説明

アキシャルピストン型液圧回転機

【課題】停止状態においても露出した摺動面を予め作動液で潤滑することができるアキシャルピストン型液圧回転機の提供。
【解決手段】アキシャルピストン型液圧回転機において、シリンダブロック7内のピストン10とシリンダ8、シュー11とピストン10、斜板14と傾転制御用ピストン16、斜板14と傾転支持ブロック15、弁板9とシリンダブロック7、回転軸4と軸受5,6、ブッシング13とリテーナ12、などの2つの部材における組合せの少なくとも一方の摺動面に、この摺動面を潤滑する作動液を供給するマイクロチャネルを形成し、このマイクロチャネルは少なくとも一部が作動液に浸っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば油圧ショベル等の建設機械に備えられ、油圧シリンダなどに作動液を供給する油圧ポンプあるいは供給された作動液により回転駆動される油圧モータとして用いられるアキシャルピストン型液圧回転機に関する。
【背景技術】
【0002】
アキシャルピストン型液圧回転機の中でも、一般に広く用いられているものとして、可変容量型斜板式油圧モータがあり、例えば図3に示すような構造が知られている。この油圧モータは、ヘッドケーシング2及び蓋体3から成るケーシング1内に構成された密閉空間に回転可能にシリンダブロック7を設け、このシリンダブロック7には円周方向に所定間隔をもって同心上に複数のシリンダ8を穿設し、各シリンダ8にピストン10を往復移動可能に挿嵌して設ける構成としたものである。シリンダブロック7は軸受5,6により回転可能に軸支される回転軸4を回転中心に備え、吸込みポート18から順次各シリンダ8に作動液を吸入することで、各ピストン10が斜板14側に順次押し出される。するとピストン10の先端に嵌合することにより回動可能に備えられたシュー11が斜板14に摺接しながら、斜板14側に押し付けられ、斜板14はピストン10の軸方向に対して傾斜しているから、シュー11は斜板14上を摺動し、押付け力の反力によってシリンダブロック7を回転させ、さらに回転軸4を回転させるようになっている。また、シュー11は斜板14の表面上をリテーナ12に案内されて摺動する。ブッシング13は、シリンダブロック7の斜板14側に嵌合され、その外周面は凸面を形成しており、この凸面でリテーナ12に摺接し、これを位置決めしつつ支持している。斜板14は、シュー11の摺動側とは反対面において傾転支持ブロック15にて支持され、傾転制御用ピストン16により傾斜を変えることにより、容量を変化させる。なお、ケーシング1内には作動液21が満たされており、液面はドレンポート22の位置により規定される。
【0003】
上記のように、アキシャルピストン型液圧回転機には、部材が嵌合したり、摺接することにより部材同士が摺動する摺動面が多数存在するため、これらの摺動面において潤滑が不足すると焼付きを生じる虞がある。焼付きを防止するには、摺動面を完全に作動液21に埋没させ、潤滑を維持することが効果的であるが、車体搭載状況によっては、図3中の矢印A−Aにて液面を示すように、回転軸4の辺りまでしか作動液21は満たされない可能性がある。このため、作動液21中になく露出した状態の摺動面は潤滑されず、焼付きの虞がある。
【0004】
この摺動面における焼付きを防止するため、例えば特許文献1では、ブッシング(文献中においてはピボットと呼称)とリテーナとの摺動面に油溝を刻設して、シリンダブロックの回転中に吐出ポートから漏出する作動液を、油溝を介して供給して、摺動面を潤滑する技術が開示されている。文献中に油溝の幅寸法及び深さ寸法についての記述はないが、通常知られている技術を考慮すると、それぞれ1mm内外であると推定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公平7−30939号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述した特許文献1に示される従来技術では、シリンダブロックの回転により、攪拌された作動液が油溝内を移動して順次摺動面に供給されることにより、潤滑を維持することができる。しかしながら、この従来技術においては、回転を停止した状態では作動液は攪拌されず、作動液に浸っていない摺動面に対して、起動に先んじて予め作動液で潤滑しておくことはできないため、起動時の摺動面における焼付きが懸念される。そこで停止状態においても、露出した摺動面に予め作動液を供給して、起動時の摺動面を潤滑状態にすることが可能なアキシャルピストン型液圧回転機が待望されていた。
【0007】
本発明は、前述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、停止状態においても露出した摺動面を予め作動液で潤滑することができるアキシャルピストン型液圧回転機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明に係るアキシャルピストン型液圧回転機は、2つの部材のそれぞれが互いに摺動する摺動面を有するアキシャルピストン型液圧回転機において、前記2つの部材の少なくとも一方の摺動面に、この摺動面を潤滑する作動液を供給するマイクロチャネルを形成し、このマイクロチャネルは少なくとも一部が作動液に浸るように構成したことを特徴としている。
【0009】
このように構成した本発明では、作動液がマイクロチャネル内に形成される微小空間内に保持されて、摺動面に供給されることにより、液圧回転機が停止状態にあっても露出した摺動面を含めて潤滑することができる。すなわち、起動に先んじて予め作動液で摺動面を潤滑しておくことができる。
【0010】
また、本発明に係るアキシャルピストン型液圧回転機は、前記発明において、前記マイクロチャネルは、毛細管力による作動液の吸い上げ高さが前記摺動面に達するように幅寸法及び深さ寸法を設定することを特徴としている。このように構成した本発明は、マイクロチャネルの幅寸法及び深さ寸法から決定される毛細管力による作動液の吸い上げ高さが摺動面に達するため、摺動面を確実に潤滑することができる。
【0011】
また、本発明に係る斜板式可変容量型アキシャルピストン型液圧回転機は、前記発明において、ケーシングと、このケーシング内に配置される回転可能なシリンダブロックと、このシリンダブロック内に形成される複数のシリンダと、このシリンダ内に摺動可能に配置されるピストンと、このピストンの先端に配置されるシューと、このシューに摺接する斜板と、この斜板の傾転角を制御する傾転制御ピストンと、前記斜板を支持する傾転支持ブロックと、前記シリンダに摺接する弁板と、前記シリンダブロックの回転中心となる回転軸と、この回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記シューを前記斜板に押圧するリテーナと、このリテーナを位置決めするブッシングとを備え、前記2つの部材は、前記シリンダブロック内の前記ピストンと前記シリンダ、前記シューと前記ピストン、前記斜板と前記傾転制御ピストン、前記斜板と前記傾転支持ブロック、前記弁板と前記シリンダブロック、前記回転軸と前記軸受、前記ブッシングと前記リテーナ、の少なくとも1つの組合せであることを特徴としている。このように構成した本発明は、摺動面を構成する部材にマイクロチャネルを形成しているので、このマイクロチャネル内に形成される微小空間内に作動液を保持して、摺動面に供給することができ、液圧回転機が停止状態にあっても潤滑が可能である。
【0012】
また、本発明に係るアキシャルピストン型液圧回転機は、前記発明において、ケーシングと、このケーシング内に配置される回転可能なシリンダブロックと、このシリンダブロック内に形成される複数のシリンダと、このシリンダ内に摺動可能に配置されるピストンと、前記ピストンの先端に配置されるシューと、このシューに摺接する斜板と、前記シリンダブロックの回転中心となる回転軸と、この回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記シリンダに摺接する弁板と、前記シューを前記斜板に押圧するリテーナと、このリテーナを位置決めするブッシングとを備え、前記2つの部材は、前記シリンダブロック内の前記ピストンと前記シリンダ、前記シューと前記ピストン、前記弁板と前記シリンダブロック、前記回転軸と前記軸受、前記ブッシングと前記リテーナ、の少なくとも1つの組合せであることを特徴としている。このように構成した本発明は、摺動面を構成する部材にマイクロチャネルを形成しているので、このマイクロチャネル内に形成される微小空間内に作動液を保持して、摺動面に供給することができ、液圧回転機が停止状態にあっても潤滑が可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、2つの部材のそれぞれが互いに摺動する摺動面を有するアキシャルピストン型液圧回転機において、2つの部材の少なくとも一方の摺動面に、この摺動面を潤滑する作動液を供給するマイクロチャネルを形成し、このマイクロチャネルは少なくとも一部が作動液に浸っていることから、マイクロチャネル内に形成される微小空間内に作動液を保持して、摺動面に供給することができる。これにより、作動液から露出した摺動面に対しても、停止状態にあって作動液による潤滑を維持することができ、すなわち起動に先んじて予め作動液で潤滑しておくことができるので、従来生じていたような起動時における摺動面の焼付きを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明に係るアキシャルピストン型液圧回転機の第1実施形態の横断面図であり、(a)図はブッシングを示す図、(b)図はリテーナを示す図である。
【図2】本発明に係るアキシャルピストン型液圧回転機の第2実施形態の横断面図であり、(a)図は斜板を示す図、(b)図は傾転支持ブロックを示す図である。
【図3】従来から活用されているアキシャルピストン型液圧回転機の例である可変容量型斜板式油圧モータの構成を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係るアキシャルピストン型液圧回転機を実施するための形態を、図面に基づいて説明する。
【0016】
図1(a)は、本発明に係るアキシャルピストン型液圧回転機の第1実施形態に備えられるブッシング13を示す横断面図である。また、図1(b)は、第1実施形態に備えられるリテーナ12を示す横断面図である。なお、液圧回転機全体の基本的な構成は、図3に示した従来技術と同様であるので、後述の図1では、液圧回転機の構成部材の要部のみを示し、以下必要に応じて図3に示した符号を用いて説明する。なお、説明を容易にするため、図1において示すマイクロチャネル20については、寸法を誇張して示してある。
【0017】
本発明の第1実施形態に備えられるブッシング13は、図1の(a)図に示すように椀状の部材であり、凸面13Aに微小な凹凸を形成するマイクロチャネル20Aを設けている。また本発明の第1実施形態に備えられるリテーナ12は、図1の(b)図に示すように、テーパ状の軸挿通孔12Bを備えた環状の板体からなり、その軸挿通孔12Bの側面12Aにマイクロチャネル20Bを設けている。これらのマイクロチャネル20A,20Bは、例えば化学的なエッチングを用いて、ブッシング13及びリテーナ12を構成する金属材料の結晶粒界を食刻することにより、表面に形成することができる。この手法で形成されたマイクロチャネル20A,20Bは、例えば1〜10μm程度の幅と深さを有しており、網目状の通路を形成している。
【0018】
マイクロチャネル20Aを凸面13A側に形成したブッシング13は、前述した図3に示すように、回転軸4を挿嵌した状態でケーシング1内に備えられている。またブッシング13は、凸面13Aによってリテーナ12の軸挿通孔12Bの側面12Aと摺接し、リテーナ12を斜板14側に押圧、支持しつつ、回転軸4により回転駆動される。そしてブッシング13及びリテーナ12は、図3のA−A線で示した液面まで満たされた作動液21に半ば浸された状態で備えられており、マイクロチャネル20A,20Bにより形成された微小空間に作動液21を保持している。
【0019】
ここで、ブッシング13及びリテーナ12に形成されたマイクロチャネル20A,20Bと作動液21の性状から算出される、毛細管力とそれにより吸い上げられる作動液21の高さは、例えば以下のとおりである。10μmの幅と深さをもつマイクロチャネル20A,20B中に、作動液として油圧作動油を満たすと、毛細管力ΔPは、ΔP=4Tcosθ/Lと表わされる。ここで、Tは作動液21の表面張力であり、θはこの場合、摺動部材である鉄の表面における作動液21の接触角、Lはマイクロチャネルの代表寸法としての幅である。それぞれの代表的な値は、T=0.03N/m、θ=π/6、L=0.00001mとすると、この時のΔPは、約1.0×10N/mとなる。また吸い上げ高さhは、h=ΔP/ρgで表わされる。ここでρは作動液21の密度であり、gは重力加速度である。ρを850kg/mとすると、本実施形態においては、吸い上げ高さhは約1.2mとなる。このようにマイクロチャネルの毛細管力によって、1m以上の高さまで作動液21を吸い上げることができる。このように構成した第1実施形態は、建設機械などに備えられる液圧回転機のケーシング寸法として1mを超えるものは存在しないことから、停止時に摺動面が露出している状態にあっても、毛細管力による吸い上げを利用して、摺動面に作動液21を供給して潤滑を維持することができる。なお、特許文献1に示された従来技術で形成される溝の幅が1mmと仮定すると、吸い上げ高さは約0.01m、すなわち1cm程度となり、停止時に露出した摺動面に対して作動液21を供給することは困難である。
【0020】
このように構成した第1実施形態によれば、マイクロチャネル20A,20Bを形成したブッシング13及びリテーナ12の表面は毛細管力により作動液21を吸い上げて、起動に先んじて予め作動液21で両者の摺動面を潤滑しておくことができる。これにより、起動時における摺動面の焼付きを防止することができる。
【0021】
図2(a)は、本発明に係るアキシャルピストン型液圧回転機の第2実施形態に備えられる斜板14を示す横断面図である。また、図2(b)は、第2実施形態に備えられる傾転支持ブロック15を示す横断面図である。
【0022】
本発明の第2実施形態に備えられる斜板14は、図2の(a)図に示すようにくさび状の部材であり、軸挿通孔14Bの両側部に形成された支点14Aの半球状の凹曲面表面にマイクロチャネル20Cを設けている。また、傾転支持ブロック15は、図2の(b)図に示すように半球状の支持部15Aを備えており、その表面にマイクロチャネル20Dを設けている。これらのマイクロチャネル20C,20Dは、前述と同様例えば化学的なエッチングを用いて、斜板14及び傾転支持ブロック15を構成する金属材料の結晶粒界を食刻することにより、形成することができる。
【0023】
マイクロチャネル20Cを支点14Aに形成した斜板14は、前述した図3に示すように、傾転支持ブロック15によって支持されている。斜板14は、その支点14Aにおいてマイクロチャネル20Dを形成した傾転支持ブロック15の支持部15Aと摺接した状態でケーシング1内に備えられている。そして斜板14及び傾転支持ブロック15は、図3のA−A線で示した液面まで満たされた作動液21に半ば浸された状態で備えられており、マイクロチャネル20C,20Dにより形成された微小空間に作動液21を保持している。
【0024】
このように構成した第2実施形態によれば、マイクロチャネル20C,20Dを形成した斜板14及び傾転支持ブロック15の表面は毛細管力により作動液21を吸い上げて、起動に先んじて予め作動液21で両者の摺動面を潤滑しておくことができる。これにより、起動時における摺動面の焼付きを防止することができる。
【0025】
なお、可変容量型液圧回転機に存在する摺動面を構成する部材であるピストン10とシリンダ8、シュー11とピストン10、斜板14と傾転制御ピストン16、弁板9とシリンダブロック7、回転軸4と軸受5,6、の組合せにおいても、摺動面に前述のマイクロチャネルを形成することにより、毛細管力により作動液21を吸い上げて、起動に先んじて予め作動液21で両者の摺動面を潤滑しておくことができる。
【0026】
また、適用できるアキシャルピストン型液圧回転機は可変容量型に限定されるものではなく、固定容量型液圧回転機に適用してもよいが、この場合は図3に示したような斜板の傾転角を変える傾転制御ピストン16及び傾転支持ブロック15は存在しない。
【0027】
すなわち、ピストン10とシリンダ8、シュー11とピストン10、弁板9とシリンダブロック7、回転軸4と軸受5,6、ブッシング13とリテーナ12、の組合せにおいても、摺動面に前述のマイクロチャネルを形成することにより、毛細管力により作動液21を吸い上げて、起動に先んじて予め作動液21で両者の摺動面を潤滑しておくことができる。
【符号の説明】
【0028】
1 ケーシング
2 ヘッドケーシング
5 軸受
6 軸受
7 シリンダブロック
8 シリンダ
9 弁板
10 ピストン
11 シュー
12 リテーナ
12A 側面
12B 軸挿通孔
13 ブッシング
13A 凸面
13B 軸挿通孔
14 斜板
14A 支点
14B 軸挿通孔
15 傾転支持ブロック
15A 支持部
16 傾転制御ピストン
17 傾転用シリンダ
20A マイクロチャネル
20B マイクロチャネル
20C マイクロチャネル
20D マイクロチャネル
21 作動液

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの部材のそれぞれが互いに摺動する摺動面を有するアキシャルピストン型液圧回転機において、
前記2つの部材の少なくとも一方の摺動面に、この摺動面を潤滑する作動液を供給するマイクロチャネルを形成し、このマイクロチャネルは少なくとも一部が作動液に浸るように構成したことを特徴とするアキシャルピストン型液圧回転機。
【請求項2】
請求項1に記載のアキシャルピストン型液圧回転機において、
前記マイクロチャネルは、毛細管力による作動液の吸い上げ高さが前記摺動面に達するように、幅寸法及び深さ寸法を設定することを特徴とするアキシャルピストン型液圧回転機。
【請求項3】
請求項1または2に記載のアキシャルピストン型液圧回転機において、
ケーシングと、このケーシング内に配置される回転可能なシリンダブロックと、このシリンダブロック内に形成される複数のシリンダと、このシリンダ内に摺動可能に配置されるピストンと、このピストンの先端に配置されるシューと、このシューに摺接する斜板と、この斜板の傾転角を制御する傾転制御ピストンと、前記斜板を支持する傾転支持ブロックと、前記シリンダに摺接する弁板と、前記シリンダブロックの回転中心となる回転軸と、この回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記シューを前記斜板に押圧するリテーナと、このリテーナを位置決めするブッシングとを備え、
前記2つの部材は、前記シリンダブロック内の前記ピストンと前記シリンダ、前記シューと前記ピストン、前記斜板と前記傾転制御用ピストン、前記斜板と前記傾転支持ブロック、前記弁板と前記シリンダブロック、前記回転軸と前記軸受、前記ブッシングと前記リテーナ、の少なくとも1つの組合せであることを特徴とするアキシャルピストン型液圧回転機。
【請求項4】
請求項1または2に記載のアキシャルピストン型液圧回転機において、
ケーシングと、このケーシング内に配置される回転可能なシリンダブロックと、このシリンダブロック内に形成される複数のシリンダと、このシリンダ内に摺動可能に配置されるピストンと、前記ピストンの先端に配置されるシューと、このシューに摺接する斜板と、前記シリンダブロックの回転中心となる回転軸と、この回転軸を回転可能に支持する軸受と、前記シリンダに摺接する弁板と、前記シューを前記斜板に押圧するリテーナと、このリテーナを位置決めするブッシングとを備え、
前記2つの部材は、前記シリンダブロック内の前記ピストンと前記シリンダ、前記シューと前記ピストン、前記弁板と前記シリンダブロック、前記回転軸と前記軸受、前記ブッシングと前記リテーナ、の少なくとも1つの組合せであることを特徴とするアキシャルピストン型液圧回転機。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−242649(P2010−242649A)
【公開日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−93316(P2009−93316)
【出願日】平成21年4月7日(2009.4.7)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】