説明

アクチュエータ及びアクチュエータシステム

【課題】コントローラの配置位置にかかわらず、ティーチングを容易に行うことを可能とするアクチュエータ及びアクチュエータシステムを提供する。
【解決手段】アクチュエータシステムAは、アクチュエータ10と、アクチュエータ10を制御するためのコントローラ20と、アクチュエータ10のプログラムを作成するためのティーチングを行うティーチングペンダント30と、を有する。そして、アクチュエータ10は、コントローラ20と、ティーチングペンダント30と、を接続する中継ユニット11を備える。これにより、アクチュエータ10から離れた位置に、コントローラ20が配置されている場合においても、作業者は、アクチュエータ10の動作を目視しやすい位置で、ティーチングを行うことができるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アクチュエータ及びアクチュエータシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車や電子部品を生産する工場では、生産の効率化の観点から、産業用ロボットが使用されている。このような産業用ロボットは、一般的に、アクチュエータシステムを含んで構成されている。アクチュエータシステムは、アクチュエータと、アクチュエータを制御するためのコントローラと、コントローラに接続されたティーチングペンダント(教示装置)と、を有している(例えば、特許文献1参照)。作業者は、アクチュエータを目視しながら、ティーチングペンダントを用いて、ティーチングを行う。コントローラは、このティーチングでの動作内容を記録する。これにより、アクチュエータは、記録された動作を繰り返し行うことが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−157143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のアクチュエータシステムでは、アクチュエータから遠く離れたところにコントローラが配置されると、アクチュエータの近傍でティーチングペンダントを使うことができなくなるという不都合がある。
【0005】
この場合、コントローラからアクチュエータの近くまでケーブルを配線することで、アクチュエータの近傍でティーチングペンダントを使うことが可能となる。しかしながら、この場合には、コントローラとティーチングペンダントの間の配線ルートを、別途、確保する必要が生じる。
【0006】
本発明は、上述の事情の下になされたもので、コントローラの配置位置にかかわらず、ティーチングを容易に行うことを可能とするアクチュエータ及びアクチュエータシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係るアクチュエータは、
制御装置によって制御されるアクチュエータであって、
前記アクチュエータの動作を規定するデータを、前記制御装置に入力するための入力手段と、前記制御装置と、を接続する中継手段を備えることを特徴とする。
【0008】
前記入力手段を、前記中継手段に対して着脱自在に接続する第1のコネクタを備えるアクチュエータであってもよい。
【0009】
前記中継手段は、
前記入力手段から送信される信号をシリアル信号に変換し、前記制御装置へ出力する第1変換部と、
前記制御装置から送信される信号をパラレル信号に変換し、前記入力手段へ出力する第2変換部と、
を備えるアクチュエータであってもよい。
【0010】
本発明の第2の観点に係るアクチュエータシステムは、
前記アクチュエータと、
前記アクチュエータを制御するための制御装置と、
前記アクチュエータの動作を規定するデータを、前記制御装置に入力するための入力手段と、
を有することを特徴とする。
【0011】
前記アクチュエータには、前記制御装置から電源が供給され、
前記入力手段から送信される信号と、前記入力手段に送信される信号とは、前記電源を供給するための配線を経由して、伝送されるアクチュエータシステムであってもよい。
【0012】
前記制御装置は、シリアル信号を伝送するケーブルを介して、前記中継手段に接続され、
前記入力手段は、パラレル信号を伝送するケーブルを介して、前記中継手段に接続されているアクチュエータシステムであってもよい。
【0013】
前記アクチュエータは、アクチュエータの移動部の位置情報を検出し、検出された前記位置情報を前記制御装置に送信するエンコーダを有し、
前記入力手段から送信される信号は、前記位置情報を送信するための配線を経由して、伝送されるアクチュエータシステムであってもよい。
【0014】
本発明の第3の観点に係るアクチュエータシステムは、
前記アクチュエータと、
前記アクチュエータを制御するための制御装置と、
前記アクチュエータの動作を規定するデータを、前記制御装置に入力するための入力手段と、
前記入力手段と前記制御装置とを、着脱自在に接続する第2のコネクタと、
前記入力手段が、前記第1のコネクタに接続されると動作する接点を有するスイッチユニットと、
前記制御装置と前記入力手段とを、前記スイッチユニットの前記接点が動作しているときに、前記第1のコネクタを介して接続し、前記接点が動作していないときに、前記第2のコネクタを介して接続する切替手段と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コントローラの配置位置にかかわらず、ティーチングを容易に行うことを可能とするアクチュエータ及びアクチュエータシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態に係るアクチュエータシステムを示す斜視図である。
【図2】一部を断面としたアクチュエータの斜視図である。
【図3】コントローラのブロック図である
【図4】アクチュエータシステムのブロック図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るアクチュエータシステムのブロック図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係るアクチュエータシステムのブロック図である。
【図7】(A)は、第1ケーブルの伝送路を説明するための図(その1)である。(B)は、第1ケーブルの伝送路を説明するための図(その2)である。
【図8】本発明の第4実施形態に係るアクチュエータシステムのブロック図である。
【図9】切替ユニットの回路図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係るアクチュエータシステムのブロック図である。
【図11】本発明の第6実施形態に係るアクチュエータシステムのブロック図である。
【図12】(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、及び(F)は、A相信号、B相信号、及びパルス信号の時間的な変化を示す図である。
【図13】本発明の第7実施形態に係るアクチュエータシステムのブロック図である。
【図14】本発明の変形例に係るアクチュエータシステムを示す斜視図(その1)である。
【図15】本発明の変形例に係るアクチュエータシステムを示す斜視図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
《第1実施形態》
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図4を参照しながら説明する。
【0018】
図1は、第1実施形態に係るアクチュエータシステムAを示す斜視図である。図1に示されるように、このアクチュエータシステムAは、アクチュエータ10と、コントローラ20と、アクチュエータ10に接続されたティーチングペンダント30と、コントローラ20に接続されたPLC(programmable logic controller)40と、を備えている。
【0019】
アクチュエータ10は、第2ケーブル41、モータケーブル42、エンコーダケーブル43を介してコントローラ20に接続されている。図2は、一部を断面としたアクチュエータ10の斜視図である。図2に示されるように、アクチュエータ10は、X軸方向に往復移動するスライダ10aを有する単軸型の電動アクチュエータである。アクチュエータ10の内部には、コントローラ20とティーチングペンダント30とを電気的に接続する中継ユニット11が収納されている。中継ユニット11は、例えば、回路基板と、回路基板に実装された増幅器等の電子部品と、からなる。
【0020】
PLC40は、アクチュエータ10による駆動対象物についての情報を入力とするシーケンサである。このPLC40は、ケーブル40aによって、コントローラ20に接続されている。
【0021】
ティーチングペンダント30は、ティーチングを行う装置である。ティーチングペンダント30の+X側の面には、作業者に情報を表示する画面30aと、作業者からの情報を受け付ける操作ダイヤル30bと、が配設されている。このティーチングペンダント30は、第1ケーブル31を介してアクチュエータ10に接続されている。
【0022】
コントローラ20は、PLC40及びティーチングペンダント30からの入力に基づいて、アクチュエータ10を制御するための装置である。図3は、コントローラ20のブロック図である。図3に示されるように、コントローラ20は、CPU(Central Processing Unit)20a、主記憶部20b、補助記憶部20c、表示部20d、入力部20e、インターフェイス部20f、及び上記各部を相互に接続するシステムバス20gを含んで構成されている。
【0023】
CPU20aは、補助記憶部20cに記録されているプログラムに従って、モータユニット13を動作させるための処理を実行する。
【0024】
主記憶部20bは、RAM(Random Access Memory)等を含んで構成され、CPU20aの作業領域として用いられる。
【0025】
補助記憶部20cは、ROM(Read Only Memory)、磁気ディスク、半導体メモリ等の不揮発性メモリを含んで構成されている。この補助記憶部20cは、CPU20aが実行するプログラム、及び各種パラメータなどを記憶している。
【0026】
表示部20dは、複数のLED(Light Emitting Diode)等を含んで構成され、CPU20aの処理結果を表示する。
【0027】
入力部20eは、複数の操作ボタン等を含んで構成されている。作業者の指示は、入力部20eを介して、CPU20aに通知される。
【0028】
インターフェイス部20fは、後述するコネクタ21,22,23(図4参照)を含んで構成されている。中継ユニット11、モータユニット13、及びエンコーダ14は、インターフェイス部20fを介してシステムバス20gに接続される。
【0029】
図4は、上述したアクチュエータ10、ティーチングペンダント30、及びコントローラ20等からなるアクチュエータシステムAのブロック図である。図4に示されるように、アクチュエータ10の内部には、上述した中継ユニット11に加えて、リニアモータを有するモータユニット13と、エンコーダ14と、が収納されている。図2を参照するとわかるように、モータユニット13が動作することにより、アクチュエータ10のスライダ10aは、X軸方向に往復運動をする。図4に戻り、エンコーダ14は、例えば、リニアエンコーダである。エンコーダ14は、スライダ10aの位置を検出する。そして、検出結果をコントローラ20に通知する。
【0030】
第1ケーブル31は、アクチュエータ10に設けられた中継ユニット11とティーチングペンダント30とを接続するためのパラレルケーブルである。第1ケーブル31は、例えば、ティーチングペンダント30へ出力される情報が伝送される8本のラインと、中継ユニット11へ出力される情報が伝送される8本のラインとを有する。
【0031】
第1ケーブル31の一端は、ティーチングペンダント30に接続されている。また、第1ケーブル31の他端には、アクチュエータ10に設けられたコネクタ15に対して着脱自在なコネクタ32が取り付けられている。第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32が、コネクタ15に接続されることで、ティーチングペンダント30と中継ユニット11とが接続される。これにより、中継ユニット11とティーチングペンダント30との間で、8ビットのパラレルデータの伝送が可能となる。
【0032】
第2ケーブル41、モータケーブル42、及びエンコーダケーブル43も、第1ケーブル31と同様に、パラレルケーブルである。第2ケーブル41、モータケーブル42、及びエンコーダケーブル43の一端には、それぞれコネクタ41a,42a,43aが取り付けられている。また、他端には、コネクタ44が取り付けられている。
【0033】
第2ケーブル41のコネクタ41aが、コントローラ20に設けられたコネクタ21に接続され、コネクタ44がアクチュエータ10に設けられたコネクタ16に接続されることで、コントローラ20と中継ユニット11とが接続される。これにより、コントローラ20と中継ユニット11との間で、8ビットのパラレルデータの伝送が可能となる。
【0034】
図4に示されるように、中継ユニット11に、ティーチングペンダント30とコントローラ20が接続されることで、ティーチングペンダント30とコントローラ20とが接続される。これにより、コントローラ20とティーチングペンダント30との間で、8ビットのパラレルデータの伝送が可能となる。
【0035】
また、モータケーブル42、及びエンコーダケーブル43のコネクタ42a,43aが、コントローラ20に設けられたコネクタ22,23にそれぞれ接続され、コネクタ44が、アクチュエータ10に設けられたコネクタ16に接続されることで、コントローラ20と、モータユニット13及びエンコーダ14とが接続される。これにより、コントローラ20とモータユニット13等との間で、8ビットのパラレルデータの伝送が可能となる。
【0036】
図4に示されるように、上述したアクチュエータシステムAにおいて、作業者が、ティーチングペンダント30の操作ダイヤル30bを操作すると、ティーチングペンダント30から出力された操作内容の情報は、アクチュエータ10の中継ユニット11を経由して、コントローラ20のCPU20aに入力される。また、エンコーダ14によって検出されたスライダ10aの位置情報は、エンコーダケーブル43等を介して、CPU20aに入力される。
【0037】
CPU20aは、入力された情報に基づいて、モータユニット13を動作させるための処理を実行する。CPU20aの処理結果の情報は、中継ユニット11を経由して、ティーチングペンダント30に入力される。そして、CPU20aの処理結果は、ティーチングペンダント30の画面30aに表示される。
【0038】
補助記憶部20cは、このティーチングでの動作内容を記録する。これにより、アクチュエータ10は、記録された動作を繰り返し行うことが可能となる。
【0039】
以上、説明したように、本第1実施形態に係るアクチュエータシステムAのアクチュエータ10は、コントローラ20とティーチングペンダント30とを接続するための中継ユニット11を備えている。このため、作業者は、アクチュエータ10の近くで、ティーチングペンダント30をコントローラ20に接続することができる。これにより、作業者は、アクチュエータ10を目視しつつ容易にティーチングを行うことが可能となる。
【0040】
また、本第1実施形態では、ティーチングペンダント30は、アクチュエータ10に接続されている。これにより、コントローラ20とティーチングペンダント30の間の配線ルートを、別途、確保する必要がなくなる。
【0041】
《第2実施形態》
次に、本発明の第2実施形態について、図5を参照しながら説明する。なお、第1実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。図5は、本発明の第2実施形態に係るアクチュエータシステムBのブロック図である。図5に示されるように、コントローラ20は、ティーチングペンダント30の第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を接続することが可能なコネクタ24を有している。このコネクタ24は、アクチュエータ10のコネクタ15と同等のものである。
【0042】
このアクチュエータシステムBにおいて、作業者がティーチングを行う場合には、作業者は、先ず、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を、アクチュエータ10のコネクタ15及びコントローラ20のコネクタ24のうちのいずれかに接続する。
【0043】
例えば、作業者が、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を、アクチュエータ10のコネクタ15に接続した場合には、上記第1実施形態と同様に、ティーチングペンダント30から出力された操作内容の情報は、アクチュエータ10の中継ユニット11を経由して、コントローラ20のCPU20aに入力される。CPU20aは、入力された情報に基づいて、モータユニット13を動作させるための処理を実行する。CPU20aの処理結果の情報は、中継ユニット11を経由して、ティーチングペンダント30に入力される。そして、CPU20aの処理結果は、ティーチングペンダント30の画面30aに表示される。
【0044】
一方、作業者が、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を、コントローラ20のコネクタ24に接続した場合には、ティーチングペンダント30から出力された操作内容の情報は、中継ユニット11を経由せずに、直接、CPU20aに入力される。CPU20aは、入力された情報に基づいて、モータユニットを動作させるための処理を実行する。CPU20aの処理結果の情報は、ティーチングペンダント30に入力される。そして、CPU20aの処理結果は、ティーチングペンダント30の画面30aに表示される。
【0045】
以上、説明したように、本第2実施形態では、アクチュエータ10とコントローラ20の双方に、ティーチングペンダント30の第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を接続することが可能なコネクタ15,24が設けられている。これにより、作業者は、状況に応じて、ティーチングペンダント30をアクチュエータ10及びコントローラ20のうちのいずれかに接続することができる。
【0046】
《第3実施形態》
次に、本発明の第3実施形態について、図6及び図7を参照しながら説明する。なお、第1実施形態及び第2実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。図6は、本発明の第3実施形態に係るアクチュエータシステムCのブロック図である。
【0047】
図6に示されるように、アクチュエータ10とコントローラ20とは、1本のフラットケーブル50によって、接続されている。フラットケーブル50は、例えば、8本のラインを有するシリアルケーブルである。フラットケーブル50の両端には、それぞれコネクタ51,52が取り付けられている。
【0048】
アクチュエータ10には、フラットケーブル50と接続するためのコネクタ17が形成されている。コネクタ17は、例えば、シリアルポートである。フラットケーブル50のコネクタ52は、このコネクタ17に接続される。また、中継ユニット11には、パラレルデータをシリアルデータに変換するパラレルシリアル変換部53と、シリアルデータをパラレルデータに変換するシリアルパラレル変換部54とが設けられている。
【0049】
同様に、コントローラ20には、フラットケーブル50と接続するためのコネクタ25が形成されている。コネクタ25は、例えば、シリアルポートである。フラットケーブル50のコネクタ51は、このコネクタ25に接続される。また、コントローラ20には、シリアルパラレル変換部55とパラレルシリアル変換部56とが収納されている。
【0050】
上述したアクチュエータシステムCにおいて、作業者がティーチングを行う場合には、作業者は、先ず、ティーチングペンダント30の第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を、アクチュエータ10のコネクタ15またはコントローラ20のコネクタ24のうちのいずれかに接続する。
【0051】
例えば、作業者が、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を、アクチュエータ10のコネクタ15に接続した場合には、ティーチングペンダント30から出力された操作内容の情報は、パラレルデータとして、アクチュエータ10のパラレルシリアル変換部53に入力される。そして、図7(A)を参照するとわかるように、操作内容の情報は、パラレルシリアル変換部53において、パラレルデータからシリアルデータに変換される。
【0052】
図6に戻り、シリアルデータに変換された操作内容の情報は、フラットケーブル50のライン50eを経由して、コントローラ20のシリアルパラレル変換部55に入力される。操作内容の情報は、シリアルパラレル変換部55において、シリアルデータからパラレルデータに変換される。そして、コントローラ20のCPU20aに入力される。また、エンコーダ14が検出したスライダ10aの位置情報は、フラットケーブル50のライン50bを経由して、CPU20aに入力される。
【0053】
CPU20aは、入力された情報に基づいて、モータユニット13を動作させるための処理を実行する。CPU20aの処理内容の情報は、フラットケーブル50のライン50aを経由して、モータユニット13に入力される。
【0054】
CPU20aの処理結果の情報は、パラレルシリアル変換部56において、パラレルデータからシリアルデータに変換される。シリアルデータに変換された処理結果の情報は、フラットケーブル50のライン50dを経由して、アクチュエータ10のシリアルパラレル変換部54に入力される。そして、図7(A)を参照するとわかるように、処理結果の情報は、ティーチングペンダント30に入力され、ティーチングペンダント30の画面30aに表示される。
【0055】
図7(B)に示されるように、作業者が、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を、コントローラ20のコネクタ24に接続した場合には、ティーチングペンダント30から出力された操作内容の情報は、直接、CPU20aに入力される。CPU20aは、入力された情報に基づいて、モータユニット13を動作させるための処理を実行する。CPU20aの処理結果の情報は、ティーチングペンダント30に入力される。そして、CPU20aの処理結果は、ティーチングペンダント30の画面30aに表示される。
【0056】
なお、図6を参照するとわかるように、アクチュエータ10には、上記ライン50a,50b,50d,50e以外のラインを経由して、コントローラ20から電源が供給されている。
【0057】
以上、説明したように、本第3実施形態のアクチュエータシステムCでは、1本のフラットケーブル50によって、アクチュエータ10とコントローラ20とが、接続されている。これにより、アクチュエータ10とコントローラ20とを、複数のケーブルで接続する必要がなくなる。
【0058】
《第4実施形態》
次に、本発明の第4実施形態について、図8及び図9を参照しながら説明する。なお、第1実施形態〜第3実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。図8は、本発明の第4実施形態に係るアクチュエータシステムDのブロック図である。
【0059】
図8に示されるように、コントローラ20は、信号を伝送する配線を切り替えるための切替ユニット61を有している。また、アクチュエータ10は、コネクタ15へのティーチングペンダント30の接続の有無を判別するための信号を、切替ユニット61に出力するスイッチユニット60を有している。
【0060】
スイッチユニット60は、スイッチ60aと、抵抗60bと、を含んで構成される。スイッチ60aは、コネクタ15へのティーチングペンダント30の接続の有無と連動し、閉じたり、開いたりする。詳しくは、ティーチングペンダント30がコネクタ15に接続されていない場合には、スイッチ60aは開き、コネクタ15に接続されている場合には、スイッチ60aは閉じる。抵抗60bの抵抗値は、例えば、10kΩである。抵抗60bには、アクチュエータ10の内部電圧から、5Vの電圧が印加される。
【0061】
図9は、CPU20aに入力される信号の切替え、及びCPU20aから出力される信号の切替えを行う切替ユニット61の回路図である。図9に示されるように、切替ユニット61は、NOT回路素子61a,61eと、AND回路素子61b,61c,61f,61gと、OR回路素子61dと、を含んで構成される。
【0062】
また、切替ユニット61は、端子62a〜62gを有している。端子62aには、ティーチングペンダント30から出力された信号が、コントローラ20のコネクタ24を経由して、入力される。端子62bには、ティーチングペンダント30から出力された信号が、アクチュエータ10のコネクタ15を経由して、入力される。端子62cには、CPU20aから出力される信号が入力される。端子62dには、スイッチユニット60から出力された信号が入力される。この信号は、スイッチ60aが開のときにHighレベル(+5V)となり、スイッチ60aが閉のときにLowレベル(0V)となる。
【0063】
端子62eからは、CPU20aに入力される信号が出力される。具体的には、ティーチングペンダント30からコネクタ24を経由して出力された信号、又はティーチングペンダント30からコネクタ15を経由して出力された信号のいずれかの信号が出力される。端子62f及び端子62gは、ティーチングペンダント30へ入力される信号が出力される。
【0064】
上述したアクチュエータシステムDにおいて、作業者がティーチングを行う場合には、図8に示されるように、作業者は、先ず、ティーチングペンダント30の第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32(図4参照)を、アクチュエータ10のコネクタ15及びコントローラ20のコネクタ24のうちのいずれかに接続する。
【0065】
例えば、作業者が、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を、アクチュエータ10のコネクタ15に接続した場合には、コネクタ15への接続と連動して、スイッチユニット60のスイッチ60aは閉じる。これにより、スイッチユニット60から、Lowレベルとなった信号が切替ユニット61の端子62dに入力される。
【0066】
そうすると、図9を参照するとわかるように、AND回路素子61bには、Lowレベルとなった信号が入力される。一方、AND回路素子61cには、NOT回路素子61aを経由することにより、Highレベルとなった信号が入力される。これにより、コネクタ15を経由して入力された信号のみが、OR回路素子61d及び端子62eを経由して、CPU20aに入力される。
【0067】
また、AND回路素子61fには、Lowレベルとなった信号が入力される。一方、AND回路素子61gには、NOT回路素子61eを経由することにより、Highレベルとなった信号が入力される。これにより、CPU20aから、端子62cを経由して出力される信号は、コネクタ15のみに入力される。
【0068】
一方、図8に示されるように、作業者が、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32を、コントローラ20のコネクタ24に接続した場合には、スイッチユニット60のスイッチは開いたままである。そのため、切替ユニット61には、Highレベルとなった信号が入力される。
【0069】
そうすると、図9に示されるように、AND回路素子61bにはHighレベルとなった信号が入力され、AND回路素子61cにはLowレベルとなった信号が入力される。この結果、ティーチングペンダント30から出力された操作内容の情報は、コネクタ24及び端子62aを経由して、CPU20aに入力される。
【0070】
また、AND回路素子61fにはLowレベルとなった信号が入力され、AND回路素子61gにはHighレベルとなった信号が入力される。これにより、CPU20aから、端子62cを経由して出力される信号は、コネクタ24のみに入力される。
【0071】
以上、説明したように、本第4実施形態のアクチュエータシステムDでは、アクチュエータ10は、スイッチユニット60を有しているとともに、コントローラ20は、切替ユニット61を有している。これにより、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32が、アクチュエータ10のコネクタ15に接続された場合には、アクチュエータシステムDでは、コネクタ15を経由する信号のみが伝送される。一方、第1ケーブル31に取り付けられたコネクタ32が、コントローラ20のコネクタ24に接続された場合には、アクチュエータシステムDでは、コネクタ24を経由する信号のみが伝送される。
【0072】
《第5実施形態》
次に、本発明の第5実施形態について、図10を参照しながら説明する。なお、第1実施形態〜第4実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。図10は、本発明の第5実施形態に係るアクチュエータシステムEのブロック図である。
【0073】
図10に示されるように、アクチュエータ10には、ケーブル70を介して、コントローラ20から電源が供給されている。ここで、ケーブル70のライン70aは、電源の供給に用いられる配線であり、ライン70bは、グランドに接続される配線である。また、アクチュエータ10は、特定周波数以下の成分のみを通過させるローパスフィルタ18と、特定周波数以上の成分のみを通過させるハイパスフィルタ19と、を有している。そして、コントローラ20は、ローパスフィルタ26と、ハイパスフィルタ27と、を有している。
【0074】
上述したアクチュエータシステムEにおいて、ティーチングペンダント30から出力された操作内容の情報は、第1ケーブル31を経由して、パラレルデータとして、アクチュエータ10のパラレルシリアル変換部53に入力される。次に、操作内容の情報は、パラレルシリアル変換部53において、パラレルデータからシリアルデータに変換される。シリアルデータに変換された操作内容の情報は、ハイパスフィルタ19及びライン70bを経由して、コントローラ20に入力される。コントローラ20に入力された操作内容の情報は、ハイパスフィルタ27を経由して、シリアルパラレル変換部55に入力される。そして、シリアルパラレル変換部55において、シリアルデータからパラレルデータに変換される。パラレルデータに変換された操作内容の情報は、コントローラ20のCPU20aに入力される。
【0075】
CPU20aは、入力された情報に基づいて、アクチュエータ10のモータを動作させるための処理を実行する。CPU20aの処理結果の情報は、パラレルシリアル変換部56において、パラレルデータからシリアルデータに変換される。シリアルデータに変換された処理結果の情報は、ハイパスフィルタ27及びライン70aを経由して、アクチュエータ10に入力される。アクチュエータ10に入力された操作内容の情報は、ハイパスフィルタ19を経由して、シリアルパラレル変換部54に入力される。次に、シリアルパラレル変換部54に入力された操作内容の情報は、シリアルパラレル変換部54において、再び、パラレルデータからシリアルデータに変換される。そして、処理結果の情報は、ティーチングペンダント30に入力され、ティーチングペンダント30の画面30aに表示される。
【0076】
以上、説明したように、本第5実施形態のアクチュエータシステムEでは、アクチュエータ10への電源の供給に用いられるケーブル70を介して、ティーチングペンダント30の信号を伝送することができる。これにより、ティーチングペンダント30の信号を伝送するために用いられる、アクチュエータ10とコントローラ20との間の配線ルートを、別途、確保する必要がなくなる。
【0077】
《第6実施形態》
次に、本発明の第6実施形態について、図11を参照しながら説明する。なお、第1実施形態〜第5実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。図11は、本発明の第6実施形態に係るアクチュエータシステムFのブロック図である。
【0078】
図11に示されるように、アクチュエータ10とコントローラ20とは、ケーブル71を介して接続されている。ケーブル71は、ライン71a〜71cを有している。ケーブル71のライン71aは、CPU20aからモータユニット13に出力される情報を伝達するためのラインである。また、ライン71b,71cは、エンコーダ14からCPU20aに出力される情報を伝達するためのラインである。
【0079】
なお、本第6実施形態においては、エンコーダ14は、例えば、2系統のパルス信号を出力するリニアエンコーダである。以下、2系統のパルス信号をそれぞれA相信号PS1、B相信号PS2とする。そして、ライン71bを、エンコーダ14からのA相信号PS1を伝達するためのラインとし、ライン71cを、エンコーダ14からのB相信号PS2を伝達するためのラインとする。図12(A)に示されるように、A相信号PS1の値は、周期Tが経過する毎にローレベルからハイレベルに変化する。また、図12(B)に示されるように、B相信号PS2は、A相信号PS1に対して、T/4周期遅れて、周期Tが経過するごとにローレベルからハイレベルに変化する。
【0080】
図12(C)に示されるように、ティーチングペンダント30は、パルス信号PS3を出力する。詳しくは、このパルス信号PS3は、ティーチングペンダント30のスイッチ(図示なし)が、OFFのときは、ローレベルである。そして、スイッチがONになったときに、パルス信号PS3は、ローレベルからハイレベルに変化する。
【0081】
図11に示されるように、中継ユニット11は、エンコーダ14からのA相信号PS1及びB相信号PS2に、ティーチングペンダント30からのパルス信号を重畳する重畳回路部72を有している。また、コントローラ20は、A相信号及びB相信号から、パルス信号を分離する分離回路部73を有している。
【0082】
上述したアクチュエータシステムFにおいて、ティーチングペンダント30から出力されたパルス信号PS3は、第1ケーブル31を経由して、重畳回路部72に入力される。また、エンコーダ14によって検出されたスライダ10aの位置情報は、図12(A)に示されるA相信号PS1及び図12(B)に示されるB相信号PS2として、重畳回路部72に入力される。
【0083】
重畳回路部72は、パルス信号PS3を、図12(D)に示されるように、パルス幅Wのパルスとパルス幅Wのパルスとを有するパルス信号PS4に変換する。具体的には、重畳回路部72は、パルス信号PS3がローレベルのときには、パルス幅Wのパルス信号に変換し、パルス信号PS3がハイレベルのときには、パルス幅Wのパルス信号に変換する。なお、本実施形態においては、パルス幅Wの長さは、パルス幅Wの長さの2倍である。
【0084】
次に、重畳回路部72は、A相信号PS1及びB相信号PS2に、パルス信号PS4を重畳する。具体的には、パルス信号PS4がハイレベルとなっている時間に、A相信号PS1及びB相信号PS2のレベルを反転する。これにより、重畳回路部72から、図12(E)に示されるA相信号PS5と、図12(F)に示されるB相信号PS6とが、出力される。
【0085】
図11に戻り、A相信号PS5及びB相信号PS6は、ケーブル71のライン71b,71cを経由して、分離回路部73に入力される。分離回路部73は、A相信号PS5及びB相信号PS6の同時に生じるエッジを検出する。そして、A相信号PS5及びB相信号PS6を、A相信号PS1及びB相信号PS2とパルス信号PS4とに分離する。
【0086】
例えば、図12を参照するとわかるように、分離回路部73は、先ず、ローレベルの信号を出力する。次に、分離回路部73は、A相信号PS5及びB相信号PS6の、時刻tにおいて生じたエッジを検出する。そして、上記ローレベルの信号をローレベルからハイレベルに反転する。続いて、分離回路部73は、時刻tにおいて、エッジを検出すると、上記信号をハイレベルからローレベルに反転する。次に、時刻tにおいては、エッジは、A相信号PS5にのみ生じており、B相信号PS6には生じていないため、分離回路部73は、上記信号を反転しない。続いて、分離回路部73は、時刻tにおいて、エッジを検出すると、上記信号をローレベルからハイレベルに反転する。同様に、分離回路部73は、時刻tにおいて、エッジを検出すると、上記信号をハイレベルからローレベルに反転する。続いて、時刻tにおいては、エッジは、B相信号PS6にのみ生じており、A相信号PS5には生じていないため、分離回路部73は、上記信号を反転しない。そして、分離回路部73は、時刻tにおいて、エッジを検出すると、上記信号をローレベルからハイレベルに反転する。引き続き、分離回路部73は、同時刻に生じるエッジを検出し、上記信号を反転していく。これにより、上記信号は、パルス信号PS4として出力される。
【0087】
また、同時に、分離回路部73は、パルス信号PS4がハイレベルとなっている間の、A相信号PS5及びB相信号PS6のレベルをそれぞれ反転していく。例えば、分離回路部73は、時刻tと時刻tとの間の、A相信号PS5及びB相信号PS6のレベルを反転する。同様に、時間tと時間tとの間の、A相信号PS5及びB相信号PS6のレベルを反転する。これらにより、A相信号PS5及びB相信号PS6は、元のA相信号PS1及びB相信号PS2として出力される。
【0088】
分離されたA相信号PS1,B相信号PS2,及びパルス信号PS4は、CPU20aに入力される。CPU20aは、入力されたA相信号PS1,B相信号PS2,及びパルス信号PS4に基づいて、アクチュエータ10のモータを動作させるための処理を実行する。
【0089】
以上、説明したように、本第6実施形態のアクチュエータシステムFは、スライダ10aの位置情報の伝送のために用いられるケーブル71を介して、ティーチングペンダント30のパルス信号を伝送することができる。これにより、ティーチングペンダント30の信号を伝送するために用いられる、アクチュエータ10とコントローラ20との間の配線ルートを、別途、確保する必要がなくなる。
【0090】
《第7実施形態》
次に、本発明の第7実施形態について、図11を参照しながら説明する。なお、第1実施形態〜第6実施形態と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いるとともに、その説明を省略又は簡略する。図13は、本発明の第7実施形態に係るアクチュエータシステムGのブロック図である。
【0091】
図13に示されるように、アクチュエータシステムGは、ティーチングを行うためのティーチングペンダントユニット80を有している。ティーチングペンダントユニット80は、ティーチングペンダント部81と、ティーチングペンダント部81からの入力に基づいて、アクチュエータ10を制御するためのコントローラ部82と、を備えている。コントローラ部82は、第1実施形態に係るアクチュエータシステムAのコントローラ20と同様に、CPU、主記憶部、補助記憶部、表示部、入力部、インターフェイス部、及び上記各部を相互に接続するシステムバスを含んで構成されている。
【0092】
上述したアクチュエータシステムFにおいて、作業者が、ティーチングペンダントユニット80を用いて、ティーチングを行う場合には、作業者は、コネクタ32を、アクチュエータ10のコネクタ15に接続する。そして、作業者がティーチングを行うことにより、ティーチングペンダント部81から出力された操作内容の情報は、コントローラ部82のCPUに入力される。また、エンコーダ14が検出したスライダ10aの位置情報は、コントローラ部82のCPUに入力される。
【0093】
コントローラ部82のCPUは、入力された情報に基づいて、モータユニット13を動作させるための処理を実行する。CPUの処理結果の情報は、ティーチングペンダント部81に入力される。そして、CPUの処理結果は、ティーチングペンダントユニット80の画面等に表示される。
【0094】
コントローラ部82の補助記憶部は、このティーチングでの動作内容を記録する。これにより、アクチュエータ10は、記録された動作を繰り返し行うことが可能となる。
【0095】
一方、作業者が、コントローラ部を備えていないティーチングペンダント(例えば、図3に示されるティーチングペンダント30)を用いて、ティーチングを行う場合には、作業者は、ティーチングペンダントのコネクタを、コントローラ20のコネクタ24に接続する。そして、作業者がティーチングを行うことにより、ティーチングペンダントから出力された操作内容の情報は、コントローラ20のCPU20aに入力される。また、エンコーダ14が検出したスライダ10aの位置情報は、フラットケーブル50を経由して、コントローラ20のCPU20aに入力される。
【0096】
コントローラ20のCPU20aは、入力された情報に基づいて、モータユニット13を動作させるための処理を実行する。CPU20aの処理結果の情報は、コネクタ24を経由して、ティーチングペンダントに入力される。そして、CPUの処理結果は、ティーチングペンダントの画面等に表示される。コントローラ20の補助記憶部20cは、このティーチングでの動作内容を記録する。これにより、アクチュエータ10は、記録された動作を繰り返し行うことが可能となる。
【0097】
以上、説明したように、本第7実施形態のアクチュエータ10には、ティーチングペンダントユニット80が接続されている。これにより、作業者は、コントローラ部82を備えるティーチングペンダントユニット80を用いて、ティーチングを行うことができる。
【0098】
以上、第1実施形態〜第7実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。
【0099】
例えば、上記各実施形態においては、単軸型の電動アクチュエータを有するアクチュエータシステムであるが、これに限らず、図14に示されるように、3軸型の電動アクチュエータを有するアクチュエータシステムHであってもよい。この場合、アクチュエータシステムHは、3つのアクチュエータ90,91,92を有する。そして、コントローラ20と、それぞれのアクチュエータ90,91,92とは、3本のモータケーブル42と3本のエンコーダケーブル43とによって接続される。また、ティーチングペンダント30は、アクチュエータ90,91,92のうちのアクチュエータ90に、第1ケーブル31を介して、接続される。なお、作業者は、ティーチングペンダント30を操作することにより、動作させるアクチュエータの切り替えを行うことができる。
【0100】
また、3軸型の電動アクチュエータに限らず、2軸型の電動アクチュエータや4軸以上の電動アクチュエータであってもよい。
【0101】
また、第1実施形態においては、アクチュエータ10は、第2ケーブル41、モータケーブル42、エンコーダケーブル43を介してコントローラ20に接続されている。また、第3実施形態及び第4実施形態においては、アクチュエータ10は、フラットケーブル50を介してコントローラ20に接続されている。しかしながら、これらに限らず、図15に示されるように、アクチュエータ10は、2本のケーブル93,94を介してコントローラ20に接続されていてもよい。
【0102】
また、第3実施形態及び第4実施形態においては、コントローラ20は、シリアルパラレル変換部55とパラレルシリアル変換部56とを有しているが、これに限らず、シリアルパラレル変換部55とパラレルシリアル変換部56とを無くしてもよい。
【0103】
また、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0104】
本発明のアクチュエータ及びアクチュエータシステムは、駆動対象物を駆動するのに適している。
【符号の説明】
【0105】
10 アクチュエータ
10a スライダ
11 中継ユニット
13 モータユニット
14 エンコーダ
15、16、17 コネクタ
18、26 ローパスフィルタ
19、27 ハイパスフィルタ
20 コントローラ
20a CPU
20b 主記憶部
20c 補助記憶部
20d 表示部
20e 入力部
20f インターフェイス部
20g システムバス
21、22、23、24 コネクタ
30 ティーチングペンダント
31 第1ケーブル
32 コネクタ
40 PLC
40a ケーブル
41 第2ケーブル
41a コネクタ
42 モータケーブル
42a コネクタ
43 エンコーダケーブル
43a コネクタ
44 コネクタ
50 フラットケーブル
50a、50b、50c、50d、50e、50f ライン
51、52、71、72 コネクタ
53、56 パラレルシリアル変換部
54、55 シリアルパラレル変換部
60 スイッチユニット
60a スイッチ
60b 抵抗
61 切替ユニット
61a、61e NOT回路素子
61b、61c、61f、61g AND回路素子
61d OR回路素子
70、71 ケーブル
70a、70b、71a、71b、71c ライン
72 重畳回路部
73 分離回路部
80 ティーチングペンダントユニット
81 ティーチングペンダント部
82 コントローラ部
90、91、92 アクチュエータ
93、94 ケーブル
A、B、C、D、E、F、G、H、I アクチュエータシステム
PS1、PS5 A相信号
PS2、PS6 B相信号
PS3、PS4 パルス信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置によって制御されるアクチュエータであって、
前記アクチュエータの動作を規定するデータを、前記制御装置に入力するための入力手段と、前記制御装置と、を接続する中継手段を備えることを特徴とするアクチュエータ。
【請求項2】
前記入力手段を、前記中継手段に対して着脱自在に接続する第1のコネクタを備えることを特徴とする請求項1に記載のアクチュエータ。
【請求項3】
前記中継手段は、
前記入力手段から送信される信号をシリアル信号に変換し、前記制御装置へ出力する第1変換部と、
前記制御装置から送信される信号をパラレル信号に変換し、前記入力手段へ出力する第2変換部と、
を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のアクチュエータ。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のアクチュエータと、
前記アクチュエータを制御するための制御装置と、
前記アクチュエータの動作を規定するデータを、前記制御装置に入力するための入力手段と、
を有することを特徴とするアクチュエータシステム。
【請求項5】
前記アクチュエータには、前記制御装置から電源が供給され、
前記入力手段から送信される信号と、前記入力手段に送信される信号とは、前記電源を供給するための配線を経由して、伝送されることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータシステム。
【請求項6】
前記制御装置は、シリアル信号を伝送するケーブルを介して、前記中継手段に接続され、
前記入力手段は、パラレル信号を伝送するケーブルを介して、前記中継手段に接続されていることを特徴とする請求項4又は5に記載のアクチュエータシステム。
【請求項7】
前記アクチュエータは、アクチュエータの移動部の位置情報を検出し、検出された前記位置情報を前記制御装置に送信するエンコーダを有し、
前記入力手段から送信される信号は、前記位置情報を送信するための配線を経由して、伝送されることを特徴とする請求項4に記載のアクチュエータシステム。
【請求項8】
請求項2に記載のアクチュエータと、
前記アクチュエータを制御するための制御装置と、
前記アクチュエータの動作を規定するデータを、前記制御装置に入力するための入力手段と、
前記入力手段と前記制御装置とを、着脱自在に接続する第2のコネクタと、
前記入力手段が、前記第1のコネクタに接続されると動作する接点を有するスイッチユニットと、
前記制御装置と前記入力手段とを、前記スイッチユニットの前記接点が動作しているときに、前記第1のコネクタを介して接続し、前記接点が動作していないときに、前記第2のコネクタを介して接続する切替手段と、
を有することを特徴とするアクチュエータシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−55984(P2012−55984A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−199127(P2010−199127)
【出願日】平成22年9月6日(2010.9.6)
【出願人】(391008515)株式会社アイエイアイ (107)
【Fターム(参考)】