において図5で示したものと同様である。図5に示す本実施形態の「アイコン表示装置」(0500)は、「アイコン表示部」(0510)と、「アイコン表示情報保持部」(0520)と、「アイコン表示制御部」(0530)とからなり、前記「アイコン表示制御部」(0530)は、「索引形式表示手段」(0531)を有する。本実施形態の構成は、実施形態2における構成と同様である。ただし、本実施形態は、表音文字情報に代えて、アイコンを表象するための数字情報、または、アイコンを表象するための色情報をキーとする索引形式でのアイコン表示を行う。アイコン表示属性情報には、アイコンを表象するための数字情報、または、アイコンを表象するための色情報に対応する情報を持ち、索引形式表示手段(0531)は、当該の情報に基づいて、アイコン表示部(0510)に対して、数字情報または色情報を索引のキーとする索引形式でアイコンを表示させる制御を行う。具体的には、例えば、実施形態2における表音文字情報を数字情報、または、色情報に代えて、アイコン表示属性情報に持たせることにより、数字情報、または、色情報に基づいた索引形式のアイコン表示が行われる。なお、色情報に関しては、アイコン表示属性情報上での表現と、それをユーザーインターフェース上に表示する場合の色情報との対応表を設け、処理を行うなどのことも考えられる。
【0027】
<実施形態3の処理の流れ>
本実施形態におけるアイコン表示装置の処理の流れは、実施形態1または2における処理の流れと同様である。ただし、アイコン表示情報保持ステップにおいて、アイコン表示属性情報はアイコンを表象するための数字情報またはアイコンを表象するための色情報に対応し、アイコン表示制御ステップにおいて、前記数字情報または色情報に対応したアイコン表示属性情報に基づいて、アイコン表示部に対して索引形式でアイコンを表示させるように制御を行う。その他の処理は、実施形態1または2における処理と同様である。
【0028】
<実施形態3の効果>
メニューの表示に関しては、必ずしも、表音文字による索引形式のみが役立つとは限らない。例えば、機能の実行順にメニュー項目を分類し、順番に利用者に選択させる、または、機器の機能毎にイメージカラーを設定し、各機器の機能を分類して表示する等、様々な方式が考えられる。本発明のアイコン表示装置においては、アイコン表示属性情報に対応する数字情報もしくは色情報をキーとする索引形式でのアイコン表示を行うことにより、様々な方式でのメニュー項目の表示を可能とし、利用者にとって使いやすい操作環境を用意することができる。
【0029】
<<実施形態4>>
<実施形態4の概要>
本実施形態は、保持しているアイコン表示情報と、関連するアイコン表示属性情報とによってメニュー上にアイコンを表示するアイコン表示装置であり、一つのアイコンに対して複数のアイコン表示属性情報を保持することにより、複数形式のアイコン表示を行うことができることを特徴とする。
【0030】
図8は、本実施形態の概念の一例を示すものである。利用者の指示により、アイコン表示を切り替えて、異なる表示形式のメニューを表示することができる。
【0031】
<実施形態4の構成>
図9は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す。図9に示す本実施形態の「アイコン表示装置」(0900)は、「アイコン表示部」(0910)と、「アイコン表示情報保持部」(0920)と、「アイコン表示制御部」(0930)とからなり、前記「アイコン表示制御部」(0930)は、「索引形式表示手段」(0931)と、「アイコン表示形式切り替え手段」(0932)とを有する。前記「アイコン表示形式切り替え手段」を除いた構成は、実施形態2および3と共通であり、本実施形態は、複数形式のアイコン表示を行うことを特徴とする。本実施形態においては、アイコン表示属性情報は、一つのアイコン表示情報に対して複数関連づけられており、それぞれのアイコン表示属性情報に基づいて、それぞれ異なる形式のアイコン表示を可能とする。
【0032】
「アイコン表示形式切り替え手段」(0932)は、前記複数のアイコン表示属性情報に基づいて複数形式の表示を行うために設けられる。表示形式としては、アイコンの一覧表示、階層表示、索引形式での表示などが考えられるが、利用者の指示により、その表示形式を切り替えるための処理を行うものである。例えば、階層表示と、索引形式での表示とを行う場合であれば、アイコン表示情報保持部においては、一つのアイコン表示情報に対して、階層表示用と索引形式表示用との二つのアイコン表示属性情報を保持する。図10にアイコン表示情報保持部で保持する情報の一例を示す。アイコン表示形式切り替え手段は、利用者の指示により、どちらの形式での表示を行うかを判断し、アイコン表示制御部での処理を切り替える。アイコン表示部は、アイコン表示制御部での処理に応じたアイコン表示を行う。
【0033】
それぞれの形式での表示に関する処理は、実施形態1から3における処理と同様である。なお、切り替えに関する利用者の指示を受けるためには、例えば、表示するメニュー上に、表示形式切り替えのためのボタンを表示する、または、アイコン表示装置を実装する機器のリモコン等に指示用の機能を用意する等が考えられる。
【0034】
<実施形態4>
図11は、実施形態4での処理の流れの一例を示したものである。本実施形態におけるアイコン表示装置の処理の流れは、実施形態1から3のいずれかにおける処理の流れと同様に、アイコン表示情報保持ステップ、アイコン表示制御ステップ(S1110)、アイコン表示ステップ(S1120)を行う。その後、利用者の表示形式切り替えの指示があれば、表示形式を切り替えるための処理を行い(S1130)、再度、アイコン表示制御ステップへ戻って、指示された形式による表示を行うための処理を行う。
【0035】
<実施形態4の効果>
本発明のアイコン表示装置においては、一つのアイコンに対して、アイコン表示属性情報を複数保持することにより、複数形式のアイコン表示を行うことができる。利用者が、複数形式の表示を切り替えて、適切なメニューを利用することが可能となり、より使い勝手の良い操作環境を用意することができる。
【0036】
<<実施形態5>>
<実施形態5の概要>
本実施形態は、保持しているアイコン表示情報と、関連するアイコン表示属性情報とによってメニュー上にアイコンを表示するアイコン表示装置であり、アイコン表示情報の管理により、アイコンの変更や追加、削除などを可能にすることを特徴とする。
【0037】
<実施形態5の構成>
図12は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す。図12に示す本実施形態の「アイコン表示装置」(1200)は、「アイコン表示部」(1210)と、「アイコン表示情報保持部」(1220)と、「アイコン表示制御部」(1230)と、「アイコン表示情報管理部」(1240)とからなる。前記「アイコン表示情報管理部」を除いた構成は、実施形態1における構成と共通であり、本実施形態は、アイコン表示情報の管理を行い、アイコンの変更や追加、削除などを可能にすることを特徴とする。
【0038】
「アイコン表示情報管理部」(1240)は、前記アイコン表示情報保持部のアイコン表示情報を管理するために設けられる。アイコン表示情報の変更を可能にすることにより、利用者による、メニュー上のアイコンの変更、追加、削除などが可能となる。また、アイコン表示情報の変更の一種として、アイコンに表示条件などを付加することにより、例えば、時間に応じた変更(午前中のみ表示する等)や、条件による表示メニューの変更(ある機能の実行後などの条件に合致した場合のみ表示するように定義する等)が可能となる。なお、表示条件を付加する場合には、アイコン表示情報として、アイコンの画像情報や機能・操作に関する情報のみでなく、表示条件に関する情報も保持するものとする。
【0039】
具体的な処理としては、例えば、メニュー上に表示されたアイコンに対して、変更を指示できるようなユーザーインターフェースを設け、利用者の指示に従って、アイコン表示情報を変更する、もしくは、アイコン変更用のアイコン表示情報一覧を表示する等が考えられる。
【0040】
ユーザーインターフェースの一例を図13に示す。図13においては、表示しているメニューの一部にアイコンを変更するためのボタンを追加し、利用者は、いずれかのボタンを選択することにより、メニュー上のアイコンに対する処理を行う。例えば、「変更」のボタンを選択し、変更対象として、「パスワード設定」のアイコンを指示すると、アイコン変更画面となり、変更する内容を入力する。
【0041】
前記アイコン表示情報管理部は、指示された内容をもって、アイコン表示情報の変更を行い、アイコン表示情報保持部へ反映する。
【0042】
<実施形態5の効果>
本発明のアイコン表示装置においては、アイコン表示情報の管理により、アイコンの変更や追加、削除などを可能とする。利用者が、各自にとって利用しやすいようにアイコンの変更等を行うことにより、より使い勝手の良いメニューを作成することができる。
【0043】
<<実施形態6>>
<実施形態6の概要>
本実施形態は、保持しているアイコン表示情報と、関連するアイコン表示属性情報とによってメニュー上にアイコンを表示するアイコン表示装置であり、アイコン表示情報の管理により、アイコンの変更や追加、削除などを可能にし、更に、アイコン表示属性情報の管理により、当該のアイコンのユーザーインターフェース上の表示箇所の変更を可能とすることを特徴とする。
【0044】
<実施形態6の構成>
図14は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す。図14に示す本実施形態の「アイコン表示装置」(1400)は、「アイコン表示部」(1410)と、「アイコン表示情報保持部」(1420)と、「アイコン表示制御部」(1430)と、「アイコン表示情報管理部」(1440)とからなり、前記「アイコン表示情報管理部」(1440)は、「アイコン表示属性情報管理手段」(1441)を有する。 前記「アイコン表示属性情報管理手段」を除いた構成は、実施形態5における構成と共通であり、本実施形態は、アイコン表示属性情報の管理を行い、アイコンのユーザーインターフェース上の表示箇所の変更を可能にすることを特徴とする。
【0045】
「アイコン表示属性情報管理手段」(1441)は、前記アイコン表示情報保持部のアイコン表示属性情報を管理するために設けられる。アイコン表示属性情報の変更を可能にすることにより、アイコンのユーザーインターフェース上での表示箇所の変更を行う。例えば、実施形態5においてアイコン表示情報の変更があったアイコンに関しては、索引のキーとなる情報も変更となるなど、ユーザーインターフェース上の表示箇所(メニュー上の配置)が適当でなくなる場合が考えられる。また、アイコンに変更はなくとも、利用者によっては、各自の好みによるメニューの表示を行いたい場合も考えられる。利用者にとって使い勝手の良いメニュー表示を行うために、アイコン表示属性情報の変更により、アイコンのメニュー上での配置の変更を行う。
【0046】
具体的には、例えば、メニュー上に表示されたアイコンに対して、表示箇所の変更を指示するユーザーインターフェースを設け、アイコンのメニュー上での移動を指示できるようにする、または、実施形態5に示すアイコン変更に伴う処理として、表示箇所変更の指示も行えるようにするなどが考えられる。索引形式の表示を行う場合には、索引のキーとなる表音文字や、数字情報等の指示を行い、表示箇所となるメニューを表示して、そのメニュー上での位置を指定する等も考えられる。
【0047】
アイコン表示属性情報管理手段は、その結果をもってアイコン表示属性情報の変更を行い、アイコン表示情報保持部へ反映する。
【0048】
<実施形態6の効果>
本発明のアイコン表示装置においては、アイコン表示属性情報の管理により、アイコンのユーザーインターフェース上での表示箇所の変更を可能とする。利用者が、各自にとって利用しやすいようにアイコンの表示箇所の変更を行うことにより、より使い勝手の良いメニューを作成することができる。
【0049】
<<実施形態7>>
<実施形態7の概要>
本実施形態は、保持しているアイコン表示情報と、関連するアイコン表示属性情報とによってメニュー上にアイコンを表示するアイコン表示装置であり、表示するアイコンに対応する機能が起動可能か起動不可能かによって、異なる表示を行うことを特徴とする。
【0050】
<実施形態7の構成>
図15は、本実施形態の機能ブロックの一例を示す。図15に示す本実施形態の「アイコン表示装置」(1500)は、「アイコン表示部」(1510)と、「アイコン表示情報保持部」(1520)と、「アイコン表示制御部」(1530)と、「判断部」(1540)とからなる。前記「判断部」を除いた構成は、実施形態1における構成と共通であり、本実施形態は、アイコンによって起動される機能が、その時点で起動可能かどうかを判断し、利用者にわかるように異なる表示を行うことを特徴とする。
【0051】
「判断部」(1540)は、機器が有する機能が起動可能か起動不可能か判断するために設けられる。前記アイコン表示制御部は、前記判断部での判断結果に応じて、当該の機能に対応したアイコンの表示を異なる表示となるように制御する。機器の有する機能は、動作状況に応じて、起動不可能な場合がある。例えば、記録再生装置において、HDDからの映像再生時には、DVDの再生メニューは実行できない。しかし、索引形式によるメニュー表示等、メニューの構成によっては、一律に表示が行われることになり、利用者にとってわかりにくい事態が発生する。そこで、機能の起動可能/不可能によってアイコン表示を区別し、利用者に明示する。具体的には、アイコン表示制御部は、アイコン表示属性情報による制御時、アイコン表示情報として保持されているアイコンによって起動される機能・操作に関して、判断部による判断を仰ぎ、その結果に応じて、異なる表示を行うように、アイコン表示部を制御する。判断部は、機器の動作状況を参照し、当該の機能が起動可能か不可能かを判断する。機能の起動可能/不可能によってアイコン表示を区別するためには、例えば、アイコン表示情報として、起動可能な場合と不可能な場合との2種類のアイコンを登録し、表示時点での状況によって切り替える、または、起動不可能な場合には、色を変えたり、×を重ねたりして表示するなどが考えられる。
【0052】
<実施形態7の処理の流れ>
本実施形態におけるアイコン表示装置の処理の流れは、実施形態1から6のいずれかにおける処理と同様である。ただし、アイコン表示制御ステップにおいて、アイコンに対応する機能が起動可能か起動不可能かを判断し、判断結果に応じて、アイコンの表示を異なる表示となるように制御を行う。その他の処理は、実施形態1から6のいずれかにおける処理と同様である。
【0053】
<実施形態7の効果>
本発明のアイコン表示装置においては、表示するアイコンに対応する機能が、起動可能か不可能かによって、異なる表示を行う。利用者が、その時点で利用可能な機能のみを選択することが可能となり、より操作性の高いメニューを提供することができる。
【0054】
<<実施形態8>>
<実施形態8の概要>
本実施形態は、保持しているアイコン表示情報と、関連するアイコン表示属性情報とによってメニュー上にアイコンを表示するアイコン表示装置であり、実装する機器は、記録再生装置であることを特徴とする。
【0055】
<実施形態8の構成>
図16は、本実施形態の機能ブロックの一例を図16に示す。図16に示す本実施形態の「アイコン表示装置」(1610)は、「アイコン表示部」(1611)と、「アイコン表示情報保持部」(1612)と、「アイコン表示制御部」(1613)とからなり、「記録再生装置」(1600)に実装される。本実施形態のアイコン表示装置の構成は、実施形態1と同様であり、また、実施形態2から7のいずれとも同様に構成される。本実施形態は、記録再生装置上に実装されることを特徴とする。
【0056】
「記録再生装置」(1600)は、いわゆるHDDレコーダーやDVDレコーダーなどである。近年の記録再生装置は、デジタル放送受信装置、HDD内蔵、DVD内蔵チューナーなど多彩な機能が統合されており、更に、iLINK、メール、Webブラウザなどの機能が統合された商品が増加してきている。それに付随して、一つの機器で利用できる機能は増加・複雑化し、利用者の操作に関する負担も増加している。このような状況において、記録再生装置に当該のアイコン表示装置を実装することにより、目的とする機能を容易に選択することができる、利用者各自の使い勝手に合わせたメニュー表示を行うことができる。
【0057】
<実施形態8の効果>
本発明のアイコン表示装置を記録再生装置に実装することにより、目的とする機能を容易に選択することができる、利用者各自の使い勝手に合わせたメニュー表示を行えるので、複雑化した機能を持つ機器の操作に関する利用者の負担を軽減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明によれば、メニュー項目の検索により目的とする機能を容易に選択することができ、利用者各自の使い勝手に応じたメニュー表示が行えるので、アイコン表示装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】実施形態1を説明するための機能ブロック図
【図2】実施形態1を説明するための具体的機能ブロック図
【図3】階層化されたメニューの一例を示す図
【図4】実施形態1の処理の流れを説明する図
【図5】実施形態2、3を説明するための機能ブロック図
【図6】実施形態2を説明するための具体的機能ブロック図
【図7】索引形式メニューの一例を示す図
【図8】実施形態4を説明するための概念図
【図9】実施形態4を説明するための機能ブロック図
【図10】実施形態4を説明するためのアイコン表示情報保持部の一例を示す図
【図11】実施形態4の処理の流れを説明する図
【図12】実施形態5を説明するための機能ブロック図
【図13】実施形態5を説明するためのユーザーインターフェースの一例を示す図
【図14】実施形態6を説明するための機能ブロック図
【図15】実施形態7を説明するための機能ブロック図
【図16】実施形態8を説明するための機能ブロック図
【符号の説明】
【0060】
0100 アイコン表示装置
0110 アイコン表示部
0120 アイコン表示情報保持部
0130 アイコン表示制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器が有する機能を起動するためのアイコンを表示するための情報であるアイコン表示情報に基づいてアイコンをユーザーインターフェース上に表示するアイコン表示部と、
前記アイコン表示情報と、アイコン表示情報に基づいてユーザーインターフェース上に表示されるアイコン表示の属性を示す情報であるアイコン表示属性情報と、を関連付けて複数保持するアイコン表示情報保持部と、
前記アイコン表示部でのアイコン表示をアイコン表示情報に関連付けられたアイコン表示属性情報に基づいて制御するアイコン表示制御部と、
を有するアイコン表示装置。
【請求項2】
前記アイコン表示属性情報は、そのアイコンの呼び名と関連付けられた表音文字情報に対応し、
前記アイコン表示制御部は、前記表音文字情報に対応したアイコン表示属性情報に基づいて、前記アイコン表示部に対して索引形式でアイコンを表示させる制御を行うための索引形式表示手段を有する請求項1に記載のアイコン表示装置。
【請求項3】
前記アイコンの呼び名と関連付けられた表音文字情報に代えて、
アイコンを表象するための数字情報またはアイコンを表象するための色情報とした請求項2に記載のアイコン表示装置。
【請求項4】
前記アイコン表示属性情報は、一のアイコン表示情報に対して複数関連付けられており、
前記アイコン表示制御部は、前記複数のアイコン表示属性情報に基づいて複数形式の表示を行うためのアイコン表示形式切り替え手段を有する請求項1から3のいずれか一に記載のアイコン表示装置。
【請求項5】
前記アイコン表示情報保持部のアイコン表示情報を管理するためのアイコン表示情報管理部をさらに有する請求項1から4のいずれか一に記載のアイコン表示装置。
【請求項6】
前記アイコン表示情報管理部は、さらに、
前記アイコン表示情報保持部のアイコン表示属性情報を管理するためのアイコン表示属性情報管理手段をさらに有する請求項5に記載のアイコン表示装置。
【請求項7】
機器が有する機能が起動可能か起動不可能か判断するための判断部をさらに有し、
前記アイコン表示制御部は、前記判断部での判断結果に応じて前記機能に対応したアイコンの表示を異なる表示となるように制御する請求項1から6のいずれか一に記載のアイコン表示装置。
【請求項8】
前記機器は、記録再生装置である請求項1から7のいずれか一に記載のアイコン表示装置。
【請求項9】
機器が有する機能を起動するためのアイコンを表示するための情報であるアイコン表示情報に基づいてアイコンをユーザーインターフェース上に表示するアイコン表示ステップと、
前記アイコン表示情報と、アイコン表示情報に基づいてユーザーインターフェース上に表示されるアイコン表示の属性を示す情報であるアイコン表示属性情報と、を関連付けて複数保持するアイコン表示情報保持ステップと、
前記アイコン表示ステップでのアイコン表示をアイコン表示情報に関連付けられたアイコン表示属性情報に基づいて制御するアイコン表示制御ステップと、
を含むアイコン表示方法。
【請求項10】
前記アイコン表示属性情報は、そのアイコンの呼び名と関連付けられた表音文字情報に対応し、
前記アイコン表示制御ステップは、前記表音文字情報に対応したアイコン表示属性情報に基づいて、前記アイコン表示部に対して索引形式でアイコンを表示させる制御を行うための索引形式表示ステップを有する請求項9に記載のアイコン表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2006−48574(P2006−48574A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−231952(P2004−231952)
【出願日】平成16年8月9日(2004.8.9)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】