説明

アウトフェイズ変調器

簡潔に述べると、少なくとも第1および第2アウトフェイズ信号を電力増幅器に提供するアウトフェイズ変調器を有する装置が示される。アウトフェイズ変調器は、電力増幅器の所要の出力電力レベルに基づいて、第1および第2制御信号の振幅レベルを変える振幅変調制御器によって、第1および第2アウトフェイズ信号の振幅を制御することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アウトフェイズ変調器に関する。
【背景技術】
【0002】
アウトフェイズ送信機(outphasing transmitter)は、必要であれば、例えば基地局、セルラー方式の移動局のようなワイヤレス通信システムのステーション、および/または、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、および/または、ワイヤレス通信システム中のモバイル・ユニットおよびアクセス・ポイント、および/または、他のタイプの通信システムで使用される。
【0003】
アウトフェイズ技術は、2つの非線形無線周波数(RF)電力増幅器(PA)を線形電力増幅器システムへ組み合わせる。2つのPAは、振幅変調(AM)信号、位相変調(PM)信号、および/または、振幅および位相変調信号で駆動される。また、振幅および/または位相変調信号は、アウトフェイズ変調器(outphasing modulator)によって線形電力増幅器システムに提供される。
【0004】
本発明と考えられる主題は、本明細書の結論部において特に指摘され明確に要求される。しかしながら、本発明は、動作の構成および方法の両方に関して、その目的、機能および利点と共に、添付の図面と共に下記詳細な説明を参照することにより理解されるであろう。
【0005】
図示の単純化および明瞭化のために、図面中で示される要素は、必ずしも実際の寸法どおりではないと認識するであろう。例えば、いくつかの要素の寸法は、明瞭化のための他の要素に比べて誇張されている。さらに、適切であると考えられる場合、参照番号は、対応または類似した要素を示すために図面中において繰り返されるであろう。
【発明の開示】
【0006】
以下の詳細な説明では、多数の特定の詳細事項が、本発明についての完全な理解を提供するために述べられる。しかしながら、本発明はこれらの特定の詳細事項がなくても実施され得ることを、当業者は理解するであろう。他の実施例では、周知の方法、手順、コンポーネントおよび回路は、本発明を不明瞭にしないため詳細には説明されていない。
【0007】
後続の詳細な説明のいくつかの部分は、コンピュータ・メモリ内のデータ・ビットまたは2進デジタル信号に対する動作アルゴリズムおよび記号表現によって示される。これらのアルゴリズムの記述および表現は、他の当業者に作業結果を伝えるためにデータ処理技術の当業者よって使用される技術である。
【0008】
本発明は、多様なアプリケーションの中で使用されることを理解されるであろう。ここに示される回路と技術は、無線システムの送信機のような多くの装置で使用されてもよいが、本発明はこの点に制限されることはない。本発明の範囲内に含まれると意図される送信機は、実施例のみからすると、セルラー無線電話送信機、双方向無線送信機、デジタル・システム送信機、ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク送信機、広帯域送信機、超広帯域送信機、および同種のものを含む。
【0009】
本発明の範囲内に含まれると意図されるセルラー無線電話送信機のタイプは、スペクトラム拡散信号を受信する符号分割多重接合(CDMA)、CDMA−2000および広帯域CDMA(WCDMA)セルラー無線電話送信機、移動通信のためのグローバル・システム(GSM)のための送信機、第3世代セルラー・システムのための送信機(3G)、直交周波数分割多重化(OFDM)送信機、および同種のものを含むが、これらに制限されるものではない。
【0010】
まず、図1に移って、本発明の典型的な実施例によるワイヤレス通信システム100の概要図が示される。ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つの基地局110および少なくとも1つの移動局140を含むが、本発明の範囲はこの実施例に制限されることはない。本発明のいくつかの実施例では、基地局110は送信機120を含み、また、移動局140は送信機150を含む。送信機120,150の少なくとも1つは、反応終了(reactive termination)を具備するアウトフェイズ送信機である。例えば、反応終了は、分路抵抗(shunt register)を備えるライン・カップラの形で実施されるが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。
【0011】
基地局100は、所要の電力レベルで送信することを移動局に要求するが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。本発明のいくつかの実施例では、所要の電力レベルは、例えば、基地局110から移動局140までの距離に依存する。例えば、移動局140が基地局110から遠い場合、基地局110は出力電力を高めるように要求し、移動局140が基地局110に接近するにつれて、移動局140の出力電力を弱めるように要求する。本発明の他の実施例では、所要の電力レベルは、ワイヤレス通信システム100の標準規格に従って決定される。所要の電力レベルは、標準規格ごとに、および/または、システムごとに変化する。
【0012】
本発明のいくつかの実施例では、ワイヤレス通信システム100はセルラー通信方式であるが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。すなわち、基地局110および移動局140は、セルラー方式の基地局と移動局をそれぞれ含む。本発明の他の実施例では、ワイヤレス通信システム100は、WLAN通信システムであってもよい。そのような実施例では、基地局110はアクセス・ポイント(AP)であり、また、移動局140は例えばラップトップ・コンピュータ、タブレット・コンピュータ、携帯装置および同種のモバイル・ユニットである。
【0013】
図2に移って、本発明の典型的な実施例によるアウトフェイズ送信機200のブロック図が示される。本発明のいくつかの実施例では、アウトフェイズ送信機200は、変調器210、アウトフェイズ変調器220、以下に説明されるように、1つまたはそれ以上の電力増幅器を含む電力増幅器(PA)ユニット230、および少なくとも1つのアンテナ250を含むが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。
【0014】
変調器210は、複流式送信機(polar transmitter)に含められ、アウトフェイズ変調器220に位相変調(PM)信号214および振幅変調(AM)信号の包絡線であるアナログ信号218を提供するが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。本発明のいくつかの実施例では、変調器210は、シンセサイザ(SYN)212、および、デジタル・アナロク変換器(DAC)216を含む。例えば、SYN212は、RF信号(図示せず)の位相を変調し、PM信号214を生成する。DAC216は、AM信号を受信し、それをデジタル信号(図示せず)に変換する。本発明のいくつかの実施例では、DAC216は、デジタル信号を変換し、AM信号の包絡線であるアナログ信号218を提供する。
【0015】
アウトフェイズ変調器220は、多相フィルタ222、AM制御器(CONT)223、ミキサ224、コンバイナ225,226、可変利得増幅器(VGA)227,228を含むが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。多相フィルタ222はPM信号214を受信し、PM信号214の位相を、例えば、+90°だけ、および/または、−90°だけ、および/または、0°だけ修正するが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。本発明のいくつかの実施例では、多相フィルタ222は、PM+90°の信号をコンバイナ225に提供し、PM−90°の信号をコンバイナ226に提供し、そしてPM+0°の信号をミキサ224に提供する。
【0016】
以下に説明されるように、ミキサ224は、同相AM変調信号をコンバイナ225,226に提供するが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。本発明の実施例では、AM制御器223は、ミキサ224によって行なわれる変調を制御するためにAMHIGH制御信号を使用する。必要ならば、ミキサ224によって適用される変調方法は、AMHIGH制御信号の振幅によって決定される。この典型的な実施例では、コンバイナ225,226は、アウトフェイズ信号(outphase signal)をVGA227,228にそれぞれ提供する。AM制御器223は、AMLOW制御信号に応じてVGA227,228のゲインを変える。本発明のいくつかの実施例では、AMLOW制御信号の振幅は、PAユニット230の所要の出力電力に従って決定される。
【0017】
アウトフェイズ変調器220は、少なくとも2つのアウトフェイズ信号(例えば、S1,S2)をPAユニット230に提供するが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。RF信号235の包絡線および/または位相は、一対の複素結合したアウトフェイズ信号S1,S2に対応し、それは、必要であれば、PAユニット230へ入力される。複素平面上のアウトフェイズ信号S1,S2の位置は、ここでアウトフェイズ・ルートと呼ばれる。いくつかの実施例では、少なくとも1つのアウトフェイズ・ルートは、PAユニット230のコンポーネントの効率および/または最適化基準、例えば、線形最適化プロセスに基づいて決定される。例えば、アウトフェイズ・ルートは、アウトフェイズ変調器220によって生成される。変調器210のAM信号218およびPM信号214は、所要のアウトフェイズ・ルートに従って変調器220の変調を変更するために使用されてもよい。
【0018】
いくつかの典型的な実施例では、PAユニット230は、少なくとも2つの電力増幅器および反応終了を備える1つのコンバイナを含むが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。本発明の実施例では、PAユニット230は、アウトフェイズ信号S1,S2を組み合わせかつ増幅し、RF信号235をアンテナ250に提供する。
【0019】
アンテナ250に使用されるアンテナのタイプは、内部アンテナ、ダイポールアンテナ、無指向性アンテナ、モノポールアンテナ、エンド・フィード・アンテナ、円極性アンテナ、マイクロ・ストリップ・アンテナ、ダイバーシティ・アンテナおよび同種のアンテナを含むが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。
【0020】
アウトフェイズ変調器220の動作は、図3、図4、図5および図6に関連して詳細に説明される。図3、図4および図5は、本発明の典型的な実施例に従って、複素平面300上の3つの各変調信号の概要例を示し、アウトフェイズ変調器220の動作を説明するために役立つ。図6は、本発明の典型的な実施例に従って、AM信号218の機能としてAM制御器223の制御信号の概要例を示し、アウトフェイズ変調器220の動作説明するために役立つ。
【0021】
アウトフェイズ変調器220は、複素平面300、例えば、図3、図4、図5によって描かれた位置上のRF信号235の位置に従って、RF信号235を合成するために異なる方法を使用するが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。本発明のいくつかの実施例では、RF信号235の振幅は、アウトフェイズ・ルート320上のアウトフェイズ信号S1,S2の位置の調整することにより制御される。
【0022】
本発明のいくつかの実施例では、図6に概略的に描かれているように、AM制御器223はアナログ信号218を受信し、少なくとも2つの制御信号AMHIGH620およびAMLOW610を提供し、それはアウトフェイズ信号を変調するために使用される。本発明の典型的な実施例では、少なくとも3つの異なる変調方法が使用されてもよい。その変調方法は、複素平面300上のRF信号の位置に従って、および/または、アウトフェイズ信号のAMレベルに従って選択される。いくつかの実施例では、複素平面300は、例えば、高電力領域310(図3で示される)、低電力領域410(図4で示される)、および、中間電力領域510(図5の中で示される)のような3つの領域に分割される。
【0023】
まず、高電力領域310のために使用される変調方法へ向けて、アウトフェイズ・ルートの高電力領域310は、例えばPM+90°信号およびPM−90°信号のような一定の直角成分を含むが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。高電力領域310は、固定の振幅直角成分330,340のベクトル和、および、変調同相成分350からなる。図6中の「高電力」領域によって示されるように、AM制御器223は、例えば、一定のAMLOW信号610および非一定のAMHIGH信号620を出力する。この変調モードにおいて、ミキサ224は、AMHIGH信号のレベルに従ってPM+0°信号を変調し、また、VGA227,228の利得は一定に維持される。
【0024】
低電力領域410のために使用される変調方法へ移ると、低電力領域410は、直角位相(Q)コンポーネント420,430および同相(I)コンポーネント440の線形動作によって特徴づけられるが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。この変調モードにおいて、図6中の「低電力」領域によって示されるように、AMLOW制御信号610はVGA227,228の利得を変え、また、AMHIGH制御信号620は一定に維持する。このように、この典型的な変調方法では、ミキサ224はPM+0°信号を変調しなくてもよい。コンバイナ225,226は、一定信号PM+90°、PM−90°およびスケールされたPM+0°信号をそれぞれVGA227,228に適用する。
【0025】
中間電力領域510のために使用される変調方法へ移って、中間電力領域510はアウトフェイズ信号の遷移領域にあるが、本発明の範囲はこの点に制限されることはない。この典型的な変調方法のために、図6中の「中間電力」領域によって示されるように、AM制御器223は、AMHIGH制御信号620およびAMLOW制御信号610のレベルを本質的に同時に変化することができる。いくつかの実施例中で、電力が減少するにつれて、ミキサ224はその最小変調振幅に達し、また、VGA227,228はターンオンされる。例えば、必要な場合、ミキサ224は、AMHIGH制御信号620の電圧レベルに従ってPM+0°信号を変調し、また、VGA227,228の利得は、AMLOW制御信号610の電圧レベルに従って変化する。
【0026】
本発明のある特徴がここに図示され説明される一方、多くの修正、代替、変更および均等が当業者に想起されるであろう。したがって、添付の請求項は、本発明の思想の範囲内にある修正、代替、変更および均等をすべてカバーするように意図されると理解される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の典型的な実施例によるワイヤレス通信システムの概略図である。
【図2】本発明の典型的な実施例によるアウトフェイズ送信機のブロック図である。
【図3】本発明の典型的な実施例によるアウトフェイズ変調器の動作を説明するための複素平面における変調信号の例である。
【図4】本発明の典型的な実施例によるアウトフェイズ変調器の動作を説明するための複素平面における変調信号の例である。
【図5】本発明の典型的な実施例によるアウトフェイズ変調器の動作を説明するための複素平面における変調信号の例である。
【図6】本発明の典型的な実施例によるアウトフェイズ変調器の動作を説明するための制御信号の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも第1および第2アウトフェイズ信号を電力増幅器に提供するアウトフェイズ変調器を含む装置であって、前記第1および第2アウトフェイズ信号の振幅は、選択された変調方法に従って、第1および第2制御信号の振幅レベルをそれぞれ変えることができる振幅変調制御器によって少なくとも部分的に制御される、アウトフェイズ変調器、
を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
前記第1および第2制御信号は、前記電力増幅器の所要の出力電力レベルを提供するために、前記第1および第2アウトフェイズ信号をそれぞれ変調することを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記選択された変調方法は、複素平面上の前記第1および第2アウトフェイズ信号の位置に従って選択されることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記アウトフェイズ変調器は、
前記第1制御信号の電圧レベルに従って位相変調信号を変調するミキサを含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記アウトフェイズ変調器は、
前記第2制御信号によって制御される可変利得増幅器を含むことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
前記アウトフェイズ変調器は、
少なくとも第1および第2の位相シフトされた位相変調信号、および、前記位相変調信号を生成する多相フィルタと、
前記第1の位相シフトされた信号、および前記ミキサによって提供された前記位相変調信号の振幅に変調されたバージョンを組み合わせる第1コンバイナと、
前記第2の位相シフトされた信号、および前記位相変調信号の振幅に変調されたバージョンを組み合わせる第2コンバイナと、
を含むことを特徴とする請求項4記載の装置。
【請求項7】
前記可変利得増幅器は、少なくとも第1および第2可変利得増幅器を含み、第1および第2アウトフェイズ信号をそれぞれ増幅することを特徴とする請求項5記載の装置。
【請求項8】
複素平面上のアウトフェイズ信号の位置に基づいて2つまたはそれ以上の変調方法のセットから変調方法を選択する段階であって、前記アウトフェイズ信号の前記位置は所要の出力電力レベルに基づいて決定される、段階、
ことを含むことを特徴とする方法。
【請求項9】
選択する段階は、前記変調方法のセットから前記複素平面の第1領域のために第1変調方法を、および、前記複素平面の第2領域のために第2変調方法を選択する段階を含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項10】
選択する段階は、前記変調方法のセットから前記複素平面の第1領域のために第1変調方法を、前記複素平面の第2領域のために第2変調方法を、および、前記複素平面の第3領域のために第3変調方法を選択する段階を含むことを特徴とする請求項8記載の方法。
【請求項11】
第1制御信号をミキサに適用することにより、前記第1変調方法を使用して、前記アウトフェイズ信号を生成する段階と、
前記第1制御信号をミキサに適用しかつ第2制御信号を可変利得増幅器に適用するにより、前記第2変調方法を使用して、前記アウトフェイズ信号を生成する段階と、
前記第2制御信号を前記可変利得増幅器に適用することにより、前記第3変調方法を使用して、前記アウトフェイズ信号を生成する段階と、
を含むことを特徴とする請求項10記載の方法。
【請求項12】
電力増幅器に動作可能に結合されたダイポールアンテナと、
少なくとも第1および第2アウトフェイズ信号を電力増幅器に提供するアウトフェイズ変調器であって、前記第1および第2アウトフェイズ信号の振幅は、選択された変調方法に従って、第1および第2制御信号の振幅レベルをそれぞれ変えることができる振幅変調制御器によって少なくとも部分的に制御される、アウトフェイズ変調器と、
を含むことを特徴とするワイヤレスに通信装置。
【請求項13】
前記第1および第2制御信号は、前記電力増幅器の所要の出力電力レベルを提供するために、前記第1および第2アウトフェイズ信号をそれぞれ変調することを特徴とする請求項12記載のワイヤレス通信装置。
【請求項14】
前記選択された変調方法は、複素平面上の前記第1および第2アウトフェイズ信号の位置に従って選択されることを特徴とする請求項12記載のワイヤレス通信装置。
【請求項15】
前記アウトフェイズ変調器は、
前記第1制御信号の電圧レベルに従って位相変調信号を変調するミキサを含むことを特徴とする請求項12記載のワイヤレス通信装置。
【請求項16】
前記アウトフェイズ変調器は、
前記第2制御信号によって制御される可変利得増幅器を含むことを特徴とする請求項12記載のワイヤレス通信装置。
【請求項17】
前記アウトフェイズ変調器は、
少なくとも第1および第2の位相シフトされた位相変調信号、および、前記位相変調信号を生成する多相フィルタと、
前記第1の位相シフトされた信号、および前記ミキサによって提供された前記位相変調信号の振幅に変調されたバージョンを組み合わせる第1コンバイナと、
前記第2の位相シフトされた信号、および前記位相変調信号の振幅に変調されたバージョンを組み合わせる第2コンバイナと、
を含むことを特徴とする請求項15記載のワイヤレス通信装置。
【請求項18】
前記可変利得増幅器は、少なくとも第1および第2可変利得増幅器を含み、第1および第2アウトフェイズ信号をそれぞれ増幅することを特徴とする請求項16記載のワイヤレス通信装置。
【請求項19】
少なくとも第1および第2アウトフェイズ信号を電力増幅器に提供するアウトフェイズ変調器を含む装置であって、前記第1および第2アウトフェイズ信号の振幅は、選択された変調方法に従って、第1および第2制御信号の振幅レベルをそれぞれ変えることができる振幅変調制御器によって少なくとも部分的に制御される、アウトフェイズ変調器を含む移動局、
からなることを特徴とするワイヤレス通信システム。
【請求項20】
前記第1および第2制御信号は、前記電力増幅器の所要の出力電力レベルを提供するために、前記第1および第2アウトフェイズ信号をそれぞれ変調することを特徴とする請求項19記載のワイヤレス通信システム。
【請求項21】
前記選択された変調方法は、複素平面上の前記第1および第2アウトフェイズ信号の位置に従って選択されることを特徴とする請求項19記載のワイヤレス通信システム。
【請求項22】
前記アウトフェイズ変調器は、
前記第1制御信号の電圧レベルに従って位相変調信号を変調するミキサを含むことを特徴とする請求項19記載のワイヤレス通信システム。
【請求項23】
前記アウトフェイズ変調器は、
前記第2制御信号によって制御される可変利得増幅器を含むことを特徴とする請求項19記載のワイヤレス通信システム。
【請求項24】
前記アウトフェイズ変調器は、
少なくとも第1および第2の位相シフトされた位相変調信号、および、前記位相変調信号を生成する多相フィルタと、
前記第1の位相シフトされた信号、および前記ミキサによって提供された前記位相変調信号の振幅に変調されたバージョンを組み合わせる第1コンバイナと、
前記第2の位相シフトされた信号、および前記位相変調信号の振幅に変調されたバージョンを組み合わせる第2コンバイナと、
を含むことを特徴とする請求項22記載のワイヤレス通信システム。
【請求項25】
前記可変利得増幅器は、少なくとも第1および第2可変利得増幅器を含み、第1および第2アウトフェイズ信号をそれぞれ増幅することを特徴とする請求項23記載のワイヤレス通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−512768(P2007−512768A)
【公表日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541212(P2006−541212)
【出願日】平成16年11月2日(2004.11.2)
【国際出願番号】PCT/US2004/036332
【国際公開番号】WO2005/055413
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)
【Fターム(参考)】