説明

アクセサリー、撮像装置及び検出方法

【課題】 接点端子と接続端子の接続状態に関する正確な検出動作を確保する。
【解決手段】 複数の接点端子を有する装置本体に着脱可能とされ、装置本体に取り付けられたときに複数の接点端子にそれぞれ接続されて装置本体との間で信号の送受信を行う複数の接続端子と、ロック位置と非ロック位置の間で操作されロック位置に操作されて装置本体に対するロックを行うロックレバーと、ロックレバーがロック位置に操作されたときに複数の接点端子と複数の接続端子との接続状態の検出動作を開始する検出作動部とを設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術はアクセサリー、撮像装置及び検出方法についての技術分野に関する。詳しくは、ロックレバーが操作されてロックされたときに複数の接点端子と複数の接続端子との接続状態の検出動作が開始されるようにして接点端子と接続端子の接続状態に関する正確な検出動作を確保する技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
スチルカメラ等の撮像装置には、装置本体の前面に交換レンズが着脱可能とされたタイプがあり、交換レンズが取り付けられることにより機能性の向上が図られる。また、交換レンズは装置本体にアダプターを介して取り付けられる場合もあり、これらの交換レンズやアダプターは撮像装置におけるアクセサリーとして用いられる。
【0003】
このようなアクセサリーが着脱可能とされた撮像装置にあっては、アクセサリーの装置本体に対する取付の方式として、アクセサリーの全体を装置本体に対して回転させアクセサリーの係合部を装置本体の係合部に係合する所謂バヨネット方式とアクセサリー又は装置本体に設けられたロックレバーを操作してアクセサリーの係合部を装置本体の係合部に係合する所謂スピゴット方式とがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
バヨネット方式にあっては、アクセサリーを装置本体の前面に前方から押し付けた状態でアクセサリーの全体を一定の角度回転させることにより装置本体に対する取付を行う。
【0005】
このようなバヨネット方式にあっては、ロックレバーが存在しないためアクセサリーの構造が簡素であるが、アクセサリーの全体を装置本体に対して回転させるため、アクセサリーとの干渉の回避を考慮して装置本体の各部をアクセサリーの回転軌跡から退避した位置に設ける必要があり、撮像装置の設計の自由度が低いと言う不都合がある。
【0006】
一方、スピゴット方式にあっては、アクセサリーを装置本体の前面に前方から押し付けた状態でロックレバーを操作して一定の角度回転させることにより装置本体に対する取付を行う。
【0007】
このようなスピゴット方式にあっては、ロックレバーの操作によってアクセサリーが装置本体に取り付けられアクセサリーの全体を装置本体に対して回転させる必要がないため、撮像装置の設計の自由度が高いと言う長所を有している。また、重量の大きなアクセサリーの全体を回転させる必要がないため、アクセサリーの装置本体に対する着脱を容易に行うことが可能であると言う利点も有している。
【0008】
【特許文献1】特開平06−51386号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上記のような装置本体に対してアクセサリーの着脱が可能とされた撮像装置にあっては、例えば、交換レンズの内部に配置されたレンズ群やアダプターに設けられたフォーカスセンサー等の駆動を可能にするために、装置本体にアクセサリーが取り付けられた状態において、アクセサリーと装置本体の間で正常な交信が行われるようにする必要がある。
【0010】
そこで、撮像装置にあっては、装置本体とアクセサリーにそれぞれ複数の接点端子と複数の接続端子とが設けられ、装置本体にアクセサリーが取り付けられたときに複数の接点端子と複数の接続端子とがそれぞれ接続されて装置本体とアクセサリーの間での信号の送受信が可能な状態になるように構成されている。
【0011】
各接点端子と各接続端子はそれぞれ電源用、接地用等の各機能を有しており、接点端子と接続端子には他の全ての端子同士の接続が正常に行われたことを検出するための検出用の端子が存在する。従って、検出用の端子は他の全ての端子が接続された状態において最後に接続が行われる必要がある。
【0012】
そこで、バヨネット方式の撮像装置においては、接点端子と接続端子の各端子がそれぞれ周方向に並んで設けられ検出用の各端子がそれぞれ周方向における一端に位置され、アクセサリーの装置本体への取付時にアクセサリーの全体が装置本体に対して回転されたときに、各接点端子と各接続端子が順に接続されて最後に検出用の端子同士が接続されるように構成されている。
【0013】
ところが、スピゴット方式の撮像装置においては、アクセサリーを装置本体の前面に前方から押し付けた状態で接点端子と接続端子の各端子同士が接続されるため、検出用の端子同士の接続が他の全ての端子同士の接続が行われたにとに接続されるとは限らない。従って、ロックレバーが操作されてロックされたときに検出用端子による正確な検出動作が行われないおそれがある。
【0014】
そこで、本技術アクセサリー、撮像装置及び検出方法は、上記した問題点を克服し、接点端子と接続端子の接続状態に関する正確な検出動作を確保することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
第1に、アクセサリーは、上記した課題を解決するために、複数の接点端子を有する装置本体に着脱可能とされ、前記装置本体に取り付けられたときに前記複数の接点端子にそれぞれ接続されて前記装置本体との間で信号の送受信を行う複数の接続端子と、ロック位置と非ロック位置の間で操作され前記ロック位置に操作されて前記装置本体に対するロックを行うロックレバーと、前記ロックレバーが前記ロック位置に操作されたときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作を開始する検出作動部とを備えたものである。
【0016】
従って、アクセサリーにあっては、複数の接点端子と複数の接続端子とがそれぞれ接続された状態において検出作動部が動作される。
【0017】
第2に、上記したアクセサリーにおいては、前記検出作動部が検出スイッチと前記検出スイッチを操作して前記検出スイッチを動作させる操作部とから成り、前記検出スイッチと前記操作部の一方が固定された状態で配置され、前記検出スイッチと前記操作部の他方が前記ロックレバーとともに移動されるようにすることが望ましい。
【0018】
検出スイッチと操作部の一方が固定された状態で配置され、検出スイッチと操作部の他方がロックレバーとともに移動されるようにすることにより、操作部と検出スイッチの一方が移動されて検出スイッチが操作部によって操作される。
【0019】
第3に、上記したアクセサリーにおいては、前記検出スイッチが固定された状態で配置され、前記操作部が前記ロックレバーとともに移動されるようにすることが望ましい。
【0020】
検出スイッチが固定された状態で配置され、操作部がロックレバーとともに移動されるようにすることにより、操作部が移動されて検出スイッチが操作部によって操作される。
【0021】
第4に、上記したアクセサリーにおいては、前記操作部がロックレバーに取り付けられることが望ましい。
【0022】
操作部がロックレバーに取り付けられることにより、操作部がロックレバーの移動に伴って移動される。
【0023】
第5に、上記したアクセサリーにおいては、前記検出スイッチとして前記操作部の接触により動作される接触型のスイッチを用い、前記操作部の前記検出スイッチに接する部分の外面が外方へ凸の曲面状に形成されることが望ましい。
【0024】
検出スイッチとして操作部の接触により動作される接触型のスイッチを用い、操作部の検出スイッチに接する部分の外面が外方へ凸の曲面状に形成されることにより、操作部の曲面状の外面が検出スイッチに接触されて検出スイッチが操作部によって操作される。
【0025】
第6に、上記したアクセサリーにおいては、前記検出スイッチとして磁界の変化に基づいて動作される非接触型のスイッチを用いることが望ましい。
【0026】
検出スイッチとして磁界の変化に基づいて動作される非接触型のスイッチを用いることにより、操作部の検出スイッチの位置の変化により検出スイッチが操作部によって操作される。
【0027】
第7に、上記したアクセサリーにおいては、前記ロックレバーの移動に伴って移動されるクリック球と、前記クリック球が転動される転動面を有し前記クリック球が嵌合可能な嵌合凹部が形成された固定部と、前記クリック球を前記転動面に押し付ける付勢バネとを設け、前記ロックレバーがロック位置に移動されたときに前記クリック球が前記嵌合凹部に嵌合されるようにすることが望ましい。
【0028】
ロックレバーがロック位置に移動されたときにクリック球が嵌合凹部に嵌合されるようにすることにより、ロックレバーがロック位置に移動されてロックレバーのロックが行われた感触が使用者(操作者)に伝達される。
【0029】
第8に、上記したアクセサリーにおいては、前記付勢バネを保持するバネケースを設け、前記バネケースに前記操作部を設けた
ことが望ましい。
【0030】
付勢バネを保持するバネケースを設け、バネケースに操作部を設けることにより、バネケースに付勢バネが保持されると共にバネケースの一部によって検出スイッチが操作される。
【0031】
撮像装置は、上記した課題を解決するために、複数の接点端子を有する装置本体と、前記装置本体に着脱可能とされると共に前記装置本体に取り付けられたときに前記複数の接点端子にそれぞれ接続されて前記装置本体との間で信号の送受信を行う複数の接続端子を有するアクセサリーとを備え、ロック位置と非ロック位置の間で操作され前記ロック位置に操作されて前記装置本体に対する前記アクセサリーのロックを行うロックレバーと、前記ロックレバーが前記ロック位置に操作されたときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作を開始する検出作動部とを設けたものである。
【0032】
従って、撮像装置にあっては、複数の接点端子と複数の接続端子とがそれぞれ接続された状態において検出作動部が動作される。
【0033】
検出方法は、上記した課題を解決するために、複数の接点端子を有する装置本体に複数の接続端子を有するアクセサリーが取り付けられて前記複数の接点端子と前記複数の接続端子とがそれぞれ接続され、ロック位置と非ロック位置の間で操作されるロックレバーが前記ロック位置に操作されて前記アクセサリーが前記装置本体にロックされるときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作が開始されるようにしたものである。
【0034】
従って、検出方法にあっては、複数の接点端子と複数の接続端子とがそれぞれ接続された状態において検出作動部が動作される。
【発明の効果】
【0035】
本技術アクセサリー、撮像装置及び検出方法は、複数の接点端子と複数の接続端子とが接続された状態において検出動作が行われるため、接点端子と接続端子の接続状態に関する正確な検出動作を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下に、本技術を実施するための最良の形態を添付図面に従って説明する。
【0037】
以下に示した最良の形態は、本技術撮像装置をスチルカメラに適用し、本技術アクセサリーをこのスチルカメラにおけるアクセサリーに適用し、本技術検出方法をこのスチルカメラにおける検出方法に適用したものである。
【0038】
尚、本技術の適用範囲はスチルカメラ、このスチルカメラにおけるアクセサリー及びこのスチルカメラにおける検出方法に限られることはない。本技術は、例えば、スチルカメラ以外のビデオカメラ等の他の各種の撮像装置、これらの各種の撮像装置におけるアクセサリー及びこれらの各種の撮像装置における検出方法に広く適用することができる。
【0039】
以下の説明にあっては、スチルカメラの撮影時において撮影者から見た方向で前後上下左右の方向を示すものとする。従って、被写体側が前方となり、撮影者側が後方となる。
【0040】
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本技術の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
【0041】
[撮像装置の概略構成]
撮像装置1は装置本体2とアクセサリー3を備えている(図1及び図2参照)。アクセサリー3はアダプター4と交換レンズ5によって構成され、又は、交換レンズ5によって構成されている。即ち、交換レンズ5がアダプター4を介して装置本体2に取り付けられる場合には、アクセサリー3がアダプター4と交換レンズ5によって構成され、交換レンズ5がアダプター4を介さないで装置本体2に取り付けられる場合には、アクセサリー3が交換レンズ5によって構成される。
【0042】
尚、以下には、アクセサリー3がアダプター4と交換レンズ5によって構成されている場合について説明する。
【0043】
[装置本体の構成]
装置本体2は筐体6の内外に所要の各部が配置されて成る(図1及び図2参照)。
【0044】
筐体6の上面には各種の入力操作部2a、2a、・・・が配置されている。入力操作部2a、2a、・・・としては、例えば、電源釦、シャッター釦、モード切替摘子等が設けられている。
【0045】
筐体6の後面には図示しない各種の入力操作部とディスプレイが配置されている。入力操作部としては、例えば、ズームスイッチやモード切替摘子等が設けられている。
【0046】
筐体6の前面には円形状の開口6aが形成され、開口6aの周囲の部分がアダプター4を取り付けるための取付部7として設けられている。
【0047】
筐体6の内部にはCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等の撮像素子8が配置され、撮像素子8は開口6aの後方に位置されている。
【0048】
筐体6の内部には開口6aの後側に前方を向く接点配置部6bが設けられ、接点配置部6bに接点部9が配置されている。接点部9は接点配置部6bの下端部に配置され、円弧状に形成されている。接点部9は長手方向(周方向)において離隔して位置された複数の接点端子9a、9a、・・・を有し、開口6aの後方において開口6aに沿う位置に配置されている。
【0049】
取付部7には前後方向を向く板状の円環状に形成されたマウントリング10が設けられ、マウントリング10の右端寄りの位置には前後に貫通された突部配置孔が形成されている。
【0050】
取付部7には解除釦11が配置されている(図3参照)。解除釦11は前後方向へ移動可能とされ、押圧操作部11aと規制突部11bを有し、両者が一体になって前後方向へ移動される。解除釦11は図示しないバネ部材によって前方へ付勢され、押圧操作部11aがマウントリング10の外側に位置され、規制突部11bの先端部がバネ部材の付勢力によってマウントリング10の突部配置孔から前方へ突出されている。
【0051】
取付部7にはマウントリング10の内周側に係合突条部12、13、14が周方向に離隔して設けられている。係合突条部12、13、14はマウントリング10に沿う円弧状に形成され、それぞれ円弧方向における長さが異なるようにされている。係合突条部12、13、14の後側には接点配置部6bとの間にそれぞれ空間が形成され、係合突条部12、13、14間の部分(空間)はそれぞれ挿入部15、16、17として形成されている。挿入部15、16、17の周方向における長さは異なるようにされている。
【0052】
[アダプターの構成]
アダプター4はボデイ18の内外に所要の各部が配置されて成る(図1、図2、図4及び図5参照)。
【0053】
ボデイ18は前後方向が軸方向とされた略円筒状に形成された被取付部19と被取付部19からそれぞれ上下に突出された突部20、20とから成り、突部20、20には所定の機能を発揮する図示しない機能部、例えば、オートフォーカスセンサー等が内蔵されている。
【0054】
被取付部19の前面19aには前後方向を向く板状の円環状に形成された結合用リング21が取り付けられている(図1及び図2参照)。結合用リング21には交換レンズ5が結合される。交換レンズ5のアダプター4に対する取付は、交換レンズ5の全体をアダプター4に対して回転させて行うバヨネット方式又は図示しないレバーを操作して行うスピゴット方式による。被取付部19の前面側には図示しないロック機構が設けられており、交換レンズ5はアダプター4の結合用リング21にロック機構によってロックされた状態で取り付けられる。
【0055】
被取付部19には側方(左方)及び後方に開口された周方向に延びる移動用切欠22が形成されている(図4及び図5参照)。被取付部19には移動用切欠22と内部を連通する挿通用スリット19bが形成されている。挿通用スリット19bは移動用切欠22を形成する外方を向く底面22aに開口され、周方向に延びるようにされている。
【0056】
被取付部19には移動用切欠22の底面22aから外方へ突出されたロック突部19cが設けられ、ロック突部19cは挿通用スリット19bの下端部における直ぐ前側に位置されている。
【0057】
ボデイ18には接続部23が配置されている。接続部23は被取付部19の下端寄りの位置に配置され被取付部19から後方へ突出されている。接続部23は長手方向(周方向)において離隔して位置された複数の接続端子23a、23a、・・・を有している。接続端子23a、23a、・・・は装置本体2の接点部9に設けられた接点端子9a、9a、・・・と同数が同じピッチで設けられている。
【0058】
被取付部19の後面19dには着脱部24が設けられている。着脱部24は固定リング25と可動リング26を有している。
【0059】
固定リング25は前後方向を向く板状の円環状に形成され、固定されている。
【0060】
固定リング25には、左端側の部分に前方に開口された嵌合凹部25a、25bが周方向に離隔して形成され、右端側の部分に回転規制孔25cが形成されている(図4乃至図6参照)。
【0061】
固定リング25の前面には下側に位置する嵌合凹部25bの近傍に配線板27の一端部が取り付けられている。配線板27は、例えば、フレキシブルプリント配線板であり、一端部が検出スイッチ27aとして機能し、他端部が図示しない接続端子部として設けられている。
【0062】
可動リング26は略円筒状のリング部28とリング部28の前縁における一部を除いた部分から外方へ張り出された結合面部29とから成る(図7参照)。
【0063】
リング部28は軸方向に短い形状に形成され、後端部から外方へ張り出された係合部28a、28b、28cを有している(図4及び図5参照)。係合部28a、28b、28cは円弧状に形成され、周方向における長さが装置本体2におけるマウントリング10の係合突条部12、13、14間に形成された挿入部15、16、17の周方向における長さよりそれぞれ僅かに短くされている。可動リング26はリング部28が固定リング25の内側開口縁から後方へ突出され結合面部29が固定リング25の前面に対向した状態で固定リング25に対して回転可能とされている。
【0064】
可動リング26における結合面部29の前面にはロックレバー30がネジ止め等によって結合されている(図6乃至図8参照)。
【0065】
ロックレバー30は連結アーム31と連結アーム31の一端部に取り付けられた被操作部32とを有している。
【0066】
連結アーム31は中間部がボデイ18の被取付部19に形成された挿通用スリット19bに挿通され、内側の端部が結合面部29にネジ止め等によって取り付けられ、外側の端部が被取付部19の移動用切欠22に位置されている。
【0067】
連結アーム31の中間部には上下に貫通された配置孔31aが形成され、配置孔31aにはバネケース33が挿入されて配置されている。
【0068】
バネケース33は前後方向を向く円板状のベース部34とベース部34から後方へ突出された挿入軸部35とベース部34の外周面から側方へ突出されたアーム部36とアーム部36の先端部から後方へ突出された操作部37とから成る(図6参照)。
【0069】
バネケース33にはベース部34の後面に開口されたバネ支持穴33aが形成され、バネ支持穴33aに圧縮コイルバネである付勢バネ38が配置されている。
【0070】
ベース部34と挿入軸部35は同軸上に位置され、挿入軸部35の外径がベース部34の外径より小さくされている。
【0071】
操作部37は後方に凸の略半球状に形成され、外面37aが曲面状(球面状)に形成されている。
【0072】
バネケース33は挿入軸部35が連結アーム31の配置孔31aに後方から挿入される。挿入軸部35が配置孔31aに挿入された状態において、クリック球39が付勢バネ38の後端部に支持され、クリック球39に付勢バネ38の付勢力が付与される。従って、クリック球39は付勢バネ38の付勢力によって固定リング25の前面に押し付けられる。
【0073】
被操作部32は内方(右方)に開口された箱状に形成され、連結アーム31の外側の端部にネジ止め等によって取り付けられて移動用切欠22に位置されている。被操作部32の上端部には略左右に貫通されたピン挿通孔32aが形成されている。
【0074】
被操作部32にはロック片40が回動自在に支持されている(図6及び図8参照)。ロック片40は回動支点軸が前後方向に延び、略上下方向に延びる形状に形成され、下端部に内方へ突出されたロック用係合部40aを有し、上端部に外方へ突出された操作ピン40bを有している。ロック片40は操作ピン40b以外の部分が被操作部32の内部に位置され、操作ピン40bがピン挿通孔32aに挿通され先端部が被操作部32から外方へ突出されている。
【0075】
被操作部32の内部には捩じりコイルバネ41が配置され、ロック片40はロック用係合部40aが移動用切欠22の底面22aに接近する方向へ付勢されている。従って、ロック片40は捩じりコイルバネ41の付勢力によってロック用係合部40aが移動用切欠22の底面22aに押し付けられる。
【0076】
ロックレバー30は被操作部32が移動用切欠22において移動可能とされ、上方の移動端である非ロック位置と下方の移動端であるロック位置との間で移動される。ロックレバー30の移動に伴って可動リング26が回転される。
【0077】
交換レンズ5の内部には図示しないレンズ群及びレンズ群を光軸方向へ移動させる図示しない駆動機構が配置されている。駆動機構は交換レンズ5と装置本体2の交信が可能な状態において、装置本体2の内部に配置された図示しない制御部からの指令によって動作される。
【0078】
[アダプターの装置本体に対する着脱時の動作]
以下に、アダプター4の装置本体2に対する着脱時の動作について説明する(図9乃至図15参照)。
【0079】
先ず、アダプター4が非ロック位置(図9参照)にある状態にする。アダプター4が非ロック位置にある状態においては、バネケース33の操作部37が固定リング25に取り付けられた配線板27の検出スイッチ27aから周方向に離隔され、クリック球39が付勢バネ38の付勢力によって固定リング25の前面に押し付けられている(図10及び図11参照)。このとき、クリック球39は一部が固定リング25に形成された嵌合凹部25aに挿入されている。
【0080】
次に、アダプター4の可動リング26のリング部28における係合部28a、28b、28cをそれぞれ係合突条部12、13、14間に形成された挿入部15、16、17に挿入し、固定リング25を装置本体2のマウントリング10に前方から押し付ける。このとき、上記したように、係合部28a、28b、28cと挿入部15、16、17の長さがそれぞれ異なるようにされている。従って、アダプター4は係合部28a、28b、28cがそれぞれ挿入部15、16、17に対応して位置された向き以外の向きでは装置本体2に取り付けられないため、装置本体2に対するアダプター4の誤った向きでの取付が防止される。
【0081】
アダプター4の固定リング25が装置本体2のマウントリング10に前方から押し付けられると、解除釦11の規制突部11bが固定リング25の回転規制孔25cに挿入され、アダプター4の装置本体2に対する回転が規制される。このとき、装置本体2における接点部9の接点端子9a、9a、・・・にそれぞれアダプター4における接続部23の接続端子23a、23a、・・・が接続される。また、装置本体2の図示しない端子部にアダプター4の配線板27の他端部に設けられた接続端子部が接続される。
【0082】
次に、ロックレバー30を非ロック位置からロック位置へ向けて操作する。ロックレバー30がロック位置へ向けて操作されるときには可動リング26がロックレバー30と一体になって回転され、可動リング26の係合部28a、28b、28cがそれぞれ係合突条部12、13、14の後側の空間に挿入されていく。このときロック片40はロック用係合部40aが移動用切欠22の底面22aに摺動され、クリック球39が固定リング25の前面に摺動される。バネケース33の操作部37は配線板27の検出スイッチ27aの一端縁に接触される(図12参照)。
【0083】
引き続きロックレバー30が操作されてロック位置まで移動されると、可動リング26の係合部28a、28b、28cの全体がそれぞれ係合突条部12、13、14の後側の空間に挿入されて係合突条部12、13、14に係合される(図13参照)。
【0084】
ロックレバー30がロック位置まで移動されるときには、ロック片40はロック用係合部40aがロック突部19cに摺動され、一旦捩じりコイルバネ41の付勢力に反して回動され再び捩じりコイルバネ41の付勢力によって回動されてロック突部19cに係合される。従って、可動リング26の回転が規制されてそれぞれ係合部28a、28b、28cの係合突条部12、13、14に対する係合状態が保持され、アダプター4の装置本体2に対するロックが行われる。
【0085】
ロックレバー30がロック位置まで移動されたときには、同時に、クリック球39が固定リング25の嵌合凹部25bの真上に移動され、付勢バネ38の付勢力によってクリック球39の一部が嵌合凹部25bに挿入される(図14参照)。従って、ロックレバー30がロック位置に移動されてロックレバー30のロックが行われた感触が使用者(操作者)に所謂クリック感として伝達される。
【0086】
このようにクリック球39の一部が嵌合凹部25bに挿入されることにより、使用者にロックレバー30がロック位置に移動されてロックレバー30のロックが行われた感触が伝達されるため、使い勝手の向上を図ることができる。
【0087】
また、ロックレバー30がロック位置まで移動されたときには、バネケース33の操作部37が配線板27の検出スイッチ27a上に乗り上げて検出スイッチ27aが操作部37によって操作される(図14及び図15参照)。
【0088】
このとき、操作部37の外面37aが曲面状に形成されているため、操作部37が検出スイッチ27a上に円滑に乗り上げ、操作部37による検出スイッチ27aの操作を確実かつ円滑に行うことができる。
【0089】
また、操作部37の外面37aが曲面状に形成されているため、操作部37による検出スイッチ27aに対する操作時における検出スイッチ27aの傷付きを防止することができる。
【0090】
さらに、アーム部36の先端部の前側には連結アーム31の一部が近接した状態で位置されており(図14参照)、操作部37が検出スイッチ27a上に乗り上げたときのアーム部36の過度の撓みが防止される。従って、操作部37によってスイッチ27aを確実に操作することができる。
【0091】
上記のように、操作部37によって検出スイッチ27aが操作されたときには、装置本体2における接点部9の接点端子9a、9a、・・・にそれぞれアダプター4における接続部23の接続端子23a、23a、・・・の全てが接続されたか否かの検出動作が開始される。即ち、操作部37によって検出スイッチ27aが操作されると、装置本体2の制御部に配線板27及び配線板27の他端部が接続された装置本体2の端子部を介して操作信号が送出され、送出された操作信号に基づいて制御部が動作され接点端子9a、9a、・・・と接続端子23a、23a、・・・の接続状態が検出される。
【0092】
上記のように、操作部37によって検出スイッチ27aが操作されたときには、全ての接点端子9a、9a、・・・と接続端子23a、23a、・・・との接続状態の検出動作が行われ、操作部37と検出スイッチ27aはこの検出動作を開始する検出作動部42として機能する。
【0093】
制御部の検出動作によって全ての接点端子9a、9a、・・・と接続端子23a、23a、・・・が接続されていることが検出されると、正常な接続状態である旨の信号が送出され、装置本体2とアダプター4及び交換レンズ5との間で正常な交信が行われる。
【0094】
一方、制御部の検出動作によって少なくとも一つの接点端子9a、9a、・・・と接続端子23a、23a、・・・の接続が正常に行われていないことが検出されると、異常な接続状態である旨の信号が送出され、装置本体2とアダプター4及び交換レンズ5との間での交信が不能とされる。
【0095】
アダプター4を装置本体2から取り外すときには、先ず、ロック片40の操作ピン40bを押圧する。ロック片40の操作ピン40bが押圧されると、ロック片40が捩じりコイルバネ41の付勢力に反して回動されてロック用係合部40aのロック突部19cとの係合が解除され、アダプター4の装置本体2に対するロックが解除される。
【0096】
次に、アダプター4の装置本体2に対するロックが解除された状態でロックレバー30を操作してロック位置から非ロック位置まで移動させる。ロックレバー30が非ロック位置まで移動されると、可動リング26の係合部28a、28b、28cと係合突条部12、13、14の係合が解除される。
【0097】
ロックレバー30が非ロック位置まで移動されたときには、同時に、クリック球39が固定リング25の嵌合凹部25aの真上に移動され、付勢バネ38の付勢力によってクリック球39の一部が嵌合凹部25aに挿入される。従って、ロックレバー30が非ロック位置に移動された感触が使用者(操作者)に所謂クリック感として伝達される。
【0098】
最後に、アダプター4を装置本体2から前方へ引き出すことにより、アダプター4が装置本体2から取り外される。
【0099】
[変形例]
上記には、操作部37が接触されて動作される接触型の検出スイッチ27aを例として示したが、検出スイッチは、例えば、以下のような非接触型のスイッチであってもよい(図16及び図17参照)。
【0100】
固定リング25の前面には配線板27Aの一端部が取り付けられている。配線板27Aは、例えば、フレキシブルプリント配線板であり、一端部が検出スイッチ27bとして機能し、他端部が図示しない接続端子部として設けられている。検出スイッチ27bとしては、例えば、磁気検出素子が用いられている。
【0101】
バネケース33Aはベース部34と挿入軸部35とアーム部36とアーム部36の先端部に設けられた操作部37Aとから成る。操作部37Aにはマグネットが組み込まれている。
【0102】
ロックレバー30が非ロック位置にある状態においては、操作部37Aが配線板27Aの検出スイッチ27bから周方向に離隔されている(図16参照)。
【0103】
ロックレバー30がロック位置に移動されると、操作部37Aが検出スイッチ27bの前方に対向して位置される(図17参照)。操作部37Aが検出スイッチ27bの前方に対向して位置されると、操作部37Aと検出スイッチ27bの間での磁界の変化に基づいて検出スイッチ27bが動作され、接点端子9a、9a、・・・と接続端子23a、23a、・・・の接続状態を検出する検出動作が開始される。
【0104】
このように非接触型の検出スイッチ27bを用いることにより、構造の簡素化を図った上で検出動作を行うことができる。また、検出スイッチ27bに操作部37Aが接触されないため、検出スイッチ27bの傷付きを防止することができる。
【0105】
非接触型の検出スイッチ27bを用いた場合には、操作部37Aと検出スイッチ27bが検出動作を開始する検出作動部42Aとして機能する。
【0106】
[その他]
上記には、検出スイッチ27a、27bが固定され操作部37、37Aがロックレバー30とともに移動される構成とされた例を示したが、逆に、操作部37、37Aが固定され検出スイッチ27a、27bがロックレバー30とともに移動される構成とすることも可能である。
【0107】
このように検出スイッチ27a、27bと操作部37、37Aの一方が固定され他方がロックレバー30とともに移動される構成にすることにより、簡易な構成でロックレバー30の操作に伴って確実に検出動作を開始させることができる。
【0108】
また、上記には、ロックレバー30がアダプター4に設けられた例を示したが、逆に、ロックレバーを装置本体2に設けることが可能である。
【0109】
[撮像装置の一実施形態]
以下に、本技術撮像装置の一実施形態によるデジタルスチルカメラのブロック図を示す(図18参照)。
【0110】
撮像装置(デジタルスチルカメラ)1は、撮像機能を担うカメラブロック43と、撮影された画像信号のアナログ−デジタル変換等の信号処理を行うカメラ信号処理部44と、画像信号の記録再生処理を行う画像処理部45とを有している。また、撮像装置1は、撮影された画像等を表示するディスプレイ46と、メモリーカード100への画像信号の書込及び読出を行うR/W(リーダ/ライタ)47と、撮像装置1の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)48と、使用者によって所要の操作が行われる各種のスイッチ等の入力操作部2a、2a、・・・等と、カメラブロック43に配置されたレンズの駆動を制御するレンズ駆動制御部49とを備えている。
【0111】
カメラブロック43は、交換レンズ5、アダプター4及び撮像素子8等によって構成されている。
【0112】
カメラ信号処理部44は、撮像素子8からの出力信号に対するデジタル信号への変換、ノイズ除去、画質補正、輝度・色差信号への変換等の各種の信号処理を行う。
【0113】
画像処理部45は、所定の画像データーフォーマットに基づく画像信号の圧縮符号化・伸張復号化処理や解像度等のデーター仕様の変換処理等を行う。
【0114】
ディスプレイ46は使用者の入力操作部2a、2a、・・・等に対する操作状態や撮影した画像等の各種のデーターを表示する機能を有している。
【0115】
R/W47は、画像処理部45によって符号化された画像データーのメモリーカード100への書込及びメモリーカード100に記録された画像データーの読出を行う。
【0116】
CPU48は、撮像装置1に設けられた各回路ブロックを制御する制御処理部として機能し、入力操作部2a、2a、・・・等からの指示入力信号等に基づいて各回路ブロックを制御する。
【0117】
入力操作部2a、2a、・・・等は、例えば、電源釦、シャッター釦、モード切替摘子、ズームスイッチ等によって構成され、使用者による操作に応じた指示入力信号をCPU48に対して出力する。
【0118】
レンズ駆動制御部49は、CPU48からの制御信号に基づいてアダプター4を介して交換レンズ5の各レンズを駆動するモーター等を制御する。尚、レンズ駆動制御部49はアダプター4の内部に配置されていてもよい。
【0119】
メモリーカード100は、例えば、R/W47に接続されたスロットに対して着脱可能な半導体メモリーである。
【0120】
以下に、撮像装置1における動作を説明する。
【0121】
撮影の待機状態では、CPU48による制御の下で、カメラブロック43において撮影された画像信号が、カメラ信号処理部44を介してディスプレイ46に出力され、カメラスルー画像として表示される。また、入力操作部2a、2a、・・・等からのズーミングのための指示入力信号が入力されると、CPU48がレンズ駆動制御部49に制御信号を出力し、レンズ駆動制御部49の制御に基づいて交換レンズ5の所定のレンズが移動される。
【0122】
入力操作部2a、2a、・・・等からの指示入力信号によりカメラブロック43の図示しないシャッターが動作されると、撮影された画像信号がカメラ信号処理部44から画像処理部45に出力されて圧縮符号化処理され、所定のデーターフォーマットのデジタルデーターに変換される。変換されたデーターはR/W47に出力され、メモリーカード100に書き込まれる。
【0123】
ズーミングは、例えば、入力操作部(ズーム摘子)2aが操作された場合に、CPU48からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部49が交換レンズ5の所定のレンズを移動させることにより行われる。
【0124】
フォーカシングは、例えば、入力操作部(シャッター釦)2aが半押しされた場合や記録(撮影)のために全押しされた場合等に、CPU48からの制御信号に基づいてレンズ駆動制御部49が交換レンズ5の所定のレンズを移動させることにより行われる。
【0125】
メモリーカード100に記録された画像データーを再生する場合には、入力操作部2a、2a、・・・等に対する操作に応じて、R/W47によってメモリーカード100から所定の画像データーが読み出され、画像処理部45によって伸張復号化処理が行われた後、再生画像信号がディスプレイ46に出力されて再生画像が表示される。
【0126】
[まとめ]
以上に記載した通り、ロック位置と非ロック位置の間で操作されロック位置に操作されて装置本体2に対するロックを行うロックレバー30を設け、ロックレバー30がロック位置に操作されたときに複数の接点端子9a、9a、・・・と複数の接続端子23a、23a、・・・との接続状態の検出動作が開始される。
【0127】
従って、複数の接点端子9a、9a、・・・と複数の接続端子23a、23a、・・・とが接続された状態において検出動作が行われるため、接点端子9a、9a、・・・と接続端子23a、23a、・・・の接続状態に関する正確な検出動作を確保することができる。
【0128】
また、検出スイッチ27a、27bが固定され操作部37、37Aがロックレバー30とともに移動される構成にすることにより、検出スイッチ27a、27bの配線の引き回しを容易に行うことができる。
【0129】
さらに、操作部37、37Aがバネケース33、33Aの一部としてロックレバー30に取り付けられているため、省スペース化による小型化及び構造の簡素化を図ることができる。
【0130】
加えて、付勢バネ38を保持するバネケース33、33Aに操作部37、37Aが設けられているため、部品点数の削減及び構造の簡素化による製造コストの低減を図ることができる。
【0131】
[本技術]
本技術は、以下のような構成にすることができる。
【0132】
(1)複数の接点端子を有する装置本体に着脱可能とされ、前記装置本体に取り付けられたときに前記複数の接点端子にそれぞれ接続されて前記装置本体との間で信号の送受信を行う複数の接続端子と、ロック位置と非ロック位置の間で操作され前記ロック位置に操作されて前記装置本体に対するロックを行うロックレバーと、前記ロックレバーが前記ロック位置に操作されたときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作を開始する検出作動部とを備えたアクセサリー。
【0133】
(2)前記検出作動部が検出スイッチと前記検出スイッチを操作して前記検出スイッチを動作させる操作部とから成り、前記検出スイッチと前記操作部の一方が固定された状態で配置され、前記検出スイッチと前記操作部の他方が前記ロックレバーとともに移動されるようにした前記(1)に記載のアクセサリー。
【0134】
(3)前記検出スイッチが固定された状態で配置され、前記操作部が前記ロックレバーとともに移動されるようにした前記(2)に記載のアクセサリー。
【0135】
(4)前記操作部がロックレバーに取り付けられた前記(3)に記載のアクセサリー。
【0136】
(5)前記検出スイッチとして前記操作部の接触により動作される接触型のスイッチを用い、前記操作部の前記検出スイッチに接する部分の外面が外方へ凸の曲面状に形成された前記(2)から前記(4)の何れかに記載のアクセサリー。
【0137】
(6)前記検出スイッチとして磁界の変化に基づいて動作される非接触型のスイッチを用いた前記(2)から前記(4)の何れかに記載のアクセサリー。
【0138】
(7)前記ロックレバーの移動に伴って移動されるクリック球と、前記クリック球が転動される転動面を有し前記クリック球が嵌合可能な嵌合凹部が形成された固定部と、前記クリック球を前記転動面に押し付ける付勢バネとを設け、前記ロックレバーがロック位置に移動されたときに前記クリック球が前記嵌合凹部に嵌合されるようにした前記(1)から前記(6)の何れかに記載のアクセサリー。
【0139】
(8)前記付勢バネを保持するバネケースを設け、前記バネケースに前記操作部を設けた前記(7)に記載のアクセサリー。
【0140】
(9)複数の接点端子を有する装置本体と、前記装置本体に着脱可能とされると共に前記装置本体に取り付けられたときに前記複数の接点端子にそれぞれ接続されて前記装置本体との間で信号の送受信を行う複数の接続端子を有するアクセサリーとを備え、ロック位置と非ロック位置の間で操作され前記ロック位置に操作されて前記装置本体に対する前記アクセサリーのロックを行うロックレバーと、前記ロックレバーが前記ロック位置に操作されたときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作を開始する検出作動部とを設けた撮像装置。
【0141】
(10)複数の接点端子を有する装置本体に複数の接続端子を有するアクセサリーが取り付けられて前記複数の接点端子と前記複数の接続端子とがそれぞれ接続され、ロック位置と非ロック位置の間で操作されるロックレバーが前記ロック位置に操作されて前記アクセサリーが前記装置本体にロックされるときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作が開始されるようにした検出方法。
【0142】
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本技術を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本技術の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】図2乃至図18と共に本技術の最良の形態を示すものであり、本図は、撮像装置の斜視図である。
【図2】撮像装置の分解斜視図である。
【図3】装置本体の正面図である。
【図4】アダプターの斜視図である。
【図5】アダプターの背面図である。
【図6】ロックレバー等を示す拡大分解斜視図である。
【図7】固定リングと可動リングとロックレバーを示す斜視図である。
【図8】ロックレバー等を示す拡大斜視図である。
【図9】図10乃至図15と共にアダプターの装置本体に対する着脱時の動作を示すものであり、本図は、ロックレバーが非ロック位置にあるときのロック片等の状態を一部を断面にして示す概略正面図である。
【図10】ロックレバーが非ロック位置にあるときの検出スイッチに対する操作部の位置等を一部を断面にして示す概略拡大側面図である。
【図11】ロックレバーが非ロック位置にあるときの検出スイッチに対する操作部の位置等を示す拡大斜視図である。
【図12】ロックレバーが非ロック位置からロック位置へ向けて操作されている途中の検出スイッチに対する操作部の位置等を一部を断面にして示す概略拡大側面図である。
【図13】ロックレバーがロック位置にあるときのロック片等の状態を一部を断面にして示す概略正面図である。
【図14】ロックレバーがロック位置にあるときの検出スイッチに対する操作部の位置等を一部を断面にして示す概略拡大側面図である。
【図15】ロックレバーがロック位置にあるときの検出スイッチに対する操作部の位置等を示す拡大斜視図である。
【図16】図17と共に検出スイッチとして非接触型のスイッチが用いられたれいを示すものであり、本図は、ロックレバーが非ロック位置にあるときの検出スイッチに対する操作部の位置等を示す拡大斜視図である。
【図17】ロックレバーがロック位置にあるときの検出スイッチに対する操作部の位置等を示す拡大斜視図である。
【図18】撮像装置のブロック図である。
【符号の説明】
【0144】
1…撮像装置、2…装置本体、3…アクセサリー、9a…接点端子、23a…接続端子、25…固定リング(固定部)、25b…嵌合凹部、27a…検出スイッチ、30…ロックレバー、33…バネケース、37…操作部、37a…外面、38…付勢バネ、39…クリック球、42…検出作動部、27b…検出スイッチ、33A…バネケース、37A…操作部、42A…検出作動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の接点端子を有する装置本体に着脱可能とされ、
前記装置本体に取り付けられたときに前記複数の接点端子にそれぞれ接続されて前記装置本体との間で信号の送受信を行う複数の接続端子と、
ロック位置と非ロック位置の間で操作され前記ロック位置に操作されて前記装置本体に対するロックを行うロックレバーと、
前記ロックレバーが前記ロック位置に操作されたときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作を開始する検出作動部とを備えた
アクセサリー。
【請求項2】
前記検出作動部が検出スイッチと前記検出スイッチを操作して前記検出スイッチを動作させる操作部とから成り、
前記検出スイッチと前記操作部の一方が固定された状態で配置され、
前記検出スイッチと前記操作部の他方が前記ロックレバーとともに移動されるようにした
請求項1に記載のアクセサリー。
【請求項3】
前記検出スイッチが固定された状態で配置され、
前記操作部が前記ロックレバーとともに移動されるようにした
請求項2に記載のアクセサリー。
【請求項4】
前記操作部がロックレバーに取り付けられた
請求項3に記載のアクセサリー。
【請求項5】
前記検出スイッチとして前記操作部の接触により動作される接触型のスイッチを用い、
前記操作部の前記検出スイッチに接する部分の外面が外方へ凸の曲面状に形成された
請求項2に記載のアクセサリー。
【請求項6】
前記検出スイッチとして磁界の変化に基づいて動作される非接触型のスイッチを用いた
請求項2に記載のアクセサリー。
【請求項7】
前記ロックレバーの移動に伴って移動されるクリック球と、
前記クリック球が転動される転動面を有し前記クリック球が嵌合可能な嵌合凹部が形成された固定部と、
前記クリック球を前記転動面に押し付ける付勢バネとを設け、
前記ロックレバーがロック位置に移動されたときに前記クリック球が前記嵌合凹部に嵌合されるようにした
請求項1に記載のアクセサリー。
【請求項8】
前記付勢バネを保持するバネケースを設け、
前記バネケースに前記操作部を設けた
請求項7に記載のアクセサリー。
【請求項9】
複数の接点端子を有する装置本体と、
前記装置本体に着脱可能とされると共に前記装置本体に取り付けられたときに前記複数の接点端子にそれぞれ接続されて前記装置本体との間で信号の送受信を行う複数の接続端子を有するアクセサリーとを備え、
ロック位置と非ロック位置の間で操作され前記ロック位置に操作されて前記装置本体に対する前記アクセサリーのロックを行うロックレバーと、
前記ロックレバーが前記ロック位置に操作されたときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作を開始する検出作動部とを設けた
撮像装置。
【請求項10】
複数の接点端子を有する装置本体に複数の接続端子を有するアクセサリーが取り付けられて前記複数の接点端子と前記複数の接続端子とがそれぞれ接続され、
ロック位置と非ロック位置の間で操作されるロックレバーが前記ロック位置に操作されて前記アクセサリーが前記装置本体にロックされるときに前記複数の接点端子と前記複数の接続端子との接続状態の検出動作が開始されるようにした
検出方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate


【公開番号】特開2013−68833(P2013−68833A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−207913(P2011−207913)
【出願日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】